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ハーレムフロントライン 第六章 均衡 C
日時: 2023/10/12 22:12
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「わ、分かりました。し、しかしせめて兄の喪が明けてから…」

未だに頭が混乱しているアスレー。そんな婿に次第に苛立ち始めるマルローゼ。

「それでは遅い!御子はあくまでスマイラスの遺児でなければならん!それで通るのはせいぜい一月。だから今夜から直ぐに取り掛かって貰いたいのだ!」

「こ、今夜!? せめて戴冠が終わられてからに…」

兄夫婦への申し訳なさも加わり、何とか猶予を求めようとするアスレー。それに対しますます苛立ちを強めるマルローゼ。

「馬鹿者!今日が最適日でないという保証が一体どこにある!出来れば今すぐに取り掛かって貰いたいくらいなのだ!」

「い!今すぐ!?」

「そうだ!いいか!一月は他の女は一切相手にするな!マルビータでもだ!自涜も許さん!お前の全ては一滴残らずジェイングレイ様に注ぐのだ!」

「し、しかし。そんな事までしても必ずとは…」

「最後は神がお決めになる事だ!その時は諦める!だいたい貴様!いつまでこんな話を私にさせるのだ!?」

「も、申し訳ありません!大法官閣下!」

「違う!娘の婿に不貞を命じる事を、父親たるこの私にいつまでさせる気だと言っているのだー!!」

「ハ!ハハー!義父上ー!!」
メンテ

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