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DX3rd リプレイ ブラインド 第2話  『猟犬』
日時: 2014/06/16 23:42
名前: シャウト

第2話のリプレイとなります。サイの角のようにあわてずに歩むように更新していきます。
メンテ

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第2話  プリプレイ ( No.1 )
日時: 2014/06/16 23:47
名前: シャウト

過去に目をつむる者は、現在も盲目であり、未来も同じ過ちを犯すだろう。


                         ――――[リヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカー](ドイツ第6代連邦大統領(1920〜) 1985年5月8日連邦議会における演説より



2014年4月某日  どどんとふにおいて、4人のPLと1人のGMが集まっていた


GM:うーん。白うがいるのにいないこの不思議


そうぼやきながら、チャットとプレイルームの両方を交互に覗くのは、このリプレイの筆者であり、GMでもあるシャウト。

このセッションにPLで参加しているベネディクトさん曰く、人呼んで悲劇王らしいが全然そんな事はない。悲劇スイッチなんてなかった。いいね?


ベネディクト:何時から、白うがそこにいると錯覚していた……?

GM:白うの霊圧が、消えた……?


本人がいない事をいいことに早速GMと一緒に弄り出したのは、ベネディクトさん。このリプレイ、ブラインドにおいては元UGN、現代の錬金術師たる水星燈子で参加中である。

明晰な頭脳で戦略を練り、司令塔ポジに収まる事も少なくないPLである。なお、ベネディクトさんがGMを務めたリプレイ『ダンジョンシリーズ』は全5話で好評掲載中である。


hoku:まぁ、なんか都合よく集まったからって急遽プリプレイだけでもって話でしたからね。無理もないんじゃあないかと。

そると:いきなりメールで呼び出されたからビックリしたよ(笑)

GM:いやぁ……それでも来てくれる、そるとには感謝です(笑)


見えてはいないとは思うが、何となく癖でGMは2人のPLに対して頭を下げる。電話口で頭下げちゃうアレである。

hokuさんは、リプレイ『デッドライン』シリーズでも、そして前述したリプレイ『ダンジョン』シリーズでも付き合いがあり、なんだかんだで長い付き合いになりつつある。

時にはGMとPL、時にはPL同士と形は様々ではあるが、hokuさんのTRPGに対する熱意や自分のキャラクターへのこだわりの深さにはいつも驚かされる。

このリプレイ『ブラインド』においてはPC1、機械的に動きながらも時折、特別な感情のようなものを見せるFHエージェントの青年、八剣直衛のPLである。


GM:平日の仕事終わりにごーめんね。いそがしいっしょ?

そると:まだ研修中みたいなものだから、しばらくは大丈夫さ。


そう言うのは、GMのリアルでの付き合いが一番長い、そるとである。『ブラインド』におけるPC、楠木千早は大和撫子じみた良い子っぷりを見せつけるなど大活躍中だ。

キャンペーンプレイに参加するのも、今回の『ブラインド』が初となる。今後に乞うご期待である。


GM:それは幸い幸い。さて、白うは……まだ来ないか。仕方がない。進められるところだけ進めましょうか。それでは、よろしくお願いします!

一同:よろしくお願いします!!



■トレーラー



エンドライン。それは、FHが世界を支配するという構造。一見して、すべて世は事もなし。だが、その裏側では幾億もの闇が蠢く。

善良なる指導者の仮面を持つFH、それに対して反旗を企てるUGN、その間で暗躍する裏社会のマフィア達。

日本支部長補佐であるフレイ=シルフォニアは、それらを打倒し、調停するため、4人のエージェントを集結させる。


ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ『ブラインド』


第2話『猟犬(Team Garm)』


世界が盲目を強い、なおアナタは何を見るのか


GM:さて、今回からPCの皆さんにはチームを組んでもらいます。名は『チーム・ガルム』  詳しくは後で説明しますが、世直し部隊みたいなものだと思っていただければ。


GM:次は各人のハンドアウトを確認していきましょうか。まずはPC1の直衛から。



八剣直衛用ハンドアウト 
ロイス:"ダンシング・カットラス" 春日竜司  推奨感情  好意/嫌気

Dフレーム強奪事件から、3日後。キミの剣であるAフレームは正式にロールアウトした。これからキミは、エージェントとして数々の任務をこなしていく事になる。

キミのライバルであり友でもある春日竜司もまた、負傷から復帰し、キミへ賛辞を送る。それと同時に、同期として絶対に負けない、とも。

そんな話を2人でしているところに、キミの恩師であるフレイが現れた。どうやら、キミを新たに発足するチームのメンバーとして迎え入れたい、という事らしい。



GM:ロイスは、初期ロイスでフレイなので、またしてもライバルの竜司君にとっていただく事になりました。正式な受領かーらーのー、って感じです

GM:まあ、OPはハンドアウトの通りってな感じなんですが、アレですよね。積んじゃうんですよね……AIの投影装置

直衛:そう。成長は決定していない。けど、エクスカリバーのGを上げて、AI投影プログラムを新たに装備する


※エクスカリバーにはG(グレード)というものが設定されている。これは、武器としての完成度のようなものだ。直衛はエクスカリバーに経験点を注ぐ事でGを1つずつ上げる事ができる。

その際、1つ特殊兵装(エクスカリバーをカスタマイズできるアイテム)を手に入れる事ができるのだが……


GM:AI投影プログラムがある場合、そのAIに準じたNPCが出現するんですよね。アマテラスが直衛に付き添う事になるのか。華やかさアップ不可避ですわ


※なお、出現したアマテラスなどのAIキャラはオートアクションタイミングでシーンへの登場・退場をする事ができる。所有者が健在な限り基本的には安全だが、何かしらの特殊能力を発揮できるわけでもない。

現状では……どちらかといえば、趣味的なニュアンスのある特殊兵装なのだ。


直衛:気が付いたら、そのようになっていた。やはり、レネゲイドビーイングなのだろうか。

GM:フフフ……その辺はおいおい、調べたりしながら見ていくとええと思います。 さてはてー、意気込みとかあればお願いします

直衛:春日竜司が無事に復帰できてよかった。それと、フレイの命令には従う。そして、フレイの障害となるものを排除したいと思う

GM:見事に、ハンドアウトに忠実に返してきましたね……ありがとうございます


GM:次は、千早のハンドアウト確認でいきましょうか。



楠木千早用ハンドアウト 
ロイス:水月真幸(みなづき まさゆき)  推奨感情  懐旧/悔悟

ジョン・ドゥローレンの一件から数日後、キミはフレイから通達を受けていた。なんでも、此の度、フレイ自身が発足させる特別任務班の1人として、キミをスカウトしたいという事だ。

かつてキミの教官であったフレイは、今やFH日本支部長、"プランナー" 都築京香の右腕だ。その彼女から見出されるというのだから、これほど名誉な事もない。キミはこれを快諾した。

だが、エージェントとして本格的にこれから任務をこなすであろうキミの胸には、1つの感情が去来していた。それは、キミのFHチルドレン時代にあった出来事からの"悔悟"であった。



千早:うー。なんか、いじめられる予感です!

GM:うぇーっへっへっへ!(一同笑)


※否定はしない☆


GM:シナリオロイスの水月さんはおそらく、今回は直接的には関わらない……と思われます。しかし、回想では出る予定ですね。幼馴染が増えるよ、やったね、ちーちゃん!

千早:やったね! って、やめてください!(笑) えっと、まさゆきだから……まーくんかな? FHチルドレンの時の同期みたいですけど、最近は滅多に会わない感じなんですか?

GM:(まーくん……)はい、そうですね。しばらく、っていうか。何年か前に分かれて以来会っていない感じです。詳しくは、OP以降になりますかね。

千早:了解です。今回も頑張っていきますよ! 皆さんを護ります!

GM:ちひゃーマジ天使!  よし、次に行きましょう。燈子さんのターン!



水星燈子用ハンドアウト 
ロイス:"選定の真眼"(ダウト)  推奨感情  懐旧/隔意 

ジョン・ドゥローレンの一件から数日後、キミはフレイから通達を受けていた。此の度、フレイ自身が発足させる特別任務班の1人に、自分を選抜するという。どうやらこの前の報酬の話は、こういう事らしい。

フレイの思惑を探りながら、キミはFHに反旗を翻すタイミングを考える。そんな時、キミの目は見覚えがある少女の姿を捉えた。彼女の名は、ダウト。

かつて、自分の同僚であり、親友でもあった金城綾子の生き写しとも言える少女であった。



GM:フレイから事前に言われていた、部隊の件を気にしつつも……元同僚の綾子を彷彿とさせるFHエージェント、ダウトとの再会ですね

燈子:また対応に悩む相手だ……(笑)

GM:うはは、悩め悩めーい。ダウトも、今回は直接は関わらない可能性もあります。ただ、彼女は何故か、燈子さんには協力的ですので……ミッションの達成にも大いに貢献してくれるかも。ってな、感じですね

燈子:ふうん……。一応お助けキャラと思っても良いか。怪しすぎるけど。

GM:何のことやらー


※PCは把握していないが、勿論、PLは前回のリプレイに掲載した「幕間」に目を通している。なので、ダウトがマスターレイスの配下である事も把握済みである。


燈子:……最終的に敵対するんであれ、FHを抜けるまでは友好利用しなければな。

GM:おお。こわいこわい。ガルムですが……燈子さん的には、やっぱりリーダーシップ発揮したい感じかな?

燈子:むしろ他にリーダーシップ発揮できる奴が居るのかと逆に問いたい。

GM:……


☆ 一行でよくわかる他のガルムメンバー ☆


直衛:フレイのために敵を抹殺するマン

千早:愛され系の(攻撃誘導的な意味で)モテかわガール☆

レヴィ:そう きょうみ ないね


※あっ(察し)


GM:燈子さんも、大変ですねえ

燈子:GM、他人事みたく言うな(笑) まあ、リーダーもしくは参謀的な立ち位置になって損はあるまい。なので、メンツを見つつ引っ張って行こうとはするかなあ。

GM:了解了解ー

燈子:……しかし、ダウトの裏に居る相手が怖いな。エンドラインのマスターレイス。文句なく世界屈指の戦闘力を持つオーヴァードの一人だ。しかも、スキドレが繋がってる。マズイ、が、やるしかない。

GM:ふっふっふ。まあ、それはおいおい頑張ってくださいー
  
燈子:そうさせてもらおう。調べて良いんなら開始したら調べるかな。色々と……ふむ。さて、私も、もう終わりなんだが……


白魔術師:(ガラガラと障子を開けるイメージ)待たせたな、話は聞かせてもらった……地球は滅亡するっ!

他一同:な、なんだってぇーっ!?


GM:って、白う! 生きていたのか!

白う:ふっ……


遅れたにもかかわらず、さわやか吐息で髪を気障に掻き揚げる(※GMのイメージです)のは、レヴィのPLである白魔術師またの名を白う。This is the SIROU

うっかり癖やら妙なところで弾けるダイス目やら、その他もろもろ、意図しているのかしていないのか、とにかくオイシイところ取りに定評がある小憎いやつである。


レヴィ(白う):すまぬ。日にちを勘違いしていたようだ(笑)

GM:ははは、こやつめ(笑)  まあ、丁度よかった。このノリでレヴィのハンドアウトにもいきますよ。



レヴィ・アビシオン用ハンドアウト 
ロイス:春日舞祈(かすが まおり)  推奨感情  庇護/不安

Dフレーム強奪事件から、2日後。その日、キミはプランナーへの報告を終え、街を歩いていた。すべて世は事もなし。フレイには不審な点は見られなかった。

プランナーは一体、何を考えているのか――そう思案しながらキミが歩いていると、何やら物騒な音が聞こえてきた。具体的に言えば、誰かが人間を蹴ったような音だった。

見れば、長い黒髪の少女がもう1人の少女を庇うようにして、黒服の男性の前に立っていた。周囲がざわつき始める。どうやら、すべて世は事もなし――というわけにもいかないようだ。



GM:レヴィだけ、2日後……つまり、他のPC達の1日前からOPが始まります。

レヴィ:ふむ……で、この舞祈さんと出会う、と。ところでGM

GM:はい?

レヴィ:……舞祈さんって、舞織さんじゃあ、ないよね?(笑)


※ここでレヴィ(白う)の言う。舞織(春日 舞織)とは、筆者(シャウト)がブラインドとは別に手がけているリプレイのデッドラインの……メインヒロインの1人である。

 なお燈子さんのPLであるベネディクトさんの、デッドラインのPCである春日返死とその舞織との関係は……


燈子(ベネディクトさん):(じー、っと白うを見ている)

GM:あ、大丈夫です。同姓同音名の別人です。……姿は似ているイメージですけど。

レヴィ:なにそれ微妙にやりにくい!?(一同笑)


※春日返死と春日舞織との関係については、デッドライン本編をご覧ください


レヴィ:あー……こほん。ま、舞祈さんに関してはOPとかを見てから対応方法を考えるよ。

GM:ういうい、了解でーす(感情もその時に決めてもらった方がいいかな) それなら、PC間ロイスもOPの最後にしましょう。

千早:OPの最後ですか?

GM:うん。OPの最後のとこで、合同OPというか、ガルム結成のシーンを挟むので。

千早:おおっ

GM:さてさて、それでは、ブラインドの第2話……  猟犬(Team Garm)を始めていきます、よろしくお願いします!


一同:よろしくお願いしまーす!
メンテ
第2話  レヴィOP ( No.2 )
日時: 2014/06/19 20:20
名前: シャウト

■OPフェイズ



レヴィOP  裏稼業の男


正体不明のレネゲイドビーイング――レヴィ・アビシオンには、記憶がない。

それほどまでに長い眠り。自分自身のルーツも、そして生まれて来た意味すらも遠く……失ってしまった。

だが彼は今、ここにいる。覚醒め、自分自身の意思を持ち、歩いている。

そして生き続けている限り、人は必ず人と出会うのだ。


GM:OPフェイズ。最初はレヴィですね。 Dフレーム強奪事件から2日後、キミはプランナーの前に立っています。FH日本支部の一室ですね

GM:プランナーは、キミから受け取ったフレイの近辺調査に関して一通り、目を通してから頷きます。「ありがとうございます、レヴィ。今は、これだけでも十分でしょう」

レヴィ:「いえいえ、お役に立てたなら何よりです。しかし、僕への要件はこれで終わりでしょうか?」

GM:「いえ。アナタさえ構わなければ……引き続き、フレイの監視をお願いします」

レヴィ:引き続きか、ふむ……。内心では意図が気になるところだけど、恭しく一礼してみせよう。「畏まりました。お任せください」

GM:「近く、彼女の方からアナタに対して……チーム、ガルムの一員となるように要請される事になるでしょう」

レヴィ:ガルム、か。まぁたぶん、その辺りは僕も知っているんだろうな。頷いておこう。「ええ、そうでしょうね。それには、素直に乗るべきだと?」

GM:「ええ。より近くである方が、見えるものもあるでしょう。……レヴィ、アナタから見て、フレイにはどのような印象がありますか」


返答を興味深げに待つプランナーに対し、レヴィは、ふむ、と一度自分の考えをまとめる。


レヴィ:「……中々鋭い人、加えてリーダーとしての適性も悪くない。正直、侮れないですね」

GM:「成程。レヴィ。アナタに任せて良さそうですね」と、プランナーは得心したように微笑みます

レヴィ:相変わらず、読ませないお方だ。と思いつつ肩をすくめる。「それは何より。 ……では、引き続き彼女の監視へ。失礼します」

GM:「よろしくお願いします」 さて、とはいえ急ぐ任務ではないのでしばらくレヴィは自由時間としましょうか。何か、趣味とかあるんですか、レヴィって。

レヴィ:そういや、ハンドアウトだと街を歩いているんだった……うーん。そうだね、絵を描くとか音楽を聴くとか……そうだな。街中の一番大きな音楽店にでも寄ろう。


GM:オシャレ……では、CDショップにでも向かおうと街を歩いている途中、キミは、ズバンッ!って感じの鋭い打撃音を耳にします。具体的に言えば、誰かが誰かを蹴ったような音です

レヴィ:……滅多に聞くような音じゃないよなあ、それ(笑) 興味がわいたので、そちらへ行こう。 

GM:了解。では、キミがそちらへ目を向けると、3人の人物と、それを遠巻きに見ているヤジ馬が目に付きます


GM:1人は、黒いスーツに身を包んだ20後半ぐらいの男性です。彼は苦笑しながら、蹴られたであろう右腕を擦っています。堪えた様子はないですね。

GM:その男と対峙して、幼い女の子を庇うようにして黒髪の少女が立っています。こっちは……見た感じ、10代後半ぐらいに見えます。

千早:助けに行かなきゃ!(千早感


※登場は許可されていないのであしからず(笑)


GM:その少女に睨まれながらも、男は余裕の面持ちで宥めるような仕草をしながらこう言います。「ですから、誤解ですよ、お嬢さん。私はただ、その子を迎えに来ただけです」

レヴィ:雲行きがあやしくなってきたな……最初からか(笑) ヤジ馬に混ざりつつ、少し様子見をしよう。

GM:うい。そう言いつつも男は穏やかな微笑みを浮かべていますが、黒髪の少女の陰に隠れている幼女は怯えているのか、彼と目を合わせようとしません

GM:「……そう言われてハイそうですか、って素直に信じられるほどアタシはバカじゃない」と少女は言いつつ、ビッ、と男を指差します。「あなたの顔を見た事がある。確か……"立風組"(たちかぜぐみ)の、今の頭だ。違う?」

GM:立風組、という言葉を聞いた男の方は少し目を見開き……それから、1つ嘆息をしてワーディングを展開します

GM:「……気絶しねえのか。成程、お嬢さん……オーヴァードか。そりゃちょっと困ったなぁ」そう言いながら、男は悠々とポケットの中からタバコを取り出して一服します。

GM:ワーディングが展開され、周囲の人間は自然と散っていきます。紫煙を吐いてから、男はあくまで平静を保ったままに言います。 「カタギには手を出さない主義なんだが……」 そう言いながら、男は右手に拳銃を練成して、少女へと突きつけます

レヴィ:おーっと……そろそろ出なきゃヤバそうだね。 「さすがにそれは、穏やかじゃないね」と、歩み寄ろう。

GM:では、男はキミの方を見ます。少女の方も、このタイミングで誰か来るのは予想外だったみたいで驚いているようですね

GM:「おっと。ははっ、今日は同類によく会うな。そこの兄さんは、このお嬢さんのお仲間かな?」

レヴィ:「……いや、部外者だよ。彼女とは初めて会う」と、ヒラヒラと手を振る。

GM:「だったら、部外者らしく手出し無用……っていう雰囲気でもないか。正義漢、というわけでも――」

レヴィ:「違うね。事情は知らないし、興味もない。だけど通りがかった縁はあるし――」


レヴィは髪を掻き揚げ、悠然と微笑む。

そこには強者だからこその余裕があった。


レヴィ:「――些か頂けない。だから目の前から消えてくれ、そうすれば僕はとりあえず、キミにこれ以上関わる必要性もなくなる。何より、気が晴れる」

GM:「……」 男は思案するようにもう1つ、紫煙を吐きます。それから、タバコを落として足で踏み消す。

GM:「流石に、ここでドンパチやるわけにもいかねえか……」と、ワーディングを収めます

レヴィ:「分かってくれて助かるよ」

GM:男は肩をすくめてから、少女の方に目をやります。「お嬢さん、お互いに運がよかったな。今日のところは、俺は帰らせてもらうとするよ……じゃあな」と、ヒラヒラと手を振って男は退散していきます。

千早:悪そうな人が……!(うずうず


※登場は(略


GM:千早は、タバコ拾えよとか言いそうだよね(笑) で、男が立ち去ったのを確認してから黒髪の少女も構えを解きます。

GM:「……ええっと、こういう時はありがとう、でいいのかな?」と、バツが悪そうに彼女は頬を掻きます

レヴィ:「はは、どういたしまして。 ……ただ素直に申し上げると、僕はこれ以上関わる気はないのであしからず」と、そのまま立ち去ろうとする。

GM:「それにしては、さっきは颯爽と……ん?」と、彼女は何かに気づきます

レヴィ:お? これはまさか、僕の失われた記憶に……?


