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ブラインド3話 『紅の卵』
日時: 2016/11/07 20:55
名前: シャウト

こちらは千早・燈子サイドとなります。

時系列的には、同じく3話の直衛・レヴィサイドと同じぐらいになります。
メンテ

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ブラインド3話 プリプレイ ( No.1 )
日時: 2016/11/06 20:25
名前: シャウト

情熱が道理をわきまえていることはめったになく、たいていは盲目だ。

サム・キーン
(米国の作家・哲学者)
『飛ぶことを学ぶ(Learning to Fly)』




GM:さて。ちょっと早めですけど集まりましたし、始めましょうか。大丈夫ですお二人とも?

千早:千早の方は大丈夫ですよー。

燈子:こっちもいつでもOK。


2016年10月某日。どどんとふにて久々にブラインドのセッションのメンバーが集まっていた。

今回の3話(2.5話を3話とするなら4話のがよかったかもしれない)は、2人1組でのショートセッション形式となる。

まずは、千早と燈子のチームだ。この組み合わせは……


千早:久々のセッションかと思ったら、今回は2人1組なんですね。燈子さんと2人だと、1話目の事を思い出しますね(しみじみ)

燈子:そうね。ジョンの1件から……作中ではあまり時間経過していないけど、ずいぶんと経ってしまった気がするわ(遠い目で)

GM:(ぎくり)


※だらしないキャンペーン進行速度ですまない……(年1ペース)


GM:(視線を彷徨わせつつ)こ、今回はその1話と因縁深い話になりそうですね。っていうことで早速トレーラー投下しまーす!



■トレーラー


ティアナ……ナンバーズの"20"の一件から数日後。――1人の少女の死――1匹の"怪物"の脅威は消失し―― 人々は安寧の日々を送っていた。

N市の大型ショッピングモールは今日も人が賑やかに入り混じる。ここでは大抵のものが手に入るからだ。

今一度、過去と向き合うための献花も。今一度、再会を果たすための機会も。そして――


――大量の実験動物(モルモット)も


人々は、知らない。……自分達の中にも眠る"怪物"の因子を


ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ『ブラインド』


第3話『紅の卵(Burst Evil)』


世界が盲目を強い、なおアナタは何を見るのか


燈子:めっさ不吉なトレーラー!

GM:かつて不吉でないトレーラーがあったろうか(反語)はい、ってことで舞台は因縁のN市ショッピングモールとなります。

hoku:これはババアインパクトでゾンビパニックの予感……!!


※当然のようにいるhokuさんである。直接プレイしない回でも見学に来るPLの鑑。


GM:ホラーパニック系の鉄板ですよねー(笑) 夏にやりたかったなぁ(届かない想い) (千早:もう秋だよGM(笑))それな! マキでいきましょ。続いては千早のハンドアウト


楠木千早用ハンドアウト 
ロイス:ジョン・ドゥローレン  推奨感情  連帯感/不安

ティアナを、救えなかった。思い悩むキミではあったが、ジョン・ドゥローレンの更生は喜ばしい事だった。かつて、悪事を働いていたものが善の心を取り戻す。それは、千早にとっては正義の証明。

そんなジョンがキミに声をかけてきた。ガルムのメンバーとして配属されるまであと数日かかるが、どうしても今日、外出をしたいというのだ。そのためにも千早に自分の監視役をしてもらう必要があるのだという。

千早という監視をつけてまでジョンが外出をしたいという用事……それが何なのか。キミはジョンの条件つきの外出を承諾しながらも、興味を引かれた。


GM:ってことでジョンさんがジョインアス!しました。アイムガルム、ユアガルム、ウィアガルム

千早:更生したジョンさんは悪いことなどするはずがありません! なので安心しております!!

GM:そうな(若干目を逸らしつつ) よし、ちーちゃん。とりあえず決まっている成長から報告よろろん。

千早:はーい。とりあえずですね、力の法則を新規に最大レベルで取得しましたよ。100%からですがチーム火力の底上げになれば、と。


※レヴィのシーン選択攻撃に力の法則が乗る。GMは死ぬ(確信)


千早:あとペインエディタをさらに上げて最大レベルにしました。他は余った経験点でイージーエフェクトの電波障害とタッピングオンエアを取りましたよ。

GM:堅実な成長ですね……

hoku:千早が火力にここまで貢献してくれるなら……これで安心して直衛はキャラ重視で成長できるね(にこり)


※何をするつもりなんだ……(戦慄


GM:うし。じゃあ最後にちーちゃん、ジョンへのロイスの感情取得と、今回の意気込みをどうぞ

千早:うーん……ロイスの方は、OPの感じ次第ですが、まあ連帯感表/不安……あ、不安はないか、ジョンさん悪いことするはずないし

GM:自分を諭す。マジかこの女……あー。じゃあ隔意とか? 少し前まで敵ではあったし、多少はね?

千早:おお、それです! でも、基本連帯感ですよ、ウィーアーガルム!

GM:意気込みナイスデース。 そいじゃあ、続いては燈子さんいきましょ


水星燈子用ハンドアウト 
ロイス:金城幸四郎  推奨感情  任意/任意
  
立風との打ち合わせ通りの日程、時刻、場所……監視の目に気取られぬように、キミは慎重にことを運ぶ。

FHに敗北し、FHに囚われ、FHに拾われてから既に1年。かつての師匠、金城幸四郎と再会できる。その事がリスクを超えて、キミの心を動かす。  

そうして、キミは無事に幸四郎との再会を果たした。



GM:師匠と再会できるよ! やったね燈子さん!

燈子:師匠が、師匠が! ……やったあ!(惨劇の予感から目を逸らしながら

GM:(まだ心配)ないで……

千早:あれ、千早フィルター通すと金城氏は橙子さんを悪の道に引きずりこんだ大悪党……?(ぽつりと

hoku:あれはテロリストUGNの残党じゃないか。通報しなきゃ(使命感)


※駄目みたいですね★


燈子:おまっ。この元FHチルドレンどもめ……(笑)

千早:いや、でも金城氏もきっと更生の余地はありますからね、希望を捨ててはいけません!!!

GM:ほとんど仏陀めいた慈悲の言葉である

hoku:少し頭を冷やせばなんとかなるさ(冷凍保存室へ)(GM:やはり無慈悲だった!(一同笑)

GM:まあ師匠の行く末はお楽しみとして……(hoku:お楽しみはこれまでだ) やめーやPC1(笑) えー。燈子さん成長はどうなったんでしょうか。

燈子:ええ、色々と伸ばしてあるけど……黄金錬成を3レベルに上げて、ブラックマーケットを新規取得。これで常備化点が30点ほど増えたわ。

千早:リッチですねえ。

GM:札束でパーンしそう

燈子:その常備化点を、エフェクトを組み合わせた判定のダイスを+1dするFH戦闘服に20点ほどつぎ込んで……レインボウアビリティ:社会とか細々としたアイテムを常備化。

燈子:水晶の剣と天性のひらめきを1レベルづつ……あとは技能で、射撃、知覚、情報:UGNなんかを伸ばして、43点使いきったわ。

GM:宵越しの経験点は持たない姉御肌素敵っす燈子先輩! そんなカッコいい燈子さんですが、師匠への感情は任意/任意にしちまいましたが、どんな按配になっておりますでしょうか?

燈子:んー、悩んだけど、固定ロイスのN:隔意をちょっと書き換えて (感服)/●(不安)にしたわ。会えるのが決まったのは嬉しいけど不安なのね。世界がこんなだから。

GM:ふむむ。ういじゃ、最後にPC間ロイスどうぞ

千早:尽力(表)/不安で、なんかたまに深刻な顔してるし問答無用で撃とうとするし

燈子:何も言えない(笑) 私からは千早に……P:有意 ●N:厭気 かしらね。うざい。使えるけどうざい。

千早:そんなー!?(笑)

GM:でも無関心よりはだいぶマシじゃあないかと。1話よりは進歩している気がする

千早:そういえばそうですね! 

GM:(ちょろい(愉悦) それじゃあプリプレイはこんな感じでいいかな? OP始めていきましょうか。では、ブラインド第3話「紅の卵(Burst Evil)」を始めます。よろしくお願いしますー


一同:よろしくお願いしますー!
メンテ
ブラインド第3話 OP ( No.2 )
日時: 2016/11/07 21:34
名前: シャウト

千早OP  監督者千早


平日の昼下がり、千早は同伴者……ジョン・ドゥローレンを伴ってN市のショッピングモールに来ていた。

平日の昼とはいえ、様々な店が並ぶモール内は人込みで溢れている。

予想外の混雑に多少辟易しながらも、千早の目はしっかりとジョンを監督していた。


GM:では千早ですが、そうですね……今現在、ジョンと一緒にN市のショッピングモールを歩いています

GM:「平日だってのに結構混んでんなー……」と、ジョンが若干辟易しながらそう言います

千早:「むー、そうですね。平和なのはいいことですが……あ、すいません」人込みの中を歩くのはちょっと疲れますね。

GM:「ははっ。お嬢さんはやっぱ真面目だなー。普段からそういうの気にしてんの?」

千早:「いえ、そんなにまじめに考えてるってわけでもないんですけど……。でも、ジョンさんはこういうかけがえのない日常を台無しにしようとしたんですからね! ちゃんと反省してますか!?」

GM:「ちょ、お嬢さん声大きいって。大丈夫だとは思うけど、俺に気づく人なんかがいたらパニックだぜ?」どうどう、と慌ててジョンは千早を宥めます。

千早:「むー……」ジト目で見つめます

GM:「まあ、アレだよ。ちゃんと反省はしてるって。少なくともあんな事は二度とやるつもりはないって。  たぶん」  最後のたぶんはちょっと自信なさげに小さく言います

千早:「たぶん、じゃダメですー!」

GM:「おっと。目的地発見。お嬢さん、ちょっとそこで待っててくれ」と、ジョンは何かそれ以上言われる前に1つの店……人込みからは外れた、小さな花屋さんに寄っていきます

千早:「はあ。もう、外出許可をなんとか取り付けたのは私なのにそんな態度では……」と、ちょっと愚痴りつつ、近くのベンチに座って待ちます。


GM:おいじゃま、ただ待っていただくのも悪いのでー、知覚振ってみてくださいな。RCでもよいぞ

千早:おや、なんでしょう……ダイス目は9なので、技能を足して達成値は11です。

GM:やるじゃな〜い。ならそーですね……ちーちゃんはですね、花屋さんの近くのベンチで座って待っているのですが、待っている間、通り過ぎていく人々をなんとなーく、見ていたところ。これまたなんとなくなんですが、赤い色の卵型のアクセサリーをつけている人が多いように思えました。

千早:んん……。RCでそこに気づけるということはなんか不穏ですね。流行り物?なんでしょうか。GM、私はこれを何かの雑誌とかで見た事は?

GM:一切ないですね。さて、達成値が11なのでわかりますが、その中の一つが微かに動いたように見えましたね。一瞬だけですが

千早:動いた……動いた!? 「え!?」ってなって、思わず立ち上がってそっちを見ますが。

GM:ですが、その一瞬の後も何回か卵型のアクセサリーをつけた人とすれ違いますが、動いているようなものはなかったですね。

千早:むう。……気にはなりますが、ジョンさんの監視役をすっぽかすわけにもいかないので待機です。

GM:では、しばらくすると花束を袋に包んでもらったジョンが戻って来ます。「悪いお嬢さん、お待たせ……ってどうした、そんな人込みを凝視して?」

千早:やっとジョンさんが……あ、花束ですか。どのくらいの花束を?

GM:んー……誰か1人にあげるための花束、としてはちょっと多いかな。大きめのサイズだね

千早:ふむ。「いえ、あの人が持っていたストラップが一瞬動いたような。まあ目の錯覚ですかねー?」ちょっと歯切れ悪い感じですが

千早:「それにしてもずいぶん立派なのを買いましたね?」

GM:「何それ怖い……お嬢さん、きっとあれだよ。疲れてんじゃねえの?」と、ちょっと心配そうにしつつ。 「あ? あー…………まあ、その。  ……せっかくだし、な」と、ジョンは少し歯切れが悪そうに

千早:「せっかくですか?」

GM:「変な意味じゃねーよ? ……まぁ、もう少しで俺の用事も終わるし。なんならこの施設内のパトロールぐらいは付き合うぜ、先輩?」と、ポンポンと肩を叩きつつ

千早:「ジョンさん。まだあなたは正式にガルムに配属されたわけじゃないですし、まだ私の監督が必要なの、忘れてはないですよね?」にこり、と小首を傾げます。

GM:「きびしー……ああ、はいはい。わかっていますよ、と」 そう言いつつ。ジョンは歩き出します。ってところで、一旦、シーン終了で。


燈子OP 待ち望んだ再会


N市ショッピングモール……何ら変哲のない喫茶店で燈子は時間を確認していた。

約束の時間10分前―― 時間の無駄を徹底的に排除する燈子は、しかしその10分後を今か今かと待ち望む。

あともう少し。あともう少しで……ようやく、待ち望んだ再会が叶う。


GM:千早達と同時刻、N市ショッピングモール内の……何ら変哲のない喫茶店に燈子はいます。立風の段取りですと、あと数刻で師匠の金城幸四郎に会えるはずですが……

燈子:それなら。あー……(少し考えて) 10分前ぐらいに着いてる、かな。

GM:おお、そわそわしよる。レアですねえ。では、5分前ぐらいになるとですね、眼帯をしたアルビノの少女が、喫茶店に入ってきて。ん?って感じで燈子の方を見つめてきます。

燈子:ッ、誰だ!?

GM:敵じゃないのでとりあえず座ってください燈子さん(笑) 知覚なしでもわかりますが、燈子さんはその少女に見覚えがありますね。ただ、何時だったかはすぐには思い出せないかも

GM:これ以上を知りたい場合は知覚でも振ってもよいぞー。それか情報:UGNで

燈子:ふむ……知覚の方が有利かな。知覚で。……達成値は11だけど、思い出せる?

GM:それなら、燈子は思い出します。確か、彼女はUGNエージェントで、燈子さんもUGNエージェント時代に何度か作戦を共にしています。

GM:名前は確か、アニー……苗字の方は忘れてしまいましたが、アニーだったな。と思い出します。何年か前に会ったきりですが、変わらず、元気そうに見えます。彼女もんー?と燈子の方を見つめていましたが、ぱぁ、と表情を綻ばせるとトタトタと燈子に駆け寄ります。


「お久しぶりデス。お待たせしてしまったようデス」

にこにこと笑いながら、その少女、アニーは燈子の前に立つ。身長は燈子の頭1つ分ぐらいは下だろうか。

UGNエージェントの生き残りなのは間違いなかったが、そのあどけない仕草は年頃の少女そのものに見えた。


燈子:「……ええ、久しぶりね、アニー」

GM:「アニィの名前、覚えててくれたんですか!」と、ちょっと驚きます

燈子:「あら、私はノイマンよ?」 ってちょっと笑って。「あなたが案内役とは驚いたわね」 って言っとこ。またせたってことはそういうことよね。

GM:「エニィ、そういうの苦手ですケド、頑張りまシタ! 予定時刻5分前デス!」と少し得意げに胸を張ります。

千早:エニィって名前のアニー……Annyのネイティヴ発音ですか?

GM:んー……どっちかといえば、Anyの方ですね。訛りとかではないのですが……と。 「けど早い方がいいデス! 早速ご案内しますネ」と言って、彼女はバロールのイージーエフェクトを、ディメンジョンゲートを使用します

燈子:「そうね。……行きましょう」パパっと会計済ませて、そのゲートに入る。


GM:さて、そのディメンジョンゲートを潜り抜けるとですね

千早&直衛:フレイ教官の部屋に(ハモり)

燈子:もし本当にそうなら銃撃不可避(チャッ

GM:おうやめろ(笑) えー違います違います……ディメゲを潜り抜けるとですね、燈子は肌寒さを少し感じます。揺れはほとんどないですが、床を踏むと浮遊感を感じます。どこかの飛行機?か何か内部に転移したのかもしれないですね

燈子:ふうむ。高空か……

GM:ですです。「着きましたデス! リーダーはこちらでお待ちデス!」と、アニーは自動扉の前まで案内して、その扉の横で控えます。燈子さんを先に通らせるためにですね

燈子:アニーにコクリと頷いてみせてから、ちょっと緊張しながら進むわ。この先に先生が……!

