ハーレムバスタード外伝 輪廻の一族 @ |
- 日時: 2023/08/27 11:57
- 名前: 陣
- 「ああん! エラア!」
ゴットリープ、ラルフィント王国、いやこの大陸全土のほとんどの男女どもが絶頂を覚えるだろう、激しい喘ぎ声を上げて自分の上に倒れ伏す夫。 正確には三分の一の夫。私の異母姉にして姪でもあるゴットリープ最大のバイバルス家の跡取娘ルキオラ。西北四家の一つエルヴィーラ家の女主人ジュリエット。それらが私以外の二人の正室、いや正主人となる。
レナス家の末庶子マックリィ。 「レナス家の聖汚物」とまで呼ばれる、究極の美魔少年。かつて一月にも渡って無数の男女に凌辱の限りを尽くされ、その破壊し尽くされた心と引き換えに、魔性の肉体を得たとすら言われる男。今でもほとんどの男女どもがその肉体を狙ってるらしい。 ほとんどというのは例外もいないわけではないから。そしてその稀な一人が私らしい。 どうも私には夫の魔性が効かないらしく、理解も出来ない。大抵の女なら、夫の姿を見ただけで激しく欲情し、その場で抱き締めた上に最低でもキスをしなければ収まらないらしい。ルキオラなどはその典型だろう。 確かに普通でない美形なのは分かる。但しだからといってこっちからどうしなきゃならない義理は無い。 この婚姻とて実の母にして「ゴットリープの女帝」であるルドヴィカの厳命に逆らえなかっただけの話。全くあの女。自分が愛人の一人でもあるガキを孫娘と末娘の双方に婿入させたわけだから、まさに畜生外道なんてもんじゃない。 この前など私とルキオラが重ね餅で夫に交互突きされてる横で、年長の異父姉二人を同時に押し倒し、口と舌と身体を三人で念入りに擦り合わせていた。そして全員で一度果てると、今度は姉たちを夫に与え、私たちを念入りに犯し抜いた。祖母を心から尊敬するルキオラは喜んでいたが、私は少しも楽しくも面白くない。私を不義の子として世に生み出した恥知らずの女など、一体誰が。
「フフフ。相変わらず不服そうね。ルキエラ」
そんな私の心中を見透かすように、艶然な笑みを浮かべる極道女。
「でも。こんなのあなたの御曽祖母。私にとってのルイシュカ御祖母様に比べればどうという事ないわよ。あの方が孫の私を手篭めにしたんだから。幼馴染のクレメンス。そうあなたの御姉様たちの父親の童貞を自分の娘であるルシタニア御母様に奪わせている横でね。その後で私の処女を奪わせた」
「…」
「あなたの言いたい事は分かるわ。ルイシュカ御祖母様がクレメンスに手を出したんじゃないかって事でしょ。ええ。確かに手を出そうとしたわ。孫の破瓜の血に塗れたモノを咥え込もうとしてね」
「出そうと?」
「そう。出来なかったのよ。クレメンスが勃たなかったから。誤解しないで。御祖母様は美しい方だったわ。今の私の何倍もね。でもそれ以上に恐ろしかったのかクレメンスは勃たせる事が出来なかった。その後のルナマリア御母様には立ち所だったのにね」
「…」
「その時の二人の顔ったらなかったわ。ショックを受けたような御祖母様に対し、勝ち誇ったかのような御母様。この世のいかなる権力や権勢、そして血縁にも替えられない。女同士の勝敗の姿がそこにあったわ」
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