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DX3rd リプレイ ブラインド 第2話  『猟犬』
日時: 2014/06/16 23:42
名前: シャウト

第2話のリプレイとなります。サイの角のようにあわてずに歩むように更新していきます。
メンテ

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クライマックス1 ( No.11 )
日時: 2014/12/01 22:16
名前: シャウト

クライマックス  潜入捜査  


立風組とUGN、そしてFHのマスターエージェント"ドールマスター"が共謀する実験施設。

陰謀渦巻くその魔境に、チームガルムのメンバーは踏み込む。任務は実験施設の調査、或いは、その破壊。

だが、実験体――K-A1の暴走を抑えるためには、専用の抑制剤が必要なのだ。


GM:さてさて。ではいよいよ、実験施設への潜入のシーンですが、その前に。舞祈のNPCとしての能力はこんな感じになってます


<NPCカード:春日舞祈>

●フォローしますっ!

舞祈による、PC達へのフォロー。ハヌマーンによる追い風などを行使する。1ラウンドに1回、次の2つのうち1つを発動できる。

1.判定の直前に行使できる。その判定のダイスの数を+3個する。

2.ダメージ判定直前に行使できる。そのダメージを3d10軽減する。

●成敗っ!

舞祈がモルフェウスのエフェクトで武装した姿で、攻撃をする。行動値25のタイミングで発動可能。対象のエンゲージ1つに範囲攻撃(選択)を行う。

その際の達成値は40とし、ダメージは20+5d10(装甲無視)とする。1ラウンドに1度。1シナリオに3回使用可能。


燈子:ちょっ。行動値早すぎじゃないの!?(笑)

GM:モルフェウス/ハヌマーンで全身武装して戦う系だから、イメージ的にはクーガーの兄貴とか含まれているんですよね。クーガーの兄貴だったらもっとはやい(確信

レヴィ:まぁ、頼もしい限りだ(苦笑) しかし、実験施設への潜入という事だけど……何か経路があるのかな?

GM:お、レヴィやる気満々ですね。それでは……まずは皆さん、知覚で判定をお願いします

一同:はーい(コロコロ×4)

GM:……ふむ。最大値は燈子の10かな。 では、実験施設内部への進入経路はいくつかあります。主だった経路は3つあります


1.正面入り口:ヤクザ達が警備しています。蹴散らしながら進めるので、クライマックスが楽になるかもしれません。敵には確実に気づかれるでしょう

2.地下道:研究施設は地下に主だったものがあります。実験で出る廃棄物などのダストシュートとかを探して潜るイメージ

3.裏口:ちょろそうなヤクザにお金握らせて、ちょいちょーいと進入しちゃおうっていうスマートな作戦。でもお高いんでしょう?


GM:とまあ、だいたい3通りぐらいを想定していますけど。どうします? 正面切ってかちこみます?

燈子:クライマックスの事を考えるなら1は悪くない。2は色々と……よくない物が出そうなイメージね……3が一番、安定しそうではある。

レヴィ:そうだね。しかしお金といっても……僕らは、財産点すらほぼほぼないけど……

燈子:こんな事もあろうかと(スッ)実は私、前回フレイにもらったクレカが残ってるのよね。

他一同:おおー!

GM:(お。流石ベネさん。ヒント出すまでもなく気づいたかー)財産点が5ともなると大金ですからねえ。 まあ、反対意見がないなら裏口から〜になりますけど、大丈夫かな?

燈子&直衛:ひそひそ……じゃあお金渡した後に……ひそひそ……丁度ディメンジョンゲートもあるから…………あ、おっけー

GM:(あっ(察し)

燈子:よし。それじゃあ……レヴィはいいとして。うん、そうね。千早と舞祈には一部を伏せながら、裏口で懐柔する作戦を伝えておきましょうか。

千早:「裏口ですか……そう簡単に説得できるんでしょうか……?」

燈子:「このぐらい積めば一人や二人落とすのは難しくないわ。金で転ぶ人間は結構多いものよ」と、クレカをヒラヒラとさせながら。

レヴィ:「だろうね、まぁ揉め事が起きた時のためにも準備をしておこう」

直衛:「問題ない。こちらも準備はできている」と冷静に頷く。

千早:「(準備……??)うーん、わかりました。私はそのあたり苦手なので……お任せしちゃっていいですか?」

燈子:「ええ、問題ないわ。チームの防御はあなたに任せるのだから、ここは任せなさい」

千早:「わかりました!」ビシッと言って盾の位置を直します。


GM:(苦手、っていうのがまた千早らしいなぁ)では、そう話していると偵察にいっていた舞祈が戻って来ます。「手薄なところ、見つけましたよ。丁度、2人ぐらいです」

燈子:「二人か、ちょうど良さそうね」

直衛:「ああ、2人ならばちょうど良いくらいだと思う」


※ 直衛&燈子「××するにしても」(コワイ!)


燈子:「場合によってはそれも手だけど、騒ぎにならないようにひとつ試すわ」言いながら、クレカから引き出した複数の札束をポケットに仕舞う。 「念のため、八剣だけついてきなさい」大人数でゾロゾロ行くと即座に人を呼ばれかねないから。いいかな?

直衛:「了解した」


GM:うい。では、燈子さんと直衛のみが先行、他はちょっと離れて待機。舞祈がハヌマーンイージーの<無音の空間>を念のために張りつつ、みたいな感じか

燈子:そうね。では、件の場所まで行くわ。妙な様子はない?

GM:妙な様子は特にないですね。裏口とおぼしく小さな通用口には、かったるそうにしている若手のヤクザが2人組でいます。片方はスキンヘッド、もう片方はオールバックにしておこう

燈子:……では、コツコツと自然な足取りで見張りの二人に近づいていこう。

GM:「あん?」「お?」と、2人とも顔を挙げます

燈子:「お疲れ様。ちょっとよろしいかしら?」普段はまず見せない微笑みを見せながら。

GM:「おう、なんだ姉ちゃん。ここ、パンピーは立ち入り禁止だからな。張り紙あったべ?」

燈子:「そうなの? でも、私はどうしてもここを通りたいのよ……協力してもらえないかしら?」と言いながらゆっくりとポケットの中の札束をひとつ取り出す。

GM:では、オールバックの方が「ザッケンナコラーッ! スッゾオ……お?」と、素に返ったように札束を見ます。おいおい姉ちゃん、何の真似だこいつは」と、スキンヘッドの方がわざとらしく顔を顰めます

直衛:僕はその様子を少し離れた茂みから観察している。ディメンジョンゲートはいつでも開けよう

燈子:「あなた方に、力になってもらいたいの……もし協力してくれるならその御礼に……ね?」微笑んだまま、スキンヘッドの手に札束ひとつをそっと握らせる。

GM:スキンヘッドと、オールバックの男は目配せをします。それから、スキンヘッドの方が笑いながらこう言います。

GM:「御礼ってのはありがたいんだけどなあ。俺達、別に金には困ってねえんだよなぁ……」「そうっすよねぇ! やー、でも俺、最近車買いたいと思ってたんっすよねー」

燈子:「あらそう? それは残念ね……」本当に残念そうに目を伏せながら、内ポケットの中の札束を2つ3つ地面に落とします。バサバサと音がしたり。

GM:「うわあ。水星さん、めっちゃ悪い顔してますよ……」と、レヴィに耳打ちする舞祈

レヴィ:「悪い人が悪い顔をするのは当然だよ。あぁ、いや、別に彼女が悪い人という気はないが」

GM:「じゃあレヴィさんって悪い人……あ。こほん、なんでもないです。噛みました」

レヴィ:(……悪い顔、していたのか……)

GM:「おう姉ちゃん。落としたぞ」と、ひょいひょいするスキンヘッド

燈子:「あらいけない。ちょっと持ちすぎたかしら」わざとらしく。……レヴィ、後で覚えてろよ(ぼそっ(一同笑)

GM:「そりゃいけねえ。そんな細い身体でこんなに重い札束持ってちゃ不便だろ。俺達が預かってやるよ。なあ?」と、スキンヘッドがオールバックへ目配せ

燈子:「あらそう? けどさすがに悪いわね。ここを通るお客様というわけでもないのに、荷物を預かってもらうなんて」笑顔。

GM:「いいってことよ。世の中、持ちつもたれつってな」と、歯を見せて笑うスキンヘッド。「そういやお前、あの部屋片付けたか?」「あー、すいやせん。実はまだ」「なーにやってんだよ、ったく。増設した部分の見取り図作ってる途中だったろ。一応あれ、重大機密だぞ」「すいやせん」と、すごく……わざとらしい会話

GM:「おっと。わりぃな長く引き止めて。なんか用があんだろ、姉ちゃん。俺らが見てっから早くいってきな」

千早:「ヤクザさんたちがなんかにこやかになりましたね」

GM:「きっと交渉が上手くまとまったんですよ。流石水星さん。そこに痺れる憧れるぅー」と、一連の意図を理解しているのか、若干棒読み気味な舞祈。

直衛:見取り図か。アマテラスで調べるべきか否か。ともあれ――(チャキッ)

GM:では財産点5点、もといクレカはいただきます……(あっ)

燈子:では、後方の八剣にハンドサインで合図を送る。 「あら、ありがとう。本当に仕事熱心な方々ね」と言いおいて通りつつ……

GM:「いいってことよ」って、通らせつつ。直衛どうぞ。いうまでもなく、彼等はエキストラです

直衛:では、水星燈子には、もう少し歩いたところで、なにか落し物でもしてもらえるかな。ナイフとか

燈子:おっと、了解。ではコンバインナイフ相当の固定化水銀銃を落とそう。黄金製なので、床に落ちると硬質の物体同士の甲高い接触音が鳴ると思う。

GM:「おい、姉ちゃんまた何か落とし……てめえっ!?」と、燈子が落とした物を拾おうとして一気に顔色を変える2人。銃を抜こうとします

燈子:「あら、また落としてしまったわ。どなたか拾ってくれる?」わざとらしくお膳立て。

直衛:では、水星燈子の前の空間がひび割れる。イージーフェイカー:ディメンジョンゲートを使用。中から飛び出る

GM:「てめえいつのまに」とスキンヘッドの方が――

直衛:(遮るように)飛び出た勢いで、落ちた黄金銃を拾い、一番近くのヤクザの大腿部の動脈目がけて突き刺し、引き抜き、首元の血管を斬り、頭に突き刺す

GM:なんという手際 「こ……イヤッー!」 スキンヘッドヤクザ、無残! ナムアミダブツ!

直衛:崩れ落ちる1人目を飛び越えて、着地。その低い姿勢のままAフレームを抜刀して突き刺す

GM:「てっ……グワーっ!?」

直衛:突き刺したヤクザを先に始末したヤクザ目がけて投げ飛ばす。そのまま、ディメンジョンゲートに放り込めば、終わり

燈子:「よくやった。死体はどこか適当なところに放り込んでおけ」とっくに笑顔の消えた冷徹な表情で言う。

直衛:「既に処理施設に転移させた。排除完了だ」 息ひとつ切らせず、無表情で言う

燈子:「うむ、ご苦労。さて、片付けが終わったところで、全員を集めるか」と言って合図を飛ばして後ろに残ってる者達も呼び寄せる。

GM:「終わったみたいですね。行きましょうか」と、舞祈が気づいて手を振ります

千早:「あ、交渉終わったみたいですね!」


※ちひゃー(唯一の癒し)


直衛:「だが、水星燈子の黄金銃を失ってしまった。すまない」

燈子:「いや、問題ない。固着化を重視したモノだが、あの程度なら作り直せる」で、全員揃ったところで増設された箇所やその見取り図だとかの話を伝えておくわ。かくかくしかじか。

千早:まるまるうまうま。「なるほどー……あ。ところで交渉してた人たちどこか行っちゃったんでしょうか?」と至極まっとうな疑問をぶつけますよ

燈子:「金をどこかに預けに行ったのよ。上司に見咎められたら大変でしょうし」しれっと。

GM:ウマイ言い訳だ(笑)

千早:「あー……それもそうですねー」と見事騙される

直衛:「あの金なら、旅路に行くには十分だろう」と、頷いておく。

レヴィ:(黄泉路だろうけどね)と、心の中で。

千早:「旅行もいいですよねー」

GM:「そうですねー……」と、ちょっと複雑そうな顔をする舞祈

燈子:六文銭には多すぎるが、まああって困ることもあるまい。「ま、ともあれ見取り図とやらも探しつつ、目的のブツをさらっていくわよ。今はまだ、騒ぎにならないことを優先して」

千早:「はい!」お口チャック
メンテ
クライマックス2 ( No.12 )
日時: 2014/12/02 23:43
名前: シャウト





GM:一応、行動方針としてはどうしますか? 全員で固まります? 手分けします?

燈子:別れて動くメリットが、それほどあるかどうか……施設は結構大きいのかしら?

直衛:アマテラスの効果が使えるなら、新しく増設されたという部分か目的の薬品の在り処を調べたい。その結果次第で、行動方針を決めるのがいいか

燈子:ああ、それは良さそうね。お願いできるかしら。増設した箇所……とやらが気になるけど、の詳細がいまいちわからないし。優先目標は薬品にしましょうか。

直衛:なら、それの在り処を調べよう。そこまでのルートの分かれば良いが

GM:了解。ここは判定なしでサービスしておきましょうか。(ちょっと調べれば地図も普通にあるし)

直衛:了解。それは助かるな。では…… 「アマテラス、出番だ。薬品が施設内のどこにあるか、調べるんだ」

GM:「あいあいさー! ってあれ、マスター。 見取り図とかないの?」

直衛:「無い。だから、ルートの検索も頼む」

GM:「うわーい。お仕事いっぱいー!」と、喜ぶアマテラス。 で、しばらくしてから顔を上げます。「ととのいましたー!」


GM:薬品ですが……保管されているのはその名もズバリ、薬品管理室です。まんまですね。現在いるのが、地上部分の1階で、その2つ下のフロアの1室となっています。

GM:ちなみに、この研究施設は地上の1階〜地下3階までですね。ただし、この薬品管理室には厳重なセキュリティがかけてあります。網膜認証+パスワードですね。一部の研究責任者しか入れない仕組みです

直衛:「網膜認証に、パスワードが必要か。アマテラス、それらを入手できないのか?」と報告を受けて反応する。PLはできないの分かってるけど

GM:「うーん……その、薬品管理室に入れるようなエラい人に協力してもらうとかー……が、一番現実的だとおもうます!」

直衛:「なるほど……対象者への武力による恫喝が有効か」と頷く

GM:「わーい、せっかくオブラートで包んだのにー」

GM:「まぁ、相手はUGNの研究者ですし……多少、手荒な事になってしまうのは仕方がない、んじゃあないかと……」と、フォローを入れてみる舞祈

燈子:ふむ、メタになるけど。個人的にはボス格二人とどこで遭遇するかわからんので、全員固まって動きたいかな。目的地がわかったならなおのこと。

直衛:そうだな。さらに、管理室に入室できる……管理責任者だろうか。その人物を探さないといけないな。

GM:そうなりますね。現状、それが誰だかも、1人なのか或いは複数なのか、もわかっていないですね

GM:ちなみに、現在直衛達がいる1階ですが、入口から左手に守衛室、右手に一般職員も使える食堂があります。奥の方には一般職員のオフィス。まっすぐ進み続けると下へと続く階段があります。地下1階には融合兵器の培養槽があるようですね。

燈子:んー……さっさと階段を降りようか。一般職員や守衛に用はない。

直衛:水星燈子に続こう


GM:(情報源はいくつか用意していたけど無駄になっちゃたか……)では、地下1階へと降りていきます。先程よりも空間が広がっています

GM:まず左手には実験室の入り口があります。専用のエレベータがあり、そこから実験室に降りる事ができます。その少し奥にはその実験室を一望できる観客席があります

GM:右手の方には実験に参加している研究者のオフィスがありますね。もう少し奥までありますが、階段あたりから見えるのは現状、こんな感じです。

燈子:研究者の中から偉そうなのをかっさらえれば楽なのだが。見つかったり騒がれたら、突破by力づくという最終手段がある。

千早:説得(物理)ですね!

直衛:実験室も気になるな。GM、今、まさに実験が行われているわけではない?

GM:実験ですか……うーん。ここからはわからないですね。実験室そのものはここの専用エレベータによって降りた1つ下の階にあります。

千早:うーん……あ、GM。私、実はセキュリティカット使えるんですけれども……これで、施設内のセキュリティって弄れたりします?

他一同:……ゑ!?


