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ハーレムバスタード 外伝 三人の義姉
日時: 2023/07/14 16:08
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「ルドヴィカが…孕んだ」

いかにも苦々し気に吐き捨てるイヴゥン。

それを聞いてそれぞれの反応を示す二人の妹。

「へー。マーちゃんってばスゴーイ」

「ちょ、ちょっと。あの女って。もう五十くらいでしょ」

それに対して改めて吐き捨てる長姉。

「もうすぐな。全くイイ年をして。よりによって孫婿の子を本当に孕むなど。マックリィもマックリィだ。母親よりも年上の女などに」

「でもでも。ルドヴィカって、義母様より幾つか上くらいじゃないの」

「そういう問題じゃないわよ。オー姉。でもこれで」

「ああ。先月のルシタニアとルシアラに続いて三人目だ。あいつめ。しっかりと励んでるようだな」

「でもでも。肝心のルキオラちゃんとルキエラちゃんは?」

「あの二人は妊娠にはまだ幼ないからな。あるいはまだ避妊してるのかもしれん」

「まあエルヴィーラの方ではジュリエットとエミリーを懐妊させてるんだから」

「ジュスチーヌもな。全く。あの女もあの女で良くやる」

「へえ。そっちは初耳」

「平気な顔しないでよ。オー姉。ジュスチーヌの子って事はドゴールの血があるって事よ。ネメシスの立場にも影響するわ」

「ネメシスには子が無い。いくら正式な結婚が難しいとはいえ、そろそろ誰とでも良いから作って貰わねばアイツの立場が悪くなる」

「で。クーちゃんの方は?」

妹に向き直るオーフェン。

「難しいわね。どこと縁組しても角が立ちそうだし。そもそもクリエート自身に積極性が見えないわね。こないだなんか『レナス領の相続なんて誰でも構わないでしょう』なんて涼しい顔で嘯いてたし」

「確かに私たちは多くの子らを作った。しかし次の孫世代の出生が芳しくない。義母殿の系統の数だけで我らの合計を超えている。カンタータのタニキスがまたこの現状についての文句を送ってきた。うるさいくらいにな」

「なあに。そんなの簡単じゃん」

「何よ。オー姉」

「バー君にまたアタシたちの子供を作って貰えばいいのよ。まだ止められてるわけでもないでしょ」

「な!なんだと!いまさら孫より下の子供をまた作れというのか!?」

「それが何よ。ルドヴィカにだって出来たんだからアタシたちだって。どう。アーリーちゃん?」

「ま。まあ確かに…」

「お前まで!」

激昂寸前の長女に、更に不敵な笑みを投げる次女。

「あ。嫌ならいいのよ。お姉様だけは別に。加わらなくても」

「お、お前という奴は…」
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