ハーレムバスタード 第六章 庶子の時代へ A |
- 日時: 2022/12/13 14:03
- 名前: 陣
- 「失礼します」
ノックと共に、入ってくるゴットリープ屋敷のメイド長。
「なんだ!?」
ライシュの怒鳴り声にビクともせず、用件を続ける。
「バイバルス家のルドヴィカ様が御来訪でございますが、いかがしましょう」
「なに!?」
すかさず顔を見合わせる一同。
即座に顔を戻し、あくまでクールに返すジュスチーヌ。
「お一人?」
「いえ。他に四方お連れでございます」
「お通ししてちょうだい。失礼の無いようにね」
「分かりました」
出て行った後に再び始まる会話。
「ゴットリープの女帝だと!? どの面下げて!」
改めて激怒のライシュ。
「聞きしに勝る方のようですね。大胆過ぎます」
感に堪えないといった感じのリージャ。それに対して冷めかかった茶を改めて口にするジュスチーヌ。
「それこそ。サラミスの大奥方様みたいに。かしら?」
「…」
「で。さっきの話の続きだけど。どうするの。ジュリエット?」
「…」
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