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カンヌ映画祭出品作品… 黒沢 清監督 映画『アカルイミライ』

[1]投稿者:ひかり@管理人 投稿日:2004/08/06(Fri) 16:13 No.37  
私は、変わり者で、天邪鬼…。しかも、陰影礼讃。

渡る世間で、さかんと持て囃されているような、
万人受けする個性や芝居には、あまり食指が動かないたちである。

簡単にわかりやすい、サッパリ、爽やか、クッキリ、ハッキリの体育会系… みたいなキャラは、
わざわざ芝居にまで求めるべくもなく、日常生活にありふれている感じがして、積極的な興味を感じない。

まあ、オダギリジョーが出ている作品ならば、
どんな軽いタッチの芝居でも許容して、たちまち楽しんでしまうのだが、
どうせ見るなら、徹底したリアリズムか、
もしくは、徹底した非現実的世界を描いた、陰影礼讃的作品が好きだ。

たとえば、悪の魅力とか…
人間に潜在しているネガティヴなエネルギー、
或いは狂気、エロスの薫り…といったものを引き出して演じると、
俄然、芝居が面白い…という役者が好きだ。
そういう映像世界を作る監督が好きだ。

黒沢 清監督の映像世界も、独特の魅力があって、ついつい惹き込まれてしまう…。
生意気を言って、申し訳ないが、私は、役者・オダギリジョーが、
いわゆる、巨額の制作費、巨額の宣伝費をかけて、派手派手しく押し付けてくるような、
大味な大作に出てくれるよりは、
『アカルイミライ』のような仕事を選んで、とてもいい仕事をしているのが、むしょうに嬉しかった…。
そういう作品だった。

黒沢監督… そして、浅野忠信さんや、藤 竜也さんのようないい役者たちと並んで、
カンヌのレッド・カーペットに立つオダギリジョーを、漏れなく見ることができて、まさに感無量だった。



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[2]投稿者:ユキ・ダ・ジョー 投稿日:2004/08/06(Fri) 22:45 No.38  
わーい。一番乗り〜♪
え〜、『プラセク』も好きなんですが、あちらは放っといてもトシ専門家の皆様が十分にカキコミしてくださると思われますので(笑) いや、いずれ我慢できなくなったら参加しますね〜

ひかりさん>『アカミラ』あげてくれてありがとうございます!
ジョーくんの仕事はもちろん何でも好きなんですが、『アカミラ』は格別! とにかく、この作品自体が大好きなんです。
すごく独特の雰囲気のある映画で、何度見ても飽きず、見るたびに違った魅力を感じることができる。私にとっては噛めば噛むほど味が出るスルメのような、いや鯉のあらいのような(by芹沢鴨)作品です。(ん?これ、前にも言ったかも)
この映画のジョーくんの演技、ホントに光ってました。この役は「オダギリしか考えられない」、まさにそんな感じでした。今までいろんな役のジョーくんを見て、どれもがよかったけど、こんなに“役者・オダギリジョー”を感じたのは実は初めてだったかもしれません。
うう、私にひかりさんのような文才があったなら〜!! 
この映画の、そして“役者・オダギリ”の素晴らしさをうまく表せない自分がもどかしい・・・
とにかく、イイ! すごく、イイ!!(もうこーなったら、私にあるのは勢いだけです・笑)
[3]投稿者:ゴロー 投稿日:2004/08/11(Wed) 15:52 No.48  
はじめまして。新参者ですが、三月ほど前から時々のぞかせてもらってました。「アカルイミライ」はまさに私のツボでして、、。思わず下手な書き込みをしたくなりました。
「スケアクロウ」「真夜中のカウボーイ」等、男同士の友情もの(?)に弱い(「ディアハンター」なんかもそうだと思っている)私ですが、格好良くて切ない男三人しか出てこないこの作品には、二十年ぶりぐらいの衝撃でした。例に挙げてる作品からばれると思いますが、かなりのおばさんなので、子育てや仕事に追われ自分の趣味などは後回し、日本の映画など興味もなかったのが、オダギリ氏のおかげで こんな素敵な作品に巡り会えて、感謝です。
藤さんがオダギリ氏のことを「クラゲのような人」とおっしゃってましたが、正に私も、ついうっかり手を出して毒にやられた状態です。「私は君を許す。」って何ていう愛情表現なんだろう。
なんだか支離滅裂な文章ですみません。
ともあれ この映画は、洋画嗜好だった私に、日本にも こんな素敵な映画があるんだ、こんな面白い役者がいるんだってことを教えてくれました。

