ハーレムエンカウンター 第一章 血塗れの聖地 K |
- 日時: 2024/02/19 06:34
- 名前: 陣
- 「話がある」
身重のガライシャが席に着いたのを見届けて、改めて畏まった態度を取るセシル。 若いとはいえ、こういう時の威厳はなかなか。流石修羅場を潜ってきたのは伊達ではない。 その空気には、さしものビルギッタも姿勢を正す。
「アイリーアも戻り、全員揃った所で確かめたい事がある」
いつもと異なる雰囲気に、立ったままの従卒やメイドも緊張を隠せない。
「ギッタ」
妹代わりの存在の愛称を呼ぶセシル。
「はーい。お兄様ー」
それに対し、あくまで脳天気に応じるビルギッタ。同世代の孫たちの中で、最も祖父ギャンブレーに似ていると言われるのも当然か。
「お前。エリンをどう思う」
「好きですわ」
見事なまでの即答。それに対し、いささか強張った感じの空気に。
「…そうか。ならお前。エリンの嫁になるか?」
「はい!」
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