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貢ぎ物パターン2
日時: 2022/07/26 01:04
名前:

本当に十歳の少女(フランス人)が貢ぎ物に来て、動機がはした金だったら?

ライル「その親、許さん!」

長野「殿下、お怒りをお鎮めになって……」

クリスタル「ごめんなさい、驚かせちゃって………ねえ、パパとママのところに帰りたい?」

無言で首を横に振った。

クリスタル「どうして?帰らないと、知らないおじさん達と仲良くしなきゃいけないの。いじめられることの方が多いかも知れないわよ。」

「パパとママ、私のこと邪魔だっていつも言ってるの……兵隊さんが私をお金で買うっていったら喜んでた。」

なるほど、生活が破綻しているかどうか知らないが…口減らしのためか。

ライル「………だが、どうするか。攻め込んだ我々が言うのもなんだが、E.U.方面の福祉はあてにならない。」

こういうのに強そうなのは……

ライル「仕方ない、か。エル姉様を通じてルビー・メイフィールドを呼ぼう。」

メイフィールド家はユーロ・ブリタニアだが、本国では福祉事業に力を入れ、幾つかの児童福祉施設を経営、修学助成プログラムも受けている。

ライル「というわけなんだ……お父上に取り計らって貰えないか?」

ルビー〈そういうことでしたら……皇室の方とこういう形で縁ができるというのは、『ユーロ・ブリタニア』の父にとっては不本意でしょうね。〉

ライル「革命政府の陰謀で親に捨てられたユーロピア市民の子供を福祉施設で引き取るのも、ユーロ・ブリタニア貴族の筈だから。彼女の当面の衣類など、手続き・その他の費用はこちらで持つ。それと、姉様にもこの件で感謝を伝えて欲しい。」

ルビー〈イエス・ユア・ハイネス。〉

幸い、話はまとまりシルヴィオや他の貴族のところにも何人か似たような子供がいた。全員が孤児、或いは金銭と引き換えに親に捨てられたという事情を聞いたオデュッセウスが

オデュッセウス『それはいくら何でも可愛そうだ……私の方でも引き取ってくれそうな施設を探すし、その子達だけでも本国へ亡命するという形を整えた方が良いよ。』

ライル「……こういう時、あの人は頼りになるな。皇族ではなく、福祉事業の専門家だったら安泰だっただろうに。クロヴィス兄様も遊園地や美術館の建設に力を入れていたし、レジャー企業を興していたら成功していたかな?」

クリスタル「ですね。殿下も福祉に転向したらいかがですか?」

ライル「は?」

ゲイリー「そうですね……少なくとも、性格面では軍人より向いていますよ。子供受けは良いですし、なんでしたら大貴族資本の福祉を紹介しますよ?」

ライル「冗談でも止めてくれ……今さら投げ出せるか。」

フェリクス「お気づきだと思いますが…ああいう子供たちをご自分で作る矛盾を抱えているんですよ?もっと作るんですから。」

ライル「!……ああ、分かっている。だが…救えるなら救いたい。それで結果として恨まれるなら本望だよ。他に浮かばないんだ…度しがたい愚か者だよ、私は。」

が、ダールトンは身寄りの無いブリタニア人の子供たちを引き取っており、彼のその姿勢に惹かれるのも事実であった。

ライル(隠居したら、そういうのも悪くないか?)

※ルルーシュも朱禁城でのニーナとシャーリーの父でも『俺は引き返さない』と思っていたのをライル流に。

実際問題、こういう場合ブリタニア軍はどうしたんだろうか?流石にナンバーズになるとはいえ戦災孤児を放置するわけにはいかんだろうし。

※なお、クロヴィスが企業家、オデュッセウスが福祉なら大成していたと感じるのは私の本音。オデュッセウスが各エリアのゲットーにこういう方面で力を入れるよう働きかけていたら、反ブリタニアにとってはナナリーと同じくらいやりにくい相手になったかも。

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Re: 貢ぎ物パターン2 ( No.1 )
日時: 2022/07/26 21:02
名前: JIN

シャルルにそういう観点が無いのは幸いだったか。
Re: 貢ぎ物パターン2 ( No.2 )
日時: 2022/07/26 22:35
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どういう観点か分かりませんが、只何にしてもあの男の場合は『死んでも問題にならない』からな。

Re: 貢ぎ物パターン2 ( No.3 )
日時: 2022/07/29 20:04
名前: JIN

抵抗派の最大の敵はむしろ相手方の穏健派なんだよな。

その意味ではむしろ残虐非道な連中の方が都合が良い。
Re: 貢ぎ物パターン2 ( No.4 )
日時: 2022/07/31 09:06
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清潔な独裁政治(ラインハルト・フォン・ローエングラム)が民主主義の天敵であるのと同じですね

ギアスでは総督のナナリーにしろ、保守派貴族に邪魔されて難航したライルにしろ、そうした法案を施行してゲットーの治安や経済=生活の安定を図る皇族もまたゼロの天敵となる。

少なくとも、このSSや実際にライルに保護されて丁重な扱いをされた市民に『ライルは悪人だ、本性は虐殺皇女と同類』だと言っても、信用はされないでしょう。似たようなことをしても、相手がブリタニア人しかも汚職政治家なり軍人では説得力が弱い。ユフィではないが、実際にそういうことが起こらないと少なくとも一定の指導者単位では反対派は信用されないでしょう。

Re: 貢ぎ物パターン2 ( No.5 )
日時: 2022/07/31 16:41
名前: JIN

統治の基本ってのは要するにアメとムチなんだよな。

これは古今東西の変わらぬ原則。
Re: 貢ぎ物パターン2 ( No.6 )
日時: 2022/07/31 17:37
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ブリタニアはムチばかりだからな。ムチが怖くて縮こまるのも分かるが。叩かれすぎて、爆発するって発想がないのかな?

ライルはアメ7、ムチ3でしょう。ナナリーやユフィはムチが1。マリーはムチどころかライフルで只の恐怖政治。

アメにしろムチにしろ、一定の公正さが保たれれば治安が安定するものだとは思う。
Re: 貢ぎ物パターン2 ( No.7 )
日時: 2022/08/04 22:41
名前: JIN

まさに自民党か。

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