GM:「ちょっと待って」と、スタスタとキミの方に歩み寄り、じーっとキミの顔を見ます。


長い黒髪の美少女に手を取られる、謎多き美青年。実に絵になる場面だ。

しばし、時が止まったかのような沈黙が2人の間に流れた。


レヴィ:「えーっと。 ……要件は早くしてくれると助かるんだけど」 

GM:「……い」 彼女は、キミの両手をガッチリ、と掴んでこう言います


「イケメンきたーっ!!」

歳若い少女特有の熱量で、黒髪の少女は思わずそう叫んだ。


千早:(素になって)なんだこいつ(笑)

GM:なんだこいつとは失敬な(真顔) ――と、彼女は目をキラキラさせて頬を紅潮させていますが、どうしますかレヴィ(笑)

レヴィ:え、あー、お、おう? 「君は、何を言っているんだ?」と真顔で返す。

GM:「はっ……ご、ごめんなさい。つい我を忘れて……いや、でもっ……さっきは余裕がなかったから分からなかったけど、よく見たらお兄さん、すごいカッコいい……イケメンだ!」

燈子:(肩の力を抜きながら)……ざ、残念な子だなあ(笑)

GM:失礼なっ!?(一同笑)

直衛:(ちょっと笑いながら)あー。ここから、リプレイの追加部分に繋がるのか

GM:ふっふっふ……そういう事になります>幕間


※詳しくは第1話の幕間、竜司編をどうぞ


レヴィ:「……。うん、じゃあ僕は帰るからこれで失礼」 僕の理解の範疇を超えている(笑) すたすたとこのまま歩き去ろうとするよ。

GM:「あっ! あ、あの、よかったらさっきのお礼もしなきゃだし、どこかでお茶でも……」と、慌てて彼女は追いすがります。

レヴィ:振り切れなさそうだなぁ(笑) 「あー………。 ………。 分かった。お茶に付き合って、話を聞いたら、僕は帰る。 いいね?」

GM:「アッハイ……え、え、い、いいんですか!? やった、ダメ元で言ってみてよかったー!」と、彼女は大喜びします

レヴィ:この子が、シナリオロイスの春日舞祈さんだよね。(まだ名乗っていないけど) 想像していたのと違う……(笑) ロイスは今、決まったよ。好奇心/無関心のP表で

GM:おう。相反する感情が入り混じっておる(笑) では……ならサ店に行くぜっ!(ドンッ☆


※遊戯王ファンなら一度は言ってみたい台詞である。もっと腕にシルバー巻くとかさ☆


GM:近くのド○ールに到着。 「えっと……まずは自己紹介から、かな」と、ちょっとそわそわしつつ 「私は、FH所属の春日舞祈……まあ、FH所属とはいっても、チルドレンだからまだ訓練中なんだけど」

レヴィ:ちょっ(笑) あー、こほん……  「……。……君、思っていたけどへっぽこじゃないかな?」と呆れたような顔で。 「僕がUGNとかだったら、どうするんだい」

GM:「…………はぅあっ!?」と、言ってから気づいたー!? 的な様子でショックを受けます(一同笑)

レヴィ:「ま、そういう訳じゃなかったんだけど」

GM:「い、いやいや、でもUGNがこんな白昼堂々と歩いている……あ、そ、そうなんだ、よかった。 はっ。まさかそれは私を油断させるための嘘では……!」と、いきなり疑心暗鬼。素直ですね

レヴィ:素直すぎぃ!(笑) 「違う違う。僕は、UGNの味方じゃない。ただの通りすがり。名前はレヴィだ。そんな事より、何でヤクザに絡まれていたんだい」

GM:「レヴィ……レヴィ、名前までカッコいい……!」と、キラキラした眼差し

レヴィ:おいちょっと話を聞かないか(笑)

GM:聞いてます聞いてます(笑) 「あ、えーっと。って、言っても、私も実は通りがかりっていうか」と、彼女は自分の隣でホットココアをおずおずと飲んでいる、幼女を見ます

GM:「訓練中以外は、悪さをしている奴がいないかってこの街を巡回するのが日課なんですけど……そしたら、この子が……ええっと……あれ、そういえば、あなたの名前は?」

千早:仲良くなれそうです!

GM:おうせやな(笑) えー、幼女の方はおずおず、とレヴィと舞祈の方を見てから、ぽそぽそ、と話します。 「K-A1(ケー エー ワン)……」

GM:「けー えー……? それって……」と、舞祈が訝しそうに。 レヴィは、パッと分かります。その言い方が、何らかの実験生物を表すナンバリングに似通っている、と

レヴィ:「ふむ……つまり、偶然通りがかった君はヤクザ達が関与しているK-A1を保護している、と。まず、君のセルに帰ってからどうするかを仲間と相談するといいんじゃないかな」

レヴィ:「此処から先は僕が関わるべき範疇をはみ出している。今のところはね」と、コーヒーを飲みながら。

GM:「……そうします。思ったより根が深そうな問題ですから」と、真面目に 「そういえば、レヴィさんはUGNじゃないとしたら……もしかして、FHに?」

レヴィ:「うーん。ま……形式上はそうなるね」

GM:「形式上……訳あり……? はっ、でもそれもミステリアスでカッコイイ!」

燈子:ぶほぁっ(お茶吹きながら) だ、ダメすぎるこの娘(一同笑)


※失敬なぁー!?(3度目


GM:や、やるときはやる子なんで。 「でも、そっか。FH同士なら色々と情報交換とか……で、できますよね!」

GM:意訳:携帯のメアド交換しませんか

レヴィ:……まー、いざという時にパイプあると良さげかもだし、乗っておくかここは(笑) 「ああ、構わないよ」

GM:「そ、それで……あの、もしよかったらまたお茶とか。今度はその、2人でとか……」 

レヴィ:「次もある事が前提……僕が巻き込まれるのは確定事項なのかい?」と、やっぱりやや呆れたような表情になって。

GM:「うーん」と、舞祈は考えつつ。「レヴィさん、顔覚えられちゃったし、ありうると思うんですよね。あっちもレヴィさんがオーヴァードだっていうのはわかっているから」

レヴィ:「あー。なるほどね。……はあ。分かったよ、付き合える範囲で僕が手を貸したいと思える間まで――その前提で良ければ、付きあおう」

GM:「……お付き合い!?」 ガタガタッ

レヴィ:「…………言葉の捉え方をどうにかした方がいいよ、うん」

GM:「あ、いや、つい……あはは」

GM:「と、それじゃあ……私、この子をちゃんと、送り届けにいきます。事情をちゃんと聞くのは、それからでも遅くはないですし」

レヴィ:「ああ。まあ、言うまでもないと思うけれど、気をつけて帰ってね」

GM:「はい! レヴィさんもお気をつけて。 もしピンチになったら、あたしを呼んでください。ババッと倒しちゃいますよ」

レヴィ:「ははっ。まあ、そんな事になったら頼りにさせてもらうよ」


頭を下げてからK-A1を連れて行く舞祈を見送りながら、ふとレヴィは自分の飲んでいるコーヒーカップに視線を落とす。

そこには少し疲れた感じの、自分の苦笑が映っていた。なんというかまあ、騒がしくて、素直すぎて、毒気が抜かれるような……年頃の、普通の少女だった。

悪くはないかな。そうどことなく呟いてレヴィはコーヒーを飲み干す。……勿論、コーヒーの味の事だけどね。と付け足しながら。

メンテ
燈子OP&千早OP ( No.3 )
日時: 2014/07/16 23:43
名前: シャウト

GM:よし、では続けてOPに行きましょう。次は燈子さんですね

燈子OP  金城綾子の面影


過密な戦闘訓練をこなしながら、左程堪えたような様子も見せずに水星燈子はフレイの私室へ向かう。

UGNで戦い続けていた頃の戦闘能力は、とっくに取り戻している。だが、まだだ。何もかもが足りない。

食事では決して満たされないその暗澹たる気持ちを抱えながら、燈子は歩み続ける。


GM:では、ジョンの一件から数日後。キミはフレイに呼び出されます

GM:「おはよう、燈子。今日も不機嫌そうで何よりだ」と、フレイは微笑みながら言います

燈子:「そちらこそ、今日も皮肉がお上手で何よりだ」と不機嫌そうにしながら。 「それで、今日は何の話があるの?」

GM:「ああ。ジョン=ドゥローレンの件での報酬の話で、キミの戦力を持ちたい、という話があっただろう」

燈子:「ええ。……形になりそうなの?」

GM:「昨日の事だけれど、許可がおりた。今日中には召集をかけるつもりだよ。リーダーになれるか否かは、キミしだいだけれど。選りすぐりの3人だ。きっと、気に入ると思うよ」

燈子:「選りすぐり、ね……それは……そうね、楽しみだわ」と、意味深に。

GM:「何よりだよ」 と、底の知れない笑みのままに。「とはいえ、今はその3人ともフリーの状態だからね。召集するのにはもう少し時間がかかる。また後で連絡を入れよう」

燈子:「そう。ならもう行かせてもらうわ」

GM:「ああ。また会おう、燈子」

燈子:トレーニングメニューがまだ残っている。オーバーワーク気味で腕の動きが悪いが、まあ大した問題じゃないわ。フレイの言葉には答えず退出していく。


GM:了解。では、その途中、キミは見知った顔を発見します。前回のジョンの一件で協力した、ダウトですね。彼女は、何やら悩んでいる様子で食堂のメニューを見ています

燈子:む……。 「……ダウト、だったかしら。そこで何をしているの」と、声をかける。探りを入れよう。

GM:「水星様。こんにちは」と、キミの姿を認め、ダウトは会釈をします。 「いえ……ランチメニューで少々、迷っていたのです」

燈子: 「ランチ? 何を迷う要素があるのかしら」呆れ顔。

GM:「麺類か、ご飯類か。どちらかといえば麺類なのですが……お肉は鳥肉の方が好みなのです。しかし、中々落としどころが……」  ううむ、と難しそうな顔ですね

GM:綾子も……(「うーん。天麩羅蕎麦にするか、それともチキン南蛮にするか迷うっす! 究極の選択を強いられているんだっ! っす」)とか、やっていた記憶がありますね

燈子:「……チッ」綾子を思い出して舌打ちしつつ 「迷うぐらいなら両方頼めばいいでしょう」

GM:「それでは適量を超えてしまいます。体調管理を万全にしなければ、任務を完璧にこなす事はできません」


(両方頼む……そういうのもあるのかっす! いや、でも、流石に両方は胃袋に入らないっすよ……食べすぎで苦しい時にFHに襲われでもしたら……あわわっ)

いつだったか、昼食を綾子と共にした時の事を燈子は思い出す。その時の綾子の表情、言葉……

そのどちらもやはり、今、目の前にいるダウトとは違う。その事実か、或いはそれ以外の事が、燈子をひどくイラつかせた。


燈子:「……」チャリン、と券売機に硬貨を入れて、チキン南蛮定食の券を買うわ。

GM:「水星様は、チキン南蛮になさるのですか?」と、ダウトは興味深そうに。

燈子:「そうよ。私の鶏肉をあげるから、あなたは天婦羅そばでもなんでも頼みなさい」

GM:少し驚いたような表情になります。 「……よろしいのですか?」

燈子:「よろしいのよ。そこで何時までも迷ってられると、私の気が散るんだもの」と、内心ではイライラしながら。昔はともかく、時間の浪費は避けたいのよ。


(……なのに)

燈子のイラつきは、自分自身へも波及した。ダウトの事など放っておけばいい。今すぐにトレーニングルームに向かい、未消化分を消化するべきだ。

なのに、何故か……ダウトの事を、放ってはおけなかった。


GM:「……畏まりました。申し訳ございません、水星様。お手を煩わせてしまいました」と、頭を深く下げます。

燈子:「申し訳ないと思うなら、次は迷わず決めるか、食べたいメニューを常に確保しなさい」

GM:「心得ました」と、大真面目に頷きます。「……あ。しかし、私と一緒でよろしかったのですか、水星様。楠木様とご一緒では……」

燈子:「楠木……? ああ、そんな奴も居たわね」(千早:うわーん!(泣)(一同笑) ところでGM、チキンを渡す関係で傍に座れるので、食事しながらじっくり観察できるな。

GM:ん。内容しだいで何か判定するか否かはありますけど、できますよ。どのような観察をします?

燈子:やっぱり、綾子との共通点と相違点ね。

GM:ふむ。なるほろ。外見的なところになりますか?

燈子:外見と……食事中の仕草も見られる筈だから、そこかしらね。綾子とは何度も一緒に食事をしてきたはずだし、違いがあればわかるはず。

GM:うい。それなら、ためしに知覚でどうぞー

燈子:(コロコロ)達成値は9ね。

GM:中々ですね。それでは……まず、外見ですが。綾子そのものですね。綾子は右目の下に泣きほくろがあるのですが、そこまで一緒です。外見は完全に一致していると考えてください

GM:食べる仕草とかからも、そうですね。綾子のちょっとした仕草まで似通っています

燈子:やはりそうなるか……。そうでなければ、私が見間違えはしないわよね。

GM:ですね。ですが、ふと、食事中に彼女は何度かウェットティッシュで手を拭いています。特に汚れているわけではないのですが……これは、綾子の癖ではないですね

燈子:それは……気になるわね。突いてみましょう。

燈子:「あなた、さっきからしきりに手を拭いているけど、潔癖症か何かなの?」

GM:では、そういわれて、ダウトはふと手を止めます

GM:「その類では、ないと思います。これは……」


「……。こうしなければ、まだ……血がついているような気が」

ぼんやり、とダウトは自分自身の手を見る。それはやはり、何処を見ているかわからないような目だ。

だが、その目の奥には何かへの恐怖が見てとれた。


GM:と、そこで彼女はハッ、と気づいて言葉を切ります

燈子:「……そう。まあ、よくあること……でもないけど、珍しくもないわよ」 私も、人を殺す感触に慣れたのはいつからだったか……。

GM:「申し訳ございません。食事中にする話では……なかったですね」と、謝罪しつつ。「夢を、見るのです」

燈子:「夢?」

GM:「はい。時折、同じ夢を見るのです。その夢の中で……私は、走っているのです。仲間を救うために、必死で。ですが……いつも……助ける事が、叶わないのです」

燈子:「そう……それは、嫌な夢ね」その話は私も思い当たる、わよね?

GM:そうですね。燈子にも思い当たる節があります。「ですが、現実ではきっと、そのような状況になったとしても助けてみせます」

燈子:「…………」難しい顔をして、箸を止めます。色々な感情が胸の奥に詰まって、それを吐き出さないようにため息を吐く。

GM:「水星様? 食欲がないのですか? 先程からご飯しか……まさか」

燈子:「いいえ、小食なのよ」 またもそもそと箸を動かす。ご飯と味噌汁しかないが、それは気にならない。味覚は何時からかほとんどなくなっているから。

GM:「そうですか……お肉を食べないので、ベジタリアンなのかと。私の、オクラの天麩羅でよろしければお分けいたします」

GM:ちなみに、綾子はオクラとかあんまり好きじゃなかったですね(笑)

燈子:「……まあ、貰っておいてあげるわ」とオクラ天を受け取って 「…………オクラ料理を貰うのは何度目だったかしら」と聞こえないぐらい小さな声で呟く。

GM:「水星先輩も……ちゃんと、食べなきゃダメっすよ?」

燈子:「空腹なぐらいが、かえってちょうど良いのよあや……」  「……いえ、ダウト」と言い直す。

GM:「……? はい、水星様」 知覚なしで分かりますが、ダウトの先程の言動は無意識なようですね

燈子:そう、か。……。 「醤油を取って頂戴。手が届かないわ」と、適当な話題で誤魔化す。

GM:「畏まりました、水星様」

燈子:ダウトへのシナリオロイスは…… 推奨どおりP:懐旧 ●N:隔意で、ネガティブが表よ。

GM:了解です


金城綾子と、FHエージェントのダウト。非常に似通っているようで、根本的に違う2人。

FHは不倶戴天の敵。だが、綾子はかつての親友――そして、今は、燈子自身もFHエージェント。

何もかもがままならないように感じて、燈子は心中で暗いため息を吐かざるをえなかった。



千早OP  盲目で善良な羊


ジョンの事件後、楠木千早の評価はさらに上がった。

元UGNエージェント……訳ありの人間を相棒としつつ、脱走した爆弾魔を捕獲。一般での死傷者は0――それは、目覚ましい活躍だ。

善良で、明朗快活。曲がった事を許さない優等生。それが、楠木千早。だが……その胸中にも、迷いがあった。


GM:では、次はちーちゃんの番だ。おまたせ。最初は、詩織と話をしているシーンでいいかな

千早:それでお願いします。今回常備化した、クリスタルシールド作ってもらた感じとかどうでしょう?

