Re: 戦場IF 「凶狼」の料理 ( No.2 ) |
- 日時: 2020/03/10 12:22
- 名前: JIN
- 秀作「で。非所属の仕事はコレかよ」
上丹羽「贅沢言わない。試食担当なんて羨ましい限りじゃないですか」
秀作「ウエー」
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Re: 戦場IF 「凶狼」の料理 ( No.3 ) |
- 日時: 2020/03/11 14:03
- 名前: Ryu
- 上丹羽「おっ、早速来たみたいですよ」
秀作「…おい、アンタも参加するつもりなのか?
上丹羽「まあ折角だから御相伴に預かろうかなと」
@チーム地中海
ニコロス「どうよ? 中々イケるだろこのチーズ? クラッカーと一緒に食べるもよし、酒のツマミにするのよしってなぁ……っと、テメェにゃあ少し早かったかな?」(普通に食べている)
上丹羽「……いや、ニコロスさん」
ニコロス「ん? どしたよ博士? あんま口に合わなかったか?」
上丹羽「いやまあ確かに美味しいんですけど……これ料理ですら無いですよね? 仕入れたチーズをそのまま提供しているだけですよね?」
秀作「しかも何でお前まで一緒になって食べてんだ?」
ニコロス「別に料理対決って訳じゃねぇだろ? 下手に手ぇ加えるよりは素材そのままの味を楽しむのが良いってな!」
上丹羽「それ要は手抜きですよね?」
その後も適当な世間話もしつつ、チーズが無くなった辺りでニコロスは帰って行った。
秀作「……アイツ、一体何しに来たんだ?」
上丹羽「試食提供にかこつけてのサボリじゃないですかねぇ」
Aチーム西欧
ベン「さあ隊長殿、こちらをどうぞ……麗しの長女謹製のシュトレン数種です」
上丹羽「ほう、これは中々……」
秀作「……フン」
ベン「その『フン』は『こんな不味い物寄越しやがって!』では無さそうですな」
秀作「……美味い、そう言えば満足か?」
ベン「ではしっかりと彼女にも伝えておきますよ」
上丹羽「この調子なら、そちらのチームは特に問題無く行けそうですね」
ベン「ええ、スムーズに事が進みすぎてこんな簡単でいいのかと……そう思えてしまう程に」
Bチーム北欧
アニタ「スモルゴストータ」(料理を出しながら)
上丹羽「へえ、サンドイッチをケーキみたいにデコレーションしている訳ですか」
秀作「…で、何でお前も一緒になって食べている?」
アニタ「試食は多くの人間の意見があった方がいい」(ドヤ顔)
上丹羽「……君、料理の方は手伝ってたんですか?」
アニタ「具材の確認」
上丹羽「食べてみて確認した、というオチですか?」
アニタ「正解」
秀作(…コイツも髭熊と同じ、サボリ目的でこっちに来たというのか?)
