Re: 駒学園の追走St.3−1 ( No.9 )
日時: 2016/10/15 05:59
名前: さくら

8章

「さぁあ!盛り上がってまいりました第一回戦、今のところ
状況的には1勝1敗同士といった状態です!」

 上空で騒ぐ文をしり目に、可奈はすまんな。と朝倉達にわびた。
何言ってるのよ、と言って朝倉が肩をたたく。

「あなたのデッキパワーで勝てるデッキじゃないでしょ?
今は、もらったカードの組み合わせでものんびり考えてなさい」

 朝倉がそういった瞬間、上空の文がマイク片手に叫ぶ。

「それでは次のカードは・・・!!朝倉景子VSメノミリア・フィレル!!
ちなみに私は試合中はうるさいという理由でしのぶさまに怒られた
ので、試合ちゅだけは静かにしますがそれ以外では騒ぎ立てます!」

 そういいながらマイクを片手に騒ぐ彼女をしり目に、朝倉はデッキを見ていた。

「・・・」

 手にしているのは、最近作った作ったピーピングパーミを中心に
したデッキ。以前、リリカと戦った際に使用していたデッキだ。そして、
もう一つあるのはかつて作ったデッキで、そのデッキはあるカードが
使えなくなって以来、使うことのなかったデッキだった。

「そうね、たまにはあなたも暴れたいわよね」

「・・・朝倉?」

 そうぼやく彼女に可奈はキョトンと声をかけるが、朝倉は小さく笑って
デュエル場の方へと歩き出した。そこには、麻木色の着物を身にまとった、
おっとりとした雰囲気の女性が立っていた。

「まさか、貴方と戦うことになるなんてね」

「大会という場ですから、対戦相手に選ばれればそういうこともあると思います」

 さあ、始めましょう。彼女の言葉に朝倉はディスクに普段使っているデッキケースの
隣にあるケースからデッキを取り出してディスクにセットする。

「それでは、両者構えて・・・デュエル開始ぃいいいっ!!」

「「デュエル!」」

1ターン目
「私のターン、モンスター1体を守備表示でセット、
カードを3枚伏せてターンエンド!」

朝倉手札残:1枚

2ターン目
「ドローします。・・・朝倉さんのデッキはたしか、ピーピングパーミに
なっていたはず・・・つまり、伏せられているカードはカウンターとみるべきか」

 手札を顧みて、その中から一枚を抜き出し場に出す。

「私は手札から、竜の渓谷を発動」

 メノアの言葉と同時に、周りの景色が変わる。二人が立つ場所を囲うように
地面がせり上がり大きながけに囲まれ、その頭上を巨大な翼をもった
ドラゴンが飛び交っていた。

竜の渓谷
フィールド魔法
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに手札を1枚捨て、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
●デッキからレベル4以下の
「ドラグニティ」モンスター1体を手札に加える。
●デッキからドラゴン族モンスター1体を墓地へ送る。

「私は手札のカーボネドンを墓地へ送り、デッキからダイヤモンド・ドラゴンを墓地へ送ります」

メノア手札:5−1=4
デッキ:ダイヤモンド・ドラゴン→墓地

「カーボネドンの効果を発動します。
このカードを墓地から除外し、デッキからレベル7以下のドラゴン族
モンスター1体を守備表示で特殊召喚します。
・・・デッキから、ダイヤモンド・ドラゴンを特殊召喚」

カーボネドン
☆3 地
攻 800
守 600
恐竜族効果:カーボネドンのAの効果は1ターンに1度しか使用できない。
@:このカードが炎属性モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に発動する。このカードの攻撃力は
そのダメージ計算時のみ1000ポイントアップする。
A:自分メインフェイズに墓地のこのカードをゲームから除外して発動できる。
手札・デッキからレベル7以下のドラゴン族の通常モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。

 地面を突き破って白銀の輝きを放つドラゴンが現れた。

ダイヤモンド・ドラゴン
☆7 光
攻2100
守2800
ドラゴン族

(・・・ここまでで発動がない。魔法、モンスター効果に対して発動する
カウンター罠はそれなりの数あるはず。となると)

