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ブラインドリプレイ2.5話 『悪霊』
日時: 2015/08/20 21:04
名前: シャウト

リプレイをあげるマン
メンテ

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ミドル5(前半) ( No.8 )
日時: 2015/09/11 00:49
名前: シャウト

ミドル5  劇場での死闘


青野を追って千早達が映画館へと急ぐ一方、偶然にも直衛達は映画館に到着していた。

ツカサ達に購入したチケットを手渡していた直衛は、ふと目の前を歩く女性に気を留める。

憔悴した貌。虚ろな瞳。心を失った、怨嗟にも似た微かな言葉――彼女には、死相が色濃く出ていた。


GM:では。次は映画館へレディゴーしている途中の直衛&レヴィ達から……千早&燈子組も折りを見て登場してもOKですよ(千早&燈子:はーい)

直衛:「映画館に到着した。これより、内部に突入する」

GM:「な、直衛さん、ちゃんとチケット買わないと!」と、慌てて引き止めるツカサ

直衛:「そうなのか。では」 窓口を発見して、歩いていく。もらったクレジットカード出したり


※直衛はいつでも全力だなぁ、とGMは微笑ましく思ったのでした、まる


GM:「レヴィさん観たいのありますー?」と、舞祈はレヴィと腕を組みつつーの。あ、レヴィだけ知覚どうぞ……

レヴィ:ほむ……(コロンブス) クリティカルして、達成値は19だね。

GM:いい出目だぁ(恍惚) えーっとですね。ではレヴィは舞祈と腕を組んでいるのでムギュッと胸が押し付けられ……じゃなくて。ちょっとですね、舞祈の体調が悪そう?だと感じました。一番近くで見ているので、顔色がちょっと優れないかな?と

レヴィ:ふむ……それなら。「そうだね……ちょっと迷うな。って、大丈夫かい? 疲れているなら、後回しにしてもいいんだけど」と、舞祈のその様子を見て気遣ってみる。

GM:「へっ……? あ、あぁいや、全然大丈夫ですよ私!」と、舞祈はアセアセと空元気で応えます。

レヴィ:「んー……何かあったなら、聞くけど?」

GM:「あ……えーっと……」と、困ったようにモジモジしつつ「ちょっと……お、お花を摘みにいきたいかなー……なんてー……」

GM:あはは、と舞祈は照れくさそうに笑っていますが、そうですね……さっきの知覚よかったですし、レヴィはその様子が何かを誤魔化そうとしているように思えました

レヴィ:……うーん。「ああ、ごめん。先に行って待っているよ」と、言いつつー、の……GM、やっぱり気になるんでこっそり、舞祈が何処に向かうかとか確認できる?

GM:(気分が悪いのは本当だから……)女子トイレにつきました。舞祈は入っていきますけれども、ついていきます?

レヴィ:いやそれは着いていかないよ? 常識的にね?(GM:ちぇー(一同笑) GM、そんな残念そうな顔しなくても……(笑) とりあえず、5分ぐらい待ってみるけど……

GM:えー。5分しても出てこないですね。レヴィハヌマーンでしたよね……では、微かにですが、個室の方かな? 苦しそうな咳をする音が聞こえます

レヴィ:むぅ…………。舞祈も、病弱なのか……? しかし、事情がわからないのに踏み込んでもいいのやら……女子トイレだし


※レヴィは変なとこで常識的である。


GM:うーん……それなら、ツカサに事情を話してみるといいかもしれませんね。 あ、一方の直衛はですね。チケットを購入してると、目元にクマをつくってる20代後半ぐらいの女性が同じ映画のチケットを買って行くのが見えました。髪の毛ボサボサで手入れしていない感じですね。

直衛:そうか。では、その女性の後に続いて入るとしよう。「春日ツカサ、僕たちは先に映画館に入ろう。レヴィ・アビシオン、春日舞祈は後で来ると良い」

レヴィ:「ああ、悪いね、直衛君」

直衛:そういえば、その女性の様子におかしなところはないだろうか。服装とか

GM:えーっと、様子ですか。そうですね…………手首に、包帯が巻いてあります。わずかに血がにじんでいるように見えましたね

直衛:手首に怪我、か……僕と春日ツカサはその背後に座ろう。そして、まだらの紐を使用する。僕の影から伸びた端末を、女性の影に忍び込ませる。呟きをこれで拾えるだろうか

GM:つぶやきを拾うときましたか。知覚どぞどぞ

直衛:知覚を今後上げよう


※まだらさんによるエロハプニングに今後もご期待ください


GM:(直衛:……揮わなかったな。達成値は7で)ふむ。では……


不安を抑えるように、或いは苛立ちにも似た焦燥感を募らせるように、女性は爪を噛む。

あたしは悪くない。

そうだ。あたしは悪くない。だってあれは"怪物"だから。自分はただの人間だから、だから、あたしは悪くない。

そんな事よりも映画だ。そうだ、映画を観よう。映画を観に来たんだ。ずっと楽しみにしていた映画を。

……早く始まらないかな。早く。早く。早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早くはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやく


直衛:ふむ。(上映時間は予告されている。ここまで焦る必要は無いと思うが……アマテラス、どう思う?)

GM:(あ、アマテラスに振ってくれるのか)<何か……この人、心が……壊れちゃってる? なんか、すごく、怖いめにあっているのかな……?>

直衛:(怖いめに、合っている。今もその恐怖の根源は取り除かれていないということか。アマテラス、この女性のモニタリングを続けろ。何か、起こるかもしれない) 


GM:<かしこまり!>とアマテラスは監視体制に。えーっと。で、レヴィはツカサに舞祈の様子を言いに来るんですよね。

レヴィ:ああ、そうだね……。「ツカサさん、だったっけ。ちょっと妹の舞祈さんの事なんだけど……」って、声をかけて、体調が悪そうだった事、女子トイレの方に向かってから、しばらく経つけどまだ戻らない事を話しておく。

レヴィ:なんか病気……ようなものを隠しているようにも思えたから、心配で……と、言い含めておこう。(他一同:心配……?) いや、まぁ、僕だって心配ぐらいするさ(苦笑)

GM:了解。まずはそうですね。レヴィからその報告を受けたツカサはサッ、と青ざめます。「病気……? 舞祈、やっぱり……! ごめんなさい、直衛さん。私、ちょっと席を外します」と、ツカサは慌てて走ってゆきます。

直衛:「了解した。キミの席は僕が防衛しておこう」と春日ツカサに

燈子:ガッチリ守ってそうだな、直衛は(笑) ……さて、潮時かしらね。登場していいかしら?

GM:どぞどっぞー

千早:あ、それでは私も。燈子さんと一緒に、青野さんを囲むように隣の席に座ります!


※マジで連行される5秒前


直衛:僕は……楠木千早と水星燈子を確認して、やはり、この女性には何かあるのかと確信する。

GM:(おっと。なら直衛にはこのタイミングで……)そうやって確信を得ている直衛の隣、ツカサの席じゃない方ですね。隣に、黒いドレスの少女とその従者の格好をした少女が座ります。

GM:その少女、フレデリカは直衛に今、気付いたかのように少し大げさに驚きます。「あら。先程の……」

直衛:では、顔をそちらに向ける。いつもの無表情で


「こんにちは。また、お会いしましたね」

ニコニコと、淑やかにフレデリカは直衛に微笑みを向ける。

それはまるで、数年来の友人に対する親愛表現のようだった。


直衛:「キミは……フレデリカだったか。隣は、イゾルデ」 漏れ聞こえてきた会話から名前を記憶していた

GM:イゾルデはフレデリカの隣の席で。極力、直衛と眼を合わせないようにしています。「あらあら。名前を覚えていていただいたなんて。ちょっと恥ずかしいですね」と、笑いつつ

直衛:「キミたちの会話が聞こえてきたからだ。それに、気取られずにあそこまで接近する人間は、なかなかいない」

GM:「あらあら。何のことでしょうー」と、ほんわかとフレデリカは言います。「よければ、あなたのお名前も教えていただけますか? こうやって何度も会うのも、きっと何かの縁だと思いますから」

直衛:「僕の名前か。僕は、八剣直衛だ。よろしく、フレデリカ」と手を差し出す。……イゾルデは、何か反応する?

GM:(そこに気づくとは) では、フレデリカは握手に応じようとしますが、イゾルデがいつの間にか立ち上がって、キミ達の握手をさえぎってます

直衛:そうか。じゃあ、イゾルデと握手しよう。手を無言で差し出す

GM:「フレデリカ様。おやめください。そのような……。……その手は何のつもりですか、八剣直衛」


「握手だ。名前を名乗る時は、こうしろと教えられた」

無表情に、しかし、フレイからの教えを受けた直衛はまっすぐに、そう主張する。


「名前、ですか」


皮肉げにイゾルデは嗤った。


「他人から与えられた名前でしょうに。よくそんなに、恥ずかしげもなく……」

イゾルデが直衛への嫌悪感を露にする。

否、嫌悪感よりもそれは奥深い、或いはそれは、憎悪といっても差し支えのないほどの静かな怒りが見えていた。


GM:ですが…… 「おやめなさい、イゾルデ。お前のその言い方、その方がどれほど恥ずかしいか」と、フレデリカは毅然としつつ、直衛の握手に応じます

GM:イゾルデはそう、フレデリカに窘められると不服そうに、そして少しだけ傷ついた様子で引き下がります。握手には応じません

直衛:「名前とは、他人から与えられるものだろう。何も、恥じることなどない」

GM:「ええ。直衛。貴方のその考え方は1つの答えです。それを誇りに思うのも、貴方らしさになるでしょう」

直衛:では、フレデリカと握手をする。ところで、その手はどんな感蝕だろうか

GM:少し硬い感じがしますね。ぎこちない感じ

直衛:(義手、か? あるいはブラックドッグの金属骨格……)と無表情の内で考える

GM:うい、ではその一方で、って事で燈子さん達も進めていきましょう。


燈子:了解。それなら「青野巡査ね」と隣に座って即座に話しかけるわよ。

GM:では、青野巡査と呼ばれた女性はビクッ、と驚いて、ノロノロ、と燈子さんの方を観ます。その瞳は空ろなように思えます

GM:その女性、青野は自分から喋りだす気力もないので、俯いたのか、それともうなずいたのかわからないぐらいの曖昧さで、微かに頷きます

燈子:「……FHの水星よ。“怪物”の調査をしている」 淡々と詰問する。

GM:では、青野の方はイヤイヤ、って子供が頭を振るようにして耳を塞ぎます。既に小さく嗚咽しています

千早:青野=サンの手を握って落ち着かせましょう! 「大丈夫ですよ、青野さん。私達はあなたを助けに来たんですから! ほら、深呼吸して、リラックスー」

燈子:「光を遮って耳を塞いでも、怪物は消えないぞ」 千早が優しくするので、こっちは強くいく。「本当に怪物を消し去りたいなら、話したほうが良いわ」

千早:「燈子さんの仰るとおり、私たちなら力になれるかもしれません。良かったらお話を聞かせてくれませんか?」

GM:そうですね。怪物を消し去りたいのなら、と燈子が言うと、少しだけ顔を上げます

GM:「あの"怪物"を、消し去る。倒せるんですか?」

燈子:「私達はオーヴァードだから。当然勝てるわ」

千早:オーヴァードだからの一言で一般人に事情を説明できるなんてエンドラインは素晴らしい世界ですね!

GM:一理ありますねえ……では、安心からか何やらで涙を流しつつ、青野はコク、コクと頷きます

GM:「怪物。怪物は、きっと、あたしを狙っていて……でも、あたし、本当はわかるんです。怪物の、いつもいる場所が……」

燈子&千早:お……!?
 
GM:「山本君と、一緒に巡回している時に見つけたんです……2人で……でも、知らせに戻ろうとしたら……怪物が、戻って来て」

GM:うう、と苦しそうな声で青野は涙を溢れ返らせます。「あ、あ、あたしのせいじゃない……山本君が……どうして……月原ちゃんも……ごめんなさい……ごめ……」

燈子:「大丈夫よ、あなたのせいじゃないわ」

燈子:「その、怪物のいる場所を教えてくれれば、あとは私達がなんとかするわ」

千早:「はい! あなたの安全は、私たちが必ず、守ります」

GM:(なんて完璧な阿吽の呼吸……落ちたな(確信) では、青野は頷いて口を開く――


青野が口を開きかけた瞬間――



館内でワーディングが発生した。



GM:と、同時に天井からキラリ、と光るワイヤー状のものが青野の首にかけられようとしますが……

燈子:(間髪入れずに)千早!

千早:庇います!!

直衛:僕も警戒していた。ので、エクスカリバーを起動して、ワイヤーを斬り捨てる。

GM:ふむ。では千早の盾に遮られてその糸は青野の首にまで到達できず、寸分違わずに直衛の斬撃が糸を断ち割る

燈子:さらに天井を撃つ! 


千早が護り、直衛が糸を断ち切り、燈子が反撃する。

一連の淀みのない連携に、しかし天井へと着弾した錬金銃の弾丸は天井の照明が割れる音だけを残響させ――

そして、"怪物"は映画のスクリーンに張り付き、降り立った。


GM:<マスター、上の方に! なにあれ……本当に、怪物!?>

直衛:「やはり、来たか」とAフレームを構える。ところで、フレデリカとイズーは……(ちらっ

GM:イズーいうな(笑) (直衛:じゃあ、イズイズ?) イズイズでもないっ!(一同笑) イゾルデも身構えようとしますが、フレデリカが手で制します

GM:「イゾルデ。ここは、直衛の実力を見せてもらうとしましょう」

直衛:(やはり、オーヴァード。それもかなりの手練れのようだな)と2人の様子を横目で見る

GM:冷静ですね……さて、張り付いた怪物……"彼女"は下半身を蜘蛛の8本足で構成しつつも、その上半身は人間の少女の姿を残しています。が、その少女の姿のようなものはフラリフラリ、と揺れ動き、まるでアンコウの提灯のような不気味さを放っています。もはやそれは人間の特徴というよりは、人間の形をした肉の塊のようにも見えた

千早:「うっ……こ、これが怪物!」トラウマになるのも分かる気がしますね。

GM:「オナカ スイタ」と、少女の可愛らしい声色で、その怪物は言います。ニタリ、と上半身を構成している少女が笑んだように思えた……

レヴィ:「……やれやれ、非番だっていうのに。けど、そうも言っていられないか」と、こっちも肩をすくめてから戦闘態勢に入ろうかな。

燈子:「レヴィ、貴様もいたのか。(レヴィ:ちょっ、リーダー、僕の扱いひどくない?(笑) 処理を手伝ってもらうぞ」

レヴィ:「残業代とか、出るのかなぁ……」

燈子:「知るか。私の管轄外――言ってる場合じゃないな。来るぞ!」

GM:では、その燈子の声を皮切りに……戦闘開始!
メンテ
ミドル5(戦闘パート) ( No.9 )
日時: 2015/09/24 21:41
名前: シャウト

GM:さて、行動値の確認……からセットアップと行きたいところですが、その前に新しく2名がこのサツバツとしたシーンにエントリーだ!

GM:「あはっ、始まってる始まってる!」と喜悦の笑みを浮かべつつ、入り口付近……直衛達から見て10mほど後方かな。そこにフードを被った赤髪の青年が現れます

千早:(ガタッ)やろう逃がさねェッッ!!

GM:ちょいそると、素が出てる! っていうかはえーよ!?(一同笑) まぁ、パイロなんですけどね(笑) 彼はニヤニヤと笑いながら直衛達を見下ろします。「どーもぉ、チーム:ガルムの皆さん。呼ばれてないとか関係なしにまたまたお会いしましたねえ」

燈子:千早でなくとも、パイロはうんざりするな(笑) 「またお前か」 面倒な。という顔になる。

直衛:「……」 パイロマンサーを一目見て、視線を怪物の方に戻す。一度戦ってみて、能力は分かっている。それに、春日炎治の炎を受けた後では、比較対象にもならない

GM:「あららーん? ちょぉっと人の事を無視しすぎなんじゃないのかなぁ、直衛くーん?」と、直衛の胸中を知ってか知らずか、さも楽しげにパイロマンサーは絡む絡む

GM:「まっ、無視してくれるんならそれはそれで仕事が捗るってもんか。なぁ、頼むぜぇ、音無の旦那」と、パイロが呼びかけるとそれに応えて、コツ、コツ、と入り口付近にもう1人の男が現れます

直衛:!? ヴィント、ヴィントの元友人じゃないか!


※音無……音無涼太とは、ベネディクトさんがGMを務めるダンジョンシリーズ(全5話完結済)の第2話で登場するNPCである。白うのPCであるヴィントとは旧知の仲だ。


GM:(hokuさんもPLだったとはいえ、よく覚えているなぁ。流石だ)エレキギターを提げたいかにもミュージシャン風なその美青年(上半身裸に革ジャン)は、挨拶代わりとばかりにそのエレキギターを掻き鳴らします

GM:燈子はノイマン的な直感でわかりますが、彼……音無・V・涼太が、山本殺人未遂の下手人のようですね。とまぁ、そういうことで2名の傭兵がこの場の戦闘に参加してきます。スパロボでいうところの第3軍ね。黄色いやつ

GM:さて、それでは改めて戦闘開始!


<状況展開 バトルシーケンスを開始します>


敵対勢力:1  その他:3(うちエキストラ1)


エンゲージ:3

チーム:ガルム(+青野) →5m 怪物 →10m 傭兵2人


【行動値】

音無:40

怪物:19

燈子:13

レヴィ:11

直衛:4

千早:2

パイロ:2


GM:青野はワーディングに耐性はありますが、オーヴァードではないのでワンパン通ったら即死なものと思ってください。では、セットアーップ!

GM:音無さんはオルクスの<力場の形成>で自分の攻撃力をアップ。ロックな音楽に乗ってテンションを上げます(ドラクエ感) 怪物の方はDロイス:野生本能の力によりこのタイミングでのキュマイラマイナーエフェを使用します

GM:<進化の末脚>+<完全獣化>+<セントールの脚>+<一角鬼>  獣化しつつ、脚部を中心に増強。そして行動値は28に上昇

直衛:セットアップに螺旋の悪魔。ウロボロスのエフェクトによる攻撃のダメージに+15、そして暴走するが――「Aフレーム起動。アマテラス、レネゲイドの暴走抑制を」 AI強化プログラムの効果でバッドステータスが無効化、ダメージアップだけ適用される

GM:では、一瞬アマテラスのカットイン……もとい、ホログラムが現れて、光の加護をチーム:ガルムにもたらします。バステ無事死亡確認

他一同:やったぜ

GM:セットアップはこれで終了。音無のターン!

GM:マイナーでアージエフェクト 衝動【解放】のハヌマーンエフェクト、スーパーソニックを発動。行動値をさらに+5、上乗せしつつ攻撃力も上昇

GM:ただし、音無はメジャーアクションを行うごとにHP5を失う。さらにメジャーアクション <音階の王>+<サイレンの魔女>+<アースシェイカー>+<ブレインシェイク>+<さらなる波>+<パーフェクトサクセス>  エレキギターを掻き鳴らし、暴風のごとき音の波でシーン攻撃!  青野と怪物以外、よーするにガルムメンバーのみを攻撃!