Cチーム東欧
イヴァン「さあ召し上がれ、久々に作ってみた私謹製のボルシチ、冷めない内にどうぞ」
上丹羽「……これがイロナちゃんお手製のだったら、良かったんですがねぇ」
イヴァン「本人は現在試作品をウェンディ嬢に出し、彼女から許可を貰えたら次は大佐に出すつもりの様で」
上丹羽「そうですか……ん、意外と美味しいですね」
秀作「ああ、意外だ。アンタ意外と料理出来たんだな」
イヴァン「傭兵にも自炊能力は求められるものでしてね」
秀作「…その言葉、最初にチーズだけ持ってきたあの髭熊にも言ってやれよ」
Dチーム日本
義貴「中身は鮭、昆布、梅、鰹との事だ」
上丹羽(愛想無いですねぇ彼)
秀作(副長曰く「こういう奴らしいから慣れろ」だとよ)
義貴「おいどうした、食べないのか?」
秀作「いや、貰う」(昆布を手にして食べ始めた)
上丹羽「……正直そろそろお腹が苦しくなって来た頃ですが、まあ頑張って……」(梅を取った)
義貴「……アンタは、何のおにぎりが一番印象に残っている?」
秀作「……塩掛けただけの塩むすびだ、ガキの頃はそればっかだったからな」
上丹羽「…」
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Re: 戦場IF 「凶狼」の料理 ( No.4 ) |
- 日時: 2020/03/11 20:47
- 名前: JIN
- 満瑠「…」
義貴「おい。どうしたんだ。アイツ」
千鶴「はい。秀作様が試食役だと分かっていれば…と」
義貴「おいおい」
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Re: 戦場IF 「凶狼」の料理 ( No.5 ) |
- 日時: 2021/02/09 02:22
- 名前: Ryu
- 蓬莱島全体に、フェンリル基地で催される催し(料理各種を振る舞う以外にも、騎士団側からも有志が何らかの形で参加)が告知され、会場でも着々と準備が進み、そして迎えた当日…。
@チーム日本
義貴「出来たぞ」(奥から出来立てのおにぎり2セットを用意した)
満瑠「はい! こちらをどうぞ! 鮭と鰹のおにぎりです!」
「おっ、美味そうだ、ありがとうな!」(騎士団隊員では無いが体格の良い男性)
「よっと……ああ忙しいな」(応援要員として駆けつけた満瑠の知人A)
千鶴「次! 梅2つ昆布2つです!」
「わかった!」(満瑠の知人C)
千葉「やはり料理系のブースの中では、一番並んでいますね」
藤堂「やはり日本人にとっては馴染みのあるおにぎりだからか」
千葉「他のブースも興味を惹かれますが、やはり最初は無難に…といった感じでしょうか」
藤堂「そんな所か…どうだ? 高いか?」(子供にせがまれて肩車をしている)
「うん! すごくたかい! ありがとうしょうぐん!」(すごく嬉しそう)
「こら! 藤堂将軍でしょ? ちゃんと名前で言いなさい! すみませんウチの子が…」(肩車をして貰っている子供の母親)
藤堂「いや、構わないさ……どうした? 千葉?」
千葉「な、何でもありません」
Aチーム地中海
アサド「へいお待ちぃ! 持ってきな」
「あ、ありがとうございます…」(年配の女性がおっかなびっくりながらも受け取った)
ジョイド「はいどうぞ。少し臭いが気になるかもしれませんが、まあそれも含めて楽しんで味わって下さい」
「ありがとう! お兄ちゃん!」(子供がニコニコと受け取った)
最初は何の創意工夫も無くチーズを出す…展開になる所、他のブースでも料理以外にも色々やる事を知ったジョイドの提案で、テイクアウトも可能にした事でどうにか見せれる状態になったチーム地中海。
アサド「…なあ」
ジョイド「どうしたんだ?」
アサド「おっさんは? 仮にもこのチームの責任者だろ?」
ジョイド「向こうで来客対応に忙しい様子で」(どこか投げやり、諦めた様な口調)
アサド「……とりあえず最後の後片付けとかは全部アイツに押し付けようぜ」
ジョイド「ヤー」(即答)
玉城「いやぁ〜美味ぇなぁ〜〜この酒!! いくらでも飲めそうだぜ!」
ニコロス「おっ、アンタも分かるか! そうなんだよこれ値段の割に結構良いんだよ!」
玉城「それにこのチーズも単品でも良し、ワインと一緒に食べるのも良し、クラッカーに乗せて食べるのも良し、何でも良しだなこれ!」
ニコロス「お前さん、中々いい酒の飲み方を分かってるじゃねぇか!」
南「玉城に連れられる形で来たが…まあ確かに美味しい酒が飲めるってのはいいよなぁ」(チラッ)
杉山「いやただこのブース、別にメインは酒じゃない筈なんだけどな」
