零号機

画としての綾波レイ?

[1] 投稿者:管理人 投稿日時:2021/8/8 13:21 (Sun) No.237

色々な方が「綾波レイ」を描いています。
それらに対する優劣やまして評価なんて各々の人間が勝手すれば良いコトだと思っているので
以下の書くのはあくまでも私の「好み」と妄想の類であることをご理解くださいませ。

と、言う訳で最近、公式から発表\(?)される「綾波レイ」の画を井関さんの絵が多い(殆ど?)ですよね。
あの少し騒ぎになった「カヲル」との2ショットも井関さんの画でした。

(白プラグスーツ姿のオリジナルウルフヘアのレイがコダマを抱っこしてる画は素敵だったなぁ。
 あと、黒波が添い寝しちゃってる画もよかったけど、あれも井関さんなのかな?)

でもね、正直言うと彼の「綾波レイ」って私のイメージの「綾波レイ」とはかなり距離が有ります。
そう、井関さんのレイって「とても素直」なんですよね。
「ピュア」って言い方が近いかもしれない。
その意味で井関さんの描く「綾波レイ」って「黒波」のイメージにとても合ってると思います。

似た感覚が「序」でのレイの微笑みに感じたことは以前にも書きましたね。
あの「序」の微笑みは松原さんの作画だったと思いますが、松原さんはTVシリーズには少し参加しただけみたいですが
だからこそ旧劇の「綾波レイ」のイメージからは比較的自由に描けた方なのかもしれないな、とも思います。
そう、あの微笑みは、かなり素直に「(シンジに向けられた)14歳の女の子の笑顔」だったと思います。
(総作画監督の鈴木さんはTVシリーズの作画監督だった方ですが。)

ま、少なくとも「微笑みは偽り」では無かった、と思います。
(これ、結構\、辛い言葉だったよなぁ。)

次に旧劇。
TEOEは、あれは「綾波レイ」であって「綾波レイ」ではなく、極論すれば「リリス」なので除外(→ヲイ!)するとして
「デス・リバ」の笑顔。

あれ、多分、貞本さんの漫画版の笑顔をベースに磨砂雪さんが描いたのだと個人的には推測しているのですが、
・・・なんだろ?
物凄く奥行きのある笑顔だと思います。

[2] 投稿者:管理人 投稿日時:2021/8/8 13:21 (Sun) No.238

レイ的にも決して無理に笑っているわけでは無いのだろうけど・・・

「笑い」たい、
この人(シンジ)の言葉に答えたい・・・
でも、なんでそう思うのだろう?
それに本当の笑顔って何なのか分からない・・・
そもそも「笑う」が良く分からない。
何?この気持ち・・・
苦しい?・・・・
悲しい?・・・・

でも、これが「嬉しい」?

・・・みたいな、笑顔。

林原さんの言葉借りると

「他人への忖度とか、気遣いとか、そんなものを全て取り払ったのが「綾波レイ」の表\現」

その結実としての『笑顔』

だからこそ、そこに、レイ本人も気付いていない「感情」が乗ってしまった「微笑み」。
だからこそ、どことなく漂う「哀しさ、戸惑い」
それがあの「デスリバ」と、恐らくそのベースになった漫画版の「微笑み」なんだと思います。

ただし!!「デス・リバ」の微笑みが誰に向けられた物なのか?は議論が有ると思いますが。

古い本ですが「スキゾ・パラゾ」とか読んでると、そもそも、摩砂雪さんって、貞本さんと
結構\ウマが合うみたいだし、またTVシリーズの中核メンバーで、当時の「綾波レイ」と
真正面から向き合ってきた方だからこそ描けた「はかなく、切ない笑顔」なんじゃないかな?
そんな風に思います。
(ちなみに摩紗雪さん「レイはポカポカなんて絶対言わない」的なこと言ってます。
 多分、氏の中の「綾波レイ」は新劇のレイとは別物なのでしょうね。

 あ、これ「だから新劇はダメ」っていうではないですので、念の為)


[3] 投稿者:管理人 投稿日時:2021/8/8 13:22 (Sun) No.239


さて、御大、貞本画伯。
個人的に、貞本さんが描くレイには一つ明確な特徴が有ると思っています。
それは氏の描くレイには必ず「色気」が有るコト。
当然そういうオーダーに従って描いていた部分もあるとも思いますが、
貞本さんのアスカが常に「かわいらしく」というか若干「子供っぽく」描かれるのに対して
レイは下手するとミサトさんより色っぽく描かれたりしてます。
(逆に同じ顔(?)のユイって色っぽく描かれたこと無いような気がする。
 素直に「お姉さん」「若くて綺麗なお母さん」で描かれてますよね。
 むしろ「色気」が排除されている印象すらあるかな?)

