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ブラインド3話  『オモイデ』
日時: 2017/01/16 23:19
名前: シャウト

直衛・レヴィ組セッションのリプレイです。

現在進行中ですが、備忘録も兼ねてちょっとフライングリプレイ投稿です。
メンテ

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プリプレイ 直衛OP & レヴィOP ( No.1 )
日時: 2017/01/22 23:40
名前: シャウト

 目に見えるものは移ろいやすいけれど、

 目に見えないものは永遠に変わりません。

                      ヘレン・ケラー


2016年12月某日……前回の千早・燈子組のセッション終了からおよそ1ヶ月。

今度はGMを含む直衛・レヴィ組の3人が集まっ


GM:集まって……いないやん。

hoku:い つ も の

GM:コノママデハゼンメツダナ……まぁ、やるって掲示板に伝達入れたの1日前だったし仕方ないか……始めましょう。まずはトレーラーから


■トレーラー


ティアナ……ナンバーズの"20"の一件から数日後。――1人の少女の死――かつての仲間の死が、直衛の喪ったものを呼び起こす。

一方で、レヴィも自身の中の確固たる"声"を何度も聞いていた。――かの石を、賢者の石を、破壊せよ――

直衛は記憶の中の、自分自身を救った少女を思い出す。温かい、太陽のような微笑み。だが、どうしてもその"記憶(おもいで)"が再生できない。

レヴィはウィスパーに似た、記憶の中の女性を、彼女との約束を、そして自分自身の使命を思い出す。だが、どうしても――その"理由(ルーツ)"を思い出せない。

かつて、賢者の石の量産計画の披検体だった直衛。かつて、賢者の石を破壊する使命を帯びていたレヴィ。

記憶を喪った者達。或いは、その運命の交錯点は……



ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ『ブラインド』


第3話『オモイデ(Heartless Memory)』


世界が盲目を強い、なおアナタは何を見るのか


GM:というわけで、すっごい聞いた事ある感じの副題なのが今回です。舞台は面影島……なんですが、資料色々探していたけどなかったんで、色々実際とは違っているかもしれませんが、誤差だよ誤差!って事でお願いします(笑)

hoku:元ネタのシナリオ集、2nd時代のやつだからね……了解ー


※ちなみに、ダブルクロスは現在の3rdに版上げされたのが2009年の7月頃なので、リプレイを書いている現在2017年時点で、もうそろそろ7年が経とうとしている。

※今回の元ネタのシナリオ集は2nd時代のものなので……まぁ、手に入らないのも多少はね?


GM:続いてはハンドアウトです。


八剣直衛用ハンドアウト 
ロイス:グロリア  推奨感情  懐旧/隔意

八剣直衛は、かつてエイトと呼ばれるナンバーズであった。その事実をキミは受け入れ、そしてかつての仲間達を救う事を決めた。

だが、キミの記憶の靄は未だ、その全てを晴らす事はない。グロリア――その名前が、いつまでもキミの心の中であてどなく残響する。

彼女は、誰なのか……キミの最初の記憶の中の、救いとなった少女こそがグロリアなのか?

或いは、フレイに尋ねれば何かがわかるのかもしれない。


GM:ってことで、前回で明らかになったグロリアへのロイスが、今回のシナリオロイスになっています。

hoku:あ、それなんですけどGM。今回の成長に伴って固定ロイスでグロリア取っちゃったんですよ。

GM:おろ、マジですか。(キャラシー確認)おー、本当ですね。んー……


※ちょっと2人で相談した後、初期ロイスのグロリアは"記憶の中の誰か"に戻し、今回のシナリオロイスで改めてグロリアに対して取る事に。


hoku(直衛):改めて……グロリアへのロイスは推奨感情通りに取得。Nの不安が表

GM:了解です。ちょっと今、直衛のキャラシー見ているのでそのまま成長報告お願いします

直衛:そう、僕だ(1年ぶり2回目)。前回のEDを踏まえて、ティアナのメモリーを取得した。バックトラック時に侵食率を10%引き下げる効果がある

直衛:感情はそのまま「遺志」 ……仲間の想いは、僕が引き継ごう。その他は、エクスカリバーのグレードを1上げて4にした。 これにより特殊兵装のファイナルモードを取得

直衛:1シナリオ2回まで、2回目の使用時にエクスカリバーが使用不能になるデメリットを上回るメリットがある。他は知覚を0から3、調達を5から6に上げ、知識:レネゲイドを取得

GM:知覚さん!?


