零号機

【番外】陽炎のささやき

[1] 投稿者:ZETTON 投稿日時:2022/2/4 10:54 (Fri) No.296

レイはユイのことをどう思っていたのでしょう?

自分自身の出自に関してどこまでの事実を知っていたのか?にも依存しますが、少なくとも
自分自身がゲンドウにとって特別な存在のなんらかのコピーであり、姿形が酷似していることは
知っていたようです。
だからこそ、ゲンドウは自分を(表\層的には)大切に扱うのだと。

「贔屓なんてされてない。自分でわかるもの」

これって「私自身の存在価値なんて無いってことを私は知っている」という意味なのですよね?
「綾波レイという個に存在意味は無い」という認識。

もしかしたら、レイは自分自身がゲンドウによってある種「虐待されている」という
意識を持っていたのかもしれませんね。

そんな自分自身の存在の源泉(?)であり、ゲンドウが(もしかするとシンジも)固執する
「碇ユイ」という存在をレイはどのように考えていたのでしょう?

実はその部分って、旧新両本編中、ある種不自然とも思えるくらい描かれていない気がするのですが、
そこを無理に考えてみると・・・・ある種の「諦観」なのかな?
と、同時にもしかしたらある種の嫉妬であったり対抗心とかもあったのかな?

レイのキャラクター付け、それこそ逆手で雑巾絞るとか、座る時に脚を組まない、とか
理工学書(らしき物)を読んでいる、とかって恐らくユイのイメージからですよね?※
そしてこれら自分を形作っている「キャラクター」をレイ自身はユイから受け継いでいることを
知っていた。気が付いていたとしたら。

またシンジへのビンタや貞本版の冷笑も、レイの「女性」としてのゲンドウへの想いから発する
ものだと考えると、ことゲンドウに対しては今今近くにいる自分の方がユイより有利である
(ゲンドウ⇔レイというカップル論とは違うベクトル(?)の話ですが)と考えていたとしても不思議は無さそうです。

でも現実はゲンドウは、やっぱりレイでは無くユイを見ている。
むしろそっくりな姿、故に。

シンジもそう。
レイは自分自身がユイの身代わりの「人形」であることを知っている。
そのレイ自身が望まずとも心惹かれているシンジは、自分の「原型」である存在の息子。
その彼から「主婦が似合う」とか言われて、照れるのも理解出来なくもないけれど、同時に
「お母さん、って感じ」とか言われたら複雑な気持ちになりそうな気もします。

[2] 投稿者:ZETTON 投稿日時:2022/2/4 10:54 (Fri) No.297

そもそも自分自身は周囲の人間とは違う出生であることを知っている所へ来て
自分の周りの誰もが自分の存在の背後に別な誰かを見ている。

これ、酷いですよね。
そりゃ「自分の存在を希薄に感じる」のも当然ですよね。

そもそも当初のレイのゲンドウに対する拘り、また少し言葉を交わしただけのシンジにあそこまで
惹かれるところを見ると、レイって(分かり易い表\現にすると)無自覚に愛情に飢えていた、といえるのかも
しれませんよね。
ユイ譲りの美貌、理知的な性格、且つ古典的日本的な母親的な面を併せ持ち(持たされた?)、本来なら
誰からも愛されても不思議では無い存在、にもかかわらず、それらが全て「綾波レイ」の個性ではなく
「碇ユイ」の物だとかんがえていたとしたら。。。。。

・・・と、と〜〜っても長い前置きでしたが、上記のようなことを考えながら読んで見て下さい。

■陽炎のささやき
作:宮下真紀

本作、私にはある種「復習の物語」であるとも読めました。
HP「綾波展」→「創作記録」→「漫画同人誌」から閲覧できます。

ただし、本作は18禁且つかなり激烈な内容です。そういった内容に対して理知的な対応が不可な方は
読まないことをお勧めしませす、では無く「読まないで下さい。」

※「脚を組まない」もですがレイのキャラクターって実はかなりリツ子にも被ってますよね。

ある意味「義母の物語」であるエヴァの中でレイの義母役としてのリツ子の存在というのも興味深い点だったと思います。
そして、そのリツ子がユイに対して終始抱いていた複雑な感情。この観点からもレイのユイへの感情を考えると、色々想像が膨らむ部分かと思います。





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