※なにそれピンポイント……とか思ってたら、1話時点で持っていましたとさ。


GM:(キャラシーを確認して)あ、本当だ。千早、セキュリティカット持ってますね……

燈子:見逃していたわ……というより千早、そんな大事な事はもっと早く言いなさい!(笑) 薬品室に直行でセキュリティ解除っていう手もあるわね。

GM:舞祈が話題を振ってみようかな。「そういえば、千早さんって、ブラックドッグですよね。もしかして、こう、セキュリティとかをバババッーって解除できたりしません?」

千早:「あ!そういえば詩織ちゃんからそんな機械をもらったような……」 ごそごそ

GM:「詩織さんからですか? それは期待できる――」

燈子:「そんなものがあったなら早く言え」興味津々で見守る。

直衛:「アマテラス以外にも、春日詩織はそのような物を用意していたのか。やるね」

千早:「す、すみません! あ、これです」とキモカワいくデコられたタブレットみたいなものを


他一同:うわぁ……


GM:「……こ、これは?」と思わず聞き返す舞祈

燈子:「……性能が確かなら見た目に文句は言わんが」しかしなんじゃこりゃという顔になる。

直衛:「これは紛れも無く春日詩織が作ったものだな。ならば、性能に期待できる」

燈子:「……ふむ。ちょうどそこに電子端末がある。内線をたどってセキュリティをカットしてみなさい」

GM:お。テストですね。どうぞどうぞ。じゃあ、適当な端末なのでRCで目標値は6で。成功したら、そうですね……このフロアの監視カメラに偽装工作できるって事で――

千早:「やってみます!」となんか原色のピロピロのついたケーブルをつなぎます。(コロコロ)あ、回りましたね。(コロコロ)あれ、また回りました。

GM:えっ……

千早:(コロコロコロ……)えっと。RCは2レベルあるので、達成値は40?

燈子:よ、40ぅー!?(一同笑)

直衛:やはり春日詩織の作った物は良い出来だ。使いこなす楠木千早も、すごい

レヴィ:やはり秀才か……


皆、諸手を挙げての賞賛である。こういうところで無意味にダイスが爆発すると面白くなるものである。


GM:あー。詩織の卓越した技術力と、ちーちゃんの隠された才能が合わさり最強に見えました。サービスで他の階も監視カメラを無力化したって事で。ちっくしょう(笑)

千早:「えっと――メインサーバーのパスワードが抜けました」

直衛:「すごいな」

GM:「……えっ。なにそれすっごい!?」と、舞祈もビックリ

燈子:「やるじゃない」

千早:「監視カメラの映像を差し替えちゃいますねー」

レヴィ:「……大した、やつだ」

GM:「い、何時の間に…… まるで料理番組であらかじめ冷やしておいたりするような手際のよさ……」  舞祈が解説ポジもとい、スピードワゴン枠になりつつある気がしてきた

燈子:よし、この流れなら薬品室までいっても余裕っぽいな。というわけで、行こうか。


GM:了解、では地下2階へ降りていきますと……左手には厚い隔壁で覆われた実験室があります。そして右手には薬品管理室があります

GM:そして、地下2階に降りたほぼ直後に、薬品管理室の扉が内側から開きます

燈子:!? 後ろに合図して、すぐに隠れるわよ!

GM:OK じゃあ、燈子さんから知覚で判定しようか。隠密的な意味で

燈子:任せておけ……達成値は13

千早:こっちは7です。

直衛:こっちも奮わないな。達成値は9

レヴィ:……こっちは、いい感じだね。達成値は17だ。GM、達成値の低い人達を補助してあげる事ってできるかな?

GM:うーん。ちょっと待ってくださいねー(舞祈の方は……コロコロ うんうん。で、本命は……あっ(コロッ)

燈子:……GMの振っているダイスがクリティカルしたように見えるんだが……そ、それは舞祈の判定?(おそるおそる


GM:残念ながら違います。では……管理室から出てきたその少女は、咄嗟に隠れようとするキミ達を怪訝そうな表情で眺めます

千早:うわ、見つかっちゃいましたか! ま、前に出ます!

GM:あ、千早。その少女、キミの親友である春日詩織とかなり似てますね

千早:「……え? 詩織ちゃん?」と、構えてはいますけど思わず、動揺します。

GM:ただ、落ち着いた雰囲気があるのと、髪の色が茶色なので別人なんだなってのがわかります 「うーん? 誰かな、君達は。新人……ってわけでもなさそうだけど?」

燈子:見つかった以上はしかたないな……直衛にハンドサインで合図する。隙を見て、殺れ。


※歪みねえな


千早:と、とりあえず何か反応しなきゃです……! 「え、えっと……こ、ここの警備にあたるようにと言われたのですが……」めっちゃ目が泳ぎまくった感じで言うます!

GM:「警備……ふーん。確かにね。皆さん、お強そうで」

千早:「え、ええ……そりゃあもうすごいですよ天下に聞こえた腕利き揃いです……ぞ?」おろおろおろ

直衛:楠木が、動揺のあまりすごい勢いで壊れているな……(一同笑) 僕は水星燈子の合図を受けて、その女性に視線を向ける。春日詩織に似ている。が、違う……隙は、あるのかな。

GM:ふむ。直衛は知覚するまでもなく分かります。彼女はあえて隙があるような風に見せています。誘っている感じですね

レヴィ:誘い受けですか、アチャー


※違う そうじゃない


直衛:「…………」 隙を見せない。それだけでなく、こちらの攻撃を誘っている

燈子:チッ、ダメそうか。とその様子を見て内心で舌打ち。

GM:では、彼女は直衛の様子に気づいて少し面白そうに笑います。「確かに、君達は強そうだね。けれど、警備っていうのはまるっきり嘘のようだ。むしろ逆、でしょ?」

レヴィ:「……君こそ、此処の人達の”仲間”なのかな? 僕にはどうもそう思えないんだけど」

GM:「……ふーん。そこの眼帯のお兄さんは、中々鋭い眼をしているね」と、これも面白そうに――

千早:(耐え切れなくなったように)「な、なーにをまさか! そんな私たちが薬を探してるだなんてそんなそんな……れ、レネゲイドを抑制する薬になんてまったく興味ないですよぉー?」


他一同:あぁー……


GM:まぁ、わかってた。ごめんね、ちーちゃん(笑) 「成程。この薬品管理室に用事がある、と」

直衛:「分かっているなら……どうするつもりなんだ」

燈子:「案外通してくれるんじゃないか。わかっていて何もしてこないところを見るとな」 そして千早を小突きつつ。「貴女はちょっとだまりなさい。こっちの思惑がボロッボロじゃない」

千早:「え!? あれ? す、すみません〜」

GM:「どうしてそう思うのかな、白い髪のお姉さんは」

燈子:「そちらが私達より強そうだからだ」ハッキリと。なのに何もしてこないのはなぜかと考えるとなあ。

GM:「持ち上げても何にも出ないよ? まぁ、けどここで会ったのも何かの縁だし――」と、肩をすくめる。  「出戻りになるけど、寄ってく?」と、薬品管理室の方を指し示します

燈子:少し思考してから、頷く。 「……そうさせてもらおう」 油断はできないが……ここを通れる他の人間を改めて探すのも、手間だ。

GM:「はいはい。団体様1組ご案内ー」

千早:はうっ。あやしいところがあるけど普通にいい人?っぽくて……じ、GM! 罪悪感でちょっと嘘をつくのが心苦しくなってきたので正直に言っていいですか!?

GM:お、おう。どうぞ(笑)

燈子:……あーもー。今更だから、もう、ぶっちゃけなさいよ!(一同笑)

千早:ああ、このままでは謝るチャンスがなくなるぅ!とテンパってしまいます! 「す、すみません! 嘘つきましたぁー! ほ、本当はレネゲイド抑制剤がほしくて来たんです! わ、分けてくださいお願いします!」


※なんでもしますから!(幻聴)


レヴィ:「……まっ、楠木さんらしくていいんじゃないかな」と、半ば呆れつつ苦笑しようかな。

GM:「はいはい。レネゲイド抑制効果のある薬品、ね。心当たりならあるよ」と、ひらひら〜と手を振りながら。

GM:網膜認証、パスワード入力をして、彼女は管理室の扉を開けます。「せまっくるしいところだけど、勘弁してね。あ、無闇に触るのもね」


GM:「えーっと、この辺に……」と、彼女の先導で進んで行くと奥の方に人影があります

GM:「イレヴン。あなたのここでの作業は終わったはず。戻って来る必要性はない。その上」と、その人影、金髪碧眼の少女はキミ達を睥睨します。「余計な事を。あなたは、何時だってそう」と、非難がましく、彼女は春日詩織によく似た少女――イレヴンに抗議します

GM:「いいじゃない、ゼロ。人生っていうのは余計な寄り道だらけなのよ。だから楽しめるんじゃあないかしら」と、言いながら彼女は薬品棚の中から1つのアンプルを取って、キミ達の方にホイ、と投げ渡します

燈子:キャッチアンドポケットイン

GM:ナイスでーす。「貴重なアンプルを……利用可能なものを収集しろというのが命令なはず。それを」と、くどくどと説教をしはじめるゼロに対し、アーアー、きこえなーいとばかりにイレヴンは耳を塞ぎます。

レヴィ:「……あのー? 僕らをおいてかないで欲しいな、そっちから誘っておいて」

GM:「あ、ごめんごめん。ちょっとウチの姉がうるさくって」と、ヒラヒラと手を振る。「その薬品を駄賃代わりにするってわけじゃあないけどさ、1つ、君達には頼み事をしてみたかったりするんだけど、どうかな」

燈子:「まあ、なんでもいいわ。用は済んだから行くわよ」私はさっさと出ていこうとします。

直衛:「何が望みなんだ。僕は壊すことは得意だが」 薬をもらった以上、こちらも多少なりとも誠意を見せる。

千早:「あ。な、なんでしょうか。私達ができる事ならなんでもが……」

燈子:……余計な事言い出しそうだから、途中で千早の口は塞いでおく。

GM:ドンピシャでしたね。いいコンビだ(笑) では、イレヴンは「お。聞いてくれる感じ? ありがたいありがたい」と、千早の反応に気をよくしつつ

GM:「――立風組、というよりはその頭の……立風雄二郎を殺しておいてくれないかな?」と、まるでちょっとそこの醤油取って、とでもいわんばかりの気軽さで、そう言います。

千早:「ころっ……殺すっ!?」なんて物騒な!? うわん、やっぱりちょっとこわい人でしたー!

GM:「イレヴン」と、ゼロは制止させようと近づいてきますが、イレヴンはどこ吹く風という様子ですね

直衛:「殺すことは構わないが、そちらがそれを望む理由はなんだ」

GM:「証拠隠滅兼……うーん……一応、敵性因子の削除、になるのかな」

燈子:「敵性因子だと? そういう癖にここに自由に出入りする、お前たちは何者だ」これは聞いとこう。立風雄二郎を敵扱いしておいて、この施設の中でも厳重なセキュリティがある薬品管理室にフリーで出入りしてるってのは解せん。


「さぁて……なんとなく、感づいているんじゃあないかなぁ。チーム、ガルムの皆さん?」

シニカルに笑みながら、イレヴンはチームガルムのメンバー1人1人を楽しげに見つめる。

チェシャ猫のような……独特の雰囲気。そして、不気味さと油断ならなさがが彼女にはあった。


燈子:ドール・マスター陣営か? と思いつつも。 眉を顰めるだけにとどめておこう。無言をもって返答とする。

GM:「仕事ならしょうがないんだろうけど……あまり、好奇心っていうのを出さない方がいい。盲目的に受け入れていればいいんだ、運命ってやつを」

GM:「そこの、正直すぎるほど正直な彼女のようにね。ね。楠木千早さん?」と、にこっ、とイレヴンは千早に笑いかけます。まるで、詩織がそうするように

直衛:「立風雄二郎を殺すことには異論はない。だが、運命などというものは僕は信じない」

レヴィ:「是非もなし、躍らされるのは嫌いだけどね」

GM:「ほほう。キミは無神論者ってやつかな、八剣直衛君」

直衛:「神とか運命とか、そんな実態のない物には縋る気はない。キミはそんなものを信じているのか。くだらないことだ」

GM:「ただの勧告だよ、八剣直衛。残念ながら私も無神論者なので、神を信じる者の気持ちはわからない。おそらく、永久にね」

燈子:「……フン、まあいい。どうせ出くわしたら殺すしか無いんだ。やってやる」つまらなそうに鼻を鳴らして、言い捨てる。

GM:「あまり軽々しく、殺すなんていう強い言葉を出しちゃいけないよ、水星燈子さん。――キミの元部下だったモノ達のようになってしまうよ?」と、可愛らしく小首を傾げる


瞬間、燈子は懐から拳銃を引き抜き、予備動作もなく撃った。


GM:ゼロがイレヴンを庇うように前に出つつ、影を操ってその弾丸を遮ります

燈子:「……なぜそれを知っているとか、名前を知ってるとか、そんなことはどうだっていいが」 ギッ、と目を怒りで爛々と輝かせながら 「次そのことを言ったら殺す。――隙を見せても殺す」


GM:「……どうどう、ゼロ。流石にこれは怒るか」と、へらっ、とイレヴンは笑いつつ、ゼロを宥める。「嗚呼、怖いねえ……ね、そうは思わない、ちーちゃん?」と、ひとしきり動揺しているだろう千早にはそう言っておく。

千早:「ちーちゃ……!? え、えぇ!?」

直衛:「水星燈子、刃を交えるのはやめろ。どちらにしろ、ここでこれ以上彼らに構う必要はない」

燈子:「……。そうだな。構う必要はまったくない」

直衛:「楠木千早も、冷静になるべきだ。彼女は姿が似ていても、春日詩織ではない」

千早:「うっ……わかってる、わかってるんだけど……」

燈子:「ちっ。行くか。八剣の言うとおり、これ以上ここに居ても時間と弾の無駄だ」さっさと出てく。

GM:「じゃあ、お帰りはあちらになっておりますので、どうぞお帰りくださいませ、お客様」と、元来た道を指し示す。「あ、そうだ」と、成り行きをハラハラしながら見守っていた舞祈に近づき、イレヴンは何事かを囁きます。近めにいたレヴィだけ、知覚判定どうぞ

レヴィ:ふむ。達成値は10だ。

GM:それなら十分ですね。イレヴンは……「君のお姉さんには、とてもいい協力者になってもらえそうだよ」と、囁きます。それと同時に、舞祈からサッ、と血の気が引いていきます

直衛:ドール・マスターの関係者で確定か……

レヴィ:では、そこに割って入って。「悪巧みは程々にしてやってくれ、彼女には向いてないんだ」と、引き離そうか

GM:やだ……イケメン。「おや、これは失礼しました。彼氏さん」と、茶化してからイレヴンは背を向けます

レヴィ:「単なる悪い顔が似合うお兄さんさ」と、こちらも背を向けよう


※根に持ってらっしゃった。


GM:レヴィは、舞祈がほぼ無意識にキミの腕を掴んでいる事に気づきます

レヴィ:では、そちらを向いて少しわざとらしげにため息をつく。「迷惑は御免なんだけどね。……君はどんな地雷を抱えているんだい?」

GM:では、その言葉にハッ、と気づいたように手を離します。「な、何も……何でも、ないですよ。レヴィさん」

レヴィ:「……分かった、長い話になりそうだから今は後回しだ。まずは目の前のトラブルか解決しようか、いいね?」

GM:「……聞いてくれるつもりなんですか? レヴィさん、やさしいなあ」と、力なく笑いつつ。「分かってます。足手まといにも地雷にもなりませんよ」と、では。目的のブツを手に入れて管理室を後に……

直衛:あ、じゃあ最後に……去り際に、「イレブン。なぜか分からないけど、僕はキミが気に食わない。……じゃあね」とその背に向けて言う

GM:ふむ、了解です。では、次へと進みましょう……
メンテ
クライマックス3 ( No.13 )
日時: 2014/12/12 00:20
名前: シャウト

燈子:さて、状況を1度整理すると。薬は入手したから、後は……そうだな、やはりこの施設を放置するわけにもいかないから、資料を回収しつつ、破壊工作をしておけばいいかな。

直衛:監視カメラは楠木の功績により、全て掌握してある。立ち入ってすぐに警備を呼ばれることはないだろう。脅して情報を得るかな

千早:むしろ、あの勢いで研究データ引っこ抜きたいレベルです。悪い事はもうさせません!