 手札を顧みて、その中にある1枚をディスクに差し込む。

「・・・私は手札から復活の福音を発動」

復活の福音
魔法
(1):自分の墓地のレベル7・8のドラゴン族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
(2):自分フィールドのドラゴン族モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、
代わりに墓地のこのカードを除外できる。

「ッ!・・・っち、リバースカード、死のデッキ破壊ウイルスを発動!!」

死のデッキ破壊ウイルス

自分フィールド上の攻撃力1000以下の闇属性モンスター1体を生け贄に捧げる。
相手のフィールド上モンスターと手札を全て確認し、攻撃力1500以上のモンスターを破壊する。
その後、相手はデッキから攻撃力1500以上のモンスターを3体まで選んで破壊できる。
このカードの発動後、次のターンの終了時まで相手が受けるすべてのダメージは0になる。

朝倉フィールド
裏守備モンスター→墓地

 朝倉の宣言と同時に、彼女の場に存在するモンスターを触媒にして
ウイルスが周囲に蔓延する。

「やはり、嘗て使っていたウイルスデッキですか。最近死のデッキ破壊ウイルスが
制限緩和、さらには解除されたあたりでそうではないかとは思っていました。
何しろそのデッキは、私があなたと初めて作ったデッキですからね」

 メノアの言葉に、可奈以外が目を丸くした。あの朝倉のことだから、
デッキも自分で作ったのであって誰かと一緒に作ったとは思わなかったからだ。

「・・・そうね、死デッキが禁止カードになった時に崩すべきかどうか悩んだ
んだけど・・・思い入れのあるデッキだったからね、崩せなかったわ」

「思い入れのあるデッキとはそういうもの。私も最初に組んで以来、
このデッキをずっと使い続けていますからね。故に、このデッキを使うからには
負ける気はありません。速攻魔法、非常食を発動します」

非常食
速攻魔法
このカードを除く自分フィールド上の魔法または罠カードを墓地へ送る。
墓地へ送ったカード1枚につき、自分は1000ライフポイント回復する。

「この効果で復活の福音を墓地へ送り、
1000ポイントのライフを回復します。

メノアLP8000+1000=9000

「そして、死のデッキ破壊ウイルスの効果で、手札と場の攻撃力1500以上の
モンスターカードをすべて破壊してもらうわ」

「フィールド上のドラゴン族モンスターが破壊されるとき墓地の
復活の福音を除外して破壊を無効にします」

メノア墓地:復活の福音→除外

「でもデッキと手札のカードまでは守れない!」

「手札は3枚。レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンを破壊します」

メノア手札
異次元からの埋葬
レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン×→墓地
宝石竜の祝福

「さらにデッキからモンスターを3体墓地へ送ります」

メノアデッキ
ダイヤモンド・ドラゴン→墓地
ダイヤモンドの白銀龍→墓地
オリハルコン・ベビー・ドラゴン→墓地

「そして福音の効果により墓地からレベル7・8のドラゴン族モンスターを
1体特殊召喚します。墓地からダイヤモンド・ドラゴンを特殊召喚」

 メノアの言葉により破壊を免れたダイヤモンド・ドラゴンの隣に
もう一体のダイヤモンド・ドラゴンが現れ猛々しく咆哮する。

「死のデッキ破壊ウイルスの効果で墓地に送った情報連結体の効果を発動。
このカードが墓地へ送られた時、フィールド上に同盟のモンスター1体を
特殊召喚する」

朝倉デッキ
情報連結体→フィールド

情報連結体
☆2 闇
攻   0
守1000
機械族効果:このカードが墓地へ送られた時、デッキから同名モンスター1体を特殊召喚する。
このカードがフィールド上に存在する限り、相手は手札を公開し続けなければならない。