と、いうことから恐らく貞本さんにとっての「綾波レイ」は徹頭徹尾「女(の子)」だったんだと思います。
それを私が一番感じたのは3巻でシンジのゲンドウへの感情を聞いた時の「冷笑」。
TV本編では「ビンタ」でしたが、貞本さんは「勝ち誇ったかのような冷笑」だったですよね。
ありゃー怖い。(笑)
ビンタなんかよりよっぽど怖い。(更に笑)

でも、そういう表\現をする女の娘なんですよね?貞本さんのレイは。

また、当時「溶けちゃった人」続出だった5巻での「紅茶事件」^^;
「言いたいこと言えば良いのに」のくだりとか「あぁ、いたいた、こういうこと言ってくる娘」って
感じですよね。
まぁ、ある種女の子が持つ「母性的」な言葉でもあるので、その辺りを意図したセリフなんだと思いますが、
よく考えると「綾波レイ」としては、ちょっと唐突な言葉だと思います。

「絆だから」「今は怖いの・・・」とか「欲しいものは絶望」とか、
それこそ「微笑みは偽り」・・・あ、これは本編の言葉じゃないけど、とか「綾波レイ」を印象付けてるセリフは全部、
おそらくは全能\神である「庵野秀明」さんの言葉ですよね。

今、思うのですが、この辺りの「綾波レイ」的な虚無感だったり絶望感を表\出させる言葉って、
綾波レイの「女性としての部分」からではなく「男だろうが女だろうが」感じる感覚を
たまたま「綾波レイ」に乗せて表\現しただけなのかな?と思います。
(勿論ユイのクローンであって「グレートマザー」的な存在として描いた部分があるのは
 理解してますが。)

[4] 投稿者:管理人 投稿日時:2021/8/8 13:23 (Sun) No.240

で、そんな「庵野さんの叫びをなんでも押し付けられた存在=綾波レイ」に一生懸命「女の子」として部分を
描いていたのが貞本さんなのかな?とか思います。
つまり、勿論「綾波レイ」に対する「拘り」とか「愛情」も有っただろうと思いますが、貞本さん的には
「ストーリー」の中で「女の子」としてレイをちゃんと描きたかったんでしょうね。

勿論「シンジ」の仄かな初恋の相手の女の子として。

(※まぁ、みんな知っている事ですが、貞本さんがレイを「女」として描きたかったに対して、
 TVシリーズ側の制作陣は、その役割を徹底的にアスカに与えるんですよね。

 その際たる物としてのTEOEのあの弐号機に対する蹂躙。

 あれ、否定まではしないけど、今でも物凄く不愉快です。
 まぁ、わかるんですけどね、同じ「男」としてわかるんだけど。
 また「だからこそ」の表\現なのも解るのだけれど・・・
 それがTEOEの凄さなのも解るけど。
 でも、やっぱり不愉快だなぁ、今でも。)




 
恐らく、今後、もう貞本さんが「綾波レイ」を描くことはもうないのかもしれません。
何が有ったのかは知る由もありませんし、知る必要も無いと思いますが、コミックス版を描き終えて
いくら「自分が描かなきゃ」というモチベーションはなくなっていた後とは言え、ここまでの「シン」への
不自然なまでの無関心さは、恐らく「もうエヴァキャラは描かない」という意思表\示なのだと思います。

憶測ですが、今回薄い本や劇場での配布イラストだって、普通に考えれば絶対、貞本さんにオファーは
有ったはずですよね。
でも井関さんだった。
そこにはある種の貞本さんとカラーの意思表\示を感じます。

あの凛々しくて、でもどこか優しげな、絶妙に色っぽいレイにはもう、これ以上はもう会えないのかもしれないですね。

でも、それは新しい事が始まることを意味している筈です。

貞本さんの「凛々しくて、儚げで、色っぽく、でもどこか優しげなレイ」にはもう会えないけど。
井関さんの描く「嫋やかで、おひさまの下が似合う、素直なレイ」見せてくれる新たな可能\性。

冒頭に書いた「白プラグスーツ姿のオリジナルウルフヘアのレイがコダマを抱っこしてる画」には
そんなことを感じました。

(でもね、純粋に「素人の私の好み」なんですが井関さんの画って線が優しすぎる気がするんですよね。^^;)

では。





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