GM:ハッキングこえー……戸締りすとこ。

レヴィ:GM、戸締りしても無理やりこじ開けるのがハッキングだから意味ないと思うよ(笑) それはそうと、資料を回収するとかなら一旦、地下1階の研究者の詰所あたりまで戻るべきかな?

GM:資料を得るにしても、研究者を鹵獲するにしてもそれがベターですねー。


※ベストとはいってない


GM:では、キミ達は誰とも遭遇するわけでもなくB1階の研究者の詰めどころの前まで戻ってきます、が。知覚判定をどぞ

一同:はーい(コロコロ……)

千早:はぅっ! 最大値が5です……

燈子:千早はどんどん、反動が出ている感じがするわね……あ、こっちは回った。達成値は18

GM:燈子さん流石すぎる……あ、直衛も8か。それなら、千早以外は気づきます。詰めどころから、いやな匂いがします。具体的に言えば――人肉が焼ける臭いですかね

直衛:「…………」 無言でAフレームを構える

GM:「……いやな臭いがしますね」と、少し涙目になりながら舞祈は青ざめた顔になります

千早:「な、何ですかこのにおい……?」

燈子:SANチェックものの状態になってるかもしれないが……迷うようなら前進あるのみ、かしらね。交戦の可能性は高そうだけど、戦いを避けててもしょうがない。

燈子:(……あのとき、あの場所で嗅ぎ慣れた匂い。肉体を制御できなければ吐くところだったわ)囚えられていた頃の地獄を思い出しつつ……皆に目配せをして、突撃の準備をしてから――

直衛:(頷きながら)僕が先頭となって突入しよう。飛び込んだ勢いで、敵との距離を詰めたい

千早:私も直衛君をすぐフォローできるよう、二番手で!


GM:了解。では、真っ先に突入した直衛は室内が炎に包まれている事にまず気づきます


籠もっていた熱に晒されても怯まずに、直衛は真っ直ぐに敵を見つめる。

部屋の奥にはフードを被った褐色の男が1人。

そして、彼が通った道には炭化した人間の慣れの果てが、異臭を撒き散らしながら無作為に散らばっていた。


GM:その褐色の男は、こちらを振り向きます。「お。こんなタイミングで来たか。よーう、チームガルムの皆さん。また会ったね」

直衛:――そのまま踏み込んで斬りかかる

GM:直衛の方には、左右から炎の蛇がやってきます。「そこのやたらハリキリボーイは初めましてだな。八剣直衛……か」

直衛:左右からの攻撃――耐久力には自身がある。そのまま下がらずに一撃を噛ましてやろう。

GM:(下がらずに突っ込むか……直衛らしい)では、痛い目にあっていただきましょ。 直衛は2体の炎の蛇に飲み込まれ、その男、パイロマンサーはその隙にヒラリ、と避けてしまいます。4d10のHPダメージをどうぞ。

直衛:……21点のダメージか。

GM:「おいおい。赤いからって何でも突っ込むとあぶないぜ!?」と、ケラケラとその男、パイロマンサーは笑います

燈子:「八剣! 突っ込み過ぎだ馬鹿者!」と、銃撃で牽制して炎からの脱出をフォローしつつ、叱責しておこう。

GM:<マスター 大丈夫!? 無茶だよ!>と、アマテラスからもキミを気遣う声がします。

直衛:「……お前が、パイロマンサーか」と、鋭い視線を投げかける。

GM:「そう。俺がパイロマンサーだよ、八剣直衛君」  にっこり、と彼は人好きのする笑みを浮かべます

千早:直衛君をかばう感じに並びます! 「今度は逃がしませんよ、パイロマンサー!」

GM:「……見れば分かると思うけど、俺、いま野暮用を済ませている最中だからさ。ちょっと待ってくれない? なんてね」と、彼は恐怖のあまり言葉を失って震えるあまりの唯一無二の生き残りの女性研究員を指差します

燈子:「馬鹿め、ここで出会ったからには、もう逃さん」銃を射撃体勢で保持したまま。

千早:「――や、ぼ、よ、う、と、は?」

GM:「え。見てもわかんねえの? 燃えるゴミを燃やしての証拠隠滅ですけど」

直衛:「そんなことをする必要はもうない。僕たちが生きている限り、お前の目的は果たされない。お前の行いは無意味だ」

GM:「はっはっは。お邪魔ってか。そりゃ困るね」と、ヒラヒラと手を振ります

千早:「この……!」

GM:「千早さん、ダメ! あれは挑発ですよ!」と、舞祈が千早を引き止めます。 

千早:「うっ……で、でも……あの人を助けなきゃ!」

GM:「おっと。じゃあ八剣君の真似でもさせてもらおうかな。その必要はないよ、楠木千早ちゃん。何故なら――」


「――キミ達をぶっ殺して、野暮用を済ませちゃうからねっ♪」


赤い瞳を爛々と輝かせながら、パイロマンサーは狂喜に顔を歪めた。


状況展開。バトルシーケンスを開始します。 


敵勢力:1体  その他:1体

行動値

生き残りの研究員:6
パイロマンサー:2


エンゲージ:3

PCエンゲージ

パイロマンサーエンゲージ

研究員エンゲージ

各5mずつが彼我距離


燈子:研究員も庇う必要がありそうだな。ダメ元だが……「おいお前、ボサボサしてないでこっちに来い。死ぬぞ」と言っておこう。

GM:「あはは。動いたら即座に殺すよー? 動かなくても、この人達を殺したら殺しちゃうけどねー」研究員はパイロマンサーの言葉を聞いて俯いてガタガタします。常人には無理ですって無理ですって!

燈子:なら千早を向かわせとくか。パイロマンサーの死に際の行動で殺されないとも限らない……

千早:「とーこさん、えっと……」超助けに行きたいですーって書いてある顔で、既に燈子さんを見てます!

燈子:「千早。構わん、行け。あの女を守ることが優先だ」


※貴重な情報源として!(サツバツ!)


GM:あ。ちなみに舞祈をこの戦闘中に使用不可にする事によって即座に安全確保もできますけど……

燈子:なるほど、それも1つの手ではあるか……だが、ああ言ったしな。千早に頑張ってもらおう。

千早:はい! 頑張って守りますよー!

レヴイ:まあ……彼一人なら僕らだけで十分だろうからね。

GM:言ってくれますね。では、セットアップから開始です。

直衛:い つ も の(螺旋の悪魔+フルパワーアタック)

GM:ふぁっ!? フルパワーまでのっけよったぞこの直衛ェ!?(一同笑)

レヴィ:火力は直衛君に任せておくとして……そうだな、僕は行動値はこのままでいこう。パイロはああ言っていたし、僕らを始末するまでは、研究員を狙う事はないだろう。

GM:では、パイロはミドルで見せたコンボで防御壁を張りつつ、行動値ぐいーん。そしてそのまま仕掛けますよ。

GM:「さぁて、だ・れ・に・し・よ・う・か・な――なんちゃってね! 全員まとめてだ!」 マイナーで白熱+形状変化<剛> メジャーでフレイムタン+炎の刃+貪欲なる拳+妖の招き+クロスバースト+ジャイアントグロウス

GM:範囲攻撃です。キミ達のエンゲージを巨大な炎の蛇が襲う。丸のみだ! (コロコロ) あっふん……

燈子:GM、また出目が悪いな(笑) 達成値は31かー

レヴィ:避けたでいいかな?(笑)

GM:ちょ、せめて振ってよぉ!?(一同笑)

レヴイ:ならドッジするね。リフレックスも入れて。


※そんな事しなくてもいいから(懇願)


燈子:む、惜しい。23で命中か。

GM:(やべー ちーちゃんが妖精の手とか持ってたらかわされてましたわ……)ちなみに、舞祈はこれぐらいならサラリとかわすのでご心配なく。

千早:流石です! では、私は直衛君を庇いましょう!


GM:装甲・ガード有効の80ダメージ。そしてダメージを受けたものは妖の招きによりパイロマンサーと同一エンゲージになりつつ、餓鬼魂により邪毒3なのだよ。盛っちゃうぞー

千早&燈子:リザレクト!

千早:邪毒ついちゃいましたけど、まだまだ! レヴィさんと燈子さんに待機していただいたんで、要の陣形も使って支援を使います! ちょうど侵食率100になってパワーアップですよー!

直衛:その支援を受けて――僕の手番か。「僕たちの任務にお前の排除は含まれてはいない。だが、立ちはだかるのならば、お前は敵だ。破壊する」

GM:「できるかなあ、そのナマクラで」と、あお――
 
直衛:マイナーで斥力跳躍して、パイロマンサーとエンゲージ。メジャーでコンセントレイト+アタックプログラム+バリアクラッカー。コンボ:バーストバッシュ

GM:<マースタァー! やーっちゃえー!>と、パイロの煽りで激おこなアマテラスが超イケイケモードで。

直衛:達成値は……あまりだな。56のガード不可だ 「その威力を確かめてみるといい。Aフレーム出力最大」 Aフレームの刀身が僕のレネゲイドと共鳴する

GM:「そんなも」と、言いかけたパイロマンサーがその最大出力に目を見開きます。

直衛:ダメージは85点の装甲値無視。斥力を利用して接近した勢いのまま、Aフレームを振り下ろす。「やはり、お前ではないな。全く違う。僕が破壊したいのは、お前ではない」と、手ごたえのなさから、そう言う。


GM:「ぐっほぁっ!?」流石に大きく吐血しますが……まだなんとか耐えます。(しかしやっぱすごい威力だなぁ……)

千早:「……え?」そういえば直衛の本気を見たのは初めてな私はビックリですよ! (な、なな、なんですかあのすっごい攻撃!? うわぁー……)と、心の中で冷や汗を流します。

燈子:千早……ガードキャラの宿命だな(笑) では、次は私だな。八剣の攻撃力に目を見張りながらも追撃するぞ。マイナーでコンボ【水銀銃練成】さらにメジャーでコンボ【スキャット・マーキュリー】で攻撃!

燈子:よし、命中の固定値がしょっぱいんで、舞折のサポート効果もらうよ。……達成値は37

GM:避けるのは無理なのでガードします……歪みの身体+氷盾

燈子:(カラコロ) お、ダメージは高め。62点装甲無視。

GM:それは高いですね……でもまだなんとか(直衛の出目がよかったら死んでた……)

燈子:「アビシオン、トドメを刺せ」体勢を崩させてから言い放ち、追撃を促す。


※さすが燈子さんは無慈悲だった


レヴイ:「ああ、終わらせようか」マイナーでオリジンとポルターガイスト。メジャーでサイレンの魔女だ。達成値は、57  ポルターガイスト……雷で操作・強化された落雷のミサイルと雷の暴風がパイロマンサーを全方位から包み込む

GM:(思ったより早く落ちちゃったなぁ……)ダメージどうぞー

レヴイ:ガードもなしって事は、そういう事か……ダメージの出目はよくって、78だ。

燈子:「さて……と、尻尾を巻いて無様に逃げ出すなら、見逃してやってもいいが?」銃を突きつけたまま。

GM:それでHPは0になりますが……「くそっ、マジで聞いてねえぞ、あのアマッ……!」 と、辛うじて蘇生復活で復活します。同時に<神出鬼没>で逃げる逃げる。

GM:「へっ。へへっ、坊ちゃんのご要望通り、足止めはできたってね! じゃあね、ガルムの皆さん方! できるだけならもう会いたくねーぜ!」と、言いつつ陽炎のごとく消えていきます。戦闘終了です

燈子:戦闘終了だ。「エグザイルは逃げ足が速いな。ま、消えたならそれはそれで良い」

千早:「あー!! ま、また逃げられました……うぐぐ」

直衛:「いや、いずれまた遭遇する可能性はある。その時は完全に破壊すればいい」 とレネゲイドを迸らせながらも、無表情に淡々と言います。

千早:「あっ……い、いえ。破壊するとかまでは〜……」と、さっきの直衛君の凄まじさを見たばっかりなので、ちょっとだけ後じさりしますよ私!

燈子:「八剣の言う通りああいう金だけでどこにでも雇われるような奴は、またいずれ顔を合わせる事になるだろうな。気をつけろよお前たち」と皆に言いつつ、女性研究員のところに歩み寄っておく。

燈子:「無事か、頭と口は動くだろうな?」

GM:おっと。では、女性研究員はあたりが静かになったので、おそるおそる顔を上げます。で、涙と鼻水でぐっしょぐっしょになりながらも、燈子の方を見て驚いたようにこう言います「えっ。み、水星さん……?」

燈子:「……ん?」誰こいつ、見覚えあるの?

千早:「お知り合いですか?」

GM:うん、ありますね。つっても、ネームドキャラってほど重要人物じゃないです。……けどまあ、親しみやすいように母撫(もぶ)さんって事で。

燈子:「あなた……母撫か。丁度いい、この研究所でどんな研究をしていたか、後でじっくり聞かせてもらうわよ」

GM:「え。ひゃい。でもデータはほとんど壊されちゃって……きょ、今日、引継ぎで来たばっかりなんですけど、私でよろしければ……うっ……」と、引継ぎで思い出したのか、焼死体となった研究員達を思い出して子供のように泣きじゃくります

千早:ああ、心が痛いです……私達がもう少し早く到着していれば…… 「大丈夫です、私たちがいます。あなただけでも守ってみせます」


※菩薩のような安心感


千早:「もう、誰かに教養されて悪いことをする必要はないんですよ……」

GM:「ふえええええん! め、女神様ー!」と、菩薩メンタルである千早に泣きついておこう

燈子:ああ、これは落ち着くまで使い物にはならなさそうだな……千早におしつ……任せよう(一同笑) 「先程のパイロマンサーとの戦闘で私達もある程度消耗した。が、どうやらこの施設のデータの破壊は済んでいるようだし……確保するべきものは確保した。脱出しましょう」

直衛:「了解した。……アマテラス、情報の復元は可能か?」とやり取りを横目で見つつ、アマテラスに確認する。ホログラム化はしない

GM:<うーん……探すのは得意だけども……直すのはキビシーかも……>

直衛「そうか……」

レヴィ:「まぁ、いつまでもここに居てもしかたない。僕もリーダーに賛成だ。……K-A1も待ち望んでいたものが手に入れば、回復するだろうしね」と、舞祈に目配せしておこう。

GM:舞祈もそれには頷きます。では、一旦、外に出ましょうか(さて、パイロマンサーがさっくり1ラウンドで撃破されたし、ここは……)
メンテ
クライマックス4 ( No.14 )
日時: 2014/12/19 20:35
名前: シャウト

GM:では、入り口から出たあたりで、皆さんの20mほど前に黒いベンツが停まります。そして後部座席が開いて……1人の、若めの男性が出てきます。ちなみにレヴィはその男に見覚えがありますね。

レヴィ:……立風雄二郎か。

GM:「見知った顔が何人かいるみたいだが……初めまして、になるかな。チームガルムの皆さん」と、笑みながらその男、立風雄二郎は悠々と煙草を1本取り出します。ベンツは、Uターンして帰っていきます。

燈子:「貴様が立風雄二郎か、また狙ったようなタイミングで出てくるな」いつでも銃を作成できるように準備しつつ。

レヴィ:「……部下がやられて上司が尻拭いに来た、ってわけじゃあなさそうだけどね」

GM:「狙っていたタイミングだ、と言ったら驚きますか、ミス水星?」と、笑いながら火をつけて紫煙をくゆらせる。「パイロマンサー(アレ)は思ったよりも口ほどになかった。やれやれです」と、肩をすくめます。

燈子:「いいや? ……逆に、狙いもせずに来たと言われても、どっちでも納得はするけれど」

直衛:「立風雄二郎。僕たちにお前の排除命令が出されている」 Aフレームを構えて言う

GM:「なるほど。つまり、今はその命令を果たす絶好のチャンスってわけか」

直衛:「そうだ。今からその命令を実行したいと思うが、どうだろうか」

GM:「随分と婉曲な殺害予告だ。もう少し直接的でいいのでは? そちらに世話になった、2人の部下のように、この俺を殺すと言えばいい」

燈子:「……目か耳は備えてあったということか。ならこう言おう、私達はお前を殺すわ」エフェクトで銃作って突きつけていいかな。

直衛:「そうだ、命令により、お前を殺害する。拒否権はない」とAフレームの出力を上げつつ言う

GM:「おお、こわいこわい」

燈子:余裕ぶりよってからに(笑) この余裕はどうにも怪しいしムカつく。というわけでズキュゥーン。

千早:「って橙子さーん!? いきなり撃つなんて!?」

GM:よくある。では、立風は手に持っていたジャネラルミンケースでカキーン、と弾きます。 「まぁ、そう焦りなさるなよ。このままドンパチっていうのも俺は構わないが、その前に少し話がしたい」

