アイドレス初心者説明会
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タイトル Re: 練習アイドレス作成:初級白魔法集
投稿日: 2017/07/13(Thu) 02:24
投稿者谷坂@神聖巫連盟

初級白魔法集 修行に6年 を編纂する:評価7:RD18

┣部品【1年目・はやくちことばで笑われる】:RD1:白魔法使いになりたい!と言って怪しい師匠に弟子入りしてから、山で修業を始める。一行しか文字の書いていない妙な本を渡され、なまむぎなまごめなまたまご、特に意味のない早口言葉を言う練習をするようかいてあるので必死に練習する。丸一年これをするはめになり、多く物は心折れて去っていく。
┣部品【1年目・笑い声が聞こえる】:RD1:はやくちことば。これができないとあの本の続きを読むことができない。そうこうしていると人のいないはずの山で誰かにわらわれた気がした。怖い。
┣部品【1年目・種を埋める】:一年目のある日、師匠に言われて山で拾ってきた種を寝床の近くに埋めた。毎日優しく話しかけ、大事に育てなければならないという。めずらしく心癒される。
┣部品【2年目・変なポーズ】:RD1:変なポーズを取りながら早口言葉を言わなければならない。もはや舌をかまなくなってきたけど、かなり恥ずかしいしかなり不審人物に見える。心が折れそうになる。
┣部品【2年目・世界のバランス】:RD1:態勢を崩すと師匠がやってきて「バランスを保つのはむずかしいだろ。世界もそうさ」と言ってくる。よくわからないが、また誰かが笑う声がする。
┣部品【2年目・若木が育つ】:RD1:1年前に植えた種が少し育って若木になっている。まだちゃんとした木とは言えないが、これからも大事に育てよう。
┣部品【3年目・暗号解読ってなんだ】やっと続きが読めるようになったと思ったら暗号で構成されている。自分で解読を進めながら読まなければならない。早口言葉を言いつつ泣きながら日夜暗号解読にいそしむ。
┣部品【3年目・自分を戒めること】変な本の暗号を解読すると白魔法の心得が書いてあって感動した。曰く、白魔法とは世界のバランスを保つこと。強力な力を持ちすぎないよう、自らを戒めること。バランスって大変だよな。ちょっとぐらついただけで崩れるもんな、と納得する。耳元で誰かがうなづいた気がした。
┣部品【4年目・ちょっと光る】:RD1:3年の修行を経て、解読した文章を口にするとわずかに手が光った。ような気がした。夜中に詠唱をすると心なしか光って見える。光るだけかよ。心折れそうになるが丸一年同じ呪文を呟き続ける。
┣部品【4年目・修行の成果か?】詠唱をしている間、なんだか山に暗いところと明るいところがある気がしてきた。双方はバランスを保ってこの世に存在しているように見える。なんだろう?
┣部品【4年目・幹が太くなる】:RD1:育てていた若木の幹が太くなってきた。毎日水をやって話しかけているのでとてもうれしい。気のことで一喜一憂していると、自分が木を育てているというより木に育てられている気がしてくる。
┣部品【5年目・紋章を描く】:RD1:本に現れる呪文が長くなっていた。嬉々としてやや光る手をかざして詠唱してみるが以前と特に変わらない。同時に薄い膜のようなものが現れるが、蠅に突破される。つらい。
┣部品【5年目・流れを感じる】:修行をしていると、耳元で誰かが囁いている気がしてくる。慣れたものだが、だんだんと水の中にいるような気持になってきた。一か所渦潮のようによどんでいる場所があったので、やや光る指で撫でると元に戻る。耳元の誰かが満足げに笑った。
┣部品【6年目・わかりやすくぴかっと光る】:RD1:光っているのかいないのかわからない状態から蛍くらい明るく光るようになった!詠唱しながら唱えると、昨夜擦りむいた足の怪我が……かゆくなった。そして猛烈に腹が減る。空腹にあえぎながらまた一年修行をした。
┣部品【6年目・隣人の存在に気付く】6年やってようやく気付いたが、どうも耳元に小さな隣人がいるようだ。6年も気づかれないとかそりゃ怒るよなと悟る。我々は、この良き隣人から、力を借りるばかりでなにも返してこなかったのではないか?
┣部品【6年目・立派な若木を切ることに】:6年目にして師匠に「その木使うよ」と告げられ、大変なショックを受ける。そんな……と打ちひしがれていると、さわさわと葉が揺れた。笑っているような気がして、いいのかい、と聞き返すと、もう一度葉が揺れた。
┣部品【7年目・長い修行が終わるとき】6年の歳月を終えたある日、詠唱を終えた瞬間、盾を作ろうとして小鹿に突破され全力で突かれた膝の傷がじんわりと治っていくのが見えた。しかししんどい。一回使うごとにしんどい。そしてこれは直すのは骨折ぐらいが限界だと悟る。がくり。
┗部品【7年目・わかったこと】7年目にして、山を下りる決意をする。と、師匠が「やあ」とやってきた。やあじゃないだろ。「なにかわかったかい?」と聞かれ、白魔法は治したり、守ったりするだけの力じゃないんですねと返した。そうとも。これは、世界の声を聴き、世界に声を聴いてもらうだけのことなんだ。言葉ではわからないことが、歳月を通して、理解することができた。


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