「そして、このカードがフィールド上に存在する限り、
相手は手札を公開し続けなければならない!」

「手札は二枚、変わらずです」

 メノアの言葉に朝倉は頷いて見せると、彼女はでは、と一呼吸おいてから続けた。

「ダイヤモンド・ドラゴンで情報連結体を攻撃!」

 ダイヤモンド・ドラゴンの口から吐き出された炎が情報連結体を飲み込み
焼き払う。その焼け跡から再び情報連結体が現れる。

「破壊されたこのカードの効果で、デッキから同盟モンスターを特殊召喚するわ」

「・・・墓地に送られることをキーにして場にモンスターを残し続け、
相手の手札を開示させ、それによって適したウイルス、モンスターカードを使って
相手の手札とデッキを壊滅させて自身の大型モンスターで相手を殴り倒す。
様々なリリースに対応する連結体を採用したのは私とデッキを作った後の
ようですね。・・・ならば、私はダイヤモンド・ドラゴン2体で、
オーバーレイ!!」

 二体のドラゴンがその姿を変えて、まじりあう。

「二体のモンスターでオーバレイネットワークを構築。
エクシーズ召喚!現れろ、No.11ビッグ・アイ!」

 メノアの場に現れた一体のモンスター。巨大な三角錐の形をしたそれに
付属するリングには11の数字が刻まれていた。

No.11ビッグ・アイ
ランク7 闇
攻2600
守2000
魔法使い族エクシーズ・効果:レベル7モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、相手フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターのコントロールを得る。この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。

「ビッグ・アイの効果を発動!素材を一つ取り除いて
相手の場のモンスター1体のコントロールを得るテンプテーション・アイ!」

「リバースカード、オープン!ナイトメア・デーモンズ」

 朝倉の場にいた情報連結体の姿が消え、
メノアの場にひょろりと背の高い悪魔が3体召喚された。

ナイトメア・デーモンズ

自分フィールド上のモンスター1体をリリースして発動できる。
相手フィールド上に「ナイトメア・デーモン・トークン」
(悪魔族・闇・星6・攻/守2000)3体を攻撃表示で特殊召喚する。
「ナイトメア・デーモン・トークン」が破壊された時、
このトークンのコントローラーは1体につき800ポイントダメージを受ける。

「この効果によって、対象を失ったビッグ・アイの効果は不発に終わる!
そしてダブルトラップ!!相手の場にモンスターが特殊召喚されたことにより、
激流葬を発動!!」

激流葬

モンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚された時に発動可能。
フィールド上のモンスターをすべて破壊する。

「フィールド上ののモンスターを全て、破壊する!!
そして破壊したナイトメア・デーモン・トークンは破壊された時、
トークンのコントローラーに800ポイントのダメージを与える!」

メノアフィールド
No11.ビッグ・アイ×→墓地
ナイトメア・デーモン・トークン×
ナイトメア・デーモン・トークン×
ナイトメア・デーモン・トークン×

「カードを2枚セットして、ターンを終了します」
メノア手札残:0枚


「すっごいことしてるね、っていうか朝倉さんのデッキってこんなのだったの?」

 サラサは雷華にそう聞いた。雷華はうん、とうなずいてから答える・

「あーちゃんが初めてデッキを作った時は闇属性デッキというか、ミーネウイルス
だったの。その時にデッキ構築を手伝ってくれたのが、メノアさん。
私はゼルタリアさんと一緒に雷族を作ってて、そのあとで
あの情報シリーズが出てきて、それを組み込んで闇属性のモンスターを
入れてたんだけど」

 死のデッキ破壊ウイルスが禁止カードとなってしまってから、
朝倉はそれを抜いて別のカードを入れて使っていたが、先日のカーミラとの
戦いから、ピーピングの新しい戦術を模索し、あのパーミッションデッキに
至ったらしいのだが。

「この間の制限改定でウイルスがエラッタされて制限に
先日には制限解除。効果こそ若干違っているが今のあのデッキは
朝倉の全盛期のデッキとほぼ同じ構築のデッキということになる」

 雷華の言葉に可奈はそう続けた。
それを聞いてフーンとサラサは言ってフィールドに目を向けた。


3ターン目
「私のターン、ドロー!・・・ボチヤミサンタイ」

「!」

 朝倉の言葉にサラサはゾクリと身を震わせた。朝倉に限った話では
ないが、あの言葉がなにを意味するのか、知らないものは少ないだろう。
 朝倉の影が長く伸びる。その中から現れた、漆黒の鎧をまとった
ドラゴンは、天に向かって高らかに吼えた。

