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ブラインドリプレイ2.5話 『悪霊』
日時: 2015/08/20 21:04
名前: シャウト

リプレイをあげるマン
メンテ

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ブラインドリプレイ2.5話 プリプレイ ( No.1 )
日時: 2015/06/19 00:47
名前: シャウト

母親の愛は盲目的だ。しかし母親以外に誰が、人間が人間を愛し得よう。


                         ――――野間宏[のま・ひろし](小説家・評論家・詩人、1915〜1991)


2015年の4月末、GWを控える頃……


GM:うーん……。結局、全部乗せするしかないか。


前回のブラインド第2話から既に1年ほどが経過していたため、リプレイの筆者ことGMのシャウトは話を進められるだけのシナリオを欲していた。

実のところは、去年末にショートシナリオ形式のセッションを2本ほどやりたかったのだが、諸事情(勤務時間的な意味で)で断念せざるを得ず……

されど、今後の展開的にはショートシナリオで出す予定だったものを全部没るわけにもいかず、結果……


GM:ショート形式シナリオ×2+1話分のシナリオ……ま、まぁ、削れるところは削ったし大丈夫でしょ! へーきへーき!


グダグダにならなければいいが……そう思いつつ、GMは掲示板にシナリオのトレーラー、ハンドアウトを投下したのだった。



――少し経って。GW終了後



GM:ああ、やっと、GWが終わったんやな、って……


セッション開始当日、GMは口から軽くエクトプラズムを吐き出しながらそう言った。

GW、それは大半の人間にとっては待ちに待った大型連休である。……そう、一部を除いては。そしてGMは一部の方に属する。


GM:皆GWで休んだ後、2週間ぐらい働き詰めになればええねん……

ベネティクト:じ、GMのソウルジェムが黒ずんでるぅ……大丈夫?(笑)

hoku:おっ、大丈夫か? 大丈夫か?

GM:(大丈夫じゃ)ないです(笑)

白う:(GMの休暇的な意味で)一番いいのを頼む。

GM:ほんとそれな……とまぁ、皆さん集まったようなので始めていきま……ん? そると? 微妙に反応ないけど大丈夫?

そると:あ……えっとぉ。ごめん、大変いいにくいんだけど。……キャラシーのデータ無くしちゃった。

GM:……ファッ!? あ、そっか……そういえば一度掲示板のデータ飛んじゃったんだっけ。

ベネディクト:ああ、そういえば……


実は、ちょうど1年ほど前、このリプレイを掲載しているチェシャ狼のねぐらで掲示板が一時的に使えなくなる → データ全部飛んじゃう という事件が発生していた。

そるとの場合、キャラシーのデータは掲示板に載せてあった分だけだったらしく、今回、完全にキャラシーを紛失してしまったという事になった。


GM:ううん。まぁ、なくなっちゃったものはしょうがないね……。千早のデータはリプレイ見ながらとかで再現できるだけしていきましょう。データ面、最初に作成した時に色々相談しましたしね。

そると:本当? ありがとう、助かるぅ……


実際、もう何年か前になるが千早のデータを作った際、GMはそるとと一緒に相談してデータ作成に1枚噛んでいた。ので、技能値とかの細やかな面もある程度再現できる自信があった。

ブラインドシリーズのプレイはオンセであるので、実際に集まった初日から実際にOPをプレイするまでには余裕があったのも不幸中の幸いだったといえよう。

……もちろん、リアセの場合でも無くさないにこした事はない。備えよう。


GM:ほいじゃま、思わぬトラブルもありましたけれども……ブラインドの第2.5話を始めていきましょうかね。まずはトレーラーの確認。


■トレーラー


神城グループの才媛、神城早月が失踪した。FHと協力し、レネゲイドへの研究を進める神城グループ――巷では、密かに黒い噂が蔓延っている。

曰く、神城グループは身寄りのない子供を集めて秘密裏に、非人道的な実験をしている。

曰く、会長である北条建彦は、実験で生み出された"怪物"を使って、反対勢力の"粛清"を行っている。

曰く――神城早月はそれらの実験に反対していたがために"粛清"されたのだ、と。

真偽を他所に、それを確かめる術もなく黒い噂は歯止めが利かず、溢れ出しては人々を不安に染める。

そして、それとほぼ同時期だった……月原朝芽、N市の高校に通う女子生徒の惨殺死体が往来で発見されたのは。


それはまるで"怪物"の存在を裏付けるかのごとく


ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ『ブラインド』


第2.5話『悪霊(Waste)』


世界が盲目を強い、なおアナタは何を見るのか



ベネディクト:おおぅ。貴重な、月原さんが……。

GM:ごめんね、ベネさん。月原さんが何かと色々探っていそうな一般人ポジとして最適だったから……


※ここでGMが謝っているのは、ベネディクトさんがGMを務める別キャンペーンの「ワールド」シリーズでも月原さんが登場するためである。

 このブラインドはエンドラインを舞台としているのだが……実は、ワールドの方もエンドラインを舞台としている。


ベネディクト:いやまぁ、ブラインドとワールドは別物だろうし……何より納得できるといえば、できる(笑)

GM:そう言ってもらえると助かります(笑) では、直衛から順にハンドアウトを確認していきますね。


八剣直衛用ハンドアウト 

ロイス:春日ツカサ  推奨感情  尽力/猜疑心

ドールマスターの勢力……ゼロを始めとするナンバーズと名乗る少女達。そして、親友である春日竜司との敵対。それらの事柄は、キミの心を揺らがせる。

だが、キミのやるべき事は変わらない。フレイのために、その剣を奮い――"悪"を打ち倒す。そのための、Aフレームだ。

キミはAフレームの改造プランを詩織に相談するために、彼女の研究室を訪れていた。……そこには、先客がいた。


hoku(以下、直衛):よし、ここから切り替えるぞ……直衛になる、直衛になる。NNB……

GM:NNB?

直衛:直衛に なる ビーム

ベネディクト:ビームは自分にうて!?(一同笑)

直衛:アバッー!?(一同笑)

GM:(笑) 爆発四散してないで成長報告して、どうぞ


直衛:よし、僕だ。成長はAフレームのGを1上げて3にした。拡張された特殊兵装枠にはAI強化プログラムを装備。Aフレームを装備した僕がいる限り、味方へのバッドステータスは完全無効化される

GM:あ、とお知らせっす。このバステ、初期表記だと色々不都合なものが消せる予定だったんですが……ちょっと裁定がめんどくさかったんで、バステ限定にしました、まる

直衛:変異暴走のペナルティも消える……で良かったのかな、GM

GM:OKです。とゆーことで、無効化できるんは邪毒、硬直、放心、暴走……あたりだね。変異暴走もそれに該当することにしませう

ベネディクト:いやあ、それでもつえー……

直衛:フルパワーアタックの行動値0やギガンティックモードの武器破壊も無効化できるか交渉したが、ダメだった。今後に期待したい

GM:さらっとバラさないで!?(一同笑)


※怖かったです(小声) > 交渉


直衛:それと、調達を3上げて5にした。得た財産ポイントは全てAフレームのステータスアップに使用し、Aフレームの命中8、攻撃力24、ガード値10となった

直衛:エフェクトは原初の紫:復讐の刃を1レベルで取得した。強化プログラムで暴走は無効化されるが、螺旋の悪魔の攻撃力アップは適用されるため、攻撃力を上げつつ復讐の刃で反撃できる

GM:螺旋の悪魔はウロボロスエフェ限定ですからねえ。単体で使用する事になる復讐の刃とのシナジーは本来ないんですが……キュマイラでありながら、ウロボロスでわざわざ原初経由で取る事でこれを解消していますね。ロックだぜアンタ……

直衛:100%前で攻撃力39で反撃できる。フルパワーアタックを組み合わせれば、50点超え。侵食値は高いが、その分の火力アップは望める

直衛:残りの経験点はイージーエフェクトに充てた。ウロボロスのまだらの紐、キュマイラの体型維持、共通イージーの超人的代謝の3つ。残りの1点で情報:FHを1伸ばして4

GM:アマテラスもありますが、余念がないですねえ。流石です。意味深なゼロやら出てきましたが、初期ロイスはそのままで?

直衛:初期ロイスはそのまま。僕の教官であるフレイと記憶の中の誰かに取得している。春日竜司やゼロは、代替にはならない

GM:ふむ……なるほど、了解です。直衛のシナリオロイスですが、OPで決めてもらった方がいいでしょうかね。って事で一旦保留かな。次はちーちゃんで。


楠木千早用ハンドアウト 

ロイス:ミスト・ナイトフィールド  推奨感情  懐旧/疎外感

立風組の一件後、様々な悩みを消化しきれずにいたキミはそれを振り払うようにいつも以上に鍛錬に励んでいた。エフェクト能力にもより磨きがかかり、防御、サポート能力共に今迄以上にチームに貢献できるようになる。その自負がキミにはあった。

とはいえ、相手はマスターエージェント。備えはいくらあっても足りない。装備を補強する必要性も考えて、キミは詩織に相談をする事にした。あいにく、詩織は外出中であったが――代わりに、なつかしい顔がキミを出迎えてくれた。


そると(以下、千早):ですぞー!

GM:成長はキャラシーの件もあるんで後回しにして……ってなわけで、今回の初期ロイスはミスト、もとい……ミーちゃんです

千早:でも、それって根本的な解決になりませんよね?

GM:そのミストさんじゃないから(良心) 2話の幕間読んでくれれば分かるけど、ミーちゃんは癒し系のかわいい系の女の子ですぞ。ですぞ!

GM:久々の再会だもんで推奨感情は 懐旧  されど、疎遠だったので 疎外感もありってな感じになってます

千早:んー、了解です。幕間は読みましたけれども……うーん。イマイチ性格が掴めないんですよね。実際にOPで見てから決めて大丈夫ですか?

GM:OKOK。大丈夫ですよー

ベネディクト:(ローだ。出会い頭にローキックをかますんだ……千早……)

GM:なんて事を吹き込みよる!?(一同笑) えー、じゃあちょっとはやいんですけれども、次は燈子のハンドアウト。


水星燈子用ハンドアウト 

ロイス:"異形の怪物"  推奨感情  尽力/嫌悪

UGN実験施設の任務から数日後、キミはフレイに呼び出されていた。チーム:ガルムとしての召集ではない事に疑問を覚えながら、キミはフレイから新たな任務を言い渡される。

神城グループの才媛、神城早月失踪事件の調査――その陰には巷で真しやかに囁かれている"異形の怪物"の存在が見え隠れしているという。

オーヴァード、或いはおそらく……ジャームの仕業か。既に、月原朝芽という名前の少女……一般市民にも、犠牲が出てしまっている。このまま放置する事はできない。


ベネディクト(以下、燈子):こっちの成長はシンプルに。シナリオ3回まで任意の武器を強化できる水晶の剣と、戦闘外の全ての判定でC値を下げられる天性のひらめきをそれぞれ2レベルで取得した。

燈子:自分の攻撃力と、多分直衛の武器も強化して、あとは判定に強くなった感じね。万能型に少しづつシフトしていく形かしら。

GM:燻し銀な感じの成長ですね。ですが、戦闘外とはいえ万能判定は心強そうです。リーダーは伊達じゃないですね

燈子:ええ。それと、固定ロイスだけど、師である金城幸四郎が生きてるとわかったので表に出ている感情をNの隔意からPの感服に切り替えておいたわ。

GM:前回の、立風雄二郎の発言を受けて、ですね。

燈子:そうね。少し希望が見えてきた。でも今後どうなるかはわからない。一層気を引き締めて鍛錬に打ち込んでいることでしょう。というわけで、成長は以上。

GM:了解です。燈子さんのシナリオロイスは、件の"怪物"に対してですが……ロイスの感情はどうしますか?

燈子:ふむ、まあこれは推奨感情で取って、ポジティブの尽力を表にしておくわ。ひとまず任務遂行を目標に淡々と。

GM:燈子さんもまたブレませんね。その意気やよし! では、次はレヴィ。


レヴィ・アビシオン用ハンドアウト 

ロイス:春日舞祈(かすが まおり)  推奨感情  好奇心/無関心

レネゲイドクリスタル――それは、レネゲイドが集合し、物理的な形で結晶した存在だ。キミの失われた記憶は、K-A1のレネゲイドクリスタルを見た瞬間、一抹のフラッシュバックを見せた。

記憶の中の、ウィスパーによく似た女性。そして、ウィスパー自身からのレヴィへの警告……レネゲイドクリスタルへの造詣を深める事が、それらの真意を解き明かすのだろうか。

1人黙考するキミに、舞祈が慌てた様子で飛びついて来た。どうやら彼女にとって大変な事が起こったらしい。キミは嘆息をすると同時に彼女の話を聞いてやる事にした。


白う(以下、レヴィ):成長は既存のエフェクト、リフレックスのLVと加速装置を1レベル上げたよ。リフレックスは一応、序盤の安定性。加速装置はより先手を取りやすく、だね。

レヴィ:そして、残りの30点でライトスピードとマグネットムーブを習得した。どちらも使い方しだいでは切り札になるエフェクトだね。ライトスピードは1シナリオに1回だけだけど、二回攻撃を可能とするエフェクト、マグネットムーブはシーンに1度だけ、範囲内の好きな相手をこちらのエンゲージに引き寄せるのさ。

GM:ライトスピードはらしいっちゃらしいですが、マグネットムーブは意外っていうか、シブいですね

レヴィ:1レベル分の経験点で立ち回りを引き上げられるなら悪くはないかなって思ったのさ。……上手く使う機会があるかどうかはわからないけど、ね。

GM:うむうむ、了解。……初期ロイスは変えますかレヴィさん(チラッチラッ

レヴィ:変化なしで(笑顔)


※2話連続でシナリオロイスになり露骨なアッピルも欠かさないのに関わらず、これである。そんなにお姉さんキャラのが好きか。


GM:むぅ。……まぁいっか! ではセッションを始めていきたいと思います。よろしくお願いします!

一同:よろしくおねがいしまーす!

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ブラインドリプレイ2.5話 OP1 ( No.2 )
日時: 2015/07/03 22:38
名前: シャウト

直衛OP 春日ツカサ


炎を自在に操る傭兵、パイロマンサー。ドール・マスターに仕えるナンバーズの少女、ゼロ。

彼らとの闘いを経て、Aフレームの戦闘データは昇華され、そしてそのAIであるアマテラスを次の段階へと導く。

太陽を印章とする女神の加護――新たなる力を得た直衛は、さらなる高みを目指して進む。

……その胸中に一抹の陰を落としながらも。


GM:さて、まずは直衛のOPからやっていきましょう。立風組、そしてドール・マスター陣営との一件から数日後。事後処理、フレイへの報告も済ませたキミは今、フリーになっています。

GM:鍛錬を欠かせないのはまぁ、直衛的には当たり前だと思うんですが……何か、したい事とかあります?

