Re: 駒学園の追走St.3−1 ( No.2 ) |
- 日時: 2014/12/09 07:56
- 名前: さくら
- 1章
1ターン目 「先攻は私!私のターン、ド・・・あ、そういえば昨日付でルール改悪で 先攻ドローできなくなったんだっけ?」
先行のサラサがデッキからカードをドローする直前に、思い出した かのようにそう朝倉を顧みた。
「・・・そうだったわね。なんかそんなこと書いてあった気がするわ。 読めないけど。後改悪じゃなくて、改正ね」
そういいながら、リリカから渡された招待状の中を顧みる。 可奈の解読した内容によると、2枚目の内容にルール変更のお知らせと、 その適応について書いてあったらしいが、朝倉には読めなかった。
「なら、モンスターを守備表示でセットして、ターンエンド!」
サラサ手札残:4枚
2ターン目 「私の番です、1枚引きます。・・・私は手札から、増援を発動します」
「・・・増援?戦士族を中心にしたデッキなのかな」
増援 魔法 デッキからレベル4以下の戦士族モンスター1体を選択して手札に加える。
「その効果で、私は山札の中から真六武衆‐ミズホを手札にくわえます!」
『・・・六武衆!嘗て環境をにぎわせたガチデッキ中のガチデッキじゃない。 サラサのネタだらけのデッキでどこまで食らいつけるか』
「そこはタクティクスしだいね。 とはいえ、ヴァンパイアは基本の火力は低いからね。どうなるかってところか」
カーミラの言葉に朝倉がそう答える。
「私は手札から、永続魔法、六武衆の結束を発動!」
六武衆の結束 永続魔法 「六武衆」と名のついたモンスターが召喚・特殊召喚される度に、 このカードに武士道カウンターを1つ置く(最大2つまで)。 また、武士道カウンターが乗っているこのカードを墓地へ送る事で、 このカードに乗っていた武士道カウンターの数だけデッキからカードをドローする。
「そして、手札から真六武衆‐シナイを攻撃表示で召喚します!」
桜花のフィールドに現れた紫色の鎧武者。さらにそれに従うように、隣に に赤い鎧の女武者が姿を現した。
「さらに、先ほど手札に加えた、ミズホを特殊召喚します! そして、それぞれの召喚および、特殊召喚により、 六武衆の結束に武士道かうんたあをひとつづつ載せます」
真六武衆‐シナイ ☆3 水 攻1500 守1500 戦士族効果:自分フィールド上に「真六武衆−ミズホ」が表側表示で存在する場合、 このカードは手札から特殊召喚する事ができる。 フィールド上に存在するこのカードがリリースされた場合、 自分の墓地に存在する「真六武衆−シナイ」以外の 「六武衆」と名のついたモンスター1体を選択して手札に加える。
真六武衆‐ミズホ ☆3 炎 攻1600 守1000 戦士族効果:自分フィールド上に「真六武衆−シナイ」が表側表示で存在する場合、 このカードは手札から特殊召喚する事ができる。 1ターンに1度、このカード以外の自分フィールド上に存在する 「六武衆」と名のついたモンスター1体をリリースする事で、 フィールド上に存在するカード1枚を選択して破壊する。
「そして、結束を墓地へ送り2枚を手札にくわえます」
六武衆の結束→墓地 桜花手札残:3+2=5
「ミズホで、守備表示のもんすたあを攻撃します!」
ミズホが地を蹴り、両手に握った刀を振るう。 裏側のカードが翻り、現れたのはサーベルを持った子鬼のゾンビ。 ゾンビは一撃目を何とか受けたが、迫る二撃目を叩き落とすことができずに、切り捨てられた。
ゴブリン・ゾンビ守1050×→墓地 真六武衆‐ミズホ攻1600○
「ゴブリンゾンビの効果発動! デッキから、守備力1200以下の、アンデット族モンスター1体を 手札に加える・・・私はデッキから、ゾンビ・マスターを手札に加えるわ!」
ゴブリンゾンビ ☆4 闇 攻1100 守1050 アンデット族効果:このカードが相手プレイヤーに戦闘ダメージを与えた時、相手はデッキの一番上のカードを墓地へ送る。 このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、自分のデッキから守備力1200以下のアンデット族モンスター1体を選択し、 お互いに確認して手札に加える。その後デッキをシャッフルする。
「シナイで直接攻撃します!」
シナイがサラサめがけて金棒を振り下ろした。 瞬間、彼女の足元の地面が隆起し、そこから毛玉が飛び出した。 毛玉はシナイの攻撃を受けると、そのまま地面にたたきつけられ、 うつぶせの状態からゆっくりと顔を上げた。・・・毛玉に小さな手足、 ぱっちりと開いた目玉、一瞬クリボーかと思ったが、よく見ると違う。 そのクリボーのような毛玉は、身体の一部が腐り落ち、片目がえぐれて 眼窩が丸見えになっていた。その姿はまさにクリボーのゾンビである。
「私は、手札からゾンボーの効果を発動! 相手プレイヤーからの直接攻撃を受けた時、手札からこのカードを特殊召喚 することができる!」
サラサLP8000−0=8000
「ライフが減ってない?」