千早:おお! 非戦闘員を狙わないロック魂素敵です!

GM:パーフェクトサクセスにより、1回のみだけどサイレンの魔女をC値7で判定。さらに自分自身に援護の風とウインドブレスも乗せて……(コロロ) くっ、クリ値7だけどそんなにはいかないか。達成値は58!

GM:そして命中すれば、シーン中のあらゆる判定のダイス−2個と放心です。放心は無効化されますが、ダイスペナルティは有効ですよ。

レヴィ:む……2個か、それは受けるとデカそうだね。達成値50越えはオリジンしていないからちょっと手強い、か? ……(コロリ) うぐっ、達成値は40ちょっと、か。

千早:レヴィさん、私は妖精の手を持ってますし、まだワンチャンありますよ!

レヴィ:ああ、楠木さん、今回からそれを習得したのか(GM:あっ、やべ、ちーちゃんの成長報告忘れぱっだった) って、GMも「しまった」って顔しているし……(笑)


※こんなところですが、補足。千早は今回、オルクスのエフェクト「妖精の手」を一気に最大レベルで取得しつつ、HPを伸ばした成長を行いました。妖精の手はシナリオLV回ですが、判定のダイス1個を10の目、つまりクリティカルにできる万能エフェクトであり、回避をするレヴィにとっても非常にありがたい存在だが……


レヴィ:……とはいえ、振り足すにしてもちょっと確実性に欠けてしまうかな。ここは見送っておこう。リザレクトも可能だしね。

燈子:ふむ……なら、千早には私をかばってもらおう。直衛と比較すると、攻撃の固定値も無い私のダイスペナルティが一番きつい。

千早:わ、わかりました! さらにガード時に磁力結界と電磁障壁を同時展開します!

直衛:僕はガードを宣言する。ダメージ次第では生き残る目があるかもしれない

GM:その姿勢は大事ですね。ではダメージわっしょいわっしょーい!(コロコロコロ……)装甲無視の59! 

直衛:(計算中)……耐え切れない、か。

千早:いえ、直衛さん。大丈夫です! 私はここでさらに隆起する大地も使用! これでガルムメンバーのダメージは一律……(コロコロ)今回は、19点軽減です!

直衛:それなら……よし。ガード値で10、軽減で19。合計して29のダメージ軽減で受けたダメージは30。HP4点で、なんとか耐えるな

GM:おお、ブラボー!


※千早のエフェクトの中には、ガードだけではなく、周囲に波及するダメージ軽減エフェクトもある。さらに直衛のような白兵武器使いの場合、白兵武器のガード値を活かす事ができる。まさに連携プレイだ。


GM:次は蜘蛛の怪物のターン。マイナーで戦闘移動+<縮地>  これによって好きなところに戦闘移動が可能ですが……ここは、傭兵達とチーム:ガルム達のちょうど真ん中にしましょう。彼我の距離は5mずつになりました

GM:そして青野を狙うますよ。一角鬼によって5m先にも白兵攻撃が可能! <コンセントレイト:オルクス>+<要の陣形>+<形なき剣>+混沌なる運命<完全なる世界>+<鬼の一撃>+<獣の殺意>+<爪剣>

GM:要の陣形により合計3人、青野を除けばガルム内の2名に攻撃可能……(コロっとダイスで決める)よし、千早と燈子の2人に攻撃!

千早:「青野さんはやらせませんよ!」 

GM:ふっふっふ、強がっていられるのも今のうち……(コロッコロ)ぐはっ、出目しょっぱぁー!? 達成値は32 8本の研ぎ澄まされた、剣のような脚による力任せの攻撃が青野と、その周囲を抉り取る!

千早:磁力結界だけですけど、なんとか……ガード値は、あっ、鬼の一撃でクリスタルシールド分が消えてますぅー!?

GM:ふっはっはー! 今気づいても遅いわーっ! ダメージは……(コロッ) ごふっ!? 4d10振って11とか正気かよぉ!?

千早:あ、GMの出目の低さに助けられましたよ! HPは10ですけど、生き残ります! 盾を構えて、青野さんの手をしっかりと掴んで護ります!

GM:いいロールプレイだ。「う……うう……」と、恐怖にガチガチ震えながらも、なんとか青野は千早の手を握り返す

燈子:こっちは吹き飛ばされたか……けど、リザレクトは1だから被害は軽微だ。邪毒も直衛のAフレームのおかげで心配なし……ペッ、と血を吐き捨て、再生して銃を構え直す。次は私の手番だが……千早の支援を待つ、待機。

レヴィ:こちらも待機しよう。……ダイスペナルティ分を、楠木さんのエフェクトで上手く帳消しできればいいんだけど……

直衛:そうだな、レヴィはそれもある。こちらも待機だ。


千早:それなら、お待たせしました、私の手番です! 支援コンボで、ガルムの3人のC値-1、攻撃+4、次のメジャーアクションの達成地+10です!

GM:ダイス2個分のペナルティは消えそうですねぇ。パイロのターン 「おーおー 怖いねえ、蜘蛛の怪物、か……話に聞いていた以上の怪物っぷりじゃあねえの!」

GM:マイナーで白熱+形状変化<剛>  自分の腕を炎の蛇へと変化させる。 「すぐに回収するつもりだったが、作戦変更だなぁ、これは!」フレイムタン+炎の刃+貪欲なる拳+妖の招き  これで……そうですね。直衛を狙おう

GM:達成値は、50。庇う? 

千早:むぐっ……確か、パイロの攻撃って。

燈子:(頷きながら)千早、ここは庇わない方がいい。パイロの攻撃を受けると、やつのエンゲージに移動させられる……そうなれば、青野を護れる者がいなくなる。

直衛:(同様に頷きながら)水星燈子の言う通り、戦術としてはそれが一番正しい。それに、移動する手間が省ける。

千早:……わかりました。カバーリングはしません!

GM:いいチームワークしてますねえ。ダメージは……(コロコロ)流石に、直衛のHPも少ないですし削りきりましたね。さらに直衛はパイロ達の方にエンゲージを強制移動させられます。

直衛:侵食率は85%になった。同じエンゲージになるみたいなので、演出でパンチしておく。音無にでも

GM:「はっはっはぁ! どうだい、直衛クン? 格下に見ていた相手に良い様に攻撃されるってのは? っとぉ! 逆に攻撃しようってのかい! 通らねえなぁ!」と、パイロマンサーが炎でそれを阻む

直衛:「僕の攻撃レンジ内だ。むしろ、移動の工程を省略できた。問題ない」

GM:「(ケケケ。言ってろ。これで蜘蛛の怪物から八剣直衛を引き離した。怪物と残り3人で潰し合った後にテメェらは全殺しで怪物は回収。漁夫の利よぉ!)」という心の声が透けて見えそうなゲス顔で、パイロは直衛をあざ笑います。

直衛:――では、パイロマンサーを攻撃しよう。マイナー無し、メジャーでコンボ:【バーストバッシュ】 (コロコロ)何か全然回らなかった。達成値は63

GM:あっ(察し) えーっと…………バリクラ?

直衛:勿論

GM:……oh ノーガードです(震え声)

直衛:ダメージを出しても良いかい

GM:アッハイ(燈子:GM、微妙に目が死んでいるぞ(笑))

直衛:では、ダメージロールは……(コロッ)84だな。装甲値無視・ガード不可ダメージ。「隙を見せたな、破壊する」 Aフレームを脳天に振り下ろす

GM:84ですか…………ふっ、10点ぐらい余り入ってパイロマンサーはHPが0になってぶった切られます

GM:「えちょ先に俺狙うのかよゲボァァッ!?」と、潰れたヒキガエルみたいになりつつも<燃える魂>で蘇生しつついつもの<神出鬼没>で超一時的撤退チョベリバ(千早:ちょっ、GMチョベリバとか(笑)) う、うっせーし! 「くっそおおおおおいってえええええええっ!? だ、だが時間は稼げたってもんよ! 音無のダンナァ! 後は適当に時間稼いで撤退でいいっすよ!」って言いつつ、パイロは逃げます。

GM:「お前、中々のパワーしているじゃあねぇか……ドラム、やってみないか? 俺と一緒にバンド組もうぜ!」と、おもむろに音無さんは直衛を勧誘しはじめる

燈子:ぶはっ!? へ、変なキャラになってるな音無……(笑)(GM:ごめんなさい(笑) いや、いいんだよ。エンドラインだしはっちゃけてもね。

直衛:「…………」音無の言葉は無視しつつも、(ドラムとは何だ。どのような兵器だ?)とアマテラスに聞く僕

GM:<えっとね。ドーンと叩いてドンドンスタスタってバシバシーってやって鳴らす楽器だよ、マスター!> と超擬音言語

直衛:(なるほど……音響兵器か)とアマテラスの説明に納得する

GM:<楽器だからねマスター!? あれマスターもしかして楽器という概念そのものを知らない!?>

レヴィ:(直衛とアマテラスのやり取りを面白そうに見つつ)はっはっは、直衛君はまた変なのに目をつけられ……

GM:(あっ、そうだ(唐突)音無はおもむろにレヴィの方を向いて、ハッとなります

レヴィ:えっ


GM:「そこのお前……」 ギュイギュイとエレキギター鳴らしながら  「イケメンじゃねえか……! しかも中々いい声もしている。どうだ、俺と一緒にバンド組まないか! ヴォーカルやってみないかヴォーカル!」と、熱い勧誘

レヴィ:お……音無、お前本当に変なやつになっちゃったな……(一同笑) き、気を取り直して僕の手番だ。マイナーでオリジン:レジェンド 「面白い提案だね、なら早速……」

レヴィ:「―― 一曲付き合って貰おうか」メジャーでサイレン!


音無のエレキギターの鳴動が、この空間を、空気を震わせ、音の渦を作り出す。

レヴィの黒い雷の嵐が、その渦に対抗するようにして速度を高めていく。

重なりあったその2つの衝撃は、まるで1つの演奏のようにも思えた。


GM:(レヴィの出目を見て、やり切った男の顔で)流石にそれだと避けきれないか。ロックな男、音無はいさぎよくノーガードです。軽減も今回はない! 怪物は申し訳程度に、一角鬼でガード! さぁダメージこいやぁー!

レヴィ:ダメージは低めだけど……38点、の装甲無視。

GM:……音無のHPは40なんで自爆込みで死んでました。<蘇生復活>して音無も<瞬間退場> 「へっ……効いたぜ、お前のロックな演奏! 今日の勧誘はこれぐらいにしとくぜ!」と言いながら音無は千の風になって逃げる

レヴィ:……ふぅ。いや、うん。悪いやつじゃあなかったけど変なやつだったな、ほんと……(笑) そういえばGM、怪物の方にも攻撃したんだけど

GM:あっ……音無さんのロールプレイ楽しくて忘れてた(レヴィ:おいしっかりしろGM(笑)) いかん危ない、デモンズウェブ……ひ、低い。が、HP的にはまだまだ。

燈子:じゃあ、死のうか(暗黒微笑) ってことで、追撃する。 マイナーで【水銀銃練成】して、メジャーで【スキャット・マーキュリー】だ。蜘蛛女を攻撃。(コロコロ)達成値は66ね。

燈子:「Bフレームの性能、見せてもらいましょうか」 3丁の銃を代わる代わる撃ちまくる!(GM:ガッ、ガード!) ダメージは……88!

GM:ぐぬっ、デカい……ここは飢餓のアージエフェクト<異形の捕食者>を使用!(コロロ)うひょーい出目高い! 32軽減してパワー上乗せ!

燈子:うっ、軽減と攻撃力増強を兼ねるエフェクトか……! 「飢餓の衝動持ちか、面倒な」舌打ちしつつ行動終了。

GM:とはいえ、サイレンも込みで結構に削れましたね。燈子の銃撃の嵐を蜘蛛の怪物は下半身から露出した大口で飲み込んでいきますが、飲み込みきれずに口が裂けてゆく


GM:さて、クリンナップはスキップして次のラウンドのセットアップ。もっかい進化の末脚でシャッカシャカー

直衛:侵食率100%超えは確定か。しかし、螺旋の悪魔だけ使う

レヴィ:僕は……うーん。この一撃で倒せるか……? いや、デモンズウェブもあったな、そういえば……無理かな。加速装置は温存しておく。

GM:ふははん。ではこっちの手番からだ! ターゲットは青野さんと……(コロコロ×2) あっ

燈子&千早:げっ

GM:千早と青野と燈子に攻撃。執拗に女性を狙っていくスタイル。

燈子:ぐう、耐えるしか無いか。千早、お前は頑張って青野を守れ!

千早:燈子さん! ううっ、頑張りますぅ! 青野さんを庇ってガード!


燈子からの攻撃を吸収し、さらに凶暴化する怪物。逆襲のつもりなのか――怒りを込めたその一撃は、最後に攻撃をしかけてきた燈子と、青野の傍の千早に向かう!


燈子&千早:リザレクト(です)!

GM:くっくっく……さて、こちらの手番は終わりですが……

千早:ここは、私からの支援こみで直衛君に確実にいってもらう方がよさそうですね……直衛君に支援コンボを!

直衛:問題ない、受け取った……マイナーで戦闘移動して蜘蛛の女にエンゲージ。メジャーでコンボ:バーストバッシュだ……(コロッ)ダイス目が低いが、それでも達成値は54  さらに……(コロコロ)こちらも出目が悪かったか。ダメージは73点だ。走って接近し、その勢いで跳躍。エクスカリバーを叩きつける

GM:(ふむ。直撃すればHP0だけど……) デモンズウェブ使用(コロコロ) (……まぁ、そうはならないか)そうですねえ。このダメージだと残念ながらギリギリで倒しきれなかったようですね。


衝撃で怪物は大きく後退し、直衛に怯えるように後じさり……

そして、一瞬で天井に跳躍したかと思うとそのまま天井をぶち割り、そこから全力で逃走していった。


<敵対勢力の排除を確認。戦闘を終了します>



直衛:「浅く、入ったか」と自分の手元を見る。これでは、春日炎治には届かない

GM:とはいえ、先の戦闘で蜘蛛の怪物の方もだいぶ手傷を負っていたので、血……というか、体液かな? それが点々と周囲にベッタリと染み付いています。

燈子:「チッ、逃がしたな……まあ、やむを得んか」

千早:ひとまず、ほっ、としました。青野さんは、大丈夫そうですか?

GM:青野は怪物が引いたのを確認してようやく安堵しつつも、震えが依然、止まらないようですね

千早:落ち着くまで、一緒にいます。

燈子:青野は千早に任せるべきかしら。私は体液をちょっと調べたいんだが、なにかわかるかしらGM。

GM:体液ですか……んー……いえ、体液それ自体は特にはわからないです。体液を辿ると怪物がどこに行くかわかるぐらい。しいていうなら、きもちわるい(直球)>体液

直衛:僕は……。フレデリカとイゾルデはどうしている?

GM:ふむ。それですね。イゾルデと、フレデリカは……キミ達の戦いを観戦していたのですが、そうですね……フレデリカは、どこか苦悩しているというか、悲しみを堪えているような感じです

GM:イゾルデは、そんなフレデリカを気遣いつつも、フレデリカほどではないにしろ、苦悩しているように見える。

直衛:そうだな。では、「敵勢力の撤退を確認。戦場の脅威対象は取り除かれた。そちらは――どうした」とフレデリカとイゾルデの様子を見て言おう。戦闘には参加していない。なのに、何故だ。そのような不自然な表情をしているのは、一体?

GM:ふむ。では、直衛にそう問いかけられたフレデリカは、先程までの表情を取り繕うように微笑みます。「いえ。……見事なお手並みだったと、ただ感嘆していただけなのです。強いて言うならば……。怪物の想像以上の醜悪さに、嫌悪感を抱いたといったところでしょうか」

GM:と、言ってはいますが。直衛達が見た印象だと、怪物を哀れんでいるように見えましたね

直衛:「あの形態は、閉所での移動性能を高めるための物だろう。醜悪かどうかは、僕には分からないが、より戦闘に適した形に自己を最適化した結果と推測する」

GM:「……なるほど。肯定的な捉え方ですね」

レヴィ:ふむ……。少し、つついてみるか。「ところで……君達について詳しく聞いてもいいかな、オーヴァードのお嬢さん達?」

GM:なんだこいつ急にナンパしだした。(レヴィ:ちょっ。違う違う!(笑) 冗談ですよ(笑) 「詳しくといいますと?」と、フレデリカは小首を傾げてみせます

燈子:「探偵なんていうカヴァーじゃなく、本業(ワークス)を明かしてみない?」と、レヴィに乗っかる形でこちらからも突っ込んでみる。

GM:うおっ、ダブクロっぽい言い回しカッコいいタルー!