GM:うい。では、扉の中に入るとそこは……この飛行機(仮)のコントロールルームみたいな場所ですね。そこで1人の男性が椅子に腰掛けています。彼は、燈子の姿を認めるとこちらへと向き直ります

燈子:「先、生……?」


「待っていたよ、燈子」

片腕……右腕を失ってはいるが、その姿はありし日の金城幸四郎と変わらず、健在だった。

「……ひとまず無事でよかった。お互いにね」

ふっ、と温かみのある眼差しで幸四郎は燈子を見つつ、微笑む。


燈子:「先生ーっ!」 飛び込むようにして抱きつくよ!

GM:「おっ、と」 しっかりと抱きとめます。「遅くなってすまない。……よく、1人で頑張ってくれた」と、労わるように左腕で燈子の頭を撫でます

燈子:「よかった、先生……私、私ぃ……」 ふえええんって少女のように泣き出す。「……私、頑張ったんです、頑張ったんですけど……」とか泣きながら言いつつ、しばしして泣き止む。

GM:「燈子が気に病む必要はない。……あれは、僕達全員の敗北だったんだ」

燈子:「はい……」 うぅ、先生の前で取り乱してしまった。と内心ちょっと凹むモード。

GM:「誰かのせいじゃあない。けど、だからこそ僕らはもう2度と負けない」

燈子:「はい。もう一度、私達は決起できる……先生も、それを目指しているんですよね?」

GM:「ああ」と、力強く幸四郎は頷きます。と、近くで触れ合っているから……んー。

GM:燈子は少し落ち着くと気づきます。幸四郎が最後に会った時より、むしろ若返ってみえることに。と、いっても4、5年ほどそう見えるだけなので、見間違えかもしれませんが

燈子:ホァッ マジでぇ。怖い…………(ちょっと考えるように)

GM:ん? 燈子さん?

燈子:…………まあ、今は考えないようにしよう。


※まさかの思考停止。


GM:おっとお……まま、ええわ(笑) 幸四郎は燈子が落ち着いたのを確認すると話を続けます。 「燈子、キミは今、どうしている? 立風から少し話は聞いていたが、久々にキミと話がしたい」

燈子:「はい、今は奇特なセルリーダーに拾われて、FHエージェントをやっています。勿論仮の姿ですが……」で、今まであったこととか、カクカクシカジカ全ブッパするよ。スパイの醍醐味だね!

燈子:エクスカリバーとかの事も報告して……それから 「……それと、最近気になる事が」

GM:「ふむ。聞こうか」

燈子:「綾子に……綾子によく似たFHエージェントと、任務中に出会ったんです。食事中の癖からなにまでそっくりで。同一人物かと問われると自信がないんですが、無関係とも思えなくて」

GM:「何……?」と、それには幸四郎は表情を強張らせます。「それは……。……燈子、その綾子に似ているエージェントは、キミに対して何か反応していたのか?」

燈子:「ええ。時折、私に対して綾子のような口調で喋ることがありました。ダウトという名のそいつは、普段は無口で事務的な口調なんですが」

GM:「……話を聞くと、しだいに疑問点の方が多くなるな、それは」

燈子:「はい。一体何者なのかが、わからなくて」無関係ではなさそうだけど、同一人物かというと首を傾げる。

GM:幸四郎は左腕を顎に添えながら黙考します。「確かなのは、燈子。僕があの時に見た状況では、綾子の生存確率は皆無だったという事だ」

燈子:「……やはり、そうなりますか」

GM:「ああ。僕自身も、綾子の死体、を。はっきり見たわけではない。だが、状況と、何よりもあの血痕の量……」そう言い淀みながら、幸四郎は懐からペンデュラムを取り出します。燈子も見覚えがありますが、それは綾子のものですね

GM:自分自身が下げているものと寸分違わぬそれを見つめながら、幸四郎は言います。「これを持っていてはくれないか、燈子」

燈子:「私が、ですか……?」

GM:「僕はあの時、綾子の死を確信してしまった時から……これを肌身離さずに身につけていた。だが……」 ふ、と微笑みます。「笑われるような話かもしれない。けど、綾子が生きている可能性がある……一縷の希望がある。それがわかった今、これはおそらく持ち主のところに戻りたがるだろう。なんとなく、そんな気分になったんだ」

燈子:「先生……」その気持ちを汲んで、こくりと頷きます。「わかりました。その時に備えて、預からせてもらいます」

GM:頷きます。そして一拍の間を空けてから 「燈子、今、僕達はFHに対抗するためにUGNの残存戦力を集めている。現状でも勝算はある。だが、僕は……それだけでは、足りないと思うんだ。勝つだけでは、足りない。その先の……」

GM:「その先の、未来が今のUGNにはきっと、必要なんだ」

燈子:「未来……FHを倒せても、今のオーヴァード優位の社会ではいずれ……」 破綻するよね……

GM:「ああ、それは間違いない。でも、たとえ倒す事ができたのだとしても、共倒れになってしまっては意味がない。もしUGNもFHすらもいなくなれば、その後に来るのは今以上の混乱と、破滅だ」

GM:「それをさせないために、未来を担っていく人間が必要なんだ。燈子、キミや。或いは……綾子のような」

燈子:「はい。私も、全力で戦います」 

GM:少し心配そうに、金四郎は燈子の目を見つめます。「燈子、その上で僕はキミに無理難題を押し付ける。FHに残った上で、F内部からUGNの再起に協力してくれる人材を引き抜いてほしい」

燈子:「任せて下さい、下準備は進めているところです」 

GM:こくり、と金四郎を頷きます。「僕はこれから、有志と共にアメリカに行く。その間、日本を空ける事になるが、もし何かあった時は……アニーを頼ってくれ。きっと、キミの力になってくれるだろう」

燈子:「はいっ!」よおし、頑張るぞー。FHなんか転覆させてやるぅ。

GM:すっげーいい返事で逆に怖いッ! わかっちゃいたけど!(一同笑)


※そして突っ込まれないアメリカ行き。今回の燈子さんがワザとではあるが、ぽんこつすぎる(笑)


GM:ほいでは、あとは特になければ……師匠に別れの挨拶して、アニーに見送ってもらって解散して、ってなりますけど。大丈夫かな?

燈子:それでオッケーでーす。アニーとは連絡先を交換しておこう。

GM:うい。では、シーンエンド前にですね。燈子さん。N市ショッピングモール内に戻ってきた貴女は……ふと、人込みの中で何かを探しているダウトを見かけました

燈子:なんだとぉ。(GM:ぶふっ(笑)(hoku:あっ、GMがツボに入って吹き出している(笑))

燈子:怪しいのでツッコミに行こう。 「あら、ダウト? 何をしてるのこんなところで」 完全演技で普段通りの演技も完璧だ!   スパイじゃないよ(棒)

GM:その一言付け足さなかったら流石燈子さんって書こうとしたのに(一同笑) で、では一旦シーンを切りましょうかー 次はマスターシーンを挟みます。


マスターシーン   クリムゾン


燈子がダウトに声をかけている、その場面を監視カメラ越しに見ている者がいた。

痩せぎすのスキンヘッドのその男は、ギョロリとした目を爛々と輝かせながら、ブツブツとうわ言のように一人ごちる

「やはり来ましたか……マスターレイスの新しい、駒が」

そう言いながらその男、堂島幹也は片手で小さな卵のようなものを器用にいじくり回す

「ですが、マスターレイスも意外と用心深いというか、これではむしろマヌケですねえ……このショッピングモールは既にこの"クリムゾン"の狩場……いえ、箱庭だと言った方が聞こえはいいでしょうかねえ」

ニタニタと、堂島は気色悪い笑みを浮かべる。薄暗いその監視室には彼以外の人の気配はない

「まぁ、いいでしょう。こちらとしては優秀な駒が手に入るかもしれないまたとないチャンス。もしも、そうでないのなら……」

コトリ、と堂島は卵をテーブルに置く。それは脈動したかと思うと破裂し、その中からは赤い霧が無尽蔵に噴出する――

「……私のペット達の餌にでもしてしまいましょうかねえ」

その声に応えるかのように、暗闇の中で赤い眼が瞬いた
メンテ
ブラインド第3話 ミドル1 ( No.3 )
日時: 2016/11/08 22:09
名前: シャウト

ミドル1  献花


花束を携えてジョンがやって来たのは、ショッピングモール内の広場だった。

休憩用のテーブルでは、ランチをしながら談笑している家族連れなどもいる。

ジョンはそれを横目で見ながら、広場の中央……どこか無機質なモニュメントへと向かう。


GM:ここからはミドルフェイズになります。まずは千早達の続きから……ジョンは花束を調達した後、広場の方へと赴きます。

GM:ショッピングモール内の広場では室内ながら噴水やら人工芝やら、ベンチやらが設置されて憩いの場となっていますね。

千早:平和ですねー(ほのぼの)

GM:ジョンは広場を少し感慨深げに眺めた後、この広場には場違いにも思える無機質なモニュメント……高さ2〜3メートルぐらいのやつかな。それを発見して、近づいていく

GM:そして、少し逡巡するかのような間をおいてから、ゆっくりと花束を地面に置きます。千早も近くまで来ると、そのモニュメントに何が書いてあるかわかりますよ。その無機質なモニュメントは、どうやら慰霊碑のようです

千早:1話で出たジョンさんがいた孤児院……いえ、でも慰霊碑が立つほどの規模なんですかね。

GM:ええ。その慰霊碑には100名ほどの名前が羅列してありますので……千早はその慰霊碑が、ジョンが引き起こした爆破テロによる犠牲者へ向けたものだという事に気づきますね。

千早:ジョンさん……自分自身の過ちにきちんと向かい合っているんですね……!(ほろり) 「ジョンさん、これは……」

GM:「ん。あぁ……。俺が殺した人らの、慰霊碑だな」と、どこか所在なさげにジョンはそう言います。

千早:「もしかして、ここに花を手向けに……わざわざ監視付きで外出許可を?」

GM:そう言われると、ジョンの表情はなんていうかですね。後悔していたり反省をしているっていうよりは、戸惑いとか、困っているような表情に見えますね。「まぁ、なんていうか。……そんなところ、かな」

GM:「……。ここにはさ、お嬢さん。前は孤児院があったんだよ」

千早:「ええ。前にあなたを追っていた時に調べました。……火事で焼けてしまったんですよね」

GM:「ああ。このショッピングモールが建つ前だったから……なんだかんだで結構前になるかな。お世辞にも立派なもんじゃなかったし、ボロボロで、冬は寒いわで、ロクでもねーところだったんだけどな」

GM:「……自分で言うのもなんだけどな。俺、これでも義理堅い方でよ。働き口が見つかったから、少なくとも俺が元気で働けるうちはガキどもや先生にラクさせてやりてえな、って思ってたんだ」

GM:「けどそれは……パイロマンサーとかいうクソ野郎が台無しにしちまった」ジョンは無意識に固く、拳を握り締める。

千早:「っ! ジョンさんが、パイロマンサーを恨んでいるっていうのは」

GM:頷きます。「知ったのはつい最近だったんだけどな。……誰かが、俺達の孤児院を燃やしたのは間違いなかった。ロクでもない理由だったんだろう」

GM:「けど一番ロクでもなかったのはさ。どっちかといえばその後だった。その放火事件はロクに調べられやしなかった……あいつの身内に情報操作が得意なのがいたのかどうか、それか元々、何かの利権でも絡んでいたのか……」


「その事件が起こってから少しもしないうちにショッピングモールの建設が始まった。そんでもって数ヶ月の間でこんな立派なショッピングモールに成り代わっちまった」

ジョンは、慰霊碑を見上げ、そこに刻まれた名前をなぞる。

「この慰霊碑の中にだって。あいつらの名前は1つもありやしねえ。……そりゃあそうだろうけどさ。だって、俺はあいつらを殺してないんだもんなぁ」

皮肉げに笑いながら、ジョンはそう言った。


GM:「……。なあ、お嬢さん」

千早:「……はい」

GM:「俺はどうすればよかったんだろうな。今日、こうして花まで買ったのはさ……あいつらに少しでも手向けてやろうって。それについでとは言ったけど、俺だって……殺してしまった人達の事は、後悔しているつもりだった」

GM:「でも、いざ来てみてちと、後悔しちまっているよ。今、俺は……俺には、何にも感情が沸いてこないんだ。俺は……人殺しってのは、もう後悔もできねえぐらいに破綻しちまっているのかな」

千早:少し悩んでから……あえて、厳しく言います。「ジョンさん。それでも、ジョンさんがやった事は取り返しがつかない事です。そして……あなたのした事は、パイロマンサーがした事と……何ら、変わりません」

GM:「俺があの野郎と同じ、か。まぁ、そうなるのかな」じっ、と何かを考えるようにジョンは慰霊碑を見つめます。

GM:「……ああ、そうだ。ガルムに入る前にお嬢さんに一個だけ聞いておきたい事があったんだよ」

千早:「……なんでしょうか?」

GM:「お嬢さん。俺がパイロマンサーを殺そうとしたら……やっぱ、止めに入るか?」

千早:「殺すのは。……止めます」

GM:「でもアイツはきっと、生きていたらまた同じ事を繰り返すぜ。それを反省しようなんていう殊勝な心なんて持ち合わせちゃあいないだろう。それでも、止めるのか?」

千早:「はい。それでも止めます。……恨みで殺せば、ジョンさんはまた……引き返せなくなります」

GM:それを聞いてしばらくジョンは無言で千早を見つめていましたが、やがて根負けしたように笑い出します。

GM:「……わかったよ。まったく、何もかも硬いな、お嬢さんは。能力だけにしといて欲しかったぜ」

GM:「どっちにしろガルムの力なしに、パイロマンサーを追い詰める事はできそうにないからな。やれやれ……今日はもう帰るとしますか」肩をすくめます。「悪かったな、お嬢さん。急にマジな話とかしだして。とりあえずは」と、ジョンがそう言った瞬間

GM:――施設内で何かの破裂する音……風船の割れる音が一番近いでしょうか。そういった音があちらこちらで響き渡ります

千早:破裂する、音……? なんでしょう。 何か、不吉な感じが。

GM:……一旦、シーンエンドです。次は燈子さん側のシーンになります


ミドル2  赤い霧の拡散


同時刻。ダウトを見かけた燈子は声をかけた。何かを探しているような……その仕草もまた、綾子に似ている。

師匠は、幸四郎は……綾子が生きている事に一縷の望みをかけた。その想いに、燈子は応えたかった。

だが彼女の手伝いを申し出た矢先、何かが破裂する音が次々と周囲に響き渡った。


GM:では(比較的)気さくに燈子から声をかけられたダウトは少し驚いたかのように立ち止まって、燈子の方を向きます。「水星様……お久しぶりです。こんなところでお会いするとは、意外でした」

燈子:「ええ、久しぶり。私は買い物だけど、こんなところでどうしたの?」

GM:「私は……少々、任務の方で」と、少し言いよどみます

燈子:「そう。手伝いは必要? 休日だけど買い物以外の予定が無いのよね」

GM:「手伝い、ですか。その……水星様は、よろしいのですか? お手を煩わせるわけにも」と、言うダウトですが。その仕草は綾子が罪悪感を感じている時というか、言いにくい事を言おうとして言えないというか、そんな時の仕草と似ていますね

燈子:ふむ……。「そっちが問題ない任務内容だったら、ね。いいのよ、全休だから」 大事な買い物はもう済んだしな。

GM:買い物?

燈子:未来を買いに来た。

GM:……か、かっこいいタル〜!


