トップページ > 記事閲覧
ハーレムフロントライン 第五章 惨劇 H
日時: 2023/06/11 21:10
名前:

「…」

しばらくの間なかなかに声が出てこないアスレー。それに対し、業を煮やすかのように。

「おい。いつまでそんな顔をしてるんだ。幽霊か。私は?」

いささか不機嫌な感じの表情。

「まあ。確かに汚いがな。ここまで逃げて来たんだ。仕方あるまい」

「逃げた?」

「ああ。アーダーンめ。あれだけの事をしておいて。よくも私にあんな事を言えた物だ。こうなった以上は、この私にメリシャントの女王になってくれだなどと」

「…」

何も言えないといった感じのアスレー。それに対してますます吐き捨てる調子のフィオリナ。

「全く。ふざけおって! ああ。確かに私は庶出の生まれで、嫡出の兄弟たちとの関係は良くなかったとも! だが。だからといって血の繋がった家族が殺されて喜ぶほど腐っとらん! それをあいつらむしろ感謝しろと言わんばかりに…」

いかにも憤懣やる方ないといった感じ。

「…」
メンテ

Page: 1 |

題名 スレッドをトップへソート
名前
E-Mail
URL
パスワード (記事メンテ時に使用)
コメント

   クッキー保存