燈子:「……まあ良いでしょう」実はやりあうことに乗り気なわけではないし。

GM:「そう。パイロマンサー(アレ)はアレで結構な手練のオーヴァードだ。それを苦もなく退けたあなた方に、俺は話をしたい」


「単刀直入に言おう。”ドール・マスター”を排除するために、手を組まないか?」

紫煙をくゆらせながら、立風雄二郎は告げる。

その瞳はサングラスの奥に隠れ、感情は見えなかった。


レヴィ:「……はい、そうですかとは頷けないね。中身の提案を続けてくれ」

燈子:「同感だ。まず、貴様がそれをする理由を聞こうか」

GM:「ありがたいね、話を聞いていただけるのは」

直衛:「(……アマテラス、この会話を録音するんだ。必要になるかもしれない)」と裏でこっそり

GM:<(ラジャー。ふっふっふー マスターも ワルよの!)>

GM:「俺の理由か。そうだな……一言で言うならば」

GM:「仇討ちだ」と、ドール・マスターへの憎悪を込めた眼差しで、雄二郎はそう言います


燈子:ピクリと眉を動かす。周りの仲間達にはわからないぐらいかすかな反応を示そう。


直衛:「何の仇だ」とそれには素早く反応する

GM:「先代の立風組の頭領。俺の親父殿にあたる……立風貞雄の、だ。耳聡いあなた方なら、既に立風貞雄については知っているだろう。その最期に関しても」

燈子:「UGN崩壊の折、UGNエージェントの逃走に手を貸した、とは聞いている」

GM:無言で、雄二郎は頷きます

千早:「で、ではFHに復讐しようとでもおっしゃるんですか? でも私たちも……」

GM:「私達も?」

千早:「……FHの、一員ですよ」


GM:くすっ、と立風雄二郎は笑います


GM:「だからこそ良い。それに、あなた方、チームガルムは必要とあらば、FH内部であっても粛清すると聞いている。それが、悪であれば」

千早:「あなた達だって、十分にその対象ですけど」

GM:「より大きな悪を打倒するためには、清濁合わせ持つ……その度量も必要になる時があるんですよ、お姫サマ」と、お嬢様育ちっぽい千早を茶化します

千早:「むむむ……」

燈子:「ドール・マスターがFHにとっての悪である……その証拠も貴様なら掴めているわけね」

GM:「ええ。それをこの場で言うつもりはありませんが」と、紫煙を燻らせつつ 「自分で言うのもなんですが、それ以外にも良い情報を持っていますよ。あなた方にとっては。例えば――金城幸四郎のその後の行方、とか」

燈子:「――」なぜ貴様が、と言いかけてこらえます。

直衛:「……大きな悪を倒しても、小さな芽は残る。お前を、ここで討たない理由にはならない」

レヴィ:おっと。「待った、直衛くん。……物事には優先順位があるんだ、分かるね?」

燈子:「八剣の言うとおり、こいつを討たない理由はないが……ここでやるのは微妙になってきたな」

レヴィ:「大方、リーダーの言う通りさ。彼が信用できるかどうかはともかく……利用価値はあるだろう、そして共通するより大きな敵が居る」

レヴィ:「僕は賛成するよ。……お互いに悪魔と相乗りする勇気があるのなら、だけど」

千早:「(……全部を同時に守ることはできない、だから優先順位を見誤るな。昔、先生はそう言ってた。それは、今なの……?)」

燈子:迷っている千早を横目で見つつ。 「そうだな、こいつは我々にとって価値のある情報を知りすぎている。使わない手はない」

直衛:「この男の抹殺が僕たちの任務だ。ドール・マスターはその内容には含まれてはいない。優先順位に、違いはない」

レヴィ:「……なるほど」


(そして、ドール・マスターは春日竜司の……。いや、関係ないな)

心の中に思い浮かんだ、春日竜司の存在を直衛は打ち消す。

知る由もなかったろうが、それは葛藤であった。


レヴィ:「ならば、直衛くん。こういう時は上司に連絡するといい。僕らのリーダーは、彼女(フレイ)だ。そしてガルムは彼女の部隊なのだから煎じ詰めれば……彼女の意思次第だ」

直衛:「…………わかった。少し席を外す」ディメンジョンゲートを開いて、この場から少し、離れたところでフレイに連絡したい

燈子:ふうむ……うん、ここは連絡取らせるか。燈子としては、フレイに対しては事後報告で有耶無耶にしたい場面ではあるが、直衛の気持ちを考えるに、そうも言ってられんだろうしな。

直衛:ありがとう。フレイと連絡してるところを見せるわけにはいかないからな。……では、ゲートを開いて移動する

燈子:さて。それなら先に……私が千早を説得しましょうか。 「千早」

千早:「清濁だくだく……ひゃ、ひゃいっ!?」

燈子:「……あなたは難しく考えることに向いてないようだから、ひとつだけ言っておく」

燈子:「正しいか、正しくないかで判断がつかないなら……それ以外の事で選びなさい。例えばやりたいかやりたくないか、とかで」

千早:「やりたいか、やりたくないか……」と、復唱します。

燈子:「まあ……その上で、私の方針に従ってくれると、助かる。これは本音よ」と最後にこっそり耳元で囁きます。こっそり秘密を教えたよ、頼りにしてるよ、みたいな。印象操作印象操作。

千早:ああ、順調に抱き込まれているぅー!?(一同笑)


※キマシタワー(小声)


千早:「燈子さんは、この提案に乗った方が、明日を少しでもよくできると思いますか?」私の価値観は、突き詰めるとここに行きつく気がします……

燈子:「……ええ、思うわ。私の理想は、そういう未来だったのだから」と返そう。過去形混じりに語っているが、今はどうなのか……自分でもわからないのかもしれない。

千早:「だった、ですか?」

燈子:「……言葉の綾よ。今も……ええ、変わらないわ」ほんの一瞬だけ、切なげに微笑んで言います。

千早:「燈子さん……わかりました、それがよりよい明日に繋がるなら、私は橙子さんの判断を信じます!」

燈子:「そうか……ありがとう、千早」ちょっと背中向けながら、顔を見せない感じで喋って。


<一方、その頃の直衛は……>

直衛:そして、やってきました。フレイの部屋に(当然の権利のように)

GM:では、携帯端末で連絡を……直接ー!? 少し、席を外すどころじゃねーじゃねーですかー!(一同笑)

直衛:冗談だ。アマテラスを介して、連絡を取ろう

GM:お、おう <直衛か。何か行き詰まりでもあったのかな>

直衛:「フレイ、立風雄二郎と接触した。彼はドール・マスター排除のための共闘を申し出てきた。これは任務内容に想定されていないことだ」

GM:<ふむ。なるほど。やはりそうくるか……直衛。キミ自身はどう思う?>

直衛:「任務内容にないことだ。僕は容認できない。……だけど、色々な情報を取引材料に持ち出してきた。水星燈子とレヴィ・アビシオンは交渉を受け入れるようだ」

GM:<あの2人か。……ふふ。らしいね>

GM:<直衛。任務というものは静止したものではない。状況に応じて、多様に変化するものだ。キミ自身の考えで、それと向かい合うべきだよ>

直衛:「立風雄二郎は、ドール・マスターに父親を殺害された。仇だと言う。僕にも、その気持ちは多少は分かる。だけど……」

GM:<だけど……?>

直衛:「(春日竜司は、ドール・マスターが恩人だと言った……。どのような人物かは知らないが、おそらく必要な人物なのだろう)」

直衛:「……僕は、ダメだ。あの男を逃すことはできない。大きな悪を倒すために、小さな悪を倒さないのは道理に合わない。そのようなものから、刈り取っていかなければ」

GM:<ふむ……私の想像で少し言わせてもらおう、直衛>

GM:<キミはどうやら……ドール・マスターと対峙する事によって春日竜司との関係にも亀裂が入る。その事を無意識に恐れているように見える>

直衛:「それは……分からない。だけど……なぜだかわからない理由で、ドール・マスターとの敵対を拒否しているのは間違いないんだ」


直衛:「……フレイ、キミの命令にドール・マスターの排除が無い以上、僕の選択は間違っていない。間違ってないだろう」

GM:<そうだね。決して、間違ってはいない>


「だから、僕に改めて"命令"をくれ。僕は、それに"従う" それが、僕たちで決めたことだ」


聖剣を手に、直衛は自身の判断をフレイに委ねる。

女王に尽くす、騎士のように。或いは――


GM:<直衛……わかった。なら今、改めて命令する>


GM:<直衛。ここは立風雄二郎と手を組み……打倒、ドール・マスターへの布石を打て。それが、キミにとって必要な事となる>


直衛:「了解した。……命令を実行する」 少し間を置いて、「連絡を終了する。また、作戦終了後に」と言って連絡を切る

GM:<ああ。待っている。直衛>


直衛:「……戻ろう、アマテラス。作戦は、これからだ」 いつも通りの表情でゲートを再度開く

GM:<了解! ……元気だしてね、マスター>

直衛:「いや、これでいい。自分で何とかしなくてはならないんだ。お前の力も、使わせてもらうぞ」



直衛:ゲートが再び開いて、僕が出てくる。「戻った」

燈子:「どうだった?」八剣の意志と、フレイとの会話の結果は一番の憂慮事項である。

直衛:「待たせてすまなかった。……命令に変更があった。立風雄二郎、共闘を約束しよう」

GM:「……ありがたい話だ」と、3本目の煙草を携帯灰皿で消しておく

直衛:そして、レヴィに向かって。「レヴィ・アビシオン。キミのおかげだ。ありがとう」と言っておく

レヴィ:「いや、それほどでもないさ……話はうまくついたようでよかったよ」と、肩をすくめる。

直衛:「ああ。これからうまく立ち回ればいいと考えたんだ。その時、またキミの力を借りるとしよう。キミも困ったら、僕の力を頼るといい。壊すことは得意だ」

レヴィ:「あー……ああ、覚えておこう」


燈子:「話はまとまった。で、具体的にはどうする? 相手はマスターエージェントだ、数で叩いて潰して、とはいかないと思うが」

GM:では、そうですね。燈子さんがそう言った瞬間に


「その心配をする必要はない」

熱を感じさせない、"死"を思わせる少女の声。

それと同時に、黒い槍が周囲一帯に現出した。


GM:ここで、各人。肉体か知覚、RCのいずれかで振ってください

一同:コロコロ……

千早:あう。出目が一番低かったです、達成値は7

GM:(他は10以上か) では、達成値10以上の人は自分達の足元から突出した黒い槍の存在に気づき、回避する事ができます

千早:ガ、ガードはできますか?

GM:ガードか……まあ、ガードならいいでしょう。ダメージチェック……装甲無視、ガード有効の22点。

千早:くぅ、大地で軽減しますっ! 「なっ、何ですかいきなり!?」

GM:「ちっ、もう来たのか!」と、雄二郎が毒づくと同時に、<神出鬼没>の効果で地面から黒い影と共に金髪碧眼の少女が現れます


※イメージはギルティギアシリーズのザトー=ONE  GGXrdもよろしく!(格ゲー下手並の宣伝)


GM:なお、既に会った事がありますね。薬品室で出会った……イレヴンにゼロ、とよばれていた少女です

直衛:「イレヴン、ゼロ……いや、お前たちが"ドール・マスター"なのか?」

GM:「その言葉に関しては否定します、ですが……様子を見るために、残っていれば……まさか、イレヴンからの言葉を無視して立風雄二郎と手を組むとは」

直衛:「今は状況が変わったんだ」

GM:「春日竜司からの忠告は無駄になりそうですね」と、ゼロは直衛と、会話に入れないほど心ここにあらずって感じの舞祈を見ます

直衛:「……分かっているさ。だけど、それでも、僕は与えられた命令を果たすだけだ」

GM:「念のために確認しておきましょう。チームガルム、立風雄二郎をこちらへと引渡してください。そうすれば、私は何も見なかったようにしましょう」

燈子:「悪いが、そうすることにメリットが見えないな」と、銃を構える。

GM:「我々と、そして……我が主と敵対しなくて済みます。そこのヤクザ風情と組むよりかは、余程、安全かつ有益だと思いますが」

GM:「……否定、しづらいな」と、雄二郎は苦笑しつつジェネラルミンケースを持つ腕に力を込めています

燈子:「こっちはもう、マスターエージェントとの敵対に上回るメリットを提示されてるんだ。それ以上の条件がないなら、残念ながら決裂だな」

直衛:「春日舞祈。……すまない。だが、今は信じてほしい。春日竜司のことも、僕がなんとかする」と、声をかけつつ、Aフレームを再び引き抜く

GM:「直衛さん……。っ、すいません、気を遣わせてしまったみたいで」と、舞祈も戦闘態勢に入ります

GM:ゼロは、ふっ、と笑みます。「そうか……ならば、仕方ない。確かに交渉決裂だ」 自身の操る影を水のように周囲に拡散させていきます


「ここからは、実力行使するとしよう」

自身の操る影法師の中から、死神を思わせる大鎌をゼロは引きずり出す。

「――我らに歯向かう者に、死の闇を与えん」

ごぷん、という水音。それと同時に、さらにゼロの影法師が膨大化し、魔獣の形をとった。


燈子:「来るぞ、油断するな!」味方に激を飛ばして黄金銃を構える。

直衛:「尻尾を出したな。迎撃する」

GM:では、戦闘開始!
メンテ
クライマックス戦闘 ( No.15 )
日時: 2015/01/21 02:01
名前: シャウト

<状況展開。バトルシーケンスを開始します>


敵勢力:1体  その他:1体

行動値

ゼロ:9

立風:15

エンゲージ:2

PCエンゲージ(雄二郎も同一エンゲージ)

ゼロエンゲージ

10mの彼我距離


千早:あっ……そういえばモブさんはどうなるんですか?

GM:超遠くから皆様を見守っております。その距離、実に100m

燈子:ちょっ、すでにそんなに……生き残ったのは偶然ではないと見える(笑)


※実は、雄二郎登場時点でかなり後ろにダッシュしていたのは内緒である


GM:そして、雄二郎の方はボスエネミーデータから幾分か弱体化しています。行動値15でこちらの指示にしたがいつつ、頑張ってくれます。が、あまり無理はさせないようにしましょう

GM:ダメージキャンセル、復活スキルが1つずつあります。それ以上は戦闘不能となり、トドメ待ちになりかねないです。HPは……80ぐらい、防御は期待しないでください。

燈子:ああ。……情報をあらいざらい話す前に死なれては困るからな。

GM:ふふふ……では、セットアップ。そうですね。まずは雄二郎が<戦術>を使って支援しましょう。各々方、ダイスを2個増やしてください。

直衛:螺旋の悪魔+フルパワーアタック。侵食率が100%を突破したので、攻撃力が38アップ。そして暴走する。レネゲイドを爆発的に放出、可視化する。そしてフルパワーで大地を砕けるほどに踏み締める

GM:意味わからない火力だぁ(恍惚) しかし、それは既に承知済み……ゼロはセットアップで従者の行進+ヴァイタルアップ+原初の白:限界突破!

燈子:従者使いだと!?

GM:ふっふっふ……まぁ、こっちのルートだと雄二郎も加勢してそっちは6人みたいなものですしね。

GM:さて……黒い従者が、影のごとくゼロの足元から這い上がる。そして、ゼロは限界突破によりデモンズウェブを選択。このラウンド中、2回まで使用可能とします。そして従者の行動値は 21です

燈子:従者が、21……くっ、複数じゃなきゃあいいんだが……! デモンズウェブも厄介だな。

GM:ゼロは、強いですよ……そうですね。第2ラウンドクリンナップまでに倒せたらボーナスをあげましょう。この局面でも、ギリギリ達成できるかな、って思ってます。

レヴィ:そうか。なら、期待しておこう(にこり) 僕は加速装置を使う。これで従者を追い越そう。……舞祈さんの支援攻撃もあるし、これで上手くすれば従者ぐらいは

GM:では、行動値の加速はこちらはないんで……ああ、でもイニシアチブでこれを発動しましょう。<紅の猟兵>

直衛:エフェクトアーカイブで追加された、従者遣い用のリミットエフェクトか……


※リミットエフェクトとは、前提となるエフェクトを極める事によって取得する事ができるエフェクトである。強力な効果であるものもあるが、その分癖が強いものも……


GM:よくご存知で。これで従者のダイスと攻撃力がパワーアップです。では、改めてレヴィどうぞ。

レヴィ:サイレンの魔女で攻撃……達成値は50だ。従者は能力値が一際高そうだけど、命中するかい?

