トップページ > 過去ログ > 記事閲覧
ハーレムバスタード  第六章 庶子の時代へ U B
日時: 2023/01/01 14:17
名前:

「どうしたの。シェリー?」

大聖堂の周りを見回り中。突如として立ち止まった相棒に、怪訝な顔のステラ。

「…おかしい…」

次にはいきなり走り出すシェリー。それを慌てて追いかけるステラ。

「ちょ、ちょっと待ってよー!」



入れ替わりに入ってくる馬車。

中から降りてくる四人の男女。

「すっごーい! これがゴットリープの大聖堂!?」

「ちょ、ちょっとお待ちください! フォルトゥーナ様!」

「そうか。ゴットリープは初めてなんだよね。フォルトゥーナもブルーニャも」

二人の跳ね回りっぷりに、笑みを浮かべる少年。

「…」

その後ろで黒メガネを掛けながら、腕を組んで何やら考え込んでる一人の女性。

「ん。どうしたの。タニキス?」

「いえ。なんでもありませんわ。ウェルキン様」

改めて大聖堂を見上げて不機嫌になるタニキス。

(まったく。バイバルス家め…一体なんでレナス家の血を全く持たぬマックリィなどを…もしもウェルキン様だったならレナス家全体の真の正嫡は確定だったものを…)

改めて苦虫を噛み潰す。

(…御三方も御三方だ。この期に及んでも互いに上手くやっていく事ばかり。このままではファシリアの庶子どもに全部持っていかれるぞ…)

Page: 1 |

Re: ハーレムバスタード  第六章 庶子の時代へ L ( No.1 )
日時: 2022/12/19 23:45
名前: 鬼末忠次
参照: http://onisue-chuuji.blog.jp/

なるほど。レナス家断絶という展開もありうるわけですね。ウェルキンがこのままってのはタニキスがいるかぎりないかもしれませんね。周囲がかつぐ可能性はまだありそうです。シェリーが何を感じたのか、それも気になります。
Re: ハーレムバスタード  第六章 庶子の時代へ L ( No.2 )
日時: 2022/12/20 08:31
名前:

レナス家の譜代家臣からすれば、ファシリアの系統はあくまで自分たちと同格の意識という解釈。

むしろ三姉妹の悪平等が本来のレナス家の存続を微妙にしているという感じでしょうか。

Page: 1 |