Re: 駒学園の追走St.3−1 ( No.10 ) |
- 日時: 2017/02/19 05:56
- 名前: さくら
- 9章
7ターン目 「私のターン、ドロー! 私は情報破壊プログラムの効果を発動!」
「では伏せカード、オリハルコン・ランスを発動します」
メノアの宣言と同時に、彼女の場のオリハルコン・ドラゴンが 吠えると同時に尻尾を地面に叩きつける。その尻尾に生えている巨大な 金属の塊が情報破壊プログラムを打ち抜いた。
「フィールド上の、オリハルコン・ドラゴン以外の カードを任意の数選んで破壊し、その枚数×200ポイントのダメージを 相手プレイヤーに与えます」
オリハルコン・ランス 速攻魔法 自分フィールド上に「オリハルコン・ドラゴン」が存在する時のみ発動する事が出来る。 フィールド上の「オリハルコン・ドラゴン」以外のカードを任意の枚数破壊する。 その後、破壊したカード1枚につき200ポイントのダメージを相手ライフに与える。
朝倉LP4200−200=4000
「そう来るだろうと思っていたわ、墓地のダムド、情報連結体、キラートマト2体、情報破壊プログラムをデッキに戻し、貪欲な壺を発動! デッキからカードを2枚ドローするわ!」
朝倉墓地 キラー・トマト→デッキ キラー・トマト→デッキ ダーク・アームド・ドラゴン→デッキ 情報連結体→デッキ 情報破壊プログラム→デッキ 朝倉手札残:1+2=3
「私は手札から、パワー・ボンドを発動!」
「!・・・なるほど、そう来ますか」
朝倉の発動したカードを見てメノアはそうつぶやいた。 彼女のデッキにはサイバー・ドラゴンが入っていたはずだ。当然、 フル投入されているだろう。その組み合わせで出てくる最大火力は サイバー・エンド・ドラゴンだろうか。しかし朝倉の手札は2枚。 サイバー・エンドはサイバー・ドラゴンの3体融合。故に出てくる可能性が 高いのは、サイバー・ツイン・ドラゴンの方だろうか。
「私は手札のサイバー・ドラゴン・ドライ2体を融合! 出でよ、キメラテック・ランページ・ドラゴン!!」
朝倉の場に現れた高炉の中からサイバー・ドラゴン・ドライ、 ツヴァイの首が2本生えた機械竜が現れた。三つ首の龍は相手の場の オリハルコン・ドラゴンと一角竜をその無機質な瞳に映し出す。
キメラテック・ランページ・ドラゴン ☆5 闇 攻2100 守1600 機械族・融合効果:「サイバー・ドラゴン」モンスター×2体以上 このカードの融合召喚は上記のカードでしか行えない。 (1):このカードが融合召喚に成功した時、このカードの融合素材としたモンスターの数まで フィールドの魔法・罠カードを対象として発動できる。そのカードを破壊する。 (2):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。 デッキから機械族・光属性モンスターを2体まで墓地へ送る。 このターン、このカードは通常の攻撃に加えて、この効果で墓地へ送ったモンスターの数まで 1度のバトルフェイズ中に攻撃できる。
「パワー・ボンドの効果によって特殊召喚されたモンスターの 攻撃力は2倍になる。よって攻撃力は4200!そして、 このカードの効果により、デッキから超電磁タートルと 情報修正ワクチンを墓地へ送ることで、このターンこのカードは 墓地に送ったカードの枚数だけ、通常の攻撃に加えて 攻撃を行うことができる!!」
朝倉の言葉に、メノアはふむ。と考えるしぐさを見せる。 それを見ていたサラサがどういうこと、と言いたげに可奈を顧みる。
「・・・キメラテック・ランページ・ドラゴンはサイバー・ドラゴン モンスター2体を最低ラインとし、素材となったモンスターの数だけ、 相手の場の魔法・罠カードを破壊する効果と、もう一つの効果がある。 それが、さっき朝倉が使っていたデッキから光属性の機械族モンスターを 墓地に送り、その数だけ攻撃回数を増やす効果だ。キメラテック・オーバー・ドラゴン とは違って、こいつは相手プレイヤーにも攻撃が可能だし、今回の場合だと、 メノアさんの墓地に復活の福音があるからサイバー・ツインだと1体を倒すのが 関の山となるからな」
確実に相手の場のモンスターを攻撃で全滅させるにはこいつが持って来いということだ。 可奈の言葉にそうなんだ、とサラサはつぶやいた。
『・・・あなた、もうちょっとカードの効果を覚えた方がいいと思うわ。 超銀河眼の光子竜の効果も間違えて覚えてたし・・・・』
「う、煩いなカーミラっ。貴方だってたまに度忘れしてるじゃない?」
『あなたほどじゃないわ』
サラサの言葉に、カーミラはそう言って肩をすくめて見せた。
「バトルよ!ランページ・ドラゴンでダイヤモンドの一角竜を攻撃! エヴォリューション・レザルト・トリニティ!!」
ランページ・ドラゴンの頭の一つが開き、その口から吐き出された 光線がダイヤモンドの一角竜を打ち抜く!
