トップページ > 過去ログ > 記事閲覧
「三男」の特訓 A
日時: 2021/02/01 14:05
名前: Ryu
参照: https://www.freebbs.biz/patio/patio.cgi?mode=past&no=490&user=sinseite

(黒の騎士団本部・第二研究室)

今日この場所にて、ラクシャータや上丹羽からの要望である「テスト」を行うべく、フェンリルからはこの3人が呼び出された。

秀作「…なあ大佐、上丹羽の野郎はまだ戻らないのかよ?」

ゼラート「黙って待て」

秀作「…ハクチェフ」

イヴァン「右に同じく」

秀作「…」

上丹羽の案内でこの部屋に入って数分、一旦部屋から出た彼が中々戻らず若干イライラしている秀作と、平常運転の2人。

しばらくすると、研究室の扉が開き上丹羽と他2人が入室して来た。他2人の内1人は彼同様に研究室を使っているラクシャータである為何も驚かなかったが、もう1人は…

クラリス「…」(他に受ける人間がいるとは聞いていたが、それがこの3人だとは知らなかった模様)

ゼラート「…時間の都合でこうなったのか? 上丹羽」

上丹羽「まあそんな所です。取れる内に早い目に取っておこうかと」

秀作「…なあ、もう教えてくれてもいいだろ? テストをするってのは聞いているが一体何のテストだよ?」

ラクシャータ「はっきり言うとねぇ、4人には耐G試験を受けて貰う訳。猛スピードに一体何処まで耐えられるのかって」

クラリス「…私のローラン以外にもエナジーウィングを付ける機体があるとは聞きましたが、もしかして」(ゼラートの方をチラっと見て)

イヴァン「いえいえ、私ですよピエルス大佐」

クラリス「……貴方が? なら他の2人は一体?」

ゼラート「まあ折角だからコイツ(秀作)と、あとついでに俺もチェックしておこうかと思ってな」

クラリス「…そう」

上丹羽「まあまずはハクチェフ三等海佐からお願いしますよ」

イヴァン「わかりました」



※時期的には第三次朱禁城事変が発生する前なので、イヴァンの階級は三等海佐(=少佐)のまま。

また「三男の特訓」よりも少し前にもなります。

Page: 1 | 2 |

Re: 「三男」の特訓 A ( No.6 )
日時: 2021/02/27 14:32
名前: Ryu

クラリス「はあっ……はあっ……」

序盤こそ様子見という事なのか弱めだったが、徐々に自身に掛かる圧力が馬鹿にならなくなり、疲労の様子を隠せなくなったクラリス。

ラクシャータ『どうする〜 見るからに苦しそうだけどここいらで辞めとく〜?』

クラリス「……いえ! まだやれます!!」

上丹羽『……わかりました』

更に1段階上がったGに呻きながらも、それでも闘志は衰えてないクラリス。

クラリス(まだまだ……多少無茶しなければこの先何も出来ない……!!)



一方控室の方では…秀作がトイレで一旦席を外している中、残った2人が会話していた。

イヴァン「……やはり改めてあの2人はバケモノだと思い知らされましたよ。特に個人的には…紅月嬢の方が」

ゼラート「枢木はあの時のハワイ以前で既に秘密裡に試験運用していただろう…まあこちらもとんでもないバケモノである事には変わりないが。方や紅月の方は本当にぶっつけ本番でアレだったからな」
Re: 「三男」の特訓 A ( No.7 )
日時: 2021/02/27 22:42
名前: JIN

単にKMFの才能だけで言うならカレンはスザクより上だって言いますからね。

スザクの凄さはむしろ総合値の高さとバランスの良さにあるってわけで。
Re: 「三男」の特訓 A ( No.8 )
日時: 2021/03/11 22:06
名前: Ryu

秀作も戻り、多少会話しているとテストを終えたクラリスが部屋に戻って来た。

秀作「顔色悪そうだなアイツ」

イヴァン「こりゃ相当無理したんでしょうねぇ」

クラリス「…御心配なく、これからもどんどん慣らしていくつもりよ」(2人の会話が聞こえていた模様)

秀作「…」

ラクシャータ『はい次はアンタの番よ〜ザ・傭兵隊長〜』(スピーカー越し)

