ハーレムバスタード 第四章 婚儀という名の政治 N |
- 日時: 2022/12/12 22:06
- 名前: 陣
- 「さあ。さっさと支度を進めなさい」
リージャの指揮の元、様々な荷造りを進めるメイドたち。
「ねえねえ。で。結局ゴットリープの御披露宴にはどなたが行くの」
「ええと。ジュスチーヌ様にリージャ様。それにライシュ様とエミリーみたい」
「えー! なんでエミリーだけ?」
「ゴットリープの御屋敷にもメイドはいるじゃない。ジュスチーヌ様のお気に入りだし。なんでもビオラ様の御指名でもあるらしいわよ」
「へえ」
相変わらずメイドたちの噂話は姦しい。
「そう言えばジュリエット様って最近、なんだか大人しいわね」
「そうそう。結婚式からずっとよ」
「やっぱり人妻になると落ち着きが出るのかしら」
「違う違う。マックリィ様に攻められまくって、悲鳴を挙げちゃったらしいのよ」
「へえ。あのマックリィ様が」
「それでね。『あたしの目の前で夫とイチャイチャするな!』って言ってたらしいんだけど」
「それって。もしかしてジュリエット様の前でなければ良いって意味?」
「そうそう。自分だけじゃ身が持たないからって」
「素直じゃないわねえ」
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