ダイヤモンドの一角竜攻4000×→墓地 キメラテック・ランページ・ドラゴン攻4200○ メノアLP9000−200=8800
「二発眼ぇ!!」
朝倉の言葉とともに二本目の首が起動し、その口から放たれた光線が、 オリハルコン・ドラゴンを打ち抜いた。
オリハルコン・ドラゴン攻4000× キメラテック・ランページ・ドラゴン攻4200○ メノアLP8800−200=8600 メノア墓地:復活の福音→除外
「私は墓地の復活の福音を除外し、破壊を無効にします」
「でも三発目は止められないわ!ランページ・ドラゴン!!」
朝倉の宣言等同時に三本目の首が吐き出した光線が、今度こそ、オリハルコン・ドラゴンの 装甲を打ち抜き、完全に吹き飛ばした。
オリハルコン・ドラゴン攻4000×→墓地 キメラテック・ランページ・ドラゴン攻4200○ メノアLP8600−200=8400
「ターン終了時、パワー・ボンドのリスクで私はランページ・ドラゴンの攻撃力、 2100ポイントのダメージを受ける」
「・・・ですが、貴方の墓地には情報修正ワクチンがある。 その効果は効果ダメージ、戦闘によるダメージをそれぞれデュエル中に1度、 無効にする効果ですね」
「そう!ダメージが発生した瞬間、その効果によって発生するダメージを 無効化し、その後、無効にした数値分、ライフを回復する!」
情報修正ワクチン ☆1 光 攻 100 守 100 機械族効果:このカードの@Aの効果はこの効果は、それぞれデュエル中に1回しか発動できない。 @このカードが墓地に存在するとき、カードの効果によってダメージを受けた時に 発動する。発生したダメージを無効にし、その数値分ライフポイントを回復する。 Aこのカードが墓地に存在する場合、相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。 このカードのコントローラーのデッキの一番上のカードを墓地へ送る。 相手モンスターの攻撃宣言を無効にする。
朝倉LP4000+2100=6100 朝倉手札残:0枚
『超電磁タートルに、情報修正ワクチン・・・まさに鉄壁と呼ぶに ふさわしい布陣ね。・・・でも、相手もただではすませてくれないでしょうけど』
「ああ、それにまだメノアさんはデッキの切り札も、エースモンスターすら、 出てきていないからな」
可奈の言葉に朝倉以外の全員が耳を疑った。あれだけの火力を持つ モンスターすらも前座だというのか・・・。
「・・・」
可奈の言葉を肯定するかのように、朝倉のほほに、一筋汗が伝った。
8ターン目 「私のターン。・・・私は手札から、沼地の魔神王を墓地へ送り、 デッキから融合を手札に加えます」
メノア手札残:2−1+1=2 沼地の魔神王→墓地 融合→手札
沼地の魔神王 ☆3 水 攻 500 守1100 水族効果:このカードは癒合モンスターカードにカード名が記された融合素材モンスター1体の代わりにできる。 その際、他の融合素材モンスターは正規の者でなければならない。 自分メインフェイズにこのカードを手札から墓地へ捨てて発動できる。 デッキから「融合」1枚を手札に加える。
メノアの加えたカードを顧みて、サラサはキョトンとした。 彼女の手札は2枚。そのうちの一枚が先程加えた融合、もう一枚が何かだが・・・。
「・・・あれ?仮に蘇生魔法があったとしても、沼地を墓地に送ったら 融合素材たりないし、融合に意味はないんじゃ」
