第2回感想用スレ1

[289] 投稿者:『リョナラーズバトル リョナラーにも被害者にもなる少女Ep2』19スレの1◆eFkq.CTY 投稿日:2009/07/20(Mon) 00:35
〔Ep2 背後の野獣〕

「……みっともない話ね……
気絶した上に、相手に情けを掛けられるなんて……」
「るっせーな、仕方ねーだろ。
ありゃあの女の攻撃じゃなくて外部からだ」

情報を得ようと生かしたことにリネルは後悔を覚える。

(住む世界は違えど、私達ロアニーと志を近くに置く者が
娘一人にその体たらくとは嘆かわしい……)

リネルは心の中でリョナたろうを蔑みながら
深いため息をついた。

(……情報は得られない上に、とんだ無駄足を食ってしまったわ。
見返りがないと割に合わないわね……)

そして、ゆっくりとリョナたろうをを嘗め回すように見て、近寄っていく。

「何だよ?」
「言ったでしょ? 情報をよこさなかったら殺すって……
結局有効的な情報なんて何一つ持っていなかったんだもの、当然でしょう?」
「なっ……っざけんなてめぇ!!」

がっ!

「ぐっ!?」

リョナたろうが激昂して手に魔弾を作り出す瞬間、
リネルは手ににマナを付与させて相殺しながら手を掴んで制止した。

「男の精気は不純物が多いからあんまり美味しくないけどね……
貴方ははそこそこ顔立ちもいいから我慢して吸い取ってあげるわ」

ぬちゅ……

「むぐっ……!?」

リネルはリョナたろうに顔を近づけ、
頬を赤らめながら口唇を重ね合わせた。

じゅるっ……じゅぶ……くちっ………

唾液と唾液が重なり合う音が静寂の森の中に木霊し、
それは『周囲に眠る者』の本能的な目覚ましとなっていった。

手を震わせて抵抗しようとしていたリョナたろうだったが、
次第に瞳に光が薄れていき、抜け殻のようにだらんと垂れ下がっていく。

(ち、力が……入らねぇ……)

リネルは口腔から相手の精気を奪い取る術式を用いて、
リョナたろう……そしてこのゲームに参加している女性全てを
貪ろうとしていた。

(さぁ、もう少しでこの少年の命までもが私のものに……)

ずぼっ

「ひっ!?」

リネルは後方から、何か貫かれるような痛みを感じた。
その時反射的に上げてしまった声のせいで、
貪りつくそうとしていたリョナたろうの口唇を
離してしまった。

(一体何が……!?)

彼女自身も予期せぬ感覚に、痛みの発生源である背後を見てみると……

「熱烈歓迎(いただきマンモスー!)」
「って何なのよこいつはー!!?」

等身大のトカゲらしき化け物、リザードマンがリネルの菊門に向け
下半身の剛棒を突き立て、前後運動していた。

ぐいっ! ぐっ! ぐっ!!

「がっ!? いぎっ! あぐぅっ!!」

リザードマンは、リョナたろうと絡み合うリネルの姿と、
響き渡っていた官能的な音に興奮し、
隙を見て背後から覆い被さり本能のままに腰を打ち立たのだった。。

腸の中身を引きずり出されるような激痛に、
リネルはリョナたろうを捕まえていた手を解かしてしまった。

「う……て、てめぇ……!!」

どがぁっ!!

「げぅっ!?」

途中で中断され、辛くも命と意識を取り留めたリョナたろうは
リネルの腹を足蹴にして遠ざける。

「解放拒絶!(放さねぇぜ!)」
「なっ……!? このトカゲぇ……!!」

リネルと一緒に後ろへ下げられたリザードマンだったが、
踏みとどまり、彼女を羽場い絞めにしたまま
彼女を突き上げ続けた。

まるで張り付けられたかのように辱められるリネル。
腕を塞がれていて、先程のようにマナを付与させることも出来ない上に
範囲攻撃である炎、冷気、雷の魔術も至近距離ゆえに
自分まで巻き添えになってしまうから迂闊に発動できない。

「う……くっ………!」

流石に限界近くまで精気を吸われていたリョナたろうは、
リザードマンがリネルを抑えているうちに
その場から離れだした。

(ちくしょう……願ってもないリョナタイムだが……
このままここにいたら本当に死んじまう………)

千鳥足になりながらも生存の為に足を引き摺りながら撤退する。
デイパックを担ぐ気力もなく、丸腰の状態で……