ハーレムラウンドアップ 第一章 叔母と甥 G |
- 日時: 2023/12/11 09:32
- 名前: 陣
- 「さあ。次は我らの番だな」
それぞれに一度ずつ。更には重ねて一度ずつオルドリンとマルチーノに注いで、流石に息を切らせているジェラード。その背中に向けて発せられる非情の一言。
「ええ?」
まだやるのとばかりに、後ろに振り向く。そこには目をランランと光らせているフィオリナ。待ちきれぬとばかりに背後からアルテミスの身体をまさぐり、思い切り喘がせている。
「当り前だ。今朝の我らの分がまだだろう。我らは辞退するなどとは言っておらんぞ」
助けを求めんばかりにアルテミスを見るが、彼女もまた目を妖しく光らせている。
いささかたじろいた感じになるジェラード。それに対して。
「そういえばお前。知ってるか。イシュタールのシャクティの奴。どうも私をフィリックスの正妃にしたいらしいぞ」
「ええ!?」
「知らんようだな。よく考えたものだ。西国外の亡国出身の私なら、イシュタール内外のバランスには影響しない。そして同盟軍の総大将になっている私と縁組すれば、同盟の軍権も一気に手に入る。あの女。そこまで見越して私を推挙したようだな」
「で、でも。叔母上はとっくに」
「フィリックスとて、すでに数知れぬ女どもを相手にしてるだろう。いまさら正妃に純潔を求められるような立場か。政略結婚など所詮はその程度の物だ」
「嫌だ!」
いきなり奮起し、そのままアルテミスごとフィオリナをベッドに押し倒すジェラード。
「嫌だ嫌だ嫌だ! 叔母上は僕の物だ! 絶対に渡さない!」
「で、殿下…」
間に挟まれて困ってる感じのアルテミス。
「もちろんお前もだ! アルテミス!」
そのまま二人まとめて相手にしようとするジェラード。
そしてその背後から。
「でんかー」
「私たちは…」
それまで倒れていたマルチーノとオルドリンもフラフラと起き上がってくる。
「ええい! お前たちもだ!」
面倒くさいとばかりに、二人も引き込んで四人一緒に組み敷く!
その一番下に押し潰されながら、悪戯っぽい笑みを浮かべるフィオリナ。
(やれやれ。今日の最初の「挨拶」は昼になりそうだな)
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