[4]投稿者:ひかり 投稿日:2004/08/11(Wed) 17:07 No.53  
ゴローさん はじめまして! 書き込み、ありがとうございます。

前から、時々見て下さっていたのですか…。感激です。
下手な書き込みだなんて、とんでもないです。嬉しかったです。

私も、そうなんですねぇ… ゴローさんの仰るように、男同志の友情ものって、弱いかも…。
でも、やはり『アカルイミライ』は、好きなんですよね…。
どこがどう…って、具体的に、巧く言えないんですけど、
あの映像の感触… 小説で言うならば、行間から薫ってくる何か…の部分で、
好きなんですよね…何もかもが。 「私は君を許す。」…って、いいですよね。
何がいいのかは、わからないんだけど、いいんですよね…(笑)
浅野氏の、「把握されちゃったよ…」も良くてねぇ…。
ジョーさんの、「唐揚げが小さい…」もね。(笑)

私も、ゴローさんと、全く一緒ですよ…。
ここ十数年、洋画しか観る気がしなくて、邦画は、ほとんど興味が無かったんです。
したがって、日本の俳優さんも、いいと思う人が、あまり居なくてねぇ…。
佐藤浩市さんくらいでしたかね…。前から、ずっと注目し続けていたのは。

だから、そういうゴローさんに、ココに書き込みして頂いて、
すごく嬉しくて、感激しています…。
これからも、どうぞ宜しくお願いします。
宜しかったら、また、ぜひぜひ、お声をかけてやって下さいね。
心待ちにしていますので…。
[5]投稿者:あこ 投稿日:2004/08/13(Fri) 17:00 No.65  
昨日久しぶりに、「アカルイミライ」「曖昧な未来」「アカルイミライへの挑戦」まとめてみました。この時のジョーくんもたまらなく好きです。この映画の独特の雰囲気、不思議な感じ、衣装。。。とにかく好きです。個人的なことになりますが、なんといっても生のオダギリジョーを見たのもこの映画の舞台挨拶でした。思い入れの強い作品です。カンヌでのタキシード姿にあのうれしそうな照れたような表情もヨカッタです♪
[6]投稿者:キトラ 投稿日:2004/12/08(Wed) 22:03 No.256  
こんばんは、です。最近、参加を表明したキトラと申します。よろしくお願いします。
このコーナーには初めての書き込みです。臆せず書き込む修行その1(←独白です)。

オダギリジョー初主演作品とのことですが、わたしが映画に出演しているオダギリくんを見たのも、この作品が初めてでした(ただしDVDで)。

「SINOBI」の記者会見のおだぎりくんは「アクションも恋愛も苦手」というトンデモナイぶっちゃけトークをしていましたが、この映画はそれに該当しますよね。
アクションも恋愛沙汰もない(得意な?!)映画。
オダギリジョーの実に様々な表情を見ることが出来て、大変満足な作品でした。

幕切れも実に切なくて、おかげで何日も脳裏にクラゲが漂ったまま仕事してましたよ。

ある日、リビングのテレビ画面で「曖昧な未来」を見ていると、遊びに来ていた妻の妹がポツリと言った。「不毛の映像だ」
電光石火に怒ったわたしは咄嗟に言い返した。「タデ食う虫も好きずき、って言うやろ!」
咄嗟の事とはいえ、オダギリくんを「タデ」にしてしまいましたよ、わたしは。ごめんなさい。

みなさんはないでしょうが、いくら自分の好みに合わないからといって、他人の趣味嗜好をガラクタ扱いしてはイケマセン。いや〜、随分前の話なんですが、わたし、まだ根にもってますねぇ。これもイケマセン。

わたしは君を許す。きみたちの全てを許す。
言うのみならず、そういう事が出来たらねぇ。
あれは映画だから、というのではなく、藤竜也の演技もめっちゃよかったです。舞台挨拶での藤竜也の方が、よっぽとシブかったというギャップもよかった。
[7]投稿者:ひかり@管理人 投稿日:2004/12/09(Thu) 09:31 No.259  
キトラさん

臆せずに書き込んで下さって、私としても本望です(笑) ありがとうございます。

先日も、私のことを、「いつもまあるく優しい言葉で話しかけてくれる管理人」と評して下さったかたが
いらっしゃいまして、実にありがたく、畏れ入る次第でしたが、
その実… 私は、こう見えて、結構な毒舌家でもあるんです(笑)
知る人ぞ知る事実ですが…。