GM:おお、いいですね。じゃあそれで……

GM:「ちーちゃん、前頼んでいたやつできたよー」と、キミが研究室に入ってくるなり、詩織はニコニコしながら手を振ります

千早:「えっ、本当!? 見せて見せて!」と、パタパターと近寄ります。

GM:「じゃじゃーん! どう? オシャレにも気をつけながら軽量化してみました! 当社比で重さは0.72倍ぐらいかな!」 なお、データ的に何かオマケはありませんのであしからず

千早:くっ、とは言わないぞ(笑)

GM:ちっ(一同笑)


※千早つながりなだけにちょっと期待していました。気になる方は、アイドルマスターの「如月千早 くっ」とかで検索するといいと思います。


GM:「これで無茶しまくりんぐで生傷だらけのちーちゃんも、少しはマシになりますぞー ちーちゃんの珠の肌は私(の発明品)が守る!」

千早:「わぁー、すごい! 確かに前見せてもらった時よりも持ちやすいし強度も……」といじくりまわしてる。

GM:「気に入ってもらったようでなにより。それはともかくとして、褒めて褒めてー!」

千早:「これで詩織ちゃんに心配かけちゃうこともなくなるね! よしよしー」となでなでしてやろう

GM:「……それはちょっち、さびしいなぁー」と、ちょっと複雑そうな

千早:「私がケガした方がいいっていう事ー? こやつめー」と髪をぐしゃぐしゃにしてやるぅ(笑)

GM:「わー ちーちゃんやーめーてー 髪がぐしゃぐしゃに……あ、そいえばちーちゃん、実はフレイ教官……じゃなかった、フレイさんから伝言を預かっているんだけれど」

千早:「伝言?」

GM:「今日の午後3時までに、以前通した部屋に来てほしいって」  いわゆる、フレイの私室ですね

千早:「3時……えっと、今、何時だっけ?」と、詩織ちゃんの髪を梳きながらー

GM:「えっと……まだ11時ですぞー」

千早:「んー、じゃあ、とりあえず2時くらいに行ってみるよ」

GM:「1時間前行動とか、ちーちゃん最先端いってるね……私ビックリだよ」

千早:「それほどでもないよ。せっかくだし、もう少し早めに行って詩織ちゃんからもらったこの盾、試してみようかな」

GM:「そうするがいいさー 調整は完璧なはずだけど……万が一、って事もあるからね」 うんうん、と詩織は頷きます。


GM:では、詩織とは早めに分かれて、千早が盾の性能チェックに向かう途中……

千早:「あ、ここのポスター剥がれそう」キュッ、キュッ、ポスターは無事に貼り付けられました。ばっちりです!

GM:うんうん、千早らしいですねえ(笑) 訓練生時代、よく真面目だって褒められたりしましたね

千早:「……なつかしいなぁ、訓練生時代」と、ポスターを直しながらそう呟きます。

GM:お、いいですねえ。そうやって昔の事に思い馳せる、と。そうすると千早の胸中には一抹の不安がよぎります。あれは、今から……もう何年前になるだろう


――そう、あれはもう6年前の事になる


GM:6年前、キミには仲良くしている同い年のチルドレンが2人いた。名前はすぐには思い出せない。でも呼び方はまだ覚えている。確か、まーくんと、ミーちゃんだった

GM:千早は、その頃から優等生だったでしょうね。対して、ミーちゃんも優等生でしたが、まーくんの方は落ちこぼれでした

千早:ほむ……

GM:「ちーちゃん、ボク、上手くできるかな……」と、不安そうにまーくんは、キミを見ます。その日は、初の実戦形式での訓練ですね

千早:「大丈夫! この前みんなで練習したじゃない。 あの時見たいにやってみて!」と励まします

GM:「そうだよ、まーくん。まーくんならできる!」と、ミーちゃんもまーくんを励ます

GM:「ちーちゃん、ミーちゃん……うん、ボク、頑張るよ! 見てて!」と、まーくんは精一杯の笑顔を浮かべて、そう言います

千早:守りたい、この笑顔……

GM:ですが、実戦訓練中の事です。キミは見学席で見ていましたが、


まーくんは……使い慣れない能力を行使した事により暴走状態に。

監督者一同はこれを危険だと判断。

訓練は中断され――まーくんは、そのまま大人達に連れ去られていった。


千早:「まーくん苦しそうだったね……」と、心配そうな表情で、ミーちゃんと話しています。

GM:「うん……大丈夫かな、まーくん。あんなに、怖そうにしていたし……先生達も、すごいコワイ顔をしてた」

GM:幼心の鋭さゆえに、キミ達はなんとなく察します。もう、まーくんとは会えないんじゃあないか。大人達は口々に「大丈夫」としかいわない、だけど……


GM:それから6年。まーくんとは、会えていません。ミーちゃんとも、何時の間にか疎遠になっていきました。きっと……まーくんの事で、キミ達にわだかまりができてしまったからでしょう

GM:今にして思えば、キミは、あれはまーくんがジャーム化してしまっていたのではないか、と思いますね

千早:そう、ですよね。でも、ジャーム化は治療できるはず。先生達も、そう言ってました。だから……きっと、まーくんも。

千早:けれど、少なくとも自分の手の届く範囲では……絶対にあんなことにはさせないです。私は、心の中で誓っているのです。

GM:成程。

千早:えっと、GM。実はこのことは詩織ちゃんにも内緒、でいい?

GM:ん。OKです では、過去の事に思いを馳せながらシーンエンドですね。シナリオロイスは、まーくんこと、水月真幸ですね

千早:推奨通り懐旧/(表)悔悟だな

GM:悔悟が表ですか。なるほど……了解です。ありがとうございました。では、次はお待たせしました。真打登場、直衛のシーンですね
メンテ
直衛OP   ( No.4 )
日時: 2014/07/16 23:25
名前: シャウト

直衛OP  写し身の少女


Dフレームの強奪事件は、当事者として居合わせた八剣直衛とAフレームによる活躍で早期解決した。

白兵特化のFHチルドレンの直衛。その直衛のために1から創られた"聖剣"

FHチルドレン筆頭として、八剣直衛は聖剣を振るう。 ――その剣に宿る、少女の意志と共に


GM:さて、では直衛のOPですが……AI投影つけるとなると、まずは受領シーンからでしょうか

直衛:そうだな。フレイと詩織に課された、始末書の処理を終えた後。僕はAフレームの正式な受領を受ける

GM:始末書か……そうですね。Dフレーム、大破しちゃいましたからね(笑) では、時間としては千早と入れ替わりぐらいで……


研究室で、直衛は詩織と数名の開発スタッフに囲まれる。

詩織の手には、完成したAフレームが――詩織は所有者ではないため、起動状態ではないが――携えられている。

その様子はまるで、かの騎士王の物語を思わせた。


GM:「えー、それでは、病める時も健やかなる時も、キミはこのAフレームと」と、緊張のせいかつい茶々を入れてしまった事に気づき、詩織は咳払いをします。「コホン。では、直衛君。私は開発責任者として、キミにこれを託します」

GM:「以降も、より一層励むように! と、フレイ教官なら言っているとこだね」と、照れ笑います。

直衛:僕はいつも通りの無表情で頷く。 「了解した。本日より、Aフレームを受領し、データ収集を兼ねた性能実証を開始する」

GM:「よろしくお願いします。より一層、FHによる平和維持のためにも、ね」と、ここは真面目に

直衛:「春日詩織のためにも、Aフレームのデータを集めるとしよう」

GM:「いやいや、そこはフレイ教官のためにー、ってことで」と、手を振っておく

直衛:それも勿論だ、という感じで頷く。そしてAフレームに触れて、直ぐに腰に備え付けようとする――

GM:ふむ。では手で触れた瞬間にAフレームは自動的にキミを持ち主であると認識します。フレーム全体が淡く光り、その光の道筋がキミの腕にも奔る

GM:「ん? あ、やば……」と、詩織は気づきますが時既に遅し


Aフレームの淡い光は直衛の隣にふわり、と舞い降りたかと思うと、ホログラムが形を成してゆく。

そして、ウェーブのかかった長い金髪を足元にまで垂らした、12〜13歳ぐらいの少女が、そこに出現した。

「問おう――」

幼い、鈴を鳴らすような声色を揺らしながら、彼女は直衛を澄んだ瞳で見る。


GM:「あなたが私のましゅ……」

燈子:……噛んだ!?

千早&レヴィ:なんだこの萌えキャラ(一同笑)

直衛:やっぱり萌えキャラじゃないか(呆れ) 「この機能、前には無かったはずだ。付けたのか?」と、ひとまず春日詩織に向き直る


流石直衛。動じない。


GM:「あー……うん、ちょっと、試験的にー」と、詩織はちょっと目を逸らす 「ま、まあ、その。邪魔にはならないはず! むしろ、こう、癒し要素的な……」

直衛:春日詩織から、そのホログラムに目を移す。この背丈は……春日竜司の方が高いか


※竜司「……くしっ」という意外にかわいいくしゃみが聞こえたとか聞こえていないとか。


GM:「……こ、こほーん!」 気を取り直して、少女は直衛に太陽のような笑顔を向けます。「マスター! 私の名前は、アマテラス! Aフレームに搭載されたAIです! コンゴトモヨロシクー!」

直衛:その笑顔を見て僕は、何か既視感を覚える。どこかで見たような、そんな記憶はない、はず

GM:(によによ) アマテラスは、マスターであるキミの挨拶待ちです。

直衛:「……ああ、知っている。僕は八剣直衛。今日から、Aフレームを受領した」

GM:「ま、マスター、思ったよりクール……!」と、ご挨拶できて嬉しそうなアマテラス

直衛:「今後は、僕の戦闘を支援すると春日詩織から聞いた。その性能に、期待しておく」と脳裏に浮かんだ疑念を振り払いつつ言う

GM:「はい、喜んでー!」と、アマテラスは奥ゆかしい挨拶を返します

GM:「アマテラスの特性は……情報収集能力だね。でも、直衛君よかったのかな? もっと、戦闘向けのAIもあったけど……ツクヨミとか、アイリスとか」

GM:「汎用性もワイズマンが……あっ」と、そこまで言って詩織はしまった、という顔になります。アマテラスは、凄く不安そうな表情になります。私、いらない子!?的な。

直衛:「いや、このアマテラスでなければならない。僕には、必要な力だ」と無表情な瞳の奥になにか感情が見えるイメージ

GM:OH では、直衛にそう言われ、ぱああああああああっ!と、アマテラス、元気フルチャージです。


千早:わんこだ

燈子:わんこっぽいな 

レヴィ:わんこっぽいね 


※どうやら見解が一致した模様


GM:「成程。そういう事なら」と、詩織も納得します

GM:「よろしくね、マスター。私、頑張ります!」と、意気込むアマテラス

直衛:「Aフレームは受領した。今後は、僕の力として使わせてもらう。……フレイが呼んでいるから、僕は行く。また会おう、春日詩織」

GM:「うん。また、何か改良してほしい点とかあったらいつでも来てねー」と、手を振ります。アマテラスはこのままにして歩きます? 直衛の任意で登場とかできますけど

直衛:「ああ」とアマテラスに一言返し、ホログラム状態を解除する。他のFHチルドレンに、見せつける必要はない。GMが出したくなったら、勝手に出してもらって良い。その方がキャラに合う

GM:了解(笑)  <待機モードON  あ、マスター、あまり長く待機モードになっていると眠く……すやぁ>



GM:さて、道すがら出会うFHチルドレンはキミに道を譲ります。救急車通る時のアレ

直衛:それには特に思うこともない。そのままフレイの元へ急ぐ

GM:ふむ。では、そんな中で、向こう側から春日竜司と思われる――

直衛:(超反応)「春日竜司。回復したか。良いことだ」とその背丈で分かる

GM:はやっ! って、こらこらこらー!(一同笑)

GM:「直衛か。ああ、ありがとう、その折は…………おい直衛、キミまたボクの事を背丈で判別しなかったか!?」と、3日ぶりの再会にもかかわらず、元気に吼える竜司

直衛:「いや。今の僕は春日竜司を骨格レベルで見分けることが可能だ。それに、背丈だけでは特定には至らない」

GM:「骨格……!?」と、少しドキリ、とする竜司。でもきっと直衛は気づかない。 「ってやっぱり背丈で……ん?」と、竜司はキミの腰に差してあるもの、Aフレームに気づきます

GM:「それは……まさか、Aフレームか」

直衛:「そうだ。先ほど、正式に受領された。今後は、戦闘行動時に僕が運用する」


周囲のFHチルドレンが、直衛のその言葉にざわつく

そんな中で、春日竜司だけは得心がいったように微笑んだ。


GM:「成程。さすが、詩織だ。惚れ惚れとする出来栄えだな」と、納得する竜司

直衛:「僕も個人的に改造プランを提出した。完璧に反映されている。満足だ」

GM:「嬉しそうだな、直衛」と、思わずそれには竜司も笑みます

直衛:「出資した甲斐があった。今後も、改良は続けていく」

GM:「ああ。それでこそキミだ」と、頷きつつ。「そうだ、直衛。この際だから、ボクも言っておくことがある」

直衛:「なにかな」と、小首を傾げる。

GM:「本当は完成してから、キミを少し驚かせてやろうと思っていたんだけどな。やめだ。やはり、キミとの勝負は正々堂々、真正面からに限る」

GM:「キミに少し遅れてだが……ボクも、エクスカリバーの適性者として選ばれていた」

直衛:「Cフレームか。あれも良い武器だった」

GM:「そう、Cフレームだ。早ければ今日にも最終調整が完了する」

直衛:「僕も、テストは行った。あれは良い武器だが、僕には扱いきれない。なら、春日竜司しかいないだろう」

GM:「……褒めても、何も出ないぞ」と、少し恥ずかしげにそっぽを向きます。「ボクもすぐにキミに追いつく……互いに、技と、フレームの質を磨いたら、その時は……」


鋭さがありながらも、その瞳の奥にどこか親愛の情を春日竜司は込める。

それに応えるように、八剣直衛もまた確かに頷いた。


GM:「どちらが優れているか――決着をつけよう、直衛」

直衛:「お互いの能力を高めるということか。分かった、その申し出を受けよう」

GM:「ああ、キミには――」と、その台詞を遮って、Aフレームからアマテラスが出現します

GM:「あっ、りゅーじちゃんだ! わーい、りゅーじちゃん、久しぶりー!」と、言いながらアマテラスは竜司の胸元にダイブします

直衛:「アマテラス、勝手に出てはいけない」しかし、時既に遅し

GM:「負けなっ、ひゃっ!?  な。何…… な、直衛、この子はキミの知り合いか?」と、思わず動揺する竜司

GM:「あ、ごめんなさい、マスター! りゅーじちゃんと会うの久しぶりだったからついー!」と、アマテラスは反省します。だが後悔はしない

直衛:ぽん、とアマテラスの頭に手を置きつつ、竜司に紹介する。 「戦闘支援AI、アマテラスだ。春日詩織により、Aフレームにホログラム機能が追加された」

GM:「ホログラム機能? ボクが見たカタログの中にはそんなものは……まさか、特別な機能なのか?」

直衛:「春日詩織は試験的に装備したと言っていた。癒し機能なる性能を発揮する」


※なお、本人は癒し機能というものを理解していない模様。


GM:竜司は、思わず眉間を指で押さえます。「癒し機能……お、思ったより余裕だな、キミ」

直衛:「春日詩織が用意したものだ。これには高い能力が隠されていると推測する。収集されたデータによっては、他のフレームにも搭載されるだろう」と、思わせぶりに頷く。

GM:「む。なるほど、将来性、か。一理あるな……ボクも、キミと同じ兵装にするか」

直衛:ふぃーっしゅ(一同笑)

GM:そんな餌につられクマー!(笑)  さて、などと、キミ達が言っていると……周囲がまたざわつき始めます


GM:「直衛……それに、竜司、か。丁度よかった」と言いつつ、フレイがその姿を現します。

直衛:「こんにちは、フレイ。Aフレームは受領した。今から、フレイの部屋に向かう」と、挨拶しながら。

GM:っておい!(一同笑)


※周りにFHチルドレンもいるのにとんだ爆弾発言だと思いました、まる

GM:「フレイ教官!  って、えーっ!?」と、竜司、その意味深すぎる直衛の言い方に思わず絶句

直衛:「すぐ近くだ。フレイも一緒に行こう」

GM:「ふふ。そうだな。迎えに来たつもりだったけれど、それも悪くはない」と、フレイはクスクスと笑う。そして、事実なので部屋については否定はしない

直衛:仕方ないね

GM:(言い出したの直衛じゃないか(笑) さて、それから……フレイはアマテラスを見てふと、立ち止まります。アマテラスの方も、フレイの方を見て少し固まりますね

直衛:「フレイ。これは戦闘支援AI、アマテラスだ。僕たちの目的に……どうした?」と、怪訝そうに。

GM:「いや、何でもない。中々かわいらしい子だ、と思ってね。大切にしてあげるといい、直衛」

GM:「直衛を支えてやってくれ、アマテラス」と、フレイはアマテラスの頭を撫でる

直衛:「ああ。春日詩織からの贈り物だ。その能力を、最大に引き出すのは僕の役割だ」

GM:「いい心がけだ、直衛。精進を忘れないように」と、教官としてのフレイはそう言います

直衛:フレイが何でもないと言ったなら、そうなのだろう。僕はこれ以上言わない


GM:(それもまたよし) 「そろそろ時間だ。行くとしよう。では、諸君も励みたまえ」と、周囲のチルドレン面々には言いつつ、フレイは竜司の方にも向き直ります

GM:「竜司、話は詩織君の方から聞いている。Cフレームに関しては、直衛のように、キミに託そう。よろしく頼むよ」

GM:「……っ、はい、光栄です、教官」と、竜司はどこか心ここにあらずといったような様子でしたが、真剣な表情でそう返します

直衛:「では、フレイ。部屋に行こう。また後で会おう、春日竜司」と言い残してフレイの部屋に向かって歩き出します

GM:了解。フレイの方も頷いて、キミの手をとって一緒に歩いていきます。アマテラスの方もいつの間にか、スリープモードに以降していますね。無言だったのがちょっと気になるぐらいでしょうか


取り残された竜司は、直衛達を見送りながらポツリ、と呟く

「フレイ教官の……へ、や……?」

反芻し、仲睦まじく手を繋いだ二人を思い、どこか釈然としない様子で竜司は頭を振った。


GM:呆然とした竜司をよそに、このOPは終了したいと思います

直衛:了解。シナリオロイスの春日竜司への感情は推奨通り。P:好意、N:厭気のP表で取得

GM:了解です。さて、これで個別OPは終了。最後に合同OPをば。
メンテ
合同OP ( No.5 )
日時: 2014/07/16 23:26
名前: シャウト

合同OP  チームガルム結成


詩織にフレイからの用件を伝えられた千早は、1時間ほど前から既に待機していた。

流石に早すぎたか、と内心では思うものの、入れ違いにならないよう、その場で千早は待機する。

そうして何十分かが経過し、フレイは現れた。


GM:ではフレイの部屋に集合するわけですが……千早は、1時間前にいるんだっけ?