「ダーク・アームド・ドラゴンを攻撃表示で特殊召喚!!」

ダーク・アームド・ドラゴン
☆7 闇
攻2800
守1000
ドラゴン族効果:このカードは通常召喚できない。
墓地に存在する闇属性モンスターが3体の場合のみ、特殊召喚することができる。
自分の墓地に存在する闇属性モンスター1体をゲームから除外することで、
フィールド上のカード1枚を破壊することができる。

「ダムドの効果発動!墓地の情報連結体をゲームから除外し、
フィールド上のカードを1枚選択して、破壊する!
私は、伏せているカードを選択!」

「ではその効果にチェーンして、宝石竜の祝福を発動」

宝石竜の祝福

自分の墓地の、名前に「サファイア」「ルビー」「エメラルド」「ダイヤモンド」の
いずれかを含むモンスター3体をゲームから除外する。その後、以下の効果から一つ選び、発動する。
●自分はライフポイントを3000回復する。
●自分はカードを2枚ドローする。

「墓地のダイヤモンド・ドラゴン3体をゲームから除外し、デッキからカードを2枚ドローします!」

メノア手札残:0+2=2枚

「私はダムドの効果を使って竜の渓谷を破壊してターンエンド!」

竜の渓谷×→墓地
朝倉手札残:1枚

「ではエンドフェイズ、異次元からの埋葬を発動。
除外されたダイヤモンド・ドラゴンを3枚墓地へ戻します」

異次元からの埋葬
速攻魔法
ゲームから除外されているモンスターカードを3枚まで選択し、
そのカードを墓地に戻す。

メノア除外
ダイヤモンド・ドラゴン→墓地
ダイヤモンド・ドラゴン→墓地
ダイヤモンド・ドラゴン→墓地

4ターン目
「ドローします。手札から黙する死者を発動」

黙する使者
魔法
自分の墓地に存在する通常モンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターを表側守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは
フィールド上に表側表示で存在する限り攻撃する事ができない。

 メノアの発動した黙する死者の効果により、場に再びダイヤモンド・ドラゴン
が特殊召喚される。

「さらに、ダイヤの売買を発動。場のダイヤモンド・ドラゴンを生贄に捧げ、
デッキからカードを3枚ドローします」

ダイヤの売買
魔法
自分のフィールド上に存在する「ダイヤモンド・ドラゴン」を一体墓地へ送る。
その後デッキから3枚のカードをドローする。

メノアフィールド
ダイヤモンド・ドラゴン→墓地
メノア手札残:1+3=4

「な、なんかすごい勢いで手札回収してるんだけど」

 メノアの手札回収を見ながらサラサがそうつぶやいた。
可奈はそれを見ながらそうだな、と一言言ってから答えた。

「おそらくメノアさんは、言葉通りに朝倉のデッキを読んでいたんだろう。
あそこでライフを回復しなかったのはこのターンに動く青写真ができていたんだろうな」

「うーん、お互いにお互いの手の内を読みあいながらやってるってこと?」

「まぁ、そんなところだろうな」

 しかもお互いにお互いのデッキ内容をある程度把握したうえでの
読みあいだ。すさまじい差し合いになるぞ、と可奈は続けていった。

「そして私は手札から復活の福音を発動し、墓地のダイヤモンド・ドラゴンを
特殊召喚します」

 三度現れた金剛石の龍はいい加減にしてくれと言いたげに
甲高く咆哮を上げる。それを聞きながら朝倉は思慮に走る。
フィールドにはダイヤモンド・ドラゴンのみ。
ダーク・アームド・ドラゴンの効果と攻撃で、一応破壊は可能だが・・・。

(相手の手札は3枚。おそらくまだ・・・)

「私は場のダイヤモンド・ドラゴンを生贄に捧げ」

 メノアの場のダイヤモンド・ドラゴンが吠える。
その身を包む金剛不壊の身体が魔力を纏い、その魔力を吸収して
その姿を変える。

「深淵の底に沈み、失われた都の幻影の金属纏いし龍。
出でよ、オリハルコン・ドラゴン」

オリハルコン・ドラゴン
☆9 光
攻4000
守3500
ドラゴン族効果:このカードは通常召喚できない。
自分フィールド上の「ダイヤモンド・ドラゴン」1体を生贄にささげた場合のみ特殊召喚できる。

