ハーレムバスタード 第六章 庶子の時代へ U K |
- 日時: 2023/01/02 14:38
- 名前: 陣
- 「ニルヴァーナだと!?」
顔色を変える一同。
「どういうことだ!? お前! あの女狐の言いなりになったのかー!?」
今にも食い殺してやるとばかりに迫る猛姉。それに対してビビりながらも必死で返す愚弟。
「しょ、しょうがなかったんだ! バーミアに置いて欲しければ協力しろって…」
「なんだと! お前! 人質にされてたんじゃないのか!?」
「だ、だって当り前じゃないか! どう考えても、こっちよりあっちの方が絶対楽しい…」
「この愚弟がー!!」
「ひー!」
首筋を掴んで思い切り引き摺り上げるネメシス。今にも思い切り絞め殺そうとした時。
「ちょ、ちょっと待ってくれ! 姉上! この馬鹿を殺すならいつでも出来る!」
恐ろしい事をさりげなく言いつつ、ネメシスを制するクリエート。
「で、ニルヴァーナがお前に頼んだというのは一体何だ? まさか大聖堂ごとここの連中を吹っ飛ばせとでも言われたのか?」
「ち、違うよ! 女帝陛下に話を持ち掛けてきた奴がいたんだ! バイバルス家はじめゴットリープの主だった連中を一気に始末する! その後に連中の地位を認めてくれってのが!」
「何い! じゃあ、お前! そいつの手伝いをしろとか言われたのか!?」
必死に首を振るケーニアス。
「逆だよ! いまそいつに勝手な事をされたらむしろ余計な迷惑だから、その馬鹿な真似を阻止しろって…」
見る見る内に顔が赤青に明滅する一同。
「それを早く言えー!!」
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