千早:一時間前についてなんとなく部屋に入れずうろうろしてる

GM:私室だからか  直衛は5分前ぐらいとして、燈子さんは時間ピッタリとかですかね

燈子:よくわかったわね。そうね。私は……時間丁度に行くので、まだ来ないわね。

レヴィ:ふむ。なら、僕も直衛君らに合わせて5分前ぐらいに来ておこう。

GM:うい。では、そうやって千早が扉の前で右往左往していると5分ほど前になります。で、フレイが直衛を伴って登場します

千早:「あ!先生!」

GM:「おや……早かったね、楠木君。時間を遵守する点は、相変わらずキミの美徳だ」と、褒めておこう

レヴィ:「時間を遵守するのは、人間としての美徳だからね。もう全員集まったのかな?」と、僕も登場しておく。

GM:まだ全員は集まっていない、予定時刻より前だからね。キミも時間を遵守するタイプで何よりだ、レヴィ」

千早:「あ、いえそんな遅れちゃいけないと思いまして……。あれ、確か、あなたは」と、少し照れつつ直衛君にも気づきます。同世代だから面識ありますけど、得意分野が違って訓練とかは別々だから時間かかる感じで。

直衛:そうだな。なら、僕もフレイに聞いてみる。「フレイ。楠木とは、楠木千早でいいだろうか」

千早:「あ、はい楠木千早です!」新しく、レヴィさんも来ているのでちょっと面識がない人増えましたね。慌てて頭を下げます。

GM:「ふむ……そうか。確かに、2人は同期とはいえ接点が少なかったね。楠木君、彼は八剣直衛だ。キミの同期の」

千早:あ、いまようやく、思い出しました! 「ああー! あの白兵戦の上手だった直衛君でしたか!久しぶりです、よろしくお願いします!」と、握手を求めます。

直衛:フレイから千早に視線を移す。「楠木千早。僕は、八剣直衛だ。よろしく」と手を差し出す。「キミは、防御能力に秀でていた。あの防御は、なかなか崩しにくいだろう」と握手しながら言う

千早:「ありがとうござます!」とはにかみつつ。「えっと、そちらの方は……」レヴィさんに顔を向けます。

GM:「直衛の方は、もう面識があるね。こちらはレヴィ・アビシオン……新しくFH所属となったエージェントだ」

GM:「レヴィ、キミの方も楠木君とは初対面だったな。彼女が、以前話をしていた、私の教え子の1人だ」  具体的には、教え子の中でも特に優れている3人、ですね

レヴィ:八剣直衛。春日竜司。そして、この楠木千早、か。と内心で興味を示しつつ、当たり障りなく微笑んでおこう。「よろしく、楠木さん」

千早:「はい、初めまして! 楠木千早といいます。 よろしくお願いします、レヴィさん!」と、こっちも握手ー

直衛:「銀髪。僕より高い……レヴィ・アビシオンか。久しぶり」と手をふる

レヴィ:「あぁ、ひさしぶりだね直衛君。でもその判断の仕方は誰かさんの不況を買っちゃいそうだから、やめた方がいいんじゃないかな」と、苦笑を返すよー

直衛:「キミの攻撃は、すごかったな」とレヴィにも賞賛を送る。

GM:「積もる話はあると思うけれど、先に部屋に入りたまえ。ここで立ち話をしなければいけないというわけでもない」と、フレイは苦笑してキミ達を部屋に招きいれます

千早:「あ、はい! 失礼しまーす!」


GM:部屋は、質素な感じですが整えられた執務室って感じですね。就寝をする個室とはまた別なので安心するがいい

燈子:何にだ(笑) と、よし。では、部屋に入って一段落した辺りで、時間丁度になって私が到着するわ。

GM:「やはり、時刻通りに来たか、燈子。キミはいつも、時間を外さない」

燈子:「時間の無駄は避けたいだけよ」と、つっけんどんに。

千早:「あっ、橙子さん! お久しぶりです」

燈子:「ええ、千早。しばらくだったわね」にこりともせず、言ってる私。

千早:あ、覚えててくれた……あ、しかも名前で呼んで……ううー、やっぱり、燈子さんはいい人ですー!(キラキラ)

燈子:有用そうだから(さらっ

他一同:くろーい(笑)

燈子:「で、無駄話は止めにして、話を始めてもらえるかしら?」と周りを見ながらフレイに。「自己紹介や雑談なら、後で良いでしょう」

GM:「キミはいつも性急だね、燈子。勿論、それがキミの良さだ」と、フレイはクック、と笑いつつ


GM:フレイは執務机に座りながら、切り出す。「さて、今日、キミ達に集まってもらったのは他でもない。チームを組んでもらうためだ」

千早:「チーム!」 チーム、いい響きですよね!

GM:うんうん、千早は特に、好きそうだよねえ(笑)レヴィは既に話をプランナーから聞いていますね。チームとは、チームガルム、のことでしょう

GM:「そう、チームだ。いかにも楠木君が好きそうな表現だが、気に入ってもらえたようで何よりだよ」

燈子:知っていたので特に反応もせず、初見の2人、レヴィと直衛を部屋の端から観察しているよ。

GM:(ふむ) 「昨今、嘆かわしい事に治安の乱れが看過できないほどになっている。それを是正するためのチームだ。キミ好みで言うなれば、世直しをするチームといったところかな、楠木君」

千早:「おお……! 楠木千早、誠心誠意、頑張らせていただきます!!」

GM:おい待てはやい(一同笑)


どんだけ好きなんですか、チームって言葉


GM:「何よりだ」と、もう1度言ってから

レヴィ:(……FHで世直しねぇ。詐欺師のやり方なんじゃあないかな、それ)と心の中で肩をすくめておく。

直衛:「世直し……」 その単語にはわずかに反応を示す

GM:では、レヴィの思考を読んだのか、フレイはこう続けます。「そう。この世界の秩序を乱す……UGN、裏社会の組織の面々、そして」


涼しげに、さも当然のようにフレイは言葉を続ける。

「場合によってはFH内部に対しても、実力を行使する。そういった意図のものだ」

その場を、一瞬、静寂が包んだ。


レヴィ:「…………なるほど、それはとてもとても面白そうだ」

燈子:(つまり、ガルムが私を狙う事もありうる……いえ、それを前提にしたチーム、と思うべきか) FH内部に対してもってのは、裏切り者(ダブルクロス)の処分も含めてだろうからな。

GM:さて、それはどうでしょうねと定型句を言いつつ……

GM:「性質上、このチームは大人数で編成するわけにはいかない。そのため、私がその実力に信頼を置く中でも選りすぐった4人を選んだ。つまり、キミ達だ」

千早:背筋伸ばします! ピーン!

燈子:こっちはこっそりと肩をすくめる。はいはい、"実力だけ"、ですねわかりますわかりますー。

GM:「場合によってはFH内部の有力なセルと対立する事も考えられるような、危険な任務を請け負う事にもなる……が」

GM:「一応、聞いておこう。降りたい、という者は?」

レヴィ:「……これ降りたら口封じとして〜、とか続くのが定番なのでは?」と、率直に言ってみる。

GM:「さてね」と、レヴィには軽く返すフレイ

燈子:「私は、こっちの注文通りの話から、降りる必要はないわ」

直衛:「僕の答えは、最初から決まっている。チームの設立に異論はない」

千早:「頑張ります!」

レヴィ:「……ふむ。まあ、僕もそう言いつつも吝かではない。参加しよう」

GM:「では、ここに治安維持を目的とする特殊チーム……"ガルム"を結成する」

千早:なんか拍手しちゃいます。わー!


※ちひゃー まじ天使!


GM:と、ここでPL陣に1つのアイテムを渡しておきましょう

一同:お?


<チームガルム>

種別:コネ(チームで所有)  技能:なし  Lv:1

購入/常備化  なし


1シナリオに1度だけ行使する事ができる。次の購入判定を自動成功させる。(GMへの提案しだいでは、データにない物も購入できる)


一同:おおー!

GM:ちなみにあらかじめ言っておきます。このコネの力は、現状、フレイ力です。購入判定は、既存のアイテムでもいいですが……書いてある通りそれ以外でもかまいません。フレイが適正だと考えるなら許可をしましょう

燈子:とりあえず、把握したわ。

GM:何よりです(白うが、アイテムデータから武器の最大値とりあえず考えているのを横目で見つつ)

GM:さて、ではもう少しだけ話を続けましょう。「楠木君、ありがとう。さて、結成したばかりだけれど、早速、1つの任務をキミ達には請け負ってもらいたい」

燈子:「それは構わないんだけど、一つ良い?」一応、挙手しながら。

GM:おっと。「どうぞ、燈子」と、フレイは促します。

燈子:「チーム内の指揮系統はどうするの? メンバー同士で決めるのか、貴女が任命するのか」部隊単位で運用される以上、部隊内の規律は必要でしょう。あと、そこを先に決めておいた方が、任務の話も相応の気持ちで聞きやすい。

千早:「(おお、燈子さん流石、しっかりものです)」と感心します。

GM:「私はチーム内部へのあり方にまで口出しをするつもりはないが……あえて言うなら、能力、経験ともに燈子。キミが一番適切だろう。チームの性質上、ワントップで不具合が出るのならば、他のメンバーの意見を尊重し、調整すればいい」

直衛:「フレイがそういうなら、僕に異論はない」


※直衛、1秒で即決


GM:ちーちゃんも賛成しそうだし、少なくとも3:1ですね

燈子:「そう、それは都合が良くて助かるわ。あなたの一声なら、チーム内から異論もないでしょう」

レヴィ:「あぁ、僕も君が適任だと思う」

GM:初対面でのまさかのレヴィからも好評価

燈子:「へえ、中々良い目がついているようね」初対面でこの評価、こいつ、油断できないな。と、レヴィへの印象を修正しつつ。「なら、そういうことで。改めて任務の話を聞きましょうか」

GM:「畏まりました、チームリーダー」と、少し茶々を入れつつ

燈子:その茶々には……少しむっとする(一同笑)

レヴィ:(まぁ、僕を除けば最適だろうし……僕はリーダーはごめんだね) by本音

燈子:レヴィお前ー!(一同笑)



GM:「さて、改めて任務の話に移ろう。任務は、N市に隠蔽されているUGNの実験施設の調査、及び……必要であれば、その排除となる」

千早:「むっ、テロ集団ですね」極悪非道の

燈子:「実験施設? N市にそんなものを隠しておく余力が、まだUGNにあったの?」と、ちょっと驚く。N市はオーヴァードの中心点みたいなものだし。

直衛:「UGNか」と少し、感情を含んで一言

GM:燈子達の発言に頷きつつ、フレイは 「それに関しては――ああ、すまない」と、話の途中ですが、通信端末に目を向ける

GM:「……すまないが、時間がなくなってしまったようだ。詳細に関しては、まず、資料室に向かうといい。そこに適任者がいる」多忙の身であるフレイとしては、少し急がなければならない用事ができてしまったようですね

直衛:「了解した。フレイ、また後で」と僕は行く準備

燈子:「……そう。なら行くわ」とさっさと出て行く。道すがら、自己紹介とかもしないとね。

千早:あ、リーダーについていきます

直衛:同じく。水星燈子が出て行ったので、後に続く

レヴィ:同じく


※カルガモの親子かな?とGMは密かに思ったり。ほほえま


GM:ふむ。では、レヴィに対して、フレイは去り際にレヴィにだけ聞こえるように、一言。「ああ、そうだ。レヴィ」

GM:「キミのルーツは――進んだこの先にある」 つまり、ガルムとして活動しているうちに、レヴィは自分自身のルーツを知る事になるだろう、っていう事ですね

レヴィ:「……覚えておきましょう」 一瞬、足を止めつつ。

GM:……さて、チームも結成しましたし、進めましょう。ミドルに入っています

メンテ
第2話  情報収集フェイズ ( No.6 )
日時: 2014/07/22 21:50
名前: シャウト

■ミドルフェイズ

ミドル1  情報収集フェイズ


資料室へと向かう道中、自己紹介を済ませるガルム一同

感情表情に乏しい、八剣直衛

清廉潔白の優等生、楠木千早

2人共、FHチルドレンでありながらもその出自、来歴、信念……何もかもが違う。

元UGNの水星燈子は内心、復讐の機会を伺いながらも、今はチームリーダーを担う。

謎のレネゲイドビーイング、レヴィ・アビシオンもまた、プランナーからの密命を微笑みの裏に隠す。

異彩を放つ4人は、1つのチーム、ガルムとして行動を開始した。


GM:次は全員登場の……情報収集フェイズとなります。


そう言いながら、GMは情報収集が可能な項目をピックアップしてゆく。

敵を知り、己を知れば、百戦危うからずというのは何時、どの時代でも変わらない。勿論、世界のあり方が変わってもである。


燈子:確か……資料室に、協力者がいると聞いたわね。ひとまずは、そこへ向かう。

GM:了解です。では、キミ達が資料室に足を赴くとそこには、眼鏡をかけた長い黒髪の少女がいます。彼女は資料を検索しているようです。

GM:資料室には人が疎らというか、職員を除けばその少女しかいない感じですね。レヴィはその少女に見覚えがあります。彼女は、キミ達に気づいて顔をあげ、そしてレヴィの方を見て固まります

レヴィ:ふむ。僕が知っている、かつ、ここにいるって事は……舞祈さんか。

GM:「れ、レヴィさっ……っと」と、彼女はガタッと、立ち上がって大きな声を出しそうになりますが、慌てて口を抑えます。

GM:ちなみに、レヴィは以前あった時のあのハイテンションぶりとは打って変わって、彼女から落ち着いた雰囲気を感じますよ

レヴィ:……ああ。うん。あのハイテンションぶりはしばらくは忘れられそうにはないから、ね(笑) 「やぁ、また会ったね。こんにちわ」と、ひとまず挨拶しておこう。

GM:「あ、そ、そうですね……まさかこんなところで会えるなんて思わなかったです」と、眼鏡を外します。こう、真面目にしているところを見られると恥ずかしがるタイプのようですね。根は真面目なんですけど

直衛:「春日竜司の妹。春日舞祈か」と、僕はその姿を認めて会釈する。

GM:「あ、はい。私は春日舞祈……って、そういうあなたは、確か……お兄ちゃんがいつも言っていた、直衛さん?」

燈子:私は、なんだ、こいつら知り合いか。とか思いつつひとまず様子を見る。

直衛:水星は冷静だな…… 「そうだ。僕は八剣直衛。春日竜司には、世話になった。よろしく」と握手の姿勢

GM:「あはは……お兄ちゃんがいつも、ご迷惑をかけてすいません。こちらこそ、よろしくお願いします」と、応じます。

直衛:「骨格に、共通点があるな。春日竜司の妹だけある」

GM:「こ、骨格……?」

千早:背が低いですとか……?