毒舌と申しましても、辛辣とか誹謗中傷とかでは勿論ないつもりですが、
長年生きておりますと、もう、いかにも嘘っぽい話とか、子供騙しの安物の芝居…
まやかしっぽい香りが鼻についたりする事物には、ついつい辛口で冷徹な見方をしてしまいます。

そんなことも、ついキトラさんに語りかけたくなってしまうのは、
やはり男性であり、父でいらっしゃるキトラさんに対する、
私の一方的な安心感というのがあるゆえでしょうか…
ご迷惑なことでしたら、どうぞお赦し下さいね。

それで… オダギリジョーという役者は、いかにも嘘っぽい芝居を嫌う人だと思っているのですが…。
「こういう台詞、フツーの日常会話では言わねえだろ…」
「フツー、男はこんなこと言わねえよ…」みたいな、そういう芝居が嫌いな人だと思うんですよ。

だから、いわゆるテレビのトレンディー・ドラマなどの、
女性の視点から見た男のカッコ良さ…みたいなのって、
オダギリさんは、あんまりやりたくない人なんじゃないかな…と。
まあ、これ、あくまでも私の勝手な見方に過ぎませんけどね。

松田優作さんが、生前、あるトーク番組で、こんなことを仰っていたんです…。
『太陽にほえろ!』の芝居があまり好きではなかった…と。
たとえば、普通ならば、一人だけで済むような台詞なのに、
4、5人の刑事の姿のアップを、それぞれ切り返しで映し出さなければならないので、
「ボス…」「それは…」「もしかして…」なんて、ひとりひとり分割して喋るのが、面倒くさいって言うか、
フツー有り得ないだろ…って仰ってて(爆)
それを話す優作さんが、まためっちゃ面白くて、見ててひとりで爆笑してたんですが(笑)

そんなことがあって、『探偵物語』では、全部ひとりでやりたいと思った…と。
あれ、面白かったですよねー。成田三樹夫さん扮する刑事が、
「コラ〜〜〜工藤〜〜!」って、石投げるんですから!(爆) あー懐かしいなー。
あれは別の意味で有り得ないですけど(笑)でも、文句なしに面白かったから、いいっすよねー。

ごめんなさい。ついつい脱線…。それはともかくも…
斉藤 一にしろ、朴 武にしろ、私の好きな『天体観測』の木崎 武にしろ、
それから、キトラさんが書いて下さった、『アカルイミライ』の雄二にしろ、
それぞれ、全く違ったキャラですが、皆、男のリアリティに満ちていると思うんですよね。
男ってフツーこんなもんだよなーっていう、すごく説得力ある芝居だと思うんです。

…だって、いくら芝居とは言え、女心をくすぐる効果…ってヤツで、
歯の浮くような台詞を男優に言わせるようなドラマって、私、大っ嫌いですもの…。

前置き長くなって、申し訳ありませんが、黒澤 清監督の映像世界は、私も大好きでして…。
藤 竜也さんも燻し銀のいい俳優さんで、しかもいつまでも男の色気を感じる、魅力的な俳優さんですよね。
そして、浅野忠信さんも、一見地味な佇まいに感じる人ですが、
ひとたびスクリーンの中に存在すると、不思議なくらい強いオーラを放ち始めて、
やはり説得力のある芝居を見せてくれる、魅力的な俳優さんですよね…。

そういう実力のある先輩役者さんたちとサシで、スクリーンに収まり、
きらびやかな恋愛もアクションもバイオレンスもない、
人間の繊細な心象風景を描いた、まさに男っぽい作品で、映画初主演…というのは、
まさしく、オダギリジョーの望みどおりの役者人生の序章…という観があって、
オダギリファンの端くれとしても、とても嬉しかったです。

藤 竜也さんは、カンヌ映画祭でのインタビューでも、
とても知的で、柔軟な思考をお持ちのかたで、実に素敵でした。
キトラさんは父であるゆえに、尚のこと、藤 竜也さんの良さがおわかりになるのでしょうね。
藤さんのような方が父親だったら、そりゃあ素敵でしょうね…(笑)夢のような話ですけど。
オダギリさんも、この共演がキッカケで、プライベートでも、藤さんとお付き合いがあったようですね。
いいことです〜(笑)

長々と書いてしまいまして、さぞ読みにくかったことと思いますが、ごめんなさい。
また、どんどん話しかけてやって下さいねー。
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