燈子:現実の用語でもあるし、多少はね? 「さすがに、その様子を見てあなた達がただ偶然関わった探偵とは、誰も思わないわ」

GM:「……ふふふ。そうでしょうね。流石に、そう言切るのは難しいでしょうか」では、フレデリカは静かに笑みつつ。

直衛:「そうだな。気づかせずに、暗殺可能な距離まで接近できるのは、並ではない」

GM:「買い被りですよ直衛。私、隠し事は苦手ですの」と微笑み。「お察しの通りかもしれませんけれども、私達は貴方達と同じく、FHのエージェントです。この一件、怪物に関しては探偵として市警に協力を要請された一面はありますけれども……あなたの言う、本業(ワークス)のために関わっているのも間違いありませんよ。ザ・マーキュリー」

直衛:「どこのセルに所属しているか、それも教えてほしい」 ドール・マスターの件もある

GM:セルか……ふむ。そうですね。では、イゾルデが直衛を冷ややかに見据えて何かを言おうとしますが、スッ、とフレデリカはそれを制して

GM:「そうですね。――チーム:ガルムの皆様方。私は隠し事が苦手ですから、そろそろ明かしてしまいましょうか」


スッ、とフレデリカは立ち上がり、スカートの裾を摘みつつ優雅に一礼をしてみせる。

「改めまして名乗らせていただきましょう。私の名はフレデリカ――」

気品がありながらも悪戯っぽく、そして――どこか蟲惑的な微笑みで、

「――ナンバーズの"6"(シックス)  フレデリカでございますわ。以降、お見知りおきを」
メンテ
ミドル5(後半 マスターシーン追加予定) ( No.10 )
日時: 2015/10/06 23:47
名前: シャウト

直衛:「ナンバーズ……ドール・マスター、か」

燈子:「――つまり、あの蜘蛛はご同輩か」 ノイマン飛躍思考で言ってみる。

GM:あ。燈子のその発言にはイゾルデが光の速さでブチ切れます

燈子:おっ。


燈子のその言葉を聞いた瞬間――イゾルデは激昂した。

フレデリカが制止するより早く、燈子の眼前に自身の得物――巨大なランスを突きつける。

対して、燈子もまたそれを予測していたのか――イゾルデに対して銃を向けていた。


GM:「貴様ッ……! 私達を愚弄するつもりか! 私と姉さまをあのような出来損ないと一緒にするな……!」

燈子:「あら、何か気に触ったかしら」 謝る気があんまりなさそうな顔で言う。

GM:「私達はっ! 私達は……ジャームではない! 確かな意思を持ってここにいる!」と、イゾルデは燈子の発言にさらに怒りを募らせる。

燈子:「ああそう、やっぱり量産計画から弾かれた不良品も居るというわけね」 情報が引き出せて満足。でも仏頂面のまんま。

直衛:「ならば、どのような目的があってここにいるのか聞かせてもらおう。確かな意思があるならな」

燈子:「そうね。やり合うつもりならそれでも構わないけど、そっちの目的は別にあるのでしょう?」

GM:では、ギリッとイゾルデは唇を血が出るほどに噛み締めつつ、槍を下ろします。あー……えーっと。位置関係的に直衛以外、知覚どうぞ

GM:(出目を見つつ)千早以外は……そうですね。イゾルデがうっすらと涙を浮かべている事に気づきます。燈子は、その涙が自分達を貶める言葉への屈辱と……自分自身が言ってしまった言葉への後悔が含まれているのに気づきます

燈子:おお……。ゾクゾクしてキュンキュンするなっ……!(恍惚)


※急にPLが素に戻るよ


GM:おっ、おう……何よりです(笑)

燈子:もう少しいぢめてみたいが、それは燈子のキャラじゃないからやめておこう。(GM:あ、ありがとう……?(笑))

直衛:(弾かれた、不良品か。…………)

GM:ふむ。直衛の方にはその思考を読んだように、シックス、フレデリカが応えます。「貴方は気にしなくてもいいんですよ、直衛。……あなたは、勝者となりうる人間なのだから」と、どこか羨望と寂寥感を込めて

直衛:「僕には、勝利なんて必要ない」 やや俯いてフレデリカには言う

GM:「……皆様、私の妹、"9"(ナイン)が失礼致しました。代わりに私がこの度の非礼を詫びましょう」と、フレデリカは一礼します。「私達がここに来た理由は……かつての仲間であった"20"を……彼女を、可能であれば回収するためです」

直衛:「20とは……先ほどの蜘蛛型のオーヴァードか」

レヴィ:「今更、回収してどうするつもりか当てくらいは聞いても?」

GM:直衛の言葉には首肯しつつ……「1つ、誤解があるようですが……私達も、20があそこまで衝動に呑まれているのは予想外でした。……治療が未だ可能なのではないか、と」

千早:「それは……その気持ち、わかります」

GM:「……ですが。もはや、遅すぎたようですね。侵食率の歯止めが利かず、既に、ジャーム化してしまっている」

千早:「あの子……いえ、ティアナさんを連れ戻しましょう! 私たちも全力で協力をもがが」

直衛:(燈子に口を塞がれる千早を横目に見つつ)「では、どうする。ジャームと化した状態では、回収も困難ではないだろうか」

GM:「……殺すしかないだろう。もはや、ありし日の彼女には二度と戻れない。それは、優しかったあの子も、ティアナも……望んではいない。せめて、私達の手で、彼女をラクにする」と、どこか淡々とイゾルデが応える

千早:「!? (燈子の手を振りほどいて) あ、あきらめちゃだめですっ! ジャームになってしまっても、治療する方法が、きっと、方法があるはずです!」

GM:「何……?」と、イゾルデは訝しげに千早を見ます

千早:「どんなに難しくても、時間がかかっても、元通りに戻る手段が無いわけじゃありませんし……」

GM:「貴様は何を言っている。まさか、ジャーム化を治療する方法がない事を……ああ。そういった類の教育を受けた人間か」

燈子:「捕獲でも抹殺でも、好きになさいな。どっちを選ぶにせよ、ガルムとしては協力してもいいわよ」

直衛:「ああ。水星燈子の言う通り、この件についてはお互いに協力できると思う。そちらは、どうする」

GM:それなら……あ? あれ、あ、ごめんちょっと待って。私、ドール・マスター陣営死すべし慈悲はない!っていうスタンスだと思っていたから燈子と直衛のそのスタンスちょっと戸惑うんだけど。特に前回、11に激おっこーだった燈子さん

燈子:え、だってこいつら11じゃないし……。直接過去に関してなんか言われたわけでもないなら、任務を効率よく達成したいなー。ぐらいのスタンス。

GM:おおっとぉ!? 燈子さん私が思っていたよりずっと大人ぁ!

燈子:――あ、勿論即座に黄金銃ブッパできる心構えはしてるんだけどね?(チャキッ

GM:と思っていたのに台無しぃ!?(一同笑)

燈子:それにほら――どうせFHにいる以上、最後には組織ごとぶっ潰れるんだし、ね(オリジナル暗黒微笑)

GM:あ、あー……それね(笑)

レヴィ:大人っていうかなんていうか、リーダーはリーダーだったね(燈子:おいどういう意味だ(笑)) 「意外だね。リーダーがそんな事を言うなんて。てっきり関係ないから見捨てましょう……って言うと思っていたんだけど」

燈子:「アビシオン、貴様私をなんだと思っているの。任務の障害にならないなら、いくらナンバーズでもいきなり噛み付いたりしないわよ」

レヴィ:「ふーん……まぁ、リーダーが乗り気なら是非もないさ」

直衛:行動を共にすれば、ドール・マスターの目的についても分かるかもしれない。春日竜司の行方や、ナンバーズについても

燈子:「まあ、そちらにやる気があれば話は別だけど、ねえ?」 イゾルデを主に睨みながら。

GM:露骨に好戦的な方を見てくるいやらしい。では、イゾルデがめっちゃなんていうか、こいつ嫌い!こいつ嫌い!って感じで睨み返してきます

燈子:可愛い(真顔)

GM:お、おう……(直衛:ベネさん、完全に素だったな……(笑) 直衛はフレデリカの方を見てみるけど) あ、直衛はフレデリカの方、と。では、フレデリカは少し思案してから。静かに頷きます。「そうですね。この場においては、手を組む。……その方が、お互いに利益となるでしょう」

GM:「イゾルデ。あなたもそれでいいですね……?」と、確認するとイゾルデは、できるだけ特に燈子の方を見ないようにしつつ。「……。姉さまが、そう言うのならば、仕方なく、不本意ながら……共闘を約束……」と、そこで黙る。あと一言が意地で言えない感じな

燈子:(無言で机をバンバンする)

GM:……ベネさん? (燈子:くっそ、なんだこの可愛い生物!(机バンバン)) ちょっとベネさんイゾルデ好きすぎん(直衛:イゾイズは人気投票1位いけるで……)って、hokuさんまで……(笑)

直衛:(キリッ)「了解した。チーム:ガルムは、フレデリカとイゾルデ両名と協調行動を取る。それで良いだろうか」

燈子:(キリリッ)「ああ、その方が面倒がなくていい」 って言いながら、手を差し出して握手とか求めてみたり。ビジネスライクな握手をしようぜ?

GM:お二人とも何事もなかったように進行してくんのやめーや(笑) 燈子さんはどちらに握手を求めるんですかね。

燈子:PL的には両方とかイゾルデとか言いたいだけの人生だった! まぁ、自重してフレデリカにしておこう。

直衛:握手か……水星燈子もフレイの教えを守るようになったのだな


※シェイクハンド教かな?


GM:ならそうですね。フレデリカが燈子の握手に応じようとすると、イゾルデが一瞬動きかけます。ん?って感じでフレデリカがイゾルデの方を向くと居住まいを正します。

千早:イゾルデがめっちゃかわいく見えてきた(素)

GM:ちひゃーたすお前もか……(笑) えーっと、フレデリカがちょっと申し訳なさそうな表情で、燈子の握手に応じます。そんな感じで……

直衛:(間髪入れず)ならば、僕はイゾルデに握手を求める。

GM:お、おう。そうきたか(笑) それなら「……その手はなんだ、八剣直衛」と、イゾルデは……

千早:あ、はい! はい! GMー、私も握手したいです!

レヴィ:じゃあ、おなじく――


※もう完全に握手会と化している。どういう、ことだ……


GM:ああ、もう。最初は直衛からで(笑)

直衛:「協力体制を取るんだ。こういう時は、握手をしろとフレイに教えられている」と、手をイゾルデに差し出したままにする。

GM:「……絶対に必要な事なのか?」と、直衛に聞き返す

直衛:頷く。「ああ。それに、フレデリカは僕と水星燈子にも握手をした。キミもすべきだ」

燈子:「そうそう、握手は大事な儀式だぞ」 とからかうような口調でイゾルデに言ってみる。

直衛:「しないと怒られる」と、もう1度頷く。

GM:こんな時だけ息ぴったり……いや、前にヤクザ始末した時もか(笑) 「そうですよイゾルデ。ちゃんとなさい。そろそろ怒りますよ?」と、フレデリカも加勢しておきます。

GM:(直衛:じーっ……) 「姉様まで……って、そんな目で見るなうっとおしいっ! ああ、もう、わかった……」と、少し折れて、超しぶしぶとイゾルデは直衛の手を握り返します。が、いつの間にか手甲を作ってそのままの手で握手します。せめてもの抵抗である

他一同:(イゾルデを見ながらほっこりしたらニヨニヨしたりする)


※なんだこの扱い


レヴィ:僕の方もフレデリカへ向き合って「利用されるのは構わないけど、僕は相手を選ぶ主義なんだ。それを忘れないように、よろしく」

GM:「あらあら。怖いですね。よろしくお願いします」と、クスクス笑いつつレヴィに応じるフレデリカ。さて、長くなったので一旦シーンを切りましょうか。次は……
メンテ
ミドル6 ( No.11 )
日時: 2015/11/06 08:09
名前: シャウト

ミドル6  司(ツカサ)


GM:さて、ではシーンを変えて再度登場でお願いします。つっても、舞台はまだ映画館ですが……

直衛:戦闘を終えた事だし、情報共有をするべきだろう。20、ティアナの行動の法則性が分かれば……次に現れる場所がわかるはずだ。

GM:直衛は手堅いですね。と、その前に。フレデリカがPC全員を回復させてくれますよ

GM:「せっかく共闘するのですから、お互いに支援できる事はしませんとね」と、フレデリカは微笑みつつ、そうですね、糸を操ります。そして皆さんの傷を優しく縫ってゆく。エグザイルのエフェクト<カンビュレスの櫛>ですね。痛みはなく、縫われた後には痕も残らずに傷がなくなっています

直衛:全回復か……助かる。HPは34点まで回復した。「回復支援に感謝する」

千早:「ありがたいです!」こっちも全回復ですー

燈子:私とレヴィはともかくとして、生き残る目のある直衛と千早の全回復は嬉しいわね。あ、そうだGM。そういえば青野の様子は?

GM:蔭様で無傷でしたし、ちーちゃんのおかげで精神的にも多少持ち直してますね。そのため、以前彼女達が"怪物"と遭遇した場所について教えてくれます。

一同:おおっ

GM:その場所ですが……今は廃棄されて久しい、食品加工工場付近だったといいます。

一同:……。うわぁ……


※謎の幻聴「いえ、私は遠慮しておきます」(ソイレントシステムでググってはいけない(戒め)


GM:ってなわけで場所もわかったのですが……戦闘が終わってからしばらくして、映画館入り口からツカサが戻って来ます。返り血なのか……"怪物"のものと同じ緑色の液体を少し浴びながらですね

直衛:「……春日ツカサ、今までどこにいた? その返り血は、どうしたんだ?」とその姿を認めて、訊く

GM:「直衛さん……ご無事、だったようですね」と、多少疲弊しつつも健在な様子で直衛に近づきます。「先程まで、館内に侵入していた大蜘蛛の……あれは、レネゲイドビーイング、なのでしょうか?それと戦っていて……退けるのに、時間がかかりました」

GM:「ワーディングが発生したのは直衛さん達の方からだったと思ってこちらに戻って来たのですが……こちらでも似たような状況だったのですか?」

直衛:「レネゲイドビーイングではない。同じ、FHの構成員だ。ジャーム化していて、僕たちも交戦した」そして、かくかくしかじかで今後の方針を話す。圧縮言語は便利だ

GM:「ジャーム……ですか。やはり、あの嫌な印象は、そういう事だったのですね」 まるまるうまうま

GM:「話を聞くところによると、私が交戦した何匹かの大蜘蛛は……直衛さん達が交戦したものとは違うみたいですね。襲撃のタイミングからして、無関係とは考えがたいですが……まさか、その"怪物"が作り出した従者……?」

直衛:「従者?」 フレデリカの方を見る。そのような能力を持っているのか

GM:フレデリカの方は、少し考える素振りを見せつつ。「……20、ティアナは確か、ブラム=ストーカーではなかったはずです。ジャーム化した事によって、何か新しい能力を得たのかもしれません」

GM:まぁ、その辺は謎ですが……と、ここで皆さん知覚判定どうぞ(コロコロコロコロ……) (出目を見つつ思案) 全員8以上ですか……ならば、ツカサは交戦しており、返り血を浴びているので白兵で戦っていた可能性が高いのですが得物がないのがちょっと気にかかりますね。また、10以上を出した人達は、ツカサの声色などから彼女が何か焦燥感のような、或いは不安のようなものを抱いているように思われました。

GM:その焦燥感はおそらくは、この場にいない彼女の妹、舞祈と何か関係があるのかもしれませんね。


直衛:ふむ。(ちらり、とレヴィを見つつ)こういう時はアマテラスの出番だろうか。GM、何か情報収集できたりしないだろうか

GM:……工作員的なものはないですが、そうですね……うーん……

直衛:そういえば、春日ツカサの任務とは……今回のことには関係が無いのだろうか

GM:(お、そこに気づいてくるか)そういえば、ツカサはその辺の話は避けていた節はありますね

直衛:そうか……。(少し考えてから)春日ツカサの任務の情報はアマテラスで入手できるだろうか?

GM:構わないのですが…… <マスター、いいの? ツカサちゃんに直接聞いた方がいいんじゃない? こっそりあたしが調べちゃっていい系なの?>と、アマテラスがひそひそー

直衛:(任務内容を口外する者はいないだろう。だからこそ、ここで調べておきたい。なぜ、春日ツカサがここに来たのか、その理由を)春日ツカサと直接会話するのは、レヴィに任せておこう。裏で僕は任務について調べる

レヴィ:ふむ。……そうだね。直衛君がそういうアプローチをするのなら、僕も気になる事があるし、そこから少しつっこんでみようか。ツカサさんに近づいて。「そういえば、舞祈さんの姿が見えないんだけど、無事なのかい? あれから、大丈夫だったんだよね?」と、聞いてみる。

GM:「……舞祈は。体調が優れなかったので、怪物達を退けてから先に帰しました」と、浮かない表情で。「あの娘は、元々、身体がそんなに強い方ではないので常備薬を携帯しているのですけれど……今日は、忘れてしまったみたいで。ずっと我慢していたみたいです」

GM:レヴィは、忘れてしまった理由がなんとなくわかります。まぁ、おそらくはそうですね。――デートで浮かれていたからなのかもしれないですね。

レヴィ:「そうか……なるほど。よくない話だけど……でも、原因が分かっているだけまし、か。少し安心したよ、ありがとう。けれど、舞祈さんはそんなに良くないのかい?」

GM:「いえ。薬さえ飲めば、大丈夫です。昔とは違って、あの娘も元気になりましたから」と、静かに微笑みつつ。「すみません、レヴィさん。ご心配をおかけしてしまったようで」

レヴィ:むぅ。その微笑みに少し壁のようなものを感じつつ…… 「いや、今度から僕も気を払うよ」

GM:「ありがとうございます。そう言ってもらえると、きっとあの娘も喜んでくれると思います」

レヴィ:……(言葉を選ぶような素振りを見せつつ)「ところで、昔とは違って、っていうけれど。どうして”今”はよくなったのかな」

GM:「それは、処方された薬がよいものになっているから。それから……あの娘自身、身体を鍛えて克服しようと思っているようですから、その努力が実を結んだと、私は思っています」

レヴィ:「…………なるほど、ね」 思ったよりブロックが堅めだね。彼女にとっては、僕は部外者、か。チラリ(直衛の方に視線を投げる)


直衛:頷く。さっき宣言した通り、アマテラスを使って春日ツカサの任務について調査する。

GM:了解。春日ツカサの任務ですが…………。なんとですね。  何も引っかかりません。

燈子:……? 任務はない、のか?

GM:<……ま、マスター……どうしよう、あたし故障しちゃったかも……> 世界の終わりだ的な表情ですっげープルプルしつつアマテラスがそう言います

直衛:(……いや、そもそも。任務など、受けていないのではないか? 任務と偽って、こちらの支部へやって来た可能性がある)

GM:<ハッ!? そ、そのはっそーはなかった。 よかったあたし故障じゃなかったんだ!>  ぱああああっ、と10秒ヘコんだ後に2時間の元気チャージ <でも、それならツカサちゃん、なんで任務なんて言ったんだろ……?>

直衛:(何のため……春日竜司、いや春日舞祈か?)

GM:<う〜ん…………あっ、そーいえば。ツカサちゃん、りゅーじちゃんと同じ匂いしたかも>と、アマテラスが言います

直衛:(同じ、匂い? それは……) ここで考えられるのは……この3つか。


ツカサと、竜司は同じ匂いがするとアマテラスは言う。つまり――(ぽわわん(ギャルゲー特有の軽快なPOP音)


選択肢A:春日ツカサは男性 

選択肢B:春日ツカサはドール・マスターの配下 

選択肢C:お日様の匂い 


GM:B以外まともじゃあないな。っていうか豊満だったって言っているからAはないでしょ!?(一同笑)

直衛:(頷きつつも華麗にスルー)分かるのは、こんなところか。……ん? 同じ匂い……同じ……同じように、エクスカリバーの適性がある?

GM:……(にこり

直衛:アマテラスは、後2回使えるか……(思考停止)


※情報で殴る。アマテラスを使用するとは、そういう事だ。


燈子:まあ、持ってるリソースを使うのも手よね。もうすぐクライマックスだろうし、ここは惜しむとこでもないでしょう。GOGO!

直衛:春日竜司と同じ……ドール・マスター配下であるかどうか、エクスカリバーを所持しているかどうか……後者に関しては、よく考えると持っていてもおかしくはないな。オープニングで出会った場所が春日詩織の研究室であった

GM:(なるほど、そういう解釈もありか)調べます?

直衛:春日舞祈についてと、ドール・マスターと繋がっているかどうか……いや、質問を変えよう。ドール・マスターと繋がりがあるかどうかではなく、春日ツカサの詳細なデータの開示を求める。

直衛:エクスカリバーを受け取っているなら、それも判明するだろう。シンドロームや、上司の情報も。行けるだろうか?

GM:……ふむ、随分と広範囲にきましたね。まぁ、情報特化AIであるところのアマテラスならば可能でしょう。……わかりました、春日ツカサに関する情報を開示しましょう。まず――

GM:『FHのデータベース内に春日ツカサというエージェントは登録されていない』です。ですが、アマテラスはFH以外からも情報を収束する事ができる……彼女のシンドロームですが……ハヌマーン/ノイマンのクロスブリードって事も判明します。

GM:そして……上司ですが。フレイである事がわかりますね

GM:<……。ますたー? これもしかしてあたし、特大の地雷踏んじゃった系?>

直衛:FHのデータベース内に名前が無いが、フレイの部下である。名前を偽っているか、あるいはフレイの私的な部下、ということか……?

