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ハーレムフロントライン 第六章 均衡 U E
日時: 2023/11/05 15:55
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「遅かったな」

湯殿から寝室に入ったアスレー。そこで目に止まったのは、しどけない薄着とポーズで夫婦のキングサイズのベッドの上に横たわっているバラーシャ。
その横のベッドの端では、遠慮がちな姿勢でカエソニアが座っている。

「おいおい」

流石に咎めようとする胸中を察してか。

「待て待て。ここで待ってろと言ったんだぞ。お前の奥方が」

ニヤリと笑うバラーシャ。傍らのカエソニアも無言で相槌を打つ。

「なに」

「全くつくづく鷹揚で太っ腹だな。お前の可愛い奥方は。細かい旦那とは大違いだ」

ムッとするアスレー。

「どうせ俺は細かい奴だよ」

そこに入って来るマルビータ。その手のトレイの上には六つのグラスと独特の光沢を放つボトルが載せられている。

「お。インフェルミナのブルワリワインか」

「はい。戦争も落ち着いて手に入り易くなって来ましたので」

それぞれにグラスを渡し、それぞれに注ごうとするマルビータ。

「奥様。それは」

慌てるカエソニアを制し。

「いいのいいの。あなたにも感謝なんだから。では。ここの皆の無事を祝して」

乾杯!!!!
メンテ

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