ゼラート「了解だ」

そのままさっさと部屋に入って行ったゼラート。一方のクラリスはすぐに部屋から出る…事はなく、少し離れた所に座った。

イヴァン「おや、暫くここに残るつもりですか?」

クラリス「…テスト終了後も、色々とチャウラー博士達に聞きたい事があるからよ」
Re: 「三男」の特訓 A ( No.9 )
日時: 2021/03/17 21:39
名前: JIN

クラリス「…ま。ずいぶんと最近は景気好さそうね」

イヴァン「いえいえ。それほどでも」
Re: 「三男」の特訓 A ( No.10 )
日時: 2021/08/08 09:08
名前: Ryu

ゼラート「……ふう」

一通りの試験を終え、実験室の中で大きく息を吐いたゼラート。先に受けた2人同様、流石に疲労を隠せていない。

ゼラート(過去に体験したのとは次元の違う圧力……肉体的には頑健とは言えん秀作がこれに何処まで耐えられるか……)



上丹羽「3人共悪い訳では無いが、流石に彼女に比べれば見劣りするかな」

彼が見ているのは、今回テストを受けた3人に加えて「参考」として事前にテストを受けて貰っていた、カレンの耐Gデータである。

ラクシャータ「まあカレンちゃんと比べるってのも酷だろうけどね〜」

ゼラート『上丹羽、もういいか?』

上丹羽「ああすみません、もう大丈夫ですよ。ご協力感謝します」



控室のドアをゼラートが開けると、すぐに秀作が立ち上がってゼラートに…ではなく実験室の方に突進して行った。

ゼラート「せっかちな奴だ」

イヴァン「まだかまだかと、傍目に見てもワクワク…もといイライラしてましたよ秀作君」

クラリス「…」
Re: 「三男」の特訓 A ( No.11 )
日時: 2021/08/07 21:42
名前: JIN

その夜。フェンリル本部。


千鶴「ど、どうされたんです? 秀作様? あ、そ、そんないきなり激しく」

秀作「うるさい! だまれ! だまれ! だまれー!」
Re: 「三男」の特訓 A ( No.12 )
日時: 2021/08/08 09:17
名前: Ryu

今回テストを受けた4人に加え、スザク・カレン・ライルのエナジーウィング搭載機持ちの「総合適正」を数値化すると、以下の通りになる感じかなと。

あくまで最高(という認識)のカレンを100点とした場合、以下続くのは…

スザク:95点

ライル:85点

クラリス:80点

イヴァン:75点

ゼラート:70点

秀作:20点



ゼラートの70点までがある種の合格ラインであり、50点までが「ギリギリ運用可能」なライン。秀作の20点は「諦めなさい」のレベル。
Re: 「三男」の特訓 A ( No.13 )
日時: 2021/08/08 22:19
名前: JIN

アサド「いくら何でも20点とはなあ」

ジョイド「まあ今はとにかくチズちゃんに任せとくしかないですねえ」

イロナ&満瑠「…」

Re: 「三男」の特訓 A ( No.14 )
日時: 2021/08/15 12:17
名前: Ryu

元々の身体的要素が軍人向けで無かった事に加え、成長盛りの期間で(飢えるとまでは行かずとも)満足な食事を取れなかった事も響いての結果かなと。

幼少期はさておき、ブリタニア軍入隊後から見いだされるまでの環境(食事面とかでの肉体的成長)はスザクもそう差が無かった分、余計にその方面の「才能」の差を残酷なまでに突きつけられてしまった感が。



それでも40点ぐらいであれば、(時間があるのかどうかは置いとくとして)鍛錬や肉体改造といった当人の努力次第で挽回も可能だったのでしょうが、20点ではそれも絶望的。

余談ですが騎士団側の主力格で、エナジーウィング適正の点数付けるとしたら、確実に言えるのは星刻は秀作(20点)以下だろうなと。

(実力は秀作を大きく上回っているものの、身体的な事情の深刻さも秀作を軽く超えている)
Re: 「三男」の特訓 A ( No.15 )
日時: 2021/08/16 22:50
名前: JIN

ゲイリー「果たして素質に恵まれなかったのが幸なのか不幸なのか」

ライル「…」

Page: 1 | 2 |