ハーレムバスタード 第五章 ゴットリープの女帝 G |
- 日時: 2022/11/17 06:44
- 名前: 陣
- 「いいかげんにしてください!! ルキオラ様!!」
まさに怒髪天を突くといった感じで、身を乗り出すルキエラ。
「なにしにいらしたんですか!? 一体!」
それに対してキョトンと返すルキオラ。
「お母さまがここに来るっていうから。じゃああたしもいっしょにって」
「だから何しに!?」
「もちろん。ルキエラちゃんとあそびに。最近ずっとごぶさただったしー」
まさに屈託の無さすぎる笑顔。
肩をブルブル震わせながら、必死に言葉を選んでいる感じのルキエラ。
「で。そのお母様。つまりルシタニア伯母…いえルシタニアお姉様が何しにここに来たかは…ご存じでしょうか?」
「んー。ルシアラ叔母さまとおはなしってきーたけどー」
目の前の菓子を平然とパクパクしながら話すルキオラ。
「お母…いえルシアラお姉様とはどんな話かはご承知でしょうか…?」
「ぜんぜん。とにかくあたしはルキエラちゃんと遊びたかっただけなの。何して遊ぶ?」
「…では、質問です。わたしはルキオラ様の…一体何でしょうか?」
「イトコ! あ。本当は姉妹だったんだよね。お父さまがいっしょで、ルキエラちゃんが妹の! うれしー!」
思わず両手でパチパチ拍手。
「…他には?」
「ええと…ああ。そうそう。お母さまは、ルシアラ叔母さまじゃなくて、ルドヴィカお祖母さまだったんだよね?」
「…そういうのをなんて言います…」
「ええと。お母さまと叔母さまの妹だから…やっぱり叔母さま?」
「…正解です…」
「じゃー。これからは『ルキエラ叔母さま』と呼ばないと…ダメ?」
実に済まなそうなルキオラ。それに対し。
「そこじゃありません!!」
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