GM:さすがに、50だと避けれないですねえ。ここは従者、ゼロともにガードを選択して……両方とも、スプリングシールドを1枚ずつ切ります

レヴィ:中々だ。ダメージは丁度、70。

GM:とりあえず赤河……おっと、出目がよかったですね。重畳。従者、ゼロ共にまだ、余裕を見せます。

レヴィ:やるね。……流石、1人でボスを張ろうってことはある! 「驚いたね……これで1つも消えないか」

GM:「いい攻撃だ。しかし、私達を退けるには程遠い」と、涼しげな顔でゼロは笑みます

燈子:くっ。なら、舞祈に追撃をお願いしよう。

GM:了解。ならば「今は迷っている場合じゃ、ない!」と、舞祈は即座にモルフェウスの能力で武装を展開し、即座に敵陣に切り込みます。ダメージは……そうだな。レヴィに振ってもらおうかな

レヴィ:僕が振るのか。いいけどね……(コロコロ)お、47点だ。

GM:(……4d10にしときゃよかった。このままだと従者が落ちる)赤河! ってことで、従者と共に使用。さらにゼロは自分にデモンズウェブ。……おっ、ゼロはノーダメージです。

千早:うぐぐ……敵ながら、硬いです!

GM:それだけでは済まされませんよ! お待ちかねの従者のたーん! 従者はマイナーで完全獣化+骨の剣+ブラッドコントロール メジャーで 原初の赤:アタックプログラム+伸縮腕+渇きの主+血の宴+かりそめの剣士

GM:コンボ名:伸びるッ!  で、黒い腕を長く伸ばし、それを地面に突き刺してPC達のエンゲージを無数の槍で攻撃、雄二郎ごと屠ろうと試みます……ってダイスひっく!? 達成値は37!

レヴィ:リフレックスはなしだ。そして無論、それで余裕の回避だ。


※今更だけど、ダブクロでここまでヒラリヒラリとかわすなんて普通じゃあない。これそーいうゲームじゃねーから!(悶絶)


GM:くっ……千早は誰をカバーリングします? ちなみに、雄二郎は避けられないです。

燈子:そうだな。雄二郎は自衛手段がある程度あるからまだいいとして……ここは侵食率の重い、直衛か。

千早:了解! 

GM:(コロリラ)アカン……ダメージもしょっぱいです。39の装甲無視

千早:大地は温存できましたね……次は、立風さんの番ですね。従者を倒していただきたいです!

GM:了解。では「従者の方を、確実に潰しておくか……」と、マイナーでダブルクリエイトして二挺拳銃作りつつ、従者を狙います。……達成値30、はちょっとヤバいので勝利の女神を自分で使って+12、と。ヒットしたので流石に固定値込みで従者は消滅します。

GM:「……想像以上に、やりますね」と、ゼロが目を細めて、キミ達を品定めします。次は燈子さんですね

燈子:従者は能力値も高いから回避値の高さにも気をつけなければな……先手打っても本体を落とせるとは思えんし、こっちは支援待ちで待機で。

GM:ではゼロの手番。「評価を改めましょう、チームガルム……そして全力で相手をさせてもらう!」マイナーで赤き剣+破壊の血+ブラッドコントロール  HPを12点消費して巨大な、大鎌を作り出します

GM:メジャーで 原初の赤:アタックプログラム+伸縮腕+爪剣+死神の爪+渇きの主+背教者殺し+血の宴+原初の黒:ライトスピード 死神の爪により、この攻撃はリアクション不可。カバーリングした場合、ガードを行ったものとしてダメージ算出できません

レヴィ&千早:むむむ……


※何がむむむだ!


GM:(カラコロ)リアクションできなくさせた時に限ってダイスが爆裂したんですがこれは。71でーす

千早:くう。ガードはできませんけれど、カバーリングで立風さんを庇います!

GM:やりますね。ですが即座に追撃! 達成値は41です

レヴィ:くっ。流石にペナルティを受けていると少しキツいね。リフレックス込みで……。ふぅ、回避成功

千早:私も今度ばかりは本気でガードしますよ! 直衛君をカバーリング! ガード値は……電磁障壁込みで65!

GM:ぐぅ、かってえー!?

直衛:「よく、耐えてくれた。僕の出番だ」と千早に目を配りつつ、Aフレームを握り締める

千早:「後は頼んだよ、直衛君!」と、サムズアップを返します!

GM:ユウジョウ! <フレー フレー マ・ス・ター!>と、アマテラスも声援を欠かせない

直衛:こちらのコンボ攻撃の達成値は86。この攻撃はガードできない 「お前たちは障害となるものを常に隠滅してきた。なら、この攻撃も消せるものか――試してみろ」 出力最大のAフレームを振り下ろす

GM:くっ……デモンズウェブ……赤河……(低いっ) 80ダメージ。首の皮1枚で耐えた。回復なかったら落ちてましたね。レネゲイドの破壊の奔流に飲み込まれ、ゼロは消滅したかに思えましたが……「直撃していれば危なかった、か。八剣直衛……キミの性能は、確かなようだ」と、未だに立ちます。

直衛:「……まだ活動可能か。そちらの耐久性も悪くないな。水星燈子、任せる」 

燈子:「ああ、任せろ」こちらも動く! ……くっ、千早にC値を下げてもらったけれどいまいち達成値は伸びなかったな。39だ! 直衛に続いて黄金銃四丁による重い水銀弾の雨を降り注がせる。

GM:くっ……(ガードしても無理か) 不死不滅で蘇生!

GM:「チーム……ガルム。我が主が、興味を持つだけの事はある。だが、私も負けるわけにはいかない。我ら、ナンバーズこそが……」


なおも従者を作り出し、応戦するゼロだが……直衛の火力、千早の防御力を軸として燈子、レヴィの追撃を加えていくチーム・ガルムは少しずつ、その拮抗を崩していった。


燈子:……よし。これで!  「従者は仕留めた、今の奴の懐はガラ空きだ。やれ、八剣ッ!」

GM:しかし次の手番はゼロですよ。「まだだ。まだ私の手の内は、尽きていない」と、ゼロは燈子によって分解させられた従者の残骸を集約し、3体目の従者を創り出そうと考えますが――


GM:――ふと、思い直したようにその手を止めます

直衛:「……。今、従者を作り出そうとしたな。なぜ止めた?」

GM:「……眼前にあなたという脅威があるからだ、八剣直衛。あなたの攻撃の前では、私の従者といえども耐え切れるかは五分以下――で、あるならば先にあなたを排除する!」 自分自身がギリギリの状態ですが、あえて笑みながらゼロはそう言います

直衛:「そうか――ならば、やってみるといい。結果は分かる」

GM:「それは、どうかな……ッ!」


氷を思わせる冷たさの碧眼に、どこか熱を灯してゼロは紅い大鎌を振るう。

直衛の身体を両断するに十分な破壊力を持つその刃を、直衛は――


直衛:避けきれない。だが、イレヴンのロイスを昇華して復活する。寸断される前に鎌を片手で掴む。


「この程度では死なない」

傷つきながらも、眼光鋭く直衛は立ち上がる。

その姿はまるで、彼自身が一振りの不滅の剣であるかのようだった。


直衛:「障害を排除するのが、僕の役目だ。この程度では耐久限界には至らない。いくぞ――次は、僕の攻撃だ」


「Aフレーム、出力リミッター解除」  <Aフレーム、ファイナルモード!>


直衛から放出されていく膨大なレネゲイドの奔流は、Aフレームに力を与え、その込められた想いは刃と化していく。


「……見事だ」

何かに納得したかのように、ゼロはその刃の下に倒れた。



<敵勢力沈黙  戦闘終了です>
メンテ
EDフェイズ1 ( No.16 )
日時: 2015/01/21 02:57
名前: シャウト

GM:皆様、戦闘お疲れ様です。さて、では……ゼロを無力化できたので……雄二郎は、再度練成して銃をゼロに突きつけます。

千早:「な、なにしてんですか!? もう、戦闘は終了したんですよ!」

GM:「……何ってお前。トドメだよ」と、雄二郎は怪訝そうな表情になります

直衛:「待て、立風雄二郎。その女には、聞きたいことがある。その後にしてもらおうか」

千早:「待ってください、えっと……そ、そうです! 直衛君の言う通り! 大事なじょーほーげん!なのです!」と、必死に主張します!

GM:「はぁ。そうか。なら、少し待たせてもらおう」と、肩をすくめて銃を下ろす。……あ。ちーちゃん。今、雄二郎の近くかな? 燈子さん、レヴィもその近く?

燈子:そうだね、私はそのへん。

レヴィ:ああ、僕もその辺で問題ない。

千早:私もですー!

GM:ほむ。了解です


※さらっ、と流したように見えるが……実は、このGMの問いかけは結構重要なものだったりする。詳細はまた後ほどのシーンで。


直衛:……僕はゼロに近づきながら発言している。ので、立風雄二郎ともそのような距離だ。

GM:「私に聞きたい事があるのか、八剣直衛」と、損傷で片目を瞑りつつ、辛うじて身体を再生させながらゼロはそう言います

直衛:頷いてから口を開く。 「"ドール・マスター"とは何者だ。お前たちは何を命じられて、行動している」


GM:ゼロは一拍を置いてから、話始めます。


GM:「"ドール・マスター"……我が主は、我々にとっての命の恩人だ。だから、私達ナンバーズは彼女に忠義を尽くす。我が主からは、実験施設のアンプルの回収を依頼された。だが……立風雄二郎の排除は、自己判断だ」

直衛:「ナンバーズとは何だ。それに、あのアンプルを求める理由は。そして、立風雄二郎を殺そうとしたのは何故だ」矢継ぎ早に質問を繰り返す。

GM:「あのアンプルを、我が主が求める理由について私は把握していない。医術行為は完全な分野外だ。……立風雄二郎は脅威度が低いと我が主は判断している。だが、私はその限りではない」

直衛:……ナンバーズについては、答えない?

GM:いいえ。少しためらうかのような沈黙を経てから…… 「そして、ナンバーズは――」と、言いかけて、ゼロは直衛を見つめます


GM:「――あなた自身の過去に答えがある。だが、今の私に答える権限はない」と、視線を落とす

直衛:「……なんだって?」 まったく想定外の言葉だ。 「どういうことだ。答える権限がないとは」

GM:「それは……」と、ゼロが言いかけたところで、この場に新たな人物が登場しますよ


GM:「そこまでにしておけ、直衛。……何でも、知っている方がいいというわけじゃあないんだ」と、春日竜司がこの場に現れます

直衛:「春日竜司……なぜ、ここにいる? キミの任務ではないはずだ」動揺しているかのように、焦りが見える声色でそう言う。

GM:「先に忠告はしたはずだ、直衛。舞祈も」と、少し悲しそうな目で直衛と、それから硬直している舞祈を見やります「与えられたものだけが任務ではない。役割も含めて」と、一瞬、竜司はレヴィ、それから燈子の方を見ます

直衛:「それに関しては、すまないと思っている。だが、これは……彼女の命令によるものだ。間違っては無い、無いんだ」

GM:「フレイ教官か」

直衛:「そうだ。チーム・ガルムは、フレイの意志で動く」

GM:「そうか。ならば、キミとの敵対は避けられなくなるな、直衛」


無意識下で、拳を握り締めながら直衛は言う。

「……キミとは、このような形で戦いたくはない。と思う」

いつもと同じような。しかし、何処か悲しげな笑みで竜司は言った。

「ボクも、それは同じだ」


GM:「だから撃たないでもらえるか、立風雄二郎。それこそ、ボクがこの場で戦わざるをえなくなる……水星燈子もだ」

燈子:「わからないな……そうまで拘る理由もそうだが。貴様にそう言われてハイそうですか、と言う間抜けが居ると考える、その根拠がな」

GM:「立風雄二郎に関しては、キミ達との交戦で死亡したと伝えておく。この場は、それで収めてほしい」

直衛:「やめろ、水星燈子。ここで僕と春日竜司が戦うのは……許されない」Aフレームを強く握り締める。エクスカリバーを持つ者同士の戦闘は、許されないだろう

燈子:「……それを信じる根拠が無い。敵を生かしておく理由がない――そして八剣、お前が戦えなくても、死にぞこない一人にトドメを刺すには問題ない」2丁の黄金銃を構える。そして、ここでゼロを撃――

千早:「あっ、ちょっ――! す、すとーっぷ! こここ、ここから先を通りたければ私を倒していけー!です」思わず、燈子さんの前にと割って入るますですぅー!!

GM:(ちーちゃんらしい……しかし、助かる)では、その隙にゼロは瞬間退場で逃げてゆきます。


燈子:「ちっ……!」と、苛立ちを隠せずに舌打ちをする。

千早:「燈子さん……! なんで撃ったんですか!? この前みたいに縛ってでも連れていけばいいじゃないですか!?」

燈子:「それをコイツがさせると思うか!?」竜司を銃で指しながら、千早には言葉を返す。

直衛:「もうよしてくれ、水星燈子。これ以上は、フレイの命令にはない……」

燈子:「ガルムの隊長は、私だぞ!」八剣を睨みながら。

直衛:「……チーム:ガルムへ指令を与えるのは、フレイだ。僕も命令を改めて受けたが、ゼロの殺害は任務にはない」

燈子:「……すまんな、立風雄二郎。部下に話をさせた私が甘かった」即座にトドメを刺しておけば……! と思っている。

GM:「いいや、仕方がないさ。そこのお嬢さんの乱入がなくても、どちらにせよ逃げられていただろう」

燈子:それでも、立風には申し訳ない事をしたな……だが今、問題なのは直衛だ! 「奴はいずれまた敵になるぞ、今度は単独で戦うようなヘマはしてくれん」

直衛:「……僕に命じられるのは、フレイだけだ。何を言われても、それは変わらない」

燈子:「貴様の考えはよくわかった。だが仮にも隊長の判断に逆らったのだ、戻ったら覚悟しておけよ」と八剣には言っておく。OHANASHIしよう。八剣との話はそれで終わりとばかり打ち切って、立風に話しかけよう。

直衛:「了解した」 ……ところで、春日竜司はまだいるのだろうか

GM:はい。キミ達を黙って、見ています。まぁ、ゼロを追いかけるケースがあるのではないか、と思っているので

燈子:フレイの次は竜司か。くそ、直衛め色香に惑わされよってからに……!(一同笑) 「立風、今後身を潜めるアテはあるのか? なければ用意させてもらうが」詳しい話を聞かなきゃならないからな。

GM:「ある。が、用意していただけるならその好意に甘えさせてもらう」  その方が、そちらと連絡が取りやすくなるだろうからな、と言外で

燈子:「では、そうしよう」と立風雄二郎には請け負っておく。 あれ? ひょっとして私、今までキャンペーンに出てきたキャラの中で、一番仲良くなれるんじゃなかろうか、コイツ。この話の通じやすさ……!

GM:胸キュンですか?