※本日の名言


燈子:「まあ、私が首突っ込まないほうがいい内容なら引っ込むけれど」

GM:では、ダウトが少し逡巡をしてから口を開きかけた……その時。パンッという何かが弾けた音が周囲から聞こえます。しかも燈子達の比較的近くからですね。

燈子:「……今のは」

GM:……それを聞いた瞬間、ダウトは血相を変えて慌てて燈子の手を取って近くの階段を駆け上がり始めます。「……早い。水星先輩、こっちッス! 上の方にとりあえず非難するっすよ!」と、無意識になのか、綾子の口調でダウトはそう言います

燈子:「っ OK!」 一瞬釣られて昔の綾子に返すように言って、私もかけ上げるわ。

GM:駆け上がった先の噴水のある広場の方では、他の客も音に気づいたのか、ざわついています。(千早:広場……あ、もしかして)ええ、お察しの通りです。千早達もここで合流ですね。

GM:千早はこちら側に駆けてくるダウトと、燈子に気づきます。何故か手を繋いでますね。仲良しさんかな?

千早:それを見て思わずビックリします。「燈子さん、ダウトさん! えっと、いったい何事ですか!?」 ダブルミーニングで!

燈子:「それはこっちの台詞よ。ダウト、あなたの任務と関係あるんじゃあないの?」

GM:「楠木様! それにあなたは……」と、ダウトは驚きつつも 「申し訳ありません、水星様。事情は後回しにさせていただきます。ひとまずは、あと1階分は登らなければ、追いつかれる」

GM:「楠木様達も、ひとまずは走ってください!」

GM:一応、ジョンの方は……「なんか見た覚えがある顔が……ん? ……お嬢さん、走った方がよさそうだぜ」と言っておきます。周囲の他の一般人達は、まだ状況をまったく理解できておらず、そのほとんどはその場でうろたえています

千早:……確かに走った方がいいのかもしれませんね。でもこの状況。私、避難誘導とかしたいのですが、GM、可能ですか?

GM:ほむ。大きな声が出せたか否かなら、肉体か。それか他の人達にうまく伝達させたいなら、交渉かな。どっちかでどうぞ

千早:ありがとうございます! ……出目があまりよくなかったので妖精を使って、14です! 「上ですね!? みなさーん! 落ち着いて上の階に避難してください!! 階段は十分に広いです!全員避難できるので落ち着いて移動してください!」

GM:「なんかヤバくない?」「これ何かの事故なのか!?」「ママー!怖いよー!」と、千早の誘導もあってか、付近から伝播するように一般客達も階段を駆け上がり始めます。

GM:さて、千早は誘導する関係上、目に入ると思いますから……描写しましょう。ダウト達が駆け上がってきた下の階ですが……赤い霧のようなもので覆われ始めています。そして少し遅れてか、下の階の人達がパニックに陥る状況が聞こえてきます。

GM:そして、赤い霧のようなものは、結構な速度で上の方に、こちらに迫りつつある……

千早:うっ……下の階までは間に合わないって事ですか。こうなったら……

GM:(……これ以上はまずいな。千早1人で孤立だけはマズい)「お嬢さん、やっぱ何かマズそうだ! 走るぞ!」と、誘導をしていた千早の手を取って、少し無理やりにジョンが引っ張っていきます

千早:うう、PL的にはありがたいのですが……「ジョンさん、まだ、下に……」

GM:「もう間に合わねぇ。お嬢さんが何かあったら、今助かる人も助からないかもしれねえ……行こう」

千早:「く、う……」と、無念に思いながら走りあがります……


GM:(ごめんねちーちゃん……) では、千早達と、その他大勢の一般客も2〜3階ほど上まで何とか駆け上がる事ができました。「……この高さなら、霧は届かないようですね」と、ダウトは一息をつきます。

GM:「申し訳ございませんでした、水星様、楠木様。楠木様は危険を冒してまで避難誘導まで……私は焦ってしまって、そこまでは」

燈子:「この霧は、ソラリスかブラム=ストーカーあたりのエフェクトか?」 見下ろしながら。

GM:「ええ、その通りです。……水星様、先程のご質問なのですが。今回、私はセルリーダーに裏切り者(ダブルクロス)の処刑を命じられました。裏切り者の名は、堂島幹也、コードネームは"クリムゾン" 元、マスターレイスの配下です」

燈子:「何? マスターレイスの配下が……ダブルクロス? それはまた、狂ってるわね」 

GM:「"クリムゾン"は間違いなく、ジャーム化しています。いえ……憶測ですが、マスターレイスの配下であった際に既にジャームだったのかもしれません」そこまで言って、ダウトは背負っていた大型のケースの中から自身の獲物、スナイパーライフルを素早く取り出して構えます。

燈子:「こんな真似をするぐらいだものね……ワーディングも貼らずに」と、ダウトの様子を見てこっちも戦闘準備をしておく。

GM:「……楠木様、お手数ですが一般の方々にもう1階、上に登っていただくように誘導をしてください。この施設内のマニュアルは一読しましたが、そこからなら非常用の階段があるはずです」

千早:「……わ、わかりました!」 GM、タッピングオンエアで館内放送ジャックします! これで誘導を……

GM:ふむ……少し拡大解釈かもしれませんが……適用かなー ちーちゃん。タッピングオンエアの判定で知覚を振ってください。目標値は、30です

千早:知覚……さ、30です!? ……(コロロ) うう、そんな達成値出せないです。妖精使っても無理そうですね。

GM:失敗なのでブラッグドッグのエネミーエフェクトの<攻性防壁>が誘発します。千早が館内の放送機能を操作しようとした瞬間、第三者の悪意が介入してそれを妨害します。しかも、ダメージつきです。ちーちゃん、2d10振ってみてください。その分だけ、HPが減ります

燈子:「千早っ!」 突然千早が弾けた!

千早:「あぐっ……だ、大丈夫です! でも、私のエフェクトに干渉するなんて……くう」

GM:「楠様の能力に干渉するとは……ブラッグドッグ……? しかし、クリムゾンはブラッグドッグではないはず」

燈子:「ということは、伏兵か。相手は単騎ではないってことね」

GM:「そのクリムゾンってやつじゃないなら、お仲間さんかもな。ところで……」と、ジョンは険しい顔で下の階、赤い霧の中でうごめく存在に視線を向けます。「あの赤い霧っていうのは、相当ロクでもないようだな」

GM:ジョンがそう言うが早いか、赤い霧の中からはフラリ、フラリと何人もの人影が……頭が異様に膨張した奇形のものたちが、その姿を現します。

千早:ヒエッ……しょ、しょっぴんぐもーるぐらし!


※死体ことー 死体でしょー☆
メンテ
ブラインド第3話 ミドル2 ( No.4 )
日時: 2016/11/10 01:05
名前: シャウト

GM:さて、赤い霧の向こう側から現れた人型の奇形ですが、ちょっとお二人とも知覚を振ってみてください(コロコロ……GM確認中)ではお二人ともわかりますが、その奇形はジャームです。頭部にはなんらかのレネゲイドの生物が寄生しており、宿主を強制的に動かしています。その数は20、30……と、かなり多いですね。赤い霧の向こうからはなおも気配があります。

燈子:トループか…… 「霧に包まれた一般人がジャーム化している……? とんでもない能力ね」

GM:「"クリムゾン"の能力です。伝え聞いてはいましたが、ここまで感染能力が高いとは……」と、ダウトが言うと同時に、あちら側もキミ達に気づいたのか、獣のような唸り声をあげて襲いかかってきます。戦闘開始です!


Vs ジャームの群れ


敵対勢力:6 


エンゲージ:4

PC陣 → 怪物トループ×2が1エンゲージになったものが、3つずつ5mおきに展開


【行動値】

ダウト:23

燈子:13

ジョン:12

トループ:6

千早:2


燈子:「まずは片付けるわよ」 ジャコッと量産型Bフレームを構える。

千早:「はい、まずはこの場を切り抜けないと、ですね」ですが、この場合は私達2人で相手をする必要が?

GM:えっとですね。ちょっと今回2人だけだとアレなんで、NPCも参戦させます。簡易的なステータスですが……こんな感じになります。


ジョン・ドゥローレン  エンジェルハイロウ/モルフェウス

<能力値>

8/6/5/2

白兵:8 知覚:6 

最大HP:80 行動値:12 装甲値:10 回避値:20 ガード値:8

<戦闘外スキル>

◎勉強家

自身が知識:技能で判定を行う場合達成値に+5

<戦闘スキル>

A:ブロウアップ

射程:20m 達成値:ダイス15個 C値7 範囲(選択)白兵攻撃。装甲無視 
攻撃力固定値:32

◎手製フラッシュボム

オートアクションで1ラウンドに1度使用可能。対象のダイスロール時のダイスを−6個。さらに判定終了後にラウンド終了まで放心を与える。


ダウト  モルフェウス/オルクス

<能力値>

3/13/6/4

射撃:21 知覚:9 RC:6 意志:7 情報:FH 5

最大HP:62 行動値:23 装甲値:5 回避値:31 ガード値:0

<戦闘外スキル>

なし

<戦闘スキル>

A:魔弾の射手

射程:30m 達成値:ダイス15個 C値7 単体射撃攻撃。装甲無視 リアクションの達成値−10 
攻撃力固定値:44

◎範囲殲滅モード

1シーンに2回まで使用可能。A:魔弾の射手の攻撃を範囲(選択)へ変更。ただし、攻撃力固定値は26となる。

◎ご武運を

1シナリオに3回まで使用可能。オートアクション。対象の達成値に+10。1度の判定に1回のみ使用可能

◎幸運の守護

オートアクション。クライマックスフェイズに1回まで使用可能。自身へのHPダメージを一度だけ0にする。


燈子:おー。ふむふむ……能力値とかもあるのか。……ダウトすごいなこれ、射撃能力に関してはマスタークラスかそれ以上か。

GM:マスターレイス直属の部下だから多少はね? 一応解説をば。能力値は左から順に肉体 感覚 精神 社会  白兵とかはそのまんま、技能の固定値

GM:戦闘外スキルは戦闘以外で、戦闘スキルは戦闘中に発揮できるスキル。で、A:って書いてあるのが攻撃能力です。基本的に攻撃手段は1〜2個ぐらいですな

GM:NPC達はロイスもリザレクトもなく、戦闘中は回避値以下の攻撃ならばそのまま回避、それ以上ならばガードを選択します。回復エフェなどがあれば回復等も可能。エンゲージはケースバイケースですが、基本的にはPC達と同一エンゲージからスタートです。PL陣の指示にはある程度従うので、従者を動かす感じでやっていただければ

千早:なるほど……支援の対象にはなるんですよね?

GM:もちろんです。あと、HPが0になった場合、その戦闘から離脱します。戦闘終了後にはHP全回復で戻ってきますが、場合によってはシナリオ中行動不可になったり、それ以上の事になったりと、ペナルティがつく事もあります。

千早:うわ、不穏ですね。場合によってはカバーリングの対象にしなきゃ……把握です。

GM:では、改めて戦闘開始。まずはダウトから……

燈子:ダウトは移動せずに、魔弾の射手+範囲殲滅モードでトループ2体のエンゲージひとつを狙ってもらいましょうか。真ん中のやつでいいかな。

GM:了解です。「ひとまず、この場の脅威を無力化します」と、ダウトは通常よりも無機質に、機械のような冷たい声色でそう言います。モルフェウス能力でスナイパーライフルを最適化し、オルクス能力で射程内を自在に射抜く弾丸を連射します

GM:達成値62なら余裕でヒットして……(コロコロ)うん、余裕のオーバーキルですね。トループ2体が消し飛びました。「破壊しても寄生生物は霧状になって霧散、撤退……元を断たねばなりませんね……」そう言いつつリロード

燈子:次は私か……場合によってはNPC2人に任せるのも手かもしれんが、こいつらが何かしでかすかもしれん。排除するか。マイナーで【水銀銃練成】【組み合わせ( ハンドレッドガンズ+ダブルクリエイト )】

燈子:メジャーで【スキャット・マーキュリー】【組み合わせ( マルチウェポン+コンセントレイト:ノイマン+ペネトレイト+ギガンティックモード )】敵エンゲージの1つに範囲攻撃!

GM:了解です。……(達成値とダメージを見て)うん、これまた綺麗に吹っ飛びました。残りエンゲージ1つですね。最後はジョンですが……

燈子:「あと2グループ、新入りの力も見せてもらいましょうか」ってジョンにトスする。

GM:「あ。いるのバレてました?」と何気にちょっとサボろうとしていた系男子……(千早:じとー……)冗談です冗談!

GM:「……お嬢さん、そういう目で見てくるところアレなんだけど。ああいう助けられそうにない手合いは普通に吹っ飛ばしてもオッケーってこと?」って言ってみます。

千早:「それは……」確かに言われてみればなんですけども、ちょっと考えてから…… 「……今は助けられる人を1人でも助ける方が先です。頭部にここまで深い侵蝕を受けてしまっては……止むを得ないです」

GM:「……了解。すまんな、言いにくい事言わせちまった」ジョンは残りのトループをボムで攻撃します。(コロコロ)なんだかすんごい回った。1番高いダメージを弾きだして、ジョンが残り2トループも始末しましたね。

燈子:伊達に1話のボスじゃあないな…… 「ひとまず、当座の敵は蹴散らしたか。今のうちに、状況確認。その後、元を絶ちに行くぞ」

GM:うい。では、ひとまずは戦闘終了ですね


千早:うう……泣きそうですが…… 「こんな酷い事を……これ以上の犠牲を出すわけにはいきません。燈子さん、急ぎましょう!」

燈子:「千早、気持ちはわからないでもないけど……まずは冷静になりなさい」 霧の先に大本がいるとも限らんからな。GM、情報収集でその辺を確認したい。

GM:(よかった。冷静で頼れるブレインのいつもの燈子さんだった)ふむ。まずは居場所ですね。情報収集:噂話で振ってみてください。或いは、ダウト達にやらせてもよいかもしれません。

燈子:ふむ。天性のひらめき使ってC値7にして、自前で判定……達成値は16。

GM:では、燈子はいかにもこの施設の管理人っぽいおじさんから話を聞く事に成功しました。彼が言うには、管理室で施設内の監視をしていたところ、現在は空きスペースになっている地下1階の空き倉庫……倉庫っていっても、だいぶ広いですね。ちょっとしたパーティールームぐらいはありますかね。その空き倉庫に、不審な男性が出入りしていたように見えた事。その後数時間後に急に施設内のあちこちで赤い霧が広がっているのに気づいて、慌てて2階の管理室から一目散に逃げ出した事を聞き出せます。

燈子:クズいけど、ナイス情報だ(笑) 「地下の空き倉庫が、クリムゾンの潜伏場所として怪しいようね。あとはそこまで行く方法だけど……千早、この霧について調べてみて」

千早:「危なさそうですからね……調べてみましょう!」演出的には写メか何かで赤い霧を写しつつっと……詩織ちゃんに聞いてみるっていう形で情報:FHで判定させていただきます。……達成値は9です。

GM:基本的な情報がわかります。この赤い霧は、霧そのものが生物みたいなものです。なんていうかな、微生物、ウイルスそのものの集合体みたいな感じだと思っていただければ。経口感染タイプの強力なレネゲイドウイルスの集合体で、非オーヴァードは30秒ほどでウイルスに感染して一気にレネゲイドウイルスが活性化します

GM:最悪即死。よくて……いや、さらに最悪なケースかな。先ほどみたいにジャーム化します。なお、レネゲイドの適性値がある程度高いと、また別の変異体になるかもしれないです

千早:経口と言いつつ……霧になってるなら実質空気感染ですか。くう、なんてタチが悪い……!

GM:あと、それからですね。オーヴァードにとってもかなりの有害、というより霧の中に長くいると、レネゲイドが上昇してしまいます。具体的には2ラウンド以上霧に触れていると、クリンナッププロセスごとに1d10上昇していきます。

一同:うっわー……

GM:さて、現在…………3階で陣取っていますが、2階から下は霧で覆われています。1階降りるだけでも、1ラウンドはかかるでしょう。地下1階まで降りてさらに探査するとして……霧内でさっきみたいな戦闘が起こるかもしれない、となると……ってな感じですね

燈子:相当リスキーね。無策ではダメだ……施設内から外には出られる? あとは、館内の空調とかどうなっているのかしら。

GM:説明しましょう。なんとですね。この施設結構対レネゲイド事件用に改装がされておりまして。有事にはオーヴァードの侵入をも一定時間塞ぐ事ができる優秀な防衛プログラムが作動します。

GM:現在ですね。なんとその優秀な防衛プログラムが何者かにハッキングトゥザゲートされておりまして。誤作動させられ……皆さん方は中に閉じ込められている状況です

千早&燈子:うわぁ……

GM:一旦外に出るためには破壊工作が必要ですが、中々骨が折れそうですね。

千早:ハッキングを……でもそういえばさっき、何か妨害がありましたね。でも、もう1度チャレンジしてみましょう! セキュリティカット!

