零号機

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感情を知らない?

[1] 投稿者:ZETTON 投稿日時:2022/5/30 11:12 (Mon) No.310


最近、かつての現役(?)時代に「未完」だと思っていた「とある作品」が、私が失踪後に完結していたことを
知り、現在読み返しているのですが、その過程で改めて思った事を徒然に。

ただ、いつもいつもくどくて申\し訳ないのですが、以下はあくまで私の好みの話であって、その作品や
類似の作品、作風を否定するものでは全く無いので、その点、何卒、ご理解を。

さて、今回、私が気になったのが本編系、特にTV本編の分岐物だったりアフターTV本編系だったりとか
での「アスカとレイ、シンジとレイの関係」と、言うか、「レイに色々な事を教えるアスカとレイ」という
関係性から見るレイの性格かな?

レイって、本編後や分岐後の特に学園物とかの世界観上だと「感情をしらない」ってこと、「隔離された生い立ち」から、
ある種一般常識的な事を知らない的に描かれることが多いですよね。
そんなレイに対してアスカとシンジ世話焼いたり教えたりする、といった描写やストーリー展開って結構\有ったかと思います。

そんな時、例えばその教える内容だったり、又はアスカとシンジの関係性(まぁLAS、LRS絡み?」だったりとか)で
アスカとシンジが喧嘩になったりすると「私のために喧嘩しないで・・・」的なコト言うレイってのも結構\あるかと思います。
また作中で「ありがとう、アスカさん」とか言うレイってパターンも結構\あります。
なんて言うのかなぁ、アスカやシンジに依存している、というか、アスカを姉、シンジを兄的に慕う、っていうか、、、

で、まぁ、そういうレイも、確かに可愛いとは思うのですが、私の中の「綾波レイ」とは違うんですよね。

なんだろうなぁ、
昔から一部の方々からは指摘されてきたように、レイって所謂「良い子」では無い気がするんですよね。
いや、レイは絶対に優しい娘ですよ。
でもそもそも「カワイイ性格」では無い、と思うんですよ。

[2] 投稿者:ZETTON 投稿日時:2022/5/30 11:13 (Mon) No.311


よく言われる「感情を知らない」というのが「感情が無い、訳では無い」は、もともと公式が言っていますが、
では「知らない」ってどういう事?(これ、林原さんが凄く追及したらしいですが)って色々考えて行くと、
レイは「哀しい」「嬉しい」等々の感情は有りつつもそれが「哀しい」とか「嬉しい」という言葉や概念(?)と
「自分として」結びつけていないだけで「哀しい」だったり「嬉しい」を「知らない」訳では無いのだと思うのですよ。

そして、この部分をもう少し進めると、レイって「自分が悲しんだり、嬉しいがったりしても誰にも、何にも
関係ないし、必要とされていない(命令されていない)」と思っているので、ある種「積極的に」そういった
自分の中の感情を「無視してきた」だけのような気がします。

例えば五話の402号室でのエピソ\ード。
あそこでまったく恥ずかしがらずに「どいてくれる」と冷たく言ってのけるレイですが、私的にはレイは
あれが一般の女子ならば「恥ずかしがる状況だ」ということは分かっていながら、それを「無視して」る
んじゃないかな?って思ってます。

だって、例えば同じ5話だったかなぁ?学校でのプールのシーンの描写、とか有りますよね?
中学のプールの授業なら着替えとかは男女別に行ますが、であれば異性の前に裸で出てはいけないことは
レイだって知っているはずです。

そして「恥ずかしい」という感情は、「他者」の存在が前提になります。しかしレイは他者に興味/関心が無いので
例えそれが「恥ずかしい」状況だと「知識」から理解出来ても「恥ずかしい」とは「思わない/感じない」
のであって、決して「知らない」わけでは無いのだと思います。