南「玉城が何を思ったか酒持って来て、それを見た彼(ニコロス)が没収…かと思いきや自分の手持ちの酒も出して一緒に飲み始めたからなぁ」(チラッチラッ)
杉山「…」(南の様子に何処か呆れ顔)
南「…」(2秒程視線を余所に向けてた)
杉山(そんなに行きたいのかよ……)(東欧ブースに視線を向けて)
Bチーム東欧
イヴァン「さあどうぞお嬢さん方。結構熱いですのでお気を付けてお召し上がり下さい」(完璧な営業スマイルを向けながら)
「は、はいぃ……」(2人組で来た騎士団の若い女性隊員)
「こ、このボルシチ、貴方が作ったんですか?」(提供されたボルシチを一口食べて)
イヴァン「はい、料理は久々でしたので客に出せれる味か不安でしたが…お口に合いませんでしたか?」
「と、とんでもないです! す、凄く美味しいです!!」
イヴァン「こちらのピロシキもおすすめですよ? もし宜しければ…」
「ふ、2つ下さい!!」
イヴァン「かしこまりました」(丁寧に一礼)
綾芽「まさにお客様向けの営業スマイル並び対応って奴ね…」
イロナ「うん…知っている私達からすれば、表情とか完全に作り笑いってわかる筈なのに、完成度が無駄に高いと言うか……なのに料理は上手だったし……」(少し気落ちしながら)
綾芽「イ、イロナちゃんの作ったボルシチやピロシキも十分美味しいわよ?」
イロナ「ほ、本当!? あ、ありがとう!!」
いちじく「まあでも確かに顔は整っている訳だし、加えてあんな丁寧な対応されれば、そりゃ少しは……」(イヴァンの方を見ながら)
むつき「あら? いちじく〜ひょっとして意識しちゃったり…」
いちじく「そ、そんな事無いわよ! 大体むつき! アンタだってヴァントレーン大佐が居ないかちょっとは期待してたんじゃないの!?」
むつき「っ!? な、な、なんでそれを!?」(かなり焦っている様子)
綾芽「ちょっと2人とも! 周りのお客様の迷惑に……ごめんなさいねイロナちゃん? この2人を黙らせておくから。そっちも頑張って!」
イロナ「う、うん。じゃあまた今度!」(たったと接客対応に戻って行った)
※とりあえず前半のみ。後半(チーム北欧&西欧、その他)は後日投稿予定。
料理出す以外にも、有志の面々による出し物(大型スクリーンを借りての映画上映、プログラマー班制作の簡単なゲーム)もやったりと本格的にフェンリルというか騎士団による蓬莱島の日本人に対するイベント行事的な物に。
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Re: 戦場IF 「凶狼」の料理 ( No.7 ) |
- 日時: 2020/10/21 19:53
- 名前: JlN
- 参照: https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/8380/1601474537/l50
- まさに「カーニバルだよ!」ですね。
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Re: 試練IF 「凶狼」の料理 ( No.8 ) |
- 日時: 2021/03/31 20:26
- 名前: Ryu
- 前回投稿からかなり間が空きましたが、過去ログ行って追記できなくなる前に、続きを。
Cチーム北欧
アレクシア「お待たせしました〜! スモルゴストータ2人前で〜す!」
「ありがとう、おいしく頂くわね」(子供連れの女性)
「ああ、まさかメイド喫茶的なアレがここでも見られる何て……!」(何か感動している成人男性)
アレクシア「あ、先に言っとくけど盗撮禁止だから」
「な、何の事でしょうか…?」(疚しい気持ちがあるのか、少し目が泳いでいる)
アレクシア「も〜し〜そういうのやった事がバレたら……わかってるかな?」
「……はい」
リサ「ふう…どこまで売れるかなって正直不安だったけど、杞憂に終わりそう」
アニタ「売り子のビジュアルで猛アピール」
リサ「まあ、確かに」
チーム北欧の女性陣が来ているのは、いつぞやのパーティーで来ていたメイド服。
リサ「あの時用意されてなかったメンバーの分、シアがハインツさんに掛け合った所、すぐに調達されたしね…」
アニタ「戦場ではゴミ、でも非戦場では神。それがルンペル」
リサ「ゴミって…流石にそれは言い過ぎじゃあ」
テーブルの1席にて、料理を食べて一息ついている様子のズィー。
ズィー(あ〜美味いな。東欧ブースのボルシチも良かったが…次は冷やかしがてら日本ブースに行くか?)