GM:いや、結構背は高いです。モデル体系ですね。あ、千早と直衛は彼女がモルフェウス/ハヌマーンの白兵型で、フレイ教官の現在の教え子でもあり、優秀な存在である事も知っております。

直衛:「ああ。春日竜司を背負ったので、骨格は把握している。手の感じも、似ている」

GM:「うーん、そんなに似ている、かな……」と、ちょっと困ったような表情です。何か、ちょっと焦っているようにも見えますね


GM:「……って。あれ、もしかして。直衛さんと、レヴィさん……そこの、お姉さん達も、もしかして、フレイ教官からお話を聞いてこっちに来た、って事ですか?」

燈子:「そうだ。仕事の話を頼む」露骨に話を逸らしたが……ここは応じる。その方が私には助かるしな。「私達は新設したチーム:ガルム。 一応、私がリーダーの水星橙子よ」一応さらっと自己紹介。

GM:「チーム、ガルム……すごい。直衛さん達を押しのけて、燈子さんがリーダーなんですね」と、感心したように

燈子:「それが実力ってことでしょうね」涼しい顔でしれっと言おう。

直衛:「フレイからも、水星燈子の性能の高さは聞かされている。能力的にも、妥当なのは間違いない」

千早:「やさしくて頼りになります!」と、私から見た燈子さんをありのままに評価します。竜司君とも、舞祈さんとも面識があまりないので置いていかれそうでしたが、なんとか会話に入れそうですー

レヴィ:「この中じゃ意欲も力も彼女が一番適任だろうからね」

燈子:今の内に、こっそり調子に乗っておこう(一同笑)


※ちょろ……なんでもないです。


GM:「それじゃあ……チーム、ガルムの皆さん。詳しい話をさせていただきますね」と、キミ達は遮音室に通されます。「まず、そうですね……経緯からお話します」

GM:「とはいっても、きっかけは昨日、私が偶然……件の、UGNの実験施設から脱走した被験者の子を保護したところからなんです」と、舞祈はレヴィの方に、チラ、と視線を投げてから

直衛:「脱走者か。無事なのか?」思うところがあるので、反応する。

千早:「だ、脱走ですか!? 保護はできてるんですよね!?」と、こっちもガタッと立ち上がっちゃいます。

GM:「ええ。今現在は、医務室で精密検査を受けています。必要があれば、後で引き合わせます。ちょっと、人見知りなので……全員で、だと怖がらせるかもしれませんけれど」

直衛:「……そうか。ならば、良い」といつもの無表情に戻ります

レヴィ:あの子か…… 頷きながら、舞祈に話を続きを促す。

GM:「彼女からの事情徴収と、それから、私がさっきまで調べ上げた事だけなんですけど、わかっている範囲の事をお話させていただきます」

燈子:(UGNが清廉潔白な組織でないのは昔からだけど……これは、どっちのパターンかしらね)と考える。

千早:私も話に集中します! めもめも……

GM:「まず、そのUGNの実験施設では……"融合兵器"なるものの開発に着手しているようです」

GM:「"融合兵器"というのはその名の通り、エグザイルシンドロームのオーヴァードを用いての、生体兵器のようです。最初から、ユーザーがいる事を前提として"兵器"として作られた存在だと……あの娘、K-A1(カイ)は言っていました」

直衛:「エグザイルシンドロームか。先日の襲撃者との関係性はあるのか?」

GM:「先日っていうと……Dフレーム強奪事件の犯人、ですか。いえ、そこまでは……」と、そこまで言って舞祈は1つの事に気づき、これを訂正します

GM:「いえ、すみません。……そうか、もしかしたら……そういう繋がり、なのかも」と、彼女は1つ資料を取り出して差し出してから、続けます

燈子:ん……? 資料を受けとって読みます。

千早:燈子さんが資料を読んでいるので、直衛君に今のうちに聞いておきます。 「この前の騒ぎは……エグザイルシンドロームがきてたの?」

直衛:「ああ。Dフレームを奪おうとしたので、僕が排除した。春日竜司と、レヴィ・アビシオンの協力もあってのことだ」と千早へ

千早:「はぁー……すごいです。流石、FHチルドレン筆頭」と、私も負けないように頑張らないと……と意気込みます。排除、っていう表現には気づかないです。


※ちひゃー(言ってみたかっただけ

GM:「はい。このUGNの実験施設なんですけど……どうやら、N市を活動拠点としている裏社会組織の、立風組が関与しているようなんです。以前、Dフレーム強奪事件の主犯と思われる青年も立風組からの、工作員だったようですね」

レヴィ:「なるほどね。……追い詰められているUGNらしいやり方って事か」

燈子:「ふぅん……?」少し考え込むしぐさをしながら。

直衛:「立風組か。調査する必要があるな」

GM:「そうですね。UGNは経済的な基盤が弱い関係上、立風組からの出資をアテにしている面もあるようですから」

燈子:「ふむ。アビシオンの言う事もわかるけど……まあ、ともあれ直衛の言うとおり、調査は必要ね」

GM:あ。ここで情報:立風組についての基本情報を獲得します。本当は調べていただく予定だったんですが、レヴィが思ったよりは、舞祈と関わってくれたので話さないと不自然かな、と。

レヴィ:おっ


GM:まず、件の立風組ですが、武器の密売買を生業としているヤクザな組織ですね。1年前のUGN崩壊より以前は、UGN、FHのどちら側というわけでもなく、中立的で、武器を売るだけという立場でした。

GM:UGN、FHの事情を省みず、求めれば支払われた金に応じて、絶対に武器は売る。そういう意味では、信頼されていたようです

千早:死の商人か……

GM:はい。ところが、先代の立風貞夫(さだお)はUGN崩壊の折、UGNのエースエージェントの逃走に手を貸したといわれています。どれだけ、法外な額を積まれたかまでは定かではありませんが。その後、貞夫はFHの手によって"粛清"されています。

燈子:エースエージェント? 気になるわね。そのあたりの話を私は知らないのかしら?

GM:ふむ……。そうですね。この時点でも、気づく可能性はありますか。燈子さん、知覚でどうぞ

燈子:知覚? ……あ、なんとなく察しがついたかも。達成値は10ね。

GM:ふーむ……10ですか。では、そうですね。そのエースエージェントは……金城幸四郎ではないか、という発想に到ります。日時的にも、彼との連絡が途絶えた直後だったと思ってください

燈子:やっぱりか! では、それに思いいたって一瞬だけ、硬直します。が、すぐ元通りになって、黙って話を聞き続ける。

GM:さて、話を続けます。その貞夫の後にですが、後釜として彼の実の息子が座ってます。それが、立風雄二郎。写真などを見て、レヴィはあの時に舞祈と対峙していた男だとわかりますよ。

レヴィ:ふむ……あの男、そんな立場だったのか。

GM:そして、以降は立風組はUGNとの取引からはすっぱりと手を引いた、と思われていたって事がわかります。と、まあ。以上が立風組の情報ですね。基本情報なので底はあるかもしれません


GM:「……と、ここまで調べてみたんですけれども。まだ、立風組がまたUGNと繋がりを持ち始めた理由がわからない、んですよね」と、舞祈は首を傾げます。

千早:ここは、FHの内部事情に詳しいコネ持ちの私の出番ですね!

GM:そうですねえ。これからは、PCも含めての本格的な情報収集シーンとしましょうか


●現在の情報収集項目


・立風雄二郎について(立風組から派生)  情報:UGN/FH/裏社会/噂話  難易度:6

・K-A1(カイ)について  情報:UGN/FH/裏社会  難易度:9

・UGN実験施設について  情報:UGN 難易度:9 か FH/裏社会  難易度:11


GM:と、この3つですね。他にもまだ情報項目が控えてあります。また、情報収集の進行度でトリガーも発生しうる可能性があります

GM:情報収集の項目は難易度に比べて、底値が非常に高いものもありますが、それは達成値で頑張ってもいいですし、条件を満たしてトリガーイベントを発生させる事で判明させるっていう手もありますので

直衛:GM、工作員や秘密諜報員をが使用されている項目はない?

GM:むぐう。速攻で気づいたか……あります。


※ここで、直衛がGMに尋ねてきた理由はAフレームに搭載されているアマテラスの効果があるためである。隠匿された情報の存在を、アマテラスは察知する事ができる。闇を照らす光、太陽のイメージだ。


GM:工作員がありますね。 対象は雄二郎になります。雄二郎に関して、秘匿項目があると考えてください

直衛:ふむ。(ちょっと考えて) いきなり最重要項目。オープンの可能性がある。GMは大丈夫?

GM:勿論です(冷や汗流しながら


※アマテラスには秘匿された情報の存在を感知する以外にも、情報収集可能な項目をオープンできる能力がある。インスピレーション、或いは、デジャヴみたいなものである。


直衛:まあ、他のメンバーの動きを見てからの方がいいな。僕は後回しで。アマテラスがなかなか待機モードから戻ってこない

GM:すぴよすぴよ。では、他の方からどうぞー

燈子:それじゃあ、私から行きましょう。実験施設について、情報:UGNを使用して調べるわ。まだダイスが少ないけれど、まあなんとかなるでしょう……達成値9でちょうど成功ね。

GM:ギリギリなので基本情報で入ります。このUGNの実験施設、かつてはFHとUGNが共同で使っていた実験施設です。廃棄されて久しいですが、何らかの理由か、設備はほぼ残っているようですね。

燈子:……

他一同:……

GM:情報はここまででーす☆

燈子:(素になって)ちょっ、GM! UGNとFHの共同実験施設とか、モロにアレじゃねーかっ!(笑) ま、まぁ、続けよう。

燈子:では、未だに残っているUGNのネットワークのパスコードを使って、そのあたりの情報を抜いたわ。 「このラインも使えなくなってるわね。抜けたのはこれだけか」

燈子:とりあえず、メールか何かで他のメンバーとも情報を共有しておくわ。

直衛:じゃあ、そのメールを見て、「……UGNとFHの共同研究。まだ、残っていたか」と呟く

千早:むう……フレイ先生がああ言っていたから、多少は覚悟しているとはいえ……FHがUGNと共同、ですか。私は、K-A1ちゃんについて調べます!

千早:FHで幹部コネ使うよー  達成値は10です。

GM:そうですね。K-A1は先程の通り、融合兵器の1体です。ですが、融合兵器はその性能を重要視され、本体の寿命等は度外視される傾向にあるようですが……にもかかわらず、K-A1は普通の少女と変わらぬような、そんな印象を受けます

レヴィ:彼女は特別って事か。なら、僕はUGN実験施設について……悪魔の右腕でダイスが多く振れて助かったよ。達成値は伸びて、19だ。

GM:流石ですね。では、追加で……実験施設の所在がわかりました。そして、この実験施設はかつて、プロジェクト:アダムカドモンの拠点の1つだった、という事も判明しました

GM:さらに、この実験施設は外見すれば廃墟に見えるので秘匿性が高めですね。地下に主要施設が集中しているので、思っている以上に機能は残っています。

GM:トリは直衛ですが……

直衛:わかった。立風雄二郎について、調べる。アマテラスの能力を使って情報開示する。「アマテラス。そろそろ起きるんだ。リサーチモードに移行しろ」とAフレームを叩く

GM:「ほにゃっ!」と、悲鳴がしてホログラムが勢いで現出します。「あふぅー あ、おはようマスター!  あ、もう、あの人はいないよね……?」と、キミにひっつきながらキョロキョロします。

直衛:「あの人とは、フレイのことで良いのか」

GM:「ふれい、っていうんだあの人……うん。あの人……なんか、ちょっとだけ、怖くて」

直衛:「そうか。では、また眼鏡をかけるように言っておこう」と眼力を恐れたと判断

GM:「眼鏡? あ、それならちょっと優しそうに見えるかも! マスター、あったまいいー!」と、アマテラスは納得したようです

直衛:「ああ。僕もそちらのフレイが好きだ」

GM:「……あたしも今度眼鏡かけるー!」と、対抗意識を燃やします

他一同:(和やかだなぁ)


※幼女は癒し枠


直衛:「ではアマテラス。情報収集しろ。立風雄二郎という男の背後を探るんだ」

GM:「マスターにスルーされつつもお仕事任されてハッピー!」と、ちょっとだけ涙目なアマテラス。頑張ります 「うーん。よし、頑張る!」と、アマテラスは1つ気合を入れてから精神を集中させます

直衛:僕は眼鏡が好きなのではない。眼鏡をかけるフレイの姿に見惚れるのだ(至言)

GM:ひっでえノロケだ!?(一同笑) き、気を取り直して……



「……ネットワークリンク。検索……該当案件……絞込み……」

アマテラスは瞳を閉じ、精神を集中させる。それと同時に、彼女の中に組み込まれた莫大な情報が、渦巻く。

太陽のように輝く金色の髪は一層輝き、青空の果てを思わせる澄んだ瞳は開かれた。かくして、真実は照らし出される。


GM:では、立風雄二郎の情報が公開されます。まず基本情報

GM:これは、先程の立風組にほぼ沿っているもので、付け加えるなら雄二郎の年齢とかシンドロームとかがわかりますね。年齢はまだ28で、シンドロームはモルフェウス/ノイマンです

GM:覚醒しての日は浅いですが、元々の地頭もよいので裏社会内での存在感は1つ頭が抜けています。要注目株ってところでしょう。また、裏社会のネットワークを通じて……"傭兵"を1人雇っている模様です。

GM:ここら辺までが、基本情報のいっぱいいっぱいです。ここから先が、工作員情報です。

GM:立風雄二郎は、UGNと取引をしていると同時に……FHとも取引をしています。取引の対象は、マスターエージェントの1人  "ドール・マスター"とよばれる人物のようですね

GM:ここで開示したのが雄二郎の情報であるため、ドール・マスターの仔細は見れないですが……取引内容はわかります。融合兵器の実験データの提供。その見返りとして、資金援助、及び、FHにたいする免罪符を得ているっていう仕組みのようです

燈子:ふうん……あれ、これ、FHから見て潰す必要あるのか? UGN側の研究成果を吸い上げられてるなら、放置安定とも見えるが……フレイ側の事情が何かあると見るべきか。

直衛:それを判断するには、ドール・マスターの調査も必要か

燈子:そうだな。ドール・マスターがフレイの敵対勢力と考えれば、大体つじつまは合う。が、まあ調査していくべきか。

GM:「……というお話だったのさ!」と、アマテラスが調べ上げた事を直衛にヒソヒソ話で報告してからドヤァァァッ!ってしてます。褒めれ!

直衛:「そうか」

GM:じー……っと、期待の眼差しで見てます

直衛:「……」

GM:「じー……」 声に出していますなう

直衛:「…………」

GM:「……ま、マスター!  褒めても、褒めてもいいんじゃよ!?」 と、アピールします

直衛:「褒めれば良いのか。では……」 そういえば、フレイもしていたな。アマテラスの頭を撫でる。そして撫でた後に。「では、アマテラス。待機モード移行」

GM:「えへへー、わかっ……え、ええー! ちょっ……すやぁ……」 では、ここで2つのトリガーが引っかかったので、トリガーイベントが発生します。
メンテ
第2話 ミドル1 ( No.7 )
日時: 2014/09/26 22:24
名前: シャウト

ミドル2  碧眼の少女


チーム・ガルムが情報収集を開始する前、N市のいずこかにある立風組の事務所。

チリン、と来客を告げる鈴の音が鳴り、立風雄二郎はドアの方へと目をやった。

そこに立っているのは、銀色のジェネラルミンケースを手にした金髪碧眼の少女。

熱を感じさせない……どこか空虚な雰囲気を纏った彼女は、臆した様子もなく雄二郎の前に立った。


GM:次はマスターシーンです。これは、ドール・マスターの情報が出現する事が条件のトリガーシーンですね。時間的には、情報収集を開始する直前ぐらい。舞祈から説明を受けているあたりだと思いねえ



立風雄二郎……28という若さにしてN市一帯の武器密売買を取り仕切る立風組の組長は、来客を眉一つ動かさずに迎え入れた

「……時刻ピッタリですね"ドール・マスター"」 

そう言いながら、雄二郎は目の前に立つ金髪碧眼の少女に薄い微笑みを向ける。

対し、少女は氷の冷たさを思わせる碧眼で雄二郎を見つめ返した。

「時間は有限です。しかし、この度は実験体……K-A1の脱走を許してしまったとお聞きしました。手酷い損失です」

冷徹な視線を向けられても介する様子はなく、雄二郎は飄々と肩をすくめた。

「ウチの組は人材……もとい、優秀なオーヴァードに不足しておりましてね。ですが"代替品"はすぐに用意できるかと」

「いいでしょう。ですが、K-A1は奪還を可能な限り試みてください。それだけの価値がある。戦力が必要となれば、協力しましょう」

戦力、と聞いて雄二郎は心中に不快なものが沸きあがったが、気取られぬように含み笑いをもらした。

「ええ、そうさせていただきます。ウチの用心棒にも声をかけておきましたから」

頷き、ドール・マスターと呼ばれた少女は自分の膝ほどまでもあるジェネラルミンケースを置いた

「期待していますよ、立風雄二郎。約束の資金はこちらに。……では」

自分に背を向けた少女の姿が見えなくなってから、裕次郎は大きくため息をつき、タバコに火をつける


(……やっぱ、そう簡単にゃ尻尾を出さねえか。マスターエージェントクラスってだけの事はある)

そう心中で思いつつ、雄二郎は忌々しげに紫煙を吐く。あの金髪碧眼の少女、アレでドール・マスターと名乗った者は7人目だ。

つまり、本人は一向にこちらに出向く気配はないと思われる

だとすれば、もう少し手を打たねばならない……。 立風雄二郎はタバコを揉み消し、席を立ち上がった


ミドル3  傭兵家業の男


チーム・ガルムとして依頼を完遂するために、メンバーは各々、手分けして情報を収集していく。

しかし、情報を得るためには動く必要がある。有用な情報を得るためには、その動きはより大きくなくてはならない。

探る者を待ち構えていたのは――傭兵家業の青年だった。

GM:さて、ガルムの皆さんは現在、各々が単独行動中でしたね……では、レヴィのシーンとしましょう。

レヴィ:ふむ。僕の手番か……それなら、街で情報収集をしている感じがいいかな。

GM:了解です。では、情報収集しつつ街を歩いているレヴィですが……携帯が鳴ります。

レヴィ:おっと。取ろうか。

GM:「……うーん、第一声はどうしようかな。普通に考えると、もしもしーぐらいだけどここはもっとこう……」という呟き声が聞こえます。なお、舞祈の声ですね

レヴィ:「……。出たけど、何か?」

GM:「でもあんまり突拍子のないのだとレヴィさん反射的に切りそうだしなー。ここはこう、もう少し……」と、レヴィが喋ったので繋がってる事に気づきます

GM:「…………。あ、ど、どうもこんにちは、舞祈です」

レヴィ:めっちゃ普通なのが出た!?(一同笑) 「……詳しくつつかないであげるから、要件だけを頼むよ、うん」

GM:「あ、はい……えーっと。レヴィさん、今どちらにいますか? ちょっと、こっちで新しくわかった事があったので情報交換しようかなー、と」

レヴィ:「今……うーん(きょろきょろ周囲を見渡してから)街中だけど」

GM:「いや、そーいう事ではなく……ま、まあいっか。情報収集の方は順調ですか、レヴィさん」

レヴィ:「ああ、皆、結構上手くやってくれているよ」と、いう事でこっちで分かった情報は全部伝達、でいいかなー

GM:了解。では全てを聞き終えてから 「やっぱり、立風組は深く関与しているんですね。それにしても……まさか、マスターエージェントクラスが関わっているなんて」

レヴィ:「月並みになるけど、逃げるなら今のうちじゃないかな。やる気があるんなら別だけどね」

GM:「私は乗りかかった船ですし……マスターエージェント相手でも、そんなに負けるつもりはないですけど。レヴィさん的には、マスターエージェントって聞いてプレッシャーないです?」