GM:じゃけん、RCで目標値30どうぞ

千早:(コロコロ……)あ、やった! 3個クリティカルで……うっ。1回のクリティカル止まりですか。

燈子:千早のRCは2レベルか……うーん……惜しいけど、妖精の手が無駄うちになってしまいかねないわね。

GM:では失敗で、2d10のライフロスですどうぞ

千早:UGUッ☆ HPが減ってしまいましたね……頭から煙を上げつつ「だ、ダメみたいです。かなり上位権限まで掌握しているわ、物理的な反撃手段まではあるわで勝てる気がしません……」

燈子:「……千早でも無理となると、セキュリティ面からのアクセスは愚策か、やむを得んな」 ジョンには知識:このショッピングモール あたりで判定してもらいましょうか。ここでテロったんなら構造把握してるよね? 地下倉庫への抜け道なりなんなり、吐け、吐くんだ!

GM:ダウトは千早に調達で応急手当キットを渡しておくので回復どうぞ(千早:かたじけないです!) で、ジョンの方の達成値は……21!  流石実行犯

燈子:うむ、防犯のことは泥棒に聞くに限るな!(一同笑)


※勉強家(ブラックジョーク)


GM:「ちょっといろいろ調べてみたから、整理してみるぜ」 と、ジョンはモルフェウス能力でホワイトボード作りつつ……とりあえず、爆破して最短ルートを作るのは却下として(千早:当たり前ですよ!?(一同笑))ごめんて(笑) この施設内の商業施設、レストランなどは共通のダストシュートがあるため、それを利用するのがいいかもしれないっていうのが第一案。ダストシュートは地下3階の集積場まで繋がっています。

GM:第二案として、今、この施設内の防犯システムをハッキングしている犯人はおそらく2階の管理人室にいるであろうという事が予想できるため、そこまで降りていって撃破して、この施設内の防犯システムを掌握し返すという案がありますね。

千早:まずは2階ですか……

燈子:ふむ……。それなら、上手くいけば……いきなり地下1階まで突入するよりもリスクは低くなるわね。セキュリティを取り戻せれば、一般人達を先に逃すとかもできそう。メリットはこっちのが強いかしら。

千早:そうですね。第一案だと最悪の場合、待ち伏せされてどうにもならない可能性もありますし、賛成です!

GM:ふむ。なら……キミ達がそうやってジョンと今後の方針を決めているとですね。ダウトがふと何かに気づいたように赤い霧の向こう側に眼を向けます

燈子:おや、なんだろ。こっちも見る。

GM:「……わずかに、ですが。2階の方で戦闘をしている気配を感じます」と、オルクス特有のイージーエフェクト<地獄耳>を発揮しているのか、ダウトはそう言います。そうですね、目で見ても何もわからないですが……じゃあお二人も知覚振ってみてください

燈子:(コロコロっと)おっ、達成値は21だ。

GM:燈子さんやりますねえ。では燈子は複数の呻き声と、あとは何か、キリキリキリ、カラカラカラ……という感じの乾いた音と、ゆっくりと何かを切り刻むような音が聞こえます

燈子:なにそれこわい。……でも、誰かが生存していて怪物どもと戦っている可能性は高いかしら。問題は敵か味方かってことだけど……ひとまずは要確認か。

燈子:ダウトの方に頷きながら「よし……ならば急ぐぞ。誰が戦っているのか知らんが、どちらにせよ、放っておいていいと考えるのは楽観的に過ぎる」

GM:「了解。と、ちょっと待ってくれ」と、ジョンは千早と燈子に何か投げ渡します

千早&燈子:お、なんだろ。

GM:「即席で作ったものだから、効果は大したもんじゃあないだろうが、無いよりマシだろ、きっと」と、手に取るとそれは簡易的な防塵マスクのようですね。

千早:おおー! ジョンさんすごーい!!

GM:これを装着している場合、本来は霧の中に入って2ラウンド目以降はグングン侵食率が上がるのですが、それが2ラウンドのクリンナッププロセスごとに1d10上昇に変更されます。ペース的には1/2ぐらいですかね

燈子:おお……助かるわねそれは。有能! 「よくやった」

千早:「ジョンさん……助かります!」

GM:「昔、就職活動していた時はメーカーの技術職系でやろうって思っててな」と肩をすくめつつ。「その、あんたもよかったら」と、少し躊躇いがちに、ジョンはダウトにもそのマスクを渡します

GM:「……ありがとうございます」ダウトはそれを少し見つめてから、感謝するように頭を下げて装着します。ってことで、ここからはFS判定になります。イクゾー!
メンテ
ブラインド第3話 ミドル3 ( No.5 )
日時: 2016/11/17 00:21
名前: シャウト

GM:さて、今回のFS判定はちょっと特殊でして……2種を同時進行となります。下記をご参照ください。


名称:管理人室まで到達せよ
終了条件:10ラウンド経過
判定:RC or 知覚 
難易度:8
最大達成値:30
進行値終点:22
経験点:6


名称:生存者を探せ
終了条件:5ラウンド経過
判定:RC or 知覚
難易度:8
最大達成値:20
進行値終点:8
経験点:3


燈子:救助……これは、ようはさっきダウトが言ってた戦闘音の詳細を確かめろって事かな?

GM:ああ、ちょっと説明不足でしたね。。戦闘音があるので、もしかしたら生存者が戦っているんじゃないか〜っていう予測のもとに、って感じです。

千早:敵か味方かはわかりませんが……とりあえず確認して、助けられそうなら助けないとですね! 「戦っているということは生存者がいるかもしれません、探しましょう!」

燈子:「だとすればオーヴァードだが……まあいい、ついでに探すぞ」 まぁ、2つあるけど……生存者の方がラウンド制限的にはキツいし、さっさと終わらせるか。

GM:では、まずはダウトですが……燈子に確認を取りましょう。「水星様。少し、遠回りになってしまいますが……戦闘音がする方を先に確認いたしますか?」

燈子:「……そうだな、参入者に背後を突かれてもつまらん」

GM:では、意志のすり合わせも完了したので進めていきましょう……ダイスロール

GM:(中略)順調ですね……進行度6でイベントが発生します。キミ達が戦闘音のする方へと近づいていくとうっすらとですが、その様子が見えてきました。

GM:状況的にはやはりというべきか、結構な数の異形がひしめき合っています。その中心には……白髪に赤い目の少女、いわゆるアルビノですね。15、16ほどに見える少女がいます。そのツインテールの少女は、指に巻きついた何かピアノ線のようなものを操作して、自分の背丈以上もある人形のようなものを巧みに動かして異形達を圧倒しています

GM:で、そうですね。キミ達が到着したのと同時ぐらいでしょうか。その人形は異形を1グループを切り裂き終えます。あまり殲滅力はなさそうですが、少女は焦燥とかそういうのはなく、余裕だけどちょっと面倒だな……ぐらいに辟易しているのがわかりますね

燈子:んー…… 「こちらザ・マーキュリー。そちらの所属とコードネームは?」 とでも言っておくか。

GM:鎌かけかと思ったけど、普通に名乗るんですね。では、それで少女もこちらには気づきます

GM:「あなた達……は……って」千早と燈子さんは知覚振ってみてください。(千早:はーい。……あちゃー、6です。燈子:……こっちはぶん回ったわね。31)うわ、燈子さん回りましたね……


※ここでGM、ちょっと考える。達成値は31ではあるが、どれほど情報を公開するか……少女の正体についてどこまで言及するか。


GM:(達成値31は何か色をつけたいところだけど、モロに正体バレるとなると流石に燈子さん的には心象が良くないだろうし……2人とも、この姿の彼女を見るのは始めてだし……ふむ)

GM:(まぁ、その辺は彼女も考えているところだろうし、ここで余計な敵を作るのは好ましくないと思うだろう。となると、ここは……)


GM:えーっと、燈子はですね。そうですね。少女がですね。お二人、主に燈子さんの顔を見てちょっとビックリしたような焦ったような表情になったのを見ました

燈子:敵だな。お前敵だろう!(千早:燈子さん落ちついテ!(笑)) 半分ぐらいは冗談だ(笑) えーっと? 見覚えはない相手、だよね?

GM:ないですねー。こんな可愛い女の子見たことないですねー

燈子:……お、おう?

千早:ふむ、これは。燈子さん、気をつけた方がいいですよ……(GM:ぎくっ(描写で気づかれたか……?)

燈子:ん? 何か知っているのか、千早!?

千早:ええ――GMはかなりアルビノ少女が好きです。たぶん彼女はGMのお気に入りキャラですから手ごわいですよ……!!


※まさかの対人メタである


燈子:……なるほど的確だなそれは!(GM ←的確すぎて何も言えない(苦笑) 「所属とコードネームを聞いたんだが? ……貴様、どこかで会ったか?」

GM:「……ん。あー、いや、その……」と、少し気まずそうに「名前はカノン。所属は……FHの所属っていうわけでもないんですけど、フリーランス……よりは、FHの傭兵って感じ、かな」

GM:少女はちょっと躊躇うようにしてから。「やっぱ言おう。えーっと、すいません……もしかしなくても、チーム:ガルムの人達ですよね」

燈子:「傭兵(マーセナリー)? ……ああ、そうだが」

GM:「あ、やっぱり? ……すいません。うちの同僚……同僚? なんていうか、野郎どもがご迷惑をおかけしたみたいで」ぺこり、と頭を下げます。 燈子さんはなんとなく察しますが、どうやら音無やらパイロやらと同じ所属の傭兵みたいですね

GM:「お嬢さん、俺あの娘に爆弾投げつけたくなったんだけどいい?」と、ジョンもなんとなくそれを察したのか鋭い目で……(と言いつつもここでちーちゃんが止め)

千早:ジョンさん……やっちゃえ♪(サムズダウン)

GM:おいブレーキ役ぅー!?(一同笑)

燈子:ほうほう、そっちか。   無言で銃を構える(GM:ですよねー!?(一同笑)) まぁ、安心しろGM(笑) 「この場で敵対の意志がないなら釈明は聞いてやろう」 その態度に免じてな

GM:「うわわわ! ちょ、ちょっと待ってください! 私敵じゃないですってば! ちょっと休暇中にお買い物しに来ただけですー!」と、涙目で慌ててそう言います。「敵対するなんてとんでもないですって!? うー、パイロのバカをプギャーしてたツケかな、これ……?」と、どうやら音無、パイロ達は知り合いのようですがさほど仲はよくなさそう?ですね

燈子:「そうか、なら一時的に許す。この霧の発生源を潰すのに協力しなさい」

GM:「そ、それはもう喜んでー! あ。ちょ、ちょっと待っててくださいね。私、多人数相手って結構しんどくって」一応状況を説明しますと、皆さんが1エンゲージ、その10m先に少女がトループ2体と1エンゲージになっています。

燈子:あと2ラウンドすればペース的にはあっち1人でもやれるだろうけど、この赤い霧の中だしな。ジョンに爆弾を投げてもらえばトループは片付くかな?

千早:そうですね。ジョンさん、投げたそうにしていることですし……

GM:「ついでにあの怪しいやつも。1回わざと一緒に吹っ飛ばしてみてもいいですかね?」と、目がマジで言ってきますが

燈子:あー、気持ちはわかる(笑) 「……不本意ながら却下だ。使える戦力は惜しい」

GM:「あー……。了解っす」ということでジョンは異形のみを対象としてブロウアップします。(ダイスコロコロ)異形達は全滅しました。

GM:「うわーっ!?」と、少女はすごい声をあげて人形を盾にするように隠れます。「あ、あれ熱くない。生きてる。私生きてる!」

千早:ふっ(毒気抜かれたように)あ、結構面白いですねこの娘、好きかも。

GM:FS判定まだちょっと残ってますけど、トループも全滅したのでクリアってことで。「あんな音出したら集まってくるかも……と、とりあえず皆さんこっちに避難してもらってもいいですか? こっち、私のエフェクトで霧が届かないようにしているんで」と、テナントの一角を指します。洒落乙な飲食店に見えますが、確かになんらかのエフェクトが発生しているのか、ここまで近いとハッキリと霧の中でも浮きだって見えます

燈子:「いいだろう」銃を握ったまま入る。


GM:うい。では、燈子さんを先頭として中に入ると、中は快適ですね。赤い霧はソラリスエフェクトのイージーエフェクト<細菌環境操作>でかなり緩和されているようです

GM:飲食店などで使っているテーブルやら椅子やらを使って、そこは簡易的な病室となっていて、負傷者や赤い霧の影響を受けて苦しそうにしている十数名ほどの一般人も収容されています。その中心には白衣をきた美少女がいて、彼女はその人達の容態を見ているようです

GM:「カノン。表から爆発音が聞こえましたが、何か……。……貴方達は?」と、深い隈のせいでその美貌は多少損なわれていますが、そう言いながらその少女はキミ達をしげしげと観察します

燈子:「ガルムのザ・マーキュリーよ。こっちは千早」

GM:おっと。ちーちゃんだけ知覚どうぞ。達成値に+3していいですよ

千早:およ? ……達成値は12です。

GM:ならば、その少女が……詩織とどこか似ているな、と感じました。以前出くわした、イレヴンとは違うのですが……

千早:「あれ? 詩織ちゃん……ではないですよね。あ、失礼しました。知り合いに似てて……」とか言ってみます。まさかクローンってことは……

GM:(お、詩織の名前出したか) では、その少女は少し驚いたように 「詩織。……詩織は、私の娘です。貴女は、詩織の知り合いなのですか?」

千早:あ、詩織ちゃんが娘ってことはお母さんでしたかー。なーんだ、クローンとか不穏な感じ……ふお……。ん? (ログを見返す)……ん? ん? 美少女? お母さん? え? え……え!?


※ここ、ガチで千早の中の人が動揺していました。


千早:「はい。詩織ちゃんは昔からの友達ですが…………。え? むす、め? 娘……娘!? えええっ、し、詩織ちゃんのお母さんー!?」とビックリします。

GM:「……? はい、詩織は私の娘ですが……」

千早:詩織ってあの詩織ちゃんですよね? え? 美少女? え? え? 詩織ちゃんいくつ? お母さん何歳です? え???

GM:少なくとも30後半から40でしょうね(あっさり)

千早:地の文少女って言ったじゃねーかよう!?(素)

GM:言いましたね。見た目は少女ですよ。すごい若作りなんですよ

燈子:飛天御剣流かな?


※美少女(経産婦)


GM:まぁ、そうやってちーちゃんが驚いているとカノンも入ってきて「あー。琴祢先生、すごい若く見えますからね。初めて会ったらそうなりますよね」と、うんうんと頷きます

GM:彼女、春日琴祢はお二人の方に向き直ってお辞儀します。「自己紹介が遅れました。初めまして。私は春日琴祢と申します。医療行為などを専門としています。チームガルム…………というのは、初耳ですが。武装をしているところを見るに、この状況を解決するためにFHが派遣したチーム、という事でしょうか?」

燈子:「居合わせたのは偶然だが、事態解決のために動いているのは確かね」

GM:「チームガルムは秩序維持のための特殊部隊だ〜っていうのは聞いたんですけど……そういえば、噂の聖剣使いさんとヴォーカルが似合いそうなイケメン(音無評)はいないんですね。非番なんですか?」と、カノンが言います

燈子:「ガルムは全体休暇中よ。私と千早が一緒に居るのがそもそも偶然」

GM:「ありゃ、それは災難ですね。私は先生の護衛なんで仕事っちゃ仕事なんですけど。ちなみに、犯人というか実行犯の目星ってついているんですか?」

燈子:「マスターレイス配下だった男、クリムゾン”というコードネームのオーヴァードという線が濃厚よ」

GM:「いっ!? ま、ママ、マスターレイスッー!?」と、カノンが腰を抜かします。「……。あ、あの〜……わ、私、先生の護衛あるんで協力するといった手前で恐縮なんですけど……ここを護りたいな〜って……ダメです?」 えへ?とカノンは可愛さアピールしますが

千早:だめです♪(GM:無慈悲!?(笑)) いえ、PL発言ですけどね。 怪我人さん達を護る必要はありそうですしね。

燈子:それはまぁ、そうね。まぁ、それはそれとして? 「まあ、いいけど。道具とか持ってないの」 ホラ、ジャンプしてみろよ。ホラ!