直衛:ならば、いつものように訓練をしているだろう。けど、今はAフレームの性能試験かな。アップデートされたAフレームに合わせるのは、僕の役目だ

GM:なら、それでいきましょうか。性能試験……っていえば、そういえば1話の時もやっていましたね。あの時とは違ってアマテラスもいるのでだいぶ賑やかですが。

GM:<マスター、次、右! あっ、ごめん間違えた左! ……ってあれどっちが左だっけ!?> 

直衛:模擬ターゲットを一振りで破壊していく。Aフレームは前回より仕上がっている。「問題ない。両方破壊する」と間髪入れず現れた右のターゲット諸共2体を両断する

GM:<あっ、そうか全部やっつけちゃえばいいんだ。マスターってば大天才ー! ……っていうかあたし、やっぱり戦闘だといらない子!?>

直衛:そして、最後のターゲットとして近接型のオーヴァードを模したターゲットが登場する。機動力に長けたタイプ

GM:では、そのターゲットは双剣を両手に構え、すさまじい速さで直衛に迫る! そして、直衛の虚をついたタイミングで直衛の身体を切り裂きます。が……

直衛:「いや、それは違う。あの機能を試すぞ、アマテラス」 レネゲイドの黒いオーラが僕を包む。演出螺旋の悪魔

GM:<あの機能…… ! りょーかい!> では、その黒いオーラに対抗するようにAフレームから輝かしい黄金の光が溢れ、さらにはその光は黒いオーラと融合して新しい力の渦を作り出します

直衛:Aフレームで攻撃を……受け止めはしない。そのまま、床に突き刺す。


「逃がしはしない。シフト・ヴォーティガーン」

Aフレームの刀身が蕩け、液状化し――触手の形状となって模擬ターゲットを捕縛する。

「稼働確認。……対象を破壊する」

一息に、直衛はAフレームの刀身でターゲットを刺し貫く。

それはこの世界に存在するどの狩人よりもおそろしく、そして無慈悲な終止であった。


GM:うぉぉ……思ったより悪役っぽい演出。では、ターゲットは全身を刺し貫かれて致命傷を負い……消滅していきます

GM:「……。さ、最終ターゲット沈黙。模擬戦闘、終了です」と、僅かにキミへの畏怖をその声色に滲ませながら、シミュレータを起動していた研究職員がそう告げます

直衛:「レネゲイドの暴走抑止、問題なく稼働している。レネゲイドによる攻撃転化エフェクトの効果も発揮を確認した。強化プログラムの実証試験は成功だ」

GM:「は、はい! 模擬戦にお越しいただき誠にありがとうございました、八剣様!」と、慌てて研究職員一同が頭を下げます。「申し訳ございませんでした。春日研究長は現在、Dフレーム修復にも尽力されておりまして……Aフレームへのフィードバックが遅れてしまった事をお詫び申し上げます」

直衛:「構わない。これが僕の役目だから」 いつものように無表情・抑揚のない声で言う

GM:「そう言っていただけますと、我々としても非常に助かります……! この後の予定ですと、春日研究長はしばらくお手すきになっておりますので、是非、今後の改造プランなどがございましたら直接お会いしてはどうでしょうか」

直衛:「わかった、そうさせてもらう」 その道すがら、アマテラスを褒めておこう。「アマテラス、追加した新機能は役に立ちそうだな。今後も頼む」

GM:<マスター、さっきの技、凄かった! っていうか、さっきまで新能力の事、ど忘れしちゃっていたけど……えへへ。あたしもこれで、もっとマスターの力になれるよね! ね!>と、アマテラスは実体化して直衛の周りをぐーるぐるわんこみたいに回ります

直衛:「僕だけの力じゃない。僕たちはフレイの剣にならなければならない。分かっているだろう」とそのまま実体化させておく

GM:<あっ……>と、アマテラスは一瞬、ふと我に返ったような、少し寂しそうな表情を見せてから  <うん、わかってるよ、マスター! コンゴトモヨロシクー!>と、晴れやかな笑顔で直衛の腕を取ります……と、そんなこんなで、詩織の研究室前までつきましたよ


GM:研究室の中からは、詩織と、もう1つ話し声がします。若い、女の子の声ですね。姿は見えないけれどもキミと同じぐらいかな?って、思うね

直衛:「八剣直衛だ。春日詩織、キミに会いに来た」 そのまま研究室に入る

GM:おっと、ストレートにいきましたね……では、研究室の扉を開けて直衛が目にしたのは、春日詩織と……もう1人、長い黒髪の少女でした。少女は、今、キミに背を向けた状態ですね。詩織は入って来たキミに対して、にっ、と笑うと手を振る

GM:「やっほ、直衛君。模擬戦お疲れ様〜 話は聞いてるよ」

直衛:骨格で何者か判断しようとしたが、春日詩織に話しかけられたので中断する

GM:骨格ですんな!?(一同笑)

直衛:ともあれ(笑) 「Aフレームの性能は確実に向上した。テストしたが、全て問題なく稼働したよ。特に、強化プログラムは……」

GM:「うんうん。直衛君ならその使い方に気づいてくれると思っていたよ」と、詩織はすごく楽しそうな表情でいいます

直衛:「そういえば」と唐突に区切り、 「この後ろ姿は一体誰なんだ」と黒髪の少女の背を見て言う

GM:(おっとさりげなく退場を試みようと思った矢先に!) ではそう言われて、キミ達が話している間にそっと席を立とうとしていた少女はビクッ!と固まります

GM:詩織の方は、袖で口元を隠しながら 「ふっふっふ……誰だと思う?」と、質問に質問で返す

直衛:……ふむ。ここが使い時か。「了解した、自力で確認する」 イージーエフェクト<まだらの紐>を使う。僕の影から伸びた触手が黒髪の少女の足元を潜り、その顔目がけて伸びる

GM:はいはいまだら……ちょっと直衛さーんっ!?(一同笑)


※少年漫画のエロハプニングめいたアトモスフィアを感じる。


GM:「ふぁわっ!? ちょっ、ちょっとなっ……!?」と、少女は慌てますが時既に時間切れである。では、直衛はその顔を見ますね。知覚するまでもなく分かりますが……春日舞祈に似ていますね、その少女の顔は

GM:……今、すごく驚いて若干半泣き入っているんで、だいぶ印象は違うと思いますけどね

直衛:「春日舞祈との共通点を確認。キミは、春日一族の人間か」 触手を360°動かしつつ、確認する

GM:「直衛君えっちぃのはダメだと思う!?」と、キャー!と詩織は顔をわざとらしく手で覆っている

直衛:「言動の意図が不明だ。アマテラス、春日詩織の言動解析を頼む」

GM:<ま、マスター、それよりもうちょっと穏便にいった方がいいんじゃないかな!?>と、アマテラスはAフレームに引っ込みつつ。心なしかAフレームが発熱している気がする

GM:「……ま、まぁ。とりあえず直衛君。ツカサちゃんを解放したげて? なんかもう怯えきった小動物みたいになって……ふ、あはは」と、詩織は堪えきれずにケラケラ笑います

直衛:ふむ、と僅かに表情を変化させて、「キミの返答を求める。所属と氏名を」 黒髪の少女に言う

GM:「う、うう……なんでいきなりこんな目に……」と、少女は半泣き維持しつつ。 「しょ、所属はFHの……K市支部。……春日……ツカサ、と申します。その…………弟と、妹が、大変お世話になっているようで?」

直衛:「春日ツカサ」 なるほど。確かに似ているな

GM:と、その少女はおそるおそるとキミとの距離を取っています。あ、知覚どぞ

直衛:知覚は不得意だけど……達成値は(コロッ)9だ。

GM:えー。ではそうですね。服越しでも分かるが、春日ツカサの胸部は実際豊満だった。髪で片目を隠すようにしていますが、キミはさっき顔をバッチリ見たのでかなりの美人さんだと分かります。APP換算で17ぐらいかな

直衛:なるほど


知覚とはなんだったのかというツッコミ待ちだったのに、成程とか言われても逆に困る。


GM:「……あ、の。私に、何か?」と、じっと見られているのでこわごわと

直衛:「八剣直衛、よろしく」と手を差し出す。容姿は似ているなと思った

GM:では、ビクッとしつつ。おそるおそると手を伸ばします。「あ。えと……よ、よろしくお願いします」 さて、握手したのを見計らって、先程まで一頻り笑ってた詩織が切り出します。

GM:「ツカサちゃんはK市支部所属なんだけどね。しばらく、任務でこっち、N市に滞在する事になったんですよ」と、詩織が経緯ぺらぺーら

GM:「本当は私がちょっと時間を作って、ここの施設とか、周辺を案内したかったんだけど……渡りに船ってやつだね。せっかくだし、直衛君が行ってくれないかなー、なんて」

直衛:「僕の訓練は完了している。問題ない」と頷きを返す

GM:ツカサはそれを聞いて「ちょ、ちょっと詩織……」と何か言いたげですが、詩織はニコニコとそれを聞き流す構え

直衛:「春日ツカサ」無表情・平坦な声で向き直り、「僕がこの支部を案内しよう」

GM:「お、本当に行ってくれる? やー、助かるなー。これから直衛君の模擬戦の様子のチェックとか? Aフレームの改造プランの計画とかとか? 忙しくなるからねー」と、わざとらしく詩織はぺらぺらーの

GM:「あ、の、その……お、お構いなく直衛さん。わ、私も子供じゃないのでー……」 あはは、と引きつり気味の愛想笑いを、ツカサは浮かべます

直衛:「了解した。では、行こうか春日ツカサ。僕の後に続いてくれ」と研究室から出よう。「春日詩織、Aフレームの改造プランを後で提出する。目を通しておいてくれ。さようなら」

GM:聞いてるようで聞いてねえこの子!?(一同笑) 「ちょっ……は、話を聞いていただけますか!? あ、ま、待ってください」と、そうなるとなし崩し的にツカサはついていかざるをえないですね

GM:「はいはーい、ごゆっくり〜」と、詩織はヒラヒラと手を振ってキミ達を見送ります。直衛からツカサに何か話す事がなければ、一旦フェードアウトかな? なんか話してみる?


直衛:そうだな……では 「春日ツカサ。キミの言う弟と妹とは、春日竜司と春日舞祈のことか」

GM:「あっ、は、はい。そうですけれども……えっと、妹……いえ、弟の竜司が、もしかしてご迷惑を?」

直衛:「いや……。……春日竜司は、今どこにいるか分かるだろうか。彼と会話がしたい」

GM:「竜司と……ですか。その、私も……連絡が取れなくなったので、任務のついでに安否を確認したかったんですけれども……」

GM:「……何処にいるのかはわからないですけれども、あの子ならきっと……上手く、任務をこなしているんじゃあないかとは思っているんですけれども」

直衛:「春日竜司は、無事だ。生きている」

GM:「直衛さんは、竜司と会ったんですか?」

直衛:「ああ、数日前に。……いずれ、また会うことになるだろう。その時が来たら、言葉を交わしたいと思うよ」 それっきり、無言で歩いていく

GM:「あ……。その……」と、何かがあったのかを悟ったのか、ツカサも申し訳なさそうに。「……ごめんなさい。行きましょうか」


GM:では、直衛のOPはここまでで。シナリオロイス、春日ツカサをどうぞ。感情はどうしましょうか

直衛:P:尽力、N:悔悟のP表で取得する。春日竜司と春日舞祈への対応はあれが正しかったのか悔やむ気持ちもある

GM:ふむ…………了解です。次はレヴィのOPでいきましょうか。


レヴィOP  追跡(デート)


レヴィは自室で静かに瞑想をする。

賢者の石との接触による"衝動" レヴィの記憶の欠落の理由――ウィスパーの告げた事柄は、おそらく真実だとレヴィには思えた。

高めなければならない、己の力を。己の軌跡(ルーツ)を手繰りよせるために、そして……仇(てき)を討つためにも。

――だが、そんなレヴィの瞑想は騒がしい少女の介入で打ち切られた。


GM:では、レヴィも直衛と同日……の、ちょっと後の時刻だね。キミもフリーなわけだけど、何かしたい事ありますん?

レヴィ:したい事。したい事、か。うーん、急にそういわれてもな……時間があれば絵を描いたり、音楽を聴いたりしたいけれど。如何せん、そんな気分じゃあないな……

レヴィ:……うん。そうだね。ここはひとつ、精神統一でもしようか。修行みたいな感じで。

GM:修行かそっか……修行ォッ!?

燈子:……チーム:ガルムでは修行が流行っているのか?(苦笑)

レヴィ:どうしたんだい、GM、そんな素っ頓狂な声出して(笑) まぁ、言わんとする事はわかるけれどね。 ……何かGMからのリアクションはあるかな?

GM:アッ。あ、ハイ。えーっとですね。では、レヴィが修行をしていますと、ノック音がしますね。

レヴィ:入って、どうぞ……じゃなくって。ノック音に気づいて、精神統一は中断してドアを開けようかな。


※中断するぐらいなら全然精神統一できてな……いや、よそう


GM:「レヴィさーん! たた、大変ですよ!」と、舞祈が飛びつくます。

レヴィ:避け……エフェクト使わなきゃ無理か(GM:ちょっ、ガチ避け!?(笑) ガチ避けはしないから安心してくれ、GM(笑) (コロロ) 達成値9じゃ無理かなー

GM:では避けられなかったです。舞祈にくみつ……舞祈とエンゲージします。ありていにいうとハグされます

レヴィ:ふむ…………うん。うん、もう慣れたんだよボクは(笑) 冷静に引き離そう。「大変って何がかな?」

GM:「避けなかっただけでも嬉しいですレヴィさん!」と、幸せそうな顔をしつつ。「って、そうなんですよ大変なんです! 聞いてくださいよ! なんと……直衛さんが……デートをしていたんです」

直衛:デレさせないと世界が滅びるとかそんな感じ


※デート・アライブは白うからのオススメらしいですよ?


