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ハーレムバスタード外伝 テルモピライの女たち @
日時: 2023/01/21 07:38
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「ああん! ああん!」

ゴットリープの名門テルモピライ家の寝室に響く幼い嬌声。

いささかキツいが、まだまだ幼さの残る裸身を喘がせながら、ベッドの上で悶えている少女。その両脇には数歳上の少女と三十前後と思しき女性が身を横たえている。

そして中心の少女の上で、何とも言えぬ独特の雰囲気で腰を動かしている少年。
彼こそは後世に「レナス家の聖汚物」「大陸史上最凶の美魔少年」と伝わる、レナス家当主バージゼルの末庶子マックリィ。

元々が生まれながらに愛くるしい子供であったが、誘拐拉致され数知れぬ男女に凌辱の限りを尽くされた後は、異様なまでの性的カリスマを帯びるようになり、無数の女たちとの間に浮名を流すようになる。もちろん男たちにも強烈な引力を持つが、そちらは実家の権勢と介添の実力によって阻止されている。
そして政治的な紆余曲折の末、実家の本領に隣接するエルヴィーラ家を皮切りに、ゴットリープの最強権力者バイバルス家、その分家筋の名門テルモピライ家の三つに婿入。一年を均等に三つに分けて、三家を廻る日々が始まる。

それぞれの事情もあり、三家のやり方はそれぞれ異なる。

エルヴィーラ家はまあ良くある平均的なパターン。
亡き同母兄の未亡人でもあるジュリエットを中心に、その友人でもある女騎士ライシュ、母の侍女であったリージャ、叔父であった先代当主の未亡人ジュスチーヌといった面々に、当地出身のメイドたちが相手。家臣や周辺家の女たちがそこに加わるにはメイドにならねばならない暗黙のルール。

そして最も背徳的として後世に伝わるバイバルス家。
家の実力からして正主人と目される次期当主ルキオラを軸に、その母である現当主ルシタニア、祖母である前当主ルドヴィカをも妻推奨の愛人にしている、いわゆる三代丼状態。
それだけでも特筆大書の背徳ぶりだが、それだけでは済まないのが、三代それぞれの後宮体制。それぞれの周りに同世代の令嬢や貴婦人たちが集まり、マックリィに相手されているのだ。
権力者が権勢に物を言わせて、相手の妻や娘を差し出させるというのは恒例の常套手段。但しこの場合はむしろ逆。むしろ女たちの方が喜び進んで身を差し出していると言った方が実情に近い。
そしてそんな女たちを送り出している男たちもまた普通ではない。マックリィ本人に手を出せば命をはじめ全てを奪われるのが必至の、彼らとしてはせめて自分の妻や娘、あるいは姉妹や母にすら相手をさせて「聖汚物の子女」を手に入れようというのだ。そこまでさせるという点だけでもマックリィの異常ぶりが分かるだろう。
しかもその禁断の実に触れた家のほとんどはほぼ間違いなく破滅する。
自分の女を抱かれたマックリィに対する怒りではない。マックリィを抱く事の出来た女たちへの押さえ切れぬ怒りによって。

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Re: ハーレムバスタード外伝 テルモピライの女たち @ ( No.1 )
日時: 2023/01/21 16:36
名前: 鬼末忠次
参照: http://onisue-chuuji.blog.jp/

凄まじい魔性ぶりですね。子沢山になりそうです。今後はどうなるんでしょうね。両家の確執も面白いことになりそうです。
Re: ハーレムバスタード外伝 テルモピライの女たち @ ( No.2 )
日時: 2023/01/21 16:49
名前:

一番近いとなればやはりセリューンでしょうか。

但し才能や実績の面も大きいセリューンに対し、こちらは存在だけでそれ以上というかですが。

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