ハーレムバスタード 第六章 庶子の時代へ B |
- 日時: 2022/12/13 18:10
- 名前: 陣
- 「マックリィさま〜」
他所の家だというのにお構いなく、思い切り相手に飛び付くルキオラ。
その勢いで手近のソファに倒れ込むマックリィ。
「ル、ルキ…?」
そのまま思い切り相手の胸に顔をスリスリしながら、思い切り甘えまくるルキオラ。
「ああん! マックリィさま! マックリィさま! マックリィさま〜♪」
その光景を見ながら、おやおやという感じのビオラ、恥ずかしいという感じのルキエラ、そして顔に青筋一本のジュリエット。
「ずっとお会いしたかったんですよ。マックリィさま! もうマックリィさまのことを考えてたら、ずっと身体がウズウズしちゃって! お母さまやお祖母さまと〜」
周りの人なんかまるで気にしない勢い。それに対して思い切り咳払いするジュリエット。
それを聞いてヒョッコリと、顔を動かすルキオラ。
「おねえさんは?」
「あたしはジュリエット。先日エルヴィーラでこの子と式を挙げた者よ」
まさに殺意と殺気をみなぎらせるかのような雰囲気。それを察して身構えるルキエラ。
それを感じることなく、マックリィから離れ、スタスタとジュリエットに近付くルキオラ。
「へええ」
ニコニコしながら、自分より背の高いジュリエットを見上げるルキオラ。
「キレイね。おねえさん」
「え?」
よく聞こえなかったとばかりに身をかがめるジュリエット。それに対し、思い切り飛び付くルキオラ。そのあどけない唇が相手のそれに押し付けられる。
「うう!?」
それを見ていささか驚く一同。ルキエラだけでなく、マックリィも、あのビオラですら目をパチクリしている。
慌てて相手を振りほどこうとするジュリエットだが、相手にガッシリと掴まれてて動けない。
しばしの後、やっとジュリエットから離れるルキオラ。
信じられないといった表情で、口を押えながら相手を凝視するジュリエット。それに対して天使か小悪魔な笑みを返すルキオラ。
「えへへ。あたし、おねえさんみたいな人も欲しかったんだあ〜」
そのまままた近付き、身体を押し付けてスリスリし始める。
「…あんたって子は…」
当惑気なジュリエットに対し、見上げて視線を投げ掛けるルキオラ。
「ねえねえ。おねえさんもいっしょに。マックリィさまとたのしもうよお〜」
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