レヴィ:「そうか、それは一大事だ。後で報告だけでも聞こう、それじゃあ」

GM:「ちょ! もっと驚くとかないです!? お二人ともチームメイトでしょ?!」

レヴィ:「いや、流石に彼に失礼かなーって……後、ストーカーする程、暇じゃないから、報告だけ君から聞いておこうかと?」

GM:「レヴィさんつれないです。せっかく、そういう名目でちゃっかり私とデートしてもらうと思ってたのにー」と、舞祈は口を尖らせます

レヴィ:ああ、そういう事か、と呆れつつ。「デートねぇ……」

GM:「この前してくれるっていう約束だったじゃないですかー」

レヴィ:「言ってたっけね、そんな事も。……まぁ、そこまでストレートな相手に断るのも可哀想というか、大人げないし、付きあうよ。暇だしね」

GM:「……。えっ」と、あっさり承諾されたんで、舞祈、きょとんとしています

レヴィ:「言い出しっぺのキミがキョトンとしてどうしたんだい?」と、クスッと笑いつつ。「で、肝心の彼は何処にいるのかな。あぁ、相手についても聞いておこうか」

GM:「あ、は、えーっと……さっき見た感じだとこの建物内を案内しててー……あ、でも玄関に向かっていたからもう外に出て……何処かに出かけて行く、感じだったのかな?」と、はわわ、と舞祈は顔を赤くしつつ

レヴィ:「おっと、外に出ているのか。急がないとね」


「それじゃあ始めようか」

舞祈の手を引きながら、悪戯っぽくレヴィは微笑んだ。


「僕達の追跡(デート)を」 


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ブラインドリプレイ2.5話 OP2 ( No.3 )
日時: 2015/07/13 22:20
名前: シャウト

燈子OP "依頼"


不敵な微笑みを浮かべるフレイを前に、燈子は愛想笑いの一つも返さずに憮然としていた。

仮にも上司と部下の間柄ではある。が、その間柄とは思えないほどに無遠慮で、簡潔な言葉のやり取りと――"依頼"

それをもっていつもの如く、会話は終了する。本当にいつも通りの事だ。――その日。いつも通りじゃない事が1つだけあったとしたら、それはヘリの音だった。



GM:では、直衛と同日の……ちょっと後の時間かな。燈子はフレイから呼び出しを受けています。時間ピッタでいきますか?

燈子:そうだね、ピッタで。

GM:では、キミが時間ピッタリで部屋につくと、フレイは分かっていたかのように微笑みます。「こんにちは、燈子。来ると思っていたよ、この時間にね」と、言いつつ。彼女は一読した報告書を置きます。ちょうど、読み終わったようですね

燈子:「無駄は嫌いなのよ。それで、今回は一体何の用かしら」と、憮然としつつ言います。

GM:「無駄を嫌うキミのためにも、単刀直入にいこうか。……件の"怪物"の件は耳に挟んでいるかな。神城グループの令嬢、神城早月嬢、失踪直後から噂されていた……」

燈子:「異形の怪物(フリークス)の事か」 ふむ、と顎に手を当て。

GM:ふむ、と顎に手を当てる様が似合う燈子さんは、ここで情報:FHかUGNでどうぞ。目標値は9、底は結構ある

燈子:底があるのか……なら、早速天性のひらめき使うわ。情報:UGNで……(コロコロ) ん、社会低めだからダイス2つで少し不安だったけど、いい感じね。達成値26

GM:まーわるーんでーすー! えーっと…………では、件の怪物の基本情報から。


"怪物"について


1.基本情報:"怪物"とは、巷でまことしやかに囁かれている神城グループの黒い噂の1つ。曰く、身寄りのない子供がレネゲイド実験によって異形へと変化した姿なのだという。その姿はまるで……巨大な蜘蛛の化け物のようだと噂されている。

2.追加情報:その蜘蛛の怪物の目撃者曰く、傍には色白の、空ろな目をした16、7ほどの年齢の少女がいたという。その少女の格好は薄汚い、浮浪者のような格好。

3.追加情報:目撃情報からして、その少女が怪物になんらかの関与をしている可能性は高く、怪物に襲われる事なく何度も目撃されている事から、少女が怪物を操っているか、或いは少女自身が怪物へと変貌しているか、その2説が有力。

4.追加情報:"怪物"はN市を主な狩場にしており、N市で近頃頻発している行方不明事件は"怪物"によるものだと考えられており、N市の市警がこれの調査を行っているが、市警の中からも犠牲者が出ており、調査は鈍っている。また、市警はFHに協力を仰いでいるが……その返事は芳しくないようだ。


燈子:やはりFHは……と、それは置いておいて。「まあ、ざっと耳にした程度だけど知ってはいるわ。それで、私はその件に当たればいいの?」 私は、を軽く強調しつつ言うかな。

GM:「話が早くて助かるよ。……そうだね。楠木君あたりも手すきだろうから、協力しあうといい。"怪物"は私の見立てでは、中々狡猾だからね……」

燈子:「そう。千早が居れば大抵の怪物はなんとかなるでしょうし、了解したわ」 それで、特にフレイから話が振られなければ、それでサッサと出て行くけれど……

GM:ふむ。それなら…… 「ああ、そうだ。神城グループの事だけど――」と、フレイが言ったその時。バリバリバリ、というヘリの駆動音が外から聞こえてきます。その駆動音はしだいに大きくなっていきます。そりゃもう、この建物の真横にいんじゃね?ってぐらいの爆音

燈子:……うん? 窓をチラ見するわよ

GM:その窓から、赤髪の青年が飛び込んで来ると思った刹那、彼はまるで壁などなかったかのようにすり抜けて、すとん、とこの室内に降り立ちます

燈子:モルフェウスとかオルクス……? 「……」 誰? って顔をしてフレイの方に視線を戻す。

GM:「よっ、久しぶりだな、フレイ」と、フレンドリーに手を挙げるその男に対して、珍しくちょっと困ったようにフレイは微笑んでいます

燈子:フレイが困ってるのは確かに珍しいな。

GM:ええ、燈子が見るのは初めてですね(笑) 「炎治(えんじ) 前にも言ったと思うけれど。窓から直接入るのはやめてくれないかな?」と、フレイはもう諦めているのか、一応って感じで言っています

燈子:サラマンダーぽい名前だな……ん? どこかで聞いたような名前のような……?

GM:「はっはっは。一回降りて玄関まで行ってエレベータに乗るのめんどくね?」と、サラッと聞き笑い流しつつ、炎治と呼ばれた青年はおっ、と燈子の方に気づきます。「フレイ、この美しいお方は?」

燈子:こいつ、いきなり褒め殺しに来たぞ……!?

GM:燈子は完全演技で無表情かな?

燈子:いや、どうかな……普通にしかめっ面になるんじゃないかな。チャラい男は好きじゃないし(笑)

GM:それは残念。では、しかめっ面になっている燈子をフレイがちょっと面白がる素振りをしつつ。「ああ、紹介しよう、炎治。この美しいお方の名前は水星燈子だ。今は私の部下をやってくれている」

燈子:ちょっ(笑) フレイめ、からかってやがる……! フレイの皮肉に若干むすっとしてる。

GM:「水星……ああ、なるほど。お嬢さん(レディ) あなたがチーム:ガルムのリーダーだったのか」と、ニコリ、と笑いつつも先程とは少し、雰囲気が変わって、彼は握手を求めるように手を差し出しますが

燈子:「……どうも」 こっちのことを多少知ってるようなので自己紹介は不要だな。と一応手を握り返す。社交辞令もまあ大事よね。

GM:では、その手は外見上は繊細で細めのキレイな手でしたが、握ってみてわかりますが無駄なく筋肉がついています。知覚どうぞー

燈子:一応ね。さて、知覚は得意分野だけど……おっ、達成値は19

GM:燈子さん絶好調やん。素敵やん?

燈子:こいつ、強い……! とかわかるの?

GM:うん、わかるわかるわかっちゃう。燈子はその繊細さから、彼、炎治が技術者であり、かつ、その無駄のない……"剣"などを振るうのに適している筋肉のつき方から、彼が一流の戦士でもある事に気づきます。

燈子:こいつ、出来る……! と思うわけだな。技術者かつ白兵武器使いかー。


素の性格なのか、それともそれが礼儀だと思っているのか。身嗜みを気にする素振りを見せながら――

「自己紹介が遅れてしまって申し訳ない。自分の名前は春日炎治。彼女、フレイとは同期で……今は、FHアメリカ支部の支部長を務めている」

その青年――春日炎治は燈子に微笑みを向けた。


燈子:「あら、そう。アメリカの、ね」 なるほど。そりゃあ強いだろうなあ。

GM:「こちらにはちょっとした用事があって久々に戻ったんだが、いや、貴女のような方にお会いできて嬉しい限りだ。しかし、今日は活動外なのかな?」と、彼は周囲を見渡します。

燈子:「活動外……まあ、チームとしてはそう言えるのかしら」

GM:「そうか。それは少し残念だな……是非、Aフレームの使用者とは直接会ってみたいと思っていたのだが……次の機会を前向きに考えるとしよう」

GM:「用事というのは、Aフレームの使用者……直衛に会いに来た、というわけではないみたいだね」と、フレイが苦笑していると、炎治はぽむ、と手を打ちつつ

GM:「ああ、思い出した。八剣直衛君、だったか。どうにも男の名前は覚えづらい……貴女のチームメイトに失礼な事をしてしまったかな、燈子さん」

燈子:「別に、構わないわ。本人がここに居るわけでもなし」 なお、本当に気にしてない模様(笑)

他一同:ですよねー(笑)

GM:燈子さんらしいですね(笑) 「それならよかった。ああ、そうだ……お詫び、というわけではないんですが。お近づきの印に」と、彼は<折り畳み>を解除してジェネラルミンケースを開くと、そこから1つの銃を取り出して、燈子に差し出します。

燈子:「これは……」 受け取っておこう。なんだろう、新製品かな?

GM:お察しの通り、新製品ですね。「これは試作型の――量産型Bフレームだ」と、何の気なしに、炎治はそう言います。

燈子:「Bフレ――。――は?」まさかのハイグレードさに一瞬ぽかんとなる。って、えっ。えっ……ほんとに?

GM:燈子の怪訝そうな反応にん?と小首を傾げます。「ああ、すみません。言葉足らずだったようで。正確にはエクスリバーの量産型Bフレームです。試作もいいところなんですけどね」

燈子:「いや、そういう事じゃなく……いや、それにしたってお近づきの印、で渡すようなモノなのかしら」

GM:「一応、追加外装も用意してみたんですが……」と言いつつ

燈子:「まあ……出来は良さそうだし、貰っておくけれど」 とデータも見ずに言う。GMがわざわざくれたなら、悪いブツではあるまいというメタ読み。

GM:データはね、えーっと、命中:+3  攻撃力:9 射程:40m  改造とかはできず。で、追加外装としてクリアプログラム(命中+3)かアタッカープログラム(攻撃力+4)のどっちか1つを装備可能

燈子:基本性能の時点で強いわ……しかも追加武装込みなら命中+6か、命中+3でしかも攻撃力12……? 射撃武器の水準としては、かなり高いわね……


※参考までの補足

命中+6:ブラックドッグのエフェクト<アタックプログラム>のレベル3相当。

攻撃力12:コスパがよく、FHエージェントの射撃タイプがよく使用している<FG-666>の攻撃力は6なので、その倍


両方同時達成こそ無理だが、追加武装抜きでも射撃武器としてかなり高性能である事は間違いない。


GM:「気に入ってもらえたようなら何よりです。……アメリカ支部では、今、少々トラブルがありまして。戦力の強化が火急、ええっと……ド忘れしてしまいました。火急の……なんだったか」と頭をひねるアメリカ暮らし

燈子:「火急の用? これだけの質の装備を量産できれば、そりゃあ戦力的には大助かりでしょうね」

GM:「おお、それですそれです。いや、これではまだまだ焼け石に水……で、あっていましたよね? 焼け石に水みたいなものですが。自分としては、これを強い戦士に使っていただきたいのですよ。その方が後々に繋がる」

燈子:「これで焼け石に水って、なにがあったのよ……」 半分呆れながら。「いいわ、そういうことなら使ってあげる」 有用そうだし。

GM:「それに、話を聞く限りでは貴女も優秀な錬金術師なようですから。意見もいただければと」

燈子:「使用後のフィードバックでよければ、意見を出せるわ」 

GM:「是非ともお願いします。……あっ、と。不味い。思っていた以上に話込んでしまっていたか。まぁ、燈子さんの美しさがいけないという事にそれはしておき……」

燈子:「はいはい」 軽く流す。そりゃあまあ私は中々美しいけどね。顔や口には出さない。出さない。特に男に言われても嬉しくない。


※なお、女の子に言われると喜ぶとかそういうのではないのであしからず、らしいです。(千早:ちぇー……(一同笑)


GM:「フレイ、詩織さんは今、研究室なのかな? 彼女の意見も是非聞きたい」

GM:と、やや置いてけぼりをくらっていたフレイは肩をすくめつつ。「残念ながら入れ違いだね。さっき、何やら楽しそうに街中に出かけていったよ」

直衛:これはトリプルデート()の流れ……!

GM:へえ、デートかよ(棒) 「それは……ううーん、間が悪かったか……あー、となると、あいつに会いに行くか詩織さんに会いに行くかの二択になってしまうか。ちなみに、あいつは今は……?」

GM:フレイはさも可笑しげにこう言います。「休眠中、もとい、長期休暇消費中だ。きっと週単位で出てこないよ」

GM:「……。ああー……本当に間が悪かった。というか相変わらず、あいつを甘やかしすぎだろう、日本支部……」 ふう、とため息をつきつつ

燈子:あいつ……一体何ものだろう。(ごくり


実は"あいつ"というのはベネディクトさんに大変関係ある人間なのだが……


GM:(まあ、ベネさん微妙に炎治の正体に気づいてないし) 「まぁ、とびっきり優秀だからなぁ、仕方がないか……よし、ならば詩織さんを優先しよう! けっして眼福重点ではなく!」 キリッ!

GM:と、窓に向かう途中で、ふと、炎治はフレイに向き直ります。「ああ、そうだった。フレイ、件の"棺"の件はどうやら本物のようだ。……どうしてほしい?」

GM:「燃やしてくれ、中身に構わず」と、あっさりと言うフレイに対して、今度は炎治が苦笑を浮かべます。「了解しました、と。……それではまた会おう、フレイ。ああ、もちろん燈子さんも。今度食事などをしましょう」

燈子:「機会があればね」 そんな機会は作らないけどな。

GM:ですよね!(笑) 「期待だけさせていただきましょう。それでは」と、もう1度壁抜けして待機していたヘリに乗り込み、バリバリバリ、と駆動音が遠ざかっていきます


※ちなさっきまで、フレイが気を遣って無音の空間使って騒音を消してましたとさ


GM:「……ふう。まったく、言いたい事だけ言ってすぐに行くのは相変わらずか」と、フレイはやれやれ、と。

燈子:「妙な男だったわね」 色んな意味で。

GM:「それをさっき言ってやればよかったのに、燈子」と、クックッと笑います。「ああ、そうだ。さっきの話だけど」

燈子:「怪物の話だったわね」

GM:「ああ。神城グループへの対応はキミ達に任せる。と、言っておこう」

燈子:その言葉の意味を少し思案しつつ。「……そう。わかったわ」 任されてやろう。

GM:では、この辺で切って……OPの最後はちーちゃんのシーンです。


千早OP 楠木千早の憂鬱


立風組への対応、そしてドール・マスター陣営との敵対の一件以降、千早の心には悩みがあった。

立風雄二郎曰く、"ドール・マスター"はFHにとって不利益をもたらす、悪だ。確かに、それは放置できないだろう。

だが、だからといって打倒ドール・マスターを果たすまで立風雄二郎の行ってきた悪事は、そのままでいいのか。いいわけがない。だが、チームとしての決定には従わなければ。

無意識にいつもよりも苛烈になる戦闘訓練。その後に覚えた吐き気は焦燥感か、或いはそれ以外の何かだったのか――楠木千早は、憂鬱であった。


GM:では、そーですね。ちーちゃんは訓練場から出て詩織の実験室に向かう〜みたいなところから始めようかなって思っていたんですけど、何かやりたい演出ありやす?

