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ハーレムフロントライン 第五章 惨劇 C
日時: 2023/05/03 07:45
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「おい。どうした?」

遠方から立ち昇る巨大な土煙。

それを訝しげに見詰める二人の目に映る、斥候役の早馬。

それが砦内に飛び込むや、直ぐ様に上がってくるカエソニア。

「大変です! アスレー様!」

「どうした?」

「ゲーブル城に異変でもあったか?」

アスレーに続き、何かを期待するかのようなパラーシャ。

「は、はい! 詳細は不明ながら、ゲーブル城からフェンリッヒ将軍の駐屯部隊が飛び出したそうです!」

「なんだと!?」

「ドモスで変事か?」

思わず顔を見合わせる二人。いささかの期待が無いと言えば嘘になる。

「で。どっちに向かった?」

「ジャンダークトか?」

それに対し頭を思い切り左右に振るカエソニア。日頃冷静な彼女がここまでなるのは珍しい。

「い、いえ! まっすぐ! クィンクェ方面に向かったそうです!」
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