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もし彼女が『凶狼』ではなく『翼竜』にいたら?
日時: 2023/03/28 12:47
名前: Ryu

レイラが『w-ZERO』の指令に就任し、一悶着あったもののリョウ達もそれに加入する事となって間も無い頃。ヴァイスヴォルフ城にて…

クラウス「追加の司令部要員ですか」

レイラ「はい、私が司令官に昇格した事によって参謀の地位が空き、その後任にと」

クラウス「まあ確かに今後軍務をこなすに当たって、そういった人員を手配してくれるのはありがたいですがね」

レイラ「ええ。ただ善意だけではないでしょうが…」

クラウス(補佐するのも確かだが目付役でもある、か。そしてその人物が俺の『任務』をどこまで知っているか…)

レイラ「こちらがその人物の詳細です」

クラウス「どれどれ…へぇ、かなりの美人さんじゃないですか。というか出身と年齢的に…ハメル少佐は知ってそうだな」



それから数日後、その人物がヴァイスヴォルフ城に到着し顔合わせとなった。

ウェンディ「本日より特殊部隊『w-ZERO』の参謀として任務にあたる、ウェンディ・ミュラー大尉です。以後、宜しくお願いします」

レイラ「はい。何かと迷惑をかけるかもしれませんが、こちらこそお願いしますね」

ハメル「…」

クラウス(やっぱり知ってた…というか単なる知り合いって訳でもなさそうだな)(ハメルの方をチラ見して)



リョウ「ケッ、スマイラスからの回し者って事かよ」

アヤノ「でも私達の事を別に変な目で見なかったよ?」

ユキヤ「というか見るからに真面目そうだねぇ」



その日の晩、レクレーション室で休んでいたウェンディの元に、ハメルが訪れた。

ハメル「久しぶりだな。ウェンディ」

ウェンディ「…ええ、こちらこそ。元気そうで良かったわオスカー」

ハメル「あの一件で君の名誉が護られた事は知っていたが、スマイラス将軍の下にいたのか」

ウェンディ「あの後も後任の上司の副官を務めていたのだけど居づらくなってしまってね…先方からの誘いもあって今に至るの」

ハメル「この際はっきり聞くが……君も『ユーゲント』なのか?」

ウェンディ「…周囲からはそう見られているとだけ」

ハメル「そうか」

ウェンディ「でも貴方が同じ任務地にいるのは心強いわ。これからも宜しくね」

ハメル「っあ、ああ。まあ正直KMFに関しては君の方が明らかに上だろうが」

ウェンディ「そんな事ないわ。あまり乗る機会も無かったもの」

それから2人は、久々の再会という事もあって色々と話していた。





・このIFではウェンディは外人部隊に配属される事無く正規軍所属。理由は責任を問われ…な所をスマイラスの介入によって防がれた。

 ・ただ別に善意からではなく、当時のウェンディの上官が自身の政敵でもあったので、彼の失策を見逃さなかっただけ。

 ・ウェンディもそれはわかっているが、彼女の発言の通り居づらくなった事と恩は恩という事でスマイラスの下に入る事となった。

 ・スマイラスユーゲントの一員にするかどうかも迷ったが、ここは「そう見られてる」と濁すのみ。

・能力的にはフェンリルの一員として様々な任務をこなした正史よりは若干下。それでもレイラからすれば多岐に渡って補佐してくれる彼女の存在はありがたい筈。

・当然このIFでゼラートと知り合う事は無い。まあ彼ならウェンディがいなくてもどうにかするだろう。

・最初はハメルの紹介で…と考えてみるも、一少佐に過ぎない彼の伝手でw-ZEROに彼女を投入するのは無理があるので、スマイラスからの紹介の方がまだ違和感ないかと判断。

 ・クラウスの推測通り、レイラを補佐するのも本当だがいざという時は彼女を…という命令をスマイラスから秘密裡に与えられていてもおかしくなさそう。
メンテ

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Re: もし彼女が『凶狼』ではなく『翼竜』にいたら? ( No.2 )
日時: 2023/03/28 19:48
名前: Ryu

一体どういう状況で知り合った設定だったのだろうか。

まさかヴァイスヴォルフ城にゼラートの隊がお邪魔する訳にもいかず、警備隊長という職務上ハメルが城から離れる訳も無く、そしてハメルとウェンディが旧知の間柄というのも当時の設定には無かっただろうし。

可能性があるとすれば、城の警備隊長になる前のハメルと何処かの戦場で知り合ったぐらいか。
メンテ
Re: もし彼女が『凶狼』ではなく『翼竜』にいたら? ( No.3 )
日時: 2023/03/28 20:31
名前:
参照: http:// 

銃はともかく、KMFや戦闘指揮が不慣れなのを考えると後方勤務のデスクワークや上官補佐で少佐になった感じだよね。イメージ的にはRyuさんが仰るように城に来る前のハメルと鉢合わせて、意気投合したくらいか?或いは、どこかの基地に帰還した当時のゼラートの部隊の監視を命じられた縁で知り合ったとか。ただし、死ぬような命令だったのに帰ってきた事への難癖同然でそれを察して苛立っているのをゼラートが気付いたとか。

小説版ではイレヴンだからという理由でアキトが帰る邪魔をするバカ共に頭を悩ませて、リガの知り合いを当たったらしい。ただ、あの小説版ちょっとね。

メンテ
Re: もし彼女が『凶狼』ではなく『翼竜』にいたら? ( No.4 )
日時: 2023/03/30 18:59
名前: Ryu

確かにハメルは前線での勤務を経て…よりは後方での勤務メインな感じがしますね。

ゼラート達とは何処かの戦場で監視役として…以外には正規軍からの監査役として関わり、そこでウェンディとも再会な感じか。

自分としてはそこで意気投合とまではいかず、あくまで知り合った程度止まりという想定ですが。

(ただウェンディの事で双方共に気にはなる存在)