燈子:いや、胸キュンとまでは言ってないよ?(笑)

直衛:歳もちか――(ぼそっ

燈子:お? お? 帰った後の懲罰追加不可避か!?(一同笑)

直衛:それは遠慮願おう(笑) さて…… 「春日竜司。このような結果になってしまって、すまない。僕は、キミを裏切ったのだろう」と、竜司に詫びを入れる。

GM:「気にするな、直衛。……ボクも、キミからの信頼を裏切ってしまったようなものだ」

直衛:「キミと戦うのは、僕の本意ではない。だけど……僕は、フレイの剣なんだ」

GM:「解っている。直衛、キミにとっては一番大事なのはフレイ教官だからな」

直衛:「それに、僕は真実が知りたい。誰かが覆い隠したそれを、僕は知りたいんだ……」

GM:「たとえ、その真実が……キミの望まぬものだったとして。キミは、それを受け止められるか、直衛。ボクは……」

直衛:「たとえ、真実の中身が災厄であろうと……僕は知ることを拒まない。それが僕の存在する意味であるから」

GM:「そう、か」と。竜司は何処か、遠くを、まぶしいものを見るように直衛を見ます。

直衛:「……話が長くなった。向こうの話は終わったようだから、僕たちは撤収する。まだ任務は続いているんだ」

GM:「ああ。……ボクも、行かなければならないところがある」

直衛:「わかった。では、僕は行く。また……」と最後は言いかけてやめる


背を向け、立ち去ってゆく、直衛と、竜司。

ただ1人、宿命と認めた好敵手、そして何よりも苦楽を共にして競い合い、磨きあった……友人。

その2人の関係が今、少しずつ変わっていこうとした――定められた、いつか避けえぬ――


"戦い"へと向けて



■EDフェイズ


GM:何事もなく皆さん、帰って来られましたね……さて、EDフェイズですが、まずは合同EDって事で……K-A1のその後ってなわけで、見舞いに行きたいと思う人、挙手。はーい


※真っ先に挙手する他3人に加え、燈子さんもしぶしぶっぽく見せつつ挙手。GM、ほっこりであった。


GM:K-A1ですが、件の薬品が手に入った事や……その薬品の取り扱いにそこそこ精通している母撫の協力もあり、容態は回復していきます。体外にまで表出していたレネゲイドクリスタルも、いまは鳴りを潜めていますね

燈子:「どうやら間に合ったか。運の良い子ね」なんて事を皮肉っぽく言います。

GM:「これで……あとは、定期的に薬品を摂取させれば……暴走することはないと思います。…………たぶん」と、母撫さんがすごく、自信なさげに言います

直衛:「計算上は、定期的な摂取で問題ない。自分の判断に、もっと自信を持つといい」

GM:「あ……は、はい!」と、年下の直衛に褒められてほっとする母撫さん(23) 薬品のストックの方はご安心を。FHの医療班は優秀なので、既に解析量産体制です

燈子:「母撫、あなたもご苦労様だけど、今後の身の振り方は考えてるの?」と言外に「私が世話してやっても良いぞ」と言いつつ。

GM:「う…………。み、水星さんのお言葉が身に沁みますぅ。ううう」と、涙目になるもぶさん

千早:「先生にお願いしてみましょう!」行間を読まずに言ってみる

GM:「母撫さんの腕は確かみたいですし、私の方も伝手を頼ってみます。……ありがとうございます、母撫さん」と、舞祈も頭を下げて、感謝しています

直衛:僕はK-A1に視線を向けている。(このように助かる命もある……か) イレヴンの言葉を思い返す。(運命……そんなものは信じてなどいない)

GM:「ガルムの皆さんも……ありがとうございました。私1人じゃあ、この子は救えなかったと思います」

直衛:「このような案件を解決するのがチーム:ガルムだ」

燈子:「……ついでに助けられそうだったから助けただけだ」あの薬を持ち帰ることに意味はある。これはそのついでにすぎないわ。

レヴィ:「リーダーって、残忍で狡猾なのか迂闊で残念なのかわからない所があるよね……」

燈子:「アビシオン、貴様私を馬鹿にしているのか!?」ムスッとする

千早:「け、喧嘩はやめましょう!?病室ですよ!」

GM:クスッ、とやり取りに微笑みながら 「本当に、ありがとうございました。……直衛さんも、お兄ちゃんから聞いていた以上の強さでしたね。大活躍でした」

GM:「お兄ちゃんが見ていたら……。……あ」と、いつもの調子で話そうとして、舞祈は口を噤みます

直衛:「春日竜司のことは、すまない。だが、僕の判断は間違ってはいない。そう、信じてほしい」

GM:「あ、ごめんなさい。私の方こそ……」と、直衛には恐縮しておきます

直衛:(春日竜司……戦わなくてはならないのか。フレイ、どこまでが計画の内なんだ。教えてくれ……)

GM:そんなやり取りをしていると、燈子さんの携帯端末にメールが届きます。そのメールは暗号化されています。が、ノイマンである燈子さんなら読み解く事はチャメシ・インシデントです。差出人は雄二郎で、特定の場所を指定して待ち合わせの旨がメールには書かれています

燈子:……ほう。ではそれを確認して、何事もなかったように携帯をしまってから。「さて、一旦ここで解散だ。お前たちは好きにしてて良いが、八剣は私が戻ったら改めて呼び出す。それまで待機していろ」と言い置いて、待ち合わせの場所へ向かうべく病室を出ていきます。

直衛:「了解した。待機する」

レヴィ:「大変そうだね。頑張りなよ、直衛君」と、苦笑しつつ声をかけておきます。

GM:と、ではタイミングを少し見て舞祈はレヴィに声をかけます。「その……自由時間みたいですけど、レヴィさんは何か予定はありますか?」

レヴィ:「予定って……何、悪巧みでも期待しているの?」と、わざと少し不機嫌そうに言おうかな(笑)

GM:「えー……あれ、もしかして私が言った事気にしてます?」と、しょぼくれつつ。「いやー……どちらかといえば……この後、フリーなのかなって。それを期待していたのです」

GM:「私は、K-A1の症状をもっと詳しく知るためにも資料室に行こうかなって。レヴィさん、ここには来たばかりみたいですからよければ私が手取り足と……こほん。ご案内してさしあげようかなー、って」

レヴィ:「分かった……付き合うよ」

GM:「まぁ、でもレヴィさんにもレヴィさんの予定があるから無理にとはー…………えっ  レヴィさんって、もしかしてすごく付き合いがいい人だったり?」

レヴィ:「暇じゃないけれど、聞くだけの価値はありそうだからだよ。……それに、君。もう部外者とは言えないし」

GM:「部外者じゃない……はっ、こ、これはそういう! 期待してもいい流れですかレヴィさん!」

レヴィ:「妄想するのは自由だと思うよ?」

GM:……うん。キリがいいし、合同EDはこれで終了で。次は……雄二郎からのお誘いを受けた燈子さんにしておきましょうか
メンテ
EDフェイズ2 ( No.17 )
日時: 2015/02/07 14:42
名前: シャウト

燈子ED 復讐者達


燈子は監視の目を掻い潜りながら、立風雄二郎の待つ場所へと向かう。

リスクを承知の上での行動。その理由は彼の持つ情報の有益さか。

それとも――


燈子:……立風からの指定の場所はどこなのかしら。

GM:そうですね。ヤクザらしく……中華料理屋とかよさそうですね。それでいきましょう……特段特筆する事もないぐらいに普通な中華料理屋で待ち合わせてます。


GM:「早かったな。1人か」と、先に一服を終えていた雄二郎は開口一番、そう言います。「何か食べたい物はあるか。勿論、奢らせてもらおう」

燈子:あちらが先に来ていたか。では、勧められた席に座りながら…… 「ええ、他の連中は連れて来る意味がないから」

GM:「まあ、連れて来られたら少し困るところだ。お気遣いに感謝するよ」

燈子:「そう? なら適当に――」と、チャーハンとか炒めものとか色々注文しつつ、デザートに杏仁豆腐を。

GM:「デザートも頼むとは、かわいらしいところがあるな」と、少し茶化します

燈子:「……悪い?」

GM:「いいや、少し意外なところを見れて親しみが持てるよ」と、冗談めかして。「さて……と。水星。俺がキミをわざわざ呼び出したのは他でもない。俺が口を動かせるうちに話しておきたい事があったからだ」

GM:「キミから俺に、聞きたい事もあるだろうしな」

燈子:「そうね。まずはあの話から聞かせてもらいましょうか。金城幸四郎の事を」

GM:「やはり、そこからか」と、頷きつつ。「まず安否の方だが、つい先日前までは健在だった事は間違いない。そう簡単に倒れるようなタマじゃあないって事はキミが一番知っているだろうが」

燈子:「UGN崩壊の折、立風組があの人を逃したというのは間違いないのね?」

GM:「ああ、間違いない。俺の親父が決定し、俺も少し手伝わせてもらった。直接、話もしたよ。少しばかりだが」

GM:「……お互い、足がつくといけないから密ではないが、定期的に連絡は取り合っている。まあ、現在の所在地まではわからないがね」

燈子:「そう……生きていたのね。あの人ならと思っていたけど……」ほっとした顔を一瞬だけ見せて言います。

GM:「彼も、キミの事を心配していたよ、水星。流石に百戦錬磨の彼も少しばかり、疲弊していたな。……娘さんを、亡くされたらしい」

燈子:「そうでしょうね……あの人はそういう優しい人だったわ。きっと綾子の事も心配して……何?」


「娘が死んだ? それは、あの人が言っていたの?」

ギリギリで冷静さを保ちつつ、燈子は雄二郎に詰め寄る。

雄二郎が口にした事実は、燈子の心を静かに動揺させた。


GM:「ああ」と、少しだけ身を引きつつ頷きます。 「仲間を、助けに行こうとして、と言っていたな。確か……」と、言いかけてそこで少し気まずそうな顔をする

燈子:「そう……仲間を助けに行こうとして、死んだの」ドサっと椅子に腰をおろして、天井を見上げる。無事だとは思っていなかったけど、あのダウトが本人なわけもないとわかっていたけど、それでも……ショックは受けるわ。

GM:「とはいえ、伝え聞いた話だ。戦場も苛烈だったことだろう。誤認も十分にありうる」慰めではなく、本心から雄二郎はそう言います

燈子:「……そうね。当時の戦場は激戦なんてものじゃなかった。それは確かだわ。まあ、だからあの子が生きているなんて保証にはまるでならないけれど……」

GM:「ああ。……それで、必要ならばキミの安否をあちらに打診する事ができるが、どうする? 察するに、キミはFH内部で飼いならされているフリをしながら転覆を狙っている、と見たが」

燈子:「そうね……そう外れた想像でもないわ。だから……連絡はお願いしておく」迷ったけど、いざという時のためにも、自分の存在は知っておいてもらわないとなあ。

GM:「わかった。それとなく、伝えておこう」と、話が一段落してから、煙草とライターを取り出して一服しようとしますが、少し燈子の方を見ます。吸っていい?的な

燈子:「構わないわよ。タバコの煙程度の有害物質なら、代謝を制御して排出できるから」

GM:「便利だな、ノイマンは。かくいう俺もなんだが」と、少し笑う。では、1本吸いながら。「他に、何かあるか。それなりの事ならば答えられるとは思うが」

燈子:「……確認しておこうかしら。貴方の目的はドール・マスターを討つ事。だったわね」

GM:「そうだ。本人を討つ事が最低条件。可能ならば……そのお仲間にも天誅を、っていうところか。高望みはしてはいないが、な」

燈子:「だとするなら、仮に私がFHの転覆を狙っているとして、貴方はどこまで協力してくれるの?」

GM:「高望みはしないでくれ、と言われたら怒られそうだからやめておこう」と、1つ呼吸を入れつつ

燈子:「構わないわよ? あくまでこれはスタンスの確認だから」

GM:「ああ。冗談で茶化して悪かったな。全面的に協力はするつもりだ。義理は返すのが信条なのでね。そうだな……UGN残党とキミとの連絡を取り合う、裏で必要な情報を調べておく……事が、俺のできそうな主だった事、か」

燈子:「十分ね。なら、色々と働いてもらいましょうか。ガルムの為にも、私の為にも」建前上は内部不穏分子の粛清に雄二郎を利用するって形だからね!

GM:「お手柔らかに頼む」と、言いつつ、雄二郎は煙草をもみ消します。……では、ここでシーンを終了としましょう。


デザートの杏仁豆腐をどこか味わうように、燈子は食べる。

食べ物の味など、とうに関心がなくなった。なのに、今、食べている杏仁豆腐は、仄かに甘く、そして……どこか、懐かしくも感じた。



GM:では、次は……直衛。いきましょうか。その次の次に、燈子さんと直衛君によるOHANASHIタイムとしましょう。

燈子:てことは、次はフレイシーンですねわかります。


※直衛の定番シーンの意、との事。結構すぐフレイの部屋に行くんだね。徹子の部屋並の頻度なんだね。しかたないね。


直衛ED フレイの助言


ナンバーズと名乗った少女、ゼロ。彼女の言葉は、直衛の心をかき乱した。

ナンバーズ――ドール・マスターに忠誠を誓う者達。そして、直衛の失った過去はそれと結びついているという。

未だ乱れた心のまま、直衛はフレイの下へと向かう。助言を乞うかのように。


直衛:了解した。フレイの部屋に行く。水星燈子からは待機命令が出ているが、どこで待機するかは僕の自由だ。

GM:なるほど(笑) それでは、一仕事を終えたフレイも自室に戻っている。 「思ったよりも戻って来るのが早かったね、直衛。お疲れ様」と、労うようにそう言います

直衛:「ありがとう。水星燈子に待機命令を出された。ので、ここに来た」と言ってから訂正する。「……いや、違うな。フレイ、キミと話をしたかったからだ。僕たちの目的について、改めて聞かせてほしい」

GM:「ふむ。……直衛から自発的に、というのは少しめずらしい、か。いや、そうでもないかな? 喜ばしい事には間違いないが」と、微笑みながら。「私達の目的、か。キミはどう思う、直衛。いや、どう思っていた?と聞くべきか」

直衛:「僕は、フレイのために存在している。キミの目的は、僕の目的である。それは間違いない。けれど……今回の任務で僕は思考を揺らがせてしまった。自分の、何らかの感情に行動を左右されたんだ」

GM:「直衛は、それを不安に思ったというわけか」

直衛:「言葉で表現すれば、そうなるだろう。……一時の感情に流されるのは、兵器に相応しくない」

GM:「そうだな。兵器にはふさわしくない。だが、キミは直衛という人間だ。そのために、私はその名前を与えた。だから……その揺らぎは肯定してもいい、直衛」

直衛:「それは、命令で良いのか? キミの命令ならば、たとえ困難なものでも……」少し、困惑を表情に滲ませて言う。


GM:す、とフレイは直衛に近づいて、直衛の唇に人指し指を当てます

GM:「これは命令ではないよ、直衛。強いて言うならば、助言(アドヴァイス)だ。もっとも、いまのキミには難易度の高い命令にも等しいのだろう」

GM:「だが、それでいい。変わっていくという事は簡単な事ではない。この世界も、そうだ」

直衛:「……了解した。この問題への思考を継続し、解決策を探す。それで、いいのかな」

GM:「ふふ……そうだね。そんなところでいいだろう」



「――直衛。私は今迄の世界も、今の世界も、好きではない」

フレイは直衛に背中を向けながら、静かにそう言う。

表情こそ見せなかったが……その静かな声には、彼女の本心があるように思えた。



GM:「かつて、UGNは世界に対し、レネゲイドを隠し続けた。それが正しい事だと信じて……いつの間にか、本懐すらも忘れた。FHに負けたのは道理だ」

GM:「隠し続ければ続けるほど、世界は歪み、人々は盲目になっていく。知らない事は幸せなのだろうか。知らないままでいる事が、幸せなのだろうか……私には、そうは思えない」

直衛:(誰にも知らないまま、この世界から消え去った者たちがいる。彼らは……何もできなかった) 目を瞑り、過去を思い返す

GM:「この世界には、光が必要だ。そのために、私はガルムを立ち上げた」

GM:「……少し、感情的に話過ぎたな。直衛、キミは少し休むといい」

直衛:「いや、フレイの思いを聞けて良かった。……僕は、キミのために戦う。それが、僕たちの約束だから……水星燈子が戻ってくるまで、時間があるか。指示通り、僕は自室で休む。またね、フレイ」

GM:「ああ。おやすみ、直衛」直衛が立ち去った後、フレイが瞑目しながら、そっと呟く。


「僕は、キミのために戦う……か」

聖剣の戦士のその言葉は、宣誓にも思えた。その言葉は彼にとっては重く、そして真実であった。

――その事実が、フレイの胸中を僅かに燻らせた。


直衛:で部屋から退室してから、(春日竜司……今度は、キミと話がしたいな)とふと考えた後に、そのまま歩き去る

GM:(おっ……)了解です。では、これでシーンエンドとしましょう。


GM:んー……っと。ちょっと思いついたので、燈子さんによる直衛君へのOHANASHIタイムは延期。、次はちーちゃんのEDとしましょう。


千早ED 今日よりも、いい明日


楠木千早は、この度も無事に任務を終えた。UGNの実験施設は壊滅。立風組も頭首の雄二郎が表向きは失踪したため、解体――結果だけならば、上々だ。

だが、千早は悩んでいた。その悩みは立風雄二郎と手を組むというチームの判断に対するものであり、そして燈子が躊躇いなく敗者を殺そうとした事に対するものでもあった。

その事を知ってか知らずか、千早の目の前に現れたのは……


千早:うーん……私は新しい悩みができてしまいました。でも、自分だけで悩んでも解決できないから……詩織ちゃんと、お話しに行きたいです。

GM:成程。では、その道すがらですね。キミはダウトと出くわします。

千早:おやっ 「あれ、ダウトさん?でしたっけ。こんにちは!」

燈子:ほほう、ここでダウトが出てきたか。

GM:「楠木様……こんにちは」と、ペコリ、と一礼します。しかし、彼女はどこか、気落ちしているようにも見えますね。

千早:「さ、様だなんてそんな……あの。もしかして、お疲れですか?」

GM:「いえ。任務に支障はありません」と、姿勢を正して。「本日は、水星様はご一緒ではないのでしょうか」

千早:「そうですか、無理はなさらず。……あ、えーっと。燈子さんはさっきまで一緒だったんですけどー」


※燈子さんなら今、わた……雄二郎の隣で杏仁豆腐を食べているよ


GM:「お気遣い、感謝致します。しかし、そうですか……水星様はご一緒では、ない」

千早:「えっと、伝言でもあれば……今度伝えておきますけど、メールしちゃってもいいですし」

GM:お。ありがたい。渡りに船だ。では…… 「お手数をおかけします。では、一言」


一拍、微かな迷いを覗かせてから、ダウトは言う。


「"ごめんなさい"と、私が言っていた……と伝えていただけますでしょうか」


千早:「ごめんなさい……ですか? わかりました、伝えておきますね」

GM:「ありがとうござます、楠木様。このお礼はまたいずれに」

千早:「お礼だなんて……あ。でも、後でちゃんとご自分でも燈子さんに言った方がいいと思いますよ。ごめんなさい、って」

GM:「……私が、ですか?」と、きょとん、としておく

千早:「ええ、こういうことはちゃんと自分で言わないと! もちろん、ごめんなさいっていう言葉は早めの方がいいでしょうし、ちゃんと伝言はしますけど」

GM:「そういった事は……大事、なのでしょうか」

千早:「もっちろんです! 大事ですよー!」と、うんうんと頷きます。

GM:「かしこまりました。楠木様がそうおっしゃるのでしたら、きっと、そうなのでしょう。機会があれば、私自身から伝えます」

GM:「……。それでは、私はこれで」と、ダウトは千早の背後の視線に気づいて頷きつつ、キミとすれ違います

千早:「はい、是非、そうしてくださいね。さようなら、ダウトさん!」と、振り返ってかるくお辞儀します!