レヴィ:「面白いことを言うね、なるほど……その返答は想定外だ」

GM:「うわ、強者の貫禄……!」と、電話越のキラキラ視線。「はっ、っていうかレヴィさんに褒められたナウ! おもしろいって言われた! 言いましたよね!」

レヴィ:「ああ、言ったね」と、にこりとしつつ。

GM:「じゃあ、そんなおもしろい私と今度街中でデート――」

レヴィ:「デートはともかく暇潰しぐらいには付き合ってあげるよ。こっちも暇ならね」

GM:「なんて――ぇぅっ……!?」

レヴィ:クスリ、と笑ってから肩をすくめる。「……まっ、マスターエージェントクラスと戦えるか否かっていう事と、戦いたいか否かは別の問題なんだよね。そっちはなにか分かったのかい?」

GM:「あ、はっ、はい! えーっとですね。私はマスターエージェントに関しては初耳なんですけど。最近の立風組について調べていたら……どうやら、彼ら、外部から傭兵を雇ったみたいで」

レヴィ:「傭兵?」 少し、足を止めながら。

GM:「はい。オーヴァードの傭兵ですね。コードネームは"パイロマンサー"  サラマンダーとエグザイルのクロスブリードで、その道では名の知れたオーヴァードみたいですね。FHも何回か交戦した事があるみたいです……」

レヴィ:「ふむ。FHと交戦もして……健在か。厄介そうだね」

GM:「はい。それに、利害関係から敵味方の立ち位置があやふやなのと、神出鬼没だからっていうのも大きな理由かと」

レヴィ:「成程。それが当面の敵、その1という訳か」

GM:「そうですね。マスターエージェントはとりあえず置いておいて、立風組に探りを入れるならそうなるかと……気をつけてくださいね。どこかで突然、遭遇するかもしれませんし」

レヴィ:「あぁ、君も気をつけて」

GM:「レヴィさんに心配してもらえるなんて……!」舞祈歓喜(一同笑) さて、レヴィがそんな会話をしていると……眼前から1人の青年が歩いてきます。

GM:赤い、パーカーつきの服に身を包んだ浅黒い肌の男性ですね。 パーカーを目深に被って、興味深そうな視線でキミを見ている

レヴィ:「……あー、いや。僕の方から先に気をつけるべきだね。どうも」と、嘆息してそちらを見る。

GM:「レヴィさん?」

レヴィ:「目の前に身の程知らずが居るようだ。…………まっ、一番身の安全を気をつけなきゃいけないのは」一旦通話をやめて、目の前の相手を見据え。「君だろうけどね」不敵に笑おう

GM:「あーらら。やっぱ気づくか」と、彼は笑ってワーディングを展開します

燈子:早速、出てきたか……

GM:「ぼっちゃんから聞いた通りだね、どうも。勘が特に鋭い、油断ならない奴がいる、と。それがアンタって事か、レヴィ・アビシオン」

レヴィ:「あぁ、違いないと思うよ」

GM:レネゲイドに耐性がない人間が停止した街中で、彼、パイロマンサーは笑みを深くする。「喜ばしいねえ。とても喜ばしい事だ。何故って、久々に強い相手と戦えそうだからさ」

GM:ニタリ、と彼は笑い、次の瞬間右腕を振るう。それと同時に、鞭のようにしなやかに伸びる炎の蛇がレヴィに襲い掛かります

レヴィ:「……とかいって、まさか多勢を引き連れていたりしないよね?」 近くにあった鉄塔を雷で動かし、壁にして攻撃を僅かにずらそう

GM:「ひゅう♪ やるねえ」 レヴィの言葉には「あっは。まぁさか。あんなオーヴァードですらないへっぽこどもを、こんなタノしい時間に連れてこいって? 冗談キッツいぜ」

燈子:……そろそろ割って入った方がよさそうね。登場しようかしら。ビルの壁を蹴りながら、空中を渡るようにその場に登場するわ。

レヴィ:来たか。「残念、それじゃあ悪いけれど――二体一だ」

燈子:「ふむ……戦闘だな」冷静に言い放って銃を構える。「アビシオン、コイツは何者だ?」と情報交換を目論む。

レヴィ:「お客さんさ、どうも僕らが邪魔らしい……たぶんヤクザさんの方かな」

燈子:「ふむ……なるほど。身のこなしから見て、傭兵か」 ヤクザが傭兵を雇ったところまでは聞いてたからね。状況はおおよそ、把握した。

GM:「ご明察だぜ、水星燈子さん。ノイマンっていうのは勘が鋭くていいねえ、うらやましいぜ」

燈子:「勘じゃなく、観察とそこから導き出される推論よ。頭の足りないことを言わないで頂戴」

GM:「あっは。こりゃ失敬!」と、ペチン、と自分の頭を叩く

千早:……はっ! レヴィさん達のカッコいい雰囲気に惚けてました!?(笑) 私も登場します! 「レヴィさん、燈子さん、お待たせしました!」

直衛:僕は……少し、やりたい事ができた。ここの戦闘は任せていいかな?

レヴィ:ミドルだし、問題はないと思うよ。

燈子:そうね。ここは私達で処理しましょう。 「千早、私達を守りなさい」と命令。

GM:「楠木千早も来たか。 八剣直衛は残念だが来ないようだな……残念だなぁ。噂に聞く、聖剣使い……とくれば、手合わせしたいってなもんなんだけどなあ。まったく」

燈子:「コイツは立風組が雇った傭兵よ。見つけたからにはここで叩くわ」と遅れながら千早に説明しておこう。

GM:「まぁいっか。アンタらを先にいただいてから、メインディッシュと洒落込むとしますかぁっ!」 では、傭兵の男、パイロマンサーとのバトルになります。
メンテ
ミドル2 ( No.8 )
日時: 2014/09/26 22:19
名前: シャウト

●VS 傭兵 パイロマンサー

行動値一覧

燈子 13
レヴィ 11(加速装置使用可)
パイロ 2
千早 1

初期配置:PC1エンゲージ  5m前方にパイロマンサー


GM:では、セットアップから……PC側は特になし、と。ではこちらは、<先陣の火>を使います。行動値は一気に増加。16になります。

レヴィ:使ってきたか……先手は取られるけど、僕の侵食率的には後手の方が少し都合はいいかな。そのままどうぞ。

GM:了解です。ではさらに、氷の城塞も使用。このラウンド中、あらゆるHPダメージを6点軽減。


GM:では、こちらからの手番です。「レディース・アン・ジェントルメン!  世にも不思議な炎の曲芸をご覧ください、ってな!」 マイナーで白熱+形状変化<剛>  蛇の形をした炎が一段と巨大化します

千早:む。「とりあえず、私の後ろにいてくださいお二人とも!」と庇う体勢になります。

GM:その意気やよし。こちらはメジャーでジャイアントグロウス含めの、フレイムタン+炎の刃+貪欲なる拳+妖の招き これで射程:視界の範囲攻撃となります。

GM:勿論、キミ達のエンゲージを攻撃! パイロマンサーの腕は炎の大蛇と化し、うねり狂ってこちらに牙をむく!

燈子:範囲攻撃か! しかし、アビシオンは避ける目もありそうだな。

GM:ふっ。まだオリジン:レジェンド使ってないんで結構避けるのもムズいはず……よっしいくぞおらー!  ファッ!?


めっちゃしょっぱいダイス目にGMは凍りつく。達成値は30止まり。経験点テコ入れバリバリのPC達in2話……

……中ボスとはいえ。繰り返し、言わざるをえない。しょっぱー!!


レヴィ:30か……ほぼ、固定値でかわしているね(にっこり) リフレックスは入れなくてもいいかな……っと

GM:ふっ。白うよその慢心が命とり……

レヴィ:お。ダイス7個あるからかクリティカル。達成値は一回り上の40だ。

GM:ですよねー……

燈子:オリジンなしでそこまでいくのか……

レヴィ:RCはかなり伸ばしているし、ブラックドッグのやつでさらにテコ入れしているから、固定値は21なんだよね。

千早:流石、レヴィさん! では私は避け損なった、橙子さんをかばいませう!  磁力結界でカバー、電磁障壁でガード値増やします!

GM:むむむ……だめーじいっくよー ……お、ダメージダイスは高め。えーっと、70の装甲、ガード有効ですね

千早:あ、こっちの出目も高かったです。7d振って、39……あ、そこまででした。てへっ

GM:おいバカ高い!(笑) えー……あー……4点抜けて2倍してからの……5軽減で3か

千早:蚊に刺された程度ですね(ドヤ顔) 大地は温存しますー

GM:ですよねー……でも、ダメージ入りましたよね?

千早:ふぇ?

GM:オートで餓鬼魂の使い! 邪毒3をくれてやろう。そして妖の招きで、千早だけエンゲージはパイロと一緒になります

千早:ほ、ほにゃー!

GM:「引っかかったのは1人だけか。やるねえ、思ったより!」

燈子:引っ張られていく千早をドナドナ……じゃなくて、見送りながら。そうね、ここは待機しておこうかしら。

レヴィ:こっちも待機だよ。

千早:私の番ですね! 支援は……要の陣形は最大3回なので、温存します! 橙子さんに導きと解放の雷でC-1 達成地+4 攻撃+2です!

レヴィ:これで準備OKと……僕はマイナーでオリジン:レジェンド。メジャーでサイレンの魔女だ。シーン攻撃だね、敵は1体だけど。

千早:「レヴィさーん! 燈子さーん! 私に構わずやっちゃってくださーい!」

GM:ここは俺に任せて先に行け!入りましたー

レヴィ:ではお言葉に甘えて(笑) んー クリティカルしないか。達成値は39

GM:(ダイス目最大8か。さっき出てくれればなー……) ガードします。さらに歪みの身体+氷盾

レヴィ:ダメージは39の装甲無視。けど、結構弾かれちゃいそうな予感だ。

GM:ふむ。ガードが結構高いので、それだと15しかくらわないですね。

GM:「はっはっは。そんなもんかぁ、災厄の支配者ァ!」と、さも愉快そうにパイロマンサーは笑います

千早:「あなただって大差ないじゃないですか!」

GM:まさかの煽り!?(一同笑) 「アンタが規格外なのさ、ワンマンフォートレスさんよ! こりゃあ、苦労しそうだぜ! あーっはっは!」

レヴィ:「ふっ。楠木さんの事は流石だけど……僕に攻撃当ててから、せめて言ってほしいものだね、そういうのは」

GM:「ケケッ……手厳しいねえ! けど、追いかけっこは楽しむもんだぜえ!」

燈子:うん。いい煽りあいだった(笑) さて、私も動きましょう。

燈子:「千早、ご苦労だったわね」手に持った銃を一度ホルスターに仕舞い、マイナーでハンドレッドガンズ+ダブルクリエイトのコンボ【水銀銃練成】よ。

千早:燈子さん、やっちゃー!!


※アイエッ!? 人魚!? 人魚ナンデ!?


燈子:メジャーでマルチウェポン+コンセントレイト:ノイマン+ペネトレイト+ヴァリアブルウェポンのコンボ【スキャット・マーキュリー】にCR弾でダメージ+3も使うわ。

燈子:達成値は……支援込みで36ね。

GM:ガードでござる。ガードでござる!

燈子:ダメージは……あら、低いわね……46点装甲値無視よ。

GM:えーっと、それなら……累計で41点ですか。まだまだ!  「ザ・マーキュリーか……こんなもんじゃねえだろう! もっと楽しませてくれよお!」

燈子:「硬いな……サラマンダー/エグザイルというのは厄介な」と、舌打ちしておく。


※サラマンダーは氷盾、エグザイルもスプリングシールドなどの優秀なガードエフェを。さらにはダメージ軽減エフェまでも使用可能なので、実際固い。


GM:では、第2ラウンドのセットアップ(……あ。よく考えたらこの状況、こうしてあーして……)の、前に。

一同:?


GM:「モルフェウス/ノイマンの二挺拳銃も中々厄介じゃねえかよ、防ぎにくいったら……」と、パイロマンサーはキミ達の背後を見て、目を細めてから下唇を舐めます

GM:「はっ。分かっているって。お楽しみはここからだ……」と、彼は自分の纏う炎を伸ばし……周囲の建物に巻きつかせます

燈子:! ……誰か来たな。振り向かず、手元の黄金銃に後方を映し出して確認するわ。

GM:あ。気配は感じるけども、その気配は一瞬で消えます。ですが……燈子さんは知覚でどうぞー そのアイデアに敬意を示しましょう

燈子:おお、ありがたいわね。では早速。(コロコロ)達成値は9

GM:ふむ。では……GM:一瞬、黒く長い髪をした女性が見えたような気がしました。1話の終盤で出会った、あの女の姿に見えます。

燈子:げ……。 (なぜ奴がここに……?)と内心で驚いておきます。顔には出さない。

GM:さて。炎を周囲にまとわりつかせたパイロマンサーは、こう言います。 「ここいらちょいと趣向を変えてみようか……なあ、チームガルムの皆さん!」

燈子:「……何をするつもり?」

GM:「見ての通りって感じさ。察しのいいアンタならよーく分かるだろ、マーキュリーさん」と、ニヤニヤ笑います。「この辺は賑やかだよなあ。どの建物も人でごった返している……通りもな」

GM:と、パイロマンサーは自身の持つ サラマンダーのエネミーエフェクト <フレイムディザスター>をチラつかせます


※<フレイムディザスター>はセットアップで任意の建物を破壊するエフェクト。ようは、この状況……


燈子:人質作戦か……手段を選ばない傭兵がやりそうなことだな。

GM:「この建物1つが潰れるだけで、何人死ぬかな……?  計算でもしてみるか?」

千早:「なんの、つもり、ですか?」噛んで含めるようにゆっくり聞いてみます。

GM:「わかりやすい言葉で言った方がはえーか。人質だよ。ひ・と・じ・ち」

千早:「ッ! そんなことが許されると思っていますか!?」と怒りをあらわにします!

GM:「変な真似はするなよ? 俺の気が向けば一瞬でこの炎は建物を呑み込むんだ」

燈子:千早を手で制しながら。 「そうね。どう少なく見積もっても、犠牲者の数は100人は下回らないか」脳内で計算した結果を口にする。

GM:燈子の言葉を、いやな笑みで肯定する。「許す、許さないは、ワンマンフォートレス、あんたの勝手だが……俺の許す、許さないで罪もない一般市民が死ぬのは覚えておきなよぉ?」

レヴィ:「……知ってるかい? 人質ってのは通じる相手を見極めてから切るべきだ」


超然たるモノ――レネゲイドビーイングのある種の独特の"冷たさ"を見せながら、レヴィは言う。

「……ここに一人、どうだっていいって奴が居たら……どうする?」


燈子:「……ほう」とアビシオンを横目で見やる。

千早:「……!? え……えっ!?!?」 レヴィさんがいきなりとんでもない事を言い出したので混乱します!

GM:パイロマンサー……長いので以下パイロで(笑) パイロもレヴィのその答えはある程度予想していたのか、余裕の態度は崩しません。

GM:「ははっ、俺は別にそれでも一向に構わないぜ。俺は命のやり取りをするのも、アリを潰すのも大好きだからなあ」

千早:は、話が進んでいるぅ…… 「それって、えっ、と、あ、の……え?」と、冷や汗を流します。

燈子:千早を少し宥めつつ…… 「まあ、少し待ちなさい、アビシオン。あなたの言うことには同意できる面があるけれど、コイツの言うことを無視しても意味は薄いわ」

燈子:「人質を取ったからには要求があるべきでしょう……言ってみなさい。それを聞いてから考えてあげる」あくまで淡々と、言葉を続けるわ。

GM:「話が分かるようで助かるぜ」

レヴィ:「ふう。……やれやれ、ここはリーダーに任せるか」と、肩をすくめておく。

燈子:「話が分かるかどうかはそちら次第よ。考慮に値しなければ、改めて無視するから」

GM:「俺の要求はまず……えーっと、アレだ。そう。K-A1だとかいう実験体のガキだ。そいつを引き渡してもらおう」

燈子:「……まず、ね。他には?」

千早:「え!?そんなだめですよ!」と、反射的に言います! K-A1さんは保護すべきです!

GM:「おっと。ダメか。はっは。そうかそうか。交渉決裂だなあ、じゃあ……」と、巻きついている炎の蛇を動かそうとします

燈子:うん、分かっていた(笑) 「千早、落ち着きなさい。まだ私は、いいともダメとも言ってないわ」

千早:「あっ……は、はい」

燈子:「要求を聞き終える前に交渉を始める馬鹿はいないわ。さ、続けなさい」

GM:「なあんだ。続けていいのか。ちょっと残念だぜ」と、ここで皆さん。知覚判定どうぞー

燈子:千早、今は耐えるのよ……。と、おや、何かしらね。達成値は10

千早:むむむ……こっちは、9どす

レヴィ:ふむ。6か。

GM:えー。では、レヴィ以外のお二人は気づきます。パイロマンサーの見えない角度で……独りでにガラス窓をなぞるように動く布切れがあります

GM:オルクスのエフェクト、<テレキネシス>の演出だと思ってください。その布切れが為す軌道は文字となっています


"じ  か  ん    を     か せ げ"――時間を、稼げ


燈子:オルクス、か…………まさか。

GM:「……あん?」と、パイロマンサーはそちらの方を向きますが、一瞬、早くパタッ、と布は落ちます。

千早:「す、少し考える時間がほしい!です!」

燈子:千早のその発言を聞いて、千早も気づいたって事を理解します。「千早、考える時間が欲しいのは当然だけれど……要求はまだ全部出し切っていない、でしょう?」と、パイロの方を見て。

GM:「うーん、そうだなあ……無抵抗で殺されろ、ってのは興が向かないよなあ。自分達で殺しあえ、ってのも俺が参加できないから×だなぁ……」と、悩む素振りを見せます

GM:ここで千早と燈子は<交渉>で判定をどうぞ。時間稼ぎがどれだけできたかっていう判定ですね

燈子:お、面白い。……って、あれ、レヴィは?