GM:カツアゲだこれ!(笑) 「ど、道具ですか? えーっと。応急手当用のやつとかですかね? ちょっと待ってください……」 ごそごそ


※2,3分後


GM:「…………。すいません、のど飴ぐらいしかないです」と、泣きそうな顔になりながら差し出しますが

燈子:(千早と目を合わせながら) 「……千早、いる?」 

千早:「あ、これ私好きなやつなんですよ。いいんですか?」

GM:「あ、はい! オレンジ味いいですよね! 私も大好きです!」とほっとした表情になります

千早:「ありがとうございます!」……えーっと、いま何してるんでしたっけ

燈子:FS判定な。ちょっと中断していたけど。「……行きましょうか」銃を構えなおして。なんだったんだろうこのイベント……(笑)

GM:(あら、いつになく優しい)「……いいんすか?」と、冷静になるためかちょっと離れたところで様子を見ていたジョンが意外そうに

燈子:「オーヴァードを戦力として徴発する場合、バックスタブも警戒しなければならないわ。アレは、一見無害そうだけれど、常にそうとは限らない。気がかりを後方に置かせて、無理やり働かせてもたかが知れてるわ」

GM:「……なるほど」と、ジョンは肩をすくめます。さて、出て行こうとするキミ達に琴祢が声をかけます。

GM:「待ってください。急ごしらえですが……」と、錠剤になっている薬品サンプルを2つ差し出します。「この赤い霧への耐性を引き上げる効能があります。本当は、人数分用意できればよかったのですが……患者の事もあるので」

GM:使用することで赤い霧による侵食率上昇を1つにつき、1回だけ無効にできます。それを2個さしあげます。

燈子:ふむ、NPCについては侵食率考えなくていいのよね? ってことは私と千早で1回分ずつか。ありがたい。

GM:それで大丈夫ですよー。一応、ダウトとジョンはそれぞれ「私は侵食率を抑える訓練を受けています。それに、水星様と楠木様にただでさえ負担をおかけしているので……お二人が使ってください」(ダウト) 「まあ、お嬢さんは攻撃を一手に引き受けるわけだし、俺の分はお嬢さんに譲って、ダウト……さんの分は、マーキュリー先輩に、って事でいいんじゃないっすかね」(ジョン)って感じで理由づけして、お二人に譲ります。

燈子:「そう、なら1つづつ貰っておきましょう」

GM:「気をつけてください。マスターレイスは、その部下も優秀と聞いています。その凶悪さも」と、琴祢はキミ達の無事を祈るように手を合わせます。「千早……ちゃんも。詩織と、仲良くしてあげてください。これからも」と、少しだけ微笑みを向けます

千早:「勿論です! ありがとうございます、琴祢さん!」

GM:では、琴祢とスゲー安堵した様子のカノンに見送られて、キミ達は再び赤い霧の中に向かいます

メンテ
ブラインド3話  ミドル4 ( No.6 )
日時: 2016/11/29 15:49
名前: シャウト

GM:サブFS判定は終了で、あとは本筋のFS判定ですね。さて、次は千早の手番ですが……

千早:RCか知覚でしたよね? RCの方が高いのでそっちで……回りましたね、20です!

GM:やっぱダイス運いいね、ちーちゃん……3進みますが、イベントはまだなし。2ラウンド目にいきましょう。このラウンドのクリンナップで侵蝕率上昇があるのでご了承ください。

GM:ダウトか知覚で判定しましょう。達成値は……26ですね。進行度が6へ。千早が頑張って進行度3にしてくれたのが効きましたね。ここで進行度イベントが発生します。

GM:皆さんは赤い霧の中を進んでいますが……霧はしだいに濃く、そして……異形のものと思われる声も、だんだんと多く聞こえるようになります。気づいて近づいてくる、という事はまだないですが、慎重に行動をしなければ気づかれてしまうでしょう。このイベント後、FS判定の最大達成値を10で判定していただきます

燈子:最大値10……これは面倒な。その分進行度が進みにくくなるな。

GM:慎重に進む事になる、ということですね。また、FSとは別枠ですが知覚判定で目標値20の判定をしてもかまいません。これに成功した場合、そのラウンド中の後続の判定は最大値が30となります。これは、あらかじめ知覚で周囲の状況を念入りに探ってルートを検索するという判定ですね

燈子:なるほど……ダウトは知覚が得意な分判定に成功しやすいだろうし、後続が回れば進行度的にはプラスか……とはいえ、ちょっとリスキーだな。このラウンドは恩恵が少ないし、そのまま振る。(コロコロ)ん、普通に10は超えたな。

GM:進行度は8、次はジョンですね。知覚……21ですが、制限があるので残念ながら進行度は2、10までいきました。次は千早です。

千早:今のところ順調ですね。これならRCで判定します。……達成値は15です

GM:本当に順調ですね。進行度は12へ。2つ目のイベントオープンです。静かに赤い霧の中を進んでいるとですね。前方の方に今までとは違った大きい気配があります。まだ遠く、ここからではよくは見えないですが……。何やら、咀嚼音のようなものが聞こえてきますね

千早&燈子:うわ……(燈子:かゆ……うま……  千早:ま、まりもちゃんかな……(震え声))

GM:「……。あー、なんつーか。見えない分、嫌な想像力が」と、ジョンが少し冷や汗を流しつつ。現在、まだ少し遠めですがここで方針を決定する必要があります。

燈子:避けるか……奇襲なんてどうかな?

GM:まぁ、そんなところですね。以下の3つになります。


方針1『迂回しましょう』FH判定の終了に必要な進行値を+6します。結構距離を取るので、霧の中の熊さん(仮)を避ける事ができるでしょう。

方針2『静かに行けば大丈夫大丈夫、へーきへーき』 普通に進行します。ただし、進行判定後に知覚判定で対決をする必要があります。進行値が18になるまでこの判定が必要になります。

方針3『野郎!ぶっ殺してやらぁー!』戦闘をしかけます。自ら戦闘をしかける事で少し有利になるかもしれません。なお、周囲の異形にも気づかれるのでさっさとやって頑張って遠くまでいきましょう


燈子:知覚で対決か……千早以外は平気そうだけど。少なくとも、自分から仕掛けるのもちょっとねえ……。

GM:一番安全なのは遠回りルートですね。その分、確実にラウンド進行は嵩みますが……あと一応、方針3のメリットですが。クライマックスが楽になります。

燈子:ん……あ、でもアレか。2を選んで失敗しそうな千早だけ、進行判定をしないって手もあるわね。

千早:あ、なるほど。強制ではないですからね……流石です燈子さん!

燈子:ふふん(どやり) えーっと、18までってことは、あと進行値6点。最大達成値が10だから、最低でも3回。今、ちょうど千早が終わったから……上手くいけばそのまま次ラウンドで千早が判定する事もできるな。

GM:燈子さんは本当に頭のいいお方……では、方針2のルートで。クリンナップに入ります。侵蝕率を上げるお時間ですが……

燈子:使っとくか。機会を逃すのも勿体無さそうだし。

千早:ですね。

GM:了解です……では、第3ラウンド。順番にいきましょうか。まずはダウトから。……FS判定は問題なし、知覚対決は……ダウトが26。こちらは……んん?


※ダイスを12個振ったものの、クリティカルはゼロでした。新手のスタンド攻撃かな?


GM:こっちの出目が腐りましたね。ダウトは流石に冷静なためか。特に気配はキミ達に気づいた様子はないですね。進行値は14に上昇。ちなみに綾子もお父さんにバレないよーにつまみ食いするのだけは上手かったです

燈子:流石とか言おうとしたのにネタ挟むなGM(笑) 次は私か……えーっと……うん、FS判定はOK。では知覚対決の方は天性のひらめきを使って、クリティカル値は7で……

GM:(よし、ここで……)では燈子さんの判定にちょっと待ったをかけましょう。ジャミングを使用。ダイスを2個減らしてください。

燈子:むっ。妨害があったか……だがジャミングは1ラウンドに1回だ。それに2個減ってもまだ5個も振れ……(コロッ)あっ

GM:おや?(ゲス顔)

燈子:こ、今回は私の出目が腐ったか。達成値7……だとマズいな。ほぼ確実に失敗だ。

千早:ここは使い時ですね! 妖精の手を発動します。これで振りなおしですよ!

燈子:助かるわ。それで……(コロコロコロ)ちょっ、今度は8が連続で3回出たんだけど……極端すぎない?(笑)

GM:達成値43とか嘘やん……一応対決(コロロロ) ええー……また1回もクリティカル出ないんですけお!

GM:くそうくそう……16まで進行。最後は……ジョンですね。FSは……成功。知覚判定は…………と、クリティカルなし。固定値が高いから15まではいきますが。

燈子:んー……そういえばあっちの方の固定値はわからないのよね。そんなに高くもない……と思いたいのだけど。

千早:GMの出目が腐っている分、今回は回っちゃいそうですよね……ここは惜しまず使います! 妖精の手3回目です!

GM:それなら……(コロロ)25ですな。最後の知覚対決は……(コロコロ)おお、ここでクリティカル! しかもダイス3つ! 一瞬ですが咀嚼音が止まります

千早&燈子:(ハラハラ……)

GM:その巨大な存在は何かの気配を察したのか、周囲を血のように赤く光る両目で見渡す……へっへっへ、あと1回クリティカルすれば(コロコロ)……ダメでしたかー

千早&燈子:いえーい!(ハイタッチ)

GM:仲いいっすね(笑) 獣らしき気配は、幸いにもキミ達は目に映らなかったようだ……キミ達は距離を引き離していく……おめでとうございます。2つ目の進行度イベントはクリアになりました

千早:あー……結構怖かったですね……

GM:夏だったら涼しくなれてたかもね(千早:10月深夜だよ、GM(笑)) それな!! はい、進行度18になったので、同時に進行度6のイベントも解除されます。そして3つ目のイベント発生です

GM:さて、ここまでかなり順調に進んできたキミ達は、ようやく管理人室らしき場所を発見します。ですが、その付近は空調装置を弄られているせいか、ひどく濃い赤い霧が充満しています。

GM:1度だけですが、進行度判定を行う際に侵食率の上昇を行います。1d10+5 上昇となります。……ただ、よくよく見ると、どうやら千早の能力なら、この付近から空調装置のコントロールパネルにアクセスできそうですね。ということで、件のハッキングしている犯人とRC対決をして勝利をすることで、この付近の空調施設だけでもコントロールすることができるでしょう。その場合、侵食率上昇をキャンセルできます。

GM:ちなみに今回は小規模な分、千早の方が若干有利としましょう。達成値に+3できます。達成値は対決になりますね。

千早:うーん……妖精の手は100%にならないと回数増えないから品切れ中なんですよね。ですが……一泡吹かせたいですね! チャレンジします!

GM:よう言った! それでこそガルムや!

千早:ちぇーい! ……あっ(察し

GM:クリティカルなし。お、舐めプかな? こっちは……(コロロ) 達成値は27です。4d10のHPダメージ……22ですね

千早:あばば……

GM:ちなみに、心が折れるか成功するまでチャレンジできますが、どします? なーんて。不利だからやらないですよn(千早:……るよ) えっ

千早:私にはまだ隆起する大地があります。倍プッシュ! 倍プッシュです!!

燈子:千早……(笑) まぁいいわ。あと1回だけチャレンジしてもいいわよ。

千早:ありがとうございます燈子さん! まずは大地で軽減して……よし、損傷軽微です。もっかいチャレンジです! うりゃりゃー! (コロロ) よし回ったですよ!(コロッ) うっ……18止まりです。

GM:(実は補正込みでも千早のがだいぶ不利っていう罠だったんだけど……よーやるわ)ではこっちは……うーん。22ですね。ダメージは……あ、また22ですね。

千早:ぷしゅー……(意気消沈) 「燈子さんすみません、セキュリティ奪取できませんでした……」

燈子:お、お疲れ……(笑) 「そうか……やむを得んな、物理的攻勢に切り替える。強行突破だ」 

千早:「はい、私はまだまだ大丈夫ですから……行きましょう!」

GM:ならば、濃密な赤い霧の中を抜けていきます。1d10+5の上昇をどうぞ。(……2人ともこれで80ちょいか)では、濃い赤い霧の中をキミ達は防塵マスクを片手になんとかやり過ごす事ができました。

GM:対決でボロボロですが、千早はそのままFS判定を試みる事ができますね。あと、4つ進行させればクリアになります

千早:もうすぐで……(コロコロコロ) あ……で、出目の最大が5……7で失敗です(ガクリ)


※燃え尽きたぜ……真っ白にな


GM:まさかの失敗ですね。最後にネタまで提供してくれるとは……(千早:げーますぅぅ……(泣))ごめん冗談ですって(笑) ま、いうてこのラウンドは上昇しないでしょうしもう1ラウンドあれば4ぐらい余裕でしょうね。ちーちゃん頑張ったし、オマケしときましょ。クリアでオッケーです。

千早&燈子:やったぜ。

GM:では、一旦シーン切り替えていきましょう。管理人室突入でミドル戦闘スタートです。


ミドル3  傭兵稼業の女


赤い濃霧を強行突破し、千早達は管理人室に突撃する。

扉を開けると、待ち構えていたかのように室内が明るくなる。そしてモニターを見ていた金髪の女性……この状況を悪化させた犯人がくるり、と椅子をこちらに向けた。


GM:それでは、キミ達は準備を整えて管理人室に突入します。中は思ったよりも広く、監視カメラの映像などがモニタリングされています。その奥の方で足を組みながらこちらを向いている妙齢の金髪の女性が1人。彼女は興味深そうにキミ達を見ています。

GM:「遅かったじゃん。アンタがマスターレイス配下のダウト……で、そっちが噂のチームガルムってわけか」そう言いながら。彼女は眼鏡にクイ、と直します。「そこでちょっと黒こげになっているのがさっき、無謀にもハッキングを試みたバカかな? どんなマヌケ面かと思ってたら、意外と可愛いお嬢様じゃん」

GM:「言われてるぞ、お嬢さん」 ドンマイ。って感じでジョンが肩を叩きます。(千早:ぐぬぬ……何も言えないです(笑))

燈子:「投降の意思はあるか? ないなら、武力によって制圧する」

GM:「投降ね……。まあ、正直、無益な戦いになるとは思うよ。なんせあたしはあんまり強くはないんでね。とはいえ、雇い主にお金を払ってもらった以上はそれ相応には働かないとねぇ?」

千早:「今ならまだ間に合います、すぐにここのハッキングを解除して霧を排出してください!」

GM:「何言い出すかなー、このお嬢ちゃんは。あのね、さっき説明したばっかりですけど、あたし、これが今回のお仕事なので」 ひらひら〜、と千早には手を振っておきます

燈子:「ふん。お前も傭兵か……まったく近頃の傭兵というのはどうなっているんだ」と憤慨する。

GM:「……? まぁ、いい。雇い主から借りた、こいつの性能試験がまだなんだ。……付き合ってもらうよ!」 そう言うのと同時に、闇に潜んでいた巨大な獣が赤い瞳を光らせてキミ達に遅いかかります。戦闘開始です


Vs  傭兵の女(ブレイン)&クリムゾンビースト


PC陣 →(3m前方) 傭兵の女(ブレイン)&クリムゾンビースト


GM:あちらもこちらも1エンゲージにまとまっています。と……あ…名乗り忘れていた。けど、名前聞かれなかったからなあ。まま、ええわ。傭兵、"ブレイン"と赤黒い獣、クリムゾンビーストは行動値がそれぞれ、8と14になっています

燈子:獣は今までの異形とは、別データか。

GM:今までの異形とは格が違いますよ。セットアップから参ります。ブレインがオルクスのエネミーエフェクト、惑いの庭を宣言。このラウンド中、ガルム及びジョン、ダウトの行うすべての判定時のダイスを4つ減らします

GM:「さて。すぐに終わっちゃうと性能テストができないからね。少し気合を入れて妨害してみようか」と、ブレインが指を弾くと、キミ達の感覚に違和感が走ります。一般人で言うところの、ほろ酔いみたいな感じですかね

燈子:ぐっ……4つか。結構キツいな。

GM:先に言っておきますが、ブレインは妨害特化なので厄介ですよ。次のイニシアチブはダウトですが、行動は燈子さんに決めてもらいましょっか

燈子:そうだな……まずは、魔弾の射手+範囲殲滅モードで攻撃してもらおうか。1エンゲージだしな。

GM:了解。ならば「多少、感覚を狂わされたところで任務に支障はありません」と、淡々と言いながらダウトは冷静に引き金を絞ります……52は回避不能なので双方ともに、ガードを宣言。ブレインはさりげに盾を構えています。さらに磁力結界使用(ガードとダメージの値を確認しつつ)さらに隆起する大地……で、両方ともダメージこそ入りましたが、まだまだ余裕ですね。

燈子:くっ、タフだな……なんとかこのラウンド中に片方だけでも沈めたいところだが……!