※前回のまだらの紐さんの大活躍を思い出していただきたい。アレで使用する技能は知覚なのである。

※まだらさんによるエロハプニングに今後もご期待ください(1年ぶり2回目)


直衛:あとは、11月に発売されたばかりの新サプリ、レネゲイド・ウォーからの新規エフェクトで、イージーエフェクト2種類を取得。闇夜の鴉と旅する魔獣だ

直衛:影の中を移動したり、超長距離の移動に適した姿に変化したりする。ティアナを考えると、蜘蛛の姿になるのかもしれないし、かつての仲間たちの能力を模した形で発現するのかもしれない

GM:ふむ……メモリーを取っていただいたのは結構感慨深いですね。ありがとうございます。今回、何か意気込みはあります?

直衛:僕の失われた記憶を取り戻す。ナンバーズを守る。そのためには、フレイの真意を知らなければならない。ので、話を聞こうと思う

GM:了解です。では……PC間ロイスはミドルの開始前にしようかな。白う来ないのが不安ですが……先に始めていきましょうか

直衛:了解。よろしくお願いします


GM:直衛のOPは……フレイに話を聞きにいくシーンです


直衛OP  想い出の少女


ティアナの一件から数日後……直衛はフレイの部屋の前に立っていた。今までも何か相談事がある時、フレイからの助言が欲しい時……直衛はよくフレイの部屋を訪れていた。

だが、今回は……相談事ではない。フレイに対して、確かめなければならない事が直衛にはあった。それは……

失った、己の過去の事についてだ。


直衛:侵食率は42%になった。いつも通り、堂々と部屋に入っていく僕

GM:うい。では、直衛が部屋に入ると同時に、フレイは待っていたかのように席を立ちます。ちなみに、アマテラスは部屋に入る前に自分からオフモードになっちゃう感じですね

GM:「直衛か。ちょうどいい。今、少し休憩しようかと思っていたところなんだ。紅茶を淹れるよ」と、フレイは普段と変わらない様子でそう言って、直衛に席に座るよう促します

直衛:フレイの言葉に頷いて着席する。フレイの紅茶はおいしい

GM:プランナーも大絶賛さ。では、着席してから一息つくと……どうします? 直衛の方から切り出します?

直衛:(少し考えてから)……そうしよう。


「フレイ、キミに聞かなくてはいけないことがある」

無意識に膝の上で握りこぶしを作りながら、直衛は切り出した。

「僕の過去について、フレイならばキミならば知っているはずだ。ナンバーズの――エイトの過去を」


GM:ふむ、ではそう聞くと……フレイは静かに紅茶のカップを置きます。「……報告を受けてはいたけれど。やはり、そうなるか」と、フレイは少しだけ寂しそうに微笑みます

GM:「直衛、最初に断わりを入れておこう。私は君の過去について、その核心を全て知っている。キミが、過去の記憶が曖昧になってしまったきっかけも含めて」そう言いながら、フレイは紅茶を口に含む。「けれど。今のキミに対して、その全てを打ち明けるべきではない。そう思っている」

直衛:「構わない。断片的ではあるけど、僕の記憶は甦っている。けれど、どうしても知りたいことがある」

GM:「ふむ……知りたいこと、か。それはもしかして……。グロリアの事、かな?」

直衛:頷く。ナンバーズの仲間と再会したのに、どうしてもグロリアのことを思い出せない

GM:フレイは少し考えるように間を置いてから、口を開きます。「グロリア、ナンバーズの"7"は直衛、キミにとっては姉のような親しい存在だった。キミが他のナンバーズと離れざるをえなくなった。その時も、彼女はキミの事を案じていた」