直衛:(……いや、構わない。他に有力な情報が無いか、探すんだ) まだ、フレイの意からは外れていない

直衛:エクスカリバーを受け取っているかどうかは、先の質問では判明しない?

GM:ふむ。エクスカリバーの事ですか。そうですね。……彼女はCフレームの所持者である事がわかります

直衛:(Cフレームだって? それは……アマテラス、エラーじゃないのか)

燈子:……あれ? Cフレームってどういう武装だっけ?

直衛:白兵と射撃形態を使い分けることができる武器で、春日竜司が持っている

燈子:んん? えーっと、つまりCフレームは実は2つあるのか、あるいは……。

GM:<えー。えーっと……所持権限があるのは……間違いない、みたい>

直衛:春日ツカサのシンドロームは春日竜司と同じ、ハヌマーン/ノイマンだ。春日ツカサを見る。(アマテラス、春日ツカサと春日竜司の……身長は同じか?)

GM:身長を最終判断基準にするのヤメロッテ!(一同笑) <……えーっと。ブーツを履いているみたいだから多少の誤差を引くと、あ。完全に一致してるね。体重も……ん?>

GM:<あ、体重はツカサちゃんの方がkg単位で軽いかも>

燈子:あっ。……つまり、ツカサが本体で竜司は変装分重いのか?

GM:(ベネさん正解。やっぱりこういうところ鋭いよなぁ)

直衛:(春日ツカサが、春日竜司であるならば……なぜ、女性用の服装を着ているのだろうか)とレヴィと会話している春日ツカサを見る

GM:<……りゅーじちゃんが本当は女の子だから、とか……かな?>

直衛:(ハハハハ)

GM:<マスターが笑ったぁ!?>


※ニコ動だったらランキング入りしていた(確信)


直衛:(……アマテラス、次は春日舞祈の常備薬について調べるんだ。レヴィが要請している)

GM:えーっと。常備薬ですが……舞祈専用に調整された、レネゲイドのバランスを保つための抑制剤のようですね。

GM:作成者は春日琴祢(かすが ことね) 女性のFHエージェントのようですね。春日琴子自身の手により、この常備薬は何度かバージョンアップされているらしいですね。情報はこんなところでしょうか

直衛:(春日琴祢、か。ここでも春日一族が……)と、この情報をレヴィに渡しつつ。(アマテラス。春日ツカサは、春日竜司と同一人物の可能性が高い。そういう認識で良いのだな)

GM:<身長とか、体重とかも込みで限りなく同一に近いでありますマスター!> ビシッと敬礼モーション

直衛:(そうか。ならば、僕の目的の一つをこの場で達成できるだろうな) そのまま、春日ツカサを見ながら距離を詰めていく。春日ツカサが、僕の接近に対して行動を起こさないのであれば、そのまま目の前に立つ。無表情で

GM:「……? 直衛さん?」と、ツカサは直衛の方に向き直ってキミの方を少し見上げます

直衛:「キミは、春日竜司だな」

GM:<ホァッ!?>と、アマテラスがめっちゃビックリします。

GM:「……? ご、ごめんなさい。どういう事ですか?」と、いきなり言われたので困惑しつつ

直衛:「春日ツカサという人物は、FHに存在しない。ならば、キミは誰だ?」 と声を潜めて言う

GM:おっと。他のPCには聞こえない感じで?

直衛:ああ、水星燈子やレヴィには全く聞こえない程度の声量だ

GM:(ちーちゃんは? まあ、いいか(笑)ツカサは、そうですね。……少し赤くなりつつ。同じく、小さな声量で返します。「……調べた、の?」

直衛:「そうだ。キミのことは、調査した。ある程度のデータは、既に把握している」

GM:では、少しの間をおいて密かに嘆息します。「趣味が悪いな、直衛。……でも、アマテラスを前に隠し通すのはどちらにせよ、無理な話だった、か……」と、竜司らしいしゃべり方で、ツカサは苦笑する。

直衛:「いや、キミの変装は見事だった。女性用の服装とは、盲点だった」

GM:「そうだな。…………ん? ……。直衛? 今、どう考えているのか。 言ってみてくれ?」

直衛:「キミと再び会話を交わすことができて、気分が良い。目的を達成できる」真顔で。

GM:「いや、そうじゃなく……あー……なんで私は、自分自身の隠し事を懇切丁寧に説明しなきゃいけないんだろ」と、ため息をつきつつ


気まずそうな、或いは気恥ずかしそうに小さく咳払いをしてからツカサ――春日竜司はおずおずと口を開いた。


GM:「直衛。たぶん勘違いしていると思うから訂正しておくけれど。ボク……いや、私は、女だ」

直衛:「…………」

直衛:「…………(アマテラスに確認中)」

GM:アマテラスが  <だってマスター。あたしさっき言っていたじゃん。マスターめっちゃ笑って流していたじゃん……>と、なんかもう疲れたー的な表情で

直衛:「……そうか。そう……だったのか……」 僕は、そんなことも見抜けなかったのか……すまない、フレイ。僕は、とんだ欠陥品だ(どんより)

GM:重いよ!? それこそ笑い飛ばしてよ!?(一同笑) 「その……今まで、隠していてすまなかった」

直衛:「いや……問題ない。キミの性能を僕は知っている。何も問題はない、キミは大変問題ない」

GM:「騙す、つもりはなかった。といっても、説得力がないな。事情があってね。できるだけなら、隠しておきたかったんだ」

GM:「ああ、うん。……キミが実に今、混乱しているっていう事はわかった」  本当に申し訳なさそうな表情で

GM:あ、そうだ。ちーちゃん知覚振ってみ。(千早:はーい……出目7は知覚2が乗って9です)ちーちゃんなんで知覚に2も振ってるん(笑) そうだね。千早的には直衛が告白してツカサが断っているように見えなくもないかもしれない。

千早:なんか直衛君が凹んでいるし、ツカサさんが謝って……あっ。あっ、そういう……はわわ、と1人でちょっと赤くなってます!(一同笑)


※ちひゃー(メイン癒し要素)


直衛:「……そうだ。その、事情について教えてほしい。キミが、春日ツカサという名を騙って、この地に戻ってきた理由を」

GM:うっ。と、非常に困った表情になります。「事情については……大変、その、言いにくいのでまた別の機会でいいか? その、できれば2人きりで……」

直衛:「……キミは、フレイの部下だろう。ならば、僕とは仲間のままだ。協力できるかもしれない――」

GM:あ、フレイの部下って言っちゃう? それなら慌てて、ツカサ……もとい、竜司は直衛の口に手をやって塞ぎますけども

直衛:塞がれる。まさか僕の口も塞がれる日が来るとは。

燈子:口塞ぎが定番化しつつあるキャンペーン。


※ブラインドなのに口塞ぐとはこれいかに。


GM:竜司は、キミ達を不思議そうに遠巻きに見ているシックス、フレデリカと……少しイライラしている様子のナイン、イゾルデを気にしている様子ですね

直衛:(……まさか、キミは) と口を塞がれた理由を考える

燈子:「そろそろ話は終わったか?」 とこのへんで動かしにかかろう。

GM:「ごめん。色々と事情は、また話す」と、離れつつ。

直衛:そうだな。「すまなかった。春日……ツカサ」

GM:「あ。ご、ごめんなさい」と、恥ずかしげに春日ツカサはススッ、と直衛から離れます。

GM:「あの。直衛君、それでは私はこれで。引き止めて失礼しました」とお辞儀をしつつ、他のチーム:ガルムのメンバーにも微笑みかけてから春日ツカサは退場しますね

直衛:「キミにも事情があるのだろう。また、連絡をしてくれ」で、連絡先が書かれた名刺スリケン

GM:パシッ、と少し慌てる(素振りを見せつつ)感じでキャッチします

直衛:さす春竜

GM:なんか新しい言葉が(笑) 「直衛さん、彼女さんとのお話は終わりましたか?」と、フレデリカが少し茶化しつつ言います。

直衛:「ああ。彼女との話を終わった。僕は問題ない。かなり、問題ない」

燈子:「言動から問題がにじみ出ているが、大丈夫か?」

直衛:「問題ない、大丈夫だ」

燈子:「そうか。では行くか」

GM:「ふん。大方浮ついた理由なのだろうが。そんな事で力を発揮できなかたりしたら……承知しないからな」と、イゾルデはさっきよりもちょっと剣呑に、直衛にそう言います

直衛:「その心配はない。むしろ、僕は目的をひとつ、多少なりとも進展させることができた。性能を発揮できる」とイゾルデに返す。ここで春日ツカサのロイスをタイタス化。春日竜司のロイスを取得しておく。P:感服 N:脅威 のP表だ

GM:ふむふむ。では、イゾルデはこう、面白くなさそうな表情に。そしてフレデリカは何か考えているような思案顔になります

燈子:「なんだかよくわからんがとにかく行くぞ。さっさと片付けたい」 つって問題なければシーン退場していくが。

GM:「……まあ、自分でそう言うのならば最早、何も言う事もない。ザ・マーキュリーの言うとおり、問題がないのならば行くぞ……ティアナが、待っている」

GM:Sロイス決めるのならこのタイミングでお願いしますねー

燈子:師匠の金城幸四郎をSロイスに指定しておくよ。

レヴィ:うーん……舞祈がどうも心配だね。今回は舞祈にSロイス取って置く。

直衛:春日竜司をSロイスに指定する

千早:うー、迷いますけれども。安定の詩織ちゃんで。

GM:詩織ちゃんがコロンビアのポーズで勝ち誇っておる。はいじゃあ……いいかな。このシーンはこれで終了としませうぞー 次からクライマックスです。その前に1回マスターシーン挟みたいんだけどね。
メンテ
クライマックス1 ( No.12 )
日時: 2015/12/05 22:45
名前: シャウト

ミドル7 狩人の憂鬱


GM:さて、マスターシーンですね。時間としては……前回のシーンと同時刻ぐらい。場所は、そうですね……

GM:神城グループの本社ビルの前にしましょう。そこで、1台の車に青髪の少女が乗り込む


青髪の少女、ミストはドアを開けると同時に助手席の方に身を投げ出し、無遠慮に座る。

そして両手を合わせ、大きく伸びをした。それは先程まで彼女がどれほど緊張と、ストレスを感じていたかを物語っていた。


「お疲れ様です、ミストさん。……どうでしたか、お話の方は」


運転席の方に座っているもう1人の少女、春日響子が問いかけると、青髪の少女、ミストはため息をついた。


「ただ相槌うってるだけだったよー。まったく、北条さんも人使い荒いよ……うちのリーダーほどでないにしろ、ね」


本人達がいない事をいいことに冗談半分で憎まれ口を叩くミストに、響子は苦笑を返す。携帯端末が振動したので、一瞬その苦笑は引きつったのだが。


「……標的の捕捉、完了したようですね。今から向かえば十分に追いつけるかと」


どこか安堵したような声色の響子と同じように少し身体を強張らせていたミストは、脱力したように両手足を投げ出した。


「あー、早かったねえ。流石、マスターレイス直属の情報班は仕事が早くってやんなっちゃうよ……。ま、急ごうか……チーム:ガルムも動いているみたいだしね」


頷き、響子は車を発進させる。


「しかし、ガルムは神城グループからの手勢が妨害してくれるのでは?」


そのための会合だったのだ。もっともな事を言う響子に対して、くぁ、とミストは1つ欠伸を漏らした。


「それで大人しくしてくれたらー、そもそも、今回みたいな事にはならないっしょー」


それも実に道理だ。だが自身でそう言っておきながらも、ミストは心の中では希望的観測続けたい自分がいることにも気づいた。


「……まあ、大人しくしてくれてたらいいんだけど、ね」 


その矛盾を欠伸と共に噛み殺すように、そう、どこか物憂げにミストは微笑んだ


■クライマックス "Mother Spider"


青野からの情報提供により、チーム:ガルム及びナンバーズの2人は廃工場へと赴く。

廃工場は"怪物"の根城――その青野の証言を裏付けるかのように。

一同の前には、異形の機械兵士が立ちはだかった。


GM:クライマックスですね。早速ですが、映画館から出て、怪物のアジトに向かおうとするキミ達の前に、ワーディングと共に、人影がいくつか立ちはだかります。

GM:それらは形こそ、人の形をしていましたが……全身を機械で覆われた、サイボーグのような姿のその機械人形は、人間らしさを失っています。情報:UGNかFHで判定してみていただければ

燈子:一応、素で判定……7かー(GM:その達成値だと特にわからないですねえ) 「機械化兵……?」 わからなかったので見たママを言ってみるテスツ。成功した奴が情報補完してくれよな!

直衛:ならば僕も……(コロゴル)お、達成値は18。アマテラスで情報収集をしている内に、FH内の情報に強くなったのだ

GM:では、そうですね。直衛にはわかります。彼らはとあるFHのプロジェクトにおいて量産計画を立てられていた機械兵士。その名も"カグツチ"です。そのプロジェクト自体、量産には程遠いところで頓挫してしまっていたはずですが……

一同:カグツチかよぉ!?


※Q.カグツチって? A.ああ! じゃなくって、これまた別リプレイでも出てきたエネミー。一言でいうと、犬塚とかいうド畜生が私腹を肥やすために開発した非道の人体兵器。中の人は可哀想じゃ済まされない事になっている。


GM:意外な反響にGMビックリです。えー、直衛の続き。直衛は、神城グループがその研究を引き継ぎ、進めていたのだという話を小耳に挟んでいましたね。そして、実物を目にした現在、それが本当の話だったのだという事がわかります

GM:――それと同時に、そのカグツチ達が話に聞いていたよりも小柄な事に、直衛は気づきます。まるで、そう……中身が、まだ幼い少年少女であるかのように

直衛:「あれは、カグツチだ。量産されずにプロジェクトは中止となったはずだが……どこかが開発を引き継いだようだが。……これは、FHの正規品ではない。素体となっているのは、明らかに不適格な年齢の人間だ」 冷えた声で言う

GM:「敵対勢力……確認……排除……開始……」と、くぐもった、どこか悲痛な声にも思える機械的な音声でそれらは、チーム:ガルムの前に立ちはだかります

GM:「……自我は、もうないようですね」と、フレデリカは哀れむように小さく十字を切ってから……チャキ、とどこからともなく一挺の小さな拳銃を構えます

燈子:「どちらでも構わん。障害になるなら排除するまでだ。いずれにせよ、な」そう言って、こちらも構える。

直衛:「その判断に賛成する。目の前の存在は、もはや機械兵器でしかない。破壊する」 Aフレームを構える

GM:はい。では……簡易戦闘に入ります。ほんとはFS判定にしようかなって思っていたんですけどね。冗長になっちゃうからね。しかたないね


GM:ルールは至って単純です。一言でいうと順番にパンチングマシーンやっていってねって感じ。

GM:また、フレデリカがサポートボティで判定ダイス+3個、イゾルデが……詳細は内緒しますが、エフェクトを使ってダメージダイスを+3d10してくれます。どっちも、皆さんにボーナスが乗りますよ

GM:で、クリア条件ですが。4人で殴って達成値の合計が100以上でクリアになります。ダメージも計算してって、高ければ高いほどクライマックスが有利になりますね。具体的には、総計で150以上

千早:……フレデリカさん達の支援のおかげで、あれ、もしかして私も攻撃できちゃいそうな感じです?

GM:したらちーちゃんからいってみようか。

千早:PC的には攻撃しにくい相手ですが、PL的には攻撃する機会は貴重なのでワクワクですよ! いっきまーす……ドーン!(パンチングマシーンを殴る動作で)

GM:クリったー! 達成値は14か。いいよいいよー ダメージもGOGO!

千早:ちょいさー!(コロコロ……)うーん、やっぱり攻撃は得意じゃあないですね。26です。

GM:5d10ならば控えめな方ですねえ。

レヴィ:でも、支援のおかげか楠木さんがこれぐらい出せるんだから、後は余裕かな。エフェクトの使用をしてもいいんだよね(GM:もちろんさぁ☆) GMがなんかめっちゃいい笑顔してる……(笑)

レヴィ:サイレンの魔女……っと、そういえばシーンはクライマックスだから、いま使っても大丈夫かな。オリジン:レジェンドもマイナーで使っておこう……ん、達成値もダメージも中々だね。

GM:えーっと……達成値は残り50切り、ダメージもあと60ちょい……あっ、もうこれ余裕っぽい。

燈子:GMがそういうとフラグ……っていっても、大丈夫か。こっちも武器作成しつつ攻撃で(コロコロコロ)うっわ、出目腐った!? 達成値24は届かず……ダメージは代わりにデカいな。80あるからダメージの方はクリアだ。

GM:(データ確認)あ。固定値で……直衛が攻撃すりゃ、クリアっすねえ

直衛:ああ、任された。エフェクトは使用せず、メジャーアクションで攻撃する……達成値は34。一応、ダメージは……69だ。「この性能から推測すると……目的は僕たちの足止めだったか」

GM:お見事です。では、キミ達の前に立ちはだかった機械人形達は、まとめて殴打され、弾き飛ばされ、そして薙ぎ払われていく。「この程度、稽古の足しにすらないが……多少の時間は稼がれたか」と、息も切らさずにイゾルデがいいます

燈子:「そのようだな」と、リロードしつつ「稼いだ時間で誰が何をする気かは知らないが……まとめて叩き潰すぞ」

直衛:「了解した」

GM:では……キミ達はほぼ、妨害される事なく怪物の根城まで走って行った……


GM:では、そのままの勢いで、あの女ハウス、もとい、怪物の根城となっている、廃工場へと潜入していきます


工場内は廃棄されて久しく、昼だというのに薄暗い。

埃と……この閉鎖的な空間の奥から、微かに漂ってくるのは血の匂いだ

それも、まだ、比較的、新しい 


新鮮な、血の匂いがする……


直衛:それは警戒しつつも……ティアナの姿は確認できないだろうか

GM:ティアナ、そして怪物の姿はまだありません。もっと、奥の……地下室から、この血の匂いがしますね

直衛:もっと奥か。まだらの紐で、地下室内を確認できないだろうか

GM:そうですね……判定はいりません。地下室まで影の紐を伸ばしていくと、そこでは……人間の姿をした、痩せぎすの少女が壁を背にして、足を投げ出して座っています。彼女は空ろな表情で、何事かをつぶやき続けている


その少女の周りには、既に食い散らかされた人間の残骸が糸に巻かれていたり、或いは……彼女の身長よりも大きい、2mほどの小蜘蛛がグチャリグチャリと、腐肉を漁っている

そして、奥の方に微かに蠢く、3つの繭があった。その繭は今にも動き出しそうなまでに、脈動をしている。


「オなカがスイた……コのこたちモ、モウすグウマれてクル……モット……タベなきゃ。もっと、タベさセナキャ」


うわごとのようにそう呟くティアナは立ち上がろうとして、しかし、ずちゃ、と崩れ落ちた。

人間の形態では、もはや立つ事すらも難しいのだろう。


その痩せすぎた両足は、自重を支えるには、頼りなさ過ぎるように思えた


直衛:「……ティアナを確認した。形態は人間の物だ。周囲に小型の蜘蛛が3体、蜘蛛のも繭3つ確認できる。また、食事を行っているようだ」

燈子:「やはり小型の随伴が居るか。放っておけば無尽蔵に増殖しそうだな……早めに来ておいて正解といったところか」

直衛:「繭の中身も蜘蛛型のジャームで間違いない。放置しておけば、被害は拡大し続ける。突入の準備をしよう」

千早:「先頭は私にお任せ下さい! こんな事、もうここで終わらせなきゃ……」

燈子:「ああ、任せるぞ、千早。……よし、3カウントと同時に行くぞ。1、2……」

燈子:「……3!」 全員で突撃! 


