ハーレムフロントライン 第四章 外交 G |
- 日時: 2023/08/20 14:05
- 名前: 陣
- 「まず最初にお断りさせて頂きますが」
口を開くシャクティ。
「私はヒルクルス殿とは直接の面識はございません。会ったのは互いの父親同士だけです」
あなた方の方がお分かりと思いますがとばかりの態度。
「で。ヒルクルス殿とはどういう方なのですか?」
少し頭を捻って答えるアスレー。
「一言でいうなら。イシュタール。いや西国に一番似つかわしくない奴ってとこかな」
思い切り相槌を打つガブリエラ。
「同感」
「とにかく何であんな奴がこんな場所に生まれてしまったのか。それこそ互いの不幸としか呼び様が無いな」
「確か自害された母上が外の方だったとか」
「ああ。確かダルスタール王国からの亡命者だったと聞いた事がある」
「となると。当然それを簒奪したサブリナ王国には好意を持ってませんね」
「だから二重王国には入らなかったのかしら」
「さあどうだか。単に二重王国が自分にとって不都合だっただけかもしれんし」
「ディヴァン王国みたいに。どっちになっても傀儡か道具になるだけと思ったのかもね」
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