そう言って、フレイは予め用意していたのか……懐から取り出した1枚の写真を直衛に見せる。

その写真には幼い少年と少女が写っている。

1人は直衛……今からは想像できないが、その写真の中の少年は無邪気に笑っている。

そしてもう1人、金髪碧眼の少女は……太陽のような眩しさを感じる笑顔のその少女を、その少女の面影は、直衛は……既に見た事があるものだった。


直衛は既にグロリアの面影を残す彼女に会った事がある。それもごく最近に。


彼女はこう名乗っていた。



――"0(ゼロ)"と



直衛:目を見開く。「彼女は……ゼロ。彼女が、グロリア……?」

GM:直衛が驚くのは無理もありません。それというのも、ゼロは……キミの知っている彼女が、こういう笑顔を浮かべるのは想像するのが難しい。前にあった回想でゼロも出ていましたが、彼女がグロリアだと結びつかなかったのはそれが大きな要因となっているでしょうね

GM:「直衛。キミのその言葉は正しい。けれども、完全とは言えない」

直衛:「まさか。……そうか。肉体はグロリアでも、精神がそうとは限らない」

GM:「おや。いつの間にか鋭くなったね、直衛」と、フレイは感心したように 「彼女は確かにグロリアだ。けれど、おそらく今の彼女にそれを聞いたのなら、彼女自身がそれを否定するだろう」

GM:スッ、とフレイはキミに写真を手渡します。「持って行くといい。そして、これ以上は……彼女本人に聞いてみた方がいいだろう」

直衛:「……分かった、そうしよう」写真を受け取る。「それと、もう一つ聞きたい」

GM:黙って促しますよ

直衛:「僕は、八剣直衛だ。だけど、今はナンバーズのエイトでもある。フレイ、キミの理想は共存を許してくれるのか?」

GM:ふむ、とフレイは少し首を傾げてから 「直衛」と手招きをします

直衛:近づこう。お互いに必殺の間合いである


※なんだ急にサツバツとしだした(ニンジャ並感)


GM:では、近づくとフレイは無言で直衛を優しく抱きしめます。英語で言うとハグ

直衛:!? それは……びっくりする 「ふ、フレイ。この、行動の意味は」

GM:「いやなに。言葉で言っても伝わらないと思ってね? それに昔から、キミが不安を感じている時は私がこうするのが決まりだったようなものだったからね」

直衛:「いや、分からない……分からない。なぜだ。なぜ、僕を選んだんだ?」

GM:「何故、かい?」


(僕は、石を持たない者。能力も、おそらくは、ナンバーズの中では最低だ。それを、どうしてキミは拾い上げたのだ……)

言葉には出さないまでも、それは自分がナンバーズだと分かった時から直衛の中でずっと心の奥底で燻っていた劣等感だった。


GM:「……直衛、もしかしたら覚えていないかもしれないけれど、キミは1度だけ同じ事を私に聞いた事がある」

GM:「まぁ、その様子だときっと覚えてはいないだろうから、その時私が何と言ったのかはキミの想像に任せよう。けれど……」1度ハグを解除して、フレイは直衛に視線を合わせて真剣な表情で言います


「もし、キミが自分の至らなさを卑下しているというのなら、その必要はない。キミは強くなった。そして、強くなれる。これからも」

揺るがない確信を元に、フレイは直衛に言う。

「私がキミを選んだ理由は、キミの強さからではない。キミが可能性を持つ者だからだよ、直衛」


直衛:「可能性……それは、キミの理想を叶えるために必要なものなのか」

GM:「勿論だ」と、頷きます 「ふむ。……しかし、直衛もずいぶん疑り深くなってしまったね。もしかして、私の事などはもう信じられないかな? だとしたら教官(せんせい)はとても悲しいな……」

直衛:その言葉には慌てて…… 「ち、違う。僕は、もう仲間を失うことは嫌なだけ……」

GM:フレイはそんな直衛を見てちょっと意地悪そうに笑います……と、そこでフレイの部屋の扉がノックされます


GM:「失礼いたします。……春日研究長から言付けを……」と、おそるおそると若い女性の研究者が顔を覗かせます。ちなみに直衛も見た事がありますね。エクスカリバーのプロジェクトチームの1人で、顔見知りです

直衛:割と年相応な表情になっていたかもしれない僕だが、ノックの音でれいせいさをとりもどしたぞ!