じゃ、なぜ「恥じらわないの?」
上記のように「知ってはいる」のだと思うのですよ。だからそうじゃない。

多分「意味が無いから」「自分には不要だから」なのだと思うのですよね。
あぁ、それとこの時点のレイはシンジに全く関心が無いから、ってのも有りますね。
つまり、この時点でのレイに、シンジに向けて恥ずかしがるコトに何の意味も価値も必要も無いから、なのだと思います。
(※この部分のある種の回答が以前紹介した「陽炎のささやき」ですよね。レイにとって自己の女性性みたいなものは
何の意味も無い物だから。)



[3] 投稿者:ZETTON 投稿日時:2022/5/30 11:14 (Mon) No.312


でもゲンドウの眼鏡は・・・レイにとって大事な物だから、反応したのでしょう。
またもしかしたら「どいてくれる?」はある種「怒り」の表\出なのかもしれませんね。

またTV版のレイだと、例えばレリエル戦でしたっけ?レイがアスカに喰ってかかりますよね?
「あなたは人に褒めれられためにエヴァに乗ってるの?」って。
ここでもTV版のレイって実は関心がある事柄であれば普通に怒るんです。そして怒ればそれなりの言葉を吐いたりもする。

無関係だと思うことには何も言わないけれど、決して感情の振幅が無いわけではなく、怒る時は怒る。
あ、少し時系列戻りますが、そういえば「ビンタ」なんて明確に「怒り」ですよね。


また例えば「心開かなければエヴァは動かないわ」とかだって、あれはアスカを心配している(レイ自身が意識しているかは
別として)から出てくる発言だと思いますが、実に冷静な指摘ですよね。

つまりはレイって徹底的に「クール」な表\現をする娘なんだと思います。

更に極論すれば弐拾参話の涙だって、自分には不必要で無関係だと思っていた「寂しさ」と涙が、実は自分にとっても
無関係ではなかったことにが気がついた瞬間だった訳で、それは決してレイに感情が無かった訳でも、知らなかった訳ではなく、
単に今まで「無関心」だったことを表\した瞬間だったのだと思います。
(この辺りは貞本版がほぼそのまま描写してますね。)

とかとか考えてきてやっと冒頭の問題に戻るのですが、例えTV本編や分岐でも良いのですが、レイって別に感情な無い訳でもなく、
知らないわけでも無くて、そこに関心がないから、意味を感じないから、そこに反応してなかっただけ。
それがレイの「性格」なんじゃないかな?

だから、それらに意味あることを知った後の本編系のレイに、その後アスカやシンジが絡むことがあっても、レイのアスカに
対する態度って「クール」なままだと思うんですよ。
つまり、それがある種レイの「素の性格」だったのですから。

人の中で「ヒトとして」生きていくためには「感情の発露」がある種大事であり、必要で有り、自分にも無関係では無い
ことを知った後でも、このクールな性格って、そうそう変わらないんじゃないかなぁ、とか思っちゃう。
なので、妙に素直で弱気でアスカやシンジに依存した感じのレイってすごく違和感が残っちゃうんですよね。


[4] 投稿者:ZETTON 投稿日時:2022/5/30 11:15 (Mon) No.313


ただ、ここで改めて考えてみると、新劇はこのあたりのレイの「感情」と「それらに対する知識」をTV版とは
少し違う形で表\現してますよね。
それが最も明確に区別された形で表\現されているのが「ぽかぽか」だったり「これが照れる?」だったりするのだと思います。

TV版と新劇での違いは、このレイの自分の中の「感情」対する「姿勢」なのだと思います。
TV版では自分の感情に対する「無価値観」から、それらに対して「積極的に無関心」だったのが、新劇では「知らない」を
最大限に全面に出した演出がされているような気がします。

つまり新劇では「知らない」から「学び」「自分として取り込んでいく」。
「自分をポカポカさせる」シンジにも「ポカポカして欲しくて」何かする。

つまりコレ、私がここ扱っている「違和感を感じるSS/FF作品」でのレイの姿勢に近しいものがあるのかな?、と思います。

さて、ここで少し触れておいた方が良いかな?と思うので貞本版のレイ。

コミックでのレイって、上記したようなTV版でのレイの中に生まれてきた各種の心の動き、葛藤をボカしたりせず
(演出としてはボカした方がミステリアスというか物言いたげに見える)にそのまま真っ直ぐに表\現している、という気がします。

