Re: 駒学園の追走St.3−1 ( No.12 )
日時: 2017/12/25 03:49
名前: さくら

11章

10ターン目
「私のターン、ドロー」

「デス・ウイルス・ドラゴンの効果は、フィールドを離れても継続される!
よって、ドローカードを確認するわ!」

メノアドローカード:金剛石の幼竜

金剛石の幼竜
☆4 光
攻1300
守1500
ドラゴン族効果:このカードが戦闘によって破壊された場合、
レベルの合計が7以上になるように自分の墓地のモンスターをゲームから除外する事ができる。
「ダイヤモンド・ドラゴン」1体を手札・デッキ・墓地から特殊召喚する。

「攻撃力1300。よってそのまま手札に加えます。
そして私は場のダイヤモンド・ドラゴンを生贄に捧げ」

 ダイヤモンド・ドラゴンの身体が内側から砕け散る。その砕け散った
ダイヤモンドの破片の中に金剛石の錫杖を手にした白い翼の天使が舞い降りる。

「いでよ、金剛石の姫君、ダイヤモンド・プリンセス〜メノミリア・フェレル〜」

ダイヤモンド・プリンセス〜メノミリア・フェレル〜
☆10 光
攻????
守????
天使族効果:自分の場のダイヤモンド・ドラゴンを生贄にしたときのみ特殊召喚できる。
特殊召喚に成功したとき墓地の「ダイヤモンド」「オリハルコン」と名のつくモンスターを全て除外する。
除外したモンスターの守備力の合計がこのカードの攻守になる。
このカードが場にあるとき、ライフを1000払うことで相手のカードの発動を無効に出来る。

「このモンスターの特殊召喚時、墓地に存在するダイヤモンド、オリハルコンモンスターをすべてゲームから除外します。
そして、そのモンスターの守備力の合計がこのカードの攻撃力になる」

メノア墓地
オリハルコン・ベビー・ドラゴン→除外
オリハルコン・ベビー・ドラゴン→除外
ダイヤモンドの一角竜→除外
金剛石の亜種竜→除外
ダイヤモンド・ドラゴン→除外
ダイヤモンド・ドラゴン→除外
ダイヤモンド・ドラゴン→除外

ダイヤモンド・プリンセス〜メノミリア・フェレル〜
攻/守:2200+2200+2000+2800+2800+2800+2800=17600

「攻撃力・・・17600ですってぇ!?」

「さあ、バトルフェイズ。ラプソディ・イン・バーサークを攻撃します」

「っち!!リバースカードオープン!次元幽閉!
攻撃宣言を行った、相手モンスターをゲームから除外するわ!!」

 バーサークとフェレルの放った金剛石の槍の間に次元のハザマがあらわれる。
瞬間、フェレルが手にした錫杖に強い光が宿った。

「フェレルのモンスター効果により、
相手プレイヤーがカードの効果を発動した瞬間、1000ポイントのライフを払い、
カードの発動を無効化します」

メノアLP2700−1000=1700
次元幽閉→無効

「発動そのものを、たった1000ポイントのライフで無効化するとは。
なら、超電磁タートルをゲームから除外し、バトルフェイズを終了するわ!!」

「ええ、いいでしょう。バトルフェイズを終了してターンを終了します」

メノア手札残:3枚
デス・ウイルス・ドラゴン→1ターン目

11ターン目
「出させる気はなかったけど、流石に厳しいもんがあったっわね。
私のターンドロー」

 カードをドローし、そのカードを見ながら思慮に走る。ドローカードは
先程デッキトップに戻ったサイバー・ドラゴン。そして・・・。

「さらにモンスター1体を守備表示でセットして、ターン終了よ」

朝倉手札残:2枚

12ターン目
「私のターン、ドロー」

「デス・ウイルス・ドラゴンの効果によって、相手のドローカードを確認するわ!」

メノアドローカード:死者蘇生

「では手札から、死者蘇生を発動します」

死者蘇生
魔法
自分または相手の墓地からモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターを
自分フィールド上場に特殊召喚する。

「墓地から・・・レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンを特殊召喚します」

レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン
☆10 闇
攻2800
守2400
ドラゴン族効果:このカードは自分フィールドの表側表示のドラゴン族モンスター1体を除外し、
手札から特殊召喚できる。1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
自分の手札・墓地から「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」以外の
ドラゴン族モンスター1体を選んで特殊召喚する。

「バトルフェイズ、ダメタでバーサークを攻撃します。
フルダークネス・バースト」

「リバースカード、オープン!聖なるバリア−ミラー・フォース!」

 朝倉の言葉とともに張られたバリアがダークネス・メタル・ドラゴンの
攻撃を受ける。瞬間、バリアに亀裂が生じて砕け散る。

「いいえ、通しません。フェレルの効果を発動し1000ポイントの
ライフを払って発動を無効にします」

メノアLP1700−1000=700
聖なるバリア−ミラー・フォース−×無効

レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン攻2800○
No.80狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク守1200×→墓地