GM:ほんとぉ?

直衛:うん


※いつもにはない年相応の素直な返事である。


GM:「あ、八剣様。ちょうどよかったです……八剣様の事もお呼びでした。というよりガルムチームの皆様を……」

直衛:「一体、どうした? 緊急でなければ、少し時間が欲しい」

GM:「エクスカリバーの開発に関わる一件でして。その、できれば……」と、もじもじしながら、彼女は心なしか頬を染めてキミ達から目を背けます。

直衛:「エクスカリバーか……けど、僕はもう少しフレイと」

GM:「ふむ。……直衛、私としても同じ気持ちだが。詩織君からこの手の要請を受けた時は、早く行った方がいい」

直衛:「そうか……分かった。キミがそう言うのなら」

GM:「生憎、燈子と楠木君は席を外しているが、レヴィなら声をかければすぐ来てくれるだろう。たぶん施設内だろうが……」と、携帯端末を操作しつつ。「ふむ。繋がらないね……まだ夢の中かな? 少し声をかけてくるから、直衛は先にできるだけ、詩織君から事情を詳しく聞いてくれ」

直衛:「わかった。話の続きは、また後でしよう。……今度は、さっきみたいなのは、しなくていい」と、最後は少し小さな声で視線を逸らしつつ言う。

GM:「そう照れるな。そう言われると突発的にしたくなるじゃないか」と、クスクス笑いつつ 「では、直衛。またすぐに会おう」と言ってフレイは直衛に背を向けて颯爽と歩いていきます

直衛:ぐ、ぐぬぬ……


※なにがぐぬぬだ!


GM:では、特になければ一旦シーンエンドかな。さて、次はレヴィなんですが……


白う:お 待 た せ(ガラッ

GM:とんでもねえ……待っていたんだ。

白う:すまぬすまぬ……ちょっと手違いがあってだな。成長とかの準備はできているから始められるよ。

GM:ほむ……じゃあちょっと遅れましたけれども、レヴィのハンドアウトの確認からいきましょう。



レヴィ・アビシオン用ハンドアウト 
ロイス:自身のルーツ(使命)  推奨感情  尽力/不安

賢者の石の量産計画……かつてその被検体であったナンバーズ。彼女達との接触と同時に、キミの中の意志は確かに囁いた。"かの石を破壊せよ"

突如襲った衝動を、キミは押さえ込んだ。そう、押さえ込んだのだ。だが、日に日にその囁く声は明瞭になる。

キミは思い出す。それはかつて、フレイが口にしていた言葉 「キミのルーツは――進んだこの先にある」

間違いない。フレイは、彼女は、キミの何かを知っている。キミ自身よりも。ともすれば……プランナーよりも。


GM:という事で、賢者の石に接触した際に聞いた声、意志のようなものが日に日に大きくなっている感じですね

レヴィ(白う):2話とか2.5話とかであったあの感じか……ボクは燃費がいいとはいえ、侵蝕率がグイグイ上げられるのはやだなぁ

GM:まぁまぁ、そうおっしゃらずに。今回からちょい新しい試みを考えまして(レヴィ:ほむ?) まぁ、それは後で説明しますね。成長報告お願いします。

レヴィ:了解……っていっても、今回のボクの成長はシンプルだよ。まずは援護の風を取得して、これを一気に最大Lvの5まで上げた。

GM:おお。1ラウンド限定とはいえ、自分か対象の判定ダイスを増やせる便利スキルですね。

レヴィ:うん。リミットエフェクトの方も強いから今後取ろうかなってね。アマテラスでバステは入らないけどダイスペナルティ系は入っちゃうし、ダイスは多いにこしたことはないからね。

レヴィ:あとは、イージーエフェクトだけどセキュリティカットを取ったよ。楠木さんも持っているけど、これ結構便利そうなエフェクトだしね。

GM:ふむふむ。了解です。PC間ロイスは後で取るとして……レヴィもOPをやっていきましょうか。


レヴィOP 追憶のきっかけ


レヴィは夢を見る。それは過去の事だ。賢者の石……それを破壊するという使命を帯びていた頃の、自分。

失った記憶の欠片。だがそれを手に入れても、レヴィの戸惑いは消えない。それが自分の記憶だという実感がない……

……或いはそれは、全ての記憶が蘇った時。消える程度の違和感に過ぎないのだろうか……?