「ゾンボーは、この効果による特殊召喚に成功した時、 相手からの戦闘ダメージを無効化し、その無効化した数値500ポイントにつき、 レベルを1つ上げる効果があるの。シナイの攻撃力は1500、よって、 ゾンボーのレベルは1から4に上がる!」
ゾンボー ☆1 闇 攻 0 守 200 アンデット族効果:相手プレイヤーからの直接攻撃を受けた時に発動することができる。 その直接攻撃によるダメージを無効化し、手札からこのカードを特殊召喚する。 その後、このカードのレベルはこの効果によって無効化した戦闘ダメージ 500ポイントにつき、1レベル上がる。
「私は札を1枚伏せて、手番を終了とします」
桜花手札残:4枚 サラサ手札残:4枚
3ターン目 「私のターン、ドロー!私は手札からトレード・インを発動!手札の 闇より出でし絶望を墓地へ送り、デッキからカードを2枚ドロー!」
トレード・イン 魔法 手札からレベル8モンスター1体を捨てて発動できる。 デッキからカードを2枚ドローする。 サラサ手札残:3+2=5
「そして、私は手札から、ゾンビ・マスターを召喚!」
サラサの場に現れた白目を剥いた死霊術師。術師が腕を掲げると同時に、 サラサは手札の1枚を墓地へと送る。
ゾンビ・マスター ☆4 闇 攻1800 守 0 アンデット族効果:このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、 手札のモンスターカード1枚を墓地に送る事で、自分または相手の墓地に存在するレベル4以下の アンデット族モンスター1体を特殊召喚する。この効果は1ターンに1度しか使用できない。
「ゾンビ・マスターの効果発動! 手札のモンスター1体を墓地へ送り、墓地からレベル4以下の、 アンデット族モンスターを1体特殊召喚する! 蘇れ、ゾンビ・マスター!」
墓地から現れた二人目の死霊術師に、サラサはさらに手札を1枚食わせる。
「さらに、特殊召喚したゾンビ・マスターの効果で 手札のカード1枚を墓地へ送り、墓地から馬頭鬼を特殊召喚!」
馬頭鬼 ☆4 地 攻1700 守 800 アンデット族効果:墓地に存在するこのカードをゲームから除外する事で、 自分の墓地からアンデット族モンスター1体を特殊召喚する。
墓地から現れた馬面の鬼が、ゾンボーとゾンビ・マスターの 隣に並ぶ。レベル4のモンスター3体を顧みて、桜花は目を細める。
「私は、ゾンボーと馬頭鬼とゾンビ・マスターの3体でオーバーレイ!」
三体のモンスターが混ざり合いその姿が変わる。 三つ首をもたげた黒い竜がその姿を現し地を振るわせる咆哮を上げた。
「エクシーズ召喚!浸蝕されし輪廻と永遠の化身、ヴェルズ・ウロボロス!」
ヴェルズ・ウロボロス ランク4 闇 攻2750 守1950 ドラゴン族エクシーズ/効果:レベル4モンスター×3 1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、以下の効果から1つを選択して発動できる。 以下の効果はこのカードがフィールド上に表側表示で存在する限りそれぞれ1度しか選択できない。 ●相手フィールド上に存在するカード1枚を選択して持ち主の手札に戻す。 ●相手の手札をランダムに1枚選んで墓地へ送る。 ●相手の墓地に存在するカード1枚を選択してゲームから除外する。
「ウロボロスの効果発動!オーバーレイユニットを一つ取り除き、 相手フィールド上のカード1枚を選択して持ち主の手札に戻す!」
ヴェルズ・ウロボロスの真ん中にある首が、自身の周囲を周回する ユニットを噛み砕き、それによって得た力で桜花のフィールドの セットカードを手札に戻した。
ヴェルズ・ウロボロスエ素材:3−1=2 桜花手札残:4+1=5
「ヴェルズ・ウロボロスでミズホを攻撃!
ウロボロスの口から吐き出された漆黒の塊が、ミズホを貫き 爆散させた。
ヴェルズ・ウロボロス攻2750○ 真六武衆‐ミズホ 攻1600×→墓地 桜花LP8000−1050=6950
「続けて!ゾンビ・マスターでシナイを攻撃!」
ゾンビ・マスターが振るった杖、その杖の軌道上に現れた 死霊たちが群れをなしてシナイを襲う。それをかいくぐったシナイは 振り上げた金棒を振り下ろしたが、その瞬間に、足元から湧いて出た巨大な 悪霊に頭から飲み込まれて噛み砕かれた。 ぺっと、悪霊が吐き出した鎧には夥しい血痕が付着していた・・・。
ゾンビ・マスター攻1800○ 真六武衆‐シナイ攻1500×→墓地 桜花LP6950−300=6650
「私はこれで、ターンエンドだよ!」
サラサ手札残:2枚
「なんていうか、サラサちゃん飛ばしまくりだね・・・」
「ホント、ここまで一気に詰めるとは思わなかったわ。 というか、ゾンボーなんてカードよくもってたわね、アレ地味に高額取引 されてるレアカードよ」
朝倉はそう言いながら億劫そうにため息をついた。雷華はそれを聞いて、 へぇ、と漏らしてから再びデュエルの行方に目を向けた。
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