千早:そうですね……前回戦う理由にちょっと悩んでたのですが、それを振り払うために猛特訓を積んだので、ちょっと疲れている状態です。装備も……少し、新しくした方がいいのかな、って悩んでいる。

GM:ふむ。まぁ、装備といったらやっぱり、キミにとっては詩織のところが思い浮かぶでしょうね。なんせ、アーマーとかも詩織製(ってことになっている)ですし。って事で行っちゃう? you行っちゃう?

千早:行っちゃいますぞー!


GM:ではまぁ、フラフラとした足取りのまま、キミは詩織の研究室へと向かう。が、開ける前にキミは研究室のドアの前に、1人の少女が立っているのに気づきます

GM:その少女はフラフラ〜とやってくるキミに気づいて……相好を崩します。「ちーちゃん?」と、その人懐っこそうな青い髪をした少女はトタトタとキミに駆け寄って来ますよ。

千早:疲労で反応が悪くって、一瞬誰だかわからずに、ん?ってなるんですが…… 「あれ? もしかして、みーちゃん?」

GM:「やっぱりちーちゃんだ! ひさしぶり……って、なんかすごい具合悪そうだけど、大丈夫?」

千早:「わー! みーちゃん久しぶりー! えっと……ちょっと、訓練やり過ぎちゃっただけだから大丈夫だよ」

GM:「あー、だからかー。ちーちゃんは相変わらずマジメだねぇ……でも、無理して倒れちゃったらダメだよ?」と、コロコロと軽やかに笑います。

GM:「でもちーちゃんの事だし、言っても無理しちゃいそうだから……ちょうどいいや。一緒に休憩しよ、ちーちゃん?」

千早:「今日はもうやらないから大丈夫大丈夫」つられて笑いつつ。「じゃあ、御一緒させてもらおうかなー」

GM:「えへへ。ありがと。本当は詩織ちゃんも誘いたかったんだけど、ちょうど留守でさー」と、みーちゃんはちーちゃんと手を自然と繋ぎつつ、食堂の方へとレッツゴーします

千早:なつかしいなぁ。昔もよくみーちゃんに引っ張られて…… 「そういえばみーちゃん、久しぶりだけど最近どうなの?」

GM:「んー 最近? そうだねー……チーム組んで任務したりしてるよ」

千早:「へえー……どんなとこ?」

GM:「ん? ふっふっふ……秘密ー♪  結構重要なお仕事振ってもらえるんだけどねー あんまり周りに言っちゃいけないんだってさ」

千早:「ほっほーう? そう言われるとかえって気になりますぞ?」

GM:「えー、気になっちゃう? んー、どうしよっかなー。 でも、ちーちゃんにもやっぱり教えられないかなー。 もしかしたら任務に関わるかもだしー」

千早:「だめかー、残念」と、あんまり残念そうな感じではないですけれども。

GM:「って事でちーちゃんの方にも話を振って誤魔化しちゃおうかな。最近どう、ちーちゃんの方は?」

千早:「私も最近チームに入ったんだよ。みんな、いい人だよ」

GM:みんないい人だよって……ちーちゃん……いや、それがちーちゃんなんだ。器の大きさなんやな(ほろろん

千早:千早フィルターを通すとみんないい人に見える模様

直衛:←いいひと(無表情に自分を指差しつつ)

燈子:はいはい、いい人いい人

レヴィ:はっはっはっは(笑)


※いい人ってなんだよ(哲学)


GM:「いい人かー。いい人かー……ちーちゃんに言わせれば皆いい人だからなー」と、ケラケラ笑っている

千早:「えーっ、そう?」

GM:「悪い人に騙されちゃダメだよ? 悪い男の人にもね?」 いひひ、と笑いつつ。 「と、ついたついた。やー、食べたかったんだよねいちおしイチゴスペシャルパフェ! でも1人だと入りにくくってさー」と、ミーちゃんは食堂の券売機ピッピ 「あ。ちーちゃんも同じなのね。今回は私のおごりなのだー」

千早:「おおぉぉ……!? イチゴのカーニバル!」 実際に見たパフェの豪華さにテンション上がります!

GM:「んー♪ 甘くて冷たくておいしー! 皆で食べたかったね、どうせだったら」と、ミーちゃんはほくほく顔で

千早:「うー!つめたーい! あー、そうだよね。みんなで食べるとおいしいよね」ああ、なんて平和なんでしょう……

GM:ふむ……では、千早がそう言うと、ミストはふと一瞬、スプーンを止めます。何か引っかかったかのように。考えているかのように

千早:「あれ、どしたの?」

GM:「ん。いや……ちょっとね、昔の事、思い出して。なんか懐かしいな、って」と、同時に彼女の携帯が着信音を鳴らします。「あ、ごめん。ちょっと待っててね」 

千早:「うん、どうぞどうぞ」

GM:では席を立って、少し人のないない方に移動していたミストは、しばらくしてから慌てた様子で戻って来ます。

千早:ん……?「あれ、なにかあった? 緊急出動?」

GM:「うん。ごめん、ちーちゃん。私もう行かなきゃ……! せっかく付き合ってくれたのに、あんまりお話できなくてごめんね」

千早:「ううん、気にしないで! また、今度ゆっくりね」

GM:まだパフェは半分以上残っているのにも関わらず、彼女はサッと身支度を整えます。「うん、本当ごめんねちーちゃん。今度は……」


「今度は、まーくんも一緒に連れて来るから」

数年前会ったきりの、まったく変わらない無邪気な笑顔でミストはそう言って、千早に背を向けて走り去って行った。


千早:「うん、またね」


(……あれ、まーくん、って、確か)

まーくん……水月正幸は、以前の任務の帰りに見かけたはずだ。

よくよく考えてみれば、まーくんは、そう。数年前に……おそらく、ジャーム化して。先生達に連れて行かれて……

けれど、みーちゃんがそう言うってことは、ジャーム化の症状が治ったのだろうか。だとしたら

……それは、とても喜ばしい事に違いなかった。


燈子:……ここで合流した方がいいかしらね。スイーツ食べてる千早のところにサクッと登場。「ここに居たのね千早。任務よ。食べてからでいいから、付いてきなさい」 ストン、と席に座って待つ姿勢。

千早:「あ、燈子さん……って、あっ。すみません、ありがとうございます」待たせているので急いで食べちゃいます、もぐもぐ

燈子:「構わないわ」 食事をちゃんと取らないとパフォーマンスに影響が出るからねしかたないね。

千早:とーこさん……! やっぱり、燈子さんはいい人ですね……(きらきらー

燈子:そうだよ。だから何かあった時は燈子の力になってあげてね(一同:ですよねー(笑)


※この笑顔!


燈子:で、まあ千早が食べてる間に任務の概要やら知ってた情報とかを話そう。

千早:食べながらまじめに聞きますうまうま……んー、このパフェ本当においしいですー

燈子:ちゃんと聞いているのよね?(笑) えー、簡単にまとめると。神城グループの実験体がジャームっぽくて蜘蛛っぽくてなんかヤバい!事件現場で目撃される少女がその蜘蛛っぽい怪物を引き連れてるかそのものであるか。そんなセンが濃厚。

千早:「わかりました!犠牲者が増えないうちに捕まえましょう!」

燈子:「そうね」早めに捕まるといいけどなあ。

GM:おっ、そうだな(口笛吹きながら) では……次からミドルフェイズに移りましょう。
メンテ
ミドル1 ( No.4 )
日時: 2015/07/16 23:28
名前: シャウト

■ミドルフェイズ


ミドル1 ダブルデート


詩織の計らいにより、春日ツカサ――春日舞祈と、竜司の姉と名乗る少女を引き連れて直衛は街を案内する。

直衛は淡々と、必要な施設の解説をしつつ街を巡っていく。ツカサはその淡々とした調子に合わせつつ、なんとかついていく。

つかず離れずの距離でレヴィと一緒に彼らの追跡を行っている舞祈はハラハラしつつ、その様子を見守っていた。


GM:ではミドルに入ります。入りますよ。シーンプレイヤーは直衛君ですがお察しの通り、レヴィも登場です。

直衛&レヴィ:了解ー

GM:さて状況説明です。直衛がツカサを伴って、街に出ているところからですね。街の案内中です。で、その何mか後方でレヴィ、舞祈組がコソコソとついてきているスタイル

レヴィ:ああ、見える。見えるよ……帽子被って怪しげなサングラスかけた舞祈の姿が……!(一同笑)


※逆に目立つってはっきりわかんだね。


GM:なんでわかったし(笑) 「直衛さん達、どこいくんでしょうね。この辺で何かいいデートスポットあったっけ……」と、フリーペーパーペラペラしつつ舞祈は言います。

レヴィ:「普通に考えてリードするのは女性側だろう、彼はそう言うには明らかに不向きだ」

GM:「そうっぽいですよね、直衛さんはあまりデートとかしなさそう…………あ、あれ? って事はお姉ちゃんが直衛さんを誘ったのこれ!?」と、舞祈はその事実に気づいてフリペを取り落としそうになりつつ

直衛:それにはまったく気づかず。こっちは横目で春日ツカサの表情を見る。春日竜司と春日舞祈に似ている。春日竜司は今何をしているだろうか……頭の中でそのように考えつつも、いつもの無表情を貫く

GM:ほむ。では、そうですね。ツカサは直衛から特に話題振られず、かといって自分からは話し掛けにくいのか、少し困ったような表情で下向き加減に歩いています。

直衛:会話が続かない、こういう時はアマテラスの出番だ(丸投げ)

GM:アマテラスとひそひそ話をするって事でいいのかな?  <ま、マスタァー。何か話さない? びみょーに気まずい空気な気がするぅー>

直衛:(会話か。…………話すことは、特に無い)

GM:<ううー……でもマスター、竜司ちゃんとはよく話してたよね。あんな感じで喋ればいいんじゃないのかな? ほら例えば…………。し、身長の話とか……?> 

直衛:(なるほど、個人を判別できる部位の話をすればいいのか)

GM:<そ、そうそう部位……ん? 部位?>

直衛:「春日ツカサ、キミは、春日竜司や春日舞祈と比較して――」

GM:「?」と、唐突に話を振り始めた直衛に、ツカサはきょとんとしながら足を止めます

直衛:「――胸囲の成長が見られるようだ。僕が見てきたオーヴァードの中でも、特に」

他一同:……。セクハラキター!?(一同笑)


※前のシーンの触手プレイといい、ツカサに対して直衛は実際無遠慮である。


GM:<マスタァーッ!?>と大音量で叫ぶアマテラス。 一瞬ポカン、としたあとに意味に気づいて、ツカサはバッ、と両腕で自分の胸部を隠して赤面します。そして後ずさる

GM:「あ、あの直衛さん? ……ちょっと、その、言っている意味がよくわかりかねるのですが……」

直衛:「春日竜司との会話のように、キミと会話しようと思ったんだ。何か、問題があっただろうか」 とアマテラスうるさいと思いながら平坦な声で言う

GM:「ええ……? ふ、普段、竜司とどういう会話をしているんですか……?」と、怪訝そうに

直衛:「模擬訓練の後、お互いの戦闘データの分析が主な会話内容だった。春日竜司の敏捷性は、僕には真似できない」

GM:よかった、まともな会話してた、という感じでツカサは安心したようにため息をつきます。

直衛:これまでの会話も全てまともなものだと僕は思う


※まともとはいったい


GM:「ふふ。竜司は、あまり遠慮しない言い方をしますから手厳しかったでしょう。ごめんなさいね、直衛さん」と、少し微笑みます。

直衛:「構わない。それに、春日竜司の指摘は的確なものだった。彼の助言を受け入れることで、僕の戦闘力に向上が見られた。春日竜司と過ごした時間は……有意義なものだった。そう、言える」

GM:ふむ。今日の直衛君しんみり気味ですね……と、そんな時。直衛の携帯端末に着信が。

直衛:確認しよう。フレイかな

GM:残念。詩織ちゃんでした! ってことで、詩織の名前がディスプレイに映っているよ。アイコンも一緒に

直衛:春日詩織か。出よう。「八剣直衛だ。どうした、春日詩織」

GM:「やっはろー、直衛君。デート中お楽しみのところごめんねー。うん、ちょっと聞きたいんだけど、今どこにいる感じ?」

直衛:「市内だ。僕は春日ツカサの隣にいる」

GM:「うーん直衛君、もうちょっと頑張って現在位置説明してほしかったかなー。あ、今位置情報出てきた。おっけーおっけー……ここかー。そしたら、今からアマテラスの方にマップ情報を転送するから、指定した場所に来てくれないかな。ちょっと会わせたい人がいてねー」

直衛:「会わせたい人とは、誰のことなんだい?」

GM:「えーっとね。私の技術者仲間かな。最近はアメリカ支部の方に転属していたんだけど、ちょっと今帰って来てるみたいでー 是非、Aフレーム所有者の直衛君に会いたいんだってさ」

直衛:つまり……春日炎治か。PCは知らないけど。「技術者、そうか。僕の知らない人のようだな」 ここで春日ツカサを確認して「指定した場所にこれから向かうが、春日ツカサはどうする。先に支部に戻ってもらえばいいだろうか」

GM:「んー……どっちでもいいよー ツカサちゃんに聞いてみて」

直衛:「了解した」で、一旦通話を終了して。「春日ツカサ、春日詩織から僕に指定の場所へと移動せよとの要請が来た。同行するかどうかは、キミの判断に委ねられている」

GM:「詩織から? 要請という事は……直衛さんのお仕事関係、ですか?」

直衛:「僕に会わせたい人がいる。アメリカ支部の技術者だそうだ」

GM:「技術者の方、ですか。それは……それなら、私は遠慮した方が良さそうですね」と、FH特有の気遣い

直衛:「僕も春日詩織も、キミの判断を尊重する。キミの望むようにすればいい」

GM:「……それは、直衛さんが私の事をお誘いしているっていう解釈で間違っていないですか?」

直衛:「キミの判断なら、それで良いと僕は思う。春日詩織からもそう言われている」 言葉の意味は分からないが、恐らく同行を希望しているのだろう


GM:ふむ。それではツカサはちょっと考えてから  「それなら、ご一緒させて……」と、言おうとしたところで、急に誰かにぶつかってしまったのか小さく悲鳴をもらします

直衛:む。何者か確認はできる?