Dチーム西欧
「お待たせしました。バターとナッツのシュトレンになります。お気を付けてお持ち帰り下さい」
「ありがとう」(壮年の男性)
こちらは元々の人数が多めな事もあって、テイクアウトにも人数を割いて常に安定した売り上げを出していた。
ベン「…しっかし、ある意味予定通りですね。正直代わり映えしない作業と言うか」
ネルゲ「まあ俺達は本職じゃないんだ。この程度で十分なんだろうさ」
ベン「彼女は今すぐそういう店に放り込んでも、十分にやっていけそうな気もしますがね」
ベンの視線の先には、料理しながら各員にてきぱきと指示を出しているウェンディの姿。
?「す、すみません…」(帽子を深々と被った少女)
ネルゲ「? どうしたんだ?」(少女に目線を合わせて)
?「あ、あの……フルーツのシュトレンを3つ、下さい!」
ネルゲ「……3つか。分かった。すぐに待っててくれよ」
オーダーを聞いて、調理班に伝達するネルゲ。少女のすぐ近くには、彼女の連れと思わしき男女が2人。
ベン「ネルゲさん。服や帽子で誤魔化してますが、アレは……」
ネルゲ「…ああ、だがまあお忍び的な奴だろう。2人以外にもそれとなく人員が配備されている」
ベン「……成程。まあここは知らんぷりしておきますかね」
香凛「……天子様、大丈夫でしょうか」(ネルゲ達が指した連れの2人の片割れ、変装中)
雷鋒「……いや単に注文するだけだからな?」(こちらも変装中)
天子「…」(待っている間、キョロキョロと周りを見渡している)
Eおまけ
(フェンリル本部・来賓用客間)
神楽耶「今回の催しは、概ね成功と言っていいのでしょうか?」
ゼラート「まあそんな所ですね。我々としてもこの手のイベント、結構楽しみにしていた面々が多かった物で」
上丹羽「総監督として、結構精力的に動いてましたよ彼」
しばらく取り留めも無い会話を続けていた3人だが、来賓室のドアが開く。
ウェンディ「お待たせしました」(彼女の手には地中海ブース除く4つのブースの料理を入れた袋が)
上丹羽「いやぁ、待ってました!」
神楽耶「わざわざ出来立てを用意していただき、感謝します」
ゼラート「まあ、軽食にはやや重い気もしますが…ご堪能下さい」
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Re: 試練IF 「凶狼」の料理 ( No.9 ) |
- 日時: 2021/04/09 20:25
- 名前: JlN
千鶴「よろしいのですか。秀作様」
秀作「なんで俺があのガキのご機嫌伺いしなきゃいけないんだよ。用が済んだなら、さっさと戻るぞ」
千鶴「は、はい」
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Re: 試練IF 「凶狼」の料理 ( No.10 ) |
- 日時: 2021/04/19 11:44
- 名前: Ryu
- 神楽耶「…で、『彼』は期待できるのですか?」
ゼラート「才能は確かにあります。事実こちらに来てからの伸びは正直目を見張る」
神楽耶「徹底的な敗北が、あらゆる意味で彼の推進剤になっているという事ですか?」
ゼラート「それは確かにあります…しかし仮に『奴』と戦う事になった時、データ上の勝率が9割を越えていようと…」
上丹羽「その1割を本番で何度も手繰り寄せかねないのが、『彼』という事になりますかね」
神楽耶「…」
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Re: 試練IF 「凶狼」の料理 ( No.11 ) |
- 日時: 2021/04/20 19:37
- 名前: JIN
神楽耶「ええい! 考えれば考えるほど腹が立つ! 『アイツ』さえこっちにいてくれたら! 政治的にも軍事的にもここまで苦労しなくて済んだのに!!」
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