GM:次はビーストです。マイナーでハンティングスタイル。PC達にエンゲージして、メジャーでその巨大な爪で周囲を引き裂きます。渇きの主+血族+血の宴+グラップル+獣の殺意+獣の力  範囲攻撃の装甲無視。ドッジをする場合、ダイスは3個減少。さらに、グラップルにより、ダメージを受けた人はこのラウンド中、ガード値が−10! 達成値はきっかり50なので全員にヒットです。 ちーちゃんどーする?

千早:うーん。ここは……侵蝕率的に、1回燈子さんを護ります! カバーリングしてガードエフェ磁力結界、電磁障壁同時展開です!

GM:では、54の装甲無視……あれ、ほぼ弾いた?

千早:えーっと……ガード値54なんで、ジャスト弾いてます!

GM:むぐぐ。ってことはグラップルも通ってないか。 しかし、他のNPC2人はそうもいきませんよ? 獣の振り回した爪はダウト、ジョンの体力を大きく削ぎます。

GM:特にダウトは首の皮1枚。ジョンも装甲が抜けるので、半分以上が削れてしまう

燈子:くっ、一撃でこれか。「こいつら、やる……!」

GM:「ぐっ! キッツいなおい……! ガルムってのはいっつもこんな化け物の相手をしているのか?」と、ジョンが少し弱音を吐きます

燈子:「こいつらが雑魚じゃないというだけよ、大した相手ではないわ」(ジョン「ま、マジっすか水星先生……」と戦慄します) 

GM:ちなみにですね。ビーストは攻撃後に夜魔の領域を宣言します。そして乾きの主により、HPを20回復。ほぼ修復しましたね。ビーストは行動値0のタイミングで再行動できますので、ご注意ください。次は燈子さんの手番です

燈子:リザレクトがある分、ダウトかジョンのどっちかを護ってもらうべきだったか。このままではどっちかが落ちかねない……マイナーでコンボ:【水銀銃練成】【組み合わせ( ハンドレッドガンズ+ダブルクリエイト )】

燈子:メジャーでコンボ:【スキャット・マーキュリー】【組み合わせ( マルチウェポン+コンセントレイト:ノイマン+ペネトレイト+(ヴァリアブルウェポン) 対象はこっちにエンゲージしてきたクリムゾン・ビースト。追加行動持ちなら落とさないと不味いわ。

GM:了解。今は特に、妨害はなしです

燈子:(……GMの口ぶり)ダイスの数は2個か……よし、ここはタイタスを切る。【クリムゾン P:執着 ●N:敵意】 でロイス取って、即座にタイタス消化。ダイスを10個増やす。(コロコロ)……よし、1個だけだけどなんとか回りそう……

GM:(読まれたか)ここでブレインはさらに支配の領域と言っておきましょう。ダイス1つを1とさせていただきます

燈子:あぶなっ……1/10でファンブルだったのね。洒落にならないわ……ここはダウトの支援をもらって、達成値はなんとか40ね。

GM:それならば、獣は一応ガードで

燈子:獣のガード値自体は低かったはず。よし! CR弾も使ってダメージ増加しておくわ。……ダメージダイスはいい! 85の装甲無視!

GM:厳しい一撃ですね……! 「気合で無理やり妨害をカバーしてきた……やるねえ、マーキュリー」と、ブレインは目を見張ります

燈子:「この程度で立ち止まっていたら、すぐに死ぬ世界だもの」

GM:修羅場を潜り抜けて来た燈子が言うと重みが違いますね。次はジョンの手番ですね。

燈子:ビーストに追撃をお願い!

GM:了解。「お嬢さん、とりあえず俺はあのでっけえ獣を狙う。もし、しとめ切れなかったら……一応、閃光弾があるが。ダウトさんを庇ってほしい。涼しい顔しているが重傷だぜ、あの人も」血を流しつつ、ジョンは爆弾を作り出して獣の爆破を試みます。が、それに合わせるようにしてブレインはジャミングをさらに使用して妨害

千早:うう、行動値の関係で待機をお願いできないから支援乗せられないのがツラいですね……。「ジョンさん……! わかりました、その覚悟、無駄にはしません!」

燈子:だが、ここを抜ければ!

GM:ではジョンの達成値は……(コロコロコロ) うっ。……結構回りましたね。支配の領域もちょっと効きにくいかなこれは。達成地は53……獣はガードを宣言で……くっ……ダメそうですね。これで獣は落ちる!

燈子:ふぅ……!(千早:「やりましたね! ジョンさん流石です!」) ええ、ジョンが結構優秀で助かったわね……

GM:断末魔の声を上げて、獣の身体は崩壊して、辛うじて赤い卵のような形の結晶体となります。それを見てブレインは舌打ちをして、咄嗟にそれを拾い上げます。「ちっ……。想像以上にやる。チームガルムは伊達じゃないってわけね」

GM:戦況が不利と判断したブレインは瞬間退場を宣言。さらに瞬間退場Uでこのビーストのコア部分らしきものを手中に収め、撤退します

燈子:くそ、こいつも逃げ足が速いな! 銃撃するけど、逃げ切られるか。

GM:「まあいいか。手土産は持ったし……チームガルム! あたしのコードネームは"ブレイン"だ。今回は勝ちを譲ってやるけど、次はこうはいかない。あんたらは私達の商売の邪魔になるようだからね……潰させてもらう」

燈子:「それはこちらの台詞だ。迷惑な傭兵――次は潰す」と、睨みつける。

GM:ブレインは鼻を鳴らします。「いい返事だ。威勢のいいやつは嫌いじゃない。ああ、それと……あんたら、あたし以外にも傭兵と会ったような口ぶりだったが、あたしはそれを把握していない。モグリか何かはしらねーが……そいつにも覚悟しておけって伝えておいてくれや」と、かなり口が悪く、ブレインはヒラヒラと手を振ってその姿を消します。

燈子:おや、把握してないのか。ふむ……どこで情報が錯綜してるのやら。

千早:んー……?(ちょっと考えるように)

GM:(何の気なしに)では、戦闘終了です。「はぁ。死ぬかと思ったぜ」と、ジョンは長いため息をつきます。ひとまずちーちゃん。ここの制御システム、自由にしていいよ。もう妨害はない

燈子:「よし。妨害なしならいけるわね、千早?」

千早:「もちろんです! 管理者アカウントでログイン……そのまま空調システムにアクセスして……と」

GM:ならば、空調システムが稼動します。赤い霧は少しずつ攪拌されて、薄くなっていきます。一時的に無効にできた、でよいでしょう。また、館内の窓という窓が開かれて日光が差し込むのですが、それに照らされた異形達はその場に倒れ伏し、しばらくすると普通の人間に戻る個体もあるようですね

千早:おお、そんな弱点が! だからだったんですね……。あ、GM あとは、監視カメラ周りで地下にいるボスの様子見たりできません?

GM:地下は……残念ながら、監視カメラが壊されているのか、ダメなようですね。ただ、監視カメラを見ていると2階の広間にいた巨大な獣らしきものが、空調システムが稼動をしたと同時に耳をピクリ、と動かし、地下1階の方に俊敏に降りていったのには気づきます

千早:むむ……飼い主のところに戻りましたか。

GM:「ひとまず、地下……以外は、解放できそうですね」と、ダウトも一息をつきます。「よかったッス。今度は、助けられて……」と、ポツリと呟きます

燈子:っ 綾子……でもちょっとここで声はかけにくいわね。とりあえず、クリムゾンをなんとかして……

GM:ふふふ。まあ、頑張ってください。さて、ジョンは…… 「さっきの……なんだっけ。春日先生だったっけ?のところにひとまず戻らないッスか? もしかしたら治療薬を分けてくれるかもしれねーし」

燈子:「……ああ、そうだな。一旦戻って治療するか」

GM:「賛同します」と、ダウトも頷きます。

千早:言葉遣い戻った……ダウトさんの言葉遣いの変化の条件も、突発的で謎ですね。

GM:(法則性はあるけど、気づくかな?)では、ここでまた一旦シーンを切りましょう。

メンテ
クライマックス戦闘フェイズ ( No.7 )
日時: 2016/11/29 17:05
名前: シャウト

GM:では、皆さんは赤い霧を一時的に排除できたので、治療のために琴祢達のところまで戻ります。件の場所まで戻りますと、先ほど見た人形とはまた別の複数の人形を使って患者を運び入れているカノンと出くわします。カノンはキミ達を見た瞬間、ちょっと「うわっ、戻って来た……」的な表情になります

燈子:オウなんだその顔は、って顔をしつつ(笑) 「治療を頼むわ、私以外の」

千早:お願いします。でもなんか私たち嫌われていそうですね、燈子さん?

燈子:そうだな。なんでだろうな、千早。

千早:不思議ですねー


※たぶんある程度理由はわかっていると思うんですけど(名推理) というか2.5話の幕間にほぼ答えは載っていたり。


GM:「お戻りになりましたか。赤い霧の原因は取り除けたのですね」と言いつつ、琴祢は手際よく、負傷者を治療してくれます。全回復でいいですよ

燈子:「一応、排気しただけだから、根本はこれから絶ちに行くところよ」ここで忘れずに水晶の剣使いつつ…… 「点検完了……そっちはどう、千早」

千早:「こちらも準備OKです!」 ジョンさんもダウトさんも、回復していただきましたし、万端ですね!

燈子:「では、再突入だ。行くぞ」


GM:では次のシーンでクライマックスに突入しますが……お二人とも、Sロイスの指定はどうします?

燈子:師匠で、感服を表にチェンジします。今の私は、阿修羅をも凌駕する存在だ!

千早:い、いつもより燈子さん気合入っていますね(笑) Sロイスは……今回は、ジョンさんにします。結構しっかりやってくれているみたいですけども、まだまだ私がちゃんと監督しないと……

GM:では、治療を終えて準備を万全に整えた4人は、首謀者であるクリムゾンのいる地下1階まで降りていきます……マスターシーンってほどではありませんが、ちょっとだけカノンと琴祢の描写を挟みます。


GM:「……はーっ。あー、やっと行った……今度こそ首謀者をちゃっちゃと始末してくれないかな」と、カノンはふーっと長いため息をつきます

千早:ちょっ やっぱり嫌われてる!?(笑)

GM:別に嫌われているわけじゃあないんですけどね(笑) 「珍しいですね、カノンがそんな顔をするなんて」と、意外そうに琴祢が言うと、カノンはバツが悪そうに「いえ、まぁその……あの水星さん?っていう女性の人の目つきが鋭いから怖いなーって……」と、誤魔化すようにヘヘ、と笑う

GM:「先生こそ、贔屓するなんて珍しいですよね。いつもはとにかく、効率よく治療するのに。気になります? 娘さんの……」

GM:「私は、常に全力を尽くしているだけです。ですが……カノン、もしも、ですが。千早ちゃんが……大怪我をするような事があれば、詩織は……」


言いよどみつつも、琴祢は治療の手を止めない。

……不器用な人だな、と思いながらカノンは心の中で苦笑した。


私も然程、変わりはしないか、と



クライマックスフェイズ  悪意の爆発


一行は千早を先頭にして慎重に地下1階を探索していく。赤い霧が晴れた分、その有様は鮮明に映る――そこは地獄だった。

地面を埋め尽くすかのような死体、死体の一部、死体のなりぞこない。死を待つばかりのモノ、泣きながら死を懇願するもの……


GM:――阿鼻叫喚の中、クリムゾンが潜んでいるであろう一角、大きな倉庫は扉が開かれています。そしてそこから微かにまだ、赤い霧が漏れ出している……

GM:「……入って来い、って言っているみたいだぜ?」と、さり気なく千早を前にしながら、ジョンが言います

燈子:「お招きに預かるとしましょうか」 さりげなく千早を前にしながら。

千早:なんという惨状……露骨に誘われていますが行かないわけにはいかないですね。先頭切っていきます……

GM:では入るとですね。まずカワイイ猫ちゃん(推定3m)が2匹も出迎えてくれますね

燈子:それはキティではなくタイガーだ。

GM:冷静なツッコミありがとうございます。倉庫内も換気システムが働いているからかだいぶマシですが、倉庫内には折り重なった死体、その死体から群生している卵型の何かが脈動しつつ、赤い霧を際限なく吐いているため、景観はすさまじく最悪です

GM:そんな中で、カワイイペット2匹に護られるようにして、倉庫の奥で神経しつに、苛立ちを隠そうともせずに痩せぎすの男がキミ達を睥睨しています。「貴方達ですねえ。私の実験場をことごとく、ことごとく!荒らしてくれたのは……」

燈子:「実験場だと……?」 

千早:千早は”何言ってんだこいつ?”という顔をしていますね


※いつものメンチ★


GM:「ええ、実験場ですよお。養殖場の側面もありましたが……それが、台無しです……! まったく、せっかくの傭兵も役に立たないのですから、腹立たしい事この上ない! オマケに私の優秀な駒を勝手に持ち出すなどと……!」

GM:「アァァァアアアッ! 考えれば考えるほど! 腹が立ちますねぇっ!? しかもなんですかぁ……貴方達。そう、貴方達は予定にないですよぉ? 予定では愚かな侵入者はとっくに私のペット達の餌だったというのに」 ブツブツ、とその男、おそらくはクリムゾンと推測できますが……その男は呪詛を吐き散らします

燈子:「こいつは駄目だな。ただの狂人だ」

GM:「肯定します。これ以上の犠牲を出さないためにも、早急に始末を」と、いつも以上に冷徹にダウトがそう言います

千早:「このような極悪非道の存在を、捨て置くわけにはいきません!」 これはもうダメそうなので、とりあえず殴って正気に戻してからにしましょう!

GM:では、クライマックス戦闘に移りましょう。


Vs  クリムゾン with クリムゾンビースト


PC陣 → 5mずつ離れて左右に卵トループが1体ずつ → PC陣から10m前方にクリムゾンビースト×2 + クリムゾン


GM:行動値はビーストは据え置きの14 クリムゾン本体が6 卵は、0です。

燈子:ビースト2体かあ……これは軽く本気出さないと死ねるわね。1ラウンド目で少なくとも1体を落とさないと。

GM:卵も赤い霧をグングン吐き出しているなう。今はまだ何も影響はなさそうですが、一定のラウンドが経過すると何かよくない事が起きそうな感じがしますね。まずはセットアップ。クリムゾンはアクセル、ソラリスのエフェクトを使用。これにより、ビースト1体の行動値を24まで上昇させます

燈子:うっわ。ダウトより早く行動させてくるのか……

GM:さらに卵達はヴィタルアップを使用。自己のHPをボコボコボコと増やします。そっちはセットアップなかったんですよね。ならば、行動値が24となっているビースト1から始めますよー

GM:マイナーはハンティングスタイルでこちらへとエンゲージ。渇きの主+血族+血の宴+グラップル+獣の殺意+獣の力で、メジャーで範囲攻撃……対象は勿論、皆さんです

燈子:ここは……んー、早速ジョンに妨害してもらおうか。

GM:それなら、ジョンは咄嗟にフラッシュボムを投げます。「ちぃっと眩しいから気をつけてくれよ、っと!」フラッシュボムが炸裂して、魔獣は一瞬ですが怯みますね

燈子:よしよし、後は千早に頑張ってもらおう。初撃はダウトを庇う方向でヨロ。

GM:一気に判定のダイスが4d10という不安定すぎる数字に……達成値は31ですね。ふー、結構高めでよか……


ここでGM、NPCの能力表を見て電流走る……!