GM:できますよ。ツカサとぶつかったのは、黒いゴシックドレスに身を包んだ白い肌の少女ですね。その少女の傍らには、メイド服に身を包んだ……顔が瓜二つの少女がいます。奇妙な格好をした双子?という印象ですね

GM:「あら、ごめんあそばせ。私、目が悪くって……」と、にこり、と上品にゴシックドレスの少女の方が微笑みます。彼女の目は、少々空ろというか、言うとおり目がよくないのか、若干焦点があっていないようです。メイド服の方の少女もツカサに詫びいるように一礼しつつ、主人?であるドレスの少女を誘導するように手を引きます

GM:「いえ、ごめんなさい。私も話に集中していて……」と、慌ててツカサの方もペコリ、と頭を下げます

直衛:僕はその2人を凝視する

GM:凝視するんかい!?(笑) では、その視線にも気づいたのか、たおやかな微笑みをドレスの少女は直衛に向けます。「彼氏さんも、ごめんなさいね。別に、あなたの彼女さんに対して悪気があったわけではないのですけれど」

直衛:「そうか、ならばいい」 ここまでの接近を許すとは……かなりの手錬か。

GM:(あ、凝視ってそういうアレね。勘がいいなぁ)クスクス、と笑ってからドレスの少女はもう1度、一礼して、メイド服の少女に手を引かれていきます。

GM:あ、と。直衛は凝視していたんですよね……なら気づいていいかな。メイド服の少女の方は、直衛に対して微かに敵意というか、警戒心のようなものがある視線を送っていました。

直衛:(敵意……。ドール・マスターの戦力、と判断するのは早計過ぎる。が) 今は、どうしようもないか。「春日ツカサ、怪我はしていないか」

GM:あちらの方も従者風の少女が気にしているみたいで。「フレデリカ様、お怪我の方はございませんか?」「平気よ、イゾルデ。貴女は心配性すぎるわ」という声が聞こえてきます

GM:「あっ……いえ、大丈夫です、私は」と、ちょっとそっちの方を見ていたツカサは慌てて向き直りつつ

直衛:「敵対勢力の襲撃の可能性もあった。あの距離まで音も無く接近できるのは、常人ではないな」

GM:「普通に、私達が気づいていなかっただけだったような……?」と、すぐに戦闘脳になる直衛にツカサは苦笑しつつ。<そうだよー マスターがツカサちゃんに夢中だっただけだよ>と、ちょっとニヤニヤしているアマテラス

直衛:「そうか……まだまだ僕も未熟ということだな」

GM:「ふふふ。……それじゃあ、行きましょうか。詩織を待たせても悪いですし、ね」と、直衛のそれが冗談だと受け取ったのか微笑みつつ、ツカサはそう言います

直衛:「む……同行するんだね」と思考を戻す。「ならば、春日詩織にもそのように伝えておく。では、移動しよう」

GM:ういうい。そろそろシーンエンドですが、街中なんで何か購入判定するのならいまのうちにどぞ

直衛:では、応急手当てキットを購入しよう。ダイスは1個だが……

直衛:成功だ。応急手当キットを購入した。突然刺突されても、これで応急処置が可能だと無表情ながらドヤ顔で春日ツカサに説明する

GM:「……直衛さん、なんというか、そういう機会多そうですね……。あの、よかったらどうぞ」と、常備しているのか、応急手当キットをもう1つくれます

直衛:「ありがとう。戦闘時に使わせてもらう」

GM:「いえ、戦闘時には包帯を巻いている暇は……」と、またまた苦笑


(よく、笑うな……)

春日ツカサの表情を見て、直衛はそう思う。

春日竜司と対峙していた時、彼もまた別れ際に微笑みを浮かべていた。それは寂寥を込めたものだった。

それだけに、今。竜司ともよく似た顔立ちをしているツカサの笑顔が、直衛の心中で複雑な感情の動きを発生させる。

……或いは、直衛自身もその感情の意味を知らないのかもしれないが。


GM:(あっ。そうだ。レヴィがいまここにいるし……)ふむ。シーンエンド前になりますが、レヴィ。ここで知覚をどうぞ。

レヴィ:ん? 了解……(コロコロ)達成値は9だね。

GM:……そうですね。それなら、ふいにキミの中のレネゲイドがざわつきます。その感覚は……以前、K-A1の表出したレネゲイドクリスタルを見た時に覚えた感覚と、非常に似ているように思えました。

レヴィ:「うぐ……っ!? どういう……事だ……」と、冷や汗をかく。

GM:侵食率は上げなくても大丈夫です。この前のは不意打ち気味だったんで、上がったんですけどね

GM:「あ、あのパフェおいしそ……レヴィさん? レヴィさん!? だ、大丈夫です!?」と、動揺しているレヴィに気づいて、舞祈はギョッとします

レヴィ:侵食率が上がらないのはありがたいけど、不穏だね…… 「いや、大丈夫。大したことはないよ」

GM:「大丈夫って……でも」と、舞祈はハッ、と何かに気づいたかのように一瞬、視線を周囲に向けます。「……レヴィさん。ちょっとこっち来て、休みましょう。ね?」と、言いつつ舞祈はレヴィの傍でハヌマーンのイージーエフェクト<彼方からの声>で自分達にしか聞こえない音で会話します。

GM:<今、誰かがこっちを見てました>

レヴィ:<……逆につけられていた、か。ますます、楽しくなってきた>

GM:<さっきまで体調悪そうだったのに余裕を見せるレヴィさん……カッコいいです!> 秘密会話でもキュンキュン

レヴィ:<それはどうも。それで、その誰かの方を逆に見てみるかい>

GM:<いえ、もうこっちの方は見てないみたいですね……用心深いのかわかりませんけど、こっちに気づかれないように移動したのかも>

レヴィ:<……なら、もう少しデートを続けようか。もしかしたら僕らじゃなくて彼らの方が狙いなのかもしれない>

GM:<直衛さん達……確かに、直衛さんはAフレーム所有者ですし、もしかしてその線なのかも……> さて、そうやって秘密会話をしているとですね。今度は件のイゾルデとフレデリカが、こっちの方にも歩いて来ますね

GM:そして、そのまますれ違います、が……。鎮まりかけていたかのように思われたレヴィの例の感覚が、そのすれ違った瞬間に再び大きくなります。それも今度は明確に、はっきりと

GM:じゃあ、1d10の侵食率を上げようか(暗黒微笑

レヴィ:む。こっちに来……って結局上げるんじゃあないか!?(笑) 4……普通ぐらいか。一応意志判定もいるんだっけ?(コロコロ)こっちは13の達成値。

GM:高いっすねえ。では、その瞬間。レヴィの中で内なる声が聞こえました。その声は、こう告げます <――破壊せよ。かの石を。かの石を持つ者達を>

レヴィ:封印された記憶と……やっぱり、賢者の石は密接に関係しているんだな。けど、ここで衝動的に攻撃したんじゃあ、カッコ悪いかな。……件の2人の立ち位置もまだ、はっきりとはしない。

レヴィ:……ここは衝動を押さえ込みながら、無言ですれ違うままにさせておくよ。

GM:ふむ。では、すれ違っただけで今は終了としましょう。今はな……レヴィも何か購入判定します?

GM:舞祈の方は、歩いている最中にふと、ショーケースに飾られたデカい……犬のよーな、ウサギのよーなヌイグルミに惹かれるものがあったのか立ち止まっていますけれども

レヴィ:どっかで聞いた事があるようなヌイグルミだ……。そうだね。それなら、そのヌイグルミを買ってきて手渡すよ。「こういう時って……買わなかった方が荷持持ちをしてくれるんだっけ?」

GM:では、ポカンとしていた舞祈は相好を崩します。 「よ、喜んで荷物持ちしちゃいますよ、私! でもレヴィさん、よく私があれ欲しいってわかりましたね?」

レヴィ:「ははっ。まぁ、見ていれば大体分かるさ」

GM:イケメン台詞いただきました。では、ここで一旦シーンエンドです。
メンテ
ミドル2 ( No.5 )
日時: 2015/08/04 22:36
名前: シャウト

ミドル2  "No.20"


千早と合流をした燈子は件の"怪物"を調査するために、事件現場を訪れていた。

今朝、起きたばかりの惨殺の痕が生々しく残るその現場に燈子は眉一つ動かしただけで、早速聞き込みを開始する。

一方、血生臭さに少々青ざめつつも現場を注意深く観察していた千早は、視界の端にキラリと光る物を見つけた。

それは、銀色のネームプレートのようだった。


GM:ほいじゃあ情報収集シーンですが……何処いくどうするとかありますか?

千早:んー、事件現場、ですかね?

燈子:ああ、それはイイわね。現場百遍というし。

千早:捜査の基本は足です!

GM:ちーちゃんらしいっすね。まぁ、現場って事なら……一番最新の事件があった場所を調べて、って感じですか。ではそうですね、その現場に行きますと……N市市警が現場検証を行っている最中です。


GM:場所は人気のない路地裏なので通行人はいませんが、遠巻きに通行人がチラチラと見ている感じです。よくあるKEEP OUTの黄色と黒のテープがビーッ、と現場近くに張られています

千早:これFHの身分証で入れてくれたりしますか?

GM:んー、そうですね。いけると思いますよ。現状、検証を取り仕切っているのは中年ぐらいの無精髭を生やした男性ですので、彼に話しかけるのがいいんではないでしょうか

燈子:「そこのあなた、ちょっと良い?」 とまあFHのエンブレムでも見せつつ話しかけよう。

GM:ういうい。あっ……せっかくだから、ガルムのエンブレムでも作ればよかったな。まぁ、今度にしましょうか。その男性は一瞬訝しげにキミ達を見ますが、FHのエンブレムを見て慌てて敬礼します

燈子:「いきなり悪いわね。"怪物"の事件現場はここであってるかしら」

GM:「え、ええ。こちらが今朝、被害者と思われる少女の遺体が発見された現場です」

燈子:じっと現場の痕を見る。ぱっと見でどんな感じ?

GM:そうですね……まず事件現場の裏路地の壁ですが、抉り取られたように大きな爪痕が残っています。その近くに夥しい量の血痕が残っていて、素人目に見てもまず即死。と、いうよりは……一撃でミンチにされてしまったというおぞましい想像が容易にできるでしょうね。

千早:うう……それは、被害者の状況が想像できてしまってツラいですね……

GM:と、知覚で判定どうぞ。7もあればいけるかな

燈子&千早:(コロコロ……  燈子:とりあえず達成値10ね。 千早:あっ、クリティカルしました!)

GM:おお、ちーちゃんすげえ。なんでこういう判定で回るんや……達成値は、17が最大ですね。では、そうですね……現場の凄惨さに目をそらしたくなった千早は、ふと燈子よりも先に気づきます。

千早:「あれ……?」

GM:鉄製のドッグタグが落ちていますね。拾います?

千早:手袋をしてピンセットで拾います!

GM:鑑識さんから借りたのかな?(笑) そのドッグタグには20という文字が振られています。で、その裏側には……Tiana  という文字が刻まれています

千早:「ティアナ? 20……これは」

燈子:お、手がかりかしら。「ちょっと調べさせてもらうわよ。後で色々訊くかもしれないわ」 とまあ男性に告げて千早の方に寄っておく。

千早:「とーこさん、こんなものが……」と、ドッグタグを燈子さんにも見せてみます。

燈子:「ふむ……千早、お前この文字や数字に心当たりは?」

千早:「いえ、特に心当たりはないですね……」

GM:あいで  えーっと。知識で振ってみてくださいどうぞ

燈子&千早:(燈子:成功したらSANチェックかな?(笑)  千早:ヒエッ……(笑) )コロコロ……×2

GM:(コロコロしたダイスをチラ見して吹く)ちーちゃんなんでクリティカルするのん?

千早:達成値14ですけどー

GM:んー。ではですね。ちーちゃんは……そういえば、アルベットの20番目ってTだったなー、って思います。あとですね……数字……と。ナンバーズ、という単語が結びつきます。確信にも似た予感ですかね

千早:こうニュータイプ的なキュピーンっていう演出が


※この感覚……シャ○か!なアレです。



千早:「20番目……そういえば、Tは」

燈子:「ナンバーズ……いや、まさかな」

千早:「燈子さん! 今何て……」

燈子:「まさか、と言った」

千早:「違います!まさか、の前です!」

燈子:「ナンバーズか」

千早:「それです、きっとなにか関係が!」


※右京さんごっこである。皆、一度はしてみたいって思いますよね。GMもです。


燈子:「むう……アレらの同類が犯人なら、厄介なことになるわね」

千早:「ナンバーズについて、一度調べておいた方が……?」

燈子:「その方がよさそうだな」

GM:ほむ……大した情報は出ないかもしれませんが、情報:UGNか情報:FHでどうぞ

千早:そろそろ反動がでそ……(コロリラ) あら?

GM:……クリティカルしてるぅ!? ジャッジー! ジャッジー!

燈子:残念だったなあ、パラサイト・マインドだよ。って、GM、キミがジャッジだ(笑)

GM:はっ、ちーちゃんの出目がチートすぎて思わず錯乱していた……(一同笑) えーっとですね。ではナンバーズの基本情報で……


ナンバーズについて


ドール・マスターというマスターエージェントに付き従うFHエージェント。現状、7名ほどのナンバーズが確認されており、いずれも若めの少年、或いは少女である。

ドール・マスターは10数年前、賢者の石の量産計画を行っており、ナンバーズ達は例外なくその計画の元、被験者達である。


燈子:賢者の石……あっ、ふーん(察し) ブレイクアップしたいのね。わかるわ。

GM:おやおや(右京さん) 背後関係が透けつつある中、いかがお過ごしでしょうか。えっと、ナンバーズも調べ終えましたし、そろそろ話しに入ってこれない刑事の角田さんに話を振りますか? 振りませんか?