GM:では、その地下室の小部屋に突入すると、ギィッ!と鳴きながら小蜘蛛達が距離を取るように、あるいはティアナを護るようにバラけます

GM:ティアナは、もはや何も見えていないような澱みきった目で、それでもキミ達の方を見ます

レヴィ:「……やっぱり手遅れみたいだね」その様子を見て、哀れむでもなく淡々と言うよ。

GM:「……。そんな事は、わかっている」と、苛立ちと悲しみをない交ぜにしたような声で、イゾルデはレヴィの軽い調子の言葉に反発します

直衛:「ここを制圧し、ティアナを捕獲する。蜘蛛は、全て排除だ。それで良いな」 フレデリカとイゾルデを見る

GM:「……ええ」と、フレデリカもしばし瞑目した後に頷きます

GM:と、キミ達がそう言っていると、上の方からギャギギギギッ!と車が急停止したような音が聞こえます。慌しく、降りてこの地下室へと駆け下りてゆく足音がします。2人分ですね

GM:ほどなくして、15,6歳ほどの少女が2人、地下室に入ってきます。片方は身長が高めで、どちらかといえば美人といえる黒髪の、大和撫子然とした少女です。彼女はこの地下室の惨状に少し、腰を引きながらも、先にいたキミ達に気づいて自身の得物である、細剣、レイピアを引き抜きます

GM:もう片方は、どちらかといえば可愛らしいですね。青髪の、身長が少し低いその少女は、この地下室と、そしてチーム:ガルムを見て、うわぁ、って感じの表情になります

燈子:「なんだ貴様らは」拳銃構えたまんまで。

GM:「……なんで、妨害があったはずなのにあっちの方が早く着いているのさ……」と、その少女。千早だけは見覚えがありますね。キミの幼馴染であるミーちゃん、もとい、ミストです。

千早:「ミーちゃん! どうしてここに!?」 ああ、PL的にはそんな気はしていましたけど……ううう、またお腹痛くなってきました……

直衛:「先ほどのカグツチは、お前たちが放ったものか」

GM:「私達、っていうかね……」と、青髪の少女は含みを持たせつつ、千早をチラリと一瞥します。「あー。やっぱり、ちーちゃんもいるんだね……チーム:ガルムにいるって話を聞いた時は、何かの間違いだと思っていたし、思いたかったんだけど」と、ミストは非常に困ったような表情になります

燈子:「千早? 知り合いなの」

千早:「昔一緒に訓練をしていた……同期、というか同級生、というか」

直衛:「神城グループがバックに存在する以上、お前たちは有力なセルのエージェントと推測できる。……マスタークラスだな」

GM:「ちょっ……お、おにーさん、ちょっとタンマ。別に私達、闘いに来たわけじゃないんだけどなー」と、アハハ、と少し引きつった笑顔で

燈子:千早の言った事を吟味しつつも。「じゃあ何しに来たのよ。ご覧のとおりこっち(ティアナ)は予約済みよ」

GM:「いやほら、私達はすみやかーに、安全に、確実に、ティアナちゃんを保護したいだけであってー……利害は一致しないかな? ティアナちゃんを大人しくさせたいっていうなら、手伝うよ、お姉さん方」

直衛:「彼女たちが承服すれば、その申し出を受けよう」 フレデリカとイゾルデはどうするのだ

燈子:「……狙いはわからんが、邪魔をしないなら撃ちはしないけど」

GM:「ナンバーズのお二人方も、ね。……なーんでこんなところにいるか、がわからないんだけど」と、ミストはチラリ、と2人を見つつ

GM:「あんまり面倒なことにしたくはないんだけど……ここは、譲ってくれないかな」と、ミストは静かに、しかし……どこか、高圧的にそう言います。あ、知覚どうぞ

GM:(出目を見つつ)うん、流石にクライマックスは出目高めですね。では、千早と直衛は、そうですね。ミストの言葉からして、彼女達はナンバーズのフレデリカ達よりも高い立場にいるのではないか、という事が推測できます

直衛:なるほど。つまり、フレデリカとイゾルデは命令には逆らえない。通常ならば

GM:さらに言えば、ミストは口ではああは言っていますが、ティアナを優しく保護するつもりはなさそうです。せいぜい、原形が留まっていればいいという程度の優しい保護ですね。

燈子:あかんやつやん!

GM:あ、違った。それ優しすぎましたね。まぁ、脚の一切れでも持ち帰ればいいでしょ、ぐらいの気持ちのようです

千早:いや、でも、ミーちゃんなら話せばわか……あかんです! わかりあえないパターンですこれ!?(一同笑)

GM:ああ、それからですね。燈子とレヴィは……ミストが、密かにレネゲイドの力を行使するために準備を整えている事に気づきます。闘いに来たのでなければ……その準備は、何のためなんでしょうね?

燈子:撃ちます。(即決)

GM:おっとぉー!?(一同笑)


※相手がまだ何もしかけていない場合、正当防衛にはならないのでよい子は真似しちゃダメだゾ☆
メンテ
クライマックス2 ( No.13 )
日時: 2015/12/15 22:44
名前: シャウト

レヴィ:ま、不意打ちを狙ってくると分かっていてそのままやられるほど僕もお人よしじゃあないんでね……こっちもミストと、それからもう1人の方も攻撃しておこうか。

GM:モテる男は違いますねえ。では、レヴィと燈子の攻撃ですが……燈子の銃弾は響子のレイピアにより、切り落とされ、ミストの周囲からには黒い"鎖"が幾重にも展開され、ミスト達の周囲を結界を張るかのごとく守護します。レヴィの攻撃も弾かれましたね。

千早:うわぁぁぁ、一瞬のうちに状況が動いてます!? 「と、とーこさん!?レヴィさーん!?」

燈子:千早……まぁ、ミストの動きに気づいていないし、仕方ないか(笑) ここは「言ってることとやろうとしてることが違わないかしら」って、咎めてみるけど。

GM:「あっちゃー……バレてたか」と、悪びれるどころか照れくさそうにミストが、あはは、と笑います

直衛:では、それを受けて、フレデリカとイゾルデに視線を向ける。どうするか

GM:ふむ。その直衛の視線に気づいてか、ミストは機先を制するように言います。「帰る? うーん……帰って欲しいのはそっちなんだけどなぁ。 私達のお仕事を邪魔してほしくないんだよね」

GM:「……ナンバーズのお二人さんは、まさかとは思うけど、私達の邪魔はしないよね?」 ん?と、可愛らしくミストは小首を傾げます

燈子:「ものの見事にこっちのセリフね」 引かない気ならやるしかないが…… 「……どうするんだ? お前たちが引こうが、ガルムのやることは変わらないが」 とナンバーズ二人に

GM:「そうですね。私達の立場からすれば、むしろこの状況は、貴女方に力をお貸しする方が妥当なのでしょうね」と、フレデリカはミストの方を見つつ 「ですが、ご遠慮させていただきます。ガルムの皆様方との先約がありますし、何よりも……」

GM:「――貴女方に、仲間の最期を看取る権利までを奪われるわけには参りませんので」と、フレデリカが一礼をするとイゾルデも槍をミスト達に向けます


GM:って事で、フレデリカとイゾルデは今回はこちらの味方となります。そして、ミスト達を抑えるために戦ってくれるでしょう。と、いうわけで登場はしたものの、ミスト、響子の2人は今は無視して大丈夫ですよ

燈子:よしよし(まぁ別に敵になったらなったで一網打尽でもよかった気はするが(ぼそり)

直衛:今、水星燈子が不穏な台詞を吐いた気がするが(レヴィ:いつもの事でしょ(笑) 千早:あはは……) 視線をミストに戻そう。「そういうことになった。キミたちの要求は、受けられないな」

GM:ふう、とミストは肩をすくめます。「しょうがないなぁ……響子ちゃん」ミストがその可愛らしい容貌からは想像できないほどの残酷で、無邪気な笑みを浮かべる。「ちーちゃん以外は、殺していいよ」 

直衛:「ここは2人に任せ、僕たちはティアナと交戦する。それでいいな、水星燈子」

燈子:「構わん、もとよりそのつもりだ」銃を構える。

直衛:「楠木千早、僕が言っても納得できないかもしれないが、ここは、ティアナとの交戦に集中するんだ」

燈子:「集中しろ、死ぬぞ」と、私も千早に一声かけておこう。

千早:「大丈夫です……大丈夫!」と、私は一旦深呼吸して集中します! 私も、もうチルドレンじゃなくて、エージェントですしね!

GM:いい気概ですね。では、戦闘開始!


<状況展開 バトルシーケンスを開始します>


敵対勢力:4  第三勢力:2(現在、フレデリカ&イゾルデと交戦中)


エンゲージ:

チーム:ガルム →10m 怪物(ティアナ)→5m 小蜘蛛A,B,C(それぞれ別エンゲージ) →2m 小蜘蛛繭×3 


【行動値】


(フレデリカ:32)

怪物:19

(ミスト:14)

燈子:13

レヴィ:11

(響子:11)

(イゾルデ:9)

小蜘蛛:5

直衛:4

千早:2



<<第1ラウンド>>


GM:状況を開始します。まず、PC達は1つのエンゲージ。いつものやつですね。PC達の10m前方にはティアナ。そして、彼女からそれぞれ別エンゲージで、5mほど離れた地点で小蜘蛛A,B,Cが

GM:そしてさらに後方2mには、小蜘蛛の繭が1エンゲージで3体分、固まってます。繭は基本的に今は行動不能です。耐久力が設定されていますが、現状のステータスは耐久力、ってゆーかHPだけの存在です

GM:オブジェクトだと思っていただければ(にっこり) あ、さっきも言いましたけど、脈動しているのであしからずー

燈子:時間が経つと子蜘蛛になりそうだな……

レヴィ:早めに終わらせたいね……フレデリカとイゾルデと、あとミストさん達の行動値も表で確認できるんだね……けど、今のところは関係なし、と。怪物がさっき行動値上昇系使っていたか……あー、加速装置使ってもギリギリ抜けない。

GM:今回ばかりは、侵食率低いのが……って、レベル4でも16アップでニアピンで追い抜けなかったですね。ティアナは<力場の形成>+<進化の末脚>+<完全獣化>+<セントールの脚>+<一角鬼>+<ヴァイタルアップ> 

GM:さらに、小蜘蛛達は大したものじゃありませんが、力場の形成していきます。巣を作っていくイメージで……各々、自分を対象にしましょう。

直衛:僕は螺旋の悪魔+フルパワーアタックだ。行動値0になり、ラウンド中に攻撃力+38。アマテラスの強化プログラムで、暴走状態だがリアクション可能だ

GM:えげつないパワーアップだえげつない(笑) さて、割り込みがないなら、ティアナの行動。マイナーでハンティングスタイル。そして縮地を使用して、ガルムエンゲージの横5mにでも移動しとこう

GM:メジャーで<コンセントレイト:オルクス>+(<要の陣形>)+<形なき剣>+混沌なる運命<完全なる世界>+<鬼の一撃>+<獣の殺意>+<爪剣>  3体にまで攻撃

GM:ティアナは言葉にすらならない呻き声を上げ、天井、壁と縦横無尽に跳ね回りつつ、狩人のソレでキミ達を射すくめ、狙いを定める。さて……(コロコロ) 直衛以外の3人を攻撃!

GM:達成値算出、の前に。蜘蛛Aが<支援射撃>  これでダイスを増やします。(コロコロ……) さらに、蜘蛛Bが妖精の手。振りたし……流石に伸びましたね。達成値は74!

レヴィ:うっ……無理かな、これは。リザレクトできる侵食率だったのが逆にラッキーだったか。楠木さんはリーダーを頼むよ。

GM:ダメージチェック……むぁ、低め! しかしガードをするならば86!

千早:それでも低めなら、ここで勝負に出ます! 磁力結界+電磁障壁で全張りですー!(バリバリバリ) ガード値は(コロコロ)43に足して、55! さらに装甲値で70で……軽減も入って、27ダメージです。大地は1度温存で!

GM:ちーちゃん、戦いなれてきましたねぇ……イニシアチブの割り込みはありませんので、次はPC陣……燈子の番かな。ティアナはガリガリと壁を脚で梳りながら、獲物であるキミ達を貪欲な瞳で見つめています

燈子:「よくやった、千早」 と庇ってくれたことを褒めておこう。(千早:とーこさん!(キラキラ)) さて、どこから攻撃するか……いや、1度レヴィに先に攻撃してもらうべきか。待機だ。頼むぞ、アビシオン。

レヴィ:任されましたよ、リーダー。さて、マイナーでポルターガイストで火力を引き上げつつ、さらにライトスピードで連続攻撃……これで一網打尽だね。<サイレンの魔女>!

GM:ならば、ティアナがエグザイルのリミットエフェクト、守護者の巨壁発動。 攻撃対象を自分のみに変更します。

レヴィ:厄介なのを使ってくるね。連続攻撃がなければちょっと危なかったかも……まずは43。命中したなら……62の装甲無視

GM:申し訳程度のガードしかないので、少し弾いてそれで60ダメージ。まだまだヴァイタル分が削れただけですよ。

レヴィ:そう何度も護られてちゃたまらないよね。間髪入れずに2回目! 達成値は42

GM:んー……ティアナはガードを選択。小蜘蛛達、繭はどうしようもないのでリアクション放棄

レヴィ:よし、いけたかな……? 62ダメージで。

GM:……ここは、ティアナがデモンズウェブを宣言。繭を1つ対象にとって、ダメージを軽減させます。お、出目が走りましたね。37も軽減!

GM:母性本能ってやつかな。小蜘蛛は全滅。繭は3つのうち2つが破壊され、辛うじて1つが残る。エンゲージも綺麗になりましたね。PC陣 ティアナ 奥の繭が1つ

レヴィ:「1つ、2つ……っと、結界みたいなのに1度阻まれ――」

GM:おっと! ここで小蜘蛛と、そして繭を壊された怒りからか、ティアナは憎悪を込めて咆哮します。そしてレヴィに<復讐の領域>を宣言!

GM:レヴィの周囲に張り巡らされた糸の結界が揺らめき、レヴィの身体を寸断します。ってことで、60の反射ダメージ! 

千早:うっ! そ、それだと温存していた大地の軽減分を差し引いても……!

レヴィ:……一杯食わされたね。気にしないでいいよ、楠木さん。ティアナのタイタスを切って、蘇生!

千早:ありがとうございます、レヴィさん……私はいつもコンボで、皆さんを支援します!

GM:呆れるほどに有効な戦術だ……さて、繭は動かないので直衛の番ですね


直衛:そうだな、僕の手番だ。マイナーで戦闘移動し、ティアナとエンゲージ。「まずは抵抗をやめさせる。行くぞ」とAフレームを構える。メジャーでコンセントレイト:ウロボロス+原初の赤:アタックプログラム+原初の白:バリアクラッカーでコンボ:バーストバッシュだ

GM:避けることもガードすることも叶わないぐうちく攻撃である。の、のーがーどぉ

直衛:では、ダメージは……116の装甲無視。エクスカリバーの刀身が一際輝くと、刀身が大型化。横薙ぎにティアナを斬り付ける

GM:(ぐ、ぬう……デモンズウェブを繭に使ったツケが来たか……)それでHPは0に。しかしまだ! 魔獣の証で蘇生!

GM:直衛の一撃によって寸断された身体を、ティアナは怪物の再生能力を持って辛うじて繋ぎ止める。とはいえ、満身創痍ですね。上半身の人間体の口からは大量の血液が滴る

直衛:「レネゲイドの活性化を確認。致命傷から回復したか」 無表情でティアナを見る「後、僅かだな。水星燈子、次はキミだ」

燈子:「キュマイラの肉体賦活エフェクトだな。だが、そう何度も行使できるエフェクトじゃない」こっちの手番だ。メジャーでコンボ【スキャット・マーキュリー】でティアナを攻撃。

GM:妨害はしませんが……生き足掻く理由はまだある。ので、オートアクションで異世界の因子。ちーちゃんから、電磁障壁をコピー。ガードを宣言すると同時に、使用!

燈子:ガード値が結構高くなったな……こっちの攻撃力の出目が少し低いが……

GM:……むぐう、しかしそれでも元々のガード値が低めなので、ダメですね。ここでさらに<アナザーセルフ>を使用、再び、魔獣の証で復活。

燈子:「こいつ、今度はエグザイルの賦活能力で強引に……!」

GM:「アがッ……ぎ……ア……」と、悲鳴にも似たか細い音を漏らしつつ、ティアナはズルり、と這い上がる

燈子:(生きたいのか、その気持ちは痛いほどわかるさ。だがな……) 


<<第2ラウンド>>


GM:さてはて、第二ラウンドのセットアップ、ですが。その前に増援タイム! 「ごっめーん遅れってめーんごぉ!」とかなんとか言いつつ、パイロマンサー、そして音無(上半身ほぼ裸)がPOPするぞ☆

燈子:(お前らはこなくて)いいです!

レヴィ:でしゃばるなといったはずだ、カカロットォ!(錯乱)


※どうやらご好評のようで(愉悦顔)


GM:「……ようやく、傭兵達が来たみたいですね」と、軽く息を乱しつつ、響子が言い、「おっそーい! まぁ、まだ間に合った方だし許してあげる!」と、ミストがニヤリと笑う。

GM:「さぁて、形成逆転だねぇ。……今ならまだ、ガルムに攻撃すれば許してあげない事もないんだけど?」と、ナンバーズ2人をミストはニヤニヤと見る

GM:ってことで、あちら側は2vs4になります。まだ抑えが利きますが、流石に多勢に無勢。イゾルデ、フレデリカの両名にもダメージが見えていますね。また、これまであちらの攻撃をシャットアウトできていましたが……このラウンドから、あちら側から1名、くぐり抜けた扱いで攻撃的なサムシングを飛ばしますのでよろしく☆

燈子:「私は構わんぞ。敵になるならまとめて蹴散らすまでだ」 って尖った殺気の篭った目で言うよ。

GM:「なかなかロックな応えじゃないか。だが、女とはいえこれも仕事なんでな。俺の美技に酔わせてやるぜ」と、音無さんギュインギュイン

直衛:「判断はそちらに任せる。だが、目的は忘れるな」とフレデリカとイゾルデに言う。だが、早く決着をつけて撤収するべきか……

GM:「八剣直衛、貴様に言われるまでもない! そちらは集中して戦えッ!」と、覇気をもってイゾルデは返します。片目からは血を流していますが

燈子:イズー頑張ってる……

直衛:「了解した。そちらも、後少し持ちこたさえてくれ」

GM:ふむ。さてこちらへの攻撃を飛ばすのは……(コロコロ) 響子の方か。では、イゾルデとフレデリカの防御を抜け、俊足をもって黒髪の剣士が躍り出る!

