零号機

二人目、三人目

[1] 投稿者:ZETTON 投稿日時:2022/2/26 01:23 (Sat) No.298

かつてのEVA/綾波SSのコミュニティには幾つか大きな課題というか議論のテーマが有ったのですが、
そんな課題の一つに「ふたりめ、さんにんめ問題(?)」という議論が有りました。

「二人目と三人目は同じ綾波レイなの?」という議論ですね。

当時の大きな傾向としては「必ずしも納得しきれるものでは無いけれど、同じ記憶を
受け継いでいるのであれば、同一人物と解釈して問題ないのでは?」という感じだったと
記憶しています。
またZETTON個人としても、かなりモヤモヤしたものを感じながらも、せめて三人目のレイには
幸せになって欲しい、との希望からこの問題に関してはあまり深刻(?)に考えずに
色々な作家さん、作品での解釈に触れていました。

また一部には「二人目はゲンドウの影響下から逃れられていない。三人目にこそが
ゲンドウの拘束から自由になった本当の綾波レイ」的な解釈から、三人目であることを積極的に
評価する意見もあったと記憶しています。

今改めてTV本編での弐拾参・弐拾四話でのレイ関連の描写を考えると、基本スタンスとして
「別人なのだけれど記憶・感情を共有しているので同一と考えることも出来るかもしれない」的に
演出されている感じ、と言えるかもしれませんね。

「ま、どっちでも良い」って感じ?
結局、いつも通り、制作側はネタ(設定)は提示したけど答えはあまり考えてなかった、って感じですかね。
実際、鶴巻監督が「十\分に三人目を描く余裕がないことが解っているのに二人目を殺すことには反対
だった」と言っていた、というのは有名な話でしたし。

また私ZETTONは、この「描き切れない」という課題に対して貞本さんがどう対応するのかな?と
一縷の希望と共にその行く末を見ていたのですが、結論は皆さんもご存じの通り「自爆はする、
ただ二人目の記憶と想いは引き継がれていたからこそリリスとしてはでは無く綾波レイとして
シンジに別れを告げる」的な結論にしたのかな?と解釈しています。

[2] 投稿者:ZETTON 投稿日時:2022/2/26 01:24 (Sat) No.299

さて新劇、ポカ波と黒波の場合はどうでしょう?

黒波の「名前が欲しい」に対してのシンジの(正確なセリフは失念しましたが)「綾波は綾波だよ」的な返答。
この返答、数多のSSの中で三人目に対してシンジが伝える言葉だったと思います。

新劇のシンジはポカ波と黒波が言うならば双子にも近しい関係であることを知っています。
ただ、二人は記憶の共有もしていないし、もしかしたら性格的にも近しいものを感じていたかも、しれないけれど
あくまでも別人だと認識していた風ですよね。

じゃ、なぜ名前付けてあげなかったのだろう?

黒波がしばしば口にしていた「綾波レイならどうするの?」という言葉。
自分が何者であるか?が良くわからず、ただ「綾波レイ」という「別人」にそっくりであること「だけ」が
解っている。
その「綾波レイ」は想い人であるシンジの特別な存在であることも知っている黒波。

トウジやヒカリが最後まで「そっくりさん」と呼ぶのは、自分が「綾波レイでは無い」ことを意識している
黒波にとっては嬉しい心遣いだったような気がします。

「あなたはあなたでありなさい」と。

しかしシンジは黒波に「綾波だよ」と伝えます。
そして消えるその時、白色になるプラグスーツ。

ここに周到に隠された制作側の意図・・・悪意とまでは言わないけど、黒波を「綾波レイ」として
扱いたい、観客への揶揄めいた物を感じるのは、古くからの(庵野さんが大嫌い、ぽい)
アヤナミストの僻みなのかな?(笑)

ま、でも最後にポカ波に「もう一人の君」って伝えてるからなぁ。
って言っても、あれはある種別世界の話でもあるし。

色々、悩みますね。(笑)

ただ、ひとつ、「シン」製作側の意図に、レイのシンジからの開放が有ったのは恐らく確かなのでしょう。
(ま、アスカとカヲルもだと思うけど。)





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