GM:よくねえ……ダウトの回避値が31だった……(震え声

他一同:(笑)

GM:まさかのジャスト回避にGM涙目ですがな……くそうくそう!


……だが、悲劇(?)はこれだけでは終わらなかった……!


GM:カーン!(千早に攻撃が弾かれた音)

千早:装甲無視つらいですー。グラップル怖いなー(棒読み)

燈子:こっちはやられてしまったがNPC2人とも無傷なのは嬉しい誤算だな!

GM:ぐぬぬ……ビースト1は夜魔の領域を宣言してターン終了です。では、ダウトの手番でクリムゾンがいる方を範囲攻撃……高い。達成値54で……ううん、結構削られた。

千早:あうあう、ちょっと侵蝕率低いままだったので力の法則乗せられなかったのがもったいないですね……。

GM:ふふふ、仇になりましたね? では続いてビースト2の行動。ふへへ殴るぜ乾きの主で回復するぜぇ……同じくハンティングスタイルから、エンゲージしてコンボ……えーっと達成値は


1回りしたダイスは5個もあったのに、ダイスは1回りしただけで止まった! GMは涙目になった!

…………だが悲劇(?)はまだまだ終わらなかったのある……!


GM:達成値はに、24とか……(呆然

千早:ダウトさん結構身軽じゃないですか。やったー!(笑)

GM:だがジョンは当たるし千早も燈子も当たる。当たって(願望

燈子:ワンチャン……(コロッ) あっ、ダメか。流石にキッツいから今度はこっち庇って千早!

千早:お任せください!

GM:ええい! 責任者を出せ! ガード値も出せ!(半ギレ)

千早:結界使います……あ、高めですね。ガード値は30です。

GM:お、こっちは高い。装甲無視の39……

千早:ジョンさんも巻き込まれていますし使い時ですよね! 隆起する大地します!

GM:アッー! お客様困りますお客様! アッー!

千早:17軽減ですね★

GM:フセガレタカー! び、ビースト2も夜魔を宣言しておきます……ダメージ0の喜びを知りやがって……許さんぞちーちゃん……(涙目)

千早:ええー……(困惑) でも1点でも受けるとガード値下げてきますし。

GM:ガード値10ぐらい減らしたっていいだろぉ! 減るもんじゃあるめぇし!?

千早:何言ってんのGM!? ちょっと落ち着いて!?(一同笑)

燈子:よし、GMの出目が酷い今がチャンス!(GM:ほんとの事ですけどひどない!?(笑)) いつもの感じで銃を作成して、ビースト達の方を攻撃。

GM:ま、まだ赤河が……ぎぎ……負傷しているビーストの軽減の方が低い! 逆だったらギリ耐えたのに! がっ! クリムゾンがすかさずアクアウィターエを使用! HP30で蘇生します

燈子:蘇生エフェクトを切らせたならよしとしよう。「生命の水か……味な真似を」

GM:「ヒヒヒ……生命の源でしたらたっぷりと、この場に蓄積してありますからねえ……!」と、クリムゾンは不気味な笑みを浮かべます

GM:続いてはジョンの手番ですね。ビースト達をさらに追撃。「あのハゲをふっ飛ばしたいのは山々だけど、ここは抑えてっと!」……きっちりヒット。2は確定で死亡なので省略して1は……よーしよしよし、軽減が高い! ギリギリで生き残りましたよ!

千早&燈子:ぐぬぬ!

GM:しかも次はクリムゾンですね……ここは! 「くふふ! そんな派手にやっておきながら仕留め切れませんか! あなたはオーヴァードとしては劣悪な個体のようですねぇ!」とジョンを挑発しつつ、ビーストに支援コンボ 狂戦士+熱狂 暴走させつつも強化します

GM:さらに夜魔の領域を併用することで、自身を行動値0で未行動に

千早:支援ならこっちも負けていないですよ! 皆さんにいつものやつで! これで100を超えたので次は力の法則も飛ばせます!

GM:そんな事しなくてもいいから(絶望) ですがここから追加行動ですよ。まずはビーストが行動値0で再度行動! こっちはジョンのフラッシュボムで放心なのが地味にツライ。ですが支援が乗ればそんなのは――(コロコロコロ)あっぶなっ、達成値33!

燈子:くぅ……千早、また私カバーでお願いしていい? 賭けではあるが、軽減が入った分ジョンはまだ耐えられそうだし。

千早:了解です。燈子さんをカバーリングで!

GM:(これはチャンス!)ではダメージロール……の、直前にクリムゾンがソラリスエフェクトの力の霊水を使用。ダメージブーストに2d10です。落ちろジョーン!


※ダメでした


GM:ジョンが生き残るわ、ダウトが無傷だったせいかHPが1ギリギリで残るわで、どうしてこうなった。どうしてこうなったァー!?

燈子:ダウトナーイス。ダメージキャンセルを温存できたのはキンボシオオキイ! 

GM:くっ……ううー! でも千早は今回は軽減も使ったしガード値も電磁障壁がない分低いはずだから流石にHPは……ぜ、ろ、に?(計算しつつ青ざめる)

千早:(同じく計算しつつ)あ、アーマーの軽減込みで……私もHPが1残りましたね♪

GM:嘘やん……嘘やん……(ガクガク) だ、だががしかし! ここで真打クリムゾンの攻撃が残っているのだ!(まぁ、嫌がらせぐらいの攻撃力だけど、流石に1人ぐらいは落ちるやろ……)死ねーい! エクスプロージョンでエンゲージ攻撃!
 
GM:コンセはなしだけど、最低限のRCはあるし当たるはず……ダイスは12個もあるんだ! いける!!(コロコロコロコロ)


※1つも10が出ませんでした

※12個も振ったのに10が1つも出ませんでした(再確認) っていうか9も出ませんでした(最大値8)


燈子:GMぅー? 達成値いーくつ?(超いい笑顔で)

GM:じゅ、17れす……(半泣き)

千早:あ、ジョンさんも避けてますね。

GM:でも燈子さんは当たるかも

燈子:……出目7。これは……ダウトのご武運を、をいただいて17にするわ。同値回避で

GM:^q^

燈子:OK、GM?

GM:イイレス! ^q^

燈子:ちょっ(笑) しょうがないでしょGM? 戻って来て?(笑)

GM:はっ、いかん危ない(笑) 「ッ! 水星先輩、正面から爆発! 避けてくださいッス!」と、ダウトが咄嗟に叫びます

燈子:「了解!」ってことでギリギリで回避に成功ね。

GM:「ば、バカな……! 私のペットの攻撃に気を取られている隙の不意打ちだったのにぃ!?」

燈子:「そんな浅い不意打ちが、戦場で通ると思うな」

GM:少し遅れて、燈子達が先ほどまでいた周囲に毒性の赤い霧が炸裂します。

千早:あ、私はガードしますね。

GM:この攻撃ね……装甲有効なのよ……

他一同:あっ(察し


その後、案の定千早にもキッチリと攻撃を防がれ……


GM:「楠木様も健在……そちらの戦力は半減。どうしますか、クリムゾン……今投降すれば、ここで命までは奪いませんが」と、ダウトは投降を促してみます

千早:じゃあ養豚場の豚を見るような目をしながら「まだやりますか、これ以上の抵抗は無意味ですよ」(GM:戦闘中のちーちゃん目ェ怖ッ!?) 非道の相手ですしね……

GM:「投降……投降ですか。うく、うくく……うくははははっ!」と、クリムゾンは哄笑します。行動値0で卵トループの行動。癒しの水を使用してビーストを回復させます。

燈子:ちい、面倒な真似を。

GM:「投降ですってぇ? 面白い冗談を! まだまだ私には手駒がいるんですよぉ……」 では次のラウンドへ セットアップ。クリムゾンはアクセルをビーストへ使用して行動値を24へ

GM:ビーストのイニシアチブ。ここでさらに、クリムゾンはEロイス:さらなる絶望を使い、皆さんのエンゲージの10m後方に小型のクリムゾンビーストを……(あー、でもフラグ立っているから)……1体出します。行動値は10

燈子:しかも増援……ん? 1体? しかもなんか行動値、さっきまでのクリムゾンビーストよりも低い?

GM:「ほぅら、あなた達が戦っているうちにも新しい私の手駒が…………。……1体だけ、ですってぇ!?」


とある理由で増援も減り……


GM:ビースト1が範囲攻撃を行いますが……

燈子:まあ、ジョンのゲイズやろな。

GM:(無言の意気消沈)で、でもでも……ダイス目が悪かった分がここで……

GM:ここで……(1個も7以上が出ないダイスを見て机に突っ伏す)

燈子:おう、ここでも来たな……(笑)


ビースト達の攻撃は不発に終わり……



そしてPC達の集中火力によって、最後はあっけなくクリムゾンは戦闘不能となったのであった。


メンテ
EDフェイズ ( No.8 )
日時: 2016/11/30 20:08
名前: シャウト

燈子:「制圧完了、と」 最後はあっけなかったわね。ペットはともかく、こいつはあまり戦闘向きじゃあなかったって事か。

GM:「ごふっ……ごほっ。バ、バカな。私の……私の他のペットは、何を……」と、クリムゾンは息も絶え絶えになりながら後ろに這いずって逃げようとします

千早:捕まえてます。……アームロックしながら。


※それ以上いけない。


GM:「……ペットって、もしかして表の猫ちゃん達の事かな?」と、入り口付近。千早達の後方から声が聞こえます

燈子:む? そっちを振り向こう

GM:では、入り口の方からゆっくりとした足取りでアルビノの美少女……カノンが、入ってきます。その両手には長めの片手剣のような物があります

燈子:「表に居たのを片付けたのか?」

GM:「えーっと……まぁ、そんなところです。先生から言われまして、ちょっとお手伝いをって思って来たんですけどー……もしかして、必要なかったですか?」と、居心地悪そうに頬をかきます

燈子:「いや、それなりに手こずっていたからな……助かった」 いつも通りつっけんどんだけど、

GM:「そうですか? それならよかった。 えーっと……ああ、楠木さんもあんまりお怪我はないようで何よりです」と、カノンはぎこちなく笑いながら千早にも手を振ってみる

千早:「あ、お気遣いありがとうございます!」 本当はHP1ですけども1回も戦闘不能になりませんでしたしね

GM:それな(顔を手で覆いつつ) 「いえ。楠木さんに何かあったら、先生も悲しみますから……じゃあ、後は大丈夫そうなので私はこれで」と。お二人は気づきます。まだ残っていたはずの小さい魔獣が、いつの間にか真っ二つに両断されて、カノンの足元にその死体が転がっている事と、カノンの持つ剣、その両方が赤く染まっている事に。

GM:こうして何の気なしに話をしている間に、いつの間にかカノンが始末していたようですね。カノンは魔獣を始末した事、自分の得物が血でぬれている事を気にも留めずにそのまま立ち去っていきます。

千早:(急に素に戻って)ほらやっぱ強いよカノン! アルビノはお気に入りだから強いんだよ!!(一同笑)


※的確な発言である。


燈子:奴の実力は未知数だな……下手につつかなくて正解だったか。とりあえず、クリムゾンの処遇はこのままダウトに任せよう。

GM:了解です。では……クライマックスはこれで終わりです。バックトラックですが……


■EDフェイズ


GM:……まぁアレだけクライマックス余裕だったら1倍振り余裕ですよねー……(半笑いで)

千早:GM淀みすぎでしょ……(笑) でも、なんだかんだでGMの出目、平均で見れば悪くなかったんじゃない?

GM:へ? どこが?

燈子:ああ、確かに……NPCのダウトとか、ジョンとかは平均して良い方だったな。


※見返したら、本当にそうでした。世界って収束するんやなって(遠い目)


GM:……まま、ええわ。さて、まずは共通EDいきましょうか。クリムゾン確保後、少し遅れてN市支部のFHなどからも応援が来て、ショッピングモールの後処理をしているような状況だと思っていただければ。


共通ED  錯綜


クリムゾンを確保し、ショッピングモールの事件は収束した。

ダウトの数々の言動……燈子は考える。彼女はやはり、金城綾子なのか。自分はそれを、確かめるべきなのか……?

だが、意外にも声をかけたのは、ダウトの方からだった。


GM:ではクリムゾンは強固そうな護送車に搬入されて、どなd、もとい、FHに拘束されました。事後処理がありますが、事件は収束していくでしょう。

千早:助けられなかった人はいましたけれども、ひとまず……これ以上の犠牲が出なくて、よかったです。

GM:そうですね。さて、護送車を見送った後、ダウトは皆さんに頭を下げてきます。「水星様、楠木様。それに……ドゥローレン様も。この度はご迷惑をおかけいたしました。ご助力の方、痛み入ります」

千早:「いえ。市民の皆さんをお守りするのも、私の任務なので」そういえば、ダウトさんはクリムゾンの確保そのものが任務だったんでしたね。

燈子:「ただの行きがかりよ、気にしなくてもいいわ」とこっちも言っておくわ。

GM:そうですね。あ、ちなみにジョンの近くにいる千早は、ジョンがダウトに名前を呼ばれて少し嬉しそうっていうか、そわそわしている感じだって事に気づきますよ

千早:「ん? ジョンさん? なにかいいことでもありました?」

GM:「え? ……あ、ああいや、なんでもねえよ、お嬢さん」と、ジョンは少し緩んだ顔を隠すようにそっぽを向きます

燈子:ジョンはどうしたの? 慕情のロイスなの?

GM:あ。よくわかりましたね。ご明察です。

千早:あら。あらあらあら……!


※他人の恋バナに盛り上がる系女子


GM:(っと、いかんいかん。ここで切り出さなきゃ)「その、水星様。少しあちらで、……お話をしませんか?」と、一息をついた後にダウトはこわごわと燈子を見ながらそう言います

燈子:おっと……ふむ。「……いいわ、場所を移しましょうか」向こうからの話とか聞かざるをえない。

GM:うい、ではダウトと燈子の話はちょっと後に回して。「なあお嬢さん。あの2人ってどんな関係なんだ?」とヒソッ、と2人を見送ってからジョンは耳打ちします

千早:「え? えーっと……わかりませんね。何度か任務でご一緒したのですけど。でも、そういえば今日は話し方がいつもよりフランクでしたね、ダウトさん」

GM:「そうだな。二重人格?ってやつなのかな 普段すっげークールなのに急にあんな言い方するってちょっと可愛く……」と、ジョンはポロリと言ってから止まります。

千早:「あら?」 ふふふ。聞いちゃいましたよ聞いちゃいましたよ!

