ハーレムエンカウンター 第一章 血塗れの聖地 ⑪ |
- 日時： 2024/01/02 19:50
- 名前： 陣
- 「御屋形様」
セシルを挟んで、ビルギッドの反対側から声を掛ける女性。
大きな腹を抱えている艶やかな風体。
舞踏団の本来のエースであり、そちら系の愛妾筆頭ともいえるガライシャ。
数年前の事件以来、積極的にセシルが作ってきたのもあって、現在のセシルの子供たちはメイドや踊り子たちのも合わせて、ほぼ十人くらい。
特にガライシャは二人目であり、最初は男子。
だが一番の大物は、なんといってもビルギッドが一年前に生んだ息子のジゼル。すなわちビルギッタの異父弟。
いわゆる外王孫でもあるだけに、もしビルギッドがセシルの正式な妻となれば、当然即座に嫡子となる。
もしギャンブレーからそういう圧力があれば、かえって分かり易いしやりやすい。しかしそこでああしろこうしろと言わないのがギャンブレーの悪趣味。ビルギッドもまたジゼルを嫡子にしろとも自分かビルギッタを本妻にしろとも言わない。全く最悪の父娘である。
ちなみにビルギッドにはもう一人、ビルギッタとジゼルの間に娘がいる。
クラリス家から戻された後に懐妊が判明した娘。判明後即座に同母姉のシルフィードに請われ、その養女として引き取られている。名前はシルフィーダ。
|
|
