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ハーレムフロントライン 第四章 外交 L
日時: 2023/03/19 21:32
名前:

「と。すると」

改めて言葉を続けるシャクティ。

「私たちがフィリックス殿下にお仕えする事に何の異存も無いと?」

グロリアーナ陛下でなく、フィリックス殿下という言い方に気を止めるアスレー。
さりげなくクリスティンたちの表情を伺うが、特に変化は無い。グロリアーナと同様、イシュタール王家とクリームヒルト一族の立場と利害の違いをさほど意識していないのだろう。

再び視線を戻す。

「当然だろう。直接の保護を与えられぬ相手に忠義を尽くす義務も義理も無い。フィリックスなりクリームヒルトなり好きな奴に仕えれば良い」

微妙に動く空気。どうやらクリームヒルト派の連中にも二人の言ってる意味が分かってきたらしい。

そしてその誰かが発言しかかる前に。

「そうだ。置き土産と言ってはなんだが。そちらに渡して置く物がある」

警戒する一同の前に、相手の後ろから運ばれ積み上げられて行く桶の山。

「なんだ」

「まあ。中身を改めてくれ」

警戒を見せるアスレー。

「そっちでやってくれるか」

「いいだろう」

用心深いなと苦笑しながら、目の前で一つを開けて、中身を取り出して見せるヒルクルス。

「な、なに!?」

「ほれ」

手に下げて見せる一個の…生首!
メンテ

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