 ダークネスメタルの口から吐き出された黒炎がバーサークを吹き飛ばした瞬間。
朝倉の周囲を黒い粒子が舞い、それとともに彼女の場の伏せカードが
翻る。

「永続罠、完全破壊−ジェノサイド・ウイルス発動!
自分フィールド上の攻撃力500以下のモンスターが戦闘によって破壊された時、
相手のデッキの上から10枚のカードを墓地へ送る!!」

完全破壊−ジェノサイド・ウイルス
永続罠
自分フィールド上に存在する攻撃力500以下の闇属性モンスターが
戦闘で破壊された時に発動する事ができる。
相手のデッキの上から10枚のカードを墓地へ送る。

「・・・なるほど、そう来ましたか」

「ええ、これが通るならメノアさんのデッキは残り8枚まで減るわ」

「しょうがない、ですね。私はこれでターンを終了します」

メノアデッキ:18−10=8
メノア手札残:3枚

13ターン目

「私のターン・・・ドロー!このカードなら」

 朝倉は伏せカードのないメノアの場を顧みながら手札を一枚、ディスクにセットした。

「私は手札から死体融合術−ネクロフィリア・フュージョン−を発動するわ」

死体融合術−ネクロフィアリア・フュージョン−
魔法
自分の手札、フィールド上または墓地から、
融合モンスターカードによって決められたモンスターをゲームから除外し、
融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。
(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)

「そして私は、墓地のサイバー・ドラゴン・ドライと二体のサイバー・ドラゴンを
除外して・・・サイバー・エンド・ドラゴンを融合召喚するわ!!」

 三体の機械竜が姿を合わせ、一体の巨大な三つ首の竜に姿を変える。

サイバー・エンド・ドラゴン
☆10 光
攻4000
守2800
機械族融合・効果:「サイバー・ドラゴン」+「サイバー・ドラゴン」+「サイバー・ドラゴン」
このモンスターの融合召喚は、上記のカードでしか行えない。このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、
このカードの攻撃力が守備表示モンスターの守備力を越えていれば、
その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。

「・・・ライフは残り700、伏せカードはない。
これは、負けましたね」

 そうつぶやいてため息交じりに微笑を浮かべるメノア。それをみて、
爛と目を見開いた朝倉が攻撃を宣言した。

「バトルフェイズ、サイバー・エンド・ドラゴンで、レダメを攻撃!!
エターナル・エヴォリューション・バーストォ!!」

サイバー・エンド・ドラゴン攻4000○
レッドアイズ・ダークネス・メタル・ドラゴン攻2800×→墓地
メノアLP700−1200=−500

「・・・お見事です。その諦めの悪さ、ゆめゆめ忘れることのないようにしてくださいね」

 メノアがそういってニコリと朝倉に微笑むと同時に、
文の五月蠅い声が響いて朝倉の勝利を告げた。

「ヤバかったわ、ジェノサイド・ウイルスとミラフォを引けなかったら、
あのまま押し切られていた。確率的には引けたかもしれないけど、運もよかったわ」

 可奈たちの元に戻ってきた朝倉は、そうつぶやいて肩をすくめた。
そして朝倉は、可奈を顧みて、にやりといやらしい笑みを浮かべていった。

「貸し一つ、だからね?」

「・・・次にお前が負ければ棚上げにして忘れてやるさ」

 可奈はそう言って、朝倉に拳を向けると彼女はそれに自身も握った拳を
軽くぶつけて答えるて両手を広げて一息ついた。

「さぁ!二勝一敗の状態になったここで、次の勝負に勝った方が
この一回戦の勝者となります!・・・という訳で・・・次のカードはぁ!」

 上空の文が投げた2枚のカード、そのカードが翻る空中に映し出された
のは雷華とゼルタリアの二人だった。

「続きまして、対戦カードは紫陽花雷華VSゼルタリアの二人に
決まりましたーっ!お互いが既知の存在ということもあり、互いにデッキ
レシピや戦術はあらかた覚えてるか?」

「・・・覚えてないよ」

「まったくじゃのう。そんなことが出来るのは朝倉くらいじゃろう。
それに、わしは今までわし自身のデッキは使っておらんからのう?」

 そういいながらディスクにデッキをセットするゼルタリア。
それを聞いた雷華も、朝倉も皆が目を丸く見開いていた。

「え、今までのデュエルで一回も自分のデッキを使ってない?!」

「ああ、普段はあの人、試供品のデッキやストラクチャーデッキ、
酷い時はストレージから適当に40枚引き抜いた紙束で戦ってたからな」

「・・・言われてみれば、あの人相手に情報戦して
ボッコボコにされたような気がするわ・・・」

 可奈の言葉を聞いて朝倉は頭を押さえて左右に首を振った。

「今回は正真正銘のわし、ゼルタリアのデッキじゃ。
紫陽花、全力で掛かってくるがよいよ」

「・・・はい、私の今持てる全力で、御相手させてもらいます!」

 二人同時にディスクを起動してカードを5枚引き抜き、構える。

「「デュエル!!」」