GM:ここは……(エンゲージ攻撃はできるけど……でも、ここはやっぱり)個人的な理由を優先して、直衛の方に響子は斬りかかります!

GM:「八剣様、初めてお会い致しますが……これも仕事のためです。お覚悟!」と、俊敏な速さで斬りこむ。自動命中の4d10+15の装甲無視でダメージいっくよー

GM:剣の切っ先から見える毒々しい紫色のオーラがどこか幻想的に、されど切っ先は正確無比に直衛の急所を貫く! 46……普通だな!  攻撃した扱いなんで、ガードしてもよいぞー

直衛:そうか。(ちょっと考えてから)ところで、反撃はできるだろうか

GM:エンゲージした白兵攻撃なのででき……えっ

直衛:具体的に言うと、復讐の刃

GM:あっ(察し) で、でもデータ的にはダメージは算出しますけど、特に得しないと思いますけど、ええのん?

直衛:僕がいい気になれる(迫真)(一同笑)

GM:oh……ど、どうぞ!?

直衛:では、原初の紫:復讐の刃を宣言する。Aフレームで攻撃をガードしようとするも、間に合わない――

GM:「――獲りました」と、確信をもって響子は言います。

直衛:「……いや」 


「この距離は、僕の距離でもある」

足元から伸びた直衛の影が一思いに春日響子を貫く。

Aフレームの刀身が蕩け、気づかぬ間に直衛の影と融合して刃と化していたのだ。


直衛:ダメージは……37点 こっちはタイタスを切って復活だ。

GM:「なっ!?」と、響子はそれに気づいて慌てて下がろうとしますが、間に合わない。いくぶんかを装甲で、そして咄嗟の動きでさらに幾分かの攻撃を殺しつつも、響子は思わぬ反撃をその身に受ける

GM:「う、迂闊……! やはりウロボロスは予想が――ッ!?」と、さらに飛んで来た銃弾をギリギリで切り落とす。フレデリカの合間を縫った銃撃ですね


「――貴女のダンスのお相手は、私達ですよ」

淑やかな微笑みを残しつつも、冷酷さを含んだ緋色の瞳をフレデリカは響子へと向ける。

「少々、お行儀が悪いのではなくて?」

そして嗜めるようなその口調には、静かな怒りが込められていた。
メンテ
クライマックス3 ( No.14 )
日時: 2016/01/13 21:05
名前: シャウト

GM:さて、改めてセットアップ。ティアナは<力場の形成>+<進化の末脚>   行動値は28へ

直衛:僕はセットアップは……螺旋の悪魔だけ使っておく


GM:他にはなさそうですね……ティアナのイニシアチブからですが……ここでティアナはEロイスのさらなる絶望を宣言

GM:これに応じて、繭から小蜘蛛が這い出ます。行動値は先程の小蜘蛛と同じく、5。ただし、繭の時に受けたダメージは継続します。本当は、繭の数だけ持っているんであと2体呼び出せるんですが、繭のHPが0になって破壊されてしまいましたので、残り2つのさらなる絶望は不発に終わります

燈子:なるほど……早めに破壊して助かったな。よかったよかった。

GM:(さて……。敗色濃厚なのは変わらないけれど、きっとティアナなら……)改めてティアナの手番です。ティアナはマイナーでハンティングスタイル、縮地を使って、小蜘蛛と同じエンゲージに移動します

GM:そして、メジャーは……カンビュセスの籤。対象は、小蜘蛛

燈子:……回復、だと?

GM:ええ。傷ついた小蜘蛛を癒します。まるで、母が傷ついた子を慰めるような動作ですね。回復は……(コロコロ) 4d10で28。いい出目ですね。小蜘蛛は全回復しました。 

直衛:……これで、ティアナの手番は終了、か。その光景を見て、Aフレームを強く握り締める

燈子:……。次は、こちらか。侵食率が厳しいので、待機だ。レヴィに任せて後詰をする。

レヴィ:……。OK マイナーで一応、10m後方に下がる。 楠木さんの支援が乗ったままのサイレンの魔女で攻撃だ。

GM:一応聞いておきますが、攻撃対象は?

レヴィ:勿論。ティアナと、小蜘蛛、両方だよ。彼女らが僕らの敵である事は間違いないからね。――達成値は76だ。

GM:回避は無理ですねえ。ですが、ティアナはカバーリング。小蜘蛛を守ります

レヴィ:なら、ダメージは86だ。

GM:デモンズウェブが残っていますけど……(コロコロ)ああ、すごくいい出目でしたけれど。カバーリングしたんじゃあ無理ですねえ。


まるで子を庇うように、その巨大な蜘蛛の怪物――ティアナ――は小蜘蛛の盾となり。

1度だけ、全身を震わせて。糸が切れたかのように、その場に崩れ落ちた。


レヴィ:「残り一つか……」 そう呟いて、残った小蜘蛛の方を見る。

GM:小蜘蛛は生まれたばかりだからか、状況が理解できていないのか。親であるティアナに寄り添って、傷口をおぼつかない動作で舐めています

GM:……ですが、戦う意思はもうないでしょう。戦闘はこれで終了です


<敵対勢力の沈黙を確認。戦闘を終了します>



燈子:よし。あとはこのティアナの身柄を確保しつつ撤退だ。こっちの戦闘が終わったと同時に、向こうの戦場に援護射撃してみよう。合図代わりにね。

直衛:僕はディメンジョンゲートを開こう。「撤退する。全員、ゲートに飛び込め」と、言いつつ。だがその前に……ティアナに寄り添う小蜘蛛を一瞬見つめてから、Aフレームで両断する。

GM:……了解。小蜘蛛はそれには耐えられないでしょう。抵抗もできずに両断されます。ティアナは……幸いにか、不幸にか、気を失っていて、この事態には気づけない

GM:<マスター……>と、どこか悲しそうで、しかし納得したような声で、アマテラスは直衛を気遣います。

直衛:(これで良い、これで……)と、言い聞かせるようにして、改めてディメンジョンゲートを開く。

GM:「げっ!? もうあっち決着ついちゃった!?」と、どうやってナンバーズの2人を嬲ろうかと思っていたミストが、この状況にようやく気づきます

レヴィ:「僕はもう少しやれるんだけどね」と、心の中で何かモヤモヤしたようなものを覚えながら肩をすくめておこうかな。

直衛:「ならば、レヴィ。牽制してくれ。ゲートは長くは持たない」

燈子:「貴方だけじゃなくて、全員まだやれるわよ」 でもまあ、言ってる場合でもない……

GM:「バロールエフェクト……ああもう、これだからウロボロスはっ! 逃がさないッ……!!」と、ミストは懐から錠剤を取り出しガリッと噛み砕く。と、同時に彼女の……右目が蒼い光を放ち、周囲のレネゲイドを鳴動させる。知覚どうぞ

燈子:おっと。……ならそうね。天性のひらめきも使っておきましょうか。


GM:(全員の達成値を確認してから)最大達成値は燈子の47ですね。まず、そうですね。皆さんはミストが、賢者の石を所有していること。彼女がバロール/オルクスのクロスブリードであろうということ――

GM:さらに……直衛。そして、燈子。キミ達二人は、心の奥底からの震えを感じる。そして……直感的に理解してしまった。あれはバロール/オルクスのクロスブリードだが。正確にはそうではなく、さらに"高次元の未知のシンドローム"だ、と

GM:2人の体内のレネゲイドはミストの放つ、凄まじいまでのレネゲイドの力と共鳴しかける……ところで、撤退が完了します

燈子:「っ!? なんだ、あれは……いや、だが……今は脱出が先か」とゲートに飛び込んでおく。

直衛:よくは分からないが、このまま対峙するのは得策ではない。ならば、僕はティアナを担ぎ上げて、ゲートへ走りだす

レヴィ:フレデリカとイゾルデの2人も撤退するんだよね。(GM:ええ、もう既にゲートで撤退する寸前です)了解。なら、僕も続こう。

千早:殿はお任せください!

GM:(おっと、つまり最後尾はちーちゃんか……)「逃が――」 ミストの、力が空間全てを封鎖せんとばかりに発揮され、黒い鎖が、そしてその奥底から伸びる2対の紫色の悪魔の腕が、ガルムを捉えようとしたところで

GM:殿の、千早とミストの目が合います。そして、ミストは一瞬だけ、躊躇うように力の発現を弱めてしまいました

GM:「あっ……しまっ!」と、ミストが気づいた時には既に遅く、ディメンジョンゲートは閉じられる


「〜〜〜〜〜〜っ! クソッ! 私とした事が!!!」

先程までとは打って変わって、声を荒げながらミストは地団駄を踏む。

獲物をむざむざと目の前で逃してしまった事。咄嗟の判断で無計画に錠剤を使用してしまった事――そして、何より。親友を目の前にして攻撃を躊躇してしまった事。

それら全てが、彼女を酷くイラつかせた。


GM:……直衛。ジャンプ先はどこにします? 

直衛:そうだな……フレイのへy……冗談だからリプレイに載せられなさそうな表情はやめてくれGM(一同笑) そうだな、冷凍施設……治療できないオーヴァード達の保管施設があれば、そこにゲートを開きたい。

GM:FHなら持ってそうですね。施設の前に到着。

直衛:チーム:ガルムのエンブレムで、冷凍保存の権利を買い取ろうかと思う。その後はフレデリカとイゾルデに任せるつもりなんだが……。

GM:ティアナは人間形態に戻りつつ、今にも息絶えそうですが……おや。彼女らに渡すんですか?

燈子:ふむ……燈子も、直衛がそう言うなら承諾しよう。凶行が止まるなら任務は完了だろうしな。ついでに直衛とナンバーズ二人に恩を売っておくのは悪くない。

GM:おやおや。燈子さんもか……

直衛:水星燈子の了承を得られたのは大きい。では、全員がゲートに飛び込んだという事実を確認してから、上記のことをチーム:ガルムの皆に伝える

燈子:「成り行き上やむを得んな。お前がそこまで言うならそれで構わん」と直衛に。

直衛:こういうやり取りをしている最中にも、ティアナの容体は危険だろう。冷凍保存を行う前の医療指示も出しておく。それから、フレデリカ達の方に向き直る。

直衛:「ティアナは、この施設で冷凍保存することで、僕たちの意見は一致した。キミたちは、それでいいか」とフレデリカとイゾルデに問う

燈子:「介錯したいというのならそれも止めはせん。好きにしろ」と付け足しておく。

GM:では、その直衛と燈子の言葉を受けたフレデリカは、小さく首を横に振ります


「どちらも……もう、必要ないようです」と、フレデリカが言うが早いか――ティアナの全身が少しずつ鉱質化していき、透明になっていく。

そしてそれと同時に身体は少しずつ罅割れ、砕けた結晶1つ1つが大気に溶けてゆく。


千早:そんな……ティアナさん……!

GM:「……限界だったんだ。もう、とっくに。ティアナは……」と、イゾルデは俯き、何かを堪えるように背を向けます

燈子:何も言わない。こんな時に、私が言うべき言葉は何もない。

GM:……ティアナがうっすらと目を開けます。まるで、夢から覚めたように。


「あ、れ。……フレデリカ? ……イズイズ?」

その声と表情はジャームのものとは思えないほどに、最期に対して穏やかだった。


直衛:「…………」 今度は、救えなかった……のか。僕も黙って、握りこぶしを作りながらそれを見ている。

GM:「……」 きょろ、きょろと辺りを見渡して、彼女は直衛の方を向くと、驚いたように言います

GM:「エイト……? エイトも、無事だったんだ。……よかったぁ。エイトに何かあったら……グロリアが、泣いちゃうから」

直衛:それに、はっ、となって。僕も視線を合わせる

燈子:エイト、"八"剣……ああ、そうか。

GM:(燈子の呟きに頷きながら)に、こ。と精一杯の、笑顔をティアナは浮かべます。痛みも既に感じていないようですね

直衛:「……僕、は」


胸の奥で言葉を詰まらせながら、直衛は搾り出すように静かに言った。

「…………ああ、そうだな。僕は、大丈夫だ。もう、大丈夫」


GM:「そっか。……えへへ、よかった。グロリアを泣かせちゃダメだからね、エイト」

直衛:ずっと、視線を合わせながら頷く

GM:「……おかしいな。なんか、ずーっと、寝ていた気がするのに。なんか、眠いなあ。寝すぎ、ちゃったのかも」結晶化は、もう、胸のあたりまでさしかかっている。


「……ティアナは、寝ぼすけさんですからね。でも、眠いならもうちょっと寝てもいいですよ。私達が、ちゃんと見てますから」

フレデリカは悲しみを感じさせないような。でも、悲しみを無理やり押し殺しているような、そんな声で優しく語り掛ける。

まるで子守唄を歌うように。


GM:「いいの? ありがと、フレデリカ……」

直衛:「ああ、僕が見ている。僕たちは……ずっと一緒だ」

GM:「エイトもありがとう。……でもグロリアが聞いてたら、ちょっと悪いかな」


「……私、ね。さっきまで、いい夢見ていたんだ。お嫁さんになる夢。皆に笑われていたけどね……本気だったんだよ?」


ピシッ、ピシッ、と罅割れる音が静かに、辺りに響き渡る。


「カッコいい人と結婚して、お嫁さんになって……かわいい、赤ちゃんもいたんだよ。男の子でさ……」


懐かしむような。どこかまだ夢を見ているような。まだ生きているような。

――まだ生きていたいと、叶わないその言葉を無言で呟きながら、かすかな熱に浮かされながら、少女は言葉を続ける。


直衛:(ああ、そうだ。ティアナは、そうだった……いつも、夢を語っていた)

GM:「……。ごめんね。なんか、モウ、ネムくなっちゃ  ッテ」

GM:「モウ1度。ド ネむれヴァ  続ギ   ミ…………ェ」


ついに、結晶化が全身を覆い、その言葉は途切れた。彼女は、静かに眠る。笑顔のままに逝く。


しばらくの後、堰を切ったように彼女の全身は粒子化していき……

残ったのは、1つの、拳大の賢者の石……それに到達しえなかった、愚者の錬金(デミクリスタル)

カラン、とそれだけが寂しく、音を立てて。ティアナがいたところに落ちた


GM:「おやすみなさい。……ティアナ。いい、夢を」そっと、フレデリカがそれを拾い、埃を払ってやるように手で優しくなぞる。

GM:そして……フレデリカは、それをスッ、と直衛の方に差し出します

直衛:「……それは、僕が持っていて良いものじゃない」

GM:「貴方が持っていてください、直衛。これは、貴方達への対価です。……ティアナを、最期に救ったのは、貴方達です」

直衛:イゾルデの言っていた言葉の意味が今なら分かる。「だが、僕は自分が何者か忘れていた。これを持つに、値するのか」

GM:「……本当は。……本当は、私は心をなくして、これを回収しなければならないのでしょう。ですが……」

GM:「いいのです。たとえ、直衛。あなたが忘れていたのだとしても、貴方は、ずっと、貴方のままでしたから」

GM:そっと、フレデリカは重ねるようにして直衛の手を握って、少し強引にですが、ティアナのデミ・クリスタルを握らせます

燈子:「デミクリスタル、か……」 錬金術士としては、これはこれで利用価値がないでもないが。今は直衛に持っていてもらおう。

直衛:そのまま、ティアナのデミ・クリスタルを握り締める。「分かった。……仲間の魂は、僕が受け継ぐ」

GM:フレデリカはこくり、と頷いて、直衛に優しく微笑みかけます。「……思った以上に、長くご一緒させていただいてしまいましたね。そろそろ行きましょう、イゾルデ」 「……はい。姉さま」  どこか、涙声のままに、イゾルデはゆっくりと頷きます

直衛:「僕は、僕の道を行く。できれば、今度もキミたちと、手を携えることができる日を願っている」 フレデリカとイゾルデの背にかける

GM:「……残念ですけれど、それは……どうなるかは、わかりませんね」と、フレデリカは言いつつ。「私達には、使命があります。それに対しての、時間がない……」


GM:そう言って、フレデリカは右腕を露出させます。ところどころが結晶化した義手は、本物の腕のようで、だからこそそこに残る縫合の痕や、結晶化しかかっている形跡が、あまりにも痛々しい

直衛:「……ならば、願うのは撤回する。願うのではなく、実現させる」

GM:フレデリカは、クスクス、と肩を震わせます。「貴方らしくて、とっても素敵な言い方ですね、直衛」


最後に、くるり、とフレデリカは直衛達の方に向き直り、先刻見せたように優雅に一礼をしてみせた。

「それでは、皆々様方、ご機嫌よう。また会える日を楽しみに。……楽しみに、しています」
メンテ
EDフェイズ1 ( No.15 )
日時: 2016/02/26 21:19
名前: シャウト


■EDフェイズ


GM:全員、余裕の帰還なので続いてはEDフェイズなのですが……

レヴィ:あ、ならGM。順番的に大丈夫なら僕からでいいかな? ちょっとやっぱり、舞祈さんの容態が気になるし、電話とかしてみたい。

GM:ふむ……舞祈は現在、N市支部の病室にいる想定なので、大丈夫ですね。じゃあ、レヴィのEDから始めましょうか。

レヴィ:うん。よし、まずはちゃんとアポを取って……っと、そうだ。そういえば映画館にクマのぬいぐるみは置いたままだったかな。回収しておこう。

GM:お。よく気づきましたね……ぬいぐるみは件の映画館のスタッフルームに忘れ物として届けられていたので、回収OKですよー では、舞祈のいる個室にレヴィは通されます。



レヴィED 悩める少女


チーム:ガルムとしての活動を一段落させたレヴィは、舞祈の安否の確認へと向かう。

元々、身体が弱く。常備薬が必要で――姉のツカサから聞いたその事実は、いつも自分に笑顔を向けてくる彼女からは想像できないものだった。

或いはそれは、彼女自身が知られる事を望んでいなかったからなのかもしれないが。


GM:レヴィが病室に入ると、上体を起こした状態で、舞祈はベッドにいますよ。少し、うとうとしているみたいですね

レヴィ:「おはよう。とりあえず、次からは無理をしないように、ね?」

GM:いつもならば即座にレヴィの来訪に気づいて「レヴィさーん! 会いたかったですー!」とかフライングハグしてきそうなものですが、その声でようやく気づいたのかビクゥ!と跳ね上がりつつ慌てて眼鏡を取ろうとしますが、棚の上から眼鏡を落下させてしまいます。

レヴィ:おっと、驚かせちゃったか。受け止めから渡しておこう。「病気の事とか色々と気になったから調べたよ。……出来れば君自身から、事情を聞きたいな」

GM:「す、すいません。……ありがとうございます」と、舞祈は眼鏡を受け取ります。「自分の事なんで、あまり……人には言いたくないんですけれども」と、元気なさそうに。

GM:「小さい頃から、ずっとなんです。今は……薬が改良されたり、身体が少し強くなったから、マシになったんですけど。オーヴァードの医療の専門の人でも、完治させる方法までは、わからないみたいで」

