ハーレムフロントライン 第三章 戦場 I |
- 日時: 2023/03/03 20:15
- 名前: 陣
- 「なんだとお!?」
こちらに突っ込んで来ると思いきや、突如として、こちらから左の方に急カーブを切るフェンリッヒの騎馬部隊。
そのまま人馬諸共の咆哮を上げながら、左側の傭兵集団に突っ込む!
ウワー!!
自分たちに来るとはギリギリまで思わなかった、傭兵たちが一気に崩れる !
「アスレー様!」
「駄目だ! ここで射たら味方に当たる!」
凄まじい勢いで、傭兵集団の中央を思い切り踏み砕きながら、突破する騎馬部隊!
そしてその後に続いてくる歩兵主体の部隊!
(あの旗は…エクスターか!?)
その先頭に立って迫ってくる、騎馬の女。体格はバラーシャも凌ぐかのような大柄の二十代後半と思われる。だか。
「なんだ。あれは?」
緊迫した雰囲気が突如として緩む。その身を包むのは、ほとんど紐としか思えない装束。ビキニアーマーなんて物ではない。ほとんど裸と言っても過言でない。 それが華奢ならまだしも、見事に張り出し成熟した身体を引き立てているのだ。目を引かぬ方がおかしい。
「ふん!!」
しかしその弛緩しかかった空気を薙ぎ払う剣の一閃。相手の艶姿を凝視しよう物なら、その眼福と引き換えに首が飛ぶ!
(そうか! あれが例のヴィクトリアか!?)
あの男が情夫として潜り込んだと噂のエクスターの女城主。噂としてはあくまでふざけた中傷話としか思われていなかった。しかし。その現物を見て、それがとんでもない間違いだったと思い知らされる!
(あ、あいつめ! なんて女を調教しやがったんだ!?)
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