GM:やっべ、失言だった……って感じでジョンは口笛を吹いて目を逸らします

GM:「こほん。しかし水星さんとダウトさん、なんか因縁深そうっていうか……あれだろ? 伝え聞いた話だと水星さんは元UGNだったんだよな?」

千早:「燈子さんはそうですけども。うーん、もしダウトさんも元UGNだとしたら、もうちょっと親しそうにしても……」

GM:「でも、なんか燈子先輩、とか言ってなかったか? 妙に息が合っていたっていうか……」と、ジョンは首を傾げます

千早:「むー?」私も首をかしげます

GM:「うーん。……まあ、アレか。お嬢さんもあんましダウトさんの事は詳しくわからねえんだな。となると、水星さんか本人に聞くしかねえのか。……ハードル高いな」

千早:「そうなりますかね……」燈子さんたちの消えていった方に目をやります


※実はこの時、大変な事になっていたのだが……後述


GM:ジョンは何かを考えるようにしてから、おずおずと切り出します 「あの、さ。お嬢さん。例えばなんだけど、お嬢さん、今欲しいものって何かあったりするのか? こう……なんていうか」

千早:「え? ずいぶん急ですね。うーん……?」

GM:「……なんていうか、その。一応、ダウトさんって俺の命の恩人……みたいなものだから。だからまぁ、その。何かお礼とかした方がいいのかなって」

千早:そういえば、1話でダウトさん、ジョンさんの自殺用の爆弾を吹っ飛ばして助けてましたね! 「ああ。そういうことですか」身に着けてるものとかで好みとかの見当つきますかね

GM:うーん。ダウト、特に何かアクセサリーとかしているわけではないですからね……。特に思いつきませんね。燈子さんに聞いてみたりした方がいいのかも 「お嬢さんと、ダウトさん。それなりに年も近そうだし、なんかないかって思……あー」 「あ、やっぱいいわ」と、ジョンは首を横に振ります

千早:「え?」

GM:「お嬢さん、あんましそういうの詳しくなそうだし」 ふーやれやれーって感じで肩をすくめます

千早:「ちょっ!? し、失礼じゃないですか!? 私としてもジョンさんのそういう気持ち、いいと思いますしせっかく協力しようと思ってましたのに!」

GM:「えー。あー……? キモチダケウケトッテオキマスセンパイ」 後半はひどく棒読みです

千早:「むぐぐ! じゃあ、今度かわいい小物とかの雑誌をしこたま抱えてジョンのところに行ってやりますからね!」

GM:お、おう(笑) じゃあ、一方で燈子達の方は……


GM:場所を移して……そうですね。モール内の一角、比較的無事で復旧作業もなく、人がいないところまで来まして 「ここなら大丈夫でしょう。……それで、お話なのですが」

GM:「水星様。私と水星様はどこかで……以前、お会いしませんでしたか?」と、ダウトは燈子を見つめながら、そう言います

燈子:「……何故、そう思う?」目を逸らしながら。

GM:「……水星様は、こんな事を言うと笑われるかもしれませんが。私は、実は記憶障害があるようでして。主治医様がおっしゃるには、戦闘中の酷い損傷が原因だと考えられるらしいのですが」

GM:「ですが……水星様を見ていると、何かを、思い出しそうな。それに、自然と私は……水星様に協力をしたくなる、と言いますか」

GM:ダウトは言い淀み、しばし沈黙してから首を横に振ります。「……申し訳ございません。うまくは、言えないのですが」

燈子:「いえ、いいわ……最初の質問に答えましょう。私とあなたは、たしかに何年も前に会ったことがある。そのはずよ……あなたが私の考えている人間ならば、だけど」

GM:「何年も前に、ですか……? それなら水星様は、記憶障害になる前の私の事をご存知なのですか?」

燈子:「たぶん、だけどね。確証はなにもないわ」息を吐いてから、意を決して……言うわ。「以前のあなたはUGNに居た。そう言っても信じられる? 何か思い出すことはあるかしら」

GM:「私が…… 私が、UGN、に……?」だいぶ驚愕をしながら、ダウトはそう呟きます 「UGN……UGN、に……」

燈子:「思い出せないなら、他人の空似かもしれないわね」 目を逸らしながら。合わせづらい。

GM:「……あ。あ、あ……そうだ。私、私……助けに……」と、ダウトは目を見開いて、小さく震えだします

燈子:……!? 様子が……けど、もしかしたらこれは、何かの糸口なのか……? いや、でも……


※少し悩み、燈子(の中の人)はダイスを振り、奇数ならこれ以上はやめる。偶数ならさらに突っ込む事を決意。

※そして出た目は10。偶数の最大値であった。


燈子:……よ、よし。それなら。 「――FHに対抗するために、私達は戦っていた。そして、私達は負けた。互いの生死すら分からなくなった」

GM:「負けた……そうだ……私……あの時、先輩を助けようとして……あいつに、殺され……」ダウトは自身を支えられなくなったのか、呆然となって崩れ落ちるように座り込みます

燈子:「あいつ、だと……ッ!?」 「だ、大丈夫かっ」 そっと側に屈んで肩に手をおいたりする。

GM:では、項垂れていたダウトはしばらくしてから、ハッと気づいたように顔を上げます

GM:「水星様……? 私……。 ……? 私は何故、椅子もないのにこんなところに座り込んで……」


「私……。水星様と、お話をしていたんですよね……?」

冷や汗を流しながら、目を虚ろに鈍く輝かせながら、ダウトは怯えるかのようにそう言う。


燈子:これは……かなり、マズいな。「おい、しっかりしろ! まさか記憶が飛んだのか?」

GM:「だ、大丈夫です。私と、水星様は何年か前から知り合いで……それで、私は……私は……。 私、は……?」と、ここで燈子は気づきます。ダウトの記憶に何らかのプロテクト、制限がかけられているのではないか、ということに

燈子:……誰がやったんだよ。 マスターレイスかな……? 「わかった、無理に思い出さなくてもいい」 気遣わしげに肩を抱いて、そう言う。

GM:「申し訳ありません、水星様……」 と、青ざめたままダウトは言います。

燈子:「いいのよ……こっちが無理をさせてしまったようだから」 ……とりあえずプロテクトをかけた奴、絶対に殺す。

GM:では、ここで一旦EDは終了で……そうですね。このまま、ちょっと燈子の個別EDやりましょう。


燈子ED  ターゲット


急変したダウトの様子を見て、燈子は半ば確信を得た。

FHエージェントのダウトは、かつての友人、金城綾子だ……

だとすれば、彼女を助けなければならない。まずは彼女の記憶のプロテクトを解除しなければ……


燈子:アレね。プロテクトをかけた馬鹿を探す。

GM:歪みねえな。了解です。どのデータベースっていうか、どう調べます?

燈子:エンドラインだし、FHのデータが一番強いだろうから、順当にそこからかな。追跡されないよう取れる限りの対策はして……そうね。ネットカフェのパソコンなんかを使わせてもらって。

GM:それではですね……燈子が1人調べ物をしつつネカフェの通路を歩いていると、近くにやってくる人影とちょっとぶつかってしまいます。「あっ、っと。すいません……」と、その男は頭を下げつつ……スッと燈子さんのポケットに何かを滑り込ませます

燈子:「……?」 確認する。爆弾とかじゃないよな。

GM:小型のメモリーカードのようですね

燈子:訝りながらもとりあえず見てみる。個室で。

GM:それならですね。簡単なメモ帳に一言だけ書いてあります


「これ以上調べるな。マスターレイスと敵対したくなければ」


まるでこれだけで十分だと言わんばかりに、そこには一言、それだけが書いてあった。


燈子:とりあえずその場を後にしておこう。(そうか、私の敵は……マスターレイス、か)と、殺意を込めた冷たい笑みになる。

GM:では、店を出るとですね。近くで止まっている何処かでみたような黒塗りの車がチカチカ、とウィンカーを光らせていますね

燈子:ん……? 黒塗り……あ、立風か! コンコン、と窓をノック。

GM:「奇遇だな。そこまで一緒にどうだ? よかったら送っていこう」と窓を開けつつ立風がそう言います。

燈子:「ええ、お願いするわ」


GM:では、キミを助手席に乗せると立風はしばらく車を走らせてから、口を開きます。「……無事に接触はできたようだな」

燈子:「なんとかね。その後で、関わりのない事件に巻き込まれたけど」 嘆息しつつ

GM:「災難だったな」

燈子:「まったくだわ」

GM:「だが、何かを掴んだようで何よりだ。……手助けは、必要か?」

燈子:「そうね、外部からの協力が必要だわ……マスターレイスと、ダウトについて調べてもらえる?」

GM:「……マスターレイスか。ドール・マスターも奴の部下なのではないか、という情報もある。承る」

燈子:「助かるわ。それと……アメリカで今、何かある?」 と、先生には聞きそびれたから立風に聞く。

GM:「アメリカか。……噂では、UGNがFHから……かの、コードウェル博士の遺体が入った棺を奪還したという話だ」

燈子:「コードウェル博士の遺体……そうか、それで」

GM:「遺体とは言ってもだ。生きているという話もある。目覚めていないだけで、な……オカルトだがな。……死んだ人間は生き返らない」と、何か思うところがあるのか、そう言います

燈子:「その噂は聞いたことがあるわ、冷凍睡眠中なら……目覚める可能性もある」

GM:「それで……UGNは一気に反撃というわけか」

燈子:「そういうことなら……うん、先生ならきっとやり遂げる筈だわ。あとは、FH内部の切り崩しね。これは私の仕事。造反勢力の火種を保っておくのは、私とあなたの仕事ってところかしら」

GM:「構わないが、こちらの復讐への協力も覚えておいてくれよ?」と、少し冗談めかして 「……長い道のりになりそうだ」

燈子:「そうね……千里の道も一歩から、とはいうけれど。私とあなたは、それぞれの復讐の共犯者というわけね」と、小さく笑みながら。「道半ばで倒れないように、やっていきましょう」

GM:「今日は随分と前向きだな。まぁ、その方が俺も助かる。さて……そろそろドライブにも飽きたな。少し飛ばすぞ」と、立風はアクセルを踏みます


(マスターレイス……おそらく、一筋縄ではいかない相手だろう。それでも……)

運転席にいる協力者(共犯者)を一瞥してから、燈子は小さく息を吸う。

(先生に期待された事は、成し遂げてみせる)

決意をその胸に抱きながら、燈子を乗せたその車は市内を滑るように走っていった。


千早ED  二者択一への解答


クリムゾンの一件後、いつものように千早は詩織の研究室に入り浸っていた。

日常。貴重な心休まる時。千早は何気なく、気になっていた事を口にした。詩織の母親、琴祢のことを。


GM:では、事件から1〜2日後ぐらいかな。事後処理のチェックやらなにやら終えたキミは、詩織の研究室にまた来ていた。

GM:「2日ぶりー、ちーちゃーん! 聞いたよ聞いたよ! また活躍したんだって?」と、入ってくるなり詩織は嬉しそうに手を振ってきます

千早:「えへへ、久しぶり! まあ活躍というか、うーん」それなりに犠牲者は出してしまったのだよね

GM:そうですね。でも、あれだけの惨劇ではありましたけど、迅速な対応のおかげで被害は軽減できたことでしょう。「あー……うーん。まあ、確かに結構犠牲者が出ちゃったらしいね。ごめん、ちょっと不謹慎だったかな」と、詩織はちょっとシュンとします

千早:「できる限りのことはやった、と言えるのかな……」と、悩みながらそう言います。

GM:「いや、でもちーちゃんは頑張ったと思うよ。それに、ちーちゃんは神様でも、お医者さんでもないんだし……しょうがない人はしょうがないって」

千早:「そうだよね。ごめん、ありがとう。……あ、お医者さんといえばね」と、そういえば。「詩織ちゃんのお母さんに会ったよ、お医者さんだったんだね」

GM:「まぁ、あんまし気にしてもしょうがないしよ。ここはお茶でも……」では、千早のその言葉を聞いた詩織はピタリ、と動きを止めます。「……。えっと。ちーちゃん? 私の聞き間違えかな。 誰に会ったって?」

千早:「え? だから詩織ちゃんのお母さんの、名前、えっと……」

GM:「もしかしてその人、春日琴祢って名乗ってなかった?」

千早:「そうそう琴祢さん!」

GM:ではですね……詩織は、ぽつり、と呟きます


「あんな人、お母さんじゃない」

いつも明るい詩織の、その声には。

確かな憎しみと、怒りと……悲しみが、同時に存在していた。


千早:「え……。あ、あ、れ? もしかして私、地雷、踏んだ?」と、いつもとは違う詩織ちゃんにビクビクします。

GM:あ、じゃあ困惑しているちーちゃんを見て、詩織は慌てて、取り繕うように手を振ります。「あ、いや。……ちょっと今、喧嘩してて……そんな感じ?」

千早:「そ、そうなの? なんかマジなトーンだったからびっくりしちゃった……」

GM:「えー……そう? なはは、ごめんね。プリンの恨みが深いのだよちーちゃん」と、いつもの調子で。「酷いよねー。名前もちゃんと書いてたのにさー」と、プリプリしながら今日は珍しく詩織が紅茶を淹れます

GM:「……」と、いつもと違ってなんかギコちないっていうか、気まずそーに詩織は沈黙します

千早:……詩織ちゃん。「……あのさ、詩織ちゃん。その、本当はプリンとかのせいじゃないんだよね?」

GM:「……え?」と、考え事をしていたのか、詩織はちょっと呆けたように。あ、それと同時に手元狂って紅茶ダバーってしちゃいます。「はは。ちーちゃんには隠し事できないか……ってあっつう!?」と、少し遅れて詩織は膝にかかった紅茶に驚きます

千早:「私だって詩織ちゃんの事はよく知っているつもり……って大丈夫ぅ!?」

GM:「膝に紅茶を受けてしまってな……あー……いや、放っておけばワンチャン乾く?」 と、ずぼらを発揮します

千早:「火傷の治療も染み抜きも初動が大事! ほ、ほら! 早く着替えて!」

GM:「アッハイ……ちーちゃん、ごめんね。なんか気を遣ってもらっちったみたいで」と、着替えて一息ついてから

千早:「もう……。で、実際のとこどうなの?」

GM:「あ……やっぱ話さなきゃダメ?」 ん?と可愛く小首傾げてみたり

千早:「……むう。どうしてもっていうなら、無理には聞かないけどね」

GM:「ん……」ちょっと悩んでから、詩織は首を横に振ります。「話すよ。じゃないと、大げさな話だって誤解されそうだし」


GM:少し間を置いてから、詩織は静かに語りだします。「……私のお父さんね。病気で死んだんだ」

GM:「オーヴァードだったんだけどね。どんな医療機関でも……FHでも治せなかった。私が物心ついた時からだったかな。もしかしたら……生まれる前からだったかもしれないけど」

GM:「オーヴァードは頑丈だけどさ。……病気に勝てない時も、あるんだよね。お父さん、結構あっさり死んじゃってさ……あの人は……色んな病気や怪我を治せるらしいんだ。でも……お父さんの病気までは治せなかった。たぶん、今も治せない……でも、それが問題じゃあないんだ」


「あの人……お父さんが死にそうなのに。いつもみたいに仕事しててさ。……やっと来た時にはもう、お父さんが死んでから丸一日は経っていたかな」

搾り出すように、詩織は声の震えを抑えながら、そう言う。


千早:「それは……仕方ない、とは言えないよね。詩織ちゃんは、それがずっと許せなくて……?」

GM:「そうだね。……頭では分かっていても。どうしてもね」

GM:少し考えてから詩織は口を開きます。「ねえ、ちーちゃん。もしもだよ? もしも、ちーちゃんが任務中で……誰かを護らなきゃその人が死んじゃうような状況で」

GM:「もし、その時に私が誰かに殺されそうになったら。……ちーちゃんは、私の事、助けに来てくれる?」

千早:「私……」それには言葉が詰まります。詰まりますけれども…… 「私……。詩織ちゃん、私ね。それでも……全員を守り切りたいよ。詩織ちゃんも、その人も」

GM:詩織はそう言われて、唖然としてから、声をあげて笑い出します。「……うはは! ちーちゃんもっとそこ悩めよーう! もーこの子ったらそういう答えにくい事ノータイムで答えちゃうかなフツー!?」

千早:「え? あ、えっと……ご、ごめん!?」

GM:「うひひ。まー、それをほんとにやってのけちゃいそうなのがちーちゃんの凄いとこさね」

千早:「……詩織ちゃんの作ってくれた防具が、私を護ってくれるからだよ。私が頑張れるのは、だから……護るよ。詩織ちゃんも、絶対に」

GM:……いい言葉ですね。では、詩織はちょっと照れたように笑います。


全てを護れないのかもしれない。どれだけ全力をつくしても。それでも……千早は胸に誓う。可能な限りを、全力で護る事を。それが、楠木千早の誇り(仕事)なのだから。

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