GM:レヴィは残念ながらー あの布が見えなかったのでー  まあ、それ以外にも判定に参加する方法はあると思いますけれど。

千早:!(何か閃いたように) とりあえず、私は……(コロコロ) 出目は9ですね。 もうちょっと欲しかったですが……!

GM:ちーちゃんは達成値9、と。何か台詞いいます? よいと思ったらちょっと足しておきましょう

千早:あ、それじゃあ…… 「いいですか、こういうことをしていると巡り巡ってあなた自身のためにならないんですよ! だいたいこれだけの力があるんだったらもっと世のため、人のためになるような使い道があるんですから――」

燈子:唐突な説教モード!?(一同笑) こっちの達成値は5だったけど……ああ、時間を稼いでいるんだなー、って思って、千早を止めるのも逆効果かと思い、ある程度喋るに任せておいてから――

燈子:「千早に任せておくと、時間がかかってしょうがなさそうね……」と肩をすくめながら言う。時間がかかって、の時だけアビシオンにアイコンタクトを送る。

GM:お。ナイスロール。では、レヴィも意図に気づいていいですよ。時間稼ぎをしたいんだ、って事に

千早:ぜーはーぜーは(←ずっとお説教していたらしい)

燈子:ち、千早おつかれ!(一同笑)

レヴィ:うん。本当にお疲れ(笑) さて、僕も振らせてもらおうか。こういう時、悪魔の右腕は本当に役に立つ……(コロコロ) よし、固定値込みで、達成値は10だ。

GM:交渉あんの!?

レヴィ:そこまで驚く事じゃないよね。レネビの初期作成で入るからね?(笑) 

直衛:僕も社会1だ。街中では剣を抜いてはダメらしいことを最近知った

GM:直衛お前それはもっと早く知っておけ!?(笑) やっべ。ダイス数、技能込みでこれ、レヴィが一番社会的なんじゃ(一同笑)


なんでもそつなくこなしちゃう謎多きレネゲイドビーイングの青年、レヴィ! しかもルックスもイケメンだ(これ言いたかっただけ)


レヴィ:「……一方的に話を聞いているのも飽きるだろ? 君も少しくらいは話してくれてもいいんじゃないのかな?」と、さりげなく相手を喋らせるスタイル。

レヴィ:「単に手渡せと言われて、手渡せる程、立場上楽じゃないんだよ」

GM:「……へー 随分と余裕そうじゃねえか」と、ニヤニヤ笑う

GM:「助けでも来ると思って待ってんのか……?  けど、残念だがまだまだ来ないようだぜ、助けとやらは」と、視界に収まる範囲で気配がないのでとても余裕ぶるパイロマンサー

レヴィ:「助けとかそんなのじゃなくて、話だよ、話。君……正直、暴れられれば良いタイプなのかな?」

GM:「俺自身はな。けどま、クライアントの要求も大切なわけよ。俺は傭兵だからなあ」

GM:「クライアントいわく、実験体を奪ってお前らは殺せ、だとさ」

レヴィ:「おー、おー、それは怖い……つまり、それ……僕らが大人しくする理由あるのかな?」

GM:「別に大人しく死ねってわけでもないぜ。それだと俺も楽しめないからなぁ……さて」

GM:「中々楽しめたぜ」  そう言って、パイロマンサーは炎の蛇を巨大化させます

千早:「あー! ちょ、ちょっと待って!?」

GM:「お前の察しの通りさ、レヴィ・アビシオン。つまりだ。このやり取りはお前らの反応を楽しむだけのものってわけだ」と、、まさに慌てふためいている千早を楽しみつつ。

GM:底意地の悪い笑みを、パイロマンサーは浮かべます。「さぁて、それじゃあお楽しみ! こいつで景気よくどっか――」


「時間かしらね」

無言で黄金銃を構えつつも、静かにその時を待っていた燈子は――そう、呟いた。


GM:では、その燈子の台詞と同時に、パイロマンサーの掲げた腕を1つの銃弾が貫き、吹き飛ばします

GM:「バカ、な……ど、どっから撃ってきやがっ」

燈子:そう言った隙に水銀の銃弾も浴びせるわ。いいかしら?

GM:「たっばっ!?」  では、燈子の放った銃弾で片足をさらに吹き飛ばされ、パイロマンサーは体勢を崩します

燈子:「今よ、二人共!」と号令をかけておこう。

レヴィ:「……君の反応を見て楽しみたい気分になってきたよ」と、言いつつ攻撃してさらに足止めをはかる。

千早:私も飛び掛ります!

GM:(千早の行動値は1だけど何も言わない(笑) 「く、ちきしょう! どこから撃ってきやがる!? な、なんで俺の見えないところから攻撃が――」

燈子:「馬鹿ね。狙撃手の強みとは本来、その一点よ」

GM:「うおおおっ、く、クソが!」と、ギリギリでレヴィの攻撃をかわしつつ、パイロマンサーは<神出鬼没>で退場をします。「ちっとばかり遊びがすぎちまったか、次はこうはいかねえ、お楽しみは、これからだってんだよ!」

千早:「あ、待ちなさい!」

燈子:「チッ……。追うな、千早。追っても無駄よ」

千早:「うー……すみません、ダメでした」

燈子:「仕方ないわ。無造作に追いかけて……っていうのが、戦場では一番危ない。ここは次を待てば良い」

燈子:「奴とはどうせ、後で相対するハメになる」

レヴィ:「……だろうね」

千早:「わ、わかりました! じゃあ、私達は……」

燈子:「ええ。一旦、体勢を立て直すためにも支部に戻るわよ。……八剣もどこをほっつき歩いているんだか」

GM:うい。了解です。無事にミドル戦闘は終了ですね
メンテ
ミドル3 ( No.9 )
日時: 2014/09/26 23:34
名前: シャウト

GM:他の3人がパイロマンサーと遭遇している間、直衛はというと……って事で、登場をお願いしますー


ミドル4  忠告


UGNとFHの共同研究――それは、直衛にとっての過去にも結びつく事だ。

"ダストマン" 今でこそそれは畏怖を込めた呼び名であるが、その奥底には侮蔑と憐憫があった。

直衛は、思案しながらも情報収集に努める。そんな彼の目の前に現れたのは――


GM:先に聞いておきたいのですが、直衛的にこれやりたいっていうのあります?  

直衛:そうだね……フレイと少し話しておきたい事がある、けど。それは別の機会でも構わない。情報収集をしよう。

GM:んー。了解です。まあ、話したい事があったら後のシーンとかEDでも考えておきましょうー

直衛:侵食率は60%。ダイスボーナスが入った

GM:丁度いい按配ですね。では、他の3人とはまた別行動な直衛ですが、ここは情報収集を1回行なえるものとしましょうか


GM:「マスター。調べ物だったら私が手伝うよ! 手伝うよ!」と、アマテラスは待機モードで主張してきます

直衛:「わかった。僕が何を調べようとしていたかを調べてくれ」 まだ開いていない項目を忘れました!(一同笑)

GM:メモ代わりにしないで!?(笑) 「はいよろこんでー! えーっと……」

GM:ってわけで改めて提示するなら……


・ドール・マスターについて  FH/UGN   難易度12


GM:あとは、立風組の戦力についてとか、現在の他の組織(UGNやゼノス)の動きとかになります。 こっちは、両方とも難易度は8とします

直衛:工作員や秘密諜報員を使用されている項目はないか?

GM:ドール・マスターに関してはそういったものは適用されていませんね。他も同じです

直衛:なるほどな。ドール・マスター、気になる相手だ。でも、ここは立風組の戦力を調べよう

GM:有用な情報ですからね。どうぞー

直衛:アマテラスは使わず、ダイスで判定する。コネを使用して4d……回った。16だ。戦力分析は重要だと、フレイが言っていた

GM:言ってそうですね、それは。では、立風組の戦力ですが……オーヴァードはほとんどいません。雄二郎は中々強力なオーヴァードであるという噂ですが、他の構成員は対オーヴァード用の武装こそしていますが、ほぼ一般人です

GM:まあ、他3人と交戦しているんですが、現在はパイロマンサーというサラマンダー/エグザイルの傭兵を雇っているので戦力的には増強されている模様です。それを含めても、ガルムの戦力で十分相手にできるものだとは考えられますね

直衛:防御に秀でたシンドローム。けど、僕の性能が発揮できれば、問題ない 「オーヴァード以外は、レヴィ・アビシオンの攻撃で排除可能。情報は、こんなものか」と手元のコンソールを操作しながら言う

GM:「ラクショーな相手だね、マスター!」

直衛:「これはただのデータだ。相手に刃を入れてから、正確な情報は判明する」


GM:油断ないですね、直衛は。では、そうやって2人(?)で情報収集していながら喋っていると……キミ達に声をかけてくる存在があります

GM:「直衛。ここは街中だ。いきなり背後に人の気配があったからといって武器に手をかけるのはどうかと思うぞ」と、やや呆れた風にキミを見るのは、竜司ですね

直衛:「刀身は露出していない。なら、未遂だ」

GM:「やっぱり抜くつもりだったんじゃあないか。……治安を守る役目のFHが物騒でどうするんだ」

直衛:「治安維持には、時として武力の行使も必要だ。フレイもそう言っていた」とAフレームを待機モードに戻しつつ言う

GM:「必要とあれば、っていうのは否定はしないさ。……って、そういう話をしに来たんじゃあないんだ」

GM:「直衛。ボクは回りくどい言い方はあまり好きじゃあないから、ハッキリと言おう。……ドール・マスターに関わるのは避けた方がいい」

直衛:「なぜだ? 納得できる理由を頼む」


GM:春日竜司は、キミの瞳を真っ直ぐ見つめます。大事な話をする時の、彼の癖ですね

直衛:僕はいつも会話する相手の瞳を見ている。だが、春日竜司が大事な話をしているというのは分かる


GM:「1つは……ドール・マスターにこれまで"敵対した"連中の消息が不確かになっている、からだ。これはUGNなどの外部の組織だけではない。――FH内部でも言える」

直衛:「……わかった。深入りするのはやめておこう」

GM:「素直だな。……ボクにとっては、ドール・マスターは恩人なんだ。キミがそうしてくれると助かる、直衛」

直衛:(恩人か。それは、僕にとっての……)と考え事をすると目を瞑る僕

GM:「じゃあ、この話は――」と竜司が言いかけたところで、割って入る声があります


「アラ。マスター、お話はもう終わり?」

どこか艶がある雰囲気の声で、銀色の髪と金色の瞳をした女性が、竜司の傍らに現れる。

その銀と金の相反は、まるで太陽の光を受けて輝く月を思わせた。


直衛:「春日竜司。この人は誰だ。それと……おめでとう。キミもマスターエージェントになったのか?」と、マスターと聞いてそう反応する。

GM:「……ツクヨミ。ボクの許可なく勝手に出てくるなと言っただろう」と、竜司はこめかみを抑えながら、現れた女性に苦言します

GM:「彼女はボクのエクスカリバー、Cフレームに付属するAI……ツクヨミの、人型のホログラムだ」と、竜司はため息を吐く

GM:「そしてボクは別にマスターエージェントになったわけではない。……マスター、っていうのはツクヨミが勝手にそう呼んでいるだけだ」

GM:ツクヨミが、竜司の言葉に小首を傾げます。 「では、分かりやすく……ご主人サマ♪の方がよろしかったでしょうか」 その仕草が無駄にいろっぽい

GM:「あらぬ誤解を招くからやめてくれ! ……はあ」と、竜司はため息をもう1度吐く

直衛:「なるほど。では、僕と同じだな」というところで、アマテラスが勝手に出てくると

GM:そうですね。アマテラスも勝手に出現します。せわしねえな(笑) 「ツクヨミちゃんだー! やっはろー!」と手をブンブン振っています

GM:「やっはろーです、お姉様」と、ツクヨミの方も笑いかけながら手を淑やかに振っています

直衛:姉妹(?)のほほえましい光景を横目で見ながら「キミも、投影プログラムを搭載したのか。癒し機能を求めたんだな」

GM:「いや、そういうわけでもない。キミとできうる限り同じスタートラインに立ちたかっただけだ。だけなんだが……」

GM:「……。直衛。キミ、なんでこの特殊兵装を選んだんだ?」と、いつの間にかハグハグしているアマテラスとツクヨミを見て、うんざり気味に竜司はいいます

直衛:「僕が選んだわけじゃない。春日詩織が搭載したものだ。だから、おそらく意味のあるものであると推測する」

GM:(それは、詩織がミスしただけなんじゃあないのか……?)と、疑いつつも、断言できないのと詩織の名誉とで口には出さない竜司

GM:「まあ、でも確かに詩織がまったく無意味なものを作るとは思えないか……」

直衛:「ああ。それに、支援AIとしての性能は極めて優秀には違いない」

GM:「ま、マスター!」と、パアアアアッ、とアマテラスは表情を綻ばせます。

他一同:わんこ……(笑)

GM:「そうか。ドール・マスターへの情報にキミが到ったのも、アマテラスの力か。確かにそれならば……存外に侮れないな」と、竜司は目を細めます

直衛:「僕には、必要な力だ……」と目を瞑り言う

GM:「キミに……?」

直衛:それには答えず、「では、僕はもう行く。忠告に、感謝するよ」といつもの無表情に戻り、アマテラスに目配せする

GM:アマテラスは名残惜しそうにツクヨミから離れていきます

GM:「ああ、そうか。任務中に引き止めて悪かったな、直衛。それと、こんな事を言ったすぐ後にボクが言うのもなんだが……可能な限り、キミには力を貸す。その時は、呼んでくれ」

直衛:「その時が来たら、そうさせてもらおう。ではまた、春日竜司」 背を向けて立ち去る

GM:うい。では、その背中が見えなくなるまで竜司はキミの後姿を見送ります

GM:「何か、考え事ですか。マスター?」 直衛が見えなくなってから、ツクヨミは竜司に尋ねる。竜司は頭を振った

GM:「この世の中、ままならない事だらけだ。そう思っていただけだ。それと……」 竜司はジト目で自分に腕を絡めてくるツクヨミを見ます。 「ボクに意味もなく引っ付くのはやめろ」

GM:と、いうところでシーンエンドです。直衛が存外に素直に引き下がったので、GMちょっとビックリしました

直衛:ドール・マスターが明確に敵対行動を取っているわけではないし、フレイからも指示は出ていない。忠告は聞いておくべきと判断した

GM:なるほど。それもアリですね……では、次のシーンへ。全員集合ですね。


ミドル5  情報交換


GM:それでは、全員集合で情報交換のシーンですかね。 何処がいいとかってあります?

千早:悪そうなアジトがいいです!

GM:おい?(笑)

直衛:僕はフレイの部屋で

GM:お前ら、それでいいのか!?(一同笑)


まるでフレイ=悪人のような認識である。やめないかキミ達(震え声)


燈子:(ひとしきり笑ってから)じゃ、じゃあ、まあ、セル内のブリーフィングルーム的なところでひとつ。

GM:お。まともなのがきた。流石燈子さんはリーダーだ流石だ


燈子:じゃあまあ、とりあえずホワイトボードの前に立ってペンを取りキュッキュと現状を整理して書き込む。

燈子:「ざっと現状はこんなところか……それじゃあ千早、後の書記は任せた」と言ってペンを渡そう。

直衛:僕は椅子に座って無表情。代わりにアマテラスが賑やかしに。そういえば、アマテラスはまだ見せていなかったか

GM:そういえばそうですね。そして、レヴィは一番後ろの壁際に寄りかかってそう(イメージ

レヴィ:キミのイメージを勝手に僕に押し付けないでもらいたい(背を壁に預けながら)

燈子:やっぱり壁際じゃねーか!(一同笑) ま、ともかく…… 「さて、まだチーム内に行き渡っていない情報があれば発言しろ。ここで共有しておく」と言って情報交換を促します。

GM:「はい! はい、せんせー! 私、私ー!」と、それじゃあアマテラスが勝手に出現して直衛の横の席でブンブン手を振ってます

燈子:「む……八剣、なんだそれは」とアマテラスを見て言っておく。

直衛:「見ての通り、支援AIのアマテラスだ」

燈子:「見てわからないから訊いたのだけど。支援AI?」じっと見て。

GM:「はい! アマテラスはAフレームのAIのアマテラスでーす! 皆さん初めましてー!」と元気を振りまきまくります

直衛:「そうだ。情報収集能力に長ける。そして、癒し機能を発揮する」 僕の表情・声色は普段通りだ

千早:「おおー、すごいですねえ。流石、エクスカリバー……」と、メモメモしておきます。

GM:「えっと……マスター、八剣直衛様専用武装、エクスカリバーAフレーム、に搭載されている支援型AIのアマテラス……でよかったかなー」

直衛:「ああ。その通りだ。春日詩織から渡された仕様書にもそう書かれている」

GM:「得意な事は探し物を探す事です。うふっふー♪」

燈子:「ふむ、なるほど……情報集積型の支援AIか。情動機能まで持ち合わせているのは、人間的な揺らぎを察知する為かしらね。では、アマテラス、あなたに発言を許可するわ」

直衛:「任せる。アマテラス」と僕はAフレームをガチャガチャ操作する

GM:「任されました!」と、どこからともなく眼鏡を取り出し装着します。きゅぴーん! あ。パイロマンサーの事に関しては、既に書いてある感じ?>ホワイトボード

燈子:まあ、こっち側3人が得た情報なんかはもう書いてあるでしょうね。

GM:了解了解


GM:「えっと、まず燈子さん達が遭遇したパイロンは立風組に雇われた用心棒で間違いないよ。こちらが立風組の調査をしている事へのリアクションって事だねー」

GM:「立風組の戦力の主としては、このパイロマンサーとリーダーの立風雄二郎の2人で、それ以外は武装しているだけでオーヴァードではないです。正面から戦おうとしても、現状はラクショーです!」

