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ハーレムバスタード  第六章 庶子の時代へ V @
日時: 2023/01/08 22:17
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「くしし。ルキエラちゃん。今日こそ覚悟するんよ〜」

結婚式に披露宴と続けば、最後にやる事は決まっている。

「やればいいんでしょ! やれば!」

思い切りヤケクソ気味に、ベッドに仰向けに身を投げ出すルキエラ。その姿は初夜用にしっかり着付けを施されている。

当然に新婚初夜。他の二人は既に婚前済だが、ルキエラは正真正銘の初夜。必死に強がっていても恐れと怯えは隠せない。

少し離れたベッドでは、リージャとエミリーがマックリィの支度を進めている。

「エミリー…様。もう貴女もジュスチーヌ様の娘で、マックリィ様の側室なんですから…」

「いえ。いいんです。やらせてください。これからも」

そのやり取りを聞きながら、ますます固くなるルキエラ。

「ふふふ。まるで俎板の鯉、あるいは屠殺場の豚ってとこかな」

悪戯っぽい笑みを浮かべるライシュ。それにカチンときて。ベッドの中から怒鳴るルキエラ。

「うっさいわねえ! なんであんたたちまでここまでいんのよ!?」

「しょうがねえじゃねえか。あいつが一緒にいろってんだから」

親指を後ろに向ける。そこではジュスチーヌ自身に着付けをしてもらっているジュリエットが。

「あたりまえでしょ! いなかったらあたしだけがオバンじゃないの!? こうなったら一緒に恥を掻いてもらうんだから!」

それを聞きながら、ルキオラの着付けを進めているルシタニアとルシアラ。

「オバンだなんてとんでもないですよ。ジュリエット様」

「そうそう。こちらの二人の御姉様に相応しいのは、やはりジュリエット様くらいで」

それを聞いて尚更プンスカに頬を膨らますジュリエット。

「『くらい』って、どういう意味よ。どういう」


「あらあら」

少し離れて、その光景を微笑まし気に眺めてるルドヴィカ。

しかし気もそぞろに入口に何度も目を向ける。

(まだ戻ってこないの…ルビオラ…)

いかにも。心配気に。

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Re: ハーレムバスタード  第六章 庶子の時代へ V @ ( No.1 )
日時: 2023/01/09 00:20
名前: 鬼末忠次
参照: http://onisue-chuuji.blog.jp/

初夜が複数プレイ前提というのは面白いですね。異端なのか普通のことなのか。大っぴらにしているというのもミソなんでしょうか。水晶宮とか、どう判断するんですかね、この関係は。
Re: ハーレムバスタード  第六章 庶子の時代へ V @ ( No.2 )
日時: 2023/01/09 07:44
名前:

まあ恒例のハーレムエンドって事で。

それに実際の婚儀でも立会や介添はあったみたいですし。

それに男から望んだのならともかく、こちらは受身のマックリィですので。

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