レヴィ:「小さい頃から……か」

GM:「……えーっと。でもですね。レヴィさんの期待しているような特殊なレネゲイドとかじゃないとは思うんですけど」あはは、となんとなく笑います

レヴィ:「ああ、いや。別に、そういうことを期待していた訳じゃないんだけどね」

GM:「そうなんですか? レヴィさんってレネゲイドビーイングだし、やっぱり特殊なレネゲイドに興味があったのかなって」

レヴィ:まぁ、興味がなくはないんだけど……少しバツが悪そうな顔になるよ。「僕が……何か、相談にのれるようなことってあるかな」

GM:「相談……ですか」と、少し考えてから「そうですね。お兄ちゃん……って、あ。レヴィさんって、もう知ってるんでしたっけ。お姉ちゃん、の事なんですけれど」

GM:「何か、私に隠し事をしている、と思うんです。自分の名前を変えたりしたのも、小さい頃、急にだったし……前の時も」一呼吸するように間を置いてから。「あまり事情は話してくれなくて。ただ、ドール・マスターには関わるなって、それだけで」

レヴィ:「……分かった。心配なようなら、直衛君が親しいようだし、今度詳しく聞いてみるよ」

GM:「お姉ちゃん、直衛さんには結構気を許してるし、確かにそれで何か聞けたらいいですね」と、明るく言いつつも実の妹である自分には話してくれない事に落ち込んでいるようですね

GM:「……やっぱり、邪魔なんでしょうか。お姉ちゃんは、そう思っているから私に、何も……」

レヴィ:「……直接話してもないのに、そう決めるつけるのはおかしくないかな。それに、たとえば……逆に、お姉さんが病弱で、何時倒れてもおかしくない状態だったら、君は面倒事に連れ回したりするかい?」

GM:「話だって、何度もしようとしましたよ! でも、私には関係ないって……」と、言いつつ。「それは……もしお姉ちゃんが私と逆だったら、そうですけれど」

GM:「でも、私だってせっかく、少しずつよくなって……強くなって、少しでも役に立ちたいって。それって、おかしい事なんですか? 私、ずっとベッドで寝てろって事ですか?」

レヴィ:「そういう事じゃあないさ。けど、話そうと思っても話せないような事はあるだろうし」と、一呼吸置いて。「……もし、君が無理にでもお姉さんから事情を聞きたいっていうのなら。僕は協力してもいいよ。君が、それを本当に望むのなら、ね」

GM:「……それは……っ」と、舞祈は急に喋って少し息苦しくなったのか、胸を抑えます。おそらく、胸が苦しいのはそれだけが原因ではないのでしょう。舞祈は、沈黙してしまいます。

レヴィ:「……少し言い過ぎたかな。ごめん。今すぐ出せとは言わないけれど……ただ、自分自身、言葉に詰まってしまった事の意味を考えてみるのも、悪くないんじゃなかな」

GM:「……そう、ですね。ごめんなさい、急に大きな声出しちゃって」

レヴィ:「別に、気にしていないよ。ただ、怒るくらいに抱え込んでいるんなら……いっそ行動してみるのもありだとは思うよ」言いながら、ぬいぐるみを渡そう。「僕を引っ張りまわすだけの元気だって、君にはあるんだからね」

GM:「あ。ぬいぐるみ……そういえば、映画館に置きっぱなし……でしたね」と、少し赤くなって俯きます。「ごめんなさい、せっかくレヴィさんが買ってくれたのに」

レヴィ:「大丈夫だよ、こうして手渡せたし……それに何時でも渡せるさ。こうして会い来れるんだから」

他一同:ヒューッ!(レヴィ:ちょっと外野うるさいよ?(笑))

GM:舞祈はレヴィの殺し文句(レヴィ:いや、だからそんなつもりは……)に顔を赤くします(笑) 「れ、レヴィさん……もしかして女の子口説く時にそういう事言うタイプなんです?」

レヴィ:「ん? ……口説いた覚えは……ないかな、うん」

GM:「……レヴィさん、今度から女の子と話す時気をつけた方がいいですよ。いつか刺されます」と、冗談半分、マジメ半分で舞祈が言います

レヴィ:その調子に軽く苦笑するよ。「気をつけるよ。君が過剰なだけな気もするけど」


GM:いい雰囲気で終われましたね。次は燈子さんが立風から連絡受けるシーンでいきましょうか。



燈子ED 立風からの知らせ


チーム:ガルムとしての活動を終えた燈子の携帯端末が、静かに震える。ディスプレイの連絡先は見覚えがないものだったが、相手は誰なのかは、予想するまでもない。

立風雄二郎……"復讐"という同じ目的の、共犯者めいた関係――その彼の口からもたらされたのは意外な進展と、燈子にとっての好機だった。


GM:じゃあ、そうですね。冷凍施設から解散したあたりで、燈子さんの携帯が鳴ります。

燈子:辺りに誰もいないのを確認してから出る。「もしもし」

千早:すごくぶっきらぼうなもしもしに違いない……


※ぶっきらぼうに出る(コマンド技)


GM:「どうやら一段落ついたようだな。こちらからの連絡が滞ってすまなかった」と、ノイマン特有の話の早さで立風が言います。

燈子:「いや、いい。そちらの方は異常なかったんだな?」

GM:「キミ達に差し障るような事はなかった。山本氏は無事だが、あまり有用な情報源とはならなかったのでこれから病院にでも戻すつもりだ」

GM:「……さて。それとは別に1つ、いい知らせがある。もう1つ……いいか悪いか、判断がつかない知らせもあるのだが、どちらから聞きたい?」

燈子:「判断がつかない情報を先に」

GM:「助かる。いい知らせは後に持っていきたい性分なんでね」と少し茶化しながら。「フレイ・シルフォニア……ようは、水星、キミの上司なんだが。既に俺の存在に気づいていたらしくってな。接触した」

燈子:「そう……流石に、ということか。それで奴はなにかした?」

GM:「いっそ恐ろしくなるぐらいに、こちらへ友好的だったよ」と、肩をすくめる気配

燈子:「そう……」 また、奴はそうなのか。腹の内が読めないな。

GM:「取引、という表現でいいのかわからないが……ドール・マスターへの情報と引き換えにガルムに協力するように要請された。出来高制らしくてな」

GM:「それで今回は裏方で色々動かせてもらったんだが……それとはまた別に少し厄介なやつを押し付け……いや、任されてな」

燈子:お? 「任されたというのは何を?」

GM:「エージェントだ。素行に問題なければ、ガルムに新しく加わえる予定だとか何とか言われてな。そいつの試用も兼ねてだった。……ちなみに、水星。キミも面識のある人間だ」

燈子:「いやな予感がするけど……そいつの名前を聞きましょうか」

GM:「聞かない方が……いや、いいか」と、ため息をつきつつ。「――ジョン・ドゥローレンだ」

燈子:「……あれを、ガルムに加えるだと?」流石に驚き呆れる。

GM:「ああ。俺も色々な意味でド肝を抜かれた。戦力的にも、素行……的にも、問題なかった。ああ、問題なかった、ぞ」少し歯切れ悪く。

燈子:「フレイめ、何を考えて……おい本当か。本当に問題がなかったと言えるのか」 とてもそんな言い方じゃないよね? 歯の奥にモノが挟まったような言い方したよね?

GM:「問題なかった。こちらの言う事は素直に聞くし、戦力的にも問題なかった。……多少、やる気のなさがあった、と言いたいところだが……」

燈子:「言うことがあるならハッキリ言いなさい」

GM:「と、すまない。そうだな、簡潔に言うと……以前、立風組で雇っていた傭兵のパイロマンサーと……ジョンは因縁があるようでな。どうにも、ジョンの方がパイロマンサーの方に強い恨みを抱いているようだ。宥めるのに苦労した」

燈子:「まあ、アレは恨みを買っても当然の男よね」

燈子:ふう、と一息つきつつ。「つまるところ、ジョンがこっちに来たらパイロマンサーを餌にして適度に飼ってやればいいわけね」

GM:「そうだな。まぁ、やつ(パイロ)への因縁がある限り、ジョンはガルムへの協力を惜しまないだろう」

燈子:「なかなか悪くない話……と思っておくことにしましょう」

GM:「そう思ってもらえて何よりだ。さて、良いほうの話だが」


GM:「金城幸四郎とコンタクトが取れた。水星、キミと一度会いたいそうだ」


燈子:それにはちょっとドキン、とする。

燈子:しばらく考えてから、口を開く。「そう。なら、会うと伝えておいて――予定のすり合わせはCルートからあなたを通して、でいいかしら」

GM:「構わない」

燈子:「なら、そういうことで。……頼んだわ」 話を済ませて通話を切る。

GM:了解です。では、次はちひゃーにしようかな。


千早ED 増員


ティアナを救えなかった。それは、誰かを助けるための戦いを心がけ続けてきた千早にとっては、初めてともいえる失敗だった。

自分の盾は仲間を守るためにある。だけど、それだけじゃあない。敵対した者の中には、きっと更生できる者だっているはずだ。

ティアナだって、その1人だったはずだ。それなのに自分は何もできなかった。千早の気分は沈むばかりだったが……


GM:……どの辺にしようかな、支部に帰って来た感じでもいいかな?

千早:そうですね。支部内の休憩スペースあたりで、落ち込んで項垂れている感じでしょうか……

GM:あ、わかりやすい画像どうも(笑)


※セッション中にわかりやすい画像に変えてくれるプレイヤーの鑑。なお、めっちゃ落ち込んでいる画像でした。


GM:では、ズーン……と、落ち込んでいる千早に対して気さくに声をかける男性がいます

GM:「よう、お嬢さん。また会った…………って、ずいぶん落ち込んでいるな」

千早:のろーっと顔を上げます。見覚えがあるんだよね

GM:ええ。さらりと気さくに声をかけてくるのは、ジョン・ドゥローレン。かつて、キミと燈子がタッグを組んで解決した事件の主犯、もとい元脱走者ですね。

千早:「ああ、これはこれはジョンさんではありませんか。おひさしぶりです、おげんきそうでなによりです」とアジの開きのような眼をして答えますね

GM:超淀んでおる……(笑) 「お、おう。……本当に死んだ魚の目みたいなのしてんな……なんだ、任務でも失敗したのか? お気の毒様」

千早:「任務、失敗……あぁー……うぅ……失敗でもないんですよね。他の人達はそう思ってるんですよね……」ずーん

GM:「怪我人でも出したのか?」 ピッ、ガチャンゴトン ピッ、ガチャンゴトン  スタスタ、トン

GM:「ほら、奢ってやるからこれでも飲んで元気出せ」と、ジョンは千早に奢りで……コーンポタージュの缶をトン、と置いておきます

千早:「怪我人だったなら、まだ助けようがあるじゃないですか……」

GM:「……死人の方だったか。ご愁傷様」

千早:とりあえず非常にゆっくりとした動作ではありますがコンポタを開けて飲みます。「お気遣いありがとうございます、頂きますね」お礼はちゃんと言えるし


※だがしかし、ベンチをテーブルにして地面に膝をついて突っ伏している感じの姿勢である。いるよね、変な姿勢で座ったりしている人。


GM:「……その姿勢逆に疲れない?」と、ジョンが呆れつつスプライトを飲んでいる。「察するに、お嬢さんやっぱり失敗とかそんなになかった感じなんだな。そりゃあ、ヘコむか」

GM:「お嬢さん、この仕事向いてないんじゃない? この前の時もそう思ったけれど」  さらりとグサッとくる発言

千早:ぐさっ……ぐぬぬ。「……ところで」

GM:「ん?」

千早:ガバッ!と起き上がります。「なんであなたが今ここにいるんですか!? まさかまた脱獄を……!」ビリビリと電気を出します。

GM:ピカチ○ウかな? 「あ、そこ? 今更そこ?」 どうどう

千早:「ええい! 話をすり替えるんじゃありません! 拘束します!!」 掴みかかります!

GM:「おおう待った待った! 日本支部長補佐様から直々に交渉されたんだって! 今、その、なんだ。 更生真っ最中!」

千早:「問答むよ……支部長補佐? 更生中……?」力を弱めます

GM:「だから俺悪くない。ノットエネミーオーケイ?」 グギギ、と押し返しつつ 「ああ、フレイ日本支部長補佐って言った方がよかったか」

千早:「むむ、そこまで言うのなら。でも、もしフレイ教官の名前まで出してこれが嘘だったなら」

GM:「お嬢さん意外と抜け目ないっていうか用心深いのな……何なら直接本人様に伺ってみればいいんじゃないの? 俺、やましい事ひとつもないし」

GM:「あ。そうそう。たぶん次の任務からそっちの……ガルムだっけ?に配属になるんでひとつよろしく、先輩」

千早:「いえ、そこまでするには……って、え? え?」

GM:「ん? お嬢さん、ガルム所属だろ?」 スプライト飲み終わったんで、きちんとゴミ箱にぽいちょ

千早:「えっと、話が呑み込めないのですが……ユー、ジョイン、ガルム?オーケイ?」

GM:「オーケイオーケイ」

千早:「オウ、ヤー」


※謎の英会話


GM:「どうでもいいけど、お嬢さん発音いいね?」

千早:「一応一通り勉強はしたので、って話はそこじゃなくって……ガルムチームに、ジョンさんが!?」

GM:「ええ……? いや、さっきからそう言っているじゃない? ガルムってアレだろ。世直しチーム的なサムシングだろ? 何もおかしくないだろ?」

千早:ぽかん、とします。

GM:「お嬢さん?」

千早:がしっとジョンさんの手を握ります!

千早:「やっと、あなたもやっと……! その力を正しく使宇ことに決めたのですね!」ジョンさんは更生した! 万歳!

GM:「ああ、うん。そういう事になるな。悪人とかめっちゃ懲らしめたいお年頃だよ俺?」サムズアップしてみる。

千早:「きっとわかってくれると信じていました! これから一緒に頑張りましょうね!」ぶんぶんと手を振ります。

GM:「おう。よろしく先輩! あっ、パイロマンサーとか名乗る人間の屑がいたら教えてくれ。地球の裏側からでもすっ飛んで来てぶっ……ぶっ倒すから!」 握手しつつ、もう1度シャキーンとサムズアップ

千早:「パイロ……ふっ、ふふふ……あの人にはいろいろと借りがありますからねぇ」

GN:「……お嬢さんも、あいつに恨みがあるクチ?」

千早:「恨みではありませんがああいう手合いを放置してはいけません!」

GM:「よく言った! それでこそガルムだ!」 さらにしっかり握手。あれ、ちーちゃんに引きづられて本当にジョンが更生しちゃいそう(一同笑)

千早:あれ? ジョンさんってやっぱりいい人じゃあ


※ちょろいと思いつつも、本当のほんとにいつの間にか更生していそうだな、とGMは思ったのであった。
メンテ
EDフェイズ2 ( No.16 )
日時: 2016/03/18 20:42
名前: シャウト

GM:さて、次は直衛ですね。個別のEDはこれで最後ですが……施設からの解散後、そうですね……

GM:竜司と以前、行った事のある……N市全体を見渡せる丘の上とかで落ち合うとか、どうでしょう。

直衛:それで行こう。春日竜司からの連絡を受けて、丘にやって来たのだ

GM:了解。では、丘の上で竜司は、いつもの男装の姿で直衛を待っている


直衛ED "八"剣直衛


GM:「……本当に来るとは思わなかった」 そう言いつつも、竜司は直衛に微笑みをむけます。

直衛:「キミと会話がしたかったからだ。それに、もし何か仕掛けるのならば、キミならばいつでもやれたはずだ」 

GM:「買い被りすぎだ。件の怪物は、倒したようだな……けど、それにしては随分と浮かない顔をしている」

直衛:「ああ、倒した。だけど、怪物ではない。彼女はティアナだった――僕の、仲間だったんだ」

GM:竜司は、目を見張ります。「自分が元、ナンバーズであった頃の記憶が戻ったのか、直衛」

直衛:その言葉に頷く。「死の間際に、ティアナが思い出させてくれた……僕は、ナンバーズのエイトだ」

GM:ざぁ、と辺りの木々が風に揺らめきます。「それを知った今、キミはどうする。直衛」

GM:「ボクと一緒に、来るか?」と、含みのある言い方ですが、そう言います


差し出された竜司の手を見つめながら、直衛は情景をひとつ思い出していた。

実験施設内の食堂。直衛を含めた何十人かの10歳にも満たないような子供達。彼らは度重なる実験により疲弊しつつも、仲間達と楽しげに食事をしている

直衛の隣には、金髪碧眼の少女がいて、何事かを話している。声も何を言っているかはわからないが、直衛を気遣っているようだ。

その彼女の姿は……幼いものの、以前あったナンバーズの少女、ゼロに似ている。見れば、幼い姿ではあったが、シックスと、ナイン、そして……ティアナの姿も、ある。

直衛は確かに仲間の輪の中にいた。皆でとる食事はいつも……温かかった


直衛:(記憶が晴れていく。ずっと忘れていたが、今なら分かる。僕たちは、確かに仲間だった。……そういえば、彼女は、グロリアは)


グロリア。ティアナが今わの際に、遺したその名前。

直衛にとってはその名前は、その少女はかけがえのないもののはずだった。

だが、その名前と記憶の中の大切な誰かの容姿が、未だ結びつかない。


GM:キミと親しい間柄だったグロリアはキミのすぐ近くにいた事でしょう。或いはそれはさっきの情景の中で、既に、再会していたのかもしれない……

直衛:「グロリア……」と呟く。彼女だけが欠けている。大事な、大事な仲間だったはずなのに

GM:グロリア、という呟きを聞いた竜司は、少し申し訳なさそうな表情で手を引きます

直衛:そして、春日竜司と会話していることを思い返す。「……すまない。まだ、記憶が完全に戻ったわけではないんだ。今も、フラッシュバックしていた」

GM:「そのようだな」と、瞑目しつつ 「直衛。辛くは、ないのか。キミが本当にそう望むのなら……私は、ナンバーズに、ドール・マスターに掛け合う事もできるかもしれない」

GM:「ナンバーズ達の事情も、キミの欲望(ねがい)も、どちらも多少なりとは知っているつもりだ。キミ達のすれ違いは……見ていて、私も辛い」

直衛:「僕の、欲望(ねがい)か」確かめるように呟きながら。「僕の欲望はフレイの……フレイの欲望なんだ。フレイは、この世界を変えると言っていた。ならば、僕たちが手を携える日が来るのだと、そう信じている」

直衛:「……だけど、それはフレイと共有した欲望だ。僕だけの欲望とは……違うのかもしれない」


直衛は静かに語る。

「記憶を取り戻すと同時に、あの日抱いた欲望を思い出した。僕は、仲間を救いたい。そして……あの日、僕たちを陥れた存在を」

握り拳を、直衛はつくる。

「僕自身の手で、破壊したい」

GM:「なら、どうする、直衛。両方を叶えるか。或いは……どちらかを、犠牲にするか、だ」

直衛:「決まっている。僕は、もう取りこぼすことはしたくない。両方を叶える。そのために、キミの話を聞かせてほしい」と春日竜司の手を取る

GM:では、直衛に手を取られた竜司は少し動揺したような素振りをしつつ、苦笑します。「ずいぶんとキミも欲張りになったものだな、直衛」

直衛:「そうでなければ、この場には来ていないよ」

GM:「それもそうだな。しかし、何から話したものか……ナンバーズについて、どこまでを知ってるんだ?」

直衛:……ゼロ、イレヴン、シックス(フレデリカ)、ナイン(イゾルデ)、グロリア、ティアナ、そしてエイトが既出のナンバーズか

燈子:ゼロは元々テンだったけど、10から1がとれて0になったんだな。

GM:燈子さん、ある意味それは惜しい……(燈子:えっ)

レヴィ:39が一番強いんだろ、知っている。


※39は希望という名の殺意の数字(遊戯王話)


直衛:「知っている、というよりは思い出した記憶の方が多いな。賢者の石量産計画の被験者だったこと……」と、ミドルとかで得た情報を。

GM:「そうか。賢者の石との関わりの事は既に思い出していたか……それならば、私の知っている限りで今のナンバーズについて知っている事を話しておこう」

GM:「まず、ナンバーズは現在7名……0も含めれば8名が生存している。0、6、7、9、11、12、13、14……この8名だ。このうち、13だけはどこにいるかも、生死も不明だ。おそらくは、生きているだろうとは聞いたが、な」と、少し含みがあるような言い方をします

直衛:僕も含めば9人……いや、賢者の石が無いから欠番か?

