ハーレムバスタード 第六章 庶子の時代へ U J |
- 日時: 2023/01/02 10:02
- 名前: 陣
- 「お前かー!?」
ステラの急報を受けて動き出すクリエート。すかさず近くのネメシスにも急報し、手分けしての探索に乗り出す。
このタイミングでの退席は、不満か抗議の表れにも周囲には見られるだろうが、そっちまでは構っていられない。マックリィ絡みでの失態をまたも繰り返すわけにはいかない。
それで散々にスッタモンダの挙句、パールパティの協力まで頼んで捕まえた連中は。
「…まさに…捕えてみればという奴だな…」
クリエートに続いて、頭が痛いという仕草をするネメシス。一呼吸を置いて思い切りに。
「このおおおお! 愚弟めがああああああ!!」
まだ式の最中なのに、そちらにまで響きそうな大音声。それをすかさず手で押さえ込むカディア。
「ネ、ネメシス様、お抑えに…」
その横で呆れかえった風情で、正面の対称を思い切り見下すクリエート。
その目の前に思い切りグルグル巻きに縛られて転がっているのはレナス家の嫡次男ケーニアスと、その三人妻の一人のエリンシア。
「まったく! だからグズグズするなってあれだけ言ったのよ! この馬鹿ニア! これで御祖父様から大目玉よ!」
「そんな事言っても…」
いかにもトホホといった風情。それに対し言葉が無いと言った感じで。
「…一体なんのつもりだ。まさか弟の晴れ姿を見に来たとも思えんが」
「…」
口篭もるケーニアス。それに対して。
「おい。久しぶりにまた思い切りの仕置きをされたいのか?」
指を鳴らし、思い切り凄味を利かせるネメシス。それに震え上がるケーニアス。
「わ、分かった! 言うよ! 頼まれたんだ! バーミアの女帝陛下に!!」
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