燈子:今、声かけようと思っていたところだって(笑) 「改めて訊くけれど」と向き直って

GM:「はい!」 

燈子:「警察はどの程度事件について掴んでいるのかしら。犯人が常人ではないことぐらいは承知でしょうけど」

GM:「ええ。常人ではない……おそらく、オーヴァードのものである事は承知の上です。それ故にFHの方にも早期からの報告は欠かさなかったのですが……今日に至るまで音沙汰はなかったです。はい」

燈子:「まあ、そうでしょうね……FHの上も色々とあるから」

GM:「"怪物"のものと思われる殺しは、今回も含めて全部で6件。ですが、常に後手ですね。目撃証言などから、ある程度の人相、犯人の考えなどは少しずつわかっているのですが」

GM:「いかんせん"怪物"が何処に潜んでいるかなど、有力な情報までは至っておりません。力不足を痛感する限りです」と、被害者達を思ってか、鎮痛そうな面持ちで

燈子:ふむ、詳しく聞いて、こっちが得た蜘蛛の化け物とかの情報と合致する感じ?>人相、考え

GM:ういうい。そうですね。燈子さんがOPで調べていた限りだと年若い少女であり、蜘蛛のような化け物〜という感じでしたけども、合致します

GM:さて、"怪物"の思考の方ですが…… 「しかし、ここまでの力を持つ"怪物"なんですが、慎重……というよりは臆病な性質だと考えられるのです」

燈子:「ほう。続けて」

GM:「と、いうのも。被害者は全員、1人であり、かつ非力な女性ばかりですし……目撃者の方は、2人以上に限られています」

燈子:「目撃者は二人以上だから襲われなかった。と……そういうわけね」

GM:「はい。普通に考えれば、2人だろうが"怪物"の力であれば殺せるものだというのに、です。ただ……一連の事件なのですが、短いスパンで起こっているというのも気がかりですね」

燈子:「それは全て一定の間隔で? それとも不定なのかしら」

GM:「最初の事件は今から……14日、ちょうど2週間前。2件目が10日前。3件目が7日前……ですが、今日も含めた残りの3件はこの1週間以内の殺しです。じょじょに、殺しの期間が狭まってきています。殺しの様子から見ても……被害者を捕食しているという性質から……"怪物"の飢えが強くなっているのではないか、と」

燈子:「なるほど、結構なペースね」 飢餓の衝動を持ったジャームなら、侵食率が上がっていっていると見るべきか。

GM:「ええ。何か、犯行に粗が出始めるのではないかと思ってよくよく調べてみていたんですが……」と、千早の発見したドッグタグを見つつ。「"怪物"が身に着けていたと思われる証拠品の発見は、今日が初めてですね」

千早:ペースが早くなっている、というのなら。今夜見周りというかそんなことをする価値はありそうですね。


燈子:「化け物の側に居たという少女については、何かわかっているの?」 とこれは聞いておこうかな。行方不明者との照合とかそういうの。

GM:「被害者のいずれとも該当せず、直近の行方不明者も同様ですね。ただ、少女の目撃証言は何回かに渡ってありまして、怪物に襲われていないという事を考えると、少女自身が"怪物"である可能性は非常に高い、というのが現状の見解ですね」

燈子:「そう、よくわかったわ。ありがとう」 こっちからは以上ね。千早の方から何もなければ、切り上げてシーンを退場していくけれど。

千早:あ、一応聞いておきたいんですけれども。事件って、全部夜に起こってますか?

GM:ん。そうですね。夜です

千早:わかりました……私は、以上で大丈夫です。


GM:ふむ。ではですね。角田は、ふと、思い出したかのように「……ああ、そういえば、目撃者の方なんですが」と、歯切れ悪そうに

燈子:おや。「何かしら?」

GM:「うちの若手に青野と、山本という2人がいるんですが……彼らも"怪物"に襲われています、ね。山本の方は一命を取り留めましたが、今も重傷のまま病院生活。青野の方は……怪我こそなかったんですが、それ以来自宅に立てこもってしまいまして」

燈子:「何も聞き出せずじまい、ということね」

直衛:つまり、話を聞き出しに行けということだな

燈子:そういうことだな。

千早:ひきこもり説得大作戦ですね!!


※ちーちゃんがそう言うと、学校の先生が引きこもりの生徒を説得に行く場面を思い浮かべてしまう。


GM:「ええ、そうなります。まったく、最近のやつらときたら根性がなくって……申し訳ありませんね。隠していたわけではないんですが、身内の恥というのは、いかんせん……」

燈子:「いいのよ。むしろよく話してくれたわ」 いい情報フラグだ。褒めてやる。

GM:角田は鼻の下を少し伸ばします(笑) えーっとですね。ではシーン終了といきたいんですが、ここでもう1つイベントが

燈子&千早:お?


GM:そうやってキミ達が話しているとですね、2人の少女……片方は黒いドレスのような、もう片方はメイド服のような服に身を包んだ、双子の姉妹がこの場にやってきます


「あらあら。先客がいらっしゃったのですね」

クスクス、と黒いゴシックドレスの少女が淑やかに笑う。

メイド服の少女を傍に控えさせた彼女からは、まるで小説などに描かれている貴族のような高貴さを感じられた。


GM:角田の方は彼女らに気づくと慌てて頭を下げます。「す、すみません。もうこんな時間でしたか! 申し訳ない、お迎えにあがる予定だったのですが……」

千早:「角田さん、この方々は?」

燈子:なんだお前たちは。って目で姉妹を見ます。妖しすぎる。

GM:では、部下の鑑識の人がコソッと。「角田さんが今回雇った、私立探偵の方々です。なんでも、業界でもトップクラスの実力者との事で……しかし……めんこいですなぁ」と、おかっぱ頭の鑑識さんデヘヘる

千早:「私立探偵さんですかー」 んー……(燈子と目を合わせる)

燈子:うん。探偵……か。


燈子&千早:あやしすぎる……(一同笑)


※図ったようなタイミングで出現する腕利きの私立探偵。漫画とかだったらほぼ確実にクロである(偏見)


GM:えっと、会話続けますね(笑) 黒いドレスの少女の方はやんわりと角田へと微笑んで、 「よいのです。おかげでこうして、久々にゆっくりと散歩を楽しめたのですから。ね、イゾルデ」と、従者風の方の少女に話を振ると、彼女、イゾルデは小さく会釈します

GM:「は、ははは……そう言っていただけるとありがたいです。あ、そうだ、フレデリカさん。紹介させていただきます。彼女達はFHからのエージェントで……楠木千早さんと、水星燈子さんです」

千早:「はい、FHの楠木千早と言います!」挨拶は大事

燈子:燈子は挨拶なんてしないよ。目を向けるだけ。

GM:「千早さんと、それから燈子さんですね。フレデリカと申します。どうぞお見知りおきを」と、やんわりと笑って握手を求めます

千早:それにはまったく無警戒で応じます!(他一同:ですよねー(笑)

燈子:……千早の様子を見つつ、問題なさそうなら軽く手を握り返す(笑)

GM:はは、こやつめ。よーし、パパ、知覚振らせちゃうぞー 燈子さんはなしでって言おうとしたんですけども、2人とも振ってください。

燈子:知覚か……こいつらは敵だろうから、天性のひらめき使う(コロリンチョ) ……って、何ぃ!? 出目が腐った……8以上が1つも出ないなんて……! 達成値は8

千早:私も8ですー

GM:8かー…………そうですねえ。2人とも気づきますが、彼女、フレデリカの手はちょっとぎこちないです。一見してわからないんですけども、義手のようですね

千早:あ、それは気になりますし聞いてみましょう。「あ、すみません! 手、もしかして怪我されてました?」

燈子:(ナイスだ千早! ――そのまま流れるようにローキックをかますんだ)

GM:おうローキック推しやめーや(笑) 「ああ、ごめんなさい。昔、大怪我をしてしまって……義手なのです。もしかして、力加減を間違ってしまいましたか?」と、ちょっと慌てるようにフレデリカは言います。

千早:「あっ……そうだったんですか」と、こちらも頭を下げます。いい人っぽいですね!

GM:この判断基準である。えー。アイサツも済んだのでここで角田が 「そうだ。せっかくですので、協力し合って捜査の方を手伝っていただけないでしょうか。こちらとしても……オーヴァードの皆様方に協力していただければ願ったりかなったりなのですが」

千早:「もちもがっ」

燈子:とまぁ、千早の口はあらかじめ塞ぎつつ(笑) 「……構わないわよ」 

GM:「あらあら。お二人は仲良しさんなのですね」と、クスクスとフレデリカは笑います。「私としても、異存はありませんわ。ね、イゾルデ?」と、フレデリカに話を振られたイゾルデは……千早と、それから燈子の方を少し、値踏みするように見てから

GM:「……はい、フレデリカ様」と、首肯します。ニコニコ&ツンツンペア×2で捜査する事になりましたとさ。ってことで、何もなければシーンおわりっ かな?

直衛:僕には敵意ある視線を向けていたようだが、何が違うのだろうか>値踏み


さぁ、それはどうかな(にやり

メンテ
ミドル3 ( No.6 )
日時: 2015/08/11 20:20
名前: シャウト

ミドル3  春日炎治


直衛は詩織からの呼び出しを受け、ツカサと共に彼女の元へと向かう。

カフェテラスで詩織と共に直衛を待っていたのは、赤い髪の青年――FHアメリカ支部長の、春日炎治

フランクリーで人懐っこい表情を浮かべる彼に、しかし握手を交えただけで直衛は確信を抱いた。

春日炎治、彼はフレイに匹敵――否、或いはそれ以上の"強者"であると。


GM:よし。次いってみーよーかー 直衛とレヴィのターン

GM:まず、直衛達からですね。前回のシーンで、詩織に指定の場所(サ店)に来るように言われていましたので、現状、その場に着いたって事でいいかな?かな?

直衛:そうだな。指定されたポイントに突っ立っている

GM:立っているのか……えーっと。では、そのサ店でオシャレ……すると思っていたのかぁ?な感じでいつも通り白衣な詩織ちゃんと、直衛達とは面識のない赤髪の青年が談笑しています

GM:で、詩織が直衛達に気づいて手を振ります。「あ、来た来た。おーい、直衛君達、こっちー!」

直衛:では、それを確認する。「八剣直衛、到着した。春日詩織、僕に会わせたいという人物は」 と赤髪の青年を見る

GM:では、赤髪の青年の方は直衛の隣のツカサ……ではなく、流石に直衛の方を見て、にやり、と笑います。「キミが八剣直衛君か。今ちょうど、キミの話で盛り上がっていたところだ」

直衛:無表情でそれを受ける。「そうだ。僕は八剣直衛。そちらの名前と所属を問う」

GM:「おっと、名乗るのが遅かったかな。俺の名前は春日炎治。しがない技術者だ」と、炎治が名乗るとレヴィの横でこそこそと様子を伺っていた舞祈が炎治に気づいて「えっ、うそ、あの人もしかして炎治さん? う、うわ、本物!」と、目をキラキラさせます。

レヴィ:「……有名人なの、彼?」と、同じく様子を伺いつつ聞いてみる。

GM:「そりゃあもう! 私ともそんなに年は違わないのに、アメリカ支部の、支部長ですよ? プランナークラスの実力者ですよ! しかも、ルックスもいい!」

レヴィ:「ああ、うん……それを聞いて一気に凄さの信憑性とかそーいうのがなくなった感じだよ……」

千早:ま、舞祈さん面食いですね……(笑)


※年頃の少女はそういうものだ。古事記にもそう書かれている。


直衛:「春日……」 いや、春日一族というだけだ。関係はないだろう、と一瞬考えてから 「春日炎治、よろしく」といつもの無表情の握手

GM:「はっはっは。話には聞いていたが、思っていたより無愛想だな! よろしく!」と、握手しつつ背中をバンバン叩く。

GM:「しかし、今日はツイているな。直衛君だけではなく、美人の――姉妹もついてくるとは。聞くが、後ろで様子を伺っている彼らはキミの知り合いかな、直衛君」と、レヴィ達の方に目を向けつつ

直衛:「なんだって?」 と背後を……いや、獣の直観で確認する

GM:直衛アイはNNB(燈子:だからビームは自分に撃て!(一同笑))  あ、では直衛はアークマのちーからー で、レヴィ達を発見します

GM:「ほえっ!? こ、こっち気づかれましたよレヴィさん!?」

レヴィ:そのような事があろうはずがございません!(錯乱)


しっかりしろDB脳


レヴィ:うんまぁ、こっちは特にエフェクト使っているわけでもないしね。見つかるよね(笑) 「うーん、有名人だけはあるようだねぇ」と少しだけ感心しておこう。

直衛:「ふむ……味方だ。なぜ、ここにいるかは分からない」

GM:「おお、つまり知り合いか。おーい、そこのキミ達もよければこっちに来るといい。お茶でも奢ってやろう!」

GM:で、お茶に誘われたレヴィ達ですけどどうします? 舞祈は「はーい」って感じでふらふら〜といきそうです。そんな妹の様子を見て、姉のツカサはすごい心配そう(いろんな意味で)ですけどね

レヴィ:本当にイケメンに弱いんだね……(笑) まあ、ついていこう

GM:全員着席。「好きなものを頼んでくれ。何でもいいぞー」と炎治は笑いつつ 「ああ、そうだ、直衛君。せっかくだからAフレームを直接見せてはくれないか? やはりここは直接、この目で見たい」

直衛:「ダメだ。戦闘行動を除いて、支部外でエクスカリバーを起動することは許可されていない」と、注文を終えつつ淡々とそう言う。

GM:「……。あ、あの直衛さん。素直にAフレームを見せた方が……」と、ツカサは心配そうに直衛を見ています

GM:「……あー、えっと、直衛君。別にこういう場合はー」と、詩織が言おうとしたのを遮って

GM:「成程。――よしわかった! ならば実戦といこうではないか」ワーディングを展開しつつ、サ店が広場に面しているのをいいことに、炎治は<キングダム>を使用して広場に、即席のリングを作ります

GM:「さぁ、上がって来るんだ直衛君。俺としてもせっかく、日本に帰って来たのだからな! 思えばこの方式であればAフレームの性能、八剣直衛君の実力、両方が見れる、効率がいい!」

直衛:「……」 春日詩織の方を見る。使っても良いのかと目で訴える

GM:詩織の方はキミ達の血の気の多さに頭を――抱えるとでも思っていたのかぁ? めっちゃ面白そうに見て。「おっけー。まぁ、ここで引いたら男の子じゃないでしょ、直衛君。Aフレーム何時使うの? 今でしょ!」

千早:うんうん、詩織ちゃんはこういう奴だ(笑)

GM:かく幼馴染は語りき(笑)

直衛:「分かった」と春日詩織に言動に首肯する。「許可が下りた。Aフレームの性能試験を実施する」とリングに上がる

GM:<ま、マスタァー……や、やるの? なんかあの人すごい強そう……っていうか絶対強いよ!?>と、アマテラスは少しプルプルしてる。

直衛:「そうだろうな。おそらく、僕の性能を遥かに上回る」 剣の柄、待機状態のAフレームを取り出す。(だが、あの春日炎治を倒すほどの力が無ければ、フレイの目的は達成できない……)

GM:では、キミの気負いを感じてか、アマテラスは……<うー……ど、どーなっても知らんぞー! ま、マスター! とりあえずがんばってみるからがんばって!>と奮い立ちます

直衛:その言葉を受けてから、「Aフレーム、起動」 柄部分から固定化されたレネゲイドウィルスが刀身を形作る。「こちらは準備できた。春日炎治の合図に合わせる」

GM:「それがAフレームか……グッドデザイン! さすが、詩織さんはいい仕事をするな、インスピレーションが沸いてくる。さて、ではこちらも得物を出さなければな。と、いっても――」


炎治が右腕を突き出すと、その手の中で炎が発生し、圧縮され、剣の形を成す。

「Aフレームに見合うものじゃあなくて、申し訳ないが。これが俺の"剣"だ」

即席ながら、機能美に洗練された長剣を手に、炎治は構えを取った。


直衛:――こちらもAフレームを構える

GM:「直衛君、せっかくAフレームを見せてくれるんだ。先手を譲るとしよう。――来な!」と、鮫のようにニヤリと笑います

直衛:「了解した。先手を取らせてもらう」 重力操作で弾丸のような速度で春日炎治に突撃する。〈白兵〉判定で良いのだろうか

GM:おう。エフェクト使ってもおっけーよ

直衛:了解した。では、原初の赤:アタックプログラム+コンセントレイトで攻撃する……達成値は、62

GM:こちらもそれを受けるためにいくつかエフェクトを使っておこう。


軸のぶれない、剣そのものと化した直衛の鋭く、重い一撃が炎治を見舞う。

――だが


直衛:57点の装甲値有効ダメージ。回避する暇も与えず、Aフレームを振り下ろす 


(Aフレームの反応性は上がっている……どうだ)

直撃の瞬間、直衛は確かな手ごたえを感じた。

――だが、しかし、当の炎治本人は汗ひとつ流さずに、それを受け止めきっていた。


直衛:それには目を見開く。このエクスカリバーが、受け止められるのか……?