GM:直衛、エイトは既に除外されて考えているでしょうからね。現状は8名ですよ。0と、生死不明の13も除外すれば6名だけども

直衛:「そうか……生き残った仲間は、それだけか」 と目を瞑る。多くの子どもたちが集められていたあの光景が再び思い浮かぶ

GM:「ああ。……彼らナンバーズの目的は2つ。まず1つ目が、主であるドール・マスターの護衛。これは私のような、ナンバーズ以外のものも一部が協力している」

GM:「ドール・マスター……彼女には、敵が多い。ナンバーズ達のいずれも手練だけれど、それだけでは護りきれないこともあるだろう」

直衛:「なぜ、ドール・マスターはナンバーズを集めているんだ。ナンバーズは不要と判断されて、廃棄が決定していたんだ」

GM:「ああ、確かにキミの言う通り……ナンバーズ達は不要と判断された。賢者の石の量産計画の首謀者だった――マスターレイスに、そう判断された」

GM:「けれど、ドール・マスターはナンバーズ達に救いの手を差し伸べた。そのおかげで、今も何人かの力あるナンバーズが生き残った」

直衛:マスターレイスか……だけど、ドール・マスターのことも気になるな。 「春日竜司。ドール・マスターについて詳しく話して欲しい。ドール・マスターの記憶は欠落している」

GM:それでは、竜司はそう言われて……むぅ、と少し複雑そうな表情になります。「すまないが、ドール・マスターについておいそれと話す事はできない。私の警護対象でもあるからな……」

GM:「けど、そうだな。彼女は医療関係について非常に深い造詣を持っている。……妹も、舞祈も、ずいぶんと助けられた」

直衛:「彼女、女性か……やはり、記憶を取り戻すには至らないな」

GM:「すまない。……だが、いずれ会う機会はあるだろう。彼女は多忙で……仕事を、選ばないから」

直衛:「仕事を選ばない。それは、非合法な手段に出ることも厭わないということか」

GM:「それもある。だが……そうだな。おそらく、その本当の意味を知ればおのずと、彼女の正体にたどり着くだろう。彼女が、FH内部にも敵を多く抱えている理由にも」

直衛:「そうか……では、チーム:ガルム、いやフレイはドール・マスターを敵と認識しているが、ドール・マスターはどう認識しているんだ」

GM:竜司は少し考えるように。「そうだな、それは私ももっとも、危惧していた事なのだが。今のところ、ドール・マスター自身はチーム:ガルムに対して何かをするという動きはない。それ以上に、彼女自身の仕事に追われているというのもあるのだろう」

直衛:ふむ。あとは、そうだな……春日竜司は、フレイとドール・マスターのどちらの味方に……では答えは決まっているか。その両者をどう思うか

GM:……ドール・マスターに関してはそうですね。話ぶりからして恩義を感じつつ、尊敬、というよりは畏敬にも近い念を抱いている印象を受けました

直衛:僕にとっては、フレイは命の恩人(救ってもらった経緯はあやふや)、ドール・マスターは記憶にない(フレイの敵)

GM:打倒ドール・マスター(敵とはいってない)を素でやるのがフレイのおそろしいところ

直衛:フレイの命令なら聞く。が、僕もレベルが上がってきたというか、他の人の子だったのでバッジが無いと命令を無視するかもしれない

GM:お前ポケモンかよぉ!?(一同笑)

直衛:冗談だ(笑) フレイに関しては、どうだろうか。

竜司:あー…………フレイに関してはですね。竜司はチラッ、と直衛の表情を気にする素振りを見せつつ。尊敬している。いずれは到達したい目標だとか、なんというか、言葉を少し濁します

直衛:敵愾心は抱いてはいないか。では、これで最後の質問にしようか。「春日竜司。キミは、僕に関しては、どのような思いを抱いているだろうか」

GM:おい最後にすごい爆弾ぶっこんできたな!? では、フレイに対する印象〜に続けてだったので、少しだけ表情が赤くなる。「質問の意図がよくわからないのだが、直衛?」

直衛:「言葉通りの意味だ、春日竜司。キミは、僕にどのような感情を抱いているのか知りたい」フレイとドール・マスターに対するスタンスは分かったので、僕へはどう対応するのか、その指針となる考えが知りたい

GM:えーっと。長考しつつ(まぁ、素直に言うか) 竜司はぽつりとつぶやくように 「大切に思っている。その、……き、キミはボクにとってはかけがえのない好敵手だし、それに……」

GM:と、そこで竜司の方の携帯端末が振動します。竜司がビクーッとなりますね。驚いた時の猫のソレに似ている

直衛:僕は春日竜司を凝視する。その言葉の続きを、僕は待つ

GM:「……で、電話みたいだから、でる、ぞ」と、逃げるようにササッ、と少し遠ざかります

直衛:頷く。待とう

GM:聞き耳……もとい、知覚振ります?

直衛:まだらの紐か獣の直観でボーナス付かないだろうか

GM:うーん。+2で。バックトラック後侵食率でどうぞ

直衛:ありがたい。しかしそれでも知覚は3個ダイスか……判定しよう。(ころりんちょ) 達成値は11だ。

GM:抜け目ありませんね……ふむ。相手からの話し声は内容までは聞き取れませんが、女性のものですね。直衛が知らない女性の声です

GM:「分かっている。用事がそれだけなら、切る」と、竜司は手短にそう言って、切ります。紐経由で見ているので分かりますが……先ほどまでの、直衛と話している時とは打って変わって、険しい表情です

GM:「……すまない、直衛。もう行かなくてはならないようだ」

直衛:「……任務か?」 ドール・マスターの、とは聞かない

GM:「ああ、そう、だな」と歯切れ悪く。「話が中途半端になってしまってすまない。また、会おう」

直衛:「ああ、また会おう。……ドール・マスターにも伝えておいてくれ」

GM:「……ああ」背中を向けます。

直衛:……その背中に声をかける。「春日竜司、キミが僕をどう思っているかはよく分からなかったが、僕はキミのことを好ましく思っている」


「エイトではない、八剣直衛の仲間だ」


その言葉を聞いた竜司は、足を止める。


GM:竜司は背を向けたまま……少しだけ笑んでみせる。「……そうか。ボクも、キミの事が好きだよ、直衛」

GM:やわらかい声で、どこか寂しさがある声で言ってから、竜司は立ち去っていきます

直衛:その背が見えなくなるまで見送る。「支部に、戻るか。Aフレームの整備が必要だ。帰るぞ……アマテラス」とどこか声が柔らかくなる

GM:(直衛の心境も変化しつつあるなぁ……)了解です。では、最後に……なんか恒例になりつつある燈子と直衛のOHANASHIタイムへ。



直衛&燈子共同ED  直衛の欲望(ねがい)



燈子:じゃあ、場所はいつものブリーフィングルームで。直衛が来たら「まぁ、座れ」と言うよ。

直衛:よく分からないが、呼び出しを受けたようだ。ディメンジョンゲートから登場する。やはりこれは便利だな。(GM:ドアから入れ、ディメゲ使いのPC1よ……(笑))

燈子:予想の範囲内なので眉一つ動かさず着席を促す。

直衛:では、椅子にゲートを開いて座ろう。(燈子:ぶはっ! なんで椅子に座るだけなのにゲート開いてんだよ!?(一同笑))


※ダイナミック着席。これには燈子も苦笑である。


燈子:だからhokuさん隙あらば笑かしに来るのやめろって(笑) ……こほん。 「私がお前に聞きたいことはわかっているな? ナンバーズとお前の関わりについてだ」

直衛:「ナンバーズとは、僕だ」と、端的に答える。

燈子:「そうか。記憶が戻ったのはあの時が最初か?」 

直衛:「そうだ。ティアナが、仲間がその命を持って僕に思い出させてくれた」

燈子:「……お前が私やガルムを謀るつもりがないのはわかる。だから私にとって懸念すべきことはひとつだ」


「八剣。お前はナンバーズが敵になった時、これまでのように戦えるのか?」

案じるわけではない。だが、戦力とならないようならば困る。

暗にそう言う燈子に対し、直衛は迷わずに頷いた。


直衛:「フレイの障害となるならば、ナンバーズが相手でも戦う。だが、殺すことはしない。命令と言われてもその命令は、聞かない」

燈子:「そうか……」 しばし黙考してから

直衛:「僕は、己の欲望(ねがい)も思い出した。ナンバーズを、仲間を守ることだ」

燈子:……仲間、か。「わかった。ならひとまずはそれで良い。一度言い出したら聞かないタイプだろう、貴様」嘆息しながら。「話は以上だ。もう行っていいぞ」

直衛:「そうか。ではその前に、水星燈子に聞きたい」

燈子:「なに? 気が向けば答えるけれど」

直衛:「キミは、仲間を殺されたと聞く。仲間を殺害したものを、キミはどうする?」

燈子:「――殺すわ」 目から人間らしい感情の色を消して、短く答える。

直衛:「僕は、仲間を、ナンバーズを守る。だから、ナンバーズを貶めた者は見つけ出して、必ず破壊する」

燈子:「結構なことね。ガルムの目的に逆らわない限り、好きにすればいいわ」 私も、お前も。 

直衛:「そうか……ならば安心だ」

直衛:「……キミの道と、僕の道は恐らく重なるだろう。その時、僕はキミに協力しよう。それだけだ」

燈子:「そう。なら、その時は協力させてあげるわ」 と尊大な口調で言う。

直衛:「その時は、手を取り合って戦えることを願う。水星燈子」 

燈子:じゃあ、直衛が消えた後に一言。「手を取り合って、か。お前は私の手を――私はお前の手を――取れるのかしらね」

GM:燈子にとっては直衛もある種の復讐相手ですからね……。さて、これでEDも終了ですね。お疲れ様でした!

一同:おつかれさまでーす!
メンテ
幕間1 ( No.17 )
日時: 2016/03/18 23:52
名前: シャウト

幕間  沈みゆく心


乾いた音が室内に響き渡った。

ミストは叩かれた頬を押さえながら、申し訳なさそうにこちらを見る響子から目を逸らす。

この程度の暴力……平手打ちの1つなどミストが受けてきた"教育"と比べれば暴力というのもおこがましかったが――どちらかといえばそれ以上に恐ろしかったのは、
眼前で苛立ち、冷徹な視線で糾弾してくる自分達のリーダー……日下部の存在だった。


「今回貴様には失望させられたぞ、"奈落の呪縛(アラクニド)"……被検体20の確保に失敗、それだけならまだしも……この俺の許可なくナンバーズどもと交戦、さらにはリミットの解除するとは」


ミストは唇を噛み締める。普段ならば多少の失敗、持ち前の軽口を交えながらでもかわしてしまうのだが、今回ばかりは反論の余地もない。

だが、腹に据えかねたのか1歩踏み出そうとした日下部からミストを庇うように、響子が割って入った。


「まことに申し訳ございません、マスターレイス。ですが、これ以上は……ナイトフィールド様自身、能力使用の反動が収まっておりません。どうか、ご容赦を」


「貴様に意見を求めたおぼえはないのだがな、"ミステルティン"」


吐き捨てるかのようにそう言うマスターレイスに対し、響子はもう1度誠意を込めて頭を下げる。


「ふん。……まぁいい。貴様らのこれまでの功績に免じて、今回はこれ以上は不問にしておいてやる。だが、次はない。特にリミッターの件に関してはな」


ミスト達の返事を待たず、マスターレイスは背を向ける。


「貴様はあと数日は謹慎だ、アラクニド。神城グループにはダウト、そして……"メンタルドレイン"を使う」


「……っ。あいつを?」


ミストさんっ!と小声で響子が抑えてくる段階でようやく、ミストは自分の失言に気づいた。

そしてそれに対し、ゴミでも見るような視線でマスターレイスは応じた。


「貴様の失態を考えれば妥当だと思うがな、アラクニド。もっとも、貴様がアンプルを没収されてもいいというのならば、貴様にすぐさま汚名返上の機会をくれてやってもいいが……どうする」


「……ぁっ」


辛辣なその言葉に、さっ、と青ざめたミストを見てようやく溜飲を下げたのか、卑下た笑みを浮かべてマスターレイスが肩をゆらした。


「ククッ……そう青くなるな。流石に貴様らにはまだ役に立ってもらわなければ俺も困るんでな……。せいぜい、この俺の言葉通りに身体を休ませておくことだ。ミステルティン、貴様に監視は任せるぞ」


少量の安堵を声に滲ませる響子の返答に満足し、マスターレイスはこの場を去った。

わずかに聞こえる足音が完全に聞こえなくなってから、ようやく響子は一息をついた。


「ミストさん……大丈夫、ですか?」


響子の声で、ようやくショックから立ち直ったかのようにミストの表情には血色が戻った。


「……ごめん、響子ちゃん。正直、助かったよ」


本心から言って力なくミストは笑みを返す。そして無意識のうちに胸元のペンダントの鎖をこわばった手で握り締めていたのに気づき、こわごわとそれを解除した。


「(……この中には、まだ使っていないアンプルが何個かある)」


自嘲気味に、ミストは心の中で笑った。

この胸の苦しみ、痛みは自分の中で渦巻く不安や焦燥からか、それとも、アンプルの副作用からか……もはや、どちらかさえミストにはわからなかった。



幕間  軌道修正



「勝手なことをしてくれたねぇ、シックス」


自分達のセーフハウスへの道中、すれ違い様にその言葉を聞くよりもはやく、イゾルデはその言葉の主に槍をつきつけていた。


「イレヴン……」


「そうコワイ顔しないでよ、ナイン。……別に責めるつもりはないんだよ。ただの愚痴だからさ」


槍を怖がる素振りも見せずにアルビノの背の低い少女はシニカルに笑む。


「って、ああ、そっか。大丈夫だよ。この姿だけど"コレ"は端末……ただの従者だから。流石に戦闘後に不用意に近づいたりはしないよ。怖いからね」


そう言いつつも見せびらかすようにクルリとスカートを翻してみせるイレヴンに、ナインとは対照的に余裕の面持ちでシックスは微笑んだ。


「私の妹をいぢめるのはそのくらいにしていただけますか、イレヴン。……ティアナのデミクリスタルを回収しなかった事に文句を言いにきたわけではないのなら、立ち話もなんですからお茶でもしていきますか?」


本気でそう言ってきているであろうシックスに苦笑半分でイレヴンは肩をすくめた。


「従者とはある程度感覚共有しているとはいえ、それじゃあせっかくの紅茶の味がわからないからねぇ。この従者も急場しのぎだし、また今度ね」


わりと本気でちょっと残念そうな表情をするシックスに対し、イレヴンは困ったような表情で言った。


「それよか……フレデリカ。やっぱり、1度こっちに来なよ。気を遣ってくれているなら……まぁ、ありがたいんだけどさ。私も先生も……」


「それには及びませんよ。最近は、イゾルデも調整が上手くできるようになりましたし……不備はありませんよ」


でもさ、と言い募ってくるイレヴンを制しながら、フレデリカは微笑む。


「別に、貴女や先生に遠慮をしているわけではありませんから。気にしなくてもいいのですよ。ね、イゾルデ」


同意を求められ、イゾルデは逡巡するようにイレヴンを一瞥しつつも、小さく頷いた。


「それとも、エイトの事でやりにくくなるから私には動いて欲しくないのですか?」


どこかとぼけたような物言いから一変、核心をつくようなその先手の打ち方にイレヴンは心中でギクリ、とする。

……わかってはいたことだが、どうにもやはりシックス、いや、フレデリカにはかなわない。観念したかのようにイレヴンは、せめてもの抵抗か口を尖らせながら愚痴た。


「別にそーいうんじゃあないんだけどね。面と向かってってわけじゃあないけど嫌いって言われた事なんて全然これっぽちも気にしちゃないけど。そういうわけじゃあないけどさ……」


いつの間にかほほえましげにこちらを見てくるフレデリカに若干の苛立ちを覚えつつ、観念したイレヴンは開き直る事にした。

……もとい、逆ギレするという方が正確なのかもしれない。


「……あーっっ! もう! せっかくこっちで色々手回ししたのになんか色々台無しじゃない! 特にマスターレイス! お願いだからもうちょっと慎重にしてよ、フレデリカのバカ!?」


「なっ……バカとはなんだ!? 訂正しろカノン! 姉様はこれほどまでなくカッコよかったじゃないか!?」


「違うそうじゃない! 私達の立場のことっていうか先生の立場のこと! わかっているくせに脳髄反射でシスコン発揮すんなこのポンコツシスター!」


「ぽ、ポン……ッ!!」


真っ赤になって涙目で何か反論をしようとしているイゾルデを見て、ようやく往来である事を思い出したイレヴンは慌てて周囲を見渡した。

しかし、あれだけの大声で叫んだにも関わらず周囲の人々は特に気にした様子もない。どう考えてもフレデリカが何らかのエフェクトでカバーしているわけだったが、当の本人がしれっと一番理性的だったのでイレヴンはさらにムカついた。

そして叫んだためか、イレヴンは一気に冷静になったのだった。


「……こうなった以上、軌道修正せざるをえないのは仕方ないとして。これからどうするつもり、フレデリカ? まさかとは思うけれど」


「そのまさかですよ?」


悪びれもなく言ってくる彼女に対し、イレヴンはおおいに戦慄した。


「せめてあと1週間……待ってくれない? い、今、すぐに動いてもらえそうなのって、トゥエルブとあとフォーティーンぐらいで……セブンが今、ちょっと」


「ダメです。1週間も待てないです」


いつも通りの微笑みでやんわり断ってくるフレデリカに対し、イレヴンはため息をつき、そして折れざるをえなかった。


「わかった。わかりましたから、あと1日せめて待ってください。それでフォーティーンが十分に動けるようになるから。それでいきましょう……」


「……そうですね。それなら、いいでしょう。ありがとう、カノン」


本気で感謝の言葉を述べてくるから、本当にたちが悪い。……もっとも、本当に感謝の言葉を述べるべきなのは、こちらなのかもしれないが。

イレヴンは胸中、複雑になりながら。それでも、知らぬうちにフレデリカに勝手に動かれるよりかはだいぶマシなのだと思い直す事にしたのだった。
メンテ

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