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ハーレムトライアングル  第六章 時代を決めた男 I
日時: 2022/11/23 23:49
名前:

「ひー! おやめください! 若奥様ー!」

「よいではないか。よいではないか」

「やれやれー! もっとやるんよー!」

腹ごしらえが出来て、ほろ酔いとなれば後はお決まりの定番コース。

「男出入りの多かったのは認める。しかし女相手は実はやった事が無い。細くて華奢な女など面白くもないしな。しかしお前みたいに力仕事でしっかり鍛えられたワガママな身体を眺めてると食指が動くぞ。このような素晴らしい女を囲っていたなど、全く我が夫殿は実に隅に置けん。いや許せん。怪しからん」

無理やりに背後から組み付き、服から飛び出した巨乳を両手で激しく揉みしだく。

「あ、あ、たすけてー! ルネー!」

口から涎を吹きながら、必死に助けを求めるオトレーレー。その目の前で二人だけで激しく抱き合っているカルデナスとロザンナ。

「無粋な奴だな。あっちは二人だけにしてやれ。さて。こちらも正室としてしっかり側室の管理をせねばな。品定めも含めて」

「そ、側室なんて! あたしは! ただ!」

「なんだ。ならば非公式の愛人か。それでも良いぞ。夫殿の他の女には違いないからな。そうだ。いっそアデルの所に倣って、お前も夫婦兼用の愛人になるか?」

「そ、そんな! ご無体な!」

「あたいもー」

「よしよし。可愛い奴。では早速手伝ってくれ。前の方をな」

「はいなー」

背後からガネーシャに攻められ、大きく乱れるオトレーレー。その股間を巧みに開き、顔を突っ込むエミヤ。

「ああーん!!」

女同士で激しく乱れ続ける三人。

それを横目で伺いながら。互いを見つめ合う二人。

「よろしいのですか?」

「ああ。今まで俺の頼みを断ってきた罰だ。この際に思い切り後悔と反省をしてもらおうか」

「おかわいそうに」

「そうだ。実はあいつと同様。俺もお前に最後に問い質したい事が一つある」

「何でしょうか?」

「十一年前のゴットリープ。俺がお前からはぐれたのはただの偶然か?」

「…」

「あの時。たまたま俺たちの居た場所の近くから敵の逆襲があった。親父にそれを一早く知らせるため、足手纏いの俺を一人置き去りにしたんじゃなかったのか?」

「…お恨みですか?」

「いや。おかげであいつと知り合えたわけだしな。そういうつもりはない。ただこれでお前を手放しても惜しくは無いと思えるようになったのも確かだ」

「…」

「そういえば。最後にしたのか。親父とも?」

「はい。昨晩。大奥様方とも一緒に」

「御袋もかよ。全く。我が両親ながら、どこまでも呆れた夫婦だぜ」

「…」

「そしてこれからはカルディたちとか。避妊はしてないな。全くこれから誰の子を生むんだか。お前は」

「決まってます。カルデウス様の」

「公式にはまあそうだろうが。違うな」

「え」

「分らんか。我が愛しの義妹殿だよ。本人が絶対そう言い張るに決まってる」

「ふふ。そうですわね。きっと」

隣の三人の喧騒を聞きながら、改めて抱き合う二人。

夜明けまではまだまだ時間がありそうだった。

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Re: ハーレムトライアングル  第六章 時代を決めた男 I ( No.1 )
日時: 2022/09/25 17:15
名前: 鬼末忠次
参照: http://blog.livedoor.jp/harem_series_suki/

まさしく大団円ですね。
ロザンナ、カルシファーの子を産みたいとは思わなかったのかな。やはりカルデウスなのか。
作中人物たちはこのまま生き続けるのでしょうが、ひとまずはめでたしめでたしということですね。
陣さん、完結おめでとうございます! お疲れさまでした!
Re: ハーレムトライアングル  第六章 時代を決めた男 I ( No.2 )
日時: 2022/09/25 17:44
名前: 鬼末忠次
参照: http://blog.livedoor.jp/harem_series_suki/

と、思ったら、次回もあるんですね! すみません! ブログの方、訂正しておきました。次回、真の大団円を楽しみにしています!
Re: ハーレムトライアングル  第六章 時代を決めた男 I ( No.3 )
日時: 2022/09/25 22:57
名前:

まあドラマ本編は一応ここで終わりですので、大団円なのも間違いではありません。

最後は恒例の後日談となります。

ここでやって見たかった一つは、カーラとかバーバラとかルーゼモニアといった「ハーレムの掛け持ち」でした。

余り良い印象が持たれない感じの、それを父兄弟でやったらどうなるかとも。

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