「・・・お前、あのデッキがドラゴン族デッキだということを忘れているんじゃないのか?」
あ、そうだった。サラサがそういった瞬間、メノアの手札が翻る。
「私は手札から竜の鏡を発動。 墓地の沼地の魔神王を究極金剛石龍として扱い、融合召喚」
場に現れた鏡を砕き、その奥から現れた三つ首のダイヤモンド・ドラゴン。 その身にオリハルコンの鎧を纏い更なる輝きを放つ。
「金剛石の龍よ、失われし都の魔石を纏い、真の究極の力を 現せ。真・究極金剛石龍」
真・究極金剛石龍 ☆12 闇 攻5000 守4500 ドラゴン族融合/効果:「究極金剛石龍」+「オリハルコン・ドラゴン」または、 「ダイヤモンド・ドラゴン」×3+「オリハルコン・ドラゴン」 このカードは、融合召喚でしか特殊召喚できない。このカードは1度のバトルフェイズ中に 3回攻撃する事が出来る。 このカードが守備表示モンスターを攻撃したとき、 このカードの攻撃力が守備力を上回っていたなら、その数値の差分ダメージを相手に与える。 このカードの攻撃力は墓地に存在する「ダイヤモンド」「オリハルコン」と 名のつくモンスター1体に付き、500ポイントアップする。
「このカードの攻撃力は墓地に存在するダイヤモンド、オリハルコン モンスター1枚につき、攻撃力が500ポイントアップします。 そして、守備表示モンスターを攻撃した時、貫通ダメージを与え、 1ターンに3回の攻撃が可能となります」
真・究極金剛石龍攻5000+500×5=7500
「なっ・・・攻撃力7500で3回連続攻撃可能な貫通効果持ちのモンスターですって!?」
『うっそなにあれ!?素の状態で出してすら少なく見積もっても墓地に5枚は 指定のモンスターをためて攻撃力を底上げできて、挙句の果てに貫通連続 攻撃まで・・・しかも出しやすさが薔薇殺しのカーミラの被じゃないとか どういう冗談よ』
「・・・行っただろ、まだ切り札もエースモンスターすらも、場には出ていないと」
可奈の言葉に全員が絶句している最中、メノアの凛とした声が響いた。
「バトルです、真・究極金剛石龍でランページ・ドラゴンを攻撃します」
「ッ・・・情報修正ワクチンの効果を発動!! 一度のデュエル中に1度、デッキトップのカードを墓地へ送り、相手の 攻撃宣言を無効にする!!」
朝倉がデッキからカードを墓地へ送ると同時に展開した 幾何学模様の電磁波の壁が真・究極金剛石龍の攻撃を受け止め、霧散した。
「・・・ですが、まだあと2回の攻撃が残っていますよ?」
それを見たメノアがそうつぶやくが、朝倉はまさか、と頭を振った。
「バトルフェイズは終了しているわ」
「・・・ああ、魔力の供給を墓地へ送れたのですね。 悪運が強い」
魔力の供給 魔法 このカードが墓地へ送られた時、 お互いにデッキからカードを2枚ドローする。 このターン、バトルフェイズを行う事は出来ない
「このカードが墓地へ送られた時、お互いにデッキからカードを2枚ドローする。 そしてそのターン、バトルフェイズを行うことはできない。 よって、これ以上の攻撃を行うことは不可能!」
朝倉手札残:0→2枚 メノア手札残:1+2=3枚
「ならば私はカードを2枚伏せてターンを終了とします」
メノア手札残:1枚
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