GM:ティアナの一件から数日後。キミは自室で休暇を過ごしていたはずだったのですが、気づくと何処か知らない建物の中にいました。

レヴィ:うん……? 夢の中か何か、かな? それとも新手のスタンド攻撃?

GM:大丈夫です、ただのin my dreamです(レヴィ:なんだ夢か……寝なおそう)おう寝るな(笑) えー、情景の続きですが。キミの周囲には人が溢れていて、食事を思い思いに取りながら談笑しています。どうやら食堂のようですが……と、ここで知覚振ってみてください

GM:(レヴィ:回った。達成値は19)いい出目ですね。それならレヴィはいくつかの事に気づきます。人々の格好を観察するとですね、どうにも古代ギリシャとか、そういう古風な格好をしている事。また、今自分は過去の事を夢に見ている状態で、それを自覚している状況だという事にも気づきます。明晰夢ってやつですね

GM:そんな感じでキミが周囲を確認していますと、食事を載せたお盆を持った黒髪の女性がキミの対面に座ります。「待たせたな、レヴィ。……どうした? 何か気になる事でもあったか?」と怪訝そうにするその女性は、キミの知り合いの……ウィスパーに似ています

レヴィ:ウィスパー……に似ているって事は彼女はもしかして……ボクが過去のビジョンを見る時に助けを求めてくる人か……? 「気になること……いや、えーっと。……寝起きだからかな。ちょっと記憶がおぼろげに?」

GM:女性はそれを聞いて冗談だと思ったのか、吹き出します。 「ぷっ……おいおい、いきなり何面白い事を言い出すんだ。珍しい。ほんとに寝ぼけているのか? ほら、朝食でも食べよう」と、彼女は食べやすいようにパンを千切ったりしてキミの方に取り分けてくれます

GM:と、そこでキミは……以前みた過去の映像などとは違って、彼女と会話が成立している事に気づきます。自分の夢の中だからなのか……理由はわかりませんが。もしかしたら、キミの無意識下に残された記憶が蘇ろうとしているのかもしれません

レヴィ:おお……。それならお礼を言いつつ、パンを食べながら……話を合わせてみようかな。「今朝の予定って、何があったかな」

GM:「はは、ならね寝ぼすけさんのために、確認しておこうか」と彼女は軽快に笑いつつ。「今日の私達の目的はまず、この町に流通していると思われる賢者の石の粗悪品の出所の調査だ」と、彼女は少し声を潜めながらそう言います

レヴィ:(また賢者の石か。……本当にボクは、賢者の石と因縁深いらしい)

GM:「先日、市民の暴動があった時に賢者の石の劣化品が検出された事は、レヴィも覚えているだろう?」

レヴィ:「あぁ、うん」と、相槌を打つ。

GM:「解析された結果、アレは正規の手段で製造されたものではない。私達の身内から技術が流失したものかとも疑ったが……それにしても、出来が悪すぎる。あれは見よう見まねの実験品だな」

レヴィ:「それを態々、流出させているか……ただの小金稼ぎならいいんだけど」

GM:「……それにしたって、罪もない人々を実験材料に使っているような輩を許すわけにはいかない」と、彼女は少し憮然としながら「だが……皮肉なものだな。何年か前までは賢者の石を作って、レネゲイドの拡散を防ぐのが私達の役割だと思っていたのに。今は……その逆とは」

レヴィ:そうなのか……! 「逆、か……っと。いや、なんでもない」思わず声に出しちゃったけど、ボロが出ると怪しまれそうだからね……「ともかく、やるべきことからやるしかないさ」

GM:「そうだな。頼りにしているぞ、寝ぼすけさん?」と、カラカラと笑います。「でも、今日のレヴィは何か変だな。いつもはもう少し……しっかりしていたと思うんだが。まさか記憶でもなくしたか?」

レヴィ:鋭いな……でも笑って誤魔化しておこう(笑) 「ふふっ、かもしれないね」

GM:「……本当に今日のキミは少し変だな。まぁ……」と、その時、機械的なアラーム音が鳴り響いて彼女の声は遠ざかっていきます。と、それから……

GM:今回は初回サービスなので判定なしですけども"記憶の欠片"を1つ差し上げます。

レヴィ:記憶の欠片? ハートの器みたいなものなのかな?