GM:では……その時に、千早はダウトに手を振っている青年の姿が見えます。中肉中背。人好きのする笑顔をしていて、中性的な感じがする同い年ぐらいの男の子ですね

千早:あっ……その人に見覚えは?

GM:知覚判定どうぞ。あ……バックトラックの時にロイスちょっと見せてね(まーくんは……ああ、残っているな) ふむふむ。そんじゃー、難易度は5でどーぞー 侵食率はバックトラック後を使ってちょ

千早:(コロリンチョ) 成功です!

GM:では、彼がなんとなく、キミの幼馴染のまーくんの面影がある事に気づきます

千早:そうなるとちょっとあれ?って顔してそっちを見ちゃいます

GM:では、あっちもキミに気づいて、ひらひら〜と手を振って口を動かします


GM:またね、ちーちゃん。と、言ったように思えました。彼はダウトを引き連れて、そのまま立ち去ってしまいます


千早:「(んーあれってやっぱり……)」

GM:とまあ、声をかけられたわけでもないので、なんとなく釈然としない感じですかね。でもまあ、追いかけて行くわけにもいかないでしょうね。向こうは立ち去ったので……って事で、詩織のところかな?

千早:ですぞー いきますぞー


※んんっwwwww (詩織の実験室へ)導く以外ありえないwwwww


GM:では、詩織の研究室に入ると丁度、休憩中のようですね。「お、ちーちゃんだ。にゃんはろー」と、にへらー、と暢気に笑ってきますよ

千早:「にゃんはろー! おつかれかな?]

GM:「今日はマシマシさー  仕事もマシマシだったんだけどね。 Bフレームの調整とか、Dフレームはどうすっかなーとかー」

GM:「ちーちゃんこそお疲れ様? なーんか、むずかしー顔してるよ、珍しく」

千早:「マシマシかー、お茶入れてくるねー」と隅の方の給湯器に

GM:「ありがたいですぞー……そいで。悩みってどんなん?」と、今回はめずらしく外出した詩織が買ってきたローソンのプレミアムロールケーキもぐもぐしながら言います。お茶タイム

千早:「悩み?」と、何故わかった!?と書いてある顔でいいます!(一同笑)

GM:「えっ 悩んでいるんじゃないのん?」と、首かしげ。「ちーちゃんが、そーいう顔するの、昔っから悩んでいる時が多かったからさ」

千早:「あー……お見通しでございますかー」と、照れくさそうに頬をかきます。

GM:「ふふふ、ちーちゃん。幼馴染パワーを甘くみない方がいいよ。ちーちゃんが、私がどれぐらいの熱さのコーヒーが好きかを熟知しているように、私もちーちゃんの考えは読めるのさ」と、フォークをくるくる〜しながらふふふんふーん♪って感じで鼻歌。行儀わるい

千早:「もぉ、お行儀悪い! ……ちょっと迷っちゃうことがあってね」

GM:「あ、めんごめんご。お仕事関係? 人間関係?」

千早:「ンー……お仕事、かな?」

GM:「お仕事かー」

千早:「今まであんまり難しいことは考えてこなかったからね。でも、ちょっと考えさせられることがあったの。」

GM:「そっかー」と、うんうんと頷きながら、やさしい笑顔で

千早:「えっとね……目の前で起きてることと、将来起こるかもしれないことと。どっちを優先するかーとかさー、もうわかんないってのー」ぐでーっと机につっぷしちゃう

GM:「んー……察するに、将来を優先したって感じ? こうーちーちゃんの性格的には、目の前の悪事に目を瞑って、大きな悪を討つ足がかりにするとかー……うーん、いかにも苦手そう。うん、そんな感じ?」

千早:「うっ……ほんと、よくわかるね。そんな感じー」

GM:「そんな感じかー」と、頷いてから。「でも、ちーちゃん。深く考える事もないんじゃない? 今がダメでも、やりなおせる事があるだろうし」

GM:「それに、将来を優先する事はいいことだよ。昨日よりも今日、今日より明日。明日、もっといい日になればいいね、ってね」

千早:「今日より明日……もっといい日になればいい、か。ふふ、ありがと。そう言ってもらえると楽になるや」

GM:「お役に立てて何よりですぞー ま、チームに所属したてだと、円満ってわけにもいかないだろーけどさ。きっと大丈夫だよ。ちーちゃん、いい子だし。そのうちまとまってくるさ」

GM:「あたしも嫌な上司とか、嫌な先輩とか……あとは、ん――親子って、縁を切ろうにも切れないってゆーか」と、深刻そうな表情になってみる。

千早:「し、詩織ちゃん……?」と、ちょっと心配そうに。

GM:「……んふ。なーんちゃってー!」

千早:「えっ……なーんだ。やだなぁ、もー」と、ほっとします。

GM:「はい、ウソウソ ちーちゃんさっきまでこんな感じの顔だったからさ。どう? 似てた?」と、にひひと笑います

千早:「もー、自分の顔なんて知らないよぉ!」

GM:「ふっふっふー ま、こーいう顔してたら嫌でも他の人に心配されるって事さー」

千早:「ちぇー……気をつけよっと」

GM:「ほら、笑顔笑顔。いつものちーちゃんが一番ステキさー  あまり深く考えないぐらいがさ」

千早:「そういえば難しいこと考えるの苦手そうって、言われたや」

GM:「あ、それ言ったの私ー」

千早:「よそでも言われたの……そういえば詩織ちゃんてさ、お姉さんとかいたっけ」

GM:「ほへ? お姉ちゃん? うーん、どっちかといえばお兄ちゃんの方が甘えられそうでほしい……あっ」 ぽっ、と赤くなりつつ。「お、お姉さんってそういう? お姉様? 千早おねーさま?」

千早:「な、なんでそうなるの!?」

GM:「冗談だけどね。一人っ子だよー」と、言っておいたところで、ここでシーン終了ですかね。
メンテ
EDフェイズ3 ( No.18 )
日時: 2015/03/11 00:09
名前: シャウト

合同ED  意思疎通


GM:さて、次はー……直衛×燈子  OHANASHI タイム、かな?(笑) 呼び出しはどうします? 屋上? 校舎裏?

燈子:そんなものはない(笑) んー、二人きりになれるブリーフィングルームで。やってきた直衛に、私はクドクドと命令違反を咎めている。

燈子:……中略。「と、以上のような理由で、現場での指揮系統の乱れは、致命的な失策に繋がるのだ。結果として起こるチームの被害は、そのままフレイの被害となる。よって以降控えろ、わかったな?」

直衛:「了解した。命令違反並びに独断専行について謝罪し、今後の改善点とする」


※改善する(直るとはいっていない)


燈子:「なら良い……さて。その件と絡んで、というわけではないが、ひとつ聞かせてくれ」

燈子:「おまえはなぜ、フレイにそうも執着するんだ?」


疑問を呈する燈子に対し、直衛はしばしの思案の後に口を開く。


直衛:「……それは、命令なのか」

燈子:「命令だと言えば答えてくれるのなら、そう言うが……今のところはただの質問にすぎない。仮にもお前を監督する身としては、今のうちに聞いておきたい事だ」

燈子:「とはいえ……誰しも言いたくないことはあるだろうしな、拒否しても構わん」

直衛:「……わかった。では、僕自身の意志で言おうか」

直衛:「僕が、陰でなんと呼ばれているか。知っているか?」

燈子:「いいや……お前のことは、ガルム結成にあたって初めて聞いたからな」

直衛:「"掃除屋(ダストマン)"。僕本来のコードネームではないが、こう呼ばれることもある」

燈子:……意味を察しながらも、黙って続きを聞く。

直衛:「これは、僕の戦闘能力を指したものではない。……僕はゴミ処理施設で発見された、ということになっているからな」

燈子:「発見、された?」

直衛:「ああ。だけど、正確には施設から逃げ出して、レネゲイドの暴走で瀕死の僕を、フレイが救ってくれた」

燈子:「……逃げ出した、か。そこまではよくある話だが、その後はそうそうないな」ここで私は、コイツも似たような境遇なのか、と知る。逃げ出して、誰かに助けられたというのは幸運だが……それがあの女となるとどうなのだか。と私は思ってる。

直衛:「僕には、何もなかった。両親の顔も名前も知らない。共にいた人たちも、全員いなくなってしまった。そして、1人で、誰にも知られないまま、僕は死ぬ運命だった。だけど、そこでフレイが……」

燈子:「助けてくれた。だからフレイの言うことならば何でも聞く、いや聞きたい……か? 理解はできるが……ここまで似た境遇で、こうも抱く想いが違うとはな」その一瞬、皮肉げにふ、と笑う。

直衛:「……ああ。フレイが、僕を見つけてくれた。僕に名を付けてくれた。僕は、フレイの元で再び生まれたんだ」

燈子:「お前と私は似ているのかもな。私も囚われていた場所から、あの女によって助けだされた。それは確かだ。……そして今、私もお前も、"ここ"にいる」

直衛:「そうだ。今、僕たちは"ここ"にいる。だけど、ただ集められただけじゃない。僕たちは、自分の手で世界を変えなければならない」

燈子:「世界を変えるか。ああ、確かにな」お前とは違うが、私もこの世界は変えねばならないと信じている。

燈子:「……クク……それを、こんな貴様と私が言うのは皮肉にも程があるがな」クックック、と思わず乾いた笑い声を上げる。声を上げて笑うとかセッション中はじめてかもしれないな。

直衛:「……? なぜ、笑う。僕は、ジョークを言ったつもりはないよ」

燈子:「ああ、わかってる……わかってるさ、お前が真剣なのは。私もそうだ、だからついな、つい……」


今から世界がどう変わろうが、取り返しなどつかない

"八剣直衛"という存在が生まれた事も、水星燈子がFHに敗北した事も



直衛:「いや……でも、笑った方が良いのだと思う。人は変わり続けるものであると、フレイは言っていた」 僕はその笑いを理解できない。しかし、何かの切欠になるのではないかと思う

燈子:「……奴がそんなことを言ったのか。確かに、人は変わり続けるものだ」席を立ちながら、八剣の横を通り過ぎて行く感じで 「だが、それが良い変化ばかりではないと、お前も知ってるんだろ? むしろ悪い変化のほうが圧倒的に――」

直衛:なぜか、水星燈子を引き留めなければならないと感じた。ので、手を取る。「僕たちは、チーム:ガルムだ。悪しき方に変化させる存在を、倒す。それでいい」

燈子:では、手が触れたので……そこに意識が行く。男の、手……。パシッと乾いた音を立てて、私は反射的にその手を振り払ってしまう。

燈子:「う……あ……」自分の反射的な行動に戸惑い、一瞬立ち尽くすよ。もう、大丈夫だと思っていたのに……。

燈子:「お、まえの……言いたいことはわかった。私達は、チームだ。ああ、それは確かなことだ」震える手を、もう片方の手で押さえつけながら、どうにか平静を取り戻そうとする。

燈子:「だが、今の事は忘れろ……私に、急に触れるな」自分では気づかないんだが、怒っているような、今にも泣き出しそうな表情で八剣を見て言う。そして、駆け足で部屋を出て行くよ。

直衛:その様子を見て、自分がなにか過ちを犯したことに気づく。「……わかった。おかしな行動をしてすまなかった」


燈子:いや、こっちこそRPのために協力してもらってすまない(笑) あ、そうだ千早。良かったら、様子のおかしい私にダウトからの伝言をもらいたいんだが……

千早:わかりました! じゃあ、廊下を歩いているところで燈子さんと出くわします。「あ! 燈子さん、いいところに……あれ? 体調でも悪いんですか? なんだか顔色が……」

燈子:「千早か。いや、そんなことはないが」と返答はいつもどおりで、顔色も少しづつ戻っていく。動悸や息切れがするが代謝制御で少しづつ元に戻してってる。

千早:「……ならいいんですけど無理はしちゃだめですよ?」

燈子:「ええ。……そんなことより、何か用なんじゃないのか」

千早:「あ、そうでした。さっきダウトさんにお会いしまして、燈子さんに伝言を預かりました。……”ごめんなさい”だそうです」

燈子:「む……」綾子の訃報を聞いたばかりなので、ダウトの名前には少し反応しつつ。「……そうか」

千早:「……。あ、あの!」

燈子:「なんだ?」まあ、止められるんだろうなと思っていたので、すぐに足を止めて、肩越しに顔だけ振り向く。

千早:「何があったのかわからないですけど……ちゃんと仲直りしてくださいね? えっと、それから、ちょっと燈子さんに聞きたかったんですけど……」

千早:一呼吸を置いてから、切り出します。 「橙子さんは……戦う事に、何か理由を持っていますか? 自分なりの……」

燈子:「……そうだな。まだ、執着があるからだ」

千早:「戦う、ことにですか」

燈子:「いや、どうしてもやらなければならない事がある。その為に私は戦うしか無い。戦わなければ得られない。成し遂げられない。だから戦う」

燈子:「おまえは、成し遂げたい何かがないの? あるなら、そんな風に迷わないというのに」体の向きを戻して、また千早に背を見せる。足は止めたままそう尋ねる。

千早:「そうですね、私には誰かから奪ってでも、成し遂げたいようなことはないのかもしれません。私は目の前にいる人を救いたい――いえ、目の前にある暮らしを守りたいだけです。それは成し遂げたいこととは言わないのかもしれません」

燈子:「そんな風に誰かを守るのは、とても難しいわ」背を向けたままだから、そう語る表情も千早からは見えない。

千早:「そうかもしれません、現に今日だって――」

燈子:「でも、だからこそ立派なことよ。それが成し遂げたいことだと、胸を張って言えるのならね」

千早:「……燈子さん。ありがとうございます。すみません、なんか変なことを聞いちゃって」私の、成し遂げたいこと……ですか。よく、考えませんと

燈子:「そう……まあ精々熱を出さない程度にね。任務に差し障っては困るのよ」


(救う、守る……私には、結局どちらもできなかったわね)

"無能者"との戦闘、無残な姿と成り果てた同僚……

そして、未だにFHに支配されている現状……


燈子:(ごめんなさい、か……)歩きながら、今日耳にした言葉を振り返る。ダウトの言葉。雄二郎の言葉。

燈子:綾子は、私を助けに向かって死んだのだと。ならば、ああ……。空いた窓から強めの風が吹き付けて、


「ダウト、あなたが綾子だったなら、私がそれを、あなたに言えたのに」

入り込んだ風に消えゆくようなか細い声で、燈子は静かにそう呟いた。


GM:……いいEDでしたね。さて、最後はレヴィのEDですね。


レヴィED 秘密の開示


全ての物事には、必然的な理由がある。――秘密は、その物事同士を繋いでいる


GM:場所は、そうだね。FHで宛がわれているレヴィの私室にしましょう。ガルムだから、いい部屋もらえますよ。どんな感じの部屋にします?