燈子:「他にもパイロマンサーと同等以上のオーヴァードが居れば厳しいところだったから、それは朗報ね」

GM:と、きゅっきゅー、とアマテラスはパイロマンサーの似顔絵(イメージ)とか、雄二郎の似顔絵とか描いていきます。雄二郎は下半身が怪獣みたいに描かれていてガオー、と火を吐いているイメージ

GM:「それで、この立風組と関わっているマスターエージェントのドール・マスターは……」と、ちら、と直衛にアマテラスは視線を向けます。ここも話してOK?と

直衛:「関わるべきではない。現段階では」とアマテラスの視線を受けて言う。春日竜司のことは、言わない

GM:こくこくと頷いて意図を察します

燈子:「関わるべきでない、とは……どういう意味で?」そこはちゃんと突っ込むわよ。

GM:「触らぬ神に祟りなし、とゆー意味です。ドール・マスターはFH内部であっても自分の邪魔になるような敵対勢力は容赦なく、排除しているみたいです」

直衛:「この調査結果を受けて、ドール・マスターの調査は行うべきでないと判断した」

燈子:「ふむ……」と少し考えてから。 「では、今のところはその判断を尊重しましょう。結成したてであれ、私達はチームだから」と、レヴィに視線をチラリと。

レヴィ:「……僕は後回しにしてくれ、少し考える」と、思案しつつ。アマテラスなんて、面白い存在もでてきたからね。


燈子:「ではドール・マスターについては向こうから出てこない限り保留、という扱いにしておくとして……立風組の組長とパイロマンサーが問題ね」

燈子:「話を単純化するなら、この二名を倒せば後は容易に叩き潰せるということになるけれど……UGNの実験施設も放置はできない」

直衛:「ガルムの目的からすれば、実験施設も制圧対象になるだろう。まだ、実験体が生産されているのならば」

レヴィ:「……理想を言うならドールマスターが関与する前に”既成事実”と成果を出しておけと」

燈子:「そうね。それにK-A1という融合兵器の実験体にも、奇妙な点があった。実験施設を制圧してそこのところも調べたいところかしら」


燈子:「――以上の事から、次にやるべきは実験施設の制圧。及び残っている実験資料などの情報の確保」

燈子:「しかる後に立風組を叩く。実験施設に立風雄二郎やパイロマスターが居る可能性もあるけれど、それならそれで好都合でしょう」

GM:「実験施設の場所は既に開示されているから、ナビゲートもできます、先生!」と、アマテラスは挙手しながら言います

燈子:「やるわね、アマテラス。おまえは役に立つわ」私なりに褒める。

GM:「えへへー」

燈子:「と……私が立てた方針としてはそんなところだけど、何か意見は?」

レヴィ:「特には。やる事は1つ……速やかに襲撃して、仕事を行う。敵は片付ける。以上。この上なく、わかりやすい」

直衛:「僕に異論はない。施設内の閉所戦闘ならば、僕の性能を十全に発揮できる」

千早:「そうですね。やっぱり、実験施設は抑えたいです。これ以上犠牲者を増やすわけにはいきません!」


「異論はなし。ならば動くぞ、用意はいいな?」

燈子は手にしていたペンを置き、確認する。

「はい!」

千早が、一番早く、一番元気に同調する。

「了解。アマテラス、待機モード移行」 「はーい!」

直衛が胸中に想いを秘め、その剣と心を研ぐ。

「やれやれ、忙しくなりそうだ」

最後に、レヴィは小さく苦笑した。


GM:それでは、キミ達、チーム:ガルムの方針が決まったのを見計らったかのようなタイミングで、扉がノックされます

GM:「失礼しまーす……って。本当に、皆さんお揃いで……」と、舞祈が現れます

レヴィ:「あぁ、今からお仕事の時間でね」

GM:「レヴィさんも、思ったより大丈夫そうで……何か、あったんですよね?」

直衛:「春日舞祈。これから、チーム:ガルムは作戦行動に入る」

レヴィ:「うん、そういう事だね。そっちは……何か、あったのかな?」

GM:「それが……」と、レヴィに応えようとして舞祈は振動する自分の携帯端末に目を落とします。「説明するよりも、実際に見てもらった方が早そうですね」と、深刻な面持ちで

GM:「皆さん、チーム:ガルムがUGN実験施設に突入する事を見込んで、その前に見てほしいものがあります」と、キミ達の方を真剣な眼差しで見ます


「K-A1……実験体に関連する事です」


メンテ
ミドル4 ( No.10 )
日時: 2014/10/15 21:07
名前: シャウト

GM:舞祈に先導されて、皆さんが医務室へ向かうと……ベッドで1人の少女が安置されています。その少女、K-A1の左半身には……



「この、現象は……」

燈子は思わず、息を呑む。

まだあどけない、歳にして10にも満たぬ容姿の少女の身体からは、透明感のある鉱物が成長し、少しずつ枝分かれしてゆく。


GM:「彼女の体内にあるレネゲイドクリスタルとの同化現象……だと、判断されています」

燈子:「(レネゲイドクリスタルだと……?)」とそれには眉根を寄せて、珍しく驚きを見せる。

千早:「こ、これは……大丈夫なんですか!?」

GM:千早の言葉に関しては首を横に振ります。よくはないでしょうね

レヴィ:「……解決法はあるのかい?」

GM:「調査中です。ちゃんとした結論は出ていませんが……UGNの、元の実験施設なら或いは、と」と、レヴィには返します

直衛:「UGN実験施設内か。確かにそこならば、データが残されているだろう」

千早:「は、早くいきましょう! 準備を急ぎましょう!!」と駈け出そうとします!

燈子:「落ち着きなさい千早」と、引き止めておく。

GM:(早くも千早と燈子さんがいいコンビになりつつある……(笑)では、キミ達に気づいたのか、K-A1は苦しそうに息を吐きながらうっすらと目を開けます

千早:「あっ……だ、だいじょうぶ?」 K-A1ちゃんに声をかけてみます!

GM:「くるしい……からだが、いたい」と、掠れた声で言います。 「おねえちゃん、わたし、きえちゃうの? こわい……」と、舞祈の方を縋るように、見る

千早:「きっと治せるからね、もうちょっと待っててね」と励まします

GM:「うん……しらない、おねえちゃんも。ありがとう……」と、微かに笑います

燈子:ふむ。私は声をかけずにK-A1の状態をつぶさに観察するわ。判定は要る?

GM:燈子さんはブレないなぁ  苦しそうにしているK-A1の汗を舞祈が拭ってあげている横で、どのような点に着目しますか?

燈子:それはもちろん、賢者の石との融合部分ね。賢者の石は、錬金術士の領域でもあるもの。

GM:ふむ。知覚か知識:レネゲイドでどうぞ

直衛:アマテラスの能力を使うという手もあるが……ここは、水星燈子に譲ろう。実験施設のデータも必要だろうから

燈子:(コロコロ)達成値は16。

GM:息をするようなクリティカル。ワザマエ! では、燈子さんはK-A1の体内からレネゲイドクリスタルが体外にまで表出して、その枝を伸ばそうとしている事に気づきます

GM:それと同時に、K-A1の身体が熱を出しているにしてもだいぶ熱くなっている事に気づきます。はっきりとは計れませんが、50度近いでしょうね

GM:そしてそこから、K-A1の特殊性に気づきます。彼女は、エフェクトなどを何も使わなくても、こうして寝ていて安静にしているだけでも、侵食率がドンドン上がっていくようですね

燈子:オーヴァードでなければ死んでるわね……

GM:そうですね。体内のレネゲイドを、彼女がコントロールできていないと考えてください。暴走状態で、だからこそ、レネゲイドクリスタルも活性化しているのでしょう

燈子:深刻な状態、か。

GM:(ふむ……)で、16だしね……燈子は、さらにK-A1の胸部付近に何らかの注射痕がある事に気づきます。注射痕付近から検出できる薬品から察するにレネゲイドを抑制する類の薬品が投与されていたのでしょうね。

直衛:被験体の生命維持に必要な薬品がある、ということだろうか

GM:その通りです。被検体の彼女達をそのような体質に調整し、たとえ、施設を脱走できても長くは持たないようにする……非人道的な時限爆弾とも思えます

直衛:生命……というよりはジャーム化の抑止か

GM:ええ。まあでも、生命にも関わる事なのは間違いないです。元々、融合兵器の被検体は生命力の面で大・小ピンキリの欠落があるので

燈子:成程。では、それらを見て取り、口を開く。「K-A1、おまえが助かるには薬が必要だ。おまえが普段打たれている注射薬、それがどんなものか、覚えはない?」

GM:「ぜんぶは、わからない……でも、ばしょは、わかる」と、断片的にその薬がありそうな場所についてK-A1は話します。実際にその場に来たら「ここだ」と分かるようにしましょう

燈子:よし、それさえ聞ければ大丈夫ね。「実物があるなら再現も可能でしょう……後はせいぜい耐えなさい。私達が戻るまで」

燈子:「あなたを死なせないために急ごうなんてつもりはまるでないから、おまえは自力で耐えるしか無いのよ」

直衛:「正確な場所は……アマテラスで割り出せる。後は実験施設に侵入するだけだ」と、アマテラスにもしたように頭を撫でる。「キミは、幸運だ。僕たちがいるから、生存確率は高まっている」

直衛:「……生き残れたら、名前をもらうと良い。この国では、言葉には強い力があるそうだから」とK-A1に

GM:「……ありがとう。しらない、おにい、ちゃん。みんな、やさしい……」

GM:と、言いながらK-A1は目を閉じます。安心して小康状態になったのか、レネゲイドクリスタルの活性化も少しだけ遅くなりますね。

レヴィ:ふむ……小康状態、か。不思議なものだね、レネゲイドクリスタルっていうのは。

GM:レヴィは記憶喪失ですけども、レネビですからね。確かに興味は……あ。そういえば、レヴィはK-A1を見ているんですよね。

レヴィ:ん? うん、まぁ、皆みたいに気遣うような事はしないけど、遠巻きには見ているよ、一応。

GM:OK じゃあ、何を想っているかは定かではありませんが、遠巻きにレヴィはK-A1達を見ている


GM:そうやって遠巻きにK-A1を見ていたレヴィの脳裏に、響く声があります


<――、アレは危険な存在だ。壊す必要がある>   

レヴィがその声に意識を向けた瞬間、その隣に1つの人影が立った。

長い黒髪の女性――不思議と彼女は、知り合いのレネゲイドビーイング、ウィスパーによく似ているように思えた。


GM:ですが、雰囲気が違う。ウィスパーはどこか謎めいたものがありますが、その女性は温かみというか、ほっとするような印象があります。そして、どこかなつかしいような

レヴィ:ふむ…… 『キミは……?』

GM:<まったく。お前はこんな時にもフザけた事を言う>  と、彼女は呆れたように苦笑します。どうやら、こちらの声は届かないようですね。過去の記憶の再現のようなものだと、レヴィは理解できます。


<用心しろ、――。アレは、"賢者の石"は今まで私達が出逢ってきたモノとはケタが違う>

<だが、絶対に破壊しなければならない。力が、強すぎる。一度、野心を持つ者の手に渡れば……>

<ああ、そうだ。お前の言う通りだ、――。そうさせないために、私達がいる>

<――。もし、私が途中で力尽きる事になっても……お前は役目を果たしてくれ。お前がそうなったとしても、私もまた役目を果たす>


GM:役目を果たす。力尽きる。その2つの言葉がレヴィの脳内に木霊した瞬間、以前のフラッシュバックがぶり返します

レヴィ:フラッシュバック……ウィスパー……に、似た人が黒い影に飲み込まれていくところ、か。

GM:……さて。レヴィ、ここで意志判定をしてみてください。難易度は10です

レヴィ:OK……(コロコロ) 成功だ。

GM:成功しましたか……では、キミは彼女との記憶が呼び起こされると同時に、自身の体内のレネゲイドが急激に活性化していく事に気づきます。

GM:キミの中のレネゲイドは、キミに「目を覚ませ。役目を果たせ」と語りかけているかのようです。1d10の侵食率を上げてください。レヴィは自身の中で急激に活性化するレネゲイドに面くらいます。戦いの時ですら、ここまで一気に活性化する事はなかったと思ってください

レヴィ:(……これは、想像以上に面倒らしいね……)と、冷や汗を流しつつ頭を抑える。

GM:「レヴィさん? 顔色、悪いですけど……」と、ふと舞祈はキミの様子に気づいて、そう声をかけます

レヴィ:「……いや、何でもないよ。少し気分が悪くなっただけさ」

直衛:「この後は、実験施設への介入だ。その時、性能を発揮できるのか?」

レヴィ:「……大丈夫だ。問題ない」

燈子:「気分が悪くなるような何があった。たまたま今、体調が悪くなったとでも?」鋭く睨みつけて問う。

千早:「と、燈子さん、レヴィさん体調悪そうなのにその言い方はちょっとキツいんじゃ……大丈夫ですか、レヴィさん?」と、心配します。

燈子:この場にはレネゲイドクリスタルという異物があるし、今この場で異変があったということに意味を求めるのはおかしくないだろうと思う。

燈子:……ごまかしても良いし、何か答えてくれてもいいよ。燈子に確証があるわけではなく、「ん?」と思っただけなので。

レヴィ:「……さぁ、ね。 でも、強いていうなら」チラッと視線だけK-A1の身体が生えているレネゲイドクリスタルに移しておこう

燈子:「……当てられた、というところか。なら、戦闘時は問題なさそうね」瞑目して、互いにしかわからんような事を言う。

燈子:さて、まだ疑問はあるが、そのあたりは実験施設で探せばいいか。もう行こうか?

千早:行きましょう!

レヴィ:ああ、行こう。

直衛:実験施設の人間を吊るして、吐かせるとしよう

GM:うい。では…… 「あの、レヴィさん」と、直衛達と共に出ようとするレヴィを、舞祈が呼び止めます

レヴィ:「ん……なんだい」

GM:「私……。いえ、その。私も連れて行ってもらえないかな、と」

GM:「実戦経験はそんなにはないですけど、足手まといにはならない自信があります。……K-A1(カイ)も、こんなに苦しんでいるし、早く、助けてあげたいんです」

直衛:春日舞祈は、春日竜司と血を分けた存在だ。性能は高いだろう

千早:「でも、この子のそばに誰かいたほうがいいような……」

GM:千早の言葉には複雑そうな表情をしつつ。「分かってます。けど、医療班もいるし……私は、あの子に何もしてやれない。この場でできる事といったら、せめて"祈る"事ぐらい」


「でも、私……そんな事するの、嫌なんです。祈ったところで、何も変わらないですから」

無意識にか、舞祈は握りこぶしをつくる。

そこには決意と、信念が見て取れた。


レヴィ:「……分かった、僕が許可しよう。けど、条件がある」

GM:「条件、ですか?」

レヴィ:「1:足を引っ張らない事。2:その為にも無茶はしない。3:危なくなったら逃げる 4:僕の指示は護る……まっ、とりあえずはそんな感じかな」

GM:「え。ええー、私、そんなに信用ないです?」と、ちょっと傷ついたように 「っていうか、無茶しない事と危なくなったら逃げるって被っているような……」

レヴィ:「―――分かってるさ、僕は許可を出しているよ」

燈子:レヴィ、何を勝手に……まあ、すでにこの場にはいないけど、私も邪魔にはならないだろうから別に良いって言うわね。

GM:「レヴィさん……ありがとうございます。頑張りますから!」と、では、舞祈も同行する事が決まったところでシーンエンドとしましょう。


ミドル6  立風の思惑


GM:では、次のシーン……の、前にマスターシーンを挟みます

GM:場面は、件の立風組の組長室。煙草をもみ消してから、呆れたように雄二郎は紫煙を吐きます


「で。おめおめと逃げ帰って来たってわけか、テメエは」

立風雄二郎の視線の先にはヘラヘラとした笑みを浮かべている褐色の青年、パイロマンサーがいる。

「だぁってしょうがねーじゃん。 明らかにキロメートル範囲で離れている位置からの狙撃っすよ? しかも1発も外す気配もない正確さときたら、そりゃ、一旦逃げますわな」

「大体……例の、チーム……なんだっけ。ああ、そうだ。チーム:ガルムの中にはその手の狙撃手はいないって話でしょう? ちょっと話が違いますよ、坊ちゃん」

チッ、と舌打ちをしつつ、雄二郎は次の煙草に火をつける。 

「坊ちゃんはやめろ。まあ、確かに予想外の援護があった事は認めよう。チーム:ガルムとは別の誰かが奴等に手を貸した……か」


GM:「どうします、雇い主様(マスター)? 俺とアンタのツートップで頑張ってもいいんですけどね。 それじゃあ、ちょーっとばかし勝算低くなっちまいませんかね」 

GM:どこまで本気か知れない、パイロマンサーのその言葉へ雄二郎が返事をする前に、事務所の扉が開く

GM:「……アンタか」 その姿を認め、雄二郎はまだ半分以上残っている煙草をもみ消す。掴みどころのない、人を食ったような笑みを浮かべながらその黒髪の女性は首を傾げた

GM:「おや。その表情だとドール・マスターが来た方がよかったですか?」 そう問いかける女性に対し、雄二郎は鼻で笑う

GM:「冗談。まあ、ご本人が来てくれるなら話は別だが――その様子だと、また俺に何か売りに来たってところか?」

GM:「半分ほど正解ですね。私は、ドール・マスターからのお届けものを持ってきただけだから」  けわしい表情になる雄二郎に対し、黒髪の女性はすずしい笑みを浮かべる。

GM:「そう邪険にしては駄目ですよ。ドール・マスターはあなたに期待している……それを活用するのも、1つの手でしょう」

GM:「……。分かっているさ」 そう言いながら、雄二郎は苦虫を噛み潰したような表情になる


交互に2人を見つつ、パイロマンサーは1人、心中でほくそ笑んだ。


どうやら、まだまだ楽しい事になりそうだ
メンテ

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