GM:「……今の、直衛さん、結構真剣に打ち込んでましたよね」と、ぽかん、と思わず、舞祈はそう呟きます

レヴィ:「力だけ見たら、少なくとも超一流……なるほど。支部長だけの事はあるね。僕らでも、今のままでは太刀打ちできなさそうだ」と、ふむ、と興味深そうにそう言うよ。

GM:「中々、いい踏み込みだ、直衛君。……エフェクト使っておいてよかった。さもなきゃあ、片腕でカッコつけようとして腕ごともってかれるところだったからな」

直衛:(アマテラス、春日炎治の戦力分析が可能ならば行え。次は反撃が来る……!)

GM:<や、やってるよマスター……けど、う、そ……マスター、この人ほとんどエフェクト使ってないよ……>

直衛:「フレイに匹敵するか……!」とアマテラスの報告を受けて、思わず口に出す

GM:「Aフレームは……攻撃力特化、って聞いていたんだが。直衛君、見た感じだと改造はしているみたいだが、結構、パーツを特殊なものを選んでいるな」

直衛:「癒し機能だ。戦闘では、役に立たない」(他一同:本当の事だけど、ひでぇ!?(笑))

GM:「詩織さーん? まーた実験途中の装備つけただろ。しかも平気な顔で」と、苦笑気味に炎治が言うと、詩織は全力で明後日を向きつつ、吹けもしない口笛すーすすー

GM:と、気を取り直して炎治は一旦、直衛をそのまま膂力のみで弾いて距離を離しつつ。 「さて、耐久力は……」と、炎治は、自身のソードを赤く発光させつつ、ゆったりと直衛に近づきます

直衛:回避……は無謀だな。ここは復讐の刃……をしようとするも対応ができなかったということにして、ガードする

GM:耐久試験だし、その方が炎治的にはありがたい。ではダメージは――(コロコロ)

直衛:(出目を見て)……それはガードをしても耐えられないな。リザレクトする。Aフレームの刀身にレネゲイドを収束して、受け止めようとするが――

GM:では、刀身に一瞬、チッ、と炎が奔ったかと思うと、次の瞬間、その刀身を無視するかのような寸断が直衛の身体を襲います。直衛は上半身、下半身が分離したような感覚を味わいます

直衛:「ごふっ……」と血を吐きだして、膝を付く

GM:「思ったよりも耐久力面では普通なんだな……すまない、出力を誤ったようだ」


「……くっ、そう、だな。耐久性能は、見直す必要がある」

リザレクトを終えてなお、身体に残る衝撃。僅かながらに戦慄を覚えながらも直衛は強い意思で言葉を繋げる。

(この力……そうだ、僕が破壊すべきはこの力だ)


GM:<マスター! た、たた、立たない方が! っていうか傷がー!?>と、半泣きのアマテラス

直衛:「良い、データが取れた……感謝する、春日炎治」 息を整えながらも、視線は外さない

GM:「お互い様だ。……っと、すまない。今治させてもらう」と、炎治は武装を解いて<ヒール>を宣言します

直衛:HPは34点まで完全回復した。肉体も服装のダメージも修復され、僕のお腹が鳴る

GM:「すまなかったな、直衛君。Aフレームの性能は見れたとはいえ急すぎた。本物のAフレームを見て多少――いや、かなりテンションが上がってしまってな」と、キングダムを解除しつつ

直衛:「いや、理解できる。エクスカリバーは、FHの技術の粋を集めて製作された。春日詩織の腕に間違いはない」

GM:「ああ。やっぱり最強の武器は浪漫だからなぁ」と、深く炎治は頷きます。「さて、戻って飯でも食おうか。いや、今のでかなり腹が減ったな。エフェクトを使った後はお腹が空いてしかたな……」と、言いかけたところでタイマー音がします

GM:怪訝そうな表情で炎治はそれを確認して、うげっ、と声を漏らします。「2個目のタイマー鳴ってんじゃねぇか!? 1個目鳴ったの何時…………」と、炎治はその名にそぐわないほどに真っ青になりながら、慌てます

直衛:「? どうした、何の時間だ?」

GM:「ああ……アメリカに戻る時間だ。まぁ、あれだ。2つ目で気づいてよかった。留美は……あ、やっぱ待ってくれちゃあいないか……いそがねぇと」と、炎治はヴィークルモーフィングでバイクを作り出しつつ、直衛の方にクレカをヒュッ、と投げ渡します。

直衛:「これは、なんだい?」と受け取ったクレカを見る

GM:「忙しなくてすまない! 奢るって言っていたしな。それで好きな物食べてくれ」と、バイクに乗りつつ

直衛:「そうか。では、使わせてもらおう」と懐にしまう

GM:「おう。そりゃあもう、遠慮なく使ってくれ! ――今度はもう少し、時間にゆとりを持たせるようにしよう。じゃあ、俺はこれで……詩織さんお元気で!」と、炎治は片手を挙げるとバイクで疾走していきます

直衛:「さようなら」と、手を振ってから。「……春日詩織、他に用はあるか?」と、聞いてみる。

GM:「ん。こっちの方はもう大丈夫だよ。……というより、大丈夫っていうしかないっていうかね」と、笑いつつ。用事があった本人は帰ってしまいましたからね。「直衛君達はどうするの? デートの続き?」と、によによしつつ、詩織は直衛とツカサ、それから、レヴィと舞祈を見ています。

直衛:「そうだな。春日ツカサ、他に確認しておきたい地点はあるか? 戦略的に価値の高い拠点は、案内したつもりだが」

GM:戦略的に価値が高い拠点って?

直衛:それは……GMが決定する(笑)


※たぶん、ご飯系の拠点だと思うんですけれども(名推理)


GM:「あ。えっと……そうですね」と、ツカサはチラリ、と舞祈の方を気にしているような素振りですね。

GM:それに気づいてか、舞祈は……レヴィは……観戦も終わって、暇を持て余していそうだなぁ。「レヴィさん、映画とか観たくないですか?」と、カフェオレを飲み終わった舞祈は、レヴィにそう提案してみましょうかね

レヴィ:「んー……そうだね。気にかかることはあるが今はどうしようもないし、構わないよ」

GM:ほむ。では、舞祈の意図と、目配せを見て、ツカサは改めて直衛に向き直ります。「直衛さんも、どこか行きたいところはありますか? ずっと、私の案内ばかりをしていてもつまらないでしょうし」

直衛:「行きたい場所か……」 腕を組んで考える   「……」もっと考える   「…………」大変考えてから 「……そうだな、では僕たちも映画に行こう」 春日舞祈の真似をする。映画はよく知らないが

GM:それを聞いて、ツカサは意外そうな表情になる。「お好きなんですか、映画?」

直衛:「1度だけ、フレイに連れられて見た記憶がある。それだけなので、僕の持つ映画の情報は極めて限定的だ」ファンシーな、子ども向けの映画。フレイは眼を輝かせながら観ていた

GM:幼き日の思い出、ですね。では、ツカサは何かを考えるような間を少し置いてから、頷きます。「行きましょうか。……4人で」と、ツカサは、直衛の見た中でも一番優しい微笑みで、そう言います。

直衛:「了解した。映画館に移動を開始する。では、また後で春日詩織」

GM:「はいはーい。いってらっしゃーい」ってことで、よし、ここらでシーンエンドしましょうか。次、いってみよー
メンテ
ミドル4 ( No.7 )
日時: 2015/08/27 21:04
名前: シャウト

ミドル4  傷痕


事件現場の刑事、角田から有力な情報を得た千早達は"怪物"に遭遇したという警察官、青野の自宅へと向かう。

何ら変哲のない、2階建ての安アパート。だが、チャイムを鳴らしてもドアをノックしてみても、人の気配はない。――青野は留守なのだろうか?

いや、或いは――千早達は家宅捜査を開始した。


GM:では、千早と燈子のシーンどすが。行き先はどうします? 青野さん家か、山本さんが療養している病院か……

燈子:どうする? 千早。

千早:入院している方って意識はあるんです?

GM:んー……一命は取り留めているんですが、怪我の方は結構していて……とはいえ、意識はありますね。面会も、まぁ、FHならできるでしょう

燈子:情報を持ってそうなのは青野の方。話を聞き出すのが面倒くさそうでもあるけれど。二者択一の可能性もあるから、情報をより持ってそうな青野を推したいかな……

千早:うーん……そうですね。それに、青野さんの方が精神的に追い詰められていそうですし、急いだ方がいいかもです。

燈子:それも一理あるわね。じゃあそういうことで。青野の方へGOです。

GM:OK ではその道中、青野さん宅までもうちょっとのところでですが、街の巨大な液晶モニターでニュースが流れているでありんす。

千早&燈子:(やな予感……)

GM:ニュース風にするのは手間なんで要点だけ伝えますと、今朝未明、N市の高校に通っている女子学生 月原朝芽が惨殺死体で発見されたというニュースです

GM:で、コメンテーターが「この惨殺事件、この2週間でもう6件目ですね〜 警察は何やっているんでしょうか」的なニュアンスの事をあえて難しく言ったりしつつ〜で、いったん終わりになるかと思ったその時、速報が入ります

燈子:おおっと。

GM:速報っていうか臨時ニュースかな? 先ほど、N市の市立病院で、重傷を負って入院していた警察官の山本秦(やまもと しん)(28)が突然姿を消して、行方不明になったとのこと

千早:「入院してる山本さんってさっき聞いた……」

燈子:「……きな臭いことになってきたわね」 顔をしかめる。いつもしかめっ面だけど。

GM:「あらあら。穏やかではないですね」と、フレデリカも不安そうな表情で……と。まぁ、そんな燈子さん。あなたの携帯に着信が。相手は、登録してはないですが燈子的に心当たりが1つだけ。立風雄二郎っぽいですね

燈子:おっ、ならば取るよ。「もしもし」 

GM:「水星か。電話は取れるという事は、そっちは無事のようだな」と、開口一番に

燈子:「ええ、無事だけれど……何かあったの?」

GM:「今現在、ニュースでやっている頃だと思うが……N市市立病院にいた山本という警官がいただろう? 口封じされかかったんで、野暮用ついでに確保した」

燈子:「あら、それはまた手が早いわね」

千早:おお〜。立風さん、やっるう!

燈子:「貴方がそんな事をするということは……想像以上に、この件は入り組んでるのかしらね」

GM:「本当は、少し話を聞いてそちらに情報を売りつけてやろうかと思っていたんだがな」と苦笑しつつ。「ああ。直接顔までは見たわけではないが……山本の口封じを図ったのはおそらく、オーヴァードだろう」

燈子:「そう……エフェクトの傾向はわかる?」 シンドロームとかそういうの。

GM:「そうだな……ハヌマーン/オルクス、だろう。音で山本自身を操り、拳銃で自殺させようとしていた。やり口が、アレ(パイロマンサー)にも似ている。もしかすれば、この一件をうやむやにしたい連中が雇ったのかもしれん」

燈子:「操作系の能力者か……」 パイロと同類の殺し屋、か。なるほど。事件現場の力づくで殺してる状況とは違いすぎる。

燈子:「(……神城か、あるいは)まあ、いいわ。いずれにせよ、障害は片付けていくしかない」

GM:「そのあたりは当事者にお任せするさ。ひとまず、山本は安全なところにまで運んでおく。何か有用な事が聞けたらまた連絡を入れる」

燈子:「ええ、頼んだわ」と、通話は切っておく。 「山本はひとまず無事なようよ。後で話を聞きにいくとしましょう」 と同行者たちに向けて言おう。

千早:「そうなんですか!? よかったぁ……。 あれ? でも、電話のお相手さんってどなただったんです?」

GM:「楠木さん、あまり詮索なさらない方が……親しげでしたし、きっと水星さんの……」と、耳打ちするフレデリカ

燈子:おいこら(笑) いやまぁ、きっとむっつりしたまま喋ってるのに親しげに見えたんやな。会話が弾む時点で珍しそうなんだな。


※燈子は、フレイとよりも既に雄二郎との方が長く喋っている気がした、とはGM談


燈子:「おい、何を勝手なことを言っている」

GM:「あらごめんなさい。仲のいいお友達だと言おうとしていたのですけれども」と、コロコロと笑いつつ。ま、そんなサブイベントを挟みつつ、ここがあの青野ハウスです(到着


GM:ちなみに、2階建てのそこはかとなくちょっとボロい(最大限のオブラート)なアパートですね。2階の端っこの部屋らしいですね

燈子:「千早、前を行きなさい」 錯乱気味のようだし、攻撃されるかもしれない。

千早:いつもの通りなので問題なく前を行きます!(GM:ちーちゃん……(ホロリ)(一同笑)) しかしボロアパートとなると電子ロックみたいな高等なものはなさそうですねえ

GM:ういうい。では、千早さんが前を行きすとー 201号室、青野さん宅前で佇んでいた20代後半ぐらいの黒いスーツの男性と目が合います

GM:男性の方は。「おや。青野さんのお知り合いの方ですか?」と、柔和な笑みを浮かべる

燈子:「違うけれど。そういうそちらは?」千早が何か言い出す前に横に並ぶように出て、言おう。(千早:助け舟ありがとうございまーす!(一同笑))

GM:反省が活きたな(笑) えーっとでは男はちょっと不思議そうな表情になりつつ。「私は青野さんのちょっとした知り合い……なんて、勿体ぶる必要はないですね。大学時代の同級生ですよ。彼女が最近気落ちしていると聞いて、ちょうど近くだったんで寄ってみたんです」

GM:「まぁ、留守みたいですけれど……」と、ぽりぽりと頬をかきつつ

燈子:「そう。こちらは仕事で訪ねてきたのだけれど、留守なら出なおすしかないわね」 多分居留守だろうからこいつがいなくなったら訪ねよう。ぐらいの気持ち。


※もしかして → 不法侵入


GM:「ああ。警察の方だったんですか」と、得心がいったように男は微笑みます。「お勤めご苦労様です。では、私はこれから仕事がありますのでこれで」と、男はスッ、と横を通って立ち去ろうとします。あ、知覚判定どぞ。8もあればいいかな?