レヴィ:ふむ…………そうだね……無駄に整理されているところと、完全に整理されていない「これが俺流の定位置!」(キリッ)な乱雑な場所があって。後は、こう……極々普通? 少なくとも外面上は

GM:カオスですね(笑) では、キミが自室に戻ると、ウィスパーがキラキラした目でキミの私物の、小説を読んでいます。

レヴィ:「やあ、相変わらず無断で人の部屋に入ってくるね、君は」

GM:「あ、レヴィ。お疲れ様でーす。ちょっと上がらせてもらいました」 パタン、と本を閉じて 「いやあ、ここまで中々スリリングでしたね。退屈しませんでした」

レヴィ:「それはどうも……で、待っててくれたのかな?」

GM:「ええ。プランナーから新しく言伝を預かったので、せっかくなので私が来ました。うれしいですかー?」  んー?って感じでニヨニヨしてます

レヴィ:「歓迎はしているよ。じゃなきゃ、不法侵入でたたき出している」と、肩をすくめる。

GM:「ちぇー 素直じゃないですねレヴィも。 それとも、黒髪のカワイイ彼女さんができてご満悦で私はもうポイですか? ひっどーい」と、ブーイングするのを忘れない

GM:「ま、さておきます。それで、プランナーからの言伝です。このままガルムと共に行動をする事。そして、ガルムに勝利を導き……"賢者の石"を、可能な限り八剣直衛に回収させろ、だそうですよ」

レヴィ:「賢者の石、か」思うところがあって一拍を置きつつ。「ふむ……分かりやすくていいね。承ったよ」

他3人:え、なにそれは……>賢者の石を回収


※戸惑う直衛達。そりゃ言ってませんでしたからね。次の話で開示する予定でしたからね。


GM:そう言いつつ、ウィスパーはレヴィにしなだれかかって、耳元で小声で話します。 「プランナーはそう言ってますけれど……私としては、レヴィには手を引いてほしいです」

レヴィ:「任務放棄したらしたらで僕もこま……ああ、いや。代わりが派遣されるだけか。けど……理由は?」

GM:「うーん……詳しい事は言えないんですよねえ。レヴィの記憶に関する事ですから。でも、私としてはレヴィにその事で苦しんでもらいたくないんですよ」

GM:「実際問題、レヴィは自分の記憶にどれほど執着があるのですか? 意外とFHライフをエンジョイしているように見えるんですけど」

レヴィ:「……そうだね。素直に言って”亡くした”モノの価値がわからないんだ。それを取り戻すべきなのかどうかっていう意欲に欠けるのは事実だよ」

GM:「レヴィがそう言うなら……伝えなきゃフェアじゃないですかね。うーん、嫌だなぁ」 じい、と上目遣いでレヴィの表情を伺います

レヴィ:「君が選びたい方を選べばいいよ、強要はしない」

GM:「むーん。なんでそこで私の方に責任を投げてくるんですか! ズルくないですかそれー」と、ふう、とため息をつきます。「……でも、やっぱり喋らないわけにはいかないですね。私も相当に長い間、ズルをしていたって事でしょうか」

GM:「1つだけ、約束をしてください。何を知っても、思い出しても、取り戻しても……急にいなくならないでください」

レヴィ:「…………約束はしよう」


※保証はできない


GM:「その間の沈黙は……まぁ、いいですけど」

GM:「レヴィ、まずあなたの記憶がない理由ですが……あなたが、長い間眠り続けていた事が関係しています。あなたはかつて、戦いに敗れた。その時、あなたにはパートナーがいた。そのパートナーはあなたを護るためにかなり強引な手段を使ったのです」

GM:「すなわちそれは……"封印"です。敵からも、味方からも、内側からも、外側からも干渉できなくする……えーっと」

GM:「イメージ的には、そうですねぇ。うーん……今風に喩えるなら、レヴィを個人用の飛行機に乗せる。で、操作を完全にオートにして誰にも追いつけず、誰にも知覚されないほどのスピードで運転して……」

GM:「最終的には燃料が切れて、不時着…………うん。思ったよりもイメージしやすい感じになりました」

レヴィ:「ふむ……なるほど、大体イメージは伝わったよ」

GM:「レヴィの封印された期間が想定よりも長くなりすぎたようで、そのため、記憶も能力も劣化している状態が、今なんですよ」

GM:「現状、その劣化した記憶を取り戻す切欠は"賢者の石"との接触である、って事だけがわかっています」

レヴィ:やはり、賢者の石、か。「なら……この任務はうってつけ、か。気をつけてみるよ、なるべく、ね」

GM:「本当に気をつけてくださいね。記憶を取り戻すと同時に……レヴィ、あなたの"敵"もしだいに、あなたの存在する位置を割り出してくるでしょう」

GM:「かつてのあなたと、あなたのパートナー、その2人がかりで倒せなかった相手……それと、戦わなきゃならない」

レヴィ:「肝に銘じておくよ」

GM:「…………。レヴィー? ほんとーに、肝に、銘じてますー?」と、すごい不安そうな顔で言います。「あなたのパートナーは、もういなくなってしまった。今度、その敵と戦って負ければ……あなたは確実に消滅します」

レヴィ:「幸い頼りになるかもしれない人たちが……うーん、3人くらいは居なくもないしね、とりあえず」

GM:「あの、超絶バラバラ空中分解寸前のメンバーですか?  そういう意味でもやめておけー、っていうんですけどー」

レヴィ:「ははっ、これからどうなるかはまだまだ未知数だよ」

GM:「んもーう! レヴィのお気楽大魔神! せっかく珍しくも私が本気で心配しているのにー」

レヴィ:「大丈夫だよ。逃げるか、進むかくらいは自分で決めるって言うことさ。要するにね」

GM:「……はーあ。仕方ないですねえ。引き際はちゃんと見ていてくださいよー? じゃ、余分な事も伝え終わったので私はあっちに戻ります」

GM:「あ、あとこれ借りていきますから。読んでる途中ですし」と、さっき読んでいた本を

レヴィ:「ああ、また返しに来てくれるならいいさ」

GM:「……レヴィはそうやってさりげなーくフラグ立てるんですよねー」と、ぼそっと言ってから退場していきます。ここでEDを終了としましょう。お疲れ様でした。
メンテ
幕間1 ( No.19 )
日時: 2015/03/24 23:38
名前: シャウト

幕間  監視者


高層ビルの屋上。そこで、ダウトはスナイパーライフルのスコープ越しに標的を捉える。

かつてUGNとFHの共同研究施設であったそこに立っているのは――立風組の頭領、立風雄二郎。

ドール・マスターの手勢、ゼロと名乗る金髪碧眼の少女との戦闘を終え、標的は彼女に銃をつきつける。

標的が、こちらに気づく様子はない。ダウトは引き金に指をかけ――

そして、そのまま硬直した。


「――」


スコープに越しに、立風の周囲に人が集まっていくのがわかる。

立風とゼロの間に立ちはだかる、楠木千早。そして――立風と共に、ゼロに油断なく銃を向けるのは――


「(……水星様)」


知らずのうちに、ダウトは喉に渇きを覚える。理解していなかったが、彼女は極度の緊張状態に陥っていた。

標的を捉えながら――絶好の狙撃の機会を得ながら――ダウトは、引き金を、引けなくなっていた。


「撃たなくていいの?」


ダウトの逡巡を代弁するかのようなその言葉に、ダウトは全身をこわばらせた。

スコープから意識を逸らし、言葉を放った藍色の髪をした少女に目を向ける。


「――ナイトフィールド様」

「何度も言っているんだけどさー。様づけなんてしなくていいし、ミスト、って名前で呼んで欲しいって。チームメイトでしょ、私達」


軽やかに笑いつつ、夜の深さを思わせる蒼い髪をした少女――ミストは、歳相応よりも少し幼げな表情を見せた。


「ダウトンが狙撃を躊躇うなんてめずらしいね。撃てば当たりそうじゃない? 素人目だけど」

ミストはスコープを覗き込むように、ダウトに寄り添う。そして、自分達以外がいないにも関わらず人目を憚るようにして囁く。


「それとも――撃つと、当たってしまいそうで怖いのかな?」


黙する事しかできないダウトに振り返り、ミストは相変わらずの無邪気な笑顔で続けざまに言った。


「あ、ごめん。もう終わっちゃったみたい、あっち」

「あ……」

「チーム:ガルムの人達が一緒に行動しているし……こっからまた狙撃しようっていうのはリスクが高そうだねー」


事もなさげにそう言い、ミストは固定されていたスナイパーライフルを外して、ダウトの方に手渡す。


「今回は諦めようかー それにそろそろ……あっ、電話きた。ちょっとごめんね。もしもーし、まーくーん? あのね今ねー」


呆然としているダウトを余所に、弾んだ声でミストは携帯に語りかける。

それを遠巻きに見ながら、ダウトは、何度も疑問を繰り返す。

何故、撃たなかったのか。――標的をあそこまで正確に捉えられていたのに。

何故、撃たなかったのか。――標的を暗殺する事が今回の任務だったのに。


――何故、撃てなかったのか。何故、水星燈子が自分にとって――


「(――ダメだ。考えてはダメだ)」

渇きを堪えきれないかのように、ダウトは自分の喉を抑える。

この焦燥感を、その正体を自分は知っている。任務を達成できなかった事に対する"渇き"だ。

それしかありえない。

――そうでなければ、ならない。

自分の役割を果たすために。

今度こそ、間違えないようにするために。


幕間  地下道にて


春日響子(かすが きょうこ)はその研究者が息絶えたのを確認し、ゆっくりと自身の得物――細剣(レイピア)の血を拭った。

ここは地下道だ。湿った、常に何かが腐敗しているような籠った臭いが充満している。温室育ちの令嬢である響子にとっては、我慢しがたい状況だった。

響子の周りには、先程息絶えた研究者の他にも十何体かの死体が転がっている。皆、年齢も性別もまちまちだったが、一様に白衣を着ていた。

彼らもまた、研究者なのだ。この地下道の上に存在する研究施設の。……否、既に息絶えているのだから、研究者だった、という表現の方が正確なのだろうか。

最後に始末した男性の研究者を改めて見て、響子は微かに胸の痛みを覚えた。苦悶と死への恐怖に顔を歪ませているその男は、自分とそう大差のない若さであった。

……こんな実験施設になんか来なければ、まだ将来があったろうに。


「(……仕方がない事なのです)」


これも仕事だ、と響子は自分に言い聞かせる。情報の漏洩は、FHを不利にする。組織に所属する以上、その漏洩を防ぐ人間は必要だ。そこに手段を選ぶ余地はない。

――もっとも、この程度の事で眉一つ動かさない人間の方は、FHにとっては珍しくはないものなのだが。


「お疲れ、響子ちゃん」


地下道の分かれ道から、その眉一つ動かさない同僚がやって来た。

殺戮の後の現場だというのにも関わらず、微笑みを絶やさないその中性的な少年――"無能者"水月正幸には、返り血一つ、ついていなかった。

地下道の籠った臭いからだろうか。それとも、彼から漂っているように思えてならない"死"の気配からだろうか。微かな嘔吐感を堪えながら、響子は取り繕うように笑う。


「ええ、お疲れ様です、水月さん。そちらは……終わったのですか?」


聞くまでもない事だったが、事もなげに水月は頷いた。


「あはは……うん。全部"片付けた"よ」


つい十数分ほど前までは同じ人間だった者達を、水月は既に"片付ける"と表現した。だが、彼が手を下したのならば……むしろそれは自然な表現とすら言える。


「(ソラリスによる"腐敗"――その進行を加速させるバロール……)」


おそらく今頃、彼の手にかかった者達――響子が始末した研究者達の同僚と、その護衛は既に原形すら留めていないだろう。

仕事とはいえ、響子はその事実に寒気と同情すら覚えた。


「ひぃ、ふぅ……うーん……まぁいっか数えるの面倒くさいし……響子ちゃんも全部、片付けたんだよね?」


再びぶり返してきた吐き気を振り払いながら、響子はなんとか首肯する。


「そっか。響子ちゃんがそう言うんだから、まぁ、大丈夫でしょ。じゃあ、帰りますかー こんなジメジメしたところにずっと居たら、腐っちゃうよね」


冗談なのか、本気なのかわからない様子で、水月はそう言って地下道の出口へと歩き出す。

電波が繋がりもしない事に気づかず、携帯を片耳に当てながら小首を傾げる水月を横目で見ながら、響子は先程の若者の死体に近づき、手でそっと瞼を下ろす。

こんな事をしても何も意味はない。響子にそうさせるのは、彼女の中の良心ゆえか、それとも……偽善ゆえか。

……これも、仕事だ。何度目かの心中での繰り返しの呟き。響子は、水月に取り残されないよう、地下道を後にする。

――ゆっくりと腐敗を待つだけの、死体をその場に残して。
メンテ
幕間2 ( No.20 )
日時: 2015/05/01 23:52
名前: シャウト

幕間  満たされないもの


金髪碧眼、黒い洋服――ナンバーズの少女、ゼロは寂れた廃墟郡の中に潜みつつ、体力の回復を図っていた。

既に辺りには宵闇の帳が降りようとしている。チーム:ガルム――特に、八剣直衛との交戦から既に何時間かが経過していたが、ゼロの傷は完全には癒えていなかった。

四肢は十分に動かせるものの、万全とは言い難い――自身の治癒力だけでは限界がある――


「(……人の気配。追っ手?)」


すぐに自身の得物である大鎌を作り出せるようにしつつ、ゼロは影を手繰り、魔獣――あえて言えば大型の犬に似た異形の獣を作成した。

気配が動き出す。ゼロが先手を打とうとしたその矢先、彼女はその敵意の無さに気づいた。


「竜司……あなたでしたか」


ゼロの言葉に応じるように長い黒髪を束ねた少年、春日竜司はバツが悪そうな苦笑を浮かべながら姿を現す。


「驚かせるつもりはなかったんだけど……ひとまず、無事そうで何よりだよ。怪我の方は?」


両手を挙げ、敵意がない事を証明する竜司に対し、ようやくゼロは警戒を解き、影の魔獣をほどいた。


「完治……とは、いきませんね。八剣直衛とAフレームによる攻撃は想像を遥かに超えていました」

「……すまない。ひとまず、簡易ではあるけれど応急手当を――。――の、前に。少し、食事を取ろう」


くぅ、と控えめに鳴った音に対して竜司はコホン、と咳払いをする。見れば、ゼロは珍しく所在なさげに視線を彷徨わせていた。

それが何処か可笑しくて、竜司は悪いとは思いながらも小さく笑い出す。


「ありがとうございます、竜司。……しかし、竜司はいつも用意がいいですね」

「まぁね。……いつも、訓練後に生傷を負っていたり、空腹を訴える同期がごく身近に居たから、かな」


簡易的な、どこにでもある携行食を両手で大事そうに包みながら食べるゼロを、竜司はどこか微笑ましげに見守る。

血に濡れたような鮮やかな紅の大鎌、そして、影から創られた異形の魔獣――死神を思わせる彼女ではあるが、こうしていると、普通の少女にも見える。

あるいは、それは……竜司自身が"彼女達"がどういった存在なのかを知っているからなのかもしれないが。


「もう、食べなくてもいいの?」


携帯食を1本、食べ終えたゼロは包みの中のもう1本をそのまま包み直していた。

それは食事というには、あまりにも粗末なもののように竜司には思えた。


「ええ。私はこれで、十分ですから」


そう言い、ゼロは包みを懐に仕舞う。

我慢、というよりはそれは……まるで、その食事を必要としている"誰か"のために取っておいたかのように、竜司には思えた。


「(ゼロは……最低限しか、食べない)」


護衛として度々、彼女と行動を共にする機会があった中での観察。それが竜司の心の中で、どこか引っかかる。

これが、或いは、直衛が相手だったのなら……たとえ、お節介と解っていても素直に、自然に口出しできていたのだろうか。


「行こうか。途中までは、送って行くよ」


こくり、と頷く碧眼の少女に背を向け、竜司は静かに歩き出す。

自身の心中で想った事に、その自嘲気味の微笑みを誰にも見せないままに……竜司達は宵闇の中に紛れていった。
メンテ

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