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ハーレムエンカウンター 第一章 血塗れの聖地 I
日時: 2023/11/29 22:55
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「ねえねえ。それからそれから」

久しぶりにバーミアから戻ってきたアイリーアを迎えての晩餐会。

そして今度は彼女の隣の席で、遠慮なく猫か犬のように戯れ付いているビルギッタ。今にも舌を出して顔を舐め出しそうな勢い。
もちろん彼女ともとうの昔に肉体関係を結んでいる。今夜も早速楽しむ気なのを隠しもしない。

その様子を主人の席から苦々しげに見ているセシル。
主人として、この屋敷に出入りしている女のほとんどをモノにしているセシルだが、例外が二人いる。
レイナとアイリーア。この二人はいわばエリン用であるため、セシルからは手が出せない。もちろんセシルが望めば二人とも応じるだろうし、エリンも何とも思わないだろう。それだけに領主として兄代わりとしてのプライドが許さない。
問題は自分の女が二人のどちらかとの情事を優先すれば、そっちを尊重しなければならない点。

他の女たちはそれを弁えているが、ビルギッタだけは例外。気が向いて隙があらばエリンのベッドにも潜り込みかねない。
外孫とはいえギャンブレーの孫だけに、下手に扱うわけにもいかない。もし正式に本妻としていれば不貞を詰れるだろうが、彼女とはそういう関係ではない。むしろ妹代わりの彼女を犯し続けている自分の方こそが非道外道。
また仇討の時もそうだが、父親以来、家臣との関係に距離があるセシルとしては家中を治めるためにはギャンブレーの後ろ盾がどうしても不可欠。よって関係を悪くも出来ない。
よってそれやこれやのムシャクシャは彼女の母のビルギッドに向けられるのが普通。
今も隣の席でセシルの不機嫌顔を横目で伺い、艶然な微笑を浮かべている彼女。つい先程も小部屋に引き込まれ、娘の責任を取れとばかりに思い切り犯されたばかり。おそらくこの後の夜も浮気な娘の分まで攻め立てられるかと思うと今から身体が疼いて堪らない。

(ああ。やっぱり最高だわ。この子)

クラリス家に置いて来た、実の息子に似ているが、彼女がセシルを好むのは、むしろ大人しい夫や息子に無かった危険な血の匂い。
バーミアで初めて相手をした時に既に感じていたが、その後の仇討で自らの手を汚した事によってゾクゾクするまでに魅力が上がっている。
その血に汚れた手に乳房を思い切り揉みしだかれるや、その興奮は極限に達し、遂には母乳すら吹き出してしまう位に。

(ほんと可愛いわよねえ。ビルギッタ一人に浮気されたくらいで。自分は実の叔母の王妃様とも通じてるくせに)

責めているのではない。むしろ。

(ああ。ほんと。男って身勝手ほど魅力的。あとはそれをどこまで貫けるのか。アタシはただそれを見届けたいだけなのよ)
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