燈子:(コロラド) 知覚……と、ちょっとダイス目悪かったけどなんとかクリアね。千早は――

千早:(コロッサス) あ、クリティカルしましたね。(GM:えっ) ……(コロポックル)あ、またクリティカルして、達成値は24です。

GM:えぇ……(困惑) えーっとでは燈子さんから。燈子さんはそうですね。フレデリカが一瞬、何か手を動かしたように思えました

GM:あ、ちーちゃんはですね。そうですね、めっちゃ早かったんで常人の目には絶対わからないんですけれども……フレデリカは男性の胸ポケットからスッ、と名刺を1枚引き抜いていますね。本当に一瞬の早業なんで、見逃しても無理はないですね

GM:で、フレデリカの方は男性の方に「あの、こちらはあなたの落し物でしょうか」と、お淑やかに声をかけます

千早&燈子:……素性を知るための手業かー!?(笑)


※名探偵には必須のスキルである。


GM:男性の方は慌てて胸ポケットを触りつつ。「ああ、すみません。何かの拍子に落としちゃったんですね。ありがとうございます」と、特に疑う余地もなく受け取ってから改めて去っていきます

GM:「いえいえ。お仕事頑張ってくださいね」と、フレデリカは手を振って見送ります

燈子:「手癖がいいのね……どこのどいつだったの?」 と男が去ったのを確認してから言う。 

GM:では、フレデリカは内緒話をするようにこそっと 「志木聡(しき さとし)様で……神城グループの部長みたいですね。お若いのに頑張っていらっしゃるようで」

燈子:「神城……神城ね。まあ、事件には関わりがないってことね」 と一応フレがどこまで知ってるかわからんので言っておいて「さて、居留守か本当に留守なのか、確かめましょうか。千早、行きなさい」

千早:ぴんぽーん……こんこん……

GM:返事はない。留守のようだ

燈子:「何なら、ドアぐらい壊してもいいわよ?」

千早:「んー、留守みたいで……ってええっ!? こ、壊す、んですかぁ!?」

燈子:「ちょっと壊れたぐらいなら直せるからヘーキヘーキ」 というか壊れたままでもいいし。「まあ、それか」 と、フレデリカの方を向いて

GM:フレデリカはお淑やかに微笑みながら「?」と可愛らしく小首を傾げます。

燈子:あ、かわいい……じゃなくって(笑) 「スリができるなら鍵開けもできる……ってことなら話は早いんだけど?」 とかいう。

GM:「あらあら。スリだなんて人聞きが悪いですわ。私は落とした物を親切で拾って差し上げただけですから」と、さらりと言いつつ

GM:そして、「あら?」と、フレデリカは何かに気づいたかのように、青野宅の玄関先においてある植木鉢の下をめくってみる

千早:えー。いやいや、そこに鍵あるとしたら青野さん不用心過ぎ……

GM:「あらあら、合鍵でしょうか? よくありがちな場所に置いてありますわね」と、ひょいと拾い上げるとそこには都合よく合鍵がてーれってれー

千早:あったあああああっ!?(一同笑)

燈子:「うっかりな奴ね」 と言っておこう。内心では「てっめこのやろwww」ぐらいには思っているかもしれないけど

GM:なんで燈子さんが怒ってるのかわけがわからないでござるよ(笑)  では、フレデリカがスッと鍵を入れて回すとカチャリ

GM:「あら、やっぱり合鍵でしたのね」「お見事な名推理です、フレデリカ様」とかわざとらしくやっちゃう主従コンビ

千早:「……い、いらっしゃらないなら、おじゃましますよー」 おそるおそる入ります。


GM:では、一番最初に目につくのが玄関先に積まれているゴミ袋です。まぁ、常識的に何日間か引き篭もっていたら積まれるほどゴミでないと思うんですが、いらない本とか入っていて、申し訳程度にバリケードしているように思えました、まる

GM:電気つけてないけどつけます?

千早:詩織ラボに入る時の要領で切り拓きます。電気つけますー

GM:うい。手狭ですが申し訳程度の広さがあります。どれぐらい広いかっていうとね。聖☆お兄さんのブッダ&イエスのルームシェアしているところぐらいの広さです。たぶん2人にはこれで通じる

燈子&千早:把握した


※聖☆お兄さん 11巻まで好評発売中


燈子:千早、何かあったら任せたぞ。

千早:任されました!

GM:ほいほい。じゃあゴミ袋を避けつつ行くと、六畳間があります。六畳間は電気ついてないんで真っ暗ですね。あれ、窓があるし今昼なのになんでこんなに真っ暗なのかな?って思うますね スイッチはドアの近くにある親切設計です

千早:遮光カーテン……? 電気ぽちー

GM:電気ぱちー……するとわかるんですが、窓にダンボールが貼り付けれてます。姿見も新聞紙とか貼り付けられてます。

千早:うわぁ……鏡にもですか。なんかヒントの予感

GM:で、部屋には中央にテーブルが1つ。本棚が左奥に。仕事机っぽのが右奥に。左の壁際にベッドが

千早:そのベッドの上で毛布にくるまってガタガタ震えてる青野さん?

GM:毛布と生々しいベッドの乱れがあります。青野さんはいません。先に行っておきますとトイレにもいませんし、お風呂場とかにもいません。

GM:「本当にお留守のようですね」と、フレデリカがポツリと

千早:おお……? 本当に、ときましたか……

燈子:「……」 ダンボールが貼り付けられてる部屋を見つつ。(光か、隙間かわからないけど……これほど怖がってるのに外に出るか?) とか考えてる。攫われた、のか?

GM:さて、それはどうでしょうねえ……何か調べます?

燈子:そうだなあ、調べるにしても何を調べるか……。本棚や机を漁ってみよう。なんか無いか。書き残し、とか。

GM:じゃあ調べられそうなところをピックアップな。お、本棚からいきます? 机からいきます? いきます? ちなみに、お風呂場、トイレ、本棚、鏡、机、テーブル、窓、ベッド、あたりが調べられそう

千早:じ、GMがめっちゃ楽しそう……(笑) じゃあ私は、侵入、逃走経路として考えられる窓を

燈子:そうね。窓も重要そうだから千早に任せる。私は、先に本棚を調べる。

GM:じゃあ、ちーちゃんの窓から。窓にはしっかりとダンボールが張られてます。結構頑丈にガムテープビッタベターって感じ。こちらからハガすのには結構時間かかりそう

GM:地味にダンボールは3重ぐらいになってて、あちらから窓叩き割られても侵入はしづらそーですわ。大体そんな感じ。燈子さんはそうですね。知覚どぞどぞ。8ぐらいあればいいかも

燈子:(カラコロッタ……)クリティカルして、達成値は20ね。

GM:とーこさん、流石です。では、本棚の本の間にポエムノー……ではなく、日記が挟んであります

燈子:どんな冒涜的な内容になってるんです?


※日記を読むとSAN値が下がる。古事記にもそう書かれている。


GM:しゅ……日記はそうですね……(燈子:おいGM、今、手記って言おうとしただろ(笑)) 1年ぐらい前から始まってます

燈子:お。割と最近やな。

GM:最初には「角田さんから日記つける事を薦められた。あたしにポカミスが多いから、毎日、日記を書いて頭を整理しろって事らしい。角田さんはいつも正しい事を言ってくれるけど、いくら年が離れているからってあたしを子供扱いするのはやめてほしい」

GM:ちな、それから毎日マメにつけている模様。後輩の鑑

燈子:だが、もういなくなった!

GM:死んでねーよホセ(笑) えーっと、14日前ぐらいまで飛ばしますね。14日前の日記は今までの、のほほんとした内容とは違って、シリアスな感じに


20○×年 ■月△日

「今日、市内で殺しがあった。尋常じゃない殺し方だ。到底、人のやる事だとは思えない……神城グループの"化物"の噂は本当なのだろうか……目撃証言もある」

「でも、もしもこれが人がやった事だとしたら……一体、犯人はどれほど被害者に恨みがあったんだろう。こんなに酷い殺し方をするなんて」


GM:と、それ以降は捜査結果や、犯人……途中からそれは、"怪物"の存在への確信となったのか"怪物"への隠し切れない恐怖と、怖いもの見たさの好奇心がつづられています

GM:そして、7日前。3件目があった日の日付になりますと――


20○×年 ■月▼日

「今日"怪物"と遭遇した。今日、アレを見るまでは、あたしは"怪物"のことを信じていなかった」

「けれども、あれは本当に"怪物"だった。アレは人間じゃない。あんなの捕まえるなんて無理だ」


「だからあたしは悪くない。逃げてもしかたなかったんだ。あたしは悪くない」

「あたしは悪くない。あたしは悪く  ない」

「あたしは悪くないあたしは悪くないあたしは悪くないあたしは悪くないあたしは悪くないあたしは悪くないあたしは悪くないあたしは悪くないあたしは悪くないあたしは悪くないあたしは悪くないあたしは悪くないあたしは悪くないあたしは悪くないあたしは悪くないあたしは悪くないあたしは悪くないあたしは悪くないあたしは悪くないあたしは悪くないあたしは悪くないあたしは悪くないあたしは悪くないあたしは悪くないあた」


燈子:「これは……もうダメかもしれないわね」嘆息する。


20○×年 ■月∵日

「今日、初めて仕事を休んだ。外に出るのが怖かった。毛布に包まってたら、もうお昼を過ぎていた。角田さんから何件もの着信と、メールが来ていた。まだ怖くって、返信もできていない……とりあえず、お腹がすいたから何か買って来なきゃ」


20○×年 ■月◆日

「窓がずっとガタガタ鳴っている。風が強いからだってのはわかっているんだ。でも"怪物"が窓からあたしを狙っているようにしか思えなかった。そう思うとどんどん怖くなって、ダンボールで塞いだ。でも、もし本当に襲い掛かって来たら、どう逃げればいいんだろう」

20○×年 ■月●日

「鏡に映った自分の姿はあまりに酷かった。もう……見たくない。新聞紙を張って封印した」


GM:……さて、鬱々とした日記ですが、3日前、多少ましな感じになりますね。


20○×年 ■月▽日

「月原朝芽という女子高生が夕方に訪ねて来た。どうやって調べたのか、どうやらあたしが"怪物"に遭遇したから、話を聞きたいらしい」

「推しの強い子だった。推し負けて、家に上がらせてしまった」

「……他人と喋るのが、なんかすごいなつかしい気がして、あたしは泣いていた」


「月原さんから借りたハンカチ、ちゃんと洗って返さないと。久々に出かけてみよう。買出しもしなきゃいけないし」


GM:しかし、その後に――


「外を歩いていたら、あの"怪物"がいた」

「こっちが気づいたらあっちも気づいた」

「あいつはやっぱりあたしを狙っているんだ」

「自分の事を見たあたしの事を殺そうとしているんだ」


「こわい」


「こわい」


「こわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわい


20○×年 ■月◇日


「きょう また ひとがしんだ」

「きっと かいぶつのしわざだ」

「つぎはあたしがころされる」



「おとうさんたすけて。おかあさんこわいよ。たすけて」


GM:そして、今日の日付にいくと、既に日記がついています


20○×年 ■月◎日




「つきはらさんが しんだ」

「ころされた。 あたしとあったせいだ。 あたしとはなしたせいだ。 かいぶつが あのこを ころした。 あたしが、あのこを、ころした


あたしのせいだ」


GM:涙でなのか、ぐちゃぐちゃになってその後に何か書いてあった跡がありますが、読めないです。読めないですが、最後に一言だけ読める文字が――


「――そうだ。映画、見に行こう。ずっと、楽しみにしていた、映画。映画、見に行かなくちゃ。楽しみだな」


燈子:……ああ、朝芽の死でプツリと切れちゃったか……。それにしても、映画、か……。

GM:テーブルの上にはスマホが置いてあって、フレデリカが興味深そうに操作しています。「午後2時30分スタート……の映画、ですね。切ない悲恋ものみたいです」 

GM:ちなみに、今現在は2時10分ぐらいとしましょう。映画館まではオーヴァード競歩で20分ぐらい。オーヴァード歩行で倍の40分ぐらいかな?

燈子:それなら間に合……って、オーヴァード競歩ってなんやねん(素)

GM:いえ、今ふっと思いついてしまったので……(笑) まあ、頑張って急げば10分台ぐらいにはなるとおもいま!

燈子:「……ふぅむ。どうしようかしらね」

千早:「青野さん……。本当に、映画館に向かったんでしょうか……」

GM:「すまーとふぉんで調べていますから、行った可能性は高いのではないでしょうか」とアイフォンいじいじしてちょっと得意げなフレデリカさん

GM:(こっそりコロコロ……お。)では、燈子達がそう言っているとイゾルデが。「フレデリカ様、浴室にこのようなものが」と、血が苦手なのか若干青ざめた顔で、乾いた血がベッタリついた、折り畳みのカミソリを

千早:うっ……リストカット……? ひどい……

GM:「……乾いていますけれども、この血の量……1度、自殺をはかったようですね。乾き方からすれば、1日……いえ、2日前ほどでしょうか。恐怖に耐え切れなかったのでしょう」と、深刻そうな表情になって

燈子:「これは……。さっさと確保したほうがいいか……それを見ると、身体も無事じゃなさそうだし」 とそのカミソリを見て言う。

燈子:「喋れる状態だといいんだけどね。さっさと確保しに行きましょうか」他に何もなければ映画館に向けて突っ走ろうと思うけどー。

千早:「はいっ! 急いで、映画館に向かいましょう!」

メンテ

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