 全身に更なる重量の金属の鎧をまとった龍は、地に前足をつき
唸るようなその声が大地を戦慄かせ、大気を震わせる。

「攻撃力、4000!?」

 その攻撃力に朝倉が声を荒げる。おまけに復活の福音によって
破壊耐性まで付与している。

「オリハルコン・ドラゴンでダムドを攻撃します」

 ダーク・アームド・ドラゴンに突進したオリハルコン・ドラゴン。
その攻撃をかわしたダーク・アームド・ドラゴンが横から反撃するが、その
屈強な肉体に跳ね返され、さらに自身の二倍近い太さのある尾に叩き伏せられた。

オリハルコン・ドラゴン  攻4000○
ダーク・アームド・ドラゴン攻2800×→墓地
朝倉LP8000−1200=6800

「私はカードを1枚伏せてターンエンドです」

メノア手札残:1枚

5ターン目
「私のターン、ドロー!」

 引いたカードを見て朝倉は内心舌打ちをした。今のカードでは
あの頑強なドラゴンを倒すことはできない。

「モンスターを守備表示でセットして、ターンを終了するわ」
朝倉手札残:1枚

6ターン目
「ドローします。私は墓地のダイヤモンドの白銀龍をゲームから除外し」

 メノアの墓地から一枚のカードが取り除かれ、代わりに場に一体のドラゴンが現れる。
そのドラゴンの額にはきらびやかなダイヤモンドの一本角が生えていた。

「ダイヤモンドの一角竜を特殊召喚します」

ダイヤモンドの一角竜
☆6 光
攻????
守2000
ドラゴン族効果:このカードは通常召喚できない。
墓地の「ダイヤモンド」と名の付くモンスター1体を除外した場合のみ特殊召喚できる。
このカードの元々の攻撃力は、このカードの特殊召喚の際に除外したモンスターの攻撃力に500ポイント足した数値になる。

「このカードの攻撃力は特殊召喚時に除外したダイヤモンドモンスターの
攻撃力に500ポイントを足した数字になります。今、私が除外したのは
ダイヤモンドの白銀龍。このカードの攻撃力は3500。よって、
攻撃力は4000になります」

ダイヤモンドの一角竜攻3500+500=4000

「一角竜で守備表示モンスターを攻撃します」

 一角竜が裏守備モンスターを、金剛石の角で貫く。貫かれた
モンスターは巨大なトマトだった。

「キラー・トマトの効果発動!
このカードが戦闘によって破壊された時、デッキから攻撃力1500以下の
闇属性モンスターを攻撃表示で特殊召喚する!」

キラー・トマト
☆4 闇
攻1400
守1000
植物族効果:このカードが戦闘によって墓地へ送られた時、
デッキから攻撃力1500以下の闇属性モンスター1体を自分のフィールド上に
表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。

ダイヤモンドの一角竜攻4000○
キラー・トマト守1000×→墓地

「デッキからキラー・トマトを特殊召喚!」

「ではオリハルコン・ドラゴンでキラー・トマトを攻撃します」

 特殊召喚されたキラー・トマトに、オリハルコン・ドラゴンは
まるで意にも介していないかのように尻尾による一撃で叩き潰し、その
衝撃が朝倉を襲う。

オリハルコン・ドラゴン攻4000○
キラー・トマト攻1400×→墓地
朝倉LP6800−2600=4200

「っく・・・破壊されたキラー・トマトの効果で、デッキから情報破壊プログラムを特殊召喚!」

情報破壊プログラム
☆4 闇
攻1200
守1000
機械族効果:1ターンに1度、相手のフィールド上の魔法・罠カードを全て表にする。
その後、その中から1枚を選んで破壊することが出来る。
このカードは、そのターン攻撃宣言を行えない。

「・・・私はこれでターンエンドです。
さぁ、朝倉さん?我が金剛にして不壊のドラゴン・・・
見事攻略してごらんなさい?」

 メノアの言葉とともに、二体のドラゴンが朝倉を見下ろして牙をむいた・・・。