思えばハメルの「ヴァイスヴォルフ城の警備隊長」という役職も、見方によっては閑職ではないんじゃないかと。

城の位置(ドイツ南西部)的に対ユーロの最前線という訳でもなく、(レイラが指揮官になるまでは)使い捨て部隊の意味合いが強かったwZEROの根拠地の警備隊長って重要な役割かと言われたら。

もっとも、そんな連中の根拠地にしては城の防衛機構や内部施設は割とレベル高かったりするなど、当初は方面軍の司令部として用意された基地なのかとも思いますが。

そしてハメルは、(こっち解釈の正史では)ゼラート達と関わった一件で上からの不興を書い、左遷的な人事異動でここの警備隊長になったんじゃないかなと。
メンテ
Re: もし彼女が『凶狼』ではなく『翼竜』にいたら? ( No.5 )
日時: 2023/04/08 08:52
名前: JIN

まあ如何にも憲兵って感じですよね。

銀英伝でいうならケスラーか。
メンテ
Re: もし彼女が『凶狼』ではなく『翼竜』にいたら? ( No.6 )
日時: 2023/07/24 10:18
名前: Ryu

そこから何やかんやあって、リョウ達ともある程度は打ち解けるだけの間柄になって…

アヤノ「ん〜! 美味しい!」(ウェンディが作ったアップルパイを一口)

ウェンディ「良かった。久々だったから少し手間取ってしまったのだけど…」

レイラ「あれで少しですか?」(料理中の彼女を見ていた)

ウェンディ「レイラさんも慣れたら出来る様になるわよ。もし私で良ければ教える事も可能だから」

レイラ「そ、その時はお願いします…」

アヤノ「あっ、ウェンディさん! 私も!」

※ウェンディはレイラに対して当初は『司令』と呼んでいたが、レイラからの希望で名前呼び(それでも『さん』付け)に。



リョウ「完全にアヤノは懐いてやがんな」

ユキヤ「いやアレ餌付けされちゃったんじゃない?」

アキト「…司令も最近は余裕が出来た様だ」

リョウ「ま、多岐に渡ってサポートしてくれる参謀様のお陰ってか?」

ユキヤ「皆から信用されるのも早かったしねぇ。実力だけじゃなく物腰も柔らかいし」

リョウ「加えて清楚な雰囲気漂わす美人となれば猶更ってやつかよ…まあ当人はともかく、そのバックは正直、だけどな」

ユキヤ「言えてる」

アキト「…」
メンテ
Re: もし彼女が『凶狼』ではなく『翼竜』にいたら? ( No.7 )
日時: 2023/07/24 12:46
名前: JIN

全く。つくづく惜しい限りの亡国ワールド。
メンテ
Re: もし彼女が『凶狼』ではなく『翼竜』にいたら? ( No.8 )
日時: 2023/09/18 10:12
名前: Ryu

そこから更に時間が進み、色々と(『亡国』第3〜5章)出来事があって…

(『亡国』での話の流れはほぼ原作通りと想定)



ヴァイスヴォルフ城での決戦から1か月。皆はそれぞれの道へと歩み始めていた。そして彼女も…

ウェンディ「では、これからよろしくお願いしますね。アンナさん」

アンナ「こちらこそ…ウェンディさんみたいな人が秘書になってくれるなんて、心強いです」

クロエ「それこそいざとなれば護衛も出来る人ですしね」

ヒルダ「でもいいんですか? 軍からも退役する事になってしまって…」

ウェンディ「…曲がりなりにも私の後ろ盾と言えなくも無かったスマイラス将軍も亡くなられてしまって、いよいよ軍での居場所もなくなりそうだったからね。変わり身と言えば聞こえは悪いかもしれないけど…」

ヒルダ「まあハメルさんも退役したって話ですし、別に気にする事でも…」

クロエ「あっ! そうそうそのハメルさんから告白されたって聞いたんですけど、本当ですか!?」

アンナ(えっ、初耳…)

ウェンディ「……どこから話が漏れたのかしら」

※公式ではハメルはアンナに好意を抱いていたとあるが、まあこっちではそういう展開で。





(同時刻。E.U.ベラルーシ州某所)

「ボス、敵の団体さんが迫ってんぜ。予想通りのルート取りでな」

「偵察隊からの報告によれば、ガブリエル騎士団が中心だと思われます」

「おいおい騎士団(仮)だろ。もう連中の解体待ったなしだろうに」

「さて…何も変わらなければプランAの通りに叩くぞ。クラックは右、ジルは左を指揮しろ」

「あいよ」

「ヤー」
メンテ
Re: もし彼女が『凶狼』ではなく『翼竜』にいたら? ( No.9 )
日時: 2023/09/20 08:22
名前: JIN

出会いの日は近い。
メンテ
Re: もし彼女が『凶狼』ではなく『翼竜』にいたら? ( No.10 )
日時: 2023/09/27 11:29
名前: Ryu

まあ「彼ら」とウェンディが出会う事は(この世界線では)無いだろうと。

じゃあ何で出したんだと言われると、特に意味も無いついで感覚というか。



ただこの世界線の「彼」は副官2人体制で臨み、特に「元祖三兄弟長男」クラックに対しては将来的な独立(そして緊急時に備えての後継)も見越しての教育を施している感じに。
メンテ
Re: もし彼女が『凶狼』ではなく『翼竜』にいたら? ( No.11 )
日時: 2023/10/02 20:24
名前: JIN

まさに「兄貴」ですね。
メンテ

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