GM:いい質問ですねぇ(池上さん) お察しの通り、一定数を集めるとレヴィの能力が少しずつ覚醒していく物です。今回はさっき言った通りに判定なしですが、今後は要所要所で判定に成功すれば手に入りますよ。セッションごとに持ち越せます。

レヴィ:パワーアップか……いい響きだ。って、ボクは夢から覚めるのかな?

GM:そうですね。目覚めるとキミの携帯端末が着信音を鳴り響かせております

レヴィ:おっとっと。それなら出よう。相手は?

GM:可愛い舞祈ちゃんかと思いました? 残念、可愛いフレイちゃんでした!(レヴィ:……お、おう) ……あ、うん。続けますね。 「おはよう、レヴィ。休暇中にすまないね。ちょっと頼み事があるのだけど……起きているかな?」

レヴィ:「ああ、今起きたところなので大丈夫です。すぐに支度をしていきます」


GM:では、支度を済ませまして部屋を出ると、いつもと変わらない微笑みをたたえて、フレイがキミを待っています。 「やあ、おはよう。よく眠れたかい?」

レヴィ:「寝覚めは……あまりよくないですね」と、苦笑する。まさか出待ちだったとは……(笑)

GM:「夢でも見ていたのかい? ……ああ、とりあえず歩きながら話そうか。身体を動かせば自然と脳も目覚める」

GM:「今回の一件は、キミにも興味を持ってもらえると思うよ。エクスカリバー関連の事だ」

レヴィ:「……ふむ」 確かにそれは……興味がないと言えば嘘になるね。

GM:「残念ながら、燈子と楠木君は出てしまっているからキミと直衛2人で任務をこなしてもらう必要がある。戦力的には問題はないと思うけれど、大丈夫かな?」

レヴィ:「ボクと直衛君なら、問題はないでしょう。その任務というのは?」

GM:「面影島……という場所に、キミは聞き覚えがあるかな?」 情報:FHか知識:レネゲイドで判定ええぞ

レヴィ:知識でもOKなんだね……なら、能力値は精神の方が高いし、固定値はないけど知識で。……回らなかったけど、達成値は9

GM:それなら……キミは思い出します。面影島には巨大な賢者の石を媒介としたレネゲイドビーイング、オモイデ様という存在がいて、プランナーはそれと接触……レネゲイドビーイングは人類に対して友好的な関係を望んでいると発表した……っていうのが、エンドラインでの面影島の基本情報ですね。

GM:面影島それ自体は島の規模はそんなに大きくなく、人口は100人にも満たない小さな島で……そのオモイデ様は面影島の守り神のような存在ですね

レヴィ:「ええ。といっても伝え聞いた事ぐらいですが」

GM:「ふむ。そうか……。ああ、そうだ。そういえばレヴィ、キミは自分が何処で目覚めたのか、覚えてはいるかい?」

レヴィ:「さぁ……覚えていないのです、が。……まさか?」

GM:「ご明察。よかったじゃあないか、レヴィ。里帰りできる機会があって。キミが日本人だったとは驚きだけどね」と、冗談めかしていいます

レヴィ:「あはは……僕も驚きですよ。でも、そんな場所で何をすれば?」

GM:「自分探しの旅……というのは冗談だ。そうだね。ガルムとして何をすべきかは依頼主の、詩織君から聞いた方がいいだろうね。直衛も既に話を聞いている頃合だろうから」

GM:「……キミ自身のすべき事は、聞こえてくる声に耳を澄ませば自ずとわかると思うよ」

レヴィ:「……分かりました」 ふむ……今回は色々わかりそうだな。シナリオロイスの自身のルーツは、尽力/嫌気で取ろう。
メンテ

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