例えばマトリエル戦でしたか、アスカに「あんたも来るのよ」便利だから」的なこと言われて「嫌よ、関係ないから」と
ニベもなく返しますが、まさしくこれがレイの性格なのだと思います。

無関係なことには徹底的に無関心、、、いや、「関心を持つこと自体」に対するある種の無価値観や、それでいて
自分の中にどことなく感じている恐怖や不安から、どうしても何事に対しても線を引く対応をしてしまう性格。
冷静で理知的で、でもある種不器用で、実は相応に臆病で、でも他人に依存しない(期待していない)、そんな「少女」
貞本さんのレイは、TV版の庵野さんレイよりも、もう少し、リアルですよね、、、、、

[5] 投稿者:ZETTON 投稿日時:2022/5/30 11:16 (Mon) No.314


あぁ、そうそう、ちょっと別の話ですがTV本編系のレイに対して、分岐その他でなんらかの将来があった場合のキャラ(性格)で、
なんとなく「近いかも」って思ってたのはコナンの灰原かな?
あの理知的で冷静で、リアリストで毒舌家なのに中身は相応に人並みの女(の子)って感じがどことなく「あぁ、こんな
感じかもな」って思わせてました。

と、同時に新劇のレイの先に見えてくるイメージが「バイオレットエヴァーガーデン」かな?
あの少佐への「依存」と「献身」って新劇のレイのイメージの延長には近しいかな?って思ったことが有りました、、、、

、、、って結局何が言いたかったのかよくわからん文章になりましたが、異論反論含めどなたかの暇つぶしにでもなれば。


あ、そうだ!

林原さんが「レイの言葉」って「他人に対する忖度の無い言葉」と表\現してます。
たとえばお味噌汁が「美味しい」は、シンジに対する気遣いやらが一歳含まれていない、ただ単に事実を表\している
「美味しい」なのだと。

これはこれで「なるほどぉ」なのですが、私のイメージは上記したようにもう少し積極的というかレイの主体性が入るかな?
「ネルフやゲンドウにとって価値ある存在であるために自分の感情を無視している」という感じかな?

と、いったように各人が各人のイメージがあると思うので、決して「優しく、可愛い綾波レイ」を否定する物では無いので
何卒ご容赦を。

では!


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でも温かいわ

[1] 投稿者:ZETTON 投稿日時:2022/4/16 08:45 (Sat) No.306

貞本版Stage29、一緒に紅茶を飲むエピソ\ード。

コミック版のみならず、TV本編、映画全作、それら全てを通じて最も「ほのぼの」というかLRS的なエピソ\ードでしょう。
思い起こせば前話ラストの

「上がっていけば?」

だけでも「へっ?マジ!?」だったのに対して「・・・ま、まさかそんな甘い展開にるわきゃない!」
と暴\走しそうな自分の想い、願いを無理やり抑え込んで待ちに待った翌月。
ある種予\想を上回る展開に、まぁ、にやけたにやけた。
でも、同時に「こんな幸せな展開、いつまでも続くわけないよな」とも思っていましたが。

と同時に、あの回って色々違和感を感じる回でもありました。
たとえば後半のVTOLの機内でレイが一人称で自分の内面を喋る箇所など正直かなり驚きでした。

各種庵野版では、レイの心情描写ってかの有名なTV本編14話Bパートを除けばかなり少なく、
ましてTEOEとかだと、画面のレイが話していても。もはやそれが「綾波レイ」としての言葉なのか「リリス」としての
言葉なのかも明確では無く、まして彼女自身の願いだったり望みにはほとんど触れられていなかったので、この貞本版29話での
とてもストレートな「綾波レイの言葉」は、一種の「タブー破り」的な印象もありました。

なにせ当時「綾波レイ」といえばそれを象徴する形容詞に(庵野さん達がどれくらい意図していたのかはよく分かりませんが)
「ミステリアス」というのがかなり上位に来ていたかと思いますが、この「内面を語らない」というのも神秘性の醸し出す
根源要素でもあったのだと思います。
そして当然それを知っていた貞本さんは敢えて自作の中のレイに「自分の言葉」を話させたのかもな、とも思います。

言い方変えれば、それが綾波レイの魅力を損なう可能\性があることを解っていながらも、あえてレイ自身の言葉を
描いた、レイを「神話」ではなく「語り合えるヒト」として描いたのかな?とも思ってしまいます。


さて、それはそれとして、、、、
以下、まぁ、オッさん?な内容でお恥ずかしいのですが、、、、

[2] 投稿者:ZETTON 投稿日時:2022/4/16 08:48 (Sat) No.307


そもそも「綾波レイ」というのは「男(の子)にとっての異性として女の子」ということを、その存在として
強烈に主張するキャラですよね。(ま、いわゆる「お色気担当」ですかね。)
それこそ最初にシンジが402号室行った時のシャワー後のエピソ\ードからある種終始その位置に居るので、
この回もいきなり「ワイシャツだけ羽織って」などと言う「そんな幸運、ありえねーだろ!?」という
恰好で出てくるわけです。

まぁ、普通の娘なら絶対しないだろうと思うこの格好で出てくる、ってことは「この格好が
男子にとって刺激的だ、ということを知らない」ということの表\現でもあるのかもしれませんが。

ただ、私からすると、あの恰好で出てきたレイに対し、シンジってどことなく冷静過ぎません?
あれって、ヲジさんからすると結構\「鉄板」の色っぽい恰好ですよね?

なんていうか。。。。予\定外に男の部屋に泊まった女の子が「なにか着る物無い?」とか言って
とりあえず、的な服装ですよね。

ワイシャツに生足でしょ?
ワイシャツの下、着てるのですかね?
下手すりゃ「透けます」よ?

そんな女の子と同じ空間にいるだけで「ドキドキ」だろうに、何、落ち着いて紅茶入れて貰ってるの?
ってちょっと思いません?
ましてその後、肩だけど肌と肌触れ合っちゃうんですよ?
繰り返しますが下手すりゃワイシャツの下、ノーブ(以下自主規制)ですぜ!?

いくら以前に「全裸」に触った事があったとしても、14歳の男の子からしたら、これだってかなり「ヤバい」状況
だと思うんですが。
なのに、結構\、冷静ですよね?シンジ君。

ま、実は触れ合ってドキドキしたのでペラペラ喋って、レイに「おしゃべり」とか身も蓋も無い事言われたのかもしれないけど。

[3] 投稿者:ZETTON 投稿日時:2022/4/16 08:51 (Sat) No.308


とかとか考えてくると、今度は逆に「おしゃべり」とか半ばたしなめるレイはレイでシンジに何を期待して部屋に上げたのでしょうね?

レイもレイで恐らくは何故自分がシンジを部屋に上げたのか、その理由は解らない、、、というか言語化は
出来ないのでしょうけど、少なくともこの時点でかなり意識する存在、一緒にいても嫌では無い、むしろ一緒にいたい、
と思う存在にはなっていたのでしょう。
そのシンジに半ば「たしなめるような」発言をするレイって何を考えていたのでしょうね。

あぁぁ、ここまで考えて来てちょっと思った。

逆にシンジにとってレイは、この時点で既に「女の子として意識する」よりも「一緒にいて心地よい存在」である方が
大きくなってきていた、のかもしれませんね。
だから、確かにいざ(腕を握って肩が触れ合って)「女の子」って意識しちゃうとワタワタするけど、それまでは結構\普通にしていられる。
で、たとえそこで一旦「女の子」を意識した後でも、ある種何時もシンジのツボに刺さる指摘をしてくるレイに対して、更なる
安心感を感じていく、、、そんな二人の関係性の描写だったのかもしれませんね。

と、まぁ、ここまでつまらん分析でしたが、そうそう一つ言いたかった事、忘れてた。

レイの来ているワイシャツ。
コマによって「女物」と「男物」行ったり来たりするんですよね。
これ、同じ人が描いていたら統一されてそうな気がするんですが、どうなんですかね?
アシスタントさんが描いたコマとかがあるのでしょうかね?

で、だとしたら、貞本さんはどちらで描いてたのでしょうね?

※たかはさんは女物、貞本さんは男物、とかだったら面白いかな?
あ、たかはさん、ってのは貞本さんの奥様です。
マメ知識ですが。


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【番外】陽炎のささやき

[1] 投稿者:ZETTON 投稿日時:2022/2/4 10:54 (Fri) No.296

レイはユイのことをどう思っていたのでしょう?

自分自身の出自に関してどこまでの事実を知っていたのか?にも依存しますが、少なくとも
自分自身がゲンドウにとって特別な存在のなんらかのコピーであり、姿形が酷似していることは
知っていたようです。
だからこそ、ゲンドウは自分を(表\層的には)大切に扱うのだと。

「贔屓なんてされてない。自分でわかるもの」

これって「私自身の存在価値なんて無いってことを私は知っている」という意味なのですよね?
「綾波レイという個に存在意味は無い」という認識。

もしかしたら、レイは自分自身がゲンドウによってある種「虐待されている」という
意識を持っていたのかもしれませんね。

そんな自分自身の存在の源泉(?)であり、ゲンドウが(もしかするとシンジも)固執する
「碇ユイ」という存在をレイはどのように考えていたのでしょう?

実はその部分って、旧新両本編中、ある種不自然とも思えるくらい描かれていない気がするのですが、
そこを無理に考えてみると・・・・ある種の「諦観」なのかな?
と、同時にもしかしたらある種の嫉妬であったり対抗心とかもあったのかな?

レイのキャラクター付け、それこそ逆手で雑巾絞るとか、座る時に脚を組まない、とか
理工学書(らしき物)を読んでいる、とかって恐らくユイのイメージからですよね?※
そしてこれら自分を形作っている「キャラクター」をレイ自身はユイから受け継いでいることを
知っていた。気が付いていたとしたら。

またシンジへのビンタや貞本版の冷笑も、レイの「女性」としてのゲンドウへの想いから発する
ものだと考えると、ことゲンドウに対しては今今近くにいる自分の方がユイより有利である
(ゲンドウ⇔レイというカップル論とは違うベクトル(?)の話ですが)と考えていたとしても不思議は無さそうです。

でも現実はゲンドウは、やっぱりレイでは無くユイを見ている。
むしろそっくりな姿、故に。

シンジもそう。
レイは自分自身がユイの身代わりの「人形」であることを知っている。
そのレイ自身が望まずとも心惹かれているシンジは、自分の「原型」である存在の息子。
その彼から「主婦が似合う」とか言われて、照れるのも理解出来なくもないけれど、同時に
「お母さん、って感じ」とか言われたら複雑な気持ちになりそうな気もします。

[2] 投稿者:ZETTON 投稿日時:2022/2/4 10:54 (Fri) No.297

そもそも自分自身は周囲の人間とは違う出生であることを知っている所へ来て
自分の周りの誰もが自分の存在の背後に別な誰かを見ている。

これ、酷いですよね。
そりゃ「自分の存在を希薄に感じる」のも当然ですよね。

そもそも当初のレイのゲンドウに対する拘り、また少し言葉を交わしただけのシンジにあそこまで
惹かれるところを見ると、レイって(分かり易い表\現にすると)無自覚に愛情に飢えていた、といえるのかも
しれませんよね。
ユイ譲りの美貌、理知的な性格、且つ古典的日本的な母親的な面を併せ持ち(持たされた?)、本来なら
誰からも愛されても不思議では無い存在、にもかかわらず、それらが全て「綾波レイ」の個性ではなく
「碇ユイ」の物だとかんがえていたとしたら。。。。。

・・・と、と〜〜っても長い前置きでしたが、上記のようなことを考えながら読んで見て下さい。

■陽炎のささやき
作:宮下真紀

本作、私にはある種「復習の物語」であるとも読めました。
HP「綾波展」→「創作記録」→「漫画同人誌」から閲覧できます。

ただし、本作は18禁且つかなり激烈な内容です。そういった内容に対して理知的な対応が不可な方は
読まないことをお勧めしませす、では無く「読まないで下さい。」

※「脚を組まない」もですがレイのキャラクターって実はかなりリツ子にも被ってますよね。

ある意味「義母の物語」であるエヴァの中でレイの義母役としてのリツ子の存在というのも興味深い点だったと思います。
そして、そのリツ子がユイに対して終始抱いていた複雑な感情。この観点からもレイのユイへの感情を考えると、色々想像が膨らむ部分かと思います。


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ファムファタル

[1] 投稿者:ZETTON 投稿日時:2022/1/8 23:30 (Sat) No.295

このトシまで生きてくると深夜の仕事終わり帰宅の道々に夜空を見上げながら、
ふと「・・・もう、いいかな・・」とか考えちゃう瞬間が何回かありました。

「今、ここにレイが現れて『何を願うの?』と聞かれたら何て答えるだろ?」とか自問したりしたこともありました。
あぁ、一度たまたま満月だった時もあったなぁ。よく覚えてる。

すべての人にとって同じイメージだとは思いませんが、少なくとも私にとっての「綾波レイ」には
はそういう一面もあります。
本当に辛い時「そんなに辛いなら」って言ってくれちゃいそう(?)な存在

※これがアスカなら「アンタとだけは絶対に嫌!」となるのでしょうね。
EOEでアスカが「死ぬのは嫌、死ぬのは嫌」と唱え続けるのも見事な対比だな、と思います。

でも、

「一緒にいてあげる(逝ってあげる?)」といういうレイに「どうして?」って質問すると
「・・・命令だから」って答えそう。
そしたら「じゃ、綾波自身はどうしたいの?」って聞きたくなりますよね?
そうすると「・・・わからない。でも、あなたは私に一緒にいて欲しいんでしょ?それなら問題無いでしょ?」的な
流れになるのかな?
(てか、これ、まんま「蒼き淵にて」だけど。)

と同時にレイには「消えたい」って願望が有る、と描写されてますよね?
そんなレイに「一緒に消えてくれ」って頼むのって、実はレイにとっては「渡に船」的な申\し出な気もします。
そう、こちらが頼んで一緒にいてもらうのでは無く、実はレイに「呼び込まれている」のかもしれない。

TV本編1回目で陽炎の彼方の道路上から
EOEのラストで紅い海の上から
新劇の黒波が消える時にも現れ、
何よりEOEで補完の際に皆を迎えに来る

「お迎えレイちゃん」

かつて、レイが描かれたイラストは、かなりの確率で夜や月でセットで描かれることが多かった気がしますが
最近は昼間、柔らかく微笑みながら、みたいなパターンが増えた気がします。

何度も言ってますが決してそれを否定しません。

でも、本当は会ってはいけない、会ってしまったら、連れて行かれてしまう。
そんな存在でもあった「綾波レイ」を知っている方々のために、少しずつですが、これからも徒然に同じようなこと
書いていこうかと思います。

今年もよろしくお願い致します。


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【名場面:番外】新しい思い出を

[1] 投稿者:ZETTON 投稿日時:2022/1/1 13:45 (Sat) No.291

新年の恒例行事、ゲンドウとの「最後のカズノコ争奪戦」にまたしても敗北したシンジ。雪辱を誓うも室内に
降り注ぐ暖かな日差しについつい微睡んでいた所へ訪ねてきたのは晴れ着姿のレイ。

「みんなで初詣でに行こうと思って・・・・」

様々な要因により幸か不幸か(!?)レイと二人で初詣に出かけたシンジだったが、途中あまり人混みに
帯が解けてしまったレイの着付けに立ち寄ったゲンドウの紹介の写真館で「どうせだから」と写真を撮ることになった二人。

色々あったけど、楽しかった今日一日。
そんな時間はすぐに過ぎ去ってしまう。

[2] 投稿者:ZETTON 投稿日時:2022/1/1 13:49 (Sat) No.292



綾波の家のシルエットが視界に入った時。ようやく着いたと言う気持ちよりも残念な気もちの方が大きかったのを否定は出来ない。

階段を上って二階に上がり、綾波の部屋まで到着してしまった。

綾波は財布の中から鍵を取り出し、鍵穴に差し込むと時計周りにまわして鍵を開け、ノブを回して扉を開く。

「じゃあ今日は本当にありがとう。破魔矢も買ってもらったし、楽しかったわ。」

「そう言ってくれて良かった。写真の方は僕が取りに行ってくるから休み明けに渡すよ。」

「お願いね。ホントはお茶でもご馳走するべきなんでしょうけど、振り袖今日中に返さなきゃいけないしね。」

「いや、いいんだよ。それより気を付けてよ。」

「分かってるって。じゃ、また今度。」

そう言って綾波は扉を閉めようとする。

(言わなきゃ!)

「あ、綾波!」

今まで言うタイミングを掴めずに、ずるずると先延ばしにしてきた事が僕にはあった。扉が閉まりかけた所で僕は声を出す事が出来た。

[3] 投稿者:ZETTON 投稿日時:2022/1/1 13:49 (Sat) No.293

再び一メートルほどに開く扉。

(一つだけ確かめなきゃ。)

そう思いはするが口が動かない。

固まってしまった僕を不思議そうな瞳で見つめる綾波。

「あ、あの・・・」

だが、僕の口から出てきたのは目的とは違う言葉だった。

「あ、綾波、晴れ着、きれいだったよ。」

僕の笑いは引きつっていたと思う。

(結局また逃げちゃったな・・・)

言った瞬間そう後悔したが、口から出た言葉は改まらない。

「え?あ、そう。ありがとう。最後に言ってくれたね。嬉しいわ。それだけ?」

「うん・・・」

「そ。じゃあまたね。」

今度は完全に扉が閉まってしまった。

(情けない・・・)

その扉を見つめながら、僕は自分が改めて情けなくなった。

昼間の写真館での綾波の言葉「専用のアルバム」「取り引き状況」。

これを聞いた時は心臓を鷲掴みにされた気分を初めて味わった。

ケンスケから綾波のいろいろな写真を―\友人特価で―\譲ってもらい、隠しアルバムを作っていた事がばれていたのかと思った。

こうやって普段通りに話している所から見ると、どうやら綾波得意のブラフらしいんだけど、火のない所に煙は立たない。部分的にばれている可能\性はある。

自信過剰かもしれないけど、知った上ではっきりするのを待っているのか、それとも言わない限り気にしない主義なのか、それとも単に気が付いていないのか。

このままにしていては、残りの冬休みはもんもんとしたものになるだろう。どうやって話を切り出そうかと思っていた。

結局切り出せなくて、最後にはほとんど選択肢はなくなっていた。

だから僕は今日最後のチャンスに聞いておきたかった。

「好きな人いる?」

と。



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[4] 投稿者:ZETTON 投稿日時:2022/1/1 13:50 (Sat) No.294


「クリスマスものは沢山あるけど、お正月物って?_」で思い出した一本。

作者はHALさん。
@isaoさんの「R.E.I」が初出だったと思いますが「Last Travel」「明日の一歩前」に連なるリナレイものの一本ですね。
本作ではこのあと、お約束のアスカにバレての一悶着があっての大団円となります。

友達以上になりたい男の子と女の子のある種中学生らしいというか実に微笑ましいやりとりと少しのすれ違いが、なんとも
暖かな気持ちにさせてくれる一本だと思います。

当時、リナレイものは「あんなのレイじゃない」と否定する方も有る程度いらしたのですが、そんな中、本編レイ至上主義者の
私はなぜかリナレイ物は大好きで、好んで読んでいたのを覚えています。

「レイが笑ってる」

それが嬉しくて、それだけがただとにかく嬉しくて。

本作は、今でも@isaoさんの「R.E.I」読めると思いますし、また「綾展」にも置かれていた筈です。
またリナレイだとXXXsさんとA.S.A.Iさんも名手だったかと思います。
こちらもまだ綾展とA.S.A.